JP2005234080A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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正彰 山浦
Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
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Abstract

【課題】 現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側への磁性キャリアの付着の抑制との両立を図りつつ、小型化が可能な現像装置を提供する。
【解決手段】 現像スリーブ32と、マグネットロール35とを有し、現像スリーブ32の表面に二成分現像剤を担持して回転搬送させ、静電潜像担持体に対向した現像領域を通過させることにより静電潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像装置において、マグネットロール35は、現像スリーブが静電潜像担持体に最近接する現像点Dを挟んで、現像スリーブ32の回転方向上流側及び下流側に配置された第1の現像磁極N1及び第2の現像磁極N2を備え、第一及び第二の現像磁極N1,N2は同一極性の磁極により形成されていると共に、現像領域において、現像スリーブ32の表面に第1の現像磁極により形成される磁束密度は、第2の現像磁極により形成される磁束密度よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁性トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用い、静電潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像する現像装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
特開平5―100500号公報
従来、プリンタや、複写機などの画像形成装置に用いられる現像装置として、例えば感光体ロール上に形成された静電潜像に近接配置され、回転駆動される現像スリーブ上に、所定のトナー濃度に撹拌調整された磁性トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持して感光体ロールと対向する現像領域に搬送し、トナーの転移によって上記静電潜像の現像を行なうものが知られている。
このような現像装置において、磁性トナーを用いた場合には、現像領域での磁力のピークを大きくすると、現像剤と現像スリーブとの間の吸引力が増加し、磁性トナーが現像スリーブ側に吸引され、現像処理において十分な現像濃度が得られないという問題を生じていた。一方、磁力のピークを弱くすると、現像剤が静電潜像担持体側に付着するという問題を生じていた。こうした問題を解決するために、感光体ロールと現像スリーブとが対向する現像領域の部分に磁力の谷間を設け、現像点付近では磁力を弱くし、現像濃度とキャリア付着の改善とを図った現像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された現像装置においては、磁力のピークと谷間との差を大きくするように磁極を形成すると、必然的にマグネットロール及びこれに伴う装置が大型化し、近年の現像装置の小型化の要求を満たすことが困難であった。また、無理に磁力のピークと谷間との差を大きくした場合には、ピーク間の角度が大きくなって間隔が広がり、静電潜像担持体に付着した現像剤が回収できないという問題が生じていた。
そこで、本発明は上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側への磁性キャリアの付着の抑制との両立を図りつつ、小型化が可能な現像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の現像装置は、静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配設され、回転自在に形成された中空円筒形状の現像スリーブと、この現像スリーブの内部に固設され複数の磁極より形成されたマグネットロールとを有し、該現像スリーブの表面に磁性トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を担持して回転搬送させ、静電潜像担持体に対向した現像領域を通過させることにより該静電潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像装置において、前記マグネットロールは、現像スリーブが静電潜像担持体に最近接する現像点を挟んで、現像スリーブの回転方向上流側及び下流側に配置された第一の現像磁極及び第二の現像磁極を備え、該第一及び第二の現像磁極は同一極性の磁極により形成されていると共に、前記現像領域において、現像スリーブの表面に第一の現像磁極により形成される磁力は、第二の現像磁極により形成される磁力よりも小さいことを特徴とする。
