JP2020140864A - 照明装置および照明装置の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より意匠性を向上させることが可能な照明装置および照明装置の組立方法を得る。【解決手段】照明装置1は、灯具本体2と灯具保持部材5とを備える。灯具保持部材5は、取付部61aを有し、被設置部C1側から灯具本体2を支持する支持部材6と、支持部材6に取り付けられて、被設置部C1側から灯具本体2を押さえる押さえ部材7と、押さえ部材7を支持部材6に取り付ける締結部材95と、を備える。そして、取付部61aが上側となるように配置した状態で、締結部材95よりも下方から照明装置1を見た場合に、締結部材95が、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されるようにした。【選択図】図10
Description
本開示は、照明装置および照明装置の組立方法に関する。
従来、照明装置として、照明器具をアームに取り付け、照明器具が取り付けられたアームを天井などの被設置部に取り付けるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術では、照明装置を天井などの被設置部に取り付けた状態で、照明器具とアームとの締結箇所であるボルトが見えてしまうため、意匠性が悪化してしまうという問題があった。
そこで、本開示は、より意匠性を向上させることが可能な照明装置および照明装置の組立方法を得ることを目的とする。
本開示にかかる照明装置は、光源と、前記光源が内部に配置され、前記光源から照射される光の透過を許容しつつ外部からの内部の透視が抑制されるパネル部と、を有する灯具本体を備えている。さらに、照明装置は、前記灯具本体が保持された状態で被設置部に取り付けられる灯具保持部材を備えている。また、前記灯具保持部材は、前記被設置部に取り付けられる取付部を有し、前記被設置部側から前記灯具本体を支持する支持部材を備えている。さらに、前記灯具保持部材は、前記支持部材に取り付けられて、前記被設置部側から前記灯具本体を押さえる押さえ部材と、前記押さえ部材を前記支持部材に取り付ける締結部材と、を備えている。そして、以下の状態のときに、前記締結部材が、前記灯具本体の外表面および前記灯具保持部材の外表面のうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されるようにしている。その状態とは、前記灯具本体が保持された前記灯具保持部材を前記取付部が上側となるように配置した状態で、前記締結部材よりも下方から前記灯具本体および前記灯具保持部材を見た場合である。
また、本開示にかかる照明装置の組立方法は、上記照明装置を組み立てる方法である。そして、照明装置の組立方法は、前記支持部材に前記灯具本体を前記被設置部側から支持する灯具本体支持工程を備えている。また、照明装置の組立方法は、前記支持部材に支持された前記灯具本体を前記押さえ部材によって前記被設置部側から押さえる灯具本体押さえ工程を備えている。さらに、照明装置の組立方法は、前記灯具本体を前記押さえ部材によって前記被設置部側から押さえた状態で、前記押さえ部材を前記締結部材によって前記支持部材に取り付ける押さえ部材取付工程を備えている。
本開示によれば、より意匠性を向上させることが可能な照明装置および照明装置の組立方法を得ることができる。
以下、本実施にかかる照明装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、照明装置として、天井から吊り下げられた状態で固定される天井吊り下げ型の照明装置を例示するとともに、光源としてLED光源を用いたものを例示する。
また、以下では、天井から吊り下げられた状態における灯具本体(パネル部)の長手方向をX方向、上下方向をZ方向、幅方向をY方向として説明する。
本実施形態にかかる照明装置1は、外部に光を照射する灯具本体2を備えており、この灯具本体2が、屋内の部屋Sを画成する天井(被設置部)C1に固定された灯具保持部材5によって吊り下げられた状態で保持されている(図1および図2参照)。すなわち、照明装置1は、灯具本体2と、天井C1に固定されて、灯具本体2を保持する灯具保持部材5と、を備えている。
このように、灯具本体2は、灯具保持部材5に保持されて屋内の部屋S等を照射するものであり、照明装置1が設置される屋内の部屋S等が灯具本体2からの光が照射される照射空間となっている。なお、本実施形態にかかる照明装置1は、例えば、建物の軒先等に設置して屋外を照射する屋外用の照明装置として用いることも可能である。
