JP2005232422A - ゴム変性熱可塑性樹脂およびその組成物 - Google Patents

ゴム変性熱可塑性樹脂およびその組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 ゴムリッチABS樹脂、および、該ゴムリッチABS樹脂と他の熱可塑性樹脂とからなる熱可塑性樹脂組成物の提供する。
【解決手段】 ゴム状重合体(a)の存在下に、ビニル系単量体(b)を重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂であって、(a)成分を、(a)成分と(b)成分との合計の40〜80重量%含有し、(b)成分は、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物及び(メタ)アクリル酸エステル化合物を含有してなり、(メタ)アクリル酸エステル化合物は、ホモポリマー形成時のガラス転移温度(Tg)が0℃以下を示す単量体であり、(b)成分全体の0.1〜20重量%を占めることを特徴とするゴム変性熱可塑性樹脂、および該ゴム変性熱可塑性樹脂と他の熱可塑性樹脂との組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、他の樹脂に配合して、優れた性能を付与するに好適なゴム変性熱可塑性樹脂、および該ゴム変性熱可塑性樹脂と他の熱可塑性樹脂とからなる組成物に関する。
ゴム変性熱可塑性樹脂として、ABS樹脂、AES樹脂が広く知られ、工業的に大量に使用されている。ABS樹脂の製造法としては、代表的には、下記の2つの方法が知られている。(1)ゴム状重合体5〜25重量%の存在下に、スチレンとアクリロニトリルとからなる単量体75〜95重量%を重合して得る方法。(2)ゴム状重合体40〜45重量%の存在下にスチレンとアクリロニトリルとからなる単量体55〜60重量%を重合して得られる高ゴム含有率のABS樹脂(以下「ゴムリッチABS樹脂」という)を、別途重合して得られたスチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)に配合し、配合物中のゴム状重合体の含有率を5〜25重量%に調節することでABS樹脂を得る方法(この方法で得られたABS樹脂を、以下「ブレンドタイプABS樹脂」という)。上記の(2)の方法は、ゴムリッチABS樹脂の配合量を適宜選択すること、および、AS樹脂の種類を適宜選択することで、各種の品質の異なる多種類のABS樹脂を生産性良く製造することができる。
しかし、ABS樹脂業界では、さらなるコストダウンが要求されている。このコストダウンの対応策としては、ゴムリッチABS樹脂のゴム含有率をさらに高めるとともに、生産性に優れ低コストのAS樹脂の配合量を高めることで、ブレンドタイプABS樹脂の生産性を高める方法が考えられる。しかし、我々の検討では、ゴムリッチABS樹脂のゴム含有率を従来品に比べて高めると、それを用いたブレンドタイプABS樹脂は、フィッシュアイが発生するという不良現象が目立ち、成形品の外観性・耐衝撃性が従来のゴムリッチABS樹脂を用いたブレンドタイプABS樹脂に比べ劣る。また、ゴムリッチABS樹脂は、AS樹脂以外の他の熱可塑性樹脂にも配合されて使用されるが、ゴムリッチABS樹脂のゴム含有率を高めると、上記に示した同様の問題点がみられた。
特許第3216466号明細書
本発明は、上記課題を解決したゴムリッチABS樹脂、および、該ゴムリッチABS樹脂と他の熱可塑性樹脂とからなる熱可塑性樹脂組成物の提供を目的とする。
本発明者らは、ゴムリッチABS樹脂で生じる上記課題の解決について鋭意検討した結果、ゴム状重合体(a)の存在下にビニル系単量体(b)を重合してABS樹脂を製造する際、ビニル系単量体(b)として特定の(メタ)アクリル酸エステル化合物を配合することにより、上記の課題が解決されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一局面によれば、ゴム状重合体(a)の存在下に、ビニル系単量体(b)を重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂であって、
前記(a)成分を、前記(a)成分と前記(b)成分との合計の40〜80重量%含有し、
前記(b)成分は、芳香族ビニル化合物(b1)、シアン化ビニル化合物(b2)及び(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)を含有してなり、
前記(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)は、ホモポリマー形成時のガラス転移温度(Tg)が0℃以下を示す単量体であり、前記(b)成分全体の0.1〜20重量%を占めることを特徴とするゴム変性熱可塑性樹脂が提供される。
また、本発明の他の局面によれば、上記ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂(B)とからなる組成物であり、前記(a)成分の含有率が該組成物全体の3〜35重量%である熱可塑性樹脂組成物が提供される。