このように構成された本発明の現像装置においては、現像点を挟んで、現像スリーブの回転方向上流側及び下流側に配置された第一の現像磁極及び第二の現像磁極を備え、磁力の弱い第一の磁極により、現像剤中の磁性トナーの静電潜像担持体側への転移を容易にすると共に、この第一の磁極に比し、磁力の強い第二の磁極により静電潜像担持体側に転移した磁性キャリアの現像スリーブ側への回収を可能とするので、現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側へのキャリア付着の抑制を両立させ、併せて、第一の現像磁極の着磁幅を小さくできることにより、小型化が容易な現像装置を提供することができる。
また、前記現像領域において、現像スリーブの表面に形成される磁束密度分布は、前記現像点を挟んで、この現像点近傍に、少なくとも2つの変曲点を有していてもよい。
ここで、変曲点とは現像スリーブの表面に形成される磁束密度分布曲線の形状が上に凸から下に凸へ、又は下に凸から上に凸へと変わる点をいう。
そして、このように第一及び第二の磁極により形成される磁束密度の分布曲線上に、現像点を挟んで変極点が存在することにより、上流側の変曲点近傍の磁力により、現像剤中のトナーの静電潜像担持体側への転移を容易にし、下流側の変曲点近傍の磁力により、静電潜像担持体側へ転移した磁性キャリアの現像スリーブ側への回収を可能とすることができる。
さらに、前記現像領域において、現像スリーブの表面に形成される磁束密度分布は、前記現像点を挟んで、この現像点近傍に、現像スリーブの回転方向上流側及び下流側のそれぞれに第一のピーク及び第二のピークを有し、該第一のピークの高さは、第二のピークの高さよりも低くてもよい。
この場合は、第一及び第二の磁極により形成される磁束密度の分布曲線上に、現像点を挟んでそれぞれ磁力の明確なピークが存在することにより、上流側のピーク近傍の磁力により、現像剤中のトナーの静電潜像担持体側への転移を容易にし、下流側のピーク近傍の磁力により、静電潜像担持体側へ転移した磁性キャリアの現像スリーブ側への回収をより確実に実現することができる。
さらにまた、前記静電潜像担持体は略円筒状に形成され、前記静電潜像担持体の半径をR(mm)、前記現像スリーブの半径をr(mm)、前記現像スリーブの回転軸中心と第一の磁極による磁力のピークとを結んだ直線と、前記現像スリーブの回転軸中心と第二の磁極による磁力のピークとを結んだ直線との成す角をθ(rad)、γ=((rsin(θ/2))^2+(R+r(1−cos(θ/2))^2)^(1/2)−Rとしたときに、0.2≦γ≦1.5の関係を満たすように、前記第一の現像磁極と前記第二の現像磁極は、前記現像スリーブの回転方向に隣接配置されていてもよい。
この場合は、上式を満たすように第一の現像磁極及び第二の現像磁極が、現像スリーブの回転方向に隣接配置されているので、現像領域において現像スリーブ上に形成される磁気ブラシの穂を、確実に静電潜像担持体と接触させることができ、磁性トナーの転移の安定化と、キャリアの回収の確実化を実現すると共に、磁性トナーの飛散を防止する現像装置を提供することができる。
以上において、前記第一の現像磁極の現像スリーブの回転軸に直交する断面の断面積は、第二の現像磁極の現像スリーブの回転軸に直交する断面の断面積よりも小さくてもよいし、前記第二の現像磁極は、第一の現像磁極に比し、磁性の強い強磁性体で形成されていてもよい。
このように第一及び第二の磁極を構成することにより、所望の磁束密度分布曲線を容易に実現することができる。
また、前記磁性トナーは、50重量%以下の割合で磁性粉を含有する磁性トナーであってもよい。
この場合は、適正な現像濃度を得るために、好適な磁性トナーの磁性粉含有量を提供することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記現像装置を備えたことを特徴とする。