灯具本体2は、光源としてのLED31を有する光源部3と、光源部3が内部に配置され、LED(光源)31から照射される光を外部に透過させることが可能なパネル部4と、を備えている。本実施形態では、図1および図10に示すように、パネル部4は、X方向(一方向)に細長い直方体状に形成されている。そして、パネル部4は、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形をしており、頂点部分が上下左右に配置された状態で、灯具保持部材5に保持されている。
一方、灯具保持部材5は、天井C1に取り付けられる吊りパイプ(支持部材)6と、吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7と、吊りパイプ6に連結される横桟(連結部)8と、を組み付けることで形成されている。本実施形態では、吊りパイプ(支持部材)6と押さえ部材7とでパネル部4の全周(周囲)を囲う枠が形成されるようにしている。
ここで、本実施形態では、灯具保持部材5として、複数(4つ)の吊りパイプ6と、それぞれの吊りパイプ6に取り付けられる複数(4つ)の押さえ部材7と、隣り合う吊りパイプに連設される複数(6つ)の横桟8と、を備えるものを例示している。
具体的には、4つの吊りパイプ6をX方向に離間した状態で等間隔に配置し、それぞれの吊りパイプ6に押さえ部材7を取り付け、隣り合う吊りパイプ6のY方向(幅方向)の両側に横桟8を連結させることで灯具保持部材5を形成している(図1および図2参照)。
そして、照明装置1を組み立てた状態で、灯具保持部材5に形成された複数(4つ)の枠に1つのパネル部4を挿入することで灯具本体2を灯具保持部材5で保持しているような見た目となるようにしている。
なお、吊りパイプ6および押さえ部材7の数は、4つに限られるものではない。例えば、吊りパイプ6および押さえ部材7を1つだけ用いて灯具保持部材5を形成してもよいし、2つまたは3つの吊りパイプ6および押さえ部材7を用いて灯具保持部材5を形成してもよい。さらに、吊りパイプ6および押さえ部材7を5つ以上用いて灯具保持部材5を形成してもよい。また、横桟8の数も適宜設定することが可能である。
さらに、本実施形態では、吊りパイプ6とは別の部材を横桟8としたものを例示しているが、横桟8は、吊りパイプ6に一体に形成されていてもよい。なお、横桟8を用いずに灯具保持部材5を形成することも可能である。
光源部3は、本実施形態では、LED31と、LED31をパネル4内の空間に配置されているように見せるための保持部材32と、を備えている。
LED31は、図1〜図3に示すように、X方向(パネル4の長手方向)に細長い形状をしており、一対のLED31が、Y方向(パネル4の幅方向)の両側に並ぶように配置されている。このようなLED31としては、例えば、LED素子が線状に並べて配置されたラインLEDを用いることができるが、これに限られるものではない。
保持部材32は、図3に示すように、吊りパイプ6に取り付けられており、LED31に接続された電源ケーブル等の通線を行う空間が形成された通線用パイプ33と、通線用パイプ33を吊りパイプ6に取り付けるためのニップル34と、を備えている。
なお、本実施形態では、吊りパイプ6は天井C1に取り付けられており、この吊りパイプ6内にも電源ケーブル等の通線を行う空間が形成されている。そして、通線用パイプ33内の空間は、ニップル34内の空間を介して吊りパイプ6内の空間と連通している。したがって、本実施形態では、通線用パイプ33内の空間、ニップル34内の空間および吊りパイプ6内の空間を通って、天井C1の裏側から電源ケーブル等の配線を引き出させるようになっている。
そして、天井C1の裏側から引き出された電源ケーブル等の配線を図示せぬ電源装置等に電気的に接続することで、LED31への給電が行われるようにしている。
さらに、保持部材32は、電源ケーブル等の配線が配置されるボックス35と、LED31が取り付けられて、ボックス35に固定される灯具台36と、通線用パイプ33に固定され、ボックス35を支持するためのボックス受け金具37と、を備えている。
ボックス35は、X方向(パネル部4の長手方向)に細長く延在する底壁351と、底壁351のY方向(幅方向)の両側からZ方向の上方(天井面C1a側)に立ち上がるように連設された一対の側壁352と、を備えている(図3および図5参照)。
