JPH1127375A - 音声通信装置 - Google Patents

音声通信装置

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Publication number
JPH1127375A
JPH1127375A JP17715697A JP17715697A JPH1127375A JP H1127375 A JPH1127375 A JP H1127375A JP 17715697 A JP17715697 A JP 17715697A JP 17715697 A JP17715697 A JP 17715697A JP H1127375 A JPH1127375 A JP H1127375A
Authority
JP
Japan
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handset
optical sensor
call
receiver
mode
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17715697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Karasawa
宏文 唐澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH1127375A publication Critical patent/JPH1127375A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適切な通話モードを自動設定することができ、
これによって使い勝手が良く、しかも操作ミスや設定ミ
スにともなう不適切な動作が行われることを確実に防止
することを可能とする。 【解決手段】耳を受話器22に近接させる際における外
光の遮光状況が異なる所定位置にそれぞれ第1光センサ
31および第2光センサ32を配置し、第1光センサ3
1での受光状況と第2光センサ32での受光状況との偏
差に基づいて、耳が受話器22に近接させれているか否
かを判定する。そして主制御部11により、耳が受話器
22に近接させれていることに応じて通常通話モードを
選択し、またそれ以外の場合には拡声通話モードを選択
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声通話機能付の
携帯型情報通信端末装置などの音声通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モバイルコンピューティングの発
展にともない、携帯型情報端末装置と携帯型通信端末装
置とを統合し、ポケットやカバンに収まる程度の小さな
筐体に、PHS(Personal Handyphone System)やPD
C(Personal Digital Cellular )といった移動通信ネ
ットワークを介して移動通信を行う機能と、情報収集や
情報管理を行う機能とをそれぞれ搭載することにより、
音声通話、情報交信(電子メール)、インターネットや
パソコン通信業者を介しての情報照会(検索)、位置確
認および個人情報管理(電子手帳)などといった種々の
機能を、場所を選ばずに自由に利用することができるよ
うにした携帯型情報通信端末装置が実現されている。
【0003】このような携帯型情報通信端末装置は一般
に、本体に送話器および受話器を内蔵し、この本体をハ
ンドセットとして使用しての音声通話を行うことが可能
となっている。
【0004】しかしながら、このように携帯型情報通信
端末装置の本体をハンドセットとして使用すると、本体
に装着されている表示器の表示画像を見ることが困難に
なってしまう。そこで通話をしながら文字や画像などの
情報にアクセスできるように、拡声通話機能を備えるこ
とが望ましい。
【0005】さて、ハンドセットを普通の状態で使用し
ての通話を行う通常通話モードと、拡声通話機能を用い
た通話を行う拡声通話モードとの双方を備えた音声通信
装置は従来より種々存在するが、これらの従来の音声通
信装置において通話モードを通常通話モードおよび拡声
通話モードのいずれとするかは、ユーザによる指定に基
づいて決定するものとなっていた。
【0006】このため、ユーザは通話モードを指定する
ための操作を行わなければならず、手間がかかるものと
なっていた。また、通話途中で通話モードの切替えを行
うことも考えられるが、このような場合には操作ミスに
よって、回線を切断してしまう恐れがあった。
【0007】また、拡声通話モードが設定されている際
に、ユーザがそれに気付かずに通話を開始しようとした
場合、思いがけずいきなり大きな音が出力され、ユーザ
を驚かせてしまう恐れがある。特に、通常通話モード時
と拡声通話モード時とで同じ受話器を出力レベルを異な
