JP2005234001A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらの発生を防止した定着装置、及び画像品質の高い画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 トナーを転写材上に熱定着させる定着回転体と、定着回転体に接触するワックス供給用回転体と、ワックス供給用回転体に接触するワックスを含有したシート状部材と、シート状部材を移動させるシート状部材移動手段とを設け、ワックス供給用回転体はシート状部材と接触する部分の表面粗さがRz1.6μm以下であり、画像形成時の前記定着回転体の表面温度がワックスの融点より高く、ワックス供給用回転体とシート状部材との接触部分の温度がワックスの融点より高いことを特徴とする定着装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いられるオイルレス定着装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
通常、電子写真法等の熱定着装置おいては、例えば未定着トナー像と接する定着回転体(定着ローラ)と加圧ローラによって定着ニップ部を形成し、この定着ニップ部において転写紙(転写材:記録紙)にトナーを定着している。
従来、この定着の際に、定着回転体表面にトナーが付着してしまうオフセット現象が発生したり定着ローラへトナーを担持した転写紙の巻き付きが起こり、これにより画像品質や通紙性能を低下させてしまう問題が発生していたが、例えば定着回転体表面に離型剤としてシリコーンオイルを塗布することで、オフセット現象に伴う画像汚れや転写紙の巻き付きを抑えるという技術が用いられていた。本出願人によるものとしては、特許文献1に記載されるようなシリコーンオイルを含浸させたクリーニングウエブを定着回転体に接触させるものや、また特許文献2に記載されるようなシリコーンオイルを含浸させた耐熱繊維ブラシローラを定着回転体に接触し従動もしくは駆動回転させるものや、また特許文献3に記載されるような定着回転体にオイルが含浸された塗布ローラを接触し従動回転させるものが知られている。
しかしながら、従来の定着回転体にシリコーンオイルを塗布するという技術では、定着回転体に塗布されたシリコーンオイルが転写紙に移行してしまい、シリコーンオイル付着によるべたつき感が避けられず、得られた画像の品質に大きな問題が残されている。
そこで近年、定着装置にシリコーンオイルを使用することをなるべく抑え、替わりにトナー粒子中に離型剤としてのワックスを多量に含有させることが行われて来ている。これは、トナーが定着ニップ部で溶かされた際に融解したワックスが定着回転体とトナー主成分樹脂の間にしみ出し、定着回転体とトナー主成分樹脂との付着力が低下することを利用して、オフセット現象に伴う画像汚れや転写紙の巻き付きを抑えるという技術が開示されている(特許文献4)。
特開2002−258657号公報 特開平7−104602号公報 特開平9−166933号公報 特開平3−185459号公報
このようにワックスを添加したトナーを用いて定着を行うことにより、シリコーンオイルの使用を抑えて、オフセット現象に伴う画像汚れや転写紙の巻き付きを抑えることができるが、画像表面にワックスがある程度存在することになる。ワックスは室温では固体であるので転写紙のべたつき感は発生しないが、画像表面に出たワックス多量であると、定着ニップ部通過後に転写紙温度が低下していく際に結晶化し白濁してしまうという問題が生じている。この現象は、定着ニップ部後の給送経路において、部分的に冷却状況が異なると、光沢むらに到ってしまい、特に均一なベタ画像のときに顕著に目立ち易く、画像品質を低下させてしまっている。
また、この現象は形成画像の光沢を上げり、厚紙に対する定着性を確保するために、定着温度を上げたり、ニップ時間を上げたりすることにより転写紙とトナーへの供給熱量を増加させる高光沢モードや厚紙モードを設けた場合に問題が生じ易い。これは通常モード(通常の熱量を転写紙へ供給する動作モード)で、オフセット現象や転写紙巻き付きを抑えるのに必要な量のワックスをトナーに添加すると、高光沢モードや厚紙モードでワックスが必要以上に画像表面にしみ出してしまうことによるものである。通常モードでのオフセット現象防止及び転写紙巻き付き防止と高光沢モードや厚紙モードでの光沢むら現象防止の両立が、トナーへのワックス添加量調整だけでは困難であるということである。
そこで、ワックスをトナー以外の物から定着回転体に供給するものとして、ワックスが含浸された物を定着回転体に接触させる技術が開示されている(特開平9−73249号公報)。しかしながら、開示された実施例においてワックスが含浸されたブラシ状ローラが定着回転体に接触しているが、ブラシ状ローラでの塗布はワックス塗布の不均一が生じ、オフセット現象や転写紙の巻き付き、光沢むらを十分抑えられない。また、ブラシ状ローラと定着回転体が静止したまま、暫く定着回転体及びブラシ状ローラが加熱された接触状態で放置されると、静止状態での接触部だけに多量のワックスが塗布されて光沢むらが生じてしまう。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、オフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらの発生を防止した定着装置、及び画像品質の高い画像形成装置を提供することである。