一方、灯具台36は、X方向(パネル部4の長手方向)に細長く延在する天壁361と、天壁361のY方向(幅方向)の両側からZ方向の下方に垂下するように連設された一対の側壁362と、を備えている(図5参照)。
そして、一対の側壁362の外面側にLED31が、主光軸方向が水平となるようにした状態で取り付けられている。具体的には、一対の側壁362には挿通孔362aが形成されており、ボルト、ナット等の締結部材90によってLED31がこの挿通孔362aで固定されている(図4参照)。
また、灯具台36は、図5に示すように、ボックス35の上部開口を覆うようにしてボックス35に取り付けられている。本実施形態では、ボックス35には、一対の側壁362の上端に架け渡されるように架橋壁353が形成されており、この架橋壁353に挿通孔353aが形成されている。一方、灯具台36の天壁361における架橋壁353の挿通孔353aと対応する部位には、挿通孔361aが形成されている。そして、灯具台36でボックス35の上部開口を覆いつつ、挿通孔361aと挿通孔353aとを連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材91によって締結することで、灯具台36をボックス35に固定している(図5および図10参照)。
ボックス受け金具37は、略矩形板状をしており、中央部に通線用パイプ33の上端が挿通される挿通孔37aが形成されている。そして、このボックス受け金具37は、通線用パイプ33の上端を挿通孔37aに挿通した状態で、ボルト、ナット等の締結部材92によって締結することで、通線用パイプ33に取り付けられている(図6参照)。
さらに、ボックス受け金具37のX方向の両側には、それぞれ、ボックス35の一端部が固定されている。具体的には、ボックス受け金具37のX方向の両側には、一対の挿通孔37bが挿通孔37aを間に挟むように形成されている。そして、ボックス35の底壁351に形成された挿通孔351aを挿通孔37bに連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材93によって締結することで、ボックス35の一端をボックス受け金具37に固定している(図6参照)。
なお、本実施形態では、図6に示すように、1つのボックス受け金具37には、2つのボックス35が固定されるようになっている。すなわち、1つのボックス35は、隣り合う吊りパイプ6にそれぞれ取り付けられた2つのボックス受け金具37の間を架け渡すようにして固定されている。
パネル部4は、内側に配置されたLED31からの光を外部に照射する部材であり、上述したように、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形をしている。
また、本実施形態では、パネル部4の外側からパネル部4の内部を見た際に、パネル部4内の透視が抑制されるようにしている。このようなパネル部4は、例えば、アクリル性のパネルの外面に和紙等を貼り付けることで形成することができる。こうすることで、パネル部4を覗いたときに、パネル部4の裏側に配置されている部材が透けて見えてしまうことを抑制できるようにしている。なお、黒色等の色付きの樹脂を用いてパネル部4を形成し、パネル部4の裏側に配置されている部材が透けて見えてしまうことを抑制できるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、パネル部4を、LED(光源)31から照射される光の透過を許容しつつ、外部からの内部の透視を抑制する部材として機能させている。
また、本実施形態では、パネル部4が複数の部材に分割されている。すなわち、複数の部材を用いて1つのパネル部4が形成されるようにしている。
具体的には、パネル部4は、上下に分割されており、下方に位置する下部パネル(第1パネル)41と、上方に位置する上部パネル(第2パネル)42と、を備えている。
下部パネル41は、X方向(パネル4の長手方向)に沿って視た状態で、V字状となる本体部411を備えており、上部パネル42は、X方向(パネル4の長手方向)に沿って視た状態で、略逆V字状となる本体部421を備えている。そして、上部パネル42の本体部421の下端縁421bを下部パネル41の本体部411の上端縁411cに突き当てることで、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形となるパネル部4が形成されるようにしている。
