JP3112142B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3112142B2
JP3112142B2 JP05335001A JP33500193A JP3112142B2 JP 3112142 B2 JP3112142 B2 JP 3112142B2 JP 05335001 A JP05335001 A JP 05335001A JP 33500193 A JP33500193 A JP 33500193A JP 3112142 B2 JP3112142 B2 JP 3112142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式を利用
する複写機やプリンターなどの画像形成装置に使用され
る現像装置に関し、更に詳細には、潜像担持体上で複数
色のトナーの重ね合わせを行いカラー画像を形成する電
子写真方式によるカラー画像形成装置に使用される現像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記潜像担持体上で複数色のト
ナーの重ね合わせを行いカラー画像を形成する画像形成
装置は、記録紙を保持して一色ごとに潜像担持体上に形
成されるトナー像を転写する転写ドラムを用いないた
め、装置を安価に提供できかつ小型化できる利点があ
る。このようなカラー画像形成装置においては、先に潜
像担持体上に現像されたトナー像を後段の現像工程で乱
してはならないため、第2色目以降の現像装置における
現像方式としては、非接触型の構成をとる必要がある。
【0003】従来より非接触型の現像方式としては、ト
ナーのみを現像ロールに磁気的、あるいは静電的に担持
して現像を行う一成分方式と、現像ロールにトナーと磁
性キャリアからなる現像剤を磁気的に担持して現像を行
う二成分方式とがあり、本発明者らは画質とその維持性
の点で総合的に優位にたつ非接触二成分交番電界現像方
式を検討してきた。
【0004】この非接触二成分交番電界現像方式に関
し、特開昭56−144452号公報では、第2現像手
段の現像剤が前記記録体に対して非接触状態にあり、し
かもその現像剤に擾乱を与えるための擾乱付与手段を設
けるように構成したものであり、具体的には、現像ロー
ル内部に現像領域に対向して磁極を固定しスリーブのみ
を回転させる構成、更には前記現像磁極を同極反発にし
てソフトブラシを形成する構成が提案されている。
【0005】しかし、非接触型の現像方式において十分
な現像量を得るには、現像ロールと記録体すなわち潜像
担持体との間に強い電界を作用させる必要があり、その
ためには振動電界を付与しつつ電極となる現像スリーブ
をできるだけ潜像担持体に近づける必要がある。ところ
が、上記公報記載の方式では、現像領域に磁極が1つ存
在する構成であり、あるいは同極反発ならスリーブ表面
に対して垂直方向の磁界の2つの極大値とその間に存在
する1つの極小値で構成される磁極が実効現像領域にお
いて1つ存在する構成であり、現像剤の穂立ちが高く上
がった状態になるので、現像剤を潜像担持体に対して非
接触に保とうとした場合には、現像ロールと潜像担持体
との間隔をある程度大きく設定しなければならず、現像
に必要な現像剤搬送量の確保と、潜像担持体と現像スリ
ーブ間の狭い間隙設定を両立させることが困難であっ
た。
【0006】〔実効現像領域の定義〕なお、ここで、上
記実効現像領域について説明を加える。実効的にトナー
が潜像担持体に作用する領域を実効現像領域と称し、具
体的には、現像ロールと潜像担持体が停止した状態で現
像時に印加される電界と同じ電界を作用させてトナーが
潜像担持体に飛翔する領域を実効現像領域と定義する。
【0007】さて、前述の現像剤の穂立ちが高く立上が
る問題に関しては、非接触二成分交番電界現像方式にお
けるこの策として、特開昭60−176069号公報に
示すものが開示されている。特開昭60−176069
号公報に係る現像装置は、トナーと磁性キャリアが混合
した二成分現像剤を用い、像形成体の表面に対向する現
像スリーブを回転し、該スリーブの内部に磁極を固定し
て設けて、前記現像スリーブ上にその回転にしたがって
移動する前記現像剤の層を形成し、該現像剤層により振
動電界下で前記像形成体の潜像を現像する現像装置にお
