JP2005231885A - エレベーターの呼び登録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 事務所などが入居する建物等に設置されたエレベーターにおいて、乗客が移動する可能性の高い行先階が複数存在する場合に、全ての階床の行先釦を設けることなく、移動する可能性の高い複数の行先釦を表示し、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録できるエレベーターの呼び登録装置を提供する。
【解決手段】 乗場またはかご内に設けられた個人認識装置が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、表示制御手段21が所定条件に応じて、行先階記憶手段22に予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、タッチパネルのタッチパネル表示器に、乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示する。そして、行先階登録手段23が、表示制御手段21がタッチパネル表示器に表示した複数個の行先釦の中から、乗客が操作した行先釦の行先階を登録する。
【選択図】図3
【解決手段】 乗場またはかご内に設けられた個人認識装置が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、表示制御手段21が所定条件に応じて、行先階記憶手段22に予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、タッチパネルのタッチパネル表示器に、乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示する。そして、行先階登録手段23が、表示制御手段21がタッチパネル表示器に表示した複数個の行先釦の中から、乗客が操作した行先釦の行先階を登録する。
【選択図】図3
Description
この発明は、乗客を個人認識して行先釦を表示し、表示した行先釦の中から乗客が選択した行先階のかご呼びを登録するエレベーターの呼び登録装置に関するものである。
従来のエレベーターにおいて、予め乗客ごとの行先階を記憶し、乗場で乗客を個人認識するとともに、記憶しておいたこの乗客の行先階のかご呼びを自動登録するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、乗客を識別する個人認識装置を乗場に設置し、予め乗客ごとの行先階を記憶しておいて、個人識別装置によって識別された乗客について、記憶しておいた行先階をかご呼びとして自動登録するものである。
これにより、両手が荷物でふさがっていたり、かご内が混雑して行先ボタンを操作できないときでも容易にかご呼びを登録することができる。
しかしながら、上記従来技術においては、住宅などのように個人の行先階が居住階などの1階床に固定されているような建物に設けられたエレベーターには適用できるが、事務所などが入居する建物などのように入居者個人の行先階が、その時の移動目的により複数の行先階がある場合には、自動登録した行先階とは異なる階床へ行くときに、乗客が行先階をかご呼び登録する必要があり、そのために全ての階床の行先釦を設ける必要があるなどの問題があった。
この発明は、乗客が移動する可能性の高い行先階が複数存在する場合に、全ての階床の行先釦を設けることなく、移動する可能性の高い複数の行先釦を表示し、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録できるエレベーターの呼び登録装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベーターの呼び登録装置は、乗客を個人認識して個人情報を出力する個人認識装置と、行先釦を表示器に表示するとともに、表示された行先釦を乗客が操作したことを検出するタッチパネルと、個人情報に関連付けて、予め設定した所定条件に応じた少なくとも1個以上の行先階を記憶させた行先階記憶手段と、個人認識装置が個人認識した乗客の個人情報に基づき、行先階記憶手段に予め記憶しておいた行先階の中から、所定条件に応じた行先階を読み出すとともに、タッチパネルの表示器に行先階を表す少なくとも1個以上の行先釦を表示する表示制御手段と、表示制御手段がタッチパネルの表示器に表示した行先釦の中から、乗客が操作した行先釦を検出して該当する行先階を登録する行先階登録手段とを備えた。
この発明は、乗客が移動する可能性のある行先階が複数存在する場合に、全ての階床の行先釦を設けることなく、移動する可能性の高い複数の行先釦を表示し、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録することを可能とするエレベーターの呼び登録装置を提供することができる。