本発明の現像装置によれば、現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側への磁性キャリアの付着の抑制との両立を図りつつ、現像装置の小型化を実現することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
<第一の実施形態>
まず、本発明に係る現像装置を含む画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図1に示されるように、本発明に係る画像形成装置10は、一様帯電後に像光を照射することにより表面に静電電位の差による潜像が形成される感光体ロール21を備えており、この周囲に、感光体ロール21の表面を一様に帯電させる帯電装置22と、感光体ロール21に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置23と、感光体ロール21上の潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像装置24と、感光体ロール21と対向し、被記録媒体28を挟んで感光体ロール21との間に転写バイアス電界を生成する転写ロール26と、トナー像の転写後に感光体ロール21に残留するトナーを除去するクリーニング装置29とが設けられている。そして、感光体ロール21と転写ロール26との対向部(ニップ部)の上流側から被記録媒体28を供給するようになっており、下流側には被記録媒体28上に転写された未定着トナー像を加熱溶融し被記録媒体28に圧着する定着装置50が設けられている。ここで、感光体ロール21は、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層を形成したものを用いることができる。また、帯電装置22は、ステンレススチール、アルミニウム等の導電性を有する金属のロールに高抵抗材料のコーティングを施したものであり、感光体ロール21に当接され、従動回転するようになっている。そして、所定の電圧が印加されることにより、該ロールと感光体ロール21との接触部近傍における微小間隙内で継続的な放電を生じ、感光体ロール21の表面をほぼ一様に帯電するものである。露光装置23は、レーザ書込み装置やLEDアレイを有し、画像信号に基づいて点滅するレーザ光を発生し、これをポリゴンミラーによって感光体ロール21の主走査方向にスキャンするものであり、これにより感光体ロール21の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、光の当たった部分の感光体ロール21の表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。また、現像装置24は、ハウジング31内に着色粒子であるトナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を収容し、現像スリーブ32に二成分現像剤を担持させ、この現像スリーブ32にバイアス電源25からの現像バイアスを印加することで、現像スリーブ32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。さらに、転写装置26は、例えば感光体ロール21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体ロール21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスが印加されることで、感光体ロール21上のトナー像を被記録媒体28に転与させるようにしたものである。また、感光体ロール21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
また、定着装置50は、例えばヒートロール方式であり、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加庄ロール52との間に被記録媒体28を通過させることによりトナー像を被記録媒体28に定着するようになっている。
次に、本発明に係る静電潜像担持体である感光体ロール21と、現像スリーブ32との配置関係について、図2及び図3を参照してさらに説明する。図2は感光体ロールと現像スリーブとにより形成される現像領域の要部拡大図であり、図3は現像領域における磁束密度(磁力強さ)の分布を示す図である。