いて、前記磁極を前記現像スリーブが像形成体に最接近
している位置を避けて配設したことにより前記現像剤層
に水平磁界を作用させつつ前記振動電界下で前記現像が
行われるように構成したものである。このような現像方
式の場合には、現像領域で現像剤の穂立ちが寝た状態に
なるため、現像剤を感光体に対して非接触に保ちなが
ら、現像に必要な現像剤搬送量の確保と、感光体とスリ
ーブ間の狭い間隙設定を両立させることができる。
【0008】しかし、このような現像方式では現像剤層
の穂立ちが寝た状態になるため、現像剤層の下層部のト
ナーが現像に寄与し難くなり、現像剤の搬送量を稼いで
も結果的に現像性がそれほど大きくは向上しないという
問題点がある。
【0009】これに対し、特開平1−2912687号
公報では、現像スリーブと潜像担持体との間に直流電界
に作用させる方式ではあるが、第2色目以降の現像装置
の現像ロールの磁極ピッチを、第1色目現像装置の現像
ロールの磁極ピッチよりも小さく構成して、現像に必要
な現像剤搬送量の確保と、潜像担持体と現像スリーブ間
の狭い間隙設定を両立させる方法が提案されている。な
お、この特開平1−291268号公報には残念ながら
具体的数値をあげた装置構成に関する実施例の開示がな
く、さらに現像方式が直流バイアス方式であり、筆者ら
が目指す非接触二成分交番電界現像方式ほどの性能が得
られないが、本方式は現像剤を良好な薄層状態に形成し
得る手段となる。つまり、このような方式では、実効現
像領域内でも現像剤層の穂立ちが立っている箇所が多く
なり実効現像領域における現像剤の表面積が格段に増え
る。すなわち、静電潜像担持体から覗けるトナー粒子の
数が増える。よって、現像性も上がるため非接触二成分
交番電界現像方式に適した方法であると言える。しか
も、上記方式の現像装置の場合には、第2色目以降の現
像装置の現像ロールの磁極ピッチを、第1色目現像装置
の現像ロールの磁極ピッチよりも小さく構成することに
より、現像剤の穂立ちが低くなるため、現像ロール上の
現像剤の穂立ちと潜像担持体とを非接触状態に良好に維
持することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平1−291268号公報に係る装置の場
合、現像性を上げるためには現像スリーブ表面に現像剤
を薄層でかつ、複数の穂立ちを形成させることが重要な
ポイントとなる。しかしながら、現像ロールの内部に配
置される磁界発生部材の磁極ピッチを狭めていくと、磁
界発生部材に着磁できる磁力の限界値は低下してくる。
そのため、現像スリーブ上に形成される磁界の磁束密度
は疎となり、現像剤の保持力も比較的弱いものとなる。
【0011】このような現像装置において、従来の2成
分接触現像用の現像ロールの公差を適用すると、現像ス
リーブ上に形成される磁界の磁束密度が低いために、従
来の2成分接触現像方式以上に大きな悪影響をうけてし
まうという問題点があった。
【0012】具体的には、現像スリーブの回転軸と内部
の磁界発生部材の軸との軸ずれ、及び、現像スリーブ自
身の寸法誤差や回転変動等の公差があると、現像スリー
ブとその内部に配設される磁界発生部材との距離が設定
値から離れるいわゆる”振れ”が発生し、この現像スリ
ーブと磁界発生部材との距離の振れにより、現像スリー
ブの表面に形成される磁界発生手段の磁束密度が変動す
る。そのため、上記現像スリーブ表面に形成される磁界
発生手段の磁束密度が変動する。そのため、上記現像ス
リーブの表面に形成される磁界発生手段の磁束密度が現
像剤を十分に保持できなくなる値まで変動すると、現像
剤中のキャリアが現像ロールの回転に伴う遠心力により
潜像担持体へ飛翔し、潜像担持体の表面に付着するとい
う問題点があった。このように、潜像担持体の表面にキ
ャリアが付着すると、画像に重大な欠陥を及ぼすという
大きな問題が生じるばかりでなく、潜像担持体の表面に
損傷を与えたり、クリーニング手段等にも損傷を与える
という問題点があった。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、現像スリーブに寸法誤差や回転変動等の公差が
ある場合でも、簡単な構成によって、現像スリーブの表
面に形成される磁界発生部材の磁束密度を略一定に維持
することができ、潜像担持体表面へのキャリア付着を確
