JP2618882B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2618882B2
JP2618882B2 JP62076707A JP7670787A JP2618882B2 JP 2618882 B2 JP2618882 B2 JP 2618882B2 JP 62076707 A JP62076707 A JP 62076707A JP 7670787 A JP7670787 A JP 7670787A JP 2618882 B2 JP2618882 B2 JP 2618882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、静電潜像を形成毎に各色の現像剤を順次
付着させた後、現像剤像を用紙等の被転写材に転写する
ことにより記録する記録装置に関する。
(従来の技術) この種の記録装置では、像担持体としての感光体にレ
ーザビームによって第1の静電潜像を形成し、これを第
1色のトナー(現像剤)によって可視像可し、更に第2
のレーザビームによって第2の静電潜像を形成し、次に
第2の静電潜像を第2色のトナーによって可視像化した
後、2色のトナー画像を一度に用紙(被転写材)に転写
している。
画像電子学会誌第13巻、第14号(1984)に保志氏らに
よって発表されている「2色印刷レーザビームプリン
タ」においては、2色の現像をいずれも周知の2成分現
装置を用いた反転現像を実施し、2色画像を得ている。
しかし、この場合にはすでに現像した第1の静電潜像の
電位分布を均一化することなく第2の潜像を形成してい
るために、第2の現像工程においては第1潜像の画像部
が第2色トナーによって現像されてしまうという問題が
生じる。
これに対して、ジャーナル オブ イメイジング テ
クノロジー(Joural of Imaging Technology)、第1
2巻,No2,1986「静電プリンタにおける2色記録方法」
(Two−Color Recording Process for Electrophot
ographic Printer)ナカジマ他(Nakajima et.al)に
おいては、第1現像工程から第2現像工程に至る間に、
周知のスコロトロンチャージャによって第1潜像の電位
分布を均一化する工程(以下、再帯電工程と呼ぶ)を追
加することにより、上記の問題点を解決できることが明
らかにされている。しかしながら、この方法において
も、第2現像が磁性トナーを用いた接触型の現像装置で
あるため、予め感光体上に形成されている第1トナー像
の一部が第2現像工程においてはぎ取られ、第1色のト
ナーが第2現像装置内に混入するという問題がある。
ジャーナル オブ イメイジング テクノロジー(Jo
ural of Imaging Technology)、第12巻,No1,1986;
「高速カラープリント方法」(High−Speed Colo Las
er Printing Process)コウヤマ他(Kohyama et.a
l)では、第2現像以降を非接触現像とすることによ
り、上記問題点を解決している。この方法では感光体上
においても現像器内においても異なる色のトナーの混入
を完全に回避することができる。
コウヤマ他による多色記録装置を2色印字装置を例に
用いて説明するが、回転する感光体ドラムは、第1帯電
器によって均一に帯電され第1レーザビームによる露光
の結果、第1静電潜像が形成される。この静電潜像の上
に第1現像部において第1トナー像を形成した後、スコ
ロトンチャージャによって潜像電位を均一化し、第2レ
ーザビーム、第2現像部を経て感光体ドラム上に2色現
像剤を付着したトナー画像が形成される。感光体ドラム
上に形成された2色トナー像は転写部において一度に用
紙に転写される。この従来の装置における第1、第2レ
ーザビームはいずれも画像部にレーザビームを照射する
方法であり、従って第1、第2現像部ではいずれも反転
現像されている。この場合、潜像電位は正極性であり、
