JP5001666B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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一成分現像方式は、キャリアを含まないため、キャリアおよびトナーから形成される磁気ブラシによって感光体の静電潜像が乱されることがなく、高画質化に適している。しかし、一成分現像方式は、トナーの帯電量を安定して維持することが難しい。また、カラートナーの場合、透過性が求められるため、非磁性トナーである必要がある。そのため、フルカラー画像形成装置においては、トナーを帯電および搬送する媒体としてキャリアを用いる二成分現像方式を採用する場合が多い。
本発明の課題は、タッチダウン現像方式の現像装置を具備する画像形成装置において、現像ローラ上の未現像トナーを効率よく回収すると共に、トナー飛散を抑制することで、長期に亘って安定した現像特性を維持し、安定した画像を得ることのできる画像形成装置を提供することにある。
(1)静電潜像を担持する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体に対向し、前記静電潜像を現像するためのトナーを表面に担持するトナー担持体と、内部に磁性部材を備え、該トナー担持体に対向する位置に配設されトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、内部に磁性部材を備え、前記トナー担持体に対向する位置に配設され二成分現像剤を担持搬送し且つ前記トナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、を備えた画像形成装置であって、前記回収用現像剤担持体は、前記トナー担持体との対向面においてカウンタ方向に回転しており、前記回収用現像剤担持体および前記トナー担持体と対向する位置に、前記トナー担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラを配置し、前記トナー回収ローラ内部に、前記回収用現像剤担持体の磁性部材と極性が異なる磁性部材を、前記回収用現像剤担持体の磁性部材に対向して配置したことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記トナー回収ローラに前記飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を印加するバイアス手段を設けたことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記静電潜像担持体の周速が180mm/sec以上であることを特徴とする(1)または(2)記載の画像形成装置。
本発明の画像形成装置は、磁性キャリア4とトナー5からなる二成分現像剤を用いて供給用磁気ローラ1上に担持された二成分現像剤により現像ローラ2上にトナー薄層9を形成し、感光体3(静電潜像担持体)上に形成された静電潜像を現像する、所謂タッチダウン現像方式による画像形成装置である。図1に示すように、該画像形成装置は、前記感光体3を備え、この感光体3の周囲には帯電手段8、露光手段16、現像手段18、一次転写手段22、二次転写手段25、定着手段26およびクリーニング手段24等が配置されている。
本発明に係るトナー回収ローラ14は、前記回収用磁気ローラ17による未現像トナーの回収に加え、さらに未現像トナーを回収すると共に、前記回収用磁気ローラ17による未現像トナーの回収時に発生する飛散トナーをはじめ、現像ローラ2近傍に浮遊する飛散トナーを捕集するためのものである。そのため、前記トナー回収ローラ14は、図1に示すように、現像ローラ2および回収用磁気ローラ17に対向して配設される。
前記トナー回収ローラ14は、内部に磁性部材M3が配設され、該磁性部材M3の外周部を回転するスリーブからなるのがよい。回収ローラ14の磁性部材M3の位置は、回収用磁気ローラ17の中心と回収ローラ14の中心を結んだ線Cに対し、回収ローラ14の回転方向の上流側に配置するのがよい。その角度は1〜6°、好ましくは5°程度上流側に配置する。一方、回収用磁気ローラ17の引き込み極M4bは前記中心を結んだ線Cに対して回収用磁気ローラ17の回転方向の上流側に配置するのがよく、その角度は1〜6°、好ましくは5°程度上流側に配置する。角度αが1°未満であるとキャリアが回収ローラに引き付けられてしまう場合があり好ましくない。また、角度αが6°を超えると、回収ローラ上のトナーを磁気ローラ側へ戻す力が弱過ぎ、トナーを回収できない場合があり好ましくない。このとき、回収ローラ14の磁性部材M3と回収用磁気ローラ17の引き込み極M4bとは、それぞれの半径方向先端部の極性が互いに異なるように対向して配置する。例えば図3に示す例では、回収ローラ14の前記磁性部材M3はN極(N3)であり、回収用磁気ローラ17の引き込み極M1はS極(S5)である。
また、前記ブレード15に除電手段を設けることにより、除電効果を持たせ、回収されたトナーを除電することができる。これにより現像装置18内の帯電上昇を抑制することができる。
図2に本発明にかかる現像手段の一部を模式的に示す。以下に、現像方法について説明する。