上記目的は、トナーを転写材上に熱定着させる定着装置において、トナーを転写材上に熱定着させる定着回転体と、前記定着回転体に接触するワックス供給用回転体と、前記ワックス供給用回転体に接触するワックスを含有したシート状部材と、前記シート状部材を移動させるシート状部材移動手段とを設け、前記ワックス供給用回転体は前記シート状部材と接触する部分の表面粗さがRz1.6μm以下であり、画像形成時の前記定着回転体の表面温度が前記ワックスの融点より高く、前記ワックス供給用回転体と前記シート状部材との接触部分の温度が前記ワックスの融点より高いことを特徴とする定着装置(第1の発明)によって達成される。
また、上記目的は、請求項1に記載の定着装置を備える画像形成装置(第2の発明)によって達成される。
本発明は上記の如き構成をとることにより、オフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらの発生を防止した定着装置、及び画像品質の高い画像形成装置を提供を図るものである。
請求項1によれば、定着回転体に直接ワックスを塗布する構成にすることにより、トナーへワックスを多く添加しなくても定着回転体とトナー主成分樹脂との付着力が低下し、オフセット現象に伴う画像汚れや転写紙の巻き付きを抑えることができる。一方、定着ニップ部でのトナーへの供給熱量を増加させた場合でもトナーからのワックスのしみ出し量の増加を抑え、即ち画像表面のワックス量増加を抑えることが出来るため、光沢むらの発生を抑えることが出来る。ワックスは室温では固体であるから、シリコーンオイル塗布する従来例に対して、画像表面のべとつきも無い。ワックスを含浸するものが、シート状で薄い物であるため、静止し加熱状態で放置されても、定着回転体上の一部に多量にワックス塗布がなされることも抑えることが出来る。さらに、ワックス供給用回転体の表面粗さをRz1.6μm以下にすることにより、定着回転体上のワックスが均一になり、オフセット現象に伴う画像汚れや転写紙の巻き付き、光沢むらの発生をより抑えることが出来る。
請求項2によれば、定着の光沢制御や厚紙に対する定着性の確保を可能にしつつ、定着時にオフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらの発生を防止し、また画像光沢を制御出来る、画像品質の高い画像形成装置の提供が可能となる。
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明にかかわる定着装置が用いられる画像形成装置について、図1にて以下に述べる。
図1において、画像形成装置GSは、画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙搬送手段及び後述する定着装置17とからなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部(露光手段)3Y、3M、3C、3Kに信号を送る。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段8Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段8Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C及び帯電手段2Kと露光装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の、小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する現像装置であり、5Y、5M、5C、5Kは、現像装置4Y、4M、4C、4Kにそれぞれ新規のトナーを補給するトナー補給手段である。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置17は、それぞれ内部に加熱部材としてのハロゲンランプHLaを有し、カラートナー像を定着するための上側の定着回転体である定着ローラ17aと、上側の定着ローラ17aを圧接する下側の加圧回転体である加圧ローラ17bとにより構成される。それぞれに設けられるハロゲンランプHLaにより、定着ローラ17aおよび加圧ローラ17bが加熱される。