図2に示されるように、現像装置24は、感光体ロール21などの静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を、現像スリーブ32上に保持した磁性粉を含有する磁性トナーと磁性キャリアとから成る二成分現像剤Gを用いて現像するタイプのものであり、矢印A方向に回転する現像スリーブ32と、この現像スリーブ32の内部に複数の磁極が固定的に配設された、現像スリーブ32と同心円状のマグネットロール35と、現像スリーブ32上に担持された現像剤Gの層厚を規制する層厚規制部材41とを備えている。そして、感光体ロール21と現像スリーブ32とが対向している現像領域Rにおいて、マグネットロール35の現像領域Rに面する部分には、現像スリーブ32の回転方向Aの上流側に第一の現像磁極であるN1及び、下流側に該N1と同極性の第二の現像磁極であるN2が隣接して配置されている。そして、現像スリーブ32の回転軸32cと直交する断面における、上流側の現像磁極N1の断面積は、下流側の現像磁極N2の断面積よりも小さくなるように設定されている。なお、マグネットロール35を構成している磁極は、現像領域Rに面する部分以外にも配設されているが、簡単のため図2ではそれらの図示を省略している。
次に、このように構成された現像磁極N1及びN2による磁束密度の分布について、図3を参照して説明する。
図3に示されるように、感光体ロール21の中心と、現像スリーブ32及びマグネットロール35の中心32cとを結ぶ点線X上において、感光体ロール21と現像スリーブ32とが最も近接した点(以下、この点を現像点と称呼する。)Dを挟んで、現像点Dよりも現像スリーブ32の回転方向上流側に配置された現像磁極N1により生成される磁束密度(磁力)の大きさは、現像点Dよりも現像スリーブ32の回転方向下流側に配置された現像磁極N2により生成される磁束密度(磁力)の大きさよりも小さいことが理解される。
なお、このように現像磁極N1及びN2を同極性の磁極により構成することにより、現像スリーブ32上に形成される磁気ブラシの穂が立ったまま回転方向に沿って略水平に移動するため、異極性で構成する場合に比し、感光体ロール21への現像剤の転移が容易となり現像し易いと共に、磁力の弱い部分で発生するクラウド等のトナー飛散を穂が立っている部分の両端でブロックすることができる。さらに、現像磁極N1により生成される磁力を現像磁極N2により生成される磁力よりも小さく設定することにより、現像磁極N1の着磁幅(着磁角度)を小さくすることができ、これにより、現像磁極N1の小型化によるマグネットロールの小型化が可能となる。
また、この現像スリーブ32上に形成される磁気ブラシの穂が現像点Dを挟んだ現像領域Rにおいて、確実に感光体ロール21に接触するためには、第一の現像磁極N1及び第二の現像磁極N2が、以下の関係を満たすように配設されることが好ましい。
すなわち、図3に示された磁束密度分布曲線において、現像スリーブ32の回転軸中心32cと現像磁極N1による磁束密度分布曲線のピークとを結ぶ直線L1と、回転軸中心32cと現像磁極N2による磁束密度分布曲線のピークとを結ぶ直線L2との成す角をθ(rad)、感光体ロール21の半径をR(mm)、現像スリーブ32の半径をr(mm)、
γ=((rsin(θ/2)^2+(R+r(1−cos(θ/2))^2)^(1/2)−R
としたときに、
0.2≦γ≦1.5
の関係を満たすように第一の現像磁極N1及び第二の現像磁極N2が配設されていることが好ましい。
このように現像磁極N1及びN2を配設することにより、現像領域Rにおいて現像スリーブ32上に形成される磁気ブラシの穂を、確実に感光体ロール21と接触させることができ、磁性トナーの転移の安定化と、キャリアの回収の確実化を実現すると共に、磁性トナーの飛散をより確実にブロックすることができる。
以下に、この第一の現像磁極N1及び第二の現像磁極N2の配設位置とパラメータγとの関係について図4を参照して説明する。
図4は、パラメータγと現像濃度及び感光体ロール21へのキャリア付着量との関係を示す図である。
この図4は、より具体的には、現像装置24において、現像領域Rにおける磁力のピークが、現像点Dを挟んだ近傍において、現像スリーブ32の回転方向上流側と下流側とのそれぞれに存在するように第一の現像磁極N1及び第二の現像磁極N2を配設(図3参照)した上で、γの値を変化させた場合に得られる現像濃度の変化及び感光体ロール21への現像剤の付着量をグラフで示したものである。そして、図4より、γが0.2以上であると十分な現像濃度を得ることが可能となり、γが1.5以下であると感光体ロール21へのキャリア付着が無く、0.2≦γ≦1.5であることが、適切な現像濃度を維持しつつ、飛翔転移したキャリアを回収するための好ましい範囲であることが理解される。
次に、本実施の形態における現像装置24に用いられるトナーに含まれる磁性粉の量と現像濃度との関係について、図5を参照して説明する。