実に防止可能な現像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
この発明の請求項第1項に係る現像装置では、内部に磁
極ピッチを小さく設定した磁界発生部材を固定状態に配
置し、この磁界発生部材の外周に現像スリーブを回転可
能に設けた現像ロールを用い、上記現像スリーブに直流
電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、静電
潜像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置
において、上記磁界発生部材を、現像ロールの有効現像
領域及びこれに隣接する領域に相当する領域において、
現像スリーブの内面に接触するように配置することによ
って達成される。
【0015】また、上記現像スリーブの内面を清掃する
清掃部材を、当該現像スリーブの現像領域の反対側内面
に設けるように構成しても良い。
【0016】さらに、上記磁界発生部材は、例えば、軸
状部材の外周にシート状磁石を配置して構成されてお
り、当該シート状磁石を弾性部材の弾性力によって現像
ロールの内面に接触するように配置される。
【0017】
【作用】この発明においては、従来から使用されている
磁界発生部材固定、スリーブ回転式の2成分折衝現像用
のロールにおいて、スリーブ表面の磁束変動の要因とし
てスリーブ回転軸と内部磁石保持部材軸との軸ずれ、お
よび、スリーブ自身の振れがあげられる。これらはいず
れもスリーブと内部の磁界発生部材の距離の変動を生
じ、磁束密度を変化させるものである。そこで、該現像
ロールの磁気発生保持部材の有効現像領域とそれに隣接
する領域にあるシート状磁石を非導電性の弾力性のある
部材を介して取付け、かつ回転スリーブ内側に接触させ
る。すると、このような簡単な方法で前記の振れを最小
限にし、スリーブ表面の磁束変動を安定させることがで
き、磁力不足によるキャリア飛翔などの問題を解決する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0019】図2はこの発明に係る現像装置の一実施例
を適用したカラー画像形成装置を示すものである。
【0020】図2において、1は円筒状の静電潜像担持
体としての感光体ドラムを示すものであり、この感光体
ドラム1は、図示しない駆動装置により矢印方向に沿っ
て所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。
上記感光体ドラム1の周囲には、1つのスコロトロンか
らなる一次帯電器2と、4台の現像装置3〜6が配置さ
れている。これらの現像装置3〜6は、例えば、マジェ
ンタ用、シアン用、イエロー用、黒用の現像装置から構
成される。
【0021】上記感光体ドラム1は、その表面が一次帯
電器2によって所定の電位に一次帯電された後、半導体
レーザーとポリゴン回転ミラー7を内蔵するレーザー光
発生器8から画像情報に応じて出射されるレーザー光9
によって、マジェンタに相当する画像が露光され、感光
体ドラム1の表面には、マジェンタに相当する静電潜像
が形成される。この感光体ドラム1上に形成された静電
潜像は、マジェンタ用の現像装置3により現像される。
このとき、画像露光を行なうレーザー光9は、感光体ド
ラム1上の画像部に書込まれるようになっており、一次
帯電器2で帯電された感光体ドラム1の表面電位の極性
と同じ極性の電荷を持つトナーによって、感光体ドラム
1のレーザー光照射部が現像される。また、上記マジェ
ンタ用の現像装置3は、少なくとも現像終了後には感光
体ドラム1に対して非接触状態となるように構成されて
おり、感光体ドラム1上に一度現像されたトナー像を他
色の現像工程に入るまえに掻き取らないようになってい
る。
【0022】次に、2色目の画像形成サイクルとして、
上記感光体ドラム1は、一次帯電器2により再帯電さ
れ、前工程(マジェンタの画像形成工程)でレーザー光
9の照射を受け、電位が下がった感光体ドラム1の表面
は、再び元の電位近くまで電位が回復する。その後、上
記感光体ドラム1の表面には、レーザー光発生装置8か
ら出射されるレーザー光9によりシアン色に相当する画
像が露光され、シアン色に相当する静電潜像が形成され
る。この感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、感