画像形成部10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C及び7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材としての記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A、22B、22C、レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置17の定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間で形成される定着ニップ部Nで記録紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラートナー像が定着され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
なお、上記画像形成装置の説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
(2)本発明にかかわる定着装置について、図2を用いて以下に説明する。図2は、本発明にかかわる定着装置の概略断面構成図である。
本発明にかかわる定着装置17は、図2に示す構成となっていて、内部に加熱部材としてのハロゲンランプHLaを有する定着回転体である定着ローラ17aと、同じく内部にハロゲンランプHLaを有し、定着ローラ17aを押圧(加圧)する加圧回転体である加圧ローラ17bと、定着ローラ17aにワックスを塗布するワックス供給用回転体であるワックス供給ローラCRaとにより構成される。ワックス供給ローラCRaには、ワックスをワックス供給ローラCRaに塗布するための、ワックスを含有したシート状部材であるウェブCWaが当接(接触)されている。前記ウェブCWaは、シート状移動手段として用いられるモータMaと当接モータMaの回転速度を減速する駆動系GKとにより、巻き上げ軸MPa(図1でGKをMPaに接続して下さい。)が巻き上げられ、元巻き軸MJaより送り出される。この巻き上げ軸MPaによるウェブCWaの送り量は、0.04〜0.20mm/copy(A3用紙縦送り時)の範囲の中の一定値としておくのが効率的で好ましい。0.04mm/copy以上とすることで、ワックス供給ローラCRaへのワックス塗布が確実になされ、0.20mm/copy以下とすることでウェブCWaの長さを必要以上に長くする必要がなく、スペースやコストの面から好ましい。ウェブCWaの移動量は、当接モータMaの駆動時間を、新しいウェブCWaを取り付けた状態からの当接モータMaの駆動累積時間を関数とした式で計算される値にすることにより一定値に制御することが可能である。
定着回転体である定着ローラ17aは、ハロゲンランプHLaを内包するアルミニウム円筒芯金に厚さ0.2〜2.0mmのシリコーンゴムの耐熱弾性層を形成し、さらに1層ないし3層の接着層を介してその上の最表面に厚さ30μmのPFA樹脂のトナー離型層を、ディスパージョン状態のPFA樹脂を塗布焼成することにより、形成させたものであり、図示しないモータにより回転駆動される。定着ローラ17aには、PFA樹脂のトナー離型層として、チューブとして成型されたPFAチューブをシリコーンゴムの上に接着層等を介して被覆してもよい。0.2mm以上の耐熱弾性層を有することにより、定着ローラ17aがトナー像を担持する転写紙Pの表面凹凸にならい易くなり画質が良好になるばかりでなく、ワックス供給ローラCRaが硬いものであってもワックス供給ローラCRaと定着ローラ17aの接触が安定し、定着ローラ17aとワックス供給ローラCRaとの接触部分でウェブCWaに含浸されているワックスがワックス供給ローラCRaから定着ローラ17aに移動しやすくなり、定着ローラ17aへのワックス塗布性能がより一層向上してオフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらをより一層抑えることができる。定着ローラ17aの最表面はPFA、PTFE、FEPのいずれかのふっ素樹脂を含有するトナー離型層を有するものであっても良い。
また、加圧回転体である加圧ローラ17bは、ハロゲンランプHLaを内包するアルミニウム円筒芯金に厚さ0.2〜1.5mmのシリコーンゴムの耐熱弾性層を形成し、さらに1層ないし3層の接着層を介してその上の最表面に厚さ30μmのPFA樹脂のトナー離型層を形成させたものであり、定着ローラ17aとで、トナー像を有する転写紙Pを圧着して、加圧しながら従動回転する。トナー離型層は前述した定着ローラ17aのトナー離型層と同様な方法にて形成される。
定着ローラ17aのトナー離型層の厚さは20〜50μmであることが好ましい。20μm以上とすることで、均一なフッ素樹脂の層を形成しやすくなる。また、50μm以下とすることで、加熱定着ローラ101表面がトナー像を担持する転写紙Pの表面凹凸にならい易くすることができ、画像劣化を抑えることができる。また、50μm以下の領域では、定着ローラ17a表面がワックス供給ローラCRa表面にならい易くなることによりワックス供給ローラCRaによるワックスの塗布性能を一層向上させることができる。