らせて使用している場合には、ユーザが受話器に耳を近
接させた状態で、いきなり大きな音が出力される恐れが
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の音
声通信装置では、通話モードとして通常通話モードと拡
声通話モードとを有する場合、通話モードの切替えはユ
ーザの指定に基づいて行われていたために、ユーザの操
作負担が増加して利便性の低下を来すとともに、操作ミ
スや設定ミスが生じる恐れがあった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、適切な通話モ
ードを自動設定することができ、これによって使い勝手
が良く、しかも操作ミスや設定ミスにともなう不適切な
動作が行われることを確実に防止することができる音声
通信装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、送話器および受話器を内蔵したハンドセ
ットを有し、前記送話器および受話器を話者の口および
耳に近接させた状態での通話に対応した通常通話モード
と、前記送話器および受話器を話者の口および耳から離
隔した状態での通話に対応する拡声通話モードとを有し
た音声通信装置において、例えば話者が口および耳を送
話器および受話器に近接させる際における外光の遮光状
況が異なる所定位置にそれぞれ配置された第1光センサ
および第2光センサと、前記第1光センサでの受光状況
と前記第2光センサでの受光状況との偏差に基づいて前
記ハンドセットが前記通常通話モードにおける所定の使
用状態にあるか否かを判定する例えばセンサ検出部など
の判定手段とを具備してなり、前記ハンドセットが前記
通常通話モードにおける所定の使用状態にあるか否かを
検出するハンドセット使用状態検出手段と、例えば主制
御部などの通話モード選択手段とを備え、この通話モー
ド選択手段により、前記ハンドセット使用状態検出手段
により前記ハンドセットが前記所定の使用状態にあるこ
とが検出されていることに応じて前記通常通話モードを
選択し、またそれ以外の場合には前記拡声通話モードを
選択するようにした。
【0011】このような手段を講じたことにより、音声
通話の際のユーザによるハンドセットの使用状況に応じ
て、通話モードが通常通話モードおよび拡声通話モード
のうち上記ハンドセットの使用状況に適したものに自動
的に設定される。
【0012】また本発明はさらに、例えば発呼指示や着
呼応答指示などの所定の通信操作が開始された時点から
一定期間には、ハンドセット使用状態検出手段の検出結
果に拘らずに通常通話モードを選択するようにした。
【0013】このような手段を講じたことにより、所定
の通信操作を行うためにハンドセットの使用状況がユー
ザが通話時に取ろうとして使用状況と異なってしまって
いる場合に、所定の通信操作を行うためにハンドセット
の使用状況に基づいて不適切な通話モードを設定してし
まうことが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の音
声通信装置を適用して構成された携帯型情報通信端末装
置につき説明する。図1は本実施形態に係る携帯型情報
通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。
【0015】この図に示すように本実施形態に係る携帯
型情報通信端末装置は、主制御部11、動画像デコーダ
12、動画像用LCD制御回路部13、動画像用LCD
14、静止画像用LCD制御回路部15、静止画像用L
CD16、多重分離部17、PHS回線インタフェース
部(PHS回線IF部)18、アンテナ19、音声コー
デック20、音声増幅部21、受話器22、送話器2
3、操作入力制御回路部24、タッチパネル25、スク
ロールダイヤル26、第1操作ボタン27、第2操作ボ
タン28、電源ボタン29、センサ検出部30、第1光
センサ31、第2光センサ32および電源部33を有す
る。このうち、主制御部11、動画像デコーダ12、動
画像用LCD制御回路部13、静止画像用LCD制御回
路部15、多重分離部17、PHS回線インタフェース
部18、音声コーデック20、音声増幅部21、操作入
力制御回路部24、センサ検出部30および電源部33
は、主バス34を介して互いに接続されている。また、
動画像デコーダ12、多重分離部17および音声コーデ
ック20は、同期バス35を介して互いに接続されてい
る。
【0016】主制御部11は、CPU、ROMおよびR
AMなどを有してなるものであり、携帯型情報通信端末
装置の各部を総括制御することで携帯型情報通信端末装
置としての動作を実現するものである。この主制御部1
1は、各種の機能を実現するための処理手段をソフトウ
エア処理により実現する。
【0017】動画像デコーダ12は、符号化動画像デー
タのデコードを行い、再生した動画像データを動画像用