図1はこの発明の実施の形態に係るエレベーターの呼び登録装置の全体構成図である。図1に示すように、1は乗場に設けられて、指紋検出器や個人が携帯する非接触カードなどから送られる信号を受信して、個人認識し個人情報(例えばID番号など)を出力する乗場個人認識装置であり、2はかご内に設けられて、指紋検出器や個人が携帯する非接触カードなどから送られる信号を受信して、個人認識し個人情報(例えばID番号など)を出力するかご内個人認識装置である。
また、3は、乗場に設けられて、行先釦などを乗場タッチパネル表示器7に表示するとともに、表示された行先釦を乗客が触れるとその行先呼びを登録する乗場タッチパネルであり、行先呼びが登録されるとその登録された行先階を、乗場タッチパネル表示器7に表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、登録済の行先階を乗場の乗客に報知する。同様に、4は、かご内に設けられて、行先釦などをかご内タッチパネル表示器8に表示するとともに、表示された行先釦を乗客が触れるとその行先呼びを登録するかご内タッチパネルであり、行先呼びが登録されるとその登録された行先階を、かご内タッチパネル表示器8に表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、登録済の行先階をかご内の乗客に報知する。
さらに、5は乗場に設けられて、乗客が操作すると乗場呼びを登録する乗場釦であり、乗場呼びが登録されると乗場釦灯9を点灯して乗場の乗客に報知する。また、6はかご内に設けられて、乗客が操作すると行先呼びを登録するかご内行先釦であり、行先呼びが登録されるとかご内行先釦灯9を点灯してかご内の乗客に報知する。
ここで、12はマイクロコンピューター(以下マイコンと称する)で、入力回路12a、CPU12b、メモリ12c、出力回路12dを備えて、入力回路12aには乗場個人認識装置1、かご内個人認識装置2、乗場タッチパネル3、かご内タッチパネル4、乗場釦5、かご内行先釦6が接続され、出力回路12dには、乗場タッチパネル表示器7、かご内タッチパネル表示器8、乗場釦灯9、かご内行先釦灯10が接続されている。
図2は、この発明の実施の形態に係るエレベーターの呼び登録装置のブロック構成図である。図2に示すように、21は、個人認識装置が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、時計装置13から入力した日時、曜日等の所定条件に応じて、行先階記憶手段22に予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、タッチパネルのタッチパネル表示器に、乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示する表示制御手段である。ここで、個人認識装置は、乗場に設けられた乗場個人認識装置1、または、かご内に設けられたかご内個人認識装置2であり、タッチパネル表示器は、乗場に設けられた乗場タッチパネル3と一体となった乗場タッチパネル表示器7、または、かご内に設けられたかご内タッチパネル4と一体となったかご内タッチパネル表示器8である。
ここで、所定条件とは日時、曜日、天候、乗車階などにより必要に応じて設定するものである。例えば、特定の乗客が平日に10階から乗車する場合について、
Aパターン(昼食時以外):1階又は地下1階を行先階として設定、
Bパターン(昼食時):2階又は3階の食堂階を行先階として設定、
などのように行先階記憶手段22に予め記憶しておく。
Aパターン(昼食時以外):1階又は地下1階を行先階として設定、
Bパターン(昼食時):2階又は3階の食堂階を行先階として設定、
などのように行先階記憶手段22に予め記憶しておく。
また、23は、表示制御手段21がタッチパネル表示器に表示した複数個の行先釦の中から、乗客が操作した行先釦の行先階を登録する行先階登録手段であり、登録した行先階をエレベーター運転制御手段25及び表示制御手段21に出力する。ここで、表示制御手段21は、行先階登録手段23が登録した行先階を表す行先釦を、表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて、タッチパネルのタッチパネル表示器に登録済みの行先階を表すように表示する。なお、タッチパネル表示器は、乗場に設けられた乗場タッチパネル3と一体となった乗場タッチパネル表示器7、または、かご内に設けられたかご内タッチパネル4と一体となったかご内タッチパネル表示器8である。
さらに、24は、乗客が乗場に設けられた乗場釦5を操作すると、その階床の乗場呼びを登録してエレベーター運転制御手段25に出力する乗場呼登録手段である。ここで、26は、乗場呼登録手段24が登録した乗場呼びに応答して、図示しないかごが乗場呼びを登録した階床に到着したことを検出するかご到着検出手段である。
実施の形態1.