このように、本実施形態では、上端縁411cがZ方向(上下方向:一方向と交差する方向)で対向する第1パネルの端縁に相当し、下端縁421bがZ方向(上下方向:一方向と交差する方向)で対向する第2パネルの端縁に相当している。
さらに、本実施形態では、複数枚の下部パネル41を備えており、これらの下部パネル41をX方向(パネル4の長手方向)に並設させるようにしている。具体的には、3枚の下部パネル41を備えており、それぞれの下部パネル41が、隣り合う吊りパイプ6の間を架け渡すようにして、吊りパイプ6に取り付けられるようにしている。
同様に、本実施形態では、複数枚の上部パネル42を備えており、これらの上部パネル42をX方向(パネル4の長手方向)に並設させるようにしている。具体的には、3枚の上部パネル42を備えており、それぞれの上部パネル42が、上側(被設置部側)から対応する下部パネル上に載置されるようにしている。本実施形態では、3枚の上部パネル42は同一の形状をしている。
また、本実施形態では、パネル部4が、灯具保持部材5に保持された状態で灯具保持部材5よりもX方向の外側に突出する突出部を備えるようにしている。
具体的には、4つの吊りパイプ6のうちX方向の両端に配置される吊りパイプ(端側の吊りパイプ)6と、その隣に配置される吊りパイプ(中央側の吊りパイプ)6との間に配置される下部パネル41に、延設部412を設けている。すなわち、3つの下部パネル41のうちX方向の両側に配置される下部パネル41が延設部412を有するようにしている。
本実施形態では、延設部412が形成された下部パネル41は、本体部411の一方側の端縁411aを中央側の吊りパイプ6上に載置した状態で、他方側の端縁411bが、端側の吊りパイプ6よりも外側に突出するように形成されている(図7参照)。そして、端側の吊りパイプ6よりも外側に突出した他方側の端縁411dには、略菱形の端壁部413が上方に向けて立ち上がるように一体に連設されている。すなわち、端壁部413の下側の辺部413aが、端側の吊りパイプ6よりも外側に突出した他方側の端縁411dに一体に連結されている。この端壁部413は、パネル部4のX方向の両端を画成する壁部である。
さらに、端壁部413の上部には、X方向の内側に向けて延在する上壁部414が端壁部413に一体に連設されている。この上壁部414は、X方向(パネル4の長手方向)に沿って視た状態で、略逆V字状をしており、一方側の端縁414bが、端壁部413の上側の辺部413bに一体に連結されている。また、上壁部414は、側面視(Y方向に沿って見た状態)で、他方側の端縁414aが端側の吊りパイプ6と重なり合うように形成されている。さらに、上壁部414は、下端縁414cが本体部411の上端縁411cに一体に連結されている。
なお、上壁部414の他方側の端縁414aは、この下部パネル41上に載置される上部パネル42の端縁421cとX方向で対向するように形成されている。そして、上壁部414の端縁414aには、位置ずれ防止片415が下方に垂下するように連設されている。この位置ずれ防止片415は、下部パネル41上に載置される上部パネル42がX方向に位置ずれして上壁部414の内側に入り込んでしまうことを抑制するものである。
このように、本実施形態では、延設部412は、本体部411の一方側の端縁411dに一体に連設された端壁部413と、端壁部413および本体部411に一体に連設された上壁部414と、を備えている。そして、この延設部412を、灯具保持部材5に保持された状態で灯具保持部材5よりもX方向の外側に突出するパネル部4の突出部として機能させている。したがって、本実施形態では、突出部が下部パネル(第1パネル)41に一体に形成されている。こうすれば、本体部421の下端縁421bを本体部411の上端縁411cに突き当てて、下部パネル41上に上部パネル42を載置した際に、上部パネル42がX方向に移動してしまうことを、両側に形成された上壁部414によって抑制できるようになる。
吊りパイプ6は、天井(被設置部)C1に取り付けられる取付部61aがそれぞれ形成された一対の支柱部61と、一対の支柱部61の下部同士を連結し、上部にパネル部4(下部パネル41)が載置されて支持される保持部62と、を備えている(図3参照)。
この吊りパイプ6は、支柱部61と保持部62とが一体に形成されており、全体として略U字状をしている。そして、この吊りパイプ6は、例えば、鋼板を用いて形成することができる。ただし、吊りパイプ6は、様々な材料を用いて形成することができる。