また、ワックス供給ローラCRaは、肉厚1mmで、外径が24mmのアルミニウム円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の直径100オングストローム程度の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを折出させ(商品名カシマコート)、表面を研磨し仕上げたものが用いられる。研磨仕上後の表面粗さRzは1.6μm以下で、皮膜の膜厚は約30μmで、表面ビッカース硬さHvが350Kg/mm2以上である。
ビッカース表面硬さはJIS Z 2251の微小硬さ試験法に則り測定することができる硬度とする。具体的には、対面角が136度のダイヤモンド正四角錐の圧子を用い、試験面に窪みをつけた時の荷重F(N)を、窪みの対角線長さd(mm)から求めた表面積で除した商をいい、
表面硬さ(Hv)=0.18185F/d2
(但し、dは窪みの対角線長さの平均(mm)である。)
で算出できる。本実施例においてはMVK−H100((株)アカシ製)を用いて、23℃、50%RHの環境で測定した値としている。
ワックス供給ローラCRaの定着ローラ17aと接触する部分の材料には、表面粗さRzが1.6μm以下のもので定着ローラ17aの表面温度に対する耐熱性があればどのようなものを用いてもよい。上述したもの以外でも、例えば、アルミニウム円筒芯金に、Asker−C(4.6N 荷重)硬度で15〜50°となるように発泡シリコーンゴムを成型し、さらにその上に接着層等を介して50〜80μm程度の厚みを持ち表面粗さRzを1.6μm以下となるように成型されたポリイミドシームレスチューブを被覆したものを用いてもよい。また、表面を鏡面仕上げしたアルミニウム円筒芯金にふっ素ゴムとふっ素樹脂の混合物の耐熱材料を塗布したものを用いてもよい。
本発明において表面粗さRzは、JISB0601−1982に記載の基準長0.8mmの値を意味する。即ち、基準長0.8mmの距離間で上位から5つの山頂の平均高さと、下位から5つの谷底の平均低さとの差である。
ワックス供給ローラCRaの表面粗さRzは、1.0μm以下であることが特に好ましい。ワックス供給ローラCRa上において、ワックスの融点以上の温度が保たれている場合は、ワックスは液状であり、通常高さは約1μm以下となることから、表面粗さRzを上記のような小さい値にすることにより、より一層定着ローラ17a上にワックスを均一に塗布することができる。
ワックス供給ローラCRaは、定着ローラ17aと0.2〜1.0Nの荷重で接触している。0.2N以上とすることで、ワックス供給ローラCRaと定着ローラ17aの接触が安定となり、1.0N以下とすることで、定着ローラ17aの耐熱弾性層の永久歪みを防止することが出来る。
ワックス供給ローラCRaと定着ローラ17aとの接触部分は画像形成に用いられる転写材Pの最大用紙幅以上であることが好ましい。また、ウェブCWaとワックス供給ローラCRaとの接触部分も画像形成に用いられる転写材Pの最大用紙幅以上であることが好ましい。これによりどのような紙に対してもオフセット現象、転写紙巻き付き、光沢むらを抑えることができる。
ワックス供給ローラCRaは、定着ローラ17aからの熱によって、ワックス供給ローラCRaとウェブCWaの接触部分での温度がトナー中に含有されるワックスの融点より高くなっている。これにより、ウェブCWaに含浸されているワックスの一部が、溶解した状態でワックス供給ローラCRaに移行するようになり、ワックス塗布効率を向上させることができる。ウェブCWaに含有されるワックスの融点を110℃以下程度と低く設定することにより、定着ローラ17aが約160℃以上に保持されていれば、定着ローラ17aとワックス供給ローラCRaとが接触することから、ワックス供給ローラCRaとウェブCWaの接触部分での温度もワックスの融点よりも高くなるのである。例えば、アルミニウム円筒芯金にアルミナ被膜を形成し研磨したワックス供給ローラCRaにおいては、芯金の熱伝導性が良好なために定着ローラ17aとの接触により表面温度はすぐに上昇する。アルミニウム円筒芯金の肉厚は撓みなどが発生しない範囲において薄い方が表面温度をすぐに上昇できるため良く、0.8〜2mm程度が好ましい。また、発泡シリコーンゴム表面にポリイミドチューブを被服したようなワックス供給ローラの場合も、発泡シリコーンゴムの熱伝導性が悪いために定着ローラ17aとの接触回転により表面温度はすぐに上昇する。
定着ローラ17a、ワックス供給ローラCRaはウォームアップ時に回転する期間が設けられていることが好ましく、これにより、ワックス供給ローラCRaは画像形成装置立ち上げ直後でもワックス融点以上の十分な高温度にすることが可能である。
定着ローラ17aの設定温度が約140℃以下のような低く、ワックスの融点との差が小さい場合には、ワックス供給ローラCRaの内部に熱源を設けることが望ましい。
また、シート状部材であるウェブCWaは、例えば、芳香族ポリアミド及び/またはポリエステルを含有する不織布であり、例えば芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量30g/m2のものが用いられる。