図3はこの発明の実施の形態1.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS1で乗場個人認識装置1が乗場の乗客を認識したか否かを判定する。そして、乗場の乗客を認識していない場合は動作を終了する(ステップS1→終了)。
図3はこの発明の実施の形態1.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS1で乗場個人認識装置1が乗場の乗客を認識したか否かを判定する。そして、乗場の乗客を認識していない場合は動作を終了する(ステップS1→終了)。
次に、乗場の乗客を認識した場合はステップS2へ進み、認識した乗客の個人情報(例えばID番号など)に基づき、所定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、例えば、前述の条件のように設定された乗客が10階から乗車する場合に、退勤時であればステップS2で所定条件が成立していないと判断してステップS3へ進み、昼食時であればステップS2で所定条件が成立していると判断してステップS7へ進む。
ここで、退勤時の場合にはステップS3で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたAパターンの行先階を表す1階と地下1階の行先釦を乗場タッチパネル表示器7に表示する。次に、ステップS4で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS4→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS5へ進む。
次に、ステップS5で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録する。例えば、乗客が1階の行先釦を操作すると、1階の行先呼びを登録するとともに、乗場タッチパネル表示器7に1階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、乗場の乗客に1階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した乗客が待つ10階にかごが到着するまで、1階の行先呼びが登録されたことを乗場タッチパネル表示器7に表示することになり、その10階の乗場で他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦を乗場タッチパネル表示器7に表示しても、先に行先呼び登録された1階の表示が消滅することはない。
次に、ステップS6で、エレベーター運転制御手段25により呼びが登録された10階の乗場にかごをサービスさせる。そして、かご到着検出手段26によりかごが到着したことを検出すると、乗場タッチパネル表示器7に表示した1階の行先呼び登録を消去して動作を終了する(ステップS6→終了)。
一方、昼食時であればステップS2で所定条件が成立していると判断してステップS7へ進む。そして、ステップS7で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたBパターンの行先階を表す2階と3階の行先釦を乗場タッチパネル表示器7に表示する。次に、ステップS8で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS8→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS9へ進む。
次に、ステップS9で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録する。例えば、乗客が2階の行先釦を操作すると、2階の行先呼びを登録するとともに、乗場タッチパネル表示器7に2階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、乗場の乗客に2階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した乗客が待つ10階にかごが到着するまで、2階の行先呼びが登録されたことを乗場タッチパネル表示器7に表示することになり、その10階の乗場で他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦を乗場タッチパネル表示器7に表示しても、先に行先呼び登録された2階の表示が消滅することはない。
次に、ステップS10で、かごを呼びが登録された10階の乗場にサービスさせる。そして、かごが到着すると、乗場タッチパネル表示器7に表示した1階の行先呼び登録を消去して動作を終了する(ステップS10→終了)。
以上のように、乗場個人認識装置1が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、その時の日時、曜日等の所定条件に応じて、予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、乗場タッチパネル表示器7に乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示することにより、全ての階床の行先釦を設けることなく、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを乗場で登録できる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS11で乗場個人認識装置1が乗場の乗客を認識したか否かを判定する。そして、乗場の乗客を認識していない場合は動作を終了する(ステップS11→終了)。
図4はこの発明の実施の形態2.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS11で乗場個人認識装置1が乗場の乗客を認識したか否かを判定する。そして、乗場の乗客を認識していない場合は動作を終了する(ステップS11→終了)。
次に、乗場の乗客を認識した場合はステップS12へ進み、ステップS12で、乗客が乗場釦5を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が乗場釦5を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS12→終了)。また、乗客が乗場釦5を所定時間以内に操作した場合は、その階の乗場呼びを登録するとともに、乗場釦灯9を点灯して乗場の乗客に乗場呼びが登録されたことを報知する。
そして、ステップS13で、エレベーター運転制御手段25により乗場呼びが登録された階(例えば10階)にかごをサービスさせる。次に、ステップS14で、かご到着検出手段26によりかごが乗場呼びが登録された10階に到着したことを検出するとステップS15へ進む。