光体ドラム1の表面電位の極性と同じ極性の電荷を持つ
シアントナーが、感光体ドラム1のレーザー光照射部に
シアン用の現像装置4によって供給されることにより、
現像される。このシアン用の現像装置4には、前工程に
おいてマジェンタ用の現像装置3により現像された感光
体ドラム1上のトナー像を乱したり、感光体ドラム1上
に既に現像されたトナー像が現像装置側に逆転移しない
ような工夫が施されている。
【0023】以後同様に、3回目の画像形成サイクルと
して、上記感光体ドラム1の表面に対する一次帯電器2
による再帯電、レーザー光発生器8からのレーザー光9
によるイエロー像の照射、イエロー用現像装置5による
イエロー像の現像、4回目のサイクルとして、一次帯電
器2による再帯電、レーザー光発生器8からのレーザー
光9による黒色像の照射、黒色用現像装置6による黒色
像の現像の各工程を経る。上記イエロー用及び黒用の現
像装置5、6は、前工程の現像装置により現像された感
光体ドラム1上の各色のトナー像を乱したり、感光体ド
ラム1上に既に現像されたトナー像が現像装置側に逆転
移されないように現像装置4と同様の工夫が施されてい
る。
【0024】このようにして、上記黒色用現像装置6に
よる黒色像の現像工程が終了した時点では、感光体ドラ
ム1上に、レーザー光9の照射像に応じたマジェンタ、
シアン、イエロー、黒色の4色のトナー像が形成されて
いる。
【0025】その後、これらのトナー像が担持された感
光体ドラム1の表面は、必要に応じて転写前帯電器10
による転写前帯電を受け、トナー像の転写に最適な状態
に帯電または除電された後、転写帯電器11により、ペ
ーパーガイド12より進入してきた図示しない転写用紙
上に、感光体ドラム1上のマジェンタ、シアン、イエロ
ー、黒色のトナー像が1回の転写工程で転写される。転
写終了後、この転写用紙は剥離用帯電器13により除電
され、感光体ドラム1から剥離されて搬送ベルト14に
より図示しない定着装置へ搬送され定着工程が施され
る。
【0026】また、転写工程終了後、感光体ドラム1上
の残留トナーは、クリーニング装置15によりクリーニ
ングされ、引き続き除電露光装置16からの露光を受け
て一連の画像形成工程が終了し、必要に応じて再び一次
帯電器2による帯電工程に入り、前述の全工程を繰り返
し、複数枚の連続プリントが出力される。
【0027】ここで、前記クリーニング装置15は、装
置の全部又は一部がリトラクト可能な構成となってお
り、前記4色のトナー像を作像中は、感光体ドラム1に
対し非接触の状態となっており、感光体ドラム1上に形
成されたトナー像を乱さないように構成されている。感
光体ドラム1のクリーニングは、転写終了後のサイクル
に行われ、直前の画像の転写終了後に感光体ドラム1と
接触し、次に作成される画像がクリーニング装置15に
到達するまえに退避する。また、上記感光体ドラム1表
面のクリーニングのために、感光体ドラム1回転分の時
間を設けるように構成しても良い。前者の場合は、見掛
け上のコピー速度を上げることが可能であるが、クリー
ニング装置15の退避/接触時に作像サイクルに入るた
め、感光体ドラム1に速度変動を与える要因となる。一
方、後者の場合はクリーニング装置15の退避/接触に
よる影響は少ないが、クリーニングサイクルを別途設け
る必要があるため、見掛け上のコピー速度が低下する。
【0028】次に、上記の如く構成されるカラー画像形
成装置に使用される非接触二成分交番電界現像方式の現
像装置について説明する。この非接触二成分交番電界現
像方式の現像装置は、上記カラー画像形成装置の4台の
現像装置のいずれにも適用可能であるが、特に、感光体
ドラム上に形成される2色目以降の静電潜像を現像する
現像装置3〜4に適用される。
【0029】この現像装置20は、ハウジング21の感
光体ドラム1側の開口部に配設された現像ロール22を
備えている。この現像ロール22は、図1に示すよう
に、非磁性の剛性のある硬質材料によって中空円筒状に
形成された導電性の現像スリーブ23と、磁極ピッチが
小さく配置された複数の磁極を持つマグネット24から
なり、前記現像スリーブ23のみが回転する構成となっ
ている。上記現像スリーブ23は、矢印の方向に沿って
回転可能に配置されており、この現像スリーブ23の表