LCD制御回路部13へと与える。動画像用LCD制御
回路部13は、動画像デコーダ12から与えられる動画
像データが示す動画像を表示するべく動画像用LCD1
4を制御する。動画像用LCD14は、MPEG4動画
像を表示するのに十分な表示能力(解像度など)を有し
たカラーLCDであり、動画像用LCD制御回路部13
の制御の下に動画像を表示する。
【0018】静止画像用LCD制御回路部15は、主制
御部11から与えられる静止画像データが示す静止画像
画像を表示するべく静止画像用LCD16を制御する。
静止画像用LCD16は、動画像用LCD14よりも表
示面積が大きく、かつ解像度が低い白黒LCDであり、
静止画像用LCD制御回路部15の制御の下に静止画像
を表示する。
【0019】多重分離部17は、マルチメディア通信モ
ードと音声通話モードとの2つの動作モードを有してお
り、主制御部11により指定されたモードで動作する。
マルチメディア通信モードのとき多重分離部17は、例
えば図示しない動画像エンコーダから与えられる符号化
動画像データ、音声コーデック20から同期バス35を
介して与えられる符号化音声データおよび主制御部11
から与えられる他データを所定の多重化方式(例えば、
ITU−T勧告のH.221またはITU−T勧告の
H.221を変形したもの)で多重化し、これにより得
られる伝送データをPHS回線インタフェース部18へ
と与える。またマルチメディア通信モードのとき多重分
離部17は、PHS回線インタフェース部18から与え
られる伝送データから符号化動画像データ、符号化音声
データおよび他データをそれぞれ分離し、これらの各デ
ータを動画像デコーダ12、音声コーデック20および
主制御部11のそれぞれへと与える。これに対して音声
通話モードのとき多重分離部17は、音声コーデック2
0から同期バス35を介して与えられる符号化音声デー
タをそのままPHS回線インタフェース部18へと与え
る。また音声通話モードのとき多重分離部17は、PH
S回線インタフェース部18から与えられる伝送データ
(符号化音声データ)をそのまま音声コーデック20へ
と与える。PHS回線インタフェース部18は、アンテ
ナ19を介して無線によりPHS(Personal Handyphon
e System)網に接続可能で、PHS網を介しての通信を
行うための各種の呼処理を行うとともに、PHS網を介
して設定された通信パスを介して伝送データの送受信を
行う。
【0020】音声コーデック20は、マルチメディア通
信モードと音声通話モードとの2つの動作モードを有し
ており、主制御部11により指定されたモードで動作す
る。マルチメディア通信モードのとき音声コーデック2
0は、送話器23から出力されて音声増幅部21を介し
て与えられる音声信号をディジタル化するとともに所定
の低レート音声符号化方式(例えば、ITU−T勧告の
G724)でエンコードして符号化音声データを得る。
音声コーデック20は、この符号化音声データを同期バ
ス35を介して多重分離部17へと与える。またマルチ
メディア通信モードのとき音声コーデック20は、多重
分離部17から与えられる符号化音声データにおける低
レート音声符号をデコードするとともにアナログ化して
音声信号を得る。音声コーデック20は、この音声信号
を音声増幅部21を介して受話器22へと与える。これ
に対して音声通話モードのとき音声コーデック20は、
送話器23から出力されて音声増幅部21を介して与え
られる音声信号をディジタル化するとともに27kbpsの
ADPCM方式(ITU−T勧告のG726)でエンコ
ードして符号化音声データを得る。音声コーデック20
は、この符号化音声データを同期バス35を介して多重
分離部17へと与える。また音声通話モードのとき音声
コーデック20は、多重分離部17から与えられる符号
化音声データにおけるADPCM符号をデコードすると
ともにアナログ化して音声信号を得る。音声コーデック
20は、この音声信号を音声増幅部21を介して受話器
22へと与える。また音声コーデック20は、エコーキ
ャンセラの機能も有する。
【0021】音声増幅部21は、通常通話モードと拡声
通話モードとの2つの動作モードを有しており、主制御
部11により指定されたモードで動作する。通常通話モ
ードのとき音声増幅部21は、音声コーデック20から
与えられる音声信号を、受話器22からの出力音声が受
話器22に近接された耳にて聴取するのに適した所定レ
ベルとなるようなレベルの信号となるべく増幅する。ま
た通常通話モードのとき音声増幅部21は、送話器23
から与えられる音声信号を、送話器23に近接された口
から発せられた音声に基づいて得られた音声信号が適切
なレベルとなるべく増幅する。拡声通話モードのとき音
声増幅部21は、音声コーデック20から与えられる音
声信号を、受話器22からの出力音声が受話器22から
離隔した耳にて聴取するのに適した所定レベルとなるよ