本発明によれば、高ゴム含有率にもかかわらず、他の熱可塑性樹脂に配合した場合でも、成形品の光沢および耐衝撃性に優れ、かつフィッシュアイ発生の不良現象も大巾に低減されたゴム変性熱可塑性樹脂が得られる。本発明のゴム変性熱可塑性樹脂は、高ゴム成分含有率であるために、他の熱可塑性樹脂に少量添加するだけで耐衝撃性改良効果が得られるので、多種類の高品質な熱可塑性樹脂組成物を生産性良く低コストで製造できる。
以下、本発明を詳しく説明する。
なお、本明細書において、「(共)重合」および「(共)重合体」は、夫々、「単独重合」および/または「共重合」、並びに、「単独重合体」および/または「共重合体」を意味し、「(メタ)アクリル」および「(メタ)アクリレート」は、夫々、「アクリル」および/または「メタクリル」、並びに、「アクリレート」および/または「メタクリレート」を意味する。
本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(A)は、ゴム状重合体(a)の存在下に、ビニル系単量体(b)を重合して得られる。
本発明の(a)成分のゴム状重合体としては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含量5〜60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの共役ジエン系(共)重合体及びこれらの水素添加物、エチレン−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体、ウレタンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、シリコーン−アクリル系IPNゴム、エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。また、スチレン−ブタジエン共重合体およびスチレン−イソプレン共重合体はブロック共重合体であってもよく、ブロック共重合体には、AB型、ABA型、テーパー型、ラジアルテレブロック型の構造を有するものなどが含まれる。さらに、共役ジエン系(共)重合体の水素添加物は、上記ブロック共重合体の水素化物のほかに、スチレンブロックとスチレン−ブタジエンランダム共重合体のブロック体の水素化物、ポリブタジエン中の1,2−ビニル結合含量が20重量%以下のブロックと1,2−ビニル結合含量が20重量%を超えるポリブタジエンブロックからなる重合体の水素化物などが含まれる。これらのゴム状重合体は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて使用される。好ましい(a)成分としては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含量5〜60重量%が好ましい)から選ばれた少なくとも1種の共役ジエン系(共)重合体であり、さらに好ましくは、ポリブタジエン/スチレン−ブタジエン共重合体:50〜99/1〜50(重量%)の割合からなる混合物である。
上記ゴム状重合体のゲル含率は、特に限定されるものでないが、乳化重合で(a)成分を得る場合、ゲル含率は、好ましくは98重量%以下であり、更に好ましくは40〜98重量%、特に好ましくは50〜95重量%である。この範囲で耐衝撃性に優れた成形品を容易に得ることができる。
尚、上記ゲル含率は、以下に示す方法により求めることができる。すなわち、ゴム状重合体1gをトルエン100mlに投入し、室温で48時間静置した後、100メッシュの金網(質量をWグラムとする)で濾過してトルエン不溶分と金網を80℃で6時間真空乾燥して秤量(質量Wグラムとする)し、下記式(1)によって算出する。
ゲル含率(質量%)=〔{W(g)―W(g)}/1(g)〕×100…(1)
ゲル含率は、ゴム質重合体の製造時に、分子量調整剤の種類および量、重合時間、重合温度、重合転化率等を適宜設定することにより調整できる。
本発明の(b)成分のビニル系単量体は、芳香族ビニル化合物(b1)、シアン化ビニル化合物(b2)及び特定の(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)を必須単量体成分として含有し、必要に応じて、これらのビニル系単量体または上記成分(a)と共重合可能な他のビニル系単量体(b4)を含有してもよい。
芳香族ビニル化合物(b1)としては、例えばスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノメチルスチレン、ビニルピリジン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、フルオロスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレンおよびα−メチルスチレンが好ましい。これらは、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
