JP2005231798A - エレベータのかごの照明板固定装置及び固定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 目地5の左右両方向へ向けて延びる両押え腕31とこの両押え腕31を連結する連結腕32が一体に形成されて遥動自在に目地5に軸支された押え具30を備え、一方の押え腕31は一方の照明板4の側面21の開口22に挿入されて一方の照明板4の上下動を抑止し、他方の押え腕31は目地5を介して隣接する他方の照明板4の上位で水平方向へ延びて他方の照明板4の上下動を抑止すると共に先端部が下側へ屈曲してフック31aが形成され、このフック31aが他方の照明板4の水平移動を抑止し、連結腕32は他方の照明板4の側面21に当接して押え具30の揺動を抑止して、両押え腕31と両照明板4との係合を維持させて照明板4が所定位置から脱落するのを阻止するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
側板6にも同様に支持部6bが水平方向へ突設されている。また、側板6には弾性体15を介して板ばねからなる押え具14が取り付けられている。押え具14の上端部にはピン14aが水平方向へ植設されている。
目地5と側板6の間に照明板4を取り付ける場合も同様であって、押え具14を側板6側へ押した状態で照明板4を押し下げて図12(b)に示すとおり、定位置に納める。
また、特許文献1に記載の照明装置は、保持片を反照明板側へ押し曲げて照明板と保持部との係合を解くことにより、照明板を取り外すようにしたものである。従って、照明板は外部から保持片を操作することができる程度に高く押し上げることができるようになっている。しかも、この押上げは、単に下から押すだけであるから、不特定多数者によって容易に押し上げられて照明板で仕切られた天井部分の空間が目視されることとなる。このため、意匠上好ましくない、という問題もあった。
また、下側からの押上げによって照明板が押し上げられて、照明板上の内部空間が外部から目視されることのないエレベータのかごの照明板固定装置を得る。
この発明に係る請求項1に記載のエレベータのかごの照明板固定装置又は請求項3に記載の固定方法によれば、押え具を構成する一方の押え腕を、一方の照明板の側面の開口に挿入して一方の照明板の上下動を抑止し、他方の押え腕を目地を介して隣接する他方の照明板の上位で水平方向へ延設して他方の照明板の上下動を抑止すると共に先端部に形成されたフックで他方の照明板の水平移動を抑止し、連結腕で両押え腕の揺動を抑止するようにしたので、両押え腕と両照明板との係合状態が維持されて照明板は所定位置に保持され、下側から押し上げられたとしても脱落しない、という効果を奏する。
また、一方の押え腕と一方の照明板の側面開口との余裕隙間、及び他方の押え腕と他方の照明板との余裕隙間を僅少にすることによって、各照明板の移動範囲を狭めることができるので、下側からの押上げによって照明板が押し上げられたとしても照明板の上位の内部空間が外部から目視されることはなく、かご室内の美観が損なわれることはない、という効果も奏する。
特に、照明板の側面に脚部を対向させ、また、照明板の上位にフックを対向させたので、照明板に開口を形成する必要がない、という効果も奏する。
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、かご天井の要部を示す断面図で、図10のIX−IX相当部分の断面図である。なお、図では、符号に添数−1、−2等を付して同一名称の構成要素を更に区別したが、以下の説明では、必要な場合のみ添数を付することとし、総称する場合は添数を省略した。また、左右を区別するために、符号の末尾をR又はLとした。必要な場合のみR又はLを付することとし、総称する場合はR及びLを省略した。
照明板4は、図2及び図3に明示したとおり、周縁部が箱曲げ加工されて周囲に側面21が形成され、更に側面21の開口側端部が内側へ屈曲されて縁取り部23が形成されている。右側側面21Rには開口22が形成され、右側縁取り部23Rには開口24が形成されている。左側の周縁部の縁取り部23Lには開口25が形成されている。
上記目地5は、図4に明示したとおり、断面が逆T字形に形成されており、下端部には長手方向の左側へ向けて延びる左側支持部11Lと、右側へ向けて延びる右側支持部11Rが突設されている。支持部11の中央部からは本体部5aが立設されており、途中の2箇所に軸受5b、5cが設けられている。また、本体部5aには要所に欠切部5dが形成されている。