面には、パドル25でかきあげられた現像剤26が供給
され、マグネット24の磁力によって磁気的に保持され
るようになっている。この現像スリーブ23の表面に保
持された現像剤26は、規制板27によって薄層化され
た後、当該現像スリーブ23の回転に伴って実効現像領
域28まで搬送される。
【0030】この実施例に用いた現像剤26は、重量平
均粒径40μmで飽和磁化が60emu/gである磁性
キャリアに、重量平均粒径7μmのポリエステル系カラ
ートナーを混合攪拌し、現像剤に占めるトナーの混合率
がおよそ10重量%で、相対湿度30%〜85%におけ
るトナー帯電量が12〜25μc/gとなるように調整
したものである。
【0031】また、上記現像スリーブ23の外径は、2
5mmに設定されており、その表面粗さはRz=20μ
mである。更に、上記マグネット24は、感光体ドラム
1に対向する側に、現像スリーブ23表面上で約2.5
mm間隔かつ450ガウスの磁束密度となるようにN極
とS極が交互に並べられており、現像剤26の穂立ちの
高さは350μmとなるように設定されている。
【0032】さらに、感光体ドラム1と現像スリーブ2
3との距離は500μmに設定されており、現像スリー
ブ23上に形成される現像剤26の層厚は350μmで
あるから非接触の状態に保たれている。この状態で感光
体ドラム1と現像スリーブ23との間に、直流成分を重
畳した交番電界を印加したときの実効現像領域28の幅
は約10mmである。この実効現像領域28では、約
2.5mm間隔でN極とS極が交互に配列されているこ
とから、現像剤26の穂立ちの立っている箇所が実効現
像領域28内に4箇所あることになり、極めてトナーが
現像されやすい状態となっている。
【0033】また、実効現像領域28の幅は、前記電界
条件に影響されるのは言うまでもないが、一般的には直
流成分の電界が大きいほど、また、交流成分の電界が大
きいほど広くなる。一方、周波数は高いほど狭くなる傾
向にある。この実施例に用いる現像剤に対する周波数の
影響に関しては、10数キロHzまでの範囲では1〜3
キロHzのあたりに最も実効現像領域28の幅が広くな
るところがある。ただし、これら電界や周波数は、先に
感光体ドラム1上に現像されたトナー像に与える影響と
現像性を考慮して決められる。
【0034】この実施例では、先に感光体ドラム1上に
現像されたトナー像を乱さないことを考慮して、感光体
ドラム1における暗電位600〜900V、明電位50
〜200V、明電位と現像スリーブ23に印加するバイ
アスの直流成分との差が50〜150V、前記バイアス
の交流成分のピーク値間が1.5〜2kV、周波数4〜
10kHzの範囲で現像を行うことが望ましく、これら
を最適化した結果、実効現像領域28の幅が約10mm
となっている。これらのシステムを用いることで非常に
優れた現像性を得ることができ、余裕をもって画質設計
を行うことができる。
【0035】次に、この実施例に係る現像装置の特徴部
分について詳細に説明する。
【0036】実施例1 この実施例に係る現像装置20は、上述したように、非
磁性の剛性のある硬質材料によって中空円筒状に形成さ
れた導電性の現像スリーブ23と、複数の磁極を持つマ
グネット24からなる二重構造の現像ロール22を備え
ており、この現像ロール22は、図1に示すように、現
像スリーブ23の内面にマグネット24が有効現像領域
28とそれに隣接する領域相当で接触するように配置さ
れている。
【0037】そのため、上記現像スリーブ23は、図3
〜5に示すように、現像スリーブ23の内面にマグネッ
ト24が有効現像領域28とそれに隣接する領域相当で
接触するように、マグネット24のシャフト24aが平
板状の取付部材29を用いて現像装置20のハウジング
21に固定されており、外側の現像スリーブ23だけが
回転するように構成されている。
【0038】ここでは図示されていないが、現像ロール
23の端部には、現像装置20と感光体ドラム1との距
離を保持するための図示しないトラッキングロールが設
けられており、現像装置20ごと感光体ドラム1へ突き
当てる方式となっている。よって、上記現像スリーブ2
3を回転自在に支持するためのベアリング30は、トラ
ッキングロールの外側、つまり感光体ドラム1の外側に
位置している。なお、図 において、符号31はシール