支柱部61は角筒状をしており、内部には、電源ケーブル等の通線を行う空間が形成されている。
保持部62は、X方向に沿って見た状態で、略V字状をしており、天井面C1aと対向する上壁621と、下壁622と、一対の側壁623と、を備えている。そして、上壁621、下壁622および一対の側壁623により画成された空間が内部に形成されており、この空間が支柱部61の空間に連通されている。
このように、本実施形態では、吊りパイプ6は、角筒状の部材を下部がV字状となるように屈曲させた形状をしており、この吊りパイプ6の内部には、一方側の支柱部61の上部から下方側の支柱部61の上部まで連通する空間が形成されている。
そして、この保持部62の上壁621のY方向の中央部(上壁621の最下部)に、上述した通線用パイプ33がニップル34を介して取り付けられている。
また、保持部62の上壁621には、下部パネル41が上側(被設置部側)から上壁621に当接した状態で固定(支持)されている。具体的には、保持部62の上壁621には、挿通孔621aが形成されており、下部パネル41の本体部411には、挿通孔411bが形成されている。そして、下部パネル41の本体部411を保持部62の上壁621に上側から載置し、挿通孔411bを挿通孔621aに連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材94によって締結することで、下部パネル41を保持部62に固定保持している(図8参照)。
なお、本実施形態では、図8に示すように、中央側の吊りパイプ6の保持部62には、X方向に並設される2つの下部パネル41の端部が取り付けられている。このとき、2つの下部パネル41は、それぞれの本体部411の端縁411aがX方向に離間した状態で対向するように、中央側の吊りパイプ6の保持部62に取り付けられている。こうすることで、2つの下部パネル41を、通線用パイプ33やニップル34に干渉させることなく中央側の吊りパイプ6の保持部62に取り付けることができるようにしている。
また、本実施形態では、2つの下部パネル41は、本体部411の端縁411aが、側面視(Y方向に沿って見た状態)で、保持部62(吊りパイプ6)と重なり合うように、中央側の吊りパイプ6の保持部62に取り付けられている。こうすることで、下部パネル(第1パネル)41のX方向(一方向)の端縁411aが、裏面視および側面視で吊りパイプ6の保持部62により隠されるようにしている。
一方、端側の吊りパイプ6の保持部62には、延設部412が形成された下部パネル41のみが取り付けられている。具体的には、延設部412が形成された下部パネル41の本体部411には、挿通孔411bの他に、通線用パイプ33およびニップル34が挿通される挿通孔(図示せず)が形成されている。
そして、この図示しない挿通孔に通線用パイプ33およびニップル34を挿通させた状態で、挿通孔411bを挿通孔621aに連通させ、ボルト、ナット等の締結部材94によって締結することで、下部パネル41を保持部62に固定保持している。このとき、延設部412が端側の吊りパイプ6よりもX方向の外側に突出し、かつ、側面視(Y方向に沿って見た状態)で、上壁部414の他方側の端縁414bが端側の吊りパイプ6と重なり合うようにしている。また、本実施形態では、延設部412が形成された下部パネル41のX方向の内側の端部は、端側の吊りパイプ6と隣り合う中央側の吊りパイプ6に取り付けられている。
このように、本実施形態では、3枚の下部パネル41は、延設部412が形成された2枚の下部パネル41と、延設部412が形成されていない1枚の下部パネル41と、なっている。さらに、延設部412が形成された2枚の下部パネル41は、同一の形状をしている。
そして、3枚の下部パネル41は、延設部412がともにX方向の外側を向くように互いに反転させた下部パネル41の間に、延設部412が形成されていない下部パネル41が配置されるようにした状態で、4つの吊りパイプ6に支持されている。このとき、下部パネル41の本体部411のX方向の端縁411aは、隣り合う下部パネル41の本体部411のX方向の端縁411aと対向している。さらに、互いに対向する端縁411aが、裏面視および側面視で中央側の吊りパイプ6の保持部62によって、それぞれ隠されるようにしている。