また、図6に示したとおり、左側押え腕31Lの先端部は上側へ屈曲されてフック31aLが形成されている。このフック31aLは開口22を挿通され、更に左側押え腕31Lの遥動によって開口24を貫通して先端が照明板4の右側縁取り部23R上に突出している。
更にまた、連結腕32は他方の照明板4の左側側面に当接して押え具30の揺動を抑止しており、この遥動抑止により両押え腕31L、31Rと目地5の左右の照明板4との係合が維持される。
1.照明板4−1の固定
図7(a)に示したとおり、押え具30−1を遥動させて押え腕31Lを目地5−1側へ近接させる。次に、符号4´−1で示したとおり、照明板4を傾斜させて一旦支持部11の上位まで上げる。次に、照明板4−1の左側の周縁部をピン14aと側板6の支持部6bとの間に挿入すると共に、押え具30−1を反時計方向へ遥動させて左側押え腕31Lを下げた後、照明板4−1の右側の周縁部を目地5−1の支持部11Lに載置する。
図7(b)に示したとおり、照明板4−1を載置した後、照明板4−2の載置作業を行う。押え具30−2を反時計方向へ遥動させて左側押え腕31Lを下げて目地側5−2へ近接させる。照明板4−2の左側縁取り部23Lの開口25に押え腕31Rの先端部のフック31aRを挿入する。フック31aRを左側縁取り部23Lの開口25に挿入した状態で、右側押え腕31Rと照明板4−2を共に時計方向へ遥動させる。この遥動に伴って連結腕32を介して一体に形成された左側押え腕31Lを照明板4−1の右側側面21Rの開口22に挿入させ、更にフック31aLを開口24に挿入させながら照明板4−2の右側の周縁部を目地5−2の支持部11Lに載置する。
図7(c)に示したとおり、照明板4−2を載置した後、照明板4−3の載置作業を行う。鍵穴6aに鍵35を挿入して押え具14を側板6側へ引き、弾性体15を圧縮して照明板4−3のためのスペースを確保する。以下、上記照明板4−2の固定と同様にして、照明板4−3の左側を載置した後、照明板4−3の右側の周縁部を側板6の支持部6bに載置する。載置したならば、鍵35を外して図7(d)に示したとおり、押え具14を直立させる。押え具14の直立により、照明板4−3は矢印方向へ押圧される。この押圧によって押え具30−2の当接部32aが左側側面21Lによって押されて時計方向へ遥動し、照明板4−3との係合を緊密化させる。
なお、フック31aRとフック31aLは、いずれか一方であってもよい。
図8及び図9は、実施の形態2を示す。この実施の形態2では、押え具40をハット溝形にしたものである。
図8において、照明板4は周縁部が箱曲げ加工されて側面21が形成され、更に縁取り加工されたものとする。押え具40は、目地5を介して一方の照明板4の右側側面21Rに対向する部位から周縁部の上位まで立ち上がった左側脚部41Lと、この左側脚部41Lの上端から照明板4の内側方向へ屈曲して水平に延びるフック41aLとからなる左側押え腕42Lと、目地5を介して隣接する他方の照明板4の左側側面21Lに対向する部位から周縁部の上位まで立ち上がった右側脚部41Rと、この右側脚部41Rの上端から照明板4の内側方向へ屈曲して水平に延びるフック41aRとからなる右側押え腕42Rと、両押え腕42L、42Rを連結する連結腕43と、この連結腕43を遥動自在に目地4に係止する軸44とからなる。
両脚部41L、41Rを、それぞれ対向する照明板4の側面21R、21Lに当接させて水平移動を抑止する。また、両フック41aL、41aRを、それぞれ対向する照明板4の周縁部の上端部に当接させて上下動を抑止するようにしたものである。
1.照明板4−1の固定
図9(a)に示したとおり、照明板4−1の左側の周縁部をピン14aと側板6の支持部6bとの間に挿入すると共に、押え具40−1を時計方向へ遥動させて左側脚部41Lを上げた後、照明板4−1の右側の周縁部を徐々に下げて目地5−1の支持部11Lに載置する。照明板4−1を載置し終ると押え具40−1を反時計方向へ遥動させてフック41aLを照明板4−1の周縁部上に配置する。
図9(b)に示したとおり、照明板4−1を載置し終ると、次に照明板4−2の載置を行う。押え具40−2を時計方向へ遥動させて左側脚部41Lを上げて目地側5−2へ近接させる。照明板4−2の左側縁取り部23Lを右側脚部41Rの先端部のフック41aRと支持部11Rの間に挿入する。照明板4−2の右側の周縁部を徐々に下げて目地5−2の支持部11Lに載置する。照明板4−2を載置し終ると押え具40−2を反時計方向へ遥動させてフック41aLを照明板4−2の周縁部上に配置する。