うなレベルの信号となるべく増幅する。また拡声通話モ
ードのとき音声増幅部21は、送話器23から与えられ
る音声信号を、送話器23から離隔した口から発せられ
た音声に基づいて得られた音声信号が適切なレベルとな
るべく増幅する。
【0022】受話器22は、例えばスピーカを有してお
り、音声コーデック20から与えられる音声信号を音声
として出力する。また送話器23は、例えばマイクロホ
ン周囲の音声を音声信号に変換して音声コーデック20
に与える。
【0023】操作入力制御回路部24には、タッチパネ
ル25、スクロールダイヤル26、第1操作ボタン2
7、第2操作ボタン28および電源ボタン29がそれぞ
れ接続されている。操作入力制御回路部24は、これら
タッチパネル25、スクロールダイヤル26、第1操作
ボタン27、第2操作ボタン28および電源ボタン29
でのユーザの指示操作を受付け、その指示操作の内容を
主制御部11に通知する。タッチパネル25は、静止画
像用LCD16の表示面に重ねて配置されており、静止
画像用LCD16の表示内容に対応した各種の入力を受
けるためのものである。スクロールダイヤル26は、カ
ーソル移動や表示画面のスクロールなどの指示を受ける
ためのものである。第1操作ボタン27および第2操作
ボタン28は、決定指示や取消指示の入力を受けるため
のものである。電源ボタン29は、本携帯型情報通信端
末装置の動作のON/OFFの指示を受けるためのもの
である。
【0024】センサ検出部30には、第1光センサ31
および第2光センサ32がそれぞれ接続されている。セ
ンサ検出部30は、この第1光センサ31の出力レベル
よりも第2光センサ32の出力レベルのほうが大きく、
かつレベル差が所定値以上であるか否かを監視し、その
監視結果を使用状態検出結果として主制御部11に通知
する。
【0025】第1光センサ31および第2光センサ32
は、それぞれ例えばフォトダイオードを用いたものであ
り、光の入射量に応じたレベルの電気信号をセンサ検出
部30へと与える。第1光センサ31は、ユーザ(話
者)が受話器22に耳を近接させて通話を行う際に、そ
のユーザによって外光が遮られるような位置に配置され
ている。また第2光センサ32は、ユーザが受話器22
に耳を近接させて通話を行う際にも外光が遮られること
がないような位置に配置されている。
【0026】電源部33は、例えばバッテリを電力源と
して有し、本携帯型情報通信端末装置の各部に電力供給
を行う。電源部33は、主制御部11の制御の下に各部
への電力供給をON/OFFする。ただし電源部33
は、少なくとも主制御部11および操作入力制御回路部
24への電力供給は常時行う。
【0027】図2は本実施形態の携帯型情報通信端末装
置の外観を示す図である。なお、図1と同一部分には同
一符号を付している。この図に示すように端末本体1
は、箱型の筐体を有し、この筐体の内部に前述した各構
成要素が収容されている。
【0028】動画像用LCD14および静止画像用LC
D16は、筐体の一面からその表示面を筐体の外部に露
出させた状態で設けられている。スクロールダイヤル2
6は、動画像用LCD14および静止画像用LCD16
がそれぞれ設けられている面(以下、筐体前面と称す
る)と交差する4つの面(以下、筐体側面と称する)の
うちの1つ(ここでは図2において右側に示された筐体
側面)に設けられている。また第1操作ボタン27、第
2操作ボタン28および電源ボタン29は、筐体におけ
るスクロールダイヤル26が設けられた面に隣り合う筐
体側面(ここでは図2において上側に示された筐体側
面)に設けられている。なおスクロールダイヤル26と
第1操作ボタン27および第2操作ボタン28とは、人
間の手の大きさを考慮し、筐体の端部を手のひらに載せ
た状態で、同じ手の親指でスクロールダイヤル26を操
作しつつ、同じ手の残りの指で第1操作ボタン27およ
び第2操作ボタン28を操作可能なように相対的な位置
が決められている。
【0029】受話器22および送話器23は、筐体前面
に動画像用LCD14および静止画像用LCD16を挟
んで配置されている。この受話器22と送話器23との
間隔は、例えば人間の耳と口との間の平均的な間隔に匹
敵するように設定され、受話器22および送話器23
を、人間の耳および口にそれぞれ同時に近接させること
が可能となっている。すなわち、本携帯型情報通信端末
装置は、それ自体がハンドセットとしての機能を有した
ものとなっている。
【0030】第1光センサ31は、受話器22が設けら
れた位置の筐体表面に設けられている。また第2光セン
サ32は、筐体側面のうちで、スクロールダイヤル51
が突出しているのとは異なる筐体側面(ここでは図2に
おいて左側に示された筐体側面)に設けられている。
【0031】次に以上のように構成された携帯型情報通
信端末装置の動作につき主制御部11の制御手順にした