シアン化ビニル化合物(b2)としては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルが挙げられる。これらは、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)としては、ホモポリマー形成時のガラス転移温度(ホモポリマーTg)が0℃以下を示す単量体が用いられ、例えば、アルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。該アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基としては、一般に炭素数2以上の直鎖または分岐鎖のアルキル基が好ましく、アルキルアクリレートの場合は炭素数2〜10のアルキル基がさらに好ましく、アルキルメタクリレートの場合は炭素数4〜14のアルキル基がさらに好ましい。好ましい(メタ)アクリル酸エステル化合物の具体例としては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、テトラデシルメタクリレート等が挙げられ、さらに好ましくは、ホモポリマーTgが−25℃以下であるn−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびn−プロピルアクリレートである。これらは、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
上記ビニル系単量体または上記成分(a)と共重合可能な他のビニル系単量体(b4)としては、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα−またはβ−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物(マレイミド系単量体ともいう);グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ化合物;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリルアミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエチル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレンなどの置換または非置換のアミノ基含有不飽和化合物、3−ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾリン基含有不飽和化合物などが挙げられる。
その他、かかる他の単量体(b4)としては、上記成分(b3)以外の(メタ)アクリル酸エステル化合物も使用することができ、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレートなどが挙げられる。
これらの単量体は1種または2種以上組み合わせて使用される。他の単量体(b4)の含有率は、(b)成分全体を基準として、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)中の(a)成分の含有率は、(a)成分と(b)成分との合計の40〜80重量%、好ましくは51〜80重量%、さらに好ましくは56〜74重量%である(ここにおいて、(a)成分と(b)成分との合計は100重量%である)。(a)成分の含有率が40重量%未満では、他の熱可塑性樹脂(B)と混合する際の生産性の改良効果が十分でなく、一方、80重量%を超えると、他の熱可塑性樹脂(B)と混合した場合にフィッシュアイの発生が多くなり、外観性・耐衝撃性が大巾に低下する。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)の(b)成分中、(b3)成分の含有率は、(b)成分全体を100重量%として0.1〜20重量%であり、好ましくは3〜15重量%である。(b3)成分の含有率が0.1重量%未満では、他の熱可塑性樹脂(B)と混合した場合、(A)成分の分散性が劣り、フィッシュアイの発生が多くなり、外観性・耐衝撃性の改善効果も得られず、一方、20重量%を超えると、他の熱可塑性樹脂(B)と混合する際の生産性の改良効果が十分に得られない。
また、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)の(b)成分中、(b1)成分の含有率は、(b)成分全体を100重量%として50〜70重量%が好ましく、(b2)成分の含有率は、(b)成分全体を100重量%として20〜30重量%が好ましい。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)のグラフト率は、5重量%以上、好ましくは10重量%以上である。グラフト率が5重量%未満であると、フィッシュアイの発生が多く、外観性・耐衝撃性が劣る。ここでグラフト率とは、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)のゴム状重合体(a)に直接グラフト結合している共重合体成分の割合をいう。このグラフト率は、重合開始剤量、重合温度などによって制御することができる。このグラフト率(%)は、次式(2)により求められる。
グラフト率(質量%)={(T−S)/S}×100…(2)
上記式(2)中、Tは(A)成分1gをアセトン20mlに投入し、振とう機により2時間振とうした後、遠心分離機(回転数;23,000rpm)で60分遠心分離し、不溶分と可溶分とを分離して得られる不溶分の質量(g)であり、Sは(A)成分1gに含まれるゴム質重合体の質量(g)である。
また、本発明に関わる(A)成分中のアセトン可溶分の極限粘度〔η〕(溶媒としてメチルエチルケトンを使用し、30℃で測定)は、好ましくは0.2〜1.2dl/g、更に好ましくは0.2〜1dl/g、特に好ましくは0.3〜0.8dl/gである。