必然的に画像部に付着するトナーの静電極性も正極性で
ある。
ところで、第1及び第2の静電潜像を現像する現像装
置としては、特開昭61−221769号公報に開示されている
現像装置が用いられている。即ち、この公報に開示され
ている現像装置1は、第14図に示すように、現像剤担持
体としての現像ロール2が設けられており、この現像ロ
ール2の周面に一成分現像剤(以下単にトナーとする)
Tが担持されている。現像ロール2の周面には、トナー
を摩擦帯電するとともにトナーの薄層を形成する規制部
材としてのブレード3が圧接されている。帯電された現
像剤は、静電的に現像ロールに付着し、現像ロール2の
回転により現像剤が感光体4と対面する現像位置へ搬送
される。現像ロール2には、更に、その表面上のトナー
層を一度掻き取りつつ、新たなトナーを現像ロール2表
面上に供給する供給ローラ5が摺接されている。現像ロ
ール2には、バイアスが印加されており、所定の電荷を
有するトナーが現像ロール2から感光体ドラム4へ飛翔
し、静電潜像に付着させて現像する。尚、現像ロール2
に残留したトナーは、可撓性の回収ブレード6を介して
トナー容器7内に戻される。
このような現像装置1は感光体ドラム4に対して、間
隙をあけて非接触に維持させるだけで静電潜像を現像す
るために、簡単な構成であり、従来この様な現像装置を
複数組込んで多色の記録をしている。
ところが、このような現像装置を用いた記録装置に
は、次のような問題点が有る。従来の現像装置を用いて
現像する場合、第1及び第2の現像ロール両方におい
て、夫々、交流電圧を印加して感光体と、現像ロールと
の間に現像剤を往復運動させている。この場合、現像ロ
ールに印加する現像バイアスとして、直流電圧で偏奇さ
れた交流電圧を印加し、感光体と現像ロールとの間の間
隙にトナーを往復運動させているが、第2現像装置にも
同様な、現像装置を用いた場合には、第1現像装置によ
り現像されて付着されたトナーが乱されたり、あるいは
付着しているトナーを剥ぎ取るという問題点が有る。
そこで、第2現像装置には、交流バイアスを印加せず
に、直流の現像バイアスのみを印加するという制約を加
える方法が考えられる。
尚、このような場合、第1の現像装置では、交流電界
を付与するが、現像ロール表面に形成するトナー層をで
きるだけ少なくすることにより解像度、シャープネス等
にすぐれた鮮明な画像を得ることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、第2の現像装置では直流電界を印加して現像
するが、この場合において、トナー層が薄いと、現像ロ
ールから飛翔して感光体に付着するべき現像剤の飛翔特
性が非常に劣るという問題点がある。
そのために、従来の記録装置においては、印字された
多色画像のうち2色目以降の画像の濃度が低くなり、特
に細線の再現性に劣り、鮮明な画像を得ることができな
いという問題点がある。
この発明は、斯る事情に鑑みなされたもので、鮮明な
画像を得ることができる記録装置の提供を目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 像支持体に第1の静電潜像を形成する第1の潜像形成
手段と、前記像支持体と対向して設けられ、所定の粗さ
の表面を有し、この表面上に第1の色の現像剤を担持す
るとともに、前記の第1の潜像形成手段によって形成さ
れた第1の静電潜像に前記第1の色の現像剤を供給する
第1の現像手段と、前記第1の現像手段に直流電圧と交
流電圧とを重畳してなる現像バイアス電圧を印加する第
1の電圧印加手段と、前記第1の現像手段によって形成
された現像剤像を担持する前記像支持体に第2の静電潜
像を形成する第2の潜像形成手段と、前記像支持体と対
向して設けられ、前記第1の現像手段の表面よりも粗い
表面を有し、この表面上に第1の色と異なる第2の色の
1成分現像剤を前記像担持体に対して非接触で担持する
とともに、前記第2の潜像形成手段によって形成された
前記第2の静電潜像に前記第2の色の現像剤を飛翔させ