また、ウェブCWaは、高級脂肪酸エステルを含浸するものであり、シリコーンオイルは含浸していない。シリコーンオイルを含浸させないことにより、転写紙のべたつき感を防止出来る。ウェブCWaには、ワックスを含浸することができる材料であればどのような材料を用いてもよいが、耐熱性の観点から芳香族ポリアミド又は/及びポリエステルを含有する不織布を用いるのが好ましい。
薄いシート状のウェブCWaからワックス供給ローラCRaを介して定着ローラ17aにワックスを塗布しているので、画像の光沢を高めたり、厚紙の定着性を確保するために、定着温度を増加させたり、プロセス速度を下げて転写紙の加熱量を増加させても、定着ローラ17aに塗布供給されるワックス量の変化は少ないため、画像表面のワックス量が大きく増加し、光沢むらに到ることはない。
本発明において、ワックスには、例えば、パラフィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス、これらの変性物(例えば、酸化物やグラフと処理物)、高級脂肪酸、およびその金属塩、アミドワックス、エステル系ワックス等の従来公知のワックスを用いることができるが、例えば高級脂肪酸エステルワックスを用いるのが好ましい。本発明に係るワックスの融点は70〜110℃であることが好ましい。ここで、ワックスの融点は、示差走査熱量測定法(DSC)に於ける昇温時のDSCカーブにおいて、最大の吸熱を示すピークの頂点の温度をいう。融点を110℃以下にすることにより、ワックス供給ローラCRaの中に熱源を有していなくても、ワックス供給ローラCRaとウェブCWaの接触部でワックスの溶解がスムーズに行われるため、ワックス塗布効率を向上させ、オフセットや紙巻き込みの発生をより一層抑えることができるのに加え、融点を70℃以上にすることにより、元巻き軸MJaに巻かれた状態から液化したワックスが定着器内にしたたり落ちて機内や転写紙を汚すことがなくなる。
定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に4〜8mm程度の定着ニップ部Nを形成し、定着ニップ部Nを通して加熱と加圧とにより、進入ガイド板SGPを通して定着領域へ進入される記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を固定定着するものである。定着された記録紙Pは、排紙ガイド板HGPaおよび排紙ガイド板HGPbの間を通して定着装置17外に排出される。
また、定着ローラ17aおよび加圧ローラ17bの表面に近接して非接触の温度検知手段としての温度センサTS1、TS2を設け、定着ローラ17aおよび加圧ローラ17bの温度制御を行う。温度検知手段の検知温度に基づいてそれぞれのハロゲンランプHLaの点灯が制御される。非接触温度検知手段を用いることにより、定着ローラ17a上のワックス塗布状態にむらが生じず、光沢むらをより抑えることが出来る。
本発明に用いられるトナーとしては、例えば決着樹脂と着色剤とを含有してなる着色粒子により構成されるものが用いられる。トナーの決着樹脂は特に限定されるものではないが、スチレン系樹脂、スチレンアクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂などの公知の樹脂を用いることが出来る。トナーの粒子には、さらに必要に応じて、離型機能を有するワックスを含有することが出来る(トナーに含有させるワックスの種類についてはウェブに含浸している物と違うものでも同じものでも良い)が、5質量%以下に抑えることが好ましく、ワックスを含有させないことが最も好ましい。これにより、定着ニップ部でのトナーへの供給熱量を増加させた場合でもトナーからのワックスのしみ出し量の増加を抑えられるため、画像表面のワックス量増加を抑えることが出来て、光沢むらの発生を抑えることが出来る。
また上記定着装置17において、2つの回転体に接触する分離爪は設けず、定着ローラ17aのAsker−C硬度≦加圧ローラ17bのAsker−C硬度として、定着ローラ17aへの記録紙Pの巻き付きを防止するように構成する。ここで、Asker−C硬度とは、高分子計器株式会社製のAsker−C型硬度計を荷重0.1Nで被測定物に押し当てて測定された硬度のことを言う。非接触の転写紙分離手段を用いることにより、定着ローラ17a上のワックス塗布状態にむらが生じず、光沢むらをより抑えることが出来る。
また上記定着装置17において、定着回転体、加圧回転体、清掃回転体は、勿論ベルト形状としてもよい。
各実施例、比較例において、図1の画像形成装置に図2の定着装置を用い、コニカカラーペーパ81.4g/m2紙(A4サイズ)を使用して、紙上のトナー付着量が1色当たり約0.4〜0.5mg/cm2となるようにして片面にフルカラー画像を形成することを、転写紙Pの搬送速度2水準条件で行い、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらの発生有無を観察した。トナーは、特願2003−146007に詳細記載されている乳化重合法によるスチレンアクリル重合トナーを使用し、定着装置の条件は下記のように設定した。シリコーンオイルの塗布は行っていない。