本発明に関わる(A)成分中に分散するグラフト化ゴム状重合体の平均粒径は、好ましくは500〜30,000Å、更に好ましくは1,000〜20,000Å、特に好ましくは1,500〜8,000Åの範囲である。平均粒径は、電子顕微鏡を用いる公知の方法で測定できる。
また、本発明に関わる(A)成分のQ値は、120×10-4〜500×10-4ml/秒であることが好ましい。Q値がこの範囲にあると、ゴムリッチなゴム変性熱可塑性樹脂の他の熱可塑性樹脂に対する分散性が更に向上する。Q値は、特許第3216466号明細書に記載の方法によって求めることができ、具体的には、島津フローテスター(CAPILLARY RHEOMETER CFT−500)を使用し、下記測定条件下でサンプルを溶融押し出しして得られる1秒当たりの容量(ml/秒)をいう。
測定条件;
サンプル量 :1.8g、
プランジャー面積:1.0cm2
ダイのサイズ :2.0mm長×1.0mmφ、
予熱の温度と時間:200℃×5分、
測定温度 :200℃、
荷重 :60kg/cm2
(ただし、測定に供するサンプルは、110℃×60分の条件における揮発物質含有率を0.1重量%以下に調整する。)
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)中の(a)成分、(b)成分、(c)成分の含有率の調整は、重合時にそれら成分の仕込み量により適宜調整することができる。また、それらの含有率は、公知の定量分析法で求めることができる。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)のQ値の調整は、重合時に使用する連鎖移動剤、開始剤などの種類・量を適宜選択する方法、重合温度を適宜選択する方法、(a)成分のゴム状重合体のゲル含率、分子量を適宜選択することで行える。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)の製造方法としては、溶液重合法、バルク重合法、サスペンション重合法、乳化重合法あるいは、それらの方法を組み合わせた方法を挙げることができる。好ましい重合法としては、乳化重合法であり、乳化重合法で用いられる重合助剤としては、一般に公知のものを使用することができる。
本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(A)の製造時に使用する重合開始剤としては、各種のハイドロパーオキサイド、アルキルパーエステル、パーカーボネートなどの有機過酸化物があり、好ましくはクメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートである。上記の開始剤の好ましい量としては、成分(a)と成分(b)の合計100重量部に対して、0.1〜2重量部である。
連鎖移動剤としては、例えばメルカプタン類(例えばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタンなど)、テルペン類(例えばジペンテン、ターピノーレンなど)、α−メチルスチレンダイマーが挙げられる。
乳化重合において、ゴム状重合体(a)および単量体(b)の使用方法は、ゴム質重合体(a)全量の存在下に単量体(b)を一括添加して重合してもよく、または、分割もしくは連続添加して重合してもよい。また、ゴム質重合体(a)の一部を重合途中で添加してもよい。好ましくは、ゴム質重合体(a)全量の存在下に、単量体(b)は分割添加され、前段で単量体(b)の全量の10〜40重量%を添加し、後段で残りの60〜90重量%を添加するとよい。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と混合される他の熱可塑性樹脂(B)としては、例えば、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)以外のABS樹脂・AES樹脂・AAS樹脂(ゴム状重合体含有率が40重量%未満のもの)、AS樹脂、HIPS、PSなどのスチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;PA6、PA66、PA46、PA12などポリアミド樹脂;ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレートなどのポリエステル樹脂;ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンエーテル/スチレン系樹脂などのポリフェニレンエーテル系樹脂;ポリアセタール、塩化ビニル樹脂、ポリスルフォン、PPS、ポリエーテルスルフォン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、EVOHなどがあり、これらは1種単独でまたは2種以上組み合わせて使用できる。
好ましい他の熱可塑性樹脂(B)としては、下記(B1)及び(B2)のそれぞれ単独または(B1)と(B2)の混合物が挙げられる。
(B1):ゴム状重合体の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物およびマレイミド系単量体からなる群より選ばれた少なくとも2種からなる単量体を重合して得られ、かつゴム状重合体含有率が40重量%未満のゴム変性熱可塑性樹脂。なお、ここでのゴム状重合体および単量体は上記に示したものを使用できる。また、当該ゴム変性熱可塑性樹脂のメチルエチルケトン可溶分の固有粘度(メチルエチルケトン中30℃)が0.2〜1dl/gのものが好ましく、さらに好ましくは0.3〜0.6dl/gである。