がって説明する。さて本実施形態の携帯型情報通信端末
装置は、主な動作モードとして、電話モードやWWW
(World Wide Web)ブラウザモードなどを有している
が、それらの各モードにおける動作自体は本発明の要旨
ではないのでここでは説明を省略する。そしてここで
は、音声通話に関わる通話モードの設定処理についての
説明を行う。
【0032】まず主制御部11は、例えば一定周期毎な
どの所定タイミングで図3に示すような通話モード設定
処理を開始する。この通話モード設定処理において主制
御部11はまず、通話中であるか否かの判断を行い(ス
テップST1)、通話中ではなかったら発呼指示がなさ
れたか、あるいは着呼が発生したか否かの判断を行う
(ステップST2およびステップST3)。そして、発
呼指示がなされず、かつ着呼も発生していなければ、主
制御部11はそのまま今回の通話モード設定処理を終了
する。
【0033】これに対して発呼指示がなされるか、ある
いは着呼が発生した場合、主制御部11はまず通話モー
ドを通常通話モードに設定し(ステップST4)、この
状態で呼の設定処理を周知の一般的な手順で実行する
(ステップST5)。そしてこの呼設定処理が終了した
ならば、主制御部11はその呼設定処理によって呼が確
立したか否かの判断を行い(ステップST6)、相手先
ビジーや回線不良などの原因で呼が確立しなかった場合
には、そのまま今回の通話モード設定処理を終了する。
【0034】一方、ステップST5の呼設定処理により
呼が確立したならば、主制御部11は呼が確立した時点
から一定時間が経過するのを待ち受ける(ステップST
7)。そして一定時間が経過したならば、主制御部11
はセンサ検出部30での使用状態検出結果を確認する
(ステップST8)。また主制御部11は、通話中であ
るときにこの通話モード設定処理を開始した場合には、
即座にこのステップST8に移行する。
【0035】ここでセンサ検出部30は、第1光センサ
31の出力レベルよりも第2光センサ32の出力レベル
のほうが大きく、かつレベル差が所定値以上であるか否
かを監視している。
【0036】ユーザが耳を受話器22に近付けている場
合、第1光センサ31のみへの外光の入射がユーザによ
って遮られることになるので、第1光センサ31の出力
レベルのみが大幅に低下し、上記の条件が満たされる。
一方、ユーザが耳を受話器22から耳を遠ざけている場
合、第1光センサ31へは外光が十分に入射することに
なるので、第1光センサ31の出力レベルは低下せず、
上記の条件は満たされない。
【0037】そこで主制御部11は、使用状態検出結果
が上記条件が満たされていることを示すものであるか否
かから、ユーザが近接しているか否かの判断を行う(ス
テップST9)。そして主制御部11は、ユーザが近接
しているならば通話モードを通常通話モードに設定し
(ステップST10)、またユーザが近接していないな
らば通話モードを拡声通話モードに設定する(ステップ
ST11)。
【0038】さて、通話モードとして通常通話モードが
設定されているならば、音声増幅部21は、音声コーデ
ック20から与えられる音声信号を、受話器22からの
出力音声が受話器22に近接された耳にて聴取するのに
適した所定レベルとなるようなレベルの信号となるべく
増幅するとともに、送話器23から与えられる音声信号
を、送話器23に近接された口から発せられた音声に基
づいて得られた音声信号が適切なレベルとなるべく増幅
する。
【0039】また、通話モードとして拡声通話モードが
設定されているならば、音声増幅部21は、音声コーデ
ック20から与えられる音声信号を、受話器22からの
出力音声が受話器22から離隔した耳にて聴取するのに
適した所定レベルとなるようなレベルの信号となるべく
増幅するとともに、送話器23から与えられる音声信号
を、送話器23から離隔した口から発せられた音声に基
づいて得られた音声信号が適切なレベルとなるべく増幅
する。
【0040】かくして本実施形態によれば、まず発呼指
示がなされた時点または着呼が発生した時点から、呼が
確立した後に一定時間が経過した時点までの期間には、
ユーザが耳を受話器22に近付けているか否かに拘らず
に通常通話モードが設定される。これは、ユーザが受話
器22および送話器23に耳および口を近付ける通常状
態での通話を行おうとしている場合であっても、発呼指
示のための操作や着呼応答のための操作を行う際には受
話器22に耳を近付けていない状態であるために、これ
に応じて拡声通話モードを設定してしまうことを防止す
るためである。
【0041】そして、上記のように通話モードを通常通
話モードに固定する期間が終了した後には、ユーザが耳
を受話器22に近付けていれば通常通話モードが、また
ユーザが耳を受話器22から隔離していれば拡声通話モ
ードがそれぞれ設定される。そして受話器22からは、
通常通話モードであれば受話器22に近付けられた耳で