図5に示されるように、トナーに含有される磁性粉の割合は、50重量%未満であるときに、より好ましい現像濃度が得られることが理解される。これは、現像剤に用いられるトナーの磁性が強くなりすぎると、現像スリーブ32上に担持された現像剤中のトナーの、感光体ロール21側への転移がマグネットロール35の磁力によって阻害されてしまうからである。
なお、本実施の形態においては、第一の現像磁極N1の断面積を第二の現像磁極N2の断面積よりも小さくして、現像領域Rにおける磁束密度の大きさに変化を持たせているが、前述のような磁束密度の分布を実現するためには、このような磁極の構成に限定されるものではなく、磁極の形状や、材質を適宜選定することにより、任意の現像領域Rにおける磁束密度分布曲線の実現が可能である。
例えば、下流側の現像磁極N2を強磁性部材(例えば、希土類焼結磁石やフェライト焼結磁石など)で形成することにより、現像磁極N2の磁束密度が現像磁極N1の磁束密度より大きくなるように構成してもよいし、現像磁極N1,N2とを一体の現像極として形成した上で、現像磁極の表面に窪み等を設けて形状を変化させることにより、現像磁極N2の磁束密度が現像磁極N1の磁束密度より大きくなるように構成してもよい。
次に、このように構成した現像装置24の作用を再び図2を参照して説明する。
図2に示されるように、二成分現像剤Gは、現像スリーブ32内のマグネットロール35の磁気吸引力と現像スリーブ32表面との摩擦力により、現像スリーブ32の回転方向に搬送される。この搬送された二成分現像剤Gは、層厚規制部材41の近傍に到達すると穂立ちを形成し、さらに、この二成分現像剤Gの穂立ちは、層厚規制部材41にて規制されることにより、現像剤層として現像スリーブ32上に形成され、この現像剤層は、現像領域Rに搬送される。そしてさらに、現像領域Rに搬送された二成分現像剤Gの現像剤層は、第一の現像磁極N1の磁気吸引力により磁気ブラシを保持しつつ、現像点Dの上流側にて、感光体ロール21と現像スリーブ32との間に形成される現像電界によって、現像剤中の磁性トナー及び一部磁性キャリアの感光体ロール21側への飛翔を可能とし、磁性トナーの感光体ロールへの確実な転移が行われて、感光体ロール21上の静電潜像を可視像化すると共に、第一の現像磁極N1よりも磁力の強い第二の現像磁極N2により感光体ロール側に飛翔した一部磁性キャリアの現像スリーブ側への確実な回収が可能となる。これにより、現像剤中の磁性トナーの静電潜像担持体側への転移を容易にすると共に、この第一の磁極に比し、磁力の強い第二の磁極により静電潜像担持体側に転移した磁性キャリアの現像スリーブ側への回収を可能とするので、現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側へのキャリア付着の抑制を両立させ、併せて、第一の現像磁極の着磁幅を小さくできることにより、小型化が容易な現像装置を提供することができる。
以下、本実施形態の現像装置24における現像性能について、比較例を用いて比較検証した結果を実施例として以下に説明する。
まず、本実施例における比較検証に用いた、マグネットロール35に配設された現像磁極の構成の違いによる磁束密度分布曲線(以下では、これをマグパターンと称呼する。)について図6及び図7を参照して説明する。図6は、マグネットロール35に配設された各種現像磁極における磁束密度(磁力強さ)の分布図であり、図7は磁束密度分布曲線の形状における特徴を模式的に説明する図である。
図6(a)には、本実施の形態の現像装置24における実施例1として、現像スリーブ32の回転方向上流側の現像磁極N1の磁力が弱く、磁力のピークを有しないものの、下流側の現像磁極N2の磁力のピークを115mTとした場合のマグパターンが示されている。この実施例におけるマグパターンは、定性的には、図7に模式的に示されるように、現像点Dを挟んで、この現像点D近傍において、磁束密度分布曲線の形状が上に凸から下に凸へ、又は下に凸から上に凸へと変わる点である変曲点N1p及びN2pを有するものである。
図6(b)には、実施例2として、現像スリーブ32の回転方向上流側の現像磁極N1の磁力のピークを75mT、下流側の現像磁極N2の磁力のピークを115mTとした場合のマグパターンが示されている。なお、図から明らかなように、実施例2におけるマグパターンにおいても、実施例1におけるマグパターンと同様に、現像点D近傍の磁束密度分布曲線上に不図示の変曲点N1p及びN2pが存在している。