(B2):芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物およびマレイミド系単量体からなる群より選ばれた少なくとも2種からなる単量体を重合して得られ、かつ固有粘度(メチルエチルケトンを溶媒として、30℃で測定)が好ましくは0.2〜1.3dl/g、さらに好ましくは0.3〜1.0dl/g、特に好ましくは0.35〜0.7dl/gである共重合体。なお、ここでの単量体は、上記に示したそれらのものと同じである。
上記の(B1)としては、例えばABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、MBS樹脂などが挙げられ、その中で好ましくはABS樹脂、AES樹脂である。上記の(B2)としては、好ましくは、下記の共重合体が挙げられる。
(B2−1)芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物の共重合体。好ましい組成割合は、前者の単量体が50〜99重合%、後者が1〜50重量%である。
(B2−2)芳香族ビニル化合物と(メタ)アクリル酸エステルの共重合体。
(B2−3)芳香族ビニル化合物とマレイミド系単量体と、必要に応じてシアン化ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸エステルとからなる共重合体。なお、上記のマレイミド系単量体にかえて、不飽和酸無水物単量体を用い、得られた共重合体をイミド化して、得られる後イミドタイプの共重合体もここに含まれる。
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂(B)とからなる本発明の熱可塑性樹脂組成物中の各成分の組成比率は、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)の(a)成分であるゴム状重合体の含有量が該組成物全体の3〜35重量%、好ましくは5〜25重量%となるように適宜設定される。(a)成分の含有率が3重量%未満であると、充分な耐衝撃強度が得られない。一方35重量%を超えると成形品が柔らかくなり、好ましくない。なお、他の熱可塑性樹脂(B)として、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(A)以外のゴム変性熱可塑性樹脂(C)を用いた場合、該ゴム変性熱可塑性樹脂(C)に含有されているゴム状重合体(以下「(a′)成分」という)の扱いを下記の通りとする。(a′)成分も(a)成分とみなし、下記の条件を満たすものとする。すなわち、本発明の熱可塑性樹脂組成物において、(a)成分と(a′)成分の合計の含有率は該組成物全体の3〜35重量%を充足し、好ましくは5〜25重量%を充足するものとする。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とを、必要に応じて各種の添加剤を添加して、溶融混練して製造される。混練方法としては、押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどを用いる方法がある。好ましい方法としては、押出機を用いる方法であり、押出機としては単軸押出機、二軸押出機などがある。
上記、混練方法を用いて各種成分を混練りするに際し、全成分を一括して混練りしてもよく、一部の成分を先に混練りし、残りの成分を一括または分割して添加混練りしてもよい。また、ゴム変性熱可塑性樹脂(A)にも、必要に応じて、各種の添加剤を添加することができる。また、混練りを必要とするときは、上記に示した方法で混練りすることができる。各種の添加剤としては、公知の着色剤、顔料、滑剤、耐候剤、帯電防止剤、酸化防止剤、難燃剤、熱老化防止剤、可塑剤、抗菌・防カビ剤などが挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、シート押出し、フィルム押出し、真空成形、異形押出し、インジェクションプレス、発泡成形、ブロー成形、中空成形などによって各種成形品に成形することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価は、次のようにして測定した値である。
[評価方法]
(1)グラフト率の測定法;
上記の方法に従った。
(2)ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂(B)の混合方法;
ゴム変性熱可塑性樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂(B)と添加剤とを表2に示した割合でヘンシェルミキサーを用いて混合し、その混合物をシリンダーセット温度200℃の押出機によりペレット化した。
(3)テストピースの成形方法
上記(2)の方法で得たペレットを成形材料として、下記(3−1)〜(3−3)の成形条件で光沢度測定用テストピースおよびアイゾット衝撃強度測定用テストピースを成形した。
成形条件:
(3−1)成形機:5オンス インラインスクリュータイプ成形機、
(3−2)金型温度:50℃±5℃、
(3−3)成形機設定条件:
シリンダーセット温度:200℃、
射出圧力:一次圧75〜95kg/cmG、二次圧50kg/cmG、
背圧:5kg/cmG、
成形サイクル:インジェクション15秒、ローディング10秒、キュアリング40秒、サイクルスタート2秒。
(4)光沢度の測定;
デジタル変角光沢計〔スガ試験機(株)製DIGITAL VARIABLE GLOSS METER UGV−5D〕を用い、入射角および受光角を45°で測定した。
(5)アイゾット衝撃度の測定;
ASTM D256(1/4″、ノッチ付、単位=kgf・cm/cm)で測定した。
(6)フィッシュアイの測定方法;
下記の方法で、フィッシュアイ測定用シートサンプルを作成し、フィッシュアイを測定した。(6-1)220℃の加温した50トンプレス機を用意する。(6-2)上記(2)の方法で得たペレットをSUS製モールド板(30cm×30cm×0.5mm)にはさむ。(10〜15g)(6-3)そのままプレス機にはさみ、0〜0.5kg/cmGの圧をかけ5分間加温する。(6-4)圧をゆっくりかけていき(10kg/cmGまで)モールド板の間よりはみ出してきたペレットサンプル(溶融)をゆっくりと引き出す。(6-5)サンプルをフィルム状に引き出し、厚さ約10〜30μmの薄さで1m以上引き出す。(6-6)フィルムサンプル上に直径3.57cmの円(面積10cm)を描き、円内のフィッシュアイを数える(直径0.2mm以上のもの)。(6-7)上記(6-6)を3点行ない、合計を面積で割って1cmあたりの個数を求め、フィッシュアイの評価とする。
参考例1(ゴム変性熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)の調製)
(ABS−1)
フラスコ内に、表1のABS−1の前段成分を表1に示した配合で加えてフラスコ内温度を60℃に昇温したのち、ピロリン酸ナトリウム0.2部、硫化第一鉄7水和物0.01部、ブドウ糖0.4部をイオン交換水20部に溶解した溶液を加え、クメンハイドロパーオキサイド0.1部をさらに加えて重合を開始し、温浴温度を70℃に保った。1時間重合させたのち、表1のABS−1の後段成分表1に示した配合で4時間かけて連続的に添加し、されに1時間重合させて反応を完結させた。得られた共重合体ラテックスを硫酸を用いて凝固し、水洗、乾燥し、ABS−1を得た。
(ABS−2〜ABS−5)
表1に示す成分を表1に示す配合で用いた以外、ABS−1と同様の条件で重合を行い、ABS−2〜ABS−5を得た。
(他の熱可塑性樹脂)
AS−1;スチレン75%とアクリロニトリル25%の共重合体であり、[η](メチルエチルケトン可溶分の極限粘度)は0.5dl/gのものを用いた。
実施例1〜4、比較例1
表2に示す成分と配合に従い、上記評価に供した。その結果を表2に示す。
Figure 2005232422
Figure 2005232422
実施例1〜4は、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂を用いた例であり、表2に示したとおり他の熱可塑性樹脂との分散性に優れ、目的の物性が得られている。
比較例1は本発明の範囲外のゴム変性熱可塑性樹脂を用いた例であり、表2に示したとおり、他の熱可塑性樹脂との分散性が劣り、フィッシュアイが多く、そして光沢、耐衝撃性が劣る。
本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(A)は、高ゴム成分含有率であっても、他の熱可塑性樹脂(B)に配合して得られた成形品は、(A)成分の分散性が良好であることから、光沢、耐衝撃性に優れ、かつフィッシュアイ発生の不良現象が大巾に改良されている。そして、高ゴム成分含有率であるために、少量で耐衝撃性改良効果が得られるので、多品種生産に容易に対応できる。他の熱可塑性樹脂(B)としてAS樹脂を用いた場合には、生産性に優れ、かつ低コストであるので、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(A)と配合することにより、生産性に優れ、低コストの熱可塑性樹脂組成物を大量に製造できる。

Claims (2)

  1. ゴム状重合体(a)の存在下に、ビニル系単量体(b)を重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂であって、
    前記(a)成分を、前記(a)成分と前記(b)成分との合計の40〜80重量%含有し、
    前記(b)成分は、芳香族ビニル化合物(b1)、シアン化ビニル化合物(b2)及び(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)を含有してなり、
    前記(メタ)アクリル酸エステル化合物(b3)は、ホモポリマー形成時のガラス転移温度(Tg)が0℃以下を示す単量体であり、前記(b)成分全体の0.1〜20重量%を占めることを特徴とするゴム変性熱可塑性樹脂。
  2. 請求項1記載のゴム変性熱可塑性樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂(B)とからなる組成物であり、前記(a)成分の含有率が該組成物全体の3〜35重量%である熱可塑性樹脂組成物。

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