部材を示している。
【0039】また、現像ロール22の内部に配置される
マグネット24は、有効現像領域28とそれに隣接する
領域相当において現像スリーブ23の内面に接触してい
なければならない。そこで、マグネット23の現像領域
側は、現像スリーブ23内面の曲率に合わせて加工され
ている。尚、ここで用いるマグネット24としては、図
3に示すように、金属製のシャフト24aにシート状マ
グネット24bを巻き付けたもの、あるいは図1に示す
ようにシャフト付きの磁性支持体24に着磁したものの
両方を用いることができる。
【0040】以上のように、この実施例に係る現像装置
20は、図1に示すように、現像スリーブ23の内面に
マグネット24が有効現像領域28とそれに隣接する領
域相当で接触するように配置して構成されている。その
ため、上記現像装置20において、現像スリーブ23の
表面に現像剤26を薄層でかつ、複数の穂立ちを形成さ
せることにより、現像性を上げるため、現像ロール22
の内部に配置されるマグネット24の磁極ピッチを狭く
設定した場合でも、現像スリーブ23とマグネット24
との位置を一定に維持することができる。したがって、
上記現像装置20では、現像スリーブ23の回転軸と内
部のマグネット24の軸との軸ずれ、現像スリーブ23
に寸法誤差や回転変動等の公差がある場合であっても、
現像スリーブ23とマグネット24との位置を一定に維
持することができるので、現像スリーブ23とマグネッ
ト24との距離に変動が生じるのを確実に防止すること
ができ、現像スリーブ23の表面に形成されるマグネッ
ト24の磁束密度が変動することがない。その結果、上
記現像スリーブ23の表面には、マグネット24の磁力
によって磁気的に吸着した状態で現像剤26を保持する
ことができるため、現像剤26中のキャリアが現像ロー
ル22の回転に伴う遠心力により感光体ドラム1へ飛翔
するのを防止することができ、画質の向上が可能とな
る。
【0041】実施例2 図6はこの発明の実施例2を示すものであり、前記実施
例1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、マグネット24が接触する現像スリー
ブ23内面の汚れを清掃する清掃部材を設けるように構
成されている。
【0042】すなわち、上記実施例では、図6に示すよ
うに、現像スリーブ23の内面にマグネット24が接触
するように構成されているため、現像スリーブ23とマ
グネット24の接触磨耗によって、現像スリーブ23の
内面が汚れる虞れがある。そのため、この実施例では、
現像スリーブ23の内面の汚れを清掃するパッド35
を、現像スリーブ23内の現像領域の反対側に設けるよ
うに構成されている。
【0043】こうすることによって、汚れに起因する現
像スリーブ23とマグネット24の接触による摩擦の増
加が防止でき、現像スリーブ23を滑らかに回転させる
ことができる。
【0044】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0045】実施例3 図7はこの発明の実施例3を示すものであり、前記実施
例1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、現像スリーブの内面に磁界発生部材を
有効現像領域とそれに隣接する領域に相当する領域で接
触するよう配置するに際して、磁界発生部材としてシー
ト状の磁石を用い、このシート状磁石をその裏面側に配
設された弾性部材の弾性力によって現像スリーブの内面
に接触させるように構成されている。
【0046】すなわち、この実施例では、図7に示すよ
うに、磁界発生部材として、円柱形状に形成された磁性
材からなる磁界発生部材保持部材40を備えたものが用
いられ、この磁界発生部材保持部材40に対しては、現
像剤26の搬送性と剥離性に関係する磁極のみが着磁さ
れている。また、上記磁界発生部材保持部材40には、
現像ロール22上の現像領域、及び現像領域に隣接する
領域に対応する磁界発生部材の位置に所望の磁極ピッチ
を有するシート状磁石41が、弾力性に富んだ非導電性
部材42を挟んで取り付けられている。この実施例で
は、弾力性部材42として非導電性のウレタン等のスポ
ンジ状材料を使用している。
【0047】また、このとき用いるシート状磁石41