次に、ステップS15で、認識した乗客の個人情報(例えばID番号など)に基づき、所定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、例えば、前述の条件のように設定された乗客が10階から乗車する場合に、退勤時であればステップS15で所定条件が成立していないと判断してステップS16へ進み、昼食時であればステップS15で所定条件が成立していると判断してステップS19へ進む。
ここで、退勤時の場合にはステップS16で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたAパターンの行先階を表す1階と地下1階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示する。次に、ステップS17で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS17→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS18へ進む。
次に、ステップS18で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録して動作を終了する(ステップS18→終了)。例えば、乗客が1階の行先釦を操作すると、1階の行先呼びを登録するとともに、かご内タッチパネル表示器8に1階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、かご内の乗客に1階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した1階にかごが到着するまで、1階の行先呼びが登録されたことをかご内タッチパネル表示器8に表示することになり、他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示しても、先に行先呼び登録された1階の表示が消滅することはない。
一方、昼食時であればステップS15で所定条件が成立していると判断してステップS19へ進む。そして、ステップS19で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたBパターンの行先階を表す2階と3階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示する。次に、ステップS20で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS20→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS21へ進む。
次に、ステップS21で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録して動作を終了する(ステップS21→終了)。例えば、乗客が2階の行先釦を操作すると、2階の行先呼びを登録するとともに、かご内タッチパネル表示器8に2階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、乗場の乗客に2階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した2階にかごが到着するまで、2階の行先呼びが登録されたことをかご内タッチパネル表示器8に表示することになり、他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示しても、先に行先呼び登録された2階の表示が消滅することはない。
以上のように、乗場の乗客を個人認識するとともに、乗客が乗場釦を操作したことを検出してかごをサービスさせて、乗場にかごが到着したことを検出すると、乗場個人認識装置1が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、その時の日時、曜日等の所定条件に応じて、予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、かご内タッチパネル表示器8に乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示することにより、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録できる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS31で、乗客が乗場釦5を操作したか否かを判定する。そして、乗客が乗場釦5を操作していない場合は動作を終了する(ステップS31→終了)。また、乗客が乗場釦5を操作した場合は、その階の乗場呼びを登録するとともに、乗場釦灯9を点灯して乗場の乗客に乗場呼びが登録されたことを報知する。
図5はこの発明の実施の形態3.に係るエレベーターの呼び登録装置の制御内容を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す制御プログラムはマイコン12に実装される。図3に示すフローチャートを参照して動作を説明する。まず、ステップS31で、乗客が乗場釦5を操作したか否かを判定する。そして、乗客が乗場釦5を操作していない場合は動作を終了する(ステップS31→終了)。また、乗客が乗場釦5を操作した場合は、その階の乗場呼びを登録するとともに、乗場釦灯9を点灯して乗場の乗客に乗場呼びが登録されたことを報知する。
そして、ステップS32で、エレベーター運転制御手段25により乗場呼びが登録された階(例えば10階)にかごをサービスさせる。次に、ステップS33で、かご到着検出手段26によりかごが乗場呼びが登録された10階に到着したことを検出するとステップS34へ進む。
ここで、ステップS34でかご内個人認識装置2がかご内の乗客を認識したか否かを判定する。そして、かご内の乗客を認識していない場合は動作を終了する(ステップS34→終了)。また、かご内の乗客を認識した場合はステップS35へ進む。
次に、ステップS35で、認識した乗客の個人情報(例えばID番号など)に基づき、所定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、例えば、前述の条件のように設定された乗客が10階から乗車する場合に、退勤時であればステップS35で所定条件が成立していないと判断してステップS36へ進み、昼食時であればステップS35で所定条件が成立していると判断してステップS39へ進む。