て供給する第2の現像手段と、前記第2の現像手段に直
流電圧からなる現像バイアス電圧を印加する第2の電圧
印加手段と、前記第1及び第2の現像手段によって前記
像担持体上に形成された多色の現像剤像を被転写材に転
写する転写手段とを有することを特徴とする。
(作用) この発明によれば、第1の潜像形成手段により像担持
体に形成された静電潜像を第1の現像剤担持体より現像
し、次いで、第2の潜像形成手段により形成された静電
潜像を第2の現像剤担持体により現像する。第2の現像
剤担持体の表面粗さは第1の現像剤担持体の表面粗さよ
り粗く形成されているから、第2の現像剤担持体に担持
される現像剤層の厚みは第1の現像剤層の厚みより厚く
なる。この場合、第2の現像剤担持体では現像剤層の厚
みが厚いから、層の表面付近に位置する現像剤は、自己
付着力が弱くなり、第2の現像剤担持体から容易に飛翔
して第2の静電潜像を現像する。
[実施例] 以下に、添附図面の第1図乃至第13図を参照して、こ
の発明の実施例を詳細に説明する。
第1図に示すように、この発明の実施例に係る記録装
置10には、像担持体としての感光体ドラム12が矢印A方
向に回転可能に設けられている。この感光体12はセレン
系の光導電体材料から形成されている。この感光体12の
周囲には、第1帯電チャージャ14、第1露光装置16、第
1現像装置18、第2帯電チャージャ20、第2露光装置2
2、第2現像装置24が、感光体12の回転方向に沿ってこ
の順序で配置されている。
第1帯電チャージャ14では、感光体ドラム12の表面を
帯電させ、露光装置16からは記録するべき画像情報に応
じてレーザビーム26を照射して帯電部分に静電潜像を形
成する。第1現像装置18には、一成分非磁性非接触現像
方法によるために、黒色の一成分非磁性トナーが収納さ
れている。即ち、第1色目として黒色のトナーを付着し
てこれを現像する。この第1の現像装置18にはホッパ46
内の現像剤を感光体12の対面へ搬送する第1の現像ロー
ラ19が矢印B方向に回転可能に設けられている。この第
1の現像ローラ19には、ここに現像バイアスとして交流
電圧と直流電圧とを重畳して印加する電源E1が接続され
ている。
第2帯電チャージャ20には、スコロトロンチャージャ
が用いられ、感光体表面への帯電量およびその領域が制
御が可能になっている。
第2現像装置24には、一成分非磁性非接触現像方法に
よるために、1成分非磁性トナーが収納されている。
尚、第2現像装置24に収納されているトナーは青色であ
る。この第2の現像装置24にはホッパ46内の現像剤を感
光体12の対面へ搬送する第2の現像ローラ25が矢印B方
向に回転可能に設けられている。この第2の現像ローラ
19には、ここに現像バイアスとして直流電圧を印加する
電源E2が接続されている。
第2現像装置24に続いて、感光体ドラム12の周囲に
は、現像剤像を用紙27に転写する転写器28が配置されて
いる。転写装置28には、用紙の裏面を負の電荷に帯電し
てトナーを用紙に引付ける転写チャージャ36と、転写後
の用紙を感光体ドラム12から静電気的に剥離する剥離チ
ャージャ38とが設けられている。
感光体ドラム12の周囲において、転写装置28と帯電チ
ャージャ14との間には、転写されずに感光体ドラム12上
に残留したトナーを除去するクリーニング装置40、及び
残留電位を除去する除電ランプ42とが設けられている。
尚、転写後の用紙27を搬送する搬送路に設けられている
のは、転写されたトナーを用紙に定着させる定着装置44
である。
次に、第1及び第2の現像装置18及び24について説明
するが、第1の現像装置18と第2の現像装置24とは、現
像ロール19及び25と、夫々の現像ロールに印加される電
源E1及びE2が異なりその他の点では略同一の構成である
から、第1の現像剤装置の構成を詳細に説明して第2の
現像装置の詳細な説明を省略する。
第2図に示すように、第1の現像装置18には、現像剤
Tを収納するホッパ46と、ホッパ46内のトナーを感光体
ドラム12に向けて供給する現像ローラ48が矢印A方向に