そして、3枚の上部パネル42のうちの2枚は、延設部412が形成された2枚の下部パネル41上に載置されている。具体的には、上部パネル42は、上端縁411cにおける上壁部414の下端縁414cが連結されていない部位に上部パネル42の下端縁421bを突き当てることで、延設部412が形成された下部パネル41上に載置されている。また、残りの1枚の上部パネル42は、延設部412が形成されていない下部パネル41上に、下端縁421bを上端縁411cに突き当てた状態で載置されている。
このとき、延設部412が形成された下部パネル41上に載置された上部パネル42は、一方の端縁421aが、延設部412が形成されていない下部パネル41上に載置された上部パネル42の端縁421aと対向することになる。そして、互いに対向する端縁421aが、裏面視で中央側の吊りパイプ6の保持部62によって、それぞれ隠されるようにしている。
また、延設部412が形成された下部パネル41上に載置された上部パネル42は、他方の端縁421cが、上壁部414の端縁414aと対向することになる。そして、互いに対向する端縁421aおよび端縁414aが、裏面視で端側の吊りパイプ6の保持部62によって、それぞれ隠されるようにしている。
さらに、本実施形態では、吊りパイプ6の保持部62に、上方かつ内側に向けて(吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7に向けて)突出する押さえ部材受け金具(突部)624が形成されている。
本実施形態では、この押さえ部材受け金具624は、保持部62の上壁621における上部(支柱部61との境界部分)に設けられており、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略台形をしている(図10参照)。
そして、この押さえ部材受け金具624における隣り合う吊りパイプ6の保持部62と対向する側に、挿通孔624aが形成されている。すなわち、中央側の吊りパイプ6の保持部62に形成された押さえ部材受け金具624には、X方向の両側に挿通孔624aが形成されている。そして、端側の吊りパイプ6の保持部62に形成された押さえ部材受け金具624には、X方向の一方側(内側)のみに挿通孔624aが形成されている。なお、この押さえ部材受け金具624は、後述するように、押さえ部材7によって隠されるものであるため、端側の吊りパイプ6においても、X方向の両側に挿通孔624aが形成されていてもよい。
また、本実施形態では、保持部62の側壁623のうち隣り合う吊りパイプ6の保持部62と対向する側壁623が対向壁625となっている。すなわち、中央側の吊りパイプ6の保持部62では、一対の側壁623の両方が対向壁625となっている。そして、端側の吊りパイプ6の保持部62では、一対の側壁623のうち一方側(内側)の側壁623が対向壁625となっている。
さらに、この対向壁625の上部(支柱部61との境界部分)には、X方向に向けて突出する横桟受け金具(突部)626が形成されている。この横桟受け金具626は、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形をしている。そして、横桟受け金具626は、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形をしており、頂点部分が上下左右に配置された状態で、対向壁625から隣り合う吊りパイプ6側の対向壁623に向けて突設されている。
具体的には、中央側の吊りパイプ6の保持部62には、対向壁625として機能する一対の側壁623の両方に横桟受け金具626が形成されている。そして、端側の吊りパイプ6の保持部62には、対向壁625として機能する内側の側壁623のみに横桟受け金具626が形成されている。なお、本実施形態では、端側の吊りパイプ6の外側(延設部412が形成される部位)には、横桟8が設けられていない。そのため、端側の吊りパイプ6の保持部62における対向壁として機能しない側壁623には、横桟受け金具626を形成しないようにするのが好ましい。
そして、横桟受け金具626のY方向(幅方向)の内側の上壁部分に挿通孔626aが形成されている。
押さえ部材7は、吊りパイプ6に取り付けられる部材であり、吊りパイプ6に取り付けられた状態で、灯具本体2の上部パネル42を上側から押さえ、保持部62とでパネル部4を挟持して保持する部材である。
この押さえ部材7も、例えば、鋼板を用いて形成することができる。ただし、押さえ部材7も様々な材料を用いて形成することができる。