図6(c)には、比較例1として、現像点Dに単一のN極のみが配設された、従来タイプのマグネットロールにおけるマグパターンが示されている。
図6(d)には、比較例2として、現像点Dよりも現像スリーブ32の回転方向上流側及び下流側のそれぞれに、同じ強さの磁力の強い2つのN極が配設された、従来タイプのマグネットロールにおけるマグパターンが示されている。
図6(e)には、比較例3として、現像点Dよりも現像スリーブ32の回転方向上流側及び下流側のそれぞれに、同じ強さの磁力の弱い2つのN極が配設された、従来タイプのマグネットロールにおけるマグパターンが示されている。
<検証評価>
上述のような、各種のマグパターンを有する現像磁極を備えた現像装置を用いて、以下の如く現像性能を比較評価した。検証評価の結果を図8及び図9に示す。図8は図6に示した5つのパターンのマグネットロールを用いた現像装置における感光体ロールの現像剤量を示す図であり、図9は同様にキャリア付着量を示す図である。
ここで、検証評価に用いた現像剤、現像スリーブ及び感光体ロールの仕様等を以下に示す。
トナーの磁性粉含有量は15重量%とし、キャリアはフェライトキャリアを用いた。
現像スリーブ32はアルミ製(表面粗さRa=15μm)で、感光体ロール21と現像スリーブ32との間の距離は350μmに設定した。さらに、感光体ロール21と現像スリーブ32との回転速度比は1:2とし、感光体ロール21の回転速度は200mm/secに設定した。
静電潜像の電位は、VHが−600VでVLが−100Vであり、現像電位は、矩形波で、デューティ比が+50%、周波数が7.0kHz、Vppが3.0kV、Vdcが−500Vに設定した。
まず、適正な現像剤量としては、図8の点線で示されるように、約0.9(mg/cm2)であり、実施例1,2及び比較例3において、最低限必要な現像剤量が確保されていることが理解される。これは、現像点Dよりも現像スリーブ32の回転方向上流側の磁力強さが実施例1,2及び比較例3においてはいずれも弱いことから、現像スリーブ32から感光体ロール21への転移が容易となり、十分な現像剤量を得ることができるためであると考えられる。
次に、画像形成に影響のないキャリア付着量のグレードとしては、図9の点線で示されるように、約1.2であり、比較例3を除き、感光体ロール21への現像剤の付着は抑制されている様子が理解される。これは、比較例3では、第二の現像磁極の磁力が弱いために、飛翔した磁性キャリアを十分に回収できないためであると考えられる。
そして、これらの検証評価の結果より、実施例1と実施例2でのみ、適正な現像剤量を確保することによる現像性能の維持と、感光体ロールへの磁性キャリアの付着の抑制との両立が可能であることがわかる。また、磁束密度分布曲線上に明らかな磁力のピークを有する実施例2の方が、より安定的に適正な現像剤量を確保と、磁性キャリアの付着の抑制とが図られていることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態における現像装置24では、同一の極性からなる、第一の現像磁極N1及びこの第一の現像磁極N1よりも磁力の強い第二の現像磁極N2が、現像スリーブ32と、感光体ロール21とが最近接する現像点Dの上流側と下流側とにそれぞれ配設されており、磁力の弱い第一の現像磁極N1により、現像スリーブ32上に担持されている現像剤、すなわち磁性トナーと磁性キャリアとの双方が感光体ロール21側に転移(飛翔)しやすい状態が作り出され、これにより現像濃度の低下の抑制が可能となると共に、磁力の強い第二の現像磁極N2により、磁力の弱い第一の現像磁極N1から、一旦感光体ロール21側に転移してしまった磁性キャリアの回収が可能となる。従って、本発明の現像装置24によれば、現像濃度の低下の抑制と静電潜像担持体側への磁性キャリアの付着の抑制との両立を図ることができると共に、第一の磁極の着磁幅を小さくできるので小型化が容易となる。
以上、本発明の一実施形態である現像装置及びこれを用いた画像形成装置について、添付図面を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨の範囲内で種々の変形適用が可能である。例えば、磁性トナーについて、トナーの磁性粉含有量が50%以下である15%である場合を実施例に挙げて説明したが、本発明では、磁性粉含有量が50重量%未満であることでより効果があるため好ましいとしているだけで、磁性粉含有量が50重量%を超えるトナーを用いるものであってもよい。