回転可能に設けられている。現像剤としては、樹脂及び
着色剤を含んだ帯電性粉体状の非磁性一成分現像剤(ト
ナー)Tが用いられている。現像ローラ19のの周面に
は、ホッパ46に向けて延出された弾性ブレード50の自由
端部が圧接されている。弾性ブレード50は、その自由端
部が現像ローラ19の回転と逆向きに延出されているので
弾性ブレード50と現像ローラ19との表面によって形成さ
れるクサビ形状の空間部分が減少し、この部分にトナー
Tが埋め込まれることを防止できる。その結果、弾性ブ
レード50によるトナーコーティング作用及びトナー帯電
作用が均一に行なわるので安定なトナー層を形成するこ
とができる。弾性ブレード50は厚み0.2mmのステンレス
材料から形成されおり、約10g/cmの力で圧接されてい
る。
ホッパ46内には、更に現像ローラに現像剤を供給する
供給ローラ52が現像ローラ19に接して設けられていると
ともに、その接触点において現像ローラ19の回転方向B
と逆方向Cに回転されるように構成されている。供給ロ
ーラ52は回転軸54にポリウレタンフォームのローラ56が
設けられている。
第1の現像ロール19はアルミニウムを鏡面加工、続い
て、サンドブラストにより粗面化し、次に10μm厚みの
無電界ニッケルメッキ、いわゆるカニゼン(Catalytic
Nikel Generation)メッキの順序で処理し、表面粗
さが好ましくは0.3乃至5.0、この場合、約1.2μmRzに形
成されている。
一方、第2の現像ロール25はアルミニウムを鏡面加
工、続いて、サンドブラストにより粗面化し、次に10μ
m厚みの無電界ニッケルメッキ、いわゆるカニゼンメッ
キの順序で処理し、表面粗さが好ましくは3.0以上15.0
μmRz以下に形成されている。
現在ローラ19の下方には回収ブレード56が圧接されて
おり、現像ローラ19に残存しているトナーをホッパ内に
回収している。回収ブレード56は金属プラスチック等の
薄い板材が使用され、現像ローラに付着しているトナー
を回収しているとともに、ホッパ46からのトナーの流失
を防止している。
次に、この実施例の動作を説明する。
感光体ドラム12を、矢印A方向に回転させ、先ず第1
帯電チャージャ14により、感光体ドラム12の表面を約60
0V(ボルト)に均一に帯電する。次に、露光装置16か
ら、記録すべき情報の内黒色部分に対応して第1のレー
ザービーム26を感光体ドラムの表面に照射して、露光す
る。この場合、第3図に示すように、露光された部分は
その電位が約120Vのポテンシャルに形成される。即ち、
第1レーザビームによりいわゆるポテンシャルの井戸60
が掘られる。
続いて、第1の現像装置18から黒色のトナーT1を供給
して、静電潜像部分に静電気的に付着させて現像する。
この場合、第1のポテンシャルの井戸60に正極性に帯電
した黒色トナーT1が付着され、いわゆる反転現像され
る。感光体12と第1の現像ローラ19との間には250μm
の間隙が形成されており、この現像ローラには電源E1か
ら直流電圧が380V、交流電圧が1.7KV(正弦波)、周波
数3KHzの交流電圧が印加されていて、反転現像されてお
り、プラスの極性に帯電したトナーが付着される。
静電潜像は、黒色トナーT1により現像された後、第2
帯電チャージャ20により、感光体ドラム12の表面電位は
約1000Vに均一化される。この場合、第4図に示すよう
に、背景電位、即ち第1露光装置により露光されない部
分の電位を約1000Vまで帯電し、露光して第1井戸ポテ
ンシャル60を形成した部分の電位も約950Vにまで帯電す
る。
次に、第5図に示すように、第2露光装置22から、第
2のレーザビーム58を照射して青色を形成すべき記録情
報に応じて静電潜像を形成する。この場合、画像部のみ
が露光され、電位約150Vの第2のポテンシャル井戸62が
形成される。そして、第2現像装置24により、第2のポ
テンシャル井戸62にトナーT2が付着されて、第1の現像
装置18による現像と同様に反転現像される。第2の現像