定着ローラ17a:アルミニウムA5056円筒芯金に、熱伝導率0.50W/m・KでJIS−A硬度10°のシリコーンゴムの耐熱弾性層を厚さ1.5mmで形成し、さらに2層の接着層を介してその上の最表面に厚さ30μmのPFA樹脂のトナー離型層を、ディスパージョン状態のPFA樹脂を塗布焼成することにより形成し表面平滑処理を施して、外径65.0mmにしたもの。表面粗さRzは2.0μm以下である。
加圧ローラ17b:アルミニウムA5056円筒芯金に、熱伝導率0.50W/m・KでJIS−A硬度10°のシリコーンゴムの耐熱弾性層を厚さ1.0mmで形成し、さらに2層の接着層を介してその上の最表面に厚さ30μmのPFA樹脂のトナー離型層を、ディスパージョン状態のPFA樹脂を塗布焼成することにより形成し、外径55.0mmにしたもの。表面粗さRzは2.0μm以下である。
定着ローラ17aと加圧ローラ17bの圧着荷重は約10Nであり、ニップ幅は約7〜8mmである。加熱定着ローラを駆動させることにより、転写紙Pの搬送速度が所定速度になるようにしており、本実施例では、110mm/sec、220mm/secの2水準で通紙を行っている。定着ローラ17a、加圧ローラ17bのアルミニウム円筒芯金内部にはハロゲンランプHLaが固定されて設置され、定着ローラ17a、加圧ローラ17b表面に近接した位置に配置された温度検知センサ(図示せず)の検知出力によりON/OFF制御を行うことにより、定着ローラ17aの表面温度、加圧ローラ17bの表面温度を所定値に保つようにしている。ワックス供給ローラは、それぞれ0.5Nの荷重で定着ローラ17aに圧接させて画像形成を行っている。
表面粗さRzの測定には表面粗さ計(小坂研究所社製 Surfcorder SE−3300)を用いてローラ形状のまま測定した。
(実施例1)ワックスの含有しないトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを1.6μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。また110mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットは発生せず、縦筋状の光沢むらは発生したものの軽微であり十分許容出来るものであり、220mm/secの時に比べて光沢度が上昇し、かつ画質も満足出来るものであった。
(実施例2)ワックスの含有しないトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを0.8μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点140℃のポリプロピレンワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を140〜170℃、加圧ローラ17bの表面温度を120〜150℃の範囲内に保つようにした。また、ワックス供給ローラ内部にもハロゲンランプを設置し、ワックス供給ローラの表面に近接した位置に配置された温度検知センサ(図示せず)の検知出力によりON/OFF制御を行うことにより、ワックス供給ローラの表面温度を150〜180℃に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。また110mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットは発生せず、縦筋状の光沢むらは発生したものの軽微であり十分許容出来るものであり、220mm/secの時に比べて光沢度が上昇し、かつ画質も満足出来るものであった。
(実施例3)ワックスの含有しないトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを0.8μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。また110mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットは発生せず、縦筋状の光沢むらは発生したものの非常に軽微であり、220mm/secの時に比べて光沢度が上昇し、かつ画質も満足出来るものであった。
(実施例4)融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスが4質量%含有されたトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを1.6μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。また110mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットは発生せず、縦筋状の光沢むらは発生したものの軽微であり十分許容出来るものであり、220mm/secの時に比べて光沢度が上昇し、かつ画質も満足出来るものであった。