は、磁界発生保持部材40への取付け易さおよび、現像
スリーブ23の内側の曲率に合わせて変形する必要があ
ることから、いわゆるゴム磁石もしくはプラスチック磁
石と呼ばれる可撓性を有するものが用いられる。
【0048】このように構成される磁界発生保持部材4
0を軽い圧力をかけて現像スリーブ23に接触するよう
に配置されている。すると、現像スリーブ23の曲率に
合わせてシート状磁石41及び、弾力性部材42が変形
する。よって、シート状磁石41を比較的弱い圧力で現
像スリーブ23の内面に密着させることができ、現像ス
リーブ23表面上の磁束の変化を最小限に抑えることが
できるとともに、マグネット24と現像スリーブ23の
振れによる回転の変動などを低減することができる。
【0049】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、現像ロールの有効現像領域とそれに隣接する
領域に相当する現像スリーブの内面に、複数の磁極を持
つ磁界発生部材が接触するように配置することにより、
現像スリーブの回転軸と内部の磁界発生部材の軸との軸
ずれ、及び、現像スリーブ自身の回転変動によるスリー
ブ内面の磁束変動を最小限に抑えことができ、キャリア
飛翔による画質欠陥を解決し、安定した非接触二成分現
像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る現像装置の一実施例を
示す断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る現像装置を適用し得る
カラー画像形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る現像装置の一実施例を
示す要部断面構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係る現像装置の一実施例を
示す要部側面図である。
【図5】 図5はこの発明に係る現像装置の一実施例を
示す一部切除の断面図である。
【図6】 図6はこの発明に係る現像装置の第2の実施
例を示す要部断面構成図である。
【図7】 図7はこの発明に係る現像装置の第3の実施
例を示す要部断面構成図である。
【符号の説明】
20 現像装置、22 現像ロール、23 現像スリー
ブ、24 マグネット、26 現像剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 済川 健 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 古谷 信正 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−51276(JP,A) 実開 平4−3449(JP,U) 実開 昭63−140555(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に磁極ピッチを小さく設定した磁界
    発生部材を固定状態に配置し、この磁界発生部材の外周
    に現像スリーブを回転可能に設けた現像ロールを用い、
    上記現像スリーブに直流電圧を重畳した交流電圧を印加
    することによって、静電潜像担持体上に形成された静電
    潜像を現像する現像装置において、上記磁界発生部材
    を、現像ロールの有効現像領域及びこれに隣接する領域
    に相当する領域において、現像スリーブの内面に接触す
    るように配置したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 上記現像スリーブの内面を清掃する清掃
    部材を、当該現像スリーブの現像領域の反対側内面に設
    けたことを特徴とする請求項第1項記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 上記磁界発生部材が、軸状部材の外周に
    シート状磁石を配置して構成されており、当該シート状
    磁石を弾性部材の弾性力によって現像ロールの内面に接
    触するように配置したことを特徴とする請求項第1項記
    載の現像装置。
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