装置24では、感光体ドラム12と第2の現像ローラ25との
間に150μmの間隙が形成されており、現像バイアス電
源E2からは1050ボルトの直流電圧が印加される。第2は
現像ローラ25は、第1の現像ローラ19よりその表面粗さ
が粗く形成されているから、第1のローラ19より厚みの
厚いトナー層を形成している。この場合、トナー層の表
面付近のトナーが有するクーロン力による自己付着力が
軽減され、トナーの飛翔を容易にしているから、直流バ
イアスのみで静電潜像へむけて充分に飛翔し、付着させ
ることができる。更に、第2現像装置24では、非接触現
像方法により現像されるから、すでに付着されているト
ナーT1を掻き落したり、黒色トナーT1の上に更に青色ト
ナーが付着することを防止できる。
青色トナーT2により最後の現像がされた後、多色の現
像がされたトナー画像は、転写装置28において、第1色
トナーと第2色トナーとの2種類のトナーT1及びT2のト
ナー像を、ここに搬送されてきた用紙に同時に転写す
る。この場合、転写装置28では、感光体ドラム12と同期
して転写チャージャ36に搬送されてきた用紙の裏面に、
感光体の帯電極性と逆極性のコロナイオン、即ち負極性
のコロナイオンを付与して用紙を帯電させる。そうする
と、感光体ドラムと用紙との間に電界を形成するので、
クーロン力によってトナー像が用紙に転写される。
次に、現像ロール表面のトナー層の厚みと現像ロール
の表面粗さとの関係について説明する。
第6図は、現像ロールの表面粗さと、現像ロール上に
形成されたトナーの量との関係とを示したもので、横軸
に現像ロールの表面粗さ(μmRz)を示し、縦軸に現像
ロールに形成されたトナー層の単位面積あたりの量(mg
/cm2)を取っている。この第6図から明らかなように、
現像ロールの表面粗さが粗くなるに従って、トナー層の
形成量が増加することが分る。尚、表面粗さRzは、JIS
規格10点平均粗さ(JIS−B0601)で現わす表面粗さであ
る。
第7図は、反転現像による現像方法において、交流電
界現像における現像ロールの表面粗さと画像濃度及びカ
ブリの関係を示したものである。縦軸に画像濃度および
カブリΔR(%)、横軸に現像ロールの表面粗さ(μmR
z)を取っている。この場合、感光体ドラムの電位は未
露光部(非画像部)がプラス600V、露光部(画像部)が
プラス130Vで現像間隙(感光体ドラムと現像ロールとの
ギャップ)は250μm、現像バイアスは直流電圧で偏奇
された交流電圧の直流分がプラス380V、交流成分が1.7K
Vp−p(正弦波)、周波数3KHzである。この第7図から
明らかなように、現像ロールの表面粗さが粗くなるに従
って、現像濃度(図中曲線M)は高くなるもののそれに
ともなって地かぶりΔR(曲線N)も増加している。
尚、地かぶりΔRは、未使用の印字用紙の反射率と、印
字した印字用紙の白字部(非画像部)の反射率との差で
ある。第7図に示すように、画像濃度と地かぶりとの関
係はあい反するが、これらを適当に満す範囲は、現像ロ
ールの表面粗さが0.3乃至5.0μmRzであり、より好まし
くは0.4乃至3.0μmRzである。
第8図は、反転現像において、直流電界における現像
ロールの表面粗さと画像濃度の関係を示しており、縦軸
に画像濃度、横軸に現像ロールの表面粗さを取ってい
る。この場合、感光体ドラムの電位は未露光部(非画像
部)がプラス1000V、露光部(画像部)がプラス150Vで
現像間隙(感光体ドラムと現像ロールとのギャップ)は
150μm、現像バイアスは直流電圧でプラス1000Vであ
る。第8図からあきらかなように、この場合にも第7図
と同様に、即ち交流電界の場合と同様に、現像ロールの
表面粗さが粗くなるに従って、画像濃度が高くなること
が分る。しかし表面粗さが15.0μmRz以上ではトナー量
が厚くなり過ぎて、層形成時のトナーの帯電不良が生
じ、これにより現像ロールからトナーがこぼれ出してい
た。従って、この場合には、実用的なレベルの画像濃度