(比較例1)融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスが15質量%含有されたトナーを用い、ワックス供給ローラCRa及びウエブCWaは設置しなかった。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。しかしながら、110mm/secの時に220mm/secの時に比べて光沢度が上昇したものの、画像表面に多量のワックスが析出し、排紙時に排紙ローラ接触部と非接触部で、紙温度が異なったために、ワックスが固化する際の結晶化度が部分的に変わり、光沢むらとなった。
(比較例2)融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスが8質量%含有されたトナーを用い、ワックス供給ローラCRa及びウエブCWaは設置しなかった。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が110mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。しかしながら、220mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットが発生した。
(比較例3)ワックスの含有しないトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを3.2μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点82℃の高級脂肪酸エステルワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を180〜210℃、加圧ローラ17bの表面温度を160〜190℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時に、転写紙巻き付き、オフセット、光沢むらは発生しなかった。また110mm/secの時に転写紙巻き付き、オフセットは発生しなかったが、縦筋状の光沢むらが発生した。
(比較例4)ワックスの含有しないトナーを用い、ワックス供給ローラCRaを、芯金厚1.0mmのアルミニウムA5052円筒芯金に硬質陽極化処理を行ってアルミナ被膜を約40μm形成し、さらにテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてから表面を約10μm研磨して、定着ローラ17aと接触する部分の表面粗さRzを0.8μm、ビッカース硬度360Kg/cm2である外径24mmのものにした。ウエブは芳香族ポリアミドとポリエステルを60:40で合わせることにより作製された厚み70μm、目付け量27g/m2のものに融点140℃のポリプロピレンワックスを27g/m2含浸させたものを使用した。ウエブの送り量は、0.10mm/copyに設定した。定着ローラ17aの表面温度を140〜170℃、加圧ローラ17bの表面温度を120〜150℃の範囲内に保つようにした。
転写紙Pの搬送速度が220mm/secの時及び110mm/secの時に、ワックス供給ローラ表面温度がワックスの融点以上を維持出来ないことによる転写紙巻き付き、オフセットが時々発生した。
上記の如く、本発明の如き構成をとることにより、定着時に、転写材上の画像表面に存在するワックス量が均一になるように、定着回転体表面にワックスが塗布され、良好な光沢度を有し、画像むらの無い画像が形成される定着装置および画像形成装置が得られる。
本発明にかかわる定着装置が用いられる画像形成装置の概略断面構成図である。 本発明にかかわる定着装置の概略断面構成図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム
2Y,2M,2C,2K 帯電手段
3Y,3M,3C,3K 露光手段
4Y,4M,4C,4K 現像装置
17 定着装置
17a 定着ローラ
17b 加圧ローラ
CRa ワックス供給ローラ
CWa ウェブ
GK 駆動系
HLa ハロゲンランプ
Ma モータ
MJa 元巻き軸
MRa 巻き上げ軸
P 記録紙

Claims (2)

  1. トナーを転写材上に熱定着させる定着装置において、
    トナーを転写材上に熱定着させる定着回転体と、前記定着回転体に接触するワックス供給用回転体と、前記ワックス供給用回転体に接触するワックスを含有したシート状部材と、前記シート状部材を移動させるシート状部材移動手段とを設け、
    前記ワックス供給用回転体は前記シート状部材と接触する部分の表面粗さがRz1.6μm以下であり、画像形成時の前記定着回転体の表面温度が前記ワックスの融点より高く、前記ワックス供給用回転体と前記シート状部材との接触部分の温度が前記ワックスの融点より高いことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置を備え、前記定着装置により転写材に与える熱量が変更される動作モードを有することを特徴とする画像形成装置。
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