聴取するのに適した比較的小さな音量で受話音声が、ま
た拡声通話モードであれば受話器22から遠ざけられた
耳で聴取するのに適した比較的大きな音量で受話音声が
それぞれ出力されるので、実際の耳の近接状態に応じた
適切な音量で受話音声の出力がなされることになる。か
つ送話器23で得られた音声信号は、通常通話モードで
あれば送話器23に近付けられた口から発せられたため
に比較的大きな音量で送話器23に到達した音声に応じ
た音声信号のレベルを所定レベルとすることができる比
較的小さな利得で、また拡声通話モードであれば送話器
23から遠ざけられた口から発せられたために比較的小
さな音量で送話器23に到達した音声に応じた音声信号
のレベルを所定レベルとすることができる比較的大きな
利得でそれぞれ増幅された上で音声コーデック20に与
えられるので、実際の口の近接状態に応じた適切な感度
でユーザが発した音声の入力が行われることになる。
【0042】このため、ユーザは通話モードの設定のた
めの指示操作は行う必要がなく、本携帯型情報通信端末
装置の使用状態を任意に決めれば良い。この結果、ユー
ザの操作が簡易となって利便性が向上するとともに、指
示操作を行わないのであるから操作ミスが生じる恐れも
ない。また、受話器22に耳を近付けていれば受話器2
2からの出力レベルは比較的小さくされるので、ユーザ
が受話器に耳を近接させた状態でいきなり大きな音が出
力されることはない。
【0043】なお本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。例えば上記実施形態では、本発明の音声通
信装置を携帯型情報通信端末装置に適用した例を示して
いるが、本発明は、通常の携帯電話装置やPHS端末装
置、コードレス電話装置あるいは有線電話装置などの他
の装置にも適用が可能である。
【0044】また上記実施形態では、通話モードを通常
通話モードに固定する期間は、発呼指示がなされた時点
または着呼が発生した時点から、呼が確立した後に一定
時間が経過した時点までの期間としているが、例えば呼
が確立するまでの期間とするなど適宜変更が可能であ
る。
【0045】また予め即時の拡声通話の実施が指定され
た場合には、通話モードを通常通話モードに固定するこ
となしに、最初から拡声通話モードに設定するようにし
ても良い。
【0046】また上記実施形態では、受話器22は通常
通話用と拡声通話用とで共用とし、音量を変化させるこ
とで通常通話モードおよび拡声通話モードのそれぞれに
対応するものとしているが、通常通話用と拡声通話用と
で別々の受話器を用意しておき、設定した通話モードに
応じてそれらを選択的に使用するようにしても良い。
【0047】また上記実施形態では、受話器22にユー
ザの耳を近付けた際に外光が遮られるように第1光セン
サ31を配置しているが、受話器22お呼送話器23に
耳および口を近付けた状態での通話を行うための標準的
な持ち方でハンドセット(携帯型情報通信端末装置)が
持たれている際にユーザの手によって外光が遮られるよ
うに第1光センサ31を配置することもできる。
【0048】また上記実施形態では、第1光センサ31
の出力レベルと第2光センサ32の出力レベルとの差に
基づいて使用状態を検出するものとしているが、第1光
センサ31のON/OFFに基づいて使用状態を検出す
るようにしても良い。
【0049】また光センサに代えて、人体の接触を電気
抵抗やインダクタンスの変化により検出するセンサを使
用するようにしても良い。また、動画像用LCD14や
静止画像用LCD16がバックライトを有する場合、こ
のバックライトを通常通話モード時にはOFFするよう
にしても良い。さらには、通常通話モード時には、動画
像デコーダ12、動画像用LCD制御回路部13、動画
像用LCD14、静止画像用LCD制御回路部15およ
び静止画像用LCD16のうちの一部または全部の動作
を停止させるようにしても良い。これらによれば、電力
消費量を低減することが可能となる。
【0050】また上記実施形態では、所定タイミング毎
に主制御部11からセンサ検出部30での使用状態検出
結果を確認するというポーリング形式での処理を行うも
のとしているが、使用状態検出結果に変化が生じた際に
センサ検出部30から主制御部11に割り込みをかけ、
使用状態検出結果に応じての通話モードの設定を主制御
部11に行わせるようにしても良い。このほか、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、送話器および受話器を
内蔵したハンドセットを有し、前記送話器および受話器
を話者の口および耳に近接させた状態での通話に対応し
た通常通話モードと、前記送話器および受話器を話者の
口および耳から離隔した状態での通話に対応する拡声通
話モードとを有した音声通信装置において、例えば話者
が口および耳を送話器および受話器に近接させる際にお