を得るには、現像ロールの表面粗さは3.0乃至15.0μmR
z、好ましくは3.0乃至15.0μmRzの範囲であることがわ
かる。
第9図は、直流電界現像において、現像ロールの表面
粗さと飛翔特性との関係を示すものである。横軸に現像
電位(現像バイアスと感光体露光部の電位との差)を取
り、縦軸に画像濃度をとり、各現像ロールの表面粗さ毎
にプロットしたものである。第9図中、符号aは表面粗
さ13.2μmRz、bは表面粗さ9.8μmRz、bは表面粗さ6.4
μmRz、cは表面粗さ6.4μmRz、dは表面粗さ6.4μmR
z、即ち、表面粗さは、a>b>c>dの関係にある。
この場合、感光体ドラムの電位は未露光部(非画像部)
がプラス1000V、露光部(画像部)がプラス150Vで現像
間隙(感光体ドラムと現像ロールとのギャップ)は150
μmである。この第9図からあきらかなように、現像ロ
ールの表面粗さが粗い方(a>b>c>d)が低い電位
差で高い値の画像濃度が得られることから、表面粗さが
粗い程、トナーの非飛翔特性が良好であることがわか
る。また、現像後の記録画像を観察したところ、飛翔特
性が良好である程、細線の表面粗さは良好であった。
従って、上述したように現像ロールに印加する電圧が
交流電圧があっても、直流電圧であっても、現像ロール
の表面粗さの厚い方が鮮明な画像を得ることがあきらか
である。つまり、現像時に間隙の寸法又は現像方法等に
制約のある第2現像以降の現像では、第2の現像ロール
の表面を第1の現像ロールの表面より粗く形成すること
により第2現像以降の画像も鮮明にすることができる。
次に、現像ロールの表面を粗面化する表面処理につい
て説明する。
第10図に示すように、先ず、現像ロールとしてのアル
ミニウム等の金属表面を鏡面化する。第10図は表面粗さ
の特性を示すグラフであり、間隔Fは約2μm、間隔G
は約0.2μmであり、表面粗さは0.2μmRzである。
鏡面化処理に続いて、素面化処理が施される。現像ロ
ールの粗面化は、例えば、砥粒80乃至1500メッシュのア
ルミナを高圧エアーとともに吹付けるサンドブラスト法
が用いられるが、この場合、砥粒の粒度を変えることに
より表面粗さを変えることができる。サンドブラスト処
理における表面の状態を第11図に示すが、第11図では間
隔Hは2μmを示し、この場合の表面の粗さは1.56μmR
zである。
粗面化処理の後、硬質化のために金属表面をメッキ処
理する。メッキ処理の方法としては、種々の方法がある
が、例えば、硬質クロムメッキ、無電界ニッケルメッキ
(カニゼンメッキ)等が好ましい。カニゼンメッキによ
れば、一般に、粗面化の状態を損わずに、均一な厚みで
メッキできるとともに、アルミニウム等に比較して、硬
度が高く、更にメッキ後必要に応じて熱処理することに
より、硬質クロムメッキと同等の耐摩耗性が得られる。
カニゼンメッキにより得られるメッキ厚は5以上30μm
以下が好ましく、この場合、充分な耐摩耗性を得ること
ができる。このカニゼンメッキの表面の状態を第12図に
示すが、第12図では間隔Jが1μmであり、表面粗さは
0.68μmRzである。
この発明は上述した一実施例に限定されず、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、現像ロールとしてアルミニウムを用い、この
表面を粗面化することに限らず、比較的硬質且つ表面が
腐蝕されにくい金属、例えばステンレスを鏡面化し、続
いて粗面化しても同様な効果を得ることがでいる。この
場合のステンレスの表面の状態を第13図に示すが、間隔
Kは2.5μm、間隔Lが0.2μmであり表面粗さは7.2μm
Rzである。
[発明の効果] この発明は、第1の現像ローラに交流電圧と直流電圧
を印加して現像し、第2の現像ローラに直流電圧を印加
しつつ1成分非接触現像を行って感光体上に多色の像を
形成する装置で、第2の現像ローラの表面粗さを第1の
現像ローラよりも粗くするという構成により、2色目以
降の現像時に感光体上に既に形成されている現像剤像を