ここで、退勤時の場合にはステップS36で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたAパターンの行先階を表す1階と地下1階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示する。次に、ステップS37で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS37→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS38へ進む。
次に、ステップS38で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録して動作を終了する(ステップS38→終了)。例えば、乗客が1階の行先釦を操作すると、1階の行先呼びを登録するとともに、かご内タッチパネル表示器8に1階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、かご内の乗客に1階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した1階にかごが到着するまで、1階の行先呼びが登録されたことをかご内タッチパネル表示器8に表示することになり、他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示しても、先に行先呼び登録された1階の表示が消滅することはない。
一方、昼食時であればステップS35で所定条件が成立していると判断してステップS39へ進む。そして、ステップS39で、行先階記憶手段22に予め記憶しておいたBパターンの行先階を表す2階と3階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示する。次に、ステップS40で、乗客が表示された行先釦を所定時間(例えば10秒)以内に操作したか否かを判定する。そして、乗客が行先釦を所定時間以内に操作していない場合は動作を終了する(ステップS40→終了)。また、乗客が行先釦を所定時間以内に操作した場合はステップS41へ進む。
次に、ステップS41で、乗客が操作した行先釦の行先階を行先呼びとして登録して動作を終了する(ステップS41→終了)。例えば、乗客が2階の行先釦を操作すると、2階の行先呼びを登録するとともに、かご内タッチパネル表示器8に2階の行先釦の表示形態(例えば表示色や点滅など)を変えて表示し、乗場の乗客に2階の行先呼びが登録されたことを報知する。この後、呼びを登録した2階にかごが到着するまで、2階の行先呼びが登録されたことをかご内タッチパネル表示器8に表示することになり、他の乗客が乗場個人認識装置1で認識されて、その乗客の行先階を表す、例えば地下1階と地下2階の行先釦をかご内タッチパネル表示器8に表示しても、先に行先呼び登録された2階の表示が消滅することはない。
以上のように、乗客が乗場釦を操作したことを検出してかごをサービスさせるとともに、乗場にかごが到着したことを検出すると、かご内の乗客を個人認識するとともに、かご内個人認識装置2が個人認識した乗客の個人情報に基づいて、その時の日時、曜日等の所定条件に応じて、予め記憶しておいた乗客毎の行先階情報の中から、その条件の時に乗客が向かう可能性が高い行先階候補を読み出すとともに、かご内タッチパネル表示器8に乗客が向かう可能性が高い複数個の行先釦を表示することにより、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録できる。
事務所などが入居する建物等に設置されたエレベーターにおいて、乗客が移動する可能性のある行先階が複数存在する場合に、全ての階床の行先釦を設けることなく、移動する可能性の高い複数の行先釦を表示し、乗客が表示された行先釦の中から選択して、容易に行先階のかご呼びを登録することを可能とするエレベーターの呼び登録装置に適用できる。
1 乗場個人認識装置、 2 かご内個人認識装置、 3 乗場タッチパネル、 4 かご内タッチパネル、 5 乗場釦、 6 かご内行先釦、 7 乗場タッチパネル表示器、 8 かご内タッチパネル表示器、 9 乗場釦灯、10 かご内行先釦灯、12 マイクロコンピューター、12a 入力回路、12b CPU、12c メモリ、12d 出力回路、13 時計装置、21 表示制御手段、22 行先階記憶手段、23 行先階登録手段、24 乗場呼登録手段、25 エレベーター運転制御手段、26 かご到着検出手段
Claims (6)
- 乗客を個人認識して個人情報を出力する個人認識装置と、行先釦を表示器に表示するとともに、前記表示された行先釦を前記乗客が操作したことを検出するタッチパネルと、前記個人情報に関連付けて、予め設定した所定条件に応じた少なくとも1個以上の行先階を記憶させた行先階記憶手段と、前記個人認識装置が個人認識した乗客の個人情報に基づき、前記行先階記憶手段に予め記憶しておいた前記行先階の中から、前記所定条件に応じた行先階を読み出すとともに、前記タッチパネルの表示器に前記行先階を表す少なくとも1個以上の行先釦を表示する表示制御手段と、前記表示制御手段が前記タッチパネルの表示器に表示した前記行先釦の中から、乗客が操作した行先釦を検出して該当する行先階を登録する行先階登録手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの呼び登録装置。
- 前記表示制御手段は、前記行先階登録手段が登録した行先階を表す行先釦を、表示形態を変えて前記タッチパネルの表示器に表示することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの呼び登録装置。
- 前記行先階記憶手段は、乗客毎に予め設定した日時、曜日、乗車階を所定条件として、前記行先階を前記個人情報に関連付けて記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーターの呼び登録装置。
- 前記個人認識装置を乗場に配設するとともに、前記タッチパネルを乗場に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベーターの呼び登録装置。
- 前記個人認識装置を乗場に配設するとともに、前記タッチパネルをかご内に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベーターの呼び登録装置。
- 前記個人認識装置をかご内に配設するとともに、前記タッチパネルをかご内に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベーターの呼び登録装置。
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