図9(c)に示したとおり、照明板4−2を載置し終ると、照明板4−3の載置を行う。鍵穴6aに鍵35を挿入して押え具14を側板6側へ引き、弾性体15を圧縮して照明板4−3のためのスペースを確保する。以下、上記照明板4−2の固定と同様にして、照明板4−3を載置する。載置したならば、鍵35を外して押え具14を直立させる。押え具14の直立により、照明板4−3は押え具40−2とも係合を緊密化させて最終的に固定される。
特に、照明板4の側面に脚部41を対向させ、また、照明板4の上位にフック41aを対向させたので、図6に示した開口24、25は不要であり、照明板4の制作が容易である。
Claims (4)
- エレベータのかご室の天井に取り付けられた光源を下側から覆って配光する複数の照明板の相互間に、上記照明板の周縁部を受け支えする支持部を突設させた目地を介在させて上記照明板を固定するようにしたエレベータのかごの照明板固定装置において、上記照明板は上記周縁部が箱曲げ加工されて側面が形成され、更に側面の開口側端部が内側へ屈曲されて縁取り加工されると共に、一側の上記周縁部の上記側面には開口が形成され、他側の上記周縁部の上記縁取り部には開口が形成されたものとし、上記目地の左右方向へ向けて延びる両押え腕とこの両押え腕を連結する連結腕が一体に形成されて遥動自在に上記目地に軸支された押え具を備え、一方の上記押え腕は一方の上記照明板の上記側面の上記開口に挿入されて一方の上記照明板の上下動を抑止し、他方の上記押え腕は上記目地を介して隣接する他方の上記照明板の上記縁取り部の上位で水平方向へ延びて他方の上記照明板の上下動を抑止すると共に先端部が下側へ屈曲されてフックが形成され、このフックが他方の上記縁取り部の上記開口に挿入されて他方の上記照明板の水平移動を抑止し、上記連結腕は他方の上記照明板の側面に当接して上記押え具の上記揺動を抑止して、上記両押え腕と上記両照明板との係合を維持させるようにしたエレベータのかごの照明板固定装置。
- エレベータのかご室の天井に取り付けられた光源を下側から覆って配光する複数の照明板の相互間に、上記照明板の周縁部を受け支えする支持部を突設させた目地を介在させて上記照明板を固定するようにしたエレベータのかごの照明板固定装置において、上記照明板は上記周縁部が箱曲げ加工されて側面が形成されたものとし、上記目地を介して一方の上記照明板の上記側面に対向する部位から上記周縁部の上位まで立ち上がった脚部と、この脚部の上端から上記照明板の内側方向へ屈曲して水平に延びるフックとからなる一方の押え腕と、上記目地を介して隣接する他方の上記照明板の上記側面に対向する部位から上記周縁部の上位まで立ち上がった脚部と、この脚部の上端から他方の上記照明板の内側方向へ屈曲して水平に延びるフックとからなる他方の押え腕と、上記両押え腕を連結して上記目地に遥動自在に係止させた軸とからなる押え具とを備え、上記両脚部をそれぞれの上記照明板の側面に当接させて水平移動を抑止し、上記両フックをそれぞれの上記照明板の上記周縁部の上端部に当接させて上下動を抑止するようにしたエレベータのかごの照明板固定装置。
- 一方の押え腕を遥動させて目地側へ近接させる遥動工程と、この遥動工程によって一方の上記押え腕を上記目地側へ近接させた状態で一方の照明板を上記目地の支持部に載置する第1の載置工程と、上記目地を介して隣接する他方の照明板の縁取り部の開口に他方の押え腕の先端部のフックを挿入する挿入工程と、この挿入工程によって上記フックを上記縁取り部の上記開口に挿入した状態で、他方の上記押え腕と他方の上記照明板とを共に逆方向へ遥動させ、この逆遥動に伴って連結腕を介して一体に形成された一方の押え腕を一方の上記照明板の側面の開口に挿入する逆遥動工程とからなる請求項1に記載のエレベータのかごの照明板固定装置を用いた照明板の固定方法。
- 一方の押え腕を遥動させてフックを目地側へ近接させる遥動工程と、この遥動工程によって上記フックを上記目地側へ近接させた状態で一方の照明板を上記目地の支持部に載置する第1の載置工程と、一方の上記押え腕を逆方向へ遥動させて上記フックを一方の上記照明板の上記周縁部の上位に移動させる逆遥動工程と、この逆遥動工程によって他方の押え腕のフックと上記目地に突設された上記支持部との間に形成された空隙に上記目地を介して隣接する他方の照明板の周縁部を遊挿して他の上記支持部に載置する第2の載置工程とからなる請求項2に記載のエレベータのかごの照明板固定装置を用いた照明板の固定方法。
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