破壊することがなく、かつ第1現像ローラと第2現像ロ
ーラとの間で濃度差のない現像行って鮮明な多色画像を
形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る記録装置の概略断面
図、第2図は第1図に示される現像装置の構成を示した
概略断面図、第3図乃至第5図は現像状態を説明する模
式図、第6図は現像ロールの表面粗さと現像ロール上の
トナー層の形成量との関係を示したグラフ図、第7図は
現像ロールの表面粗さと、画像濃度及び地かぶりとの関
係を示したグラフ図、第8図は現像ロールの表面粗さと
画像濃度との関係を示したグラフ図、第9図は現像電位
(現像バイアス−感光体露光部の電位)、第10図は鏡面
化処理における表面の粗さを示したグラフ図、第11図は
サンドブラスト処理における表面の粗さを示したグラフ
図、第12図はカニゼンメッキ処理における表面の粗さを
示したグラフ図、第13図は現像ロールとしてステンレス
を用いこれを鏡面化した場合の表面粗さを示したグラフ
図、第14図は従来の記録装置における現像現状態を説明
する断面図である。 10……記録装置、12……感光体ドラム(像支持体)、16
……第1露光装置(第1の潜像形成手段)、19……第1
の現像ローラ(第1の現像手段)、E1……電源(第1の
電圧印加手段)、22……第2露光装置(第2の潜像形成
手段)、25……第2の現像ローラ(第2の現像手段)、
E2……電源(第2の電圧印加手段)、36……転写チャー
ジャー(転写手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神山 三明 川崎市幸区柳町70番地 株式会社東芝柳 町工場内 (72)発明者 辻井 達也 川崎市幸区柳町70番地 東芝自動機器エ ンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−204658(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像支持体に第1の静電潜像を形成する第1
    の潜像形成手段と、 前記像支持体と対向して設けられ、所定の粗さの表面を
    有し、この表面上に第1の色の現像剤を担持するととも
    に、前記第1の潜像形成手段によって形成された第1の
    静電潜像に前記第1の色の現像剤を供給する第1の現像
    手段と、 前記第1の現像手段に直流電圧と交流電圧とを重畳して
    なる現像バイアス電圧を印加する第1の電圧印加手段
    と、 前記第1の現像手段によって形成された現像剤像を担持
    する前記像支持体に第2の静電潜像を形成する第2の潜
    像形成手段と、 前記像支持体と対向して設けられ、前記第1の現像手段
    の表面よりも粗い表面を有し、この表面上に第1の色と
    異なる第2の色の1成分現像剤を前記像担持体に対して
    非接触で担持するとともに、前記第2の潜像形成手段に
    よって形成された前記第2の静電潜像に前記第2の色の
    現像剤を飛翔させて供給する第2の現像手段と、 前記第2の現像手段に直流電圧からなる現像バイアス電
    圧を印加する第2の電圧印加手段と、 前記第1及び第2の現像手段によって前記像担持体上に
    形成された多色の現像剤像を被転写材に転写する転写手
    段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記第1の現像手段の表面粗さは0.3以上
    5.0μmRz以下であることを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
  3. 【請求項3】前記第2の現像手段の表面粗さは3.0以上1
    5.0μmRz以下であることを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
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