ける外光の遮光状況が異なる所定位置にそれぞれ配置さ
れた第1光センサおよび第2光センサと、前記第1光セ
ンサでの受光状況と前記第2光センサでの受光状況との
偏差に基づいて前記ハンドセットが前記通常通話モード
における所定の使用状態にあるか否かを判定する判定手
段とを具備してなり、前記ハンドセットが前記通常通話
モードにおける所定の使用状態にあるか否かを検出する
ハンドセット使用状態検出手段と、通話モード選択手段
とを備え、この通話モード選択手段により、前記ハンド
セット使用状態検出手段により前記ハンドセットが前記
所定の使用状態にあることが検出されていることに応じ
て前記通常通話モードを選択し、またそれ以外の場合に
は前記拡声通話モードを選択するようにしたので、適切
な通話モードを自動設定することができ、これによって
使い勝手が良く、しかも操作ミスや設定ミスにともなう
不適切な動作が行われることを確実に防止することがで
きる音声通信装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声通信装置を適用して構成された携
帯型情報通信端末装置の一実施形態における要部構成を
示すブロック図。
【図2】本発明の音声通信装置を適用して構成された携
帯型情報通信端末装置の一実施形態における外観を示す
平面図。
【図3】図1中の主制御部11による通話モード設定処
理の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…主制御部 12…動画像デコーダ 13…動画像用LCD制御回路部 14…動画像用LCD 15…静止画像用LCD制御回路部 16…静止画像用LCD 17…多重分離部 18…PHS回線インタフェース部(PHS回線IF
部) 19…アンテナ 20…音声コーデック 21…音声増幅部 22…受話器 23…送話器 24…操作入力制御回路部 25…タッチパネル 26…スクロールダイヤル 27…第1操作ボタン 28…第2操作ボタン 29…電源ボタン 30…センサ検出部 31…第1光センサ 32…第2光センサ 33…電源部 34…主バス34 35…同期バス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話器および受話器を内蔵したハンドセ
    ットを有し、前記送話器および受話器を話者の口および
    耳に近接させた状態での通話に対応した通常通話モード
    と、前記送話器および受話器を話者の口および耳から離
    隔した状態での通話に対応する拡声通話モードとを有し
    た音声通信装置において、 前記ハンドセットが前記通常通話モードにおける所定の
    使用状態にあるか否かを検出するハンドセット使用状態
    検出手段と、 このハンドセット使用状態検出手段により前記ハンドセ
    ットが前記所定の使用状態にあることが検出されている
    ことに応じて前記通常通話モードを選択し、またそれ以
    外の場合には前記拡声通話モードを選択する通話モード
    選択手段とを具備したことを特徴する音声通信装置。
  2. 【請求項2】 通話モード選択手段は、所定の通信操作
    を開始した時点から一定期間には、ハンドセット使用状
    態検出手段の検出結果に拘らずに通常通話モードを選択
    することを特徴とする請求項1に記載の音声通信装置。
  3. 【請求項3】 ハンドセット使用状態検出手段は、 話者が口および耳を送話器および受話器に近接させる際
    における外光の遮光状況が異なる所定位置にそれぞれ配
    置された第1光センサおよび第2光センサと、 前記第1光センサでの受光状況と前記第2光センサでの
    受光状況との偏差に基づいて前記ハンドセットが前記通
    常通話モードにおける所定の使用状態にあるか否かを判
    定する判定手段とを具備してなることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の音声通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001223605A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Kenwood Corp 移動通信端末
US7522183B2 (en) 2003-07-04 2009-04-21 Lg Electronics, Inc. Automatic control of image transmission in a mobile communication device
JPWO2013054448A1 (ja) * 2011-10-14 2015-03-30 富士通株式会社 音処理装置、音処理方法及びプログラム

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