供給用磁気ローラ1に内包されている磁性部材(固定マグネット)M1等で磁気的に拘束されているキャリア4(磁性体粒子)と、その表面と帯電保持しているトナー5とからなる磁気ブラシ6が、供給用磁気ローラ1表面を回動し現像ローラ2へ搬送される。前記磁気ブラシ6は供給用磁気ローラ1の磁性部材M1のN極(N1)と現像ローラ2の磁性部材M2aのS極(S2)間で形成される磁界により強い磁気ブラシ6の穂が形成され、これを介して現像ローラ2へトナー5を供給すると共に、現像ローラ2上の未現像トナーの回収も行う。供給用磁気ローラ1の表面はブラスト処理や溝加工を施したものを用いることで磁気ブラシ6の搬送をよりスムーズに行える。
トナー体積平均粒子径はマルチサイザーIII(ベックマン・コールター社製)を用い、アパチャー径100μm(測定範囲2.0〜60μm)で測定することができる。
また、トナー帯電量は、QMメータ(TREK社製、MODEL 210HS)で測定することができる。
キャリア4の飽和磁化は、TOEI社製「VSM−P7」を用いて、磁場79.6kA/m(1kOe)で測定することができる。
また、回収用磁気ローラ17とトナー回収ローラ14のギャップは、回収用磁気ローラ17上に形成された磁気ブラシ6が回収ローラ14に接触する程度の間隔であり、回収用磁気ローラ17と現像ローラ2のギャップと略同間隔とするのがよく、200〜600μm、好ましくは300〜400μmである。
回収用磁気ローラ17と回収ローラ14間との距離を供給用磁気ローラ1と現像ローラ2の間の距離と略同一とすることで、回収トナーにかかるストレスを低減し、回収用磁気ローラ17に回収することができる。
また、各ドラムの周速は下記の通りである。
感光体3:300mm/sec
現像ローラ2:450mm/sec
供給用磁気ローラ1:675mm/sec
回収用磁気ローラ17:675mm/sec
回収ローラ14:30mm/sec
感光体表面電位:+310V
現像剤中のトナーのQ/m:20μC/g
トナー粒径(体積平均粒子径:D50):7.5μm
キャリア粒径(重量平均粒子径:D50):50μm
供給用磁気ローラ1と現像ローラ2間距離:350μm
現像ローラ2と回収ローラ14間距離:350μm
回収用磁気ローラ17と回収ローラ14間距離:350μm
現像ローラ2印加電圧:Vdc2=200V、VP-P=1.6kV,周波数f=2.7kHz、Duty比=27%
磁気ローラ1印加電圧:Vdc1=400V、VP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=27%
回収用磁気ローラ印加電圧:Vdc4=400V、VP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=27%
回収ローラ印加電圧:Vdc3=100V(直流電圧のみ印加)
2 トナー担持体(現像ローラ)
3 静電潜像担持体(感光体)
4 キャリア
5 トナー
6 磁気ブラシ
7 規制ブレード
8 帯電手段
9 トナー薄層
11a 交流電源
11b 直流電源
12a 交流電源
12b 直流電源
13a 交流電源
13b 直流電源
19a 交流電源
19b 直流電源
14 トナー回収ローラ
16 露光手段
17 回収用磁気ローラ
22 一次転写手段
24 クリーニング手段
25 二次転写手段
26 定着手段
Claims (3)
- 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体に対向し、前記静電潜像を現像するためのトナーを表面に担持するトナー担持体と、
内部に磁性部材を備え、該トナー担持体に対向する位置に配設されトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、
内部に磁性部材を備え、前記トナー担持体に対向する位置に配設され二成分現像剤を担持搬送し且つ前記トナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、
を備えた画像形成装置であって、
前記回収用現像剤担持体は、前記トナー担持体との対向面においてカウンタ方向に回転しており、前記回収用現像剤担持体および前記トナー担持体と対向する位置に、前記トナー担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラを配置し、
前記トナー回収ローラ内部に、前記回収用現像剤担持体の磁性部材と極性が異なる磁性部材を、前記回収用現像剤担持体の磁性部材に対向して配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー回収ローラに前記飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を印加するバイアス手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記静電潜像担持体の周速が180mm/sec以上であることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
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