本発明に係る画像形成装置の概要を示す概略構成図である。 感光体ロールと現像スリーブとにより形成される現像領域の要部拡大図である。 現像領域における磁束密度(磁力強さ)の分布を示す図である。 パラメータγと現像濃度及び感光体ロールへのキャリア付着量との関係を示す図である。 トナーに含まれる磁性粉の量と現像濃度との関係を示す図である。 実施例における比較検証に用いたマグネットロールに配設された複数の磁極による磁力強さの分布を示す図である。 現像領域における磁束密度分布曲線の形状を模式的に示す図である。 各種マグネットロールを用いて、現像剤量を比較検証した結果を示す図である。 各種マグネットロールを用いて、感光体ロールへのキャリア付着量を比較検証した結果を示す図である。
符号の説明
10:画像形成装置、21:感光体ロール、22:帯電装置、23:露光装置、24:現像装置、25:バイアス電源、26:転写装置、27:バイアス電源、28:被記録媒体、29:クリーニング装置、31:ハウジング、32:現像スリーブ、32c:回転軸、35:マグネットロール、41:層厚規制部材、50:定着装置、51:加熱ロール、52:加圧ロール
D:現像点、G:二成分現像剤、L1,L2:直線、N1,N2: 現像磁極、N1p,N2p:変曲点、R:現像領域、

Claims (8)

  1. 静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配設され、回転自在に形成された中空円筒形状の現像スリーブと、この現像スリーブの内部に固設され複数の磁極より形成されたマグネットロールとを有し、該現像スリーブの表面に磁性トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を担持して回転搬送させ、静電潜像担持体に対向した現像領域を通過させることにより該静電潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像装置において、
    前記マグネットロールは、現像スリーブが静電潜像担持体に最近接する現像点を挟んで、現像スリーブの回転方向上流側及び下流側に配置された第一の現像磁極及び第二の現像磁極を備え、
    該第一及び第二の現像磁極は同一極性の磁極により形成されていると共に、前記現像領域において、現像スリーブの表面に第一の現像磁極により形成される磁力は、第二の現像磁極により形成される磁力よりも小さいことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像領域において、現像スリーブの表面に形成される磁束密度分布は、前記現像点を挟んで、この現像点近傍に、少なくとも2つの変曲点を有していることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像領域において、現像スリーブの表面に形成される磁束密度分布は、前記現像点を挟んで、この現像点近傍に、現像スリーブの回転方向上流側及び下流側のそれぞれに第一のピーク及び第二のピークを有し、該第一のピークの高さは、第二のピークの高さよりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記静電潜像担持体は略円筒状に形成され、
    前記静電潜像担持体の半径をR(mm)、前記現像スリーブの半径をr(mm)、
    前記現像スリーブの回転軸中心と第一の磁極による磁力のピークとを結んだ直線と、前記現像スリーブの回転軸中心と第二の磁極による磁力のピークとを結んだ直線との成す角をθ(rad)、
    γ=((rsin(θ/2))^2+(R+r(1−cos(θ/2))^2)^(1/2)−R
    としたときに、
    0.2≦γ≦1.5
    の関係を満たすように、前記第一の現像磁極と前記第二の現像磁極は、前記現像スリーブの回転方向に隣接配置されていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記第一の現像磁極の現像スリーブの回転軸に直交する断面の断面積は、第二の現像磁極の現像スリーブの回転軸に直交する断面の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記第二の現像磁極は、第一の現像磁極に比し、磁性の強い強磁性体で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記磁性トナーは、50重量%以下の割合で磁性粉を含有する磁性トナーであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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