本実施形態では、押さえ部材7は、本体部71を備えており、この本体部71は、X方向(パネル4の長手方向)に沿って視た状態で、略逆V字状をしている。本体部71は、上部パネル42に当接する下壁711と、天井面C1aと対向する上壁712と、一対の側壁713と、を備えている。そして、下壁711、上壁712および一対の側壁713により画成された空間が内部に形成されている。
さらに、本実施形態では、本体部71の両端が開口しており、この両端の開口部分の内側に、押さえ部材受け金具624が挿入される収容凹部(凹部)714が形成されている。
このように、本実施形態では、押さえ部材7の本体部71は、角筒状の部材を下部がV字状となるように屈曲させた形状をしている。
また、本実施形態では、本体部71の側壁713のうち隣り合う吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7の側壁713と対向する側壁713が対向壁715となっている。すなわち、中央側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7では、一対の側壁713の両方が対向壁715となっている。そして、端側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7では、一対の側壁713のうち一方側(内側)の側壁713が対向壁715となっている。
そして、本体部71の対向壁715には、収容凹部714内に押さえ部材受け金具624を挿入した状態で挿通孔624aに連通する挿通孔715aが形成されている。
具体的には、中央側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7には、対向壁715として機能する一対の側壁713の両方に挿通孔715aが形成されている。そして、端側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7には、対向壁715として機能する内側の側壁713のみに挿通孔715aが形成されている。なお、端側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7の外側の側壁713は、対向壁として機能しない側壁であるため、端側の吊りパイプ6に取り付けられる押さえ部材7の外側の側壁713には、挿通孔715aが形成されないようにするのが好ましい。
そして、収容凹部714内に押さえ部材受け金具624を挿入して挿通孔624aと挿通孔715aとを連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材95によって締結することで、押さえ部材7を吊りパイプ6に取り付けている(図9参照)。
このとき、本実施形態では、本体部71の先端が保持部62の上壁621に当接するようにしている。こうすれば、押さえ部材受け金具624を押さえ部材7によって隠すことができる上、収容凹部714を保持部62の上壁(壁部)621によって隠すことができるようになる。
さらに、本実施形態では、中央側の吊りパイプ6に押さえ部材7を取り付けた状態では、上部パネル42の互いに対向する端縁421aが、平面視で中央側の吊りパイプ6に取り付けられた押さえ部材7によって、それぞれ隠されるようにしている。
一方、端側の吊りパイプ6に押さえ部材7を取り付けた状態では、互いに対向する上部パネル42の端縁421aおよび端縁414aが、平面視で端側の吊りパイプ6に取り付けられた押さえ部材7によって、それぞれ隠されるようにしている。
したがって、各吊りパイプ6に押さえ部材7を取り付けた状態では、3枚の下部パネル41は、互いに対向するX方向の端縁や上壁部414のX方向の端縁が保持部62および押さえ部材7によって隠された状態でX方向に並設されることになる。一方、3枚の上部パネル42は、各上部パネルのX方向の端縁が押さえ部材7によって隠された状態でX方向に並設されることになる。
このように、本実施形態では、各吊りパイプ6に押さえ部材7を取り付けた状態では、X方向に分割されていないパネル部4が灯具保持部材5に保持されているように見せることができるようになっている。
横桟8は、互いに離間配置された吊りパイプ6を連結する筒状の部材であり、X方向に細長い角筒状をしている。この横桟8も、例えば、鋼板を用いて形成することができる。ただし、横桟8も様々な材料を用いて形成することができる。
本実施形態では、横桟8は、X方向に細長い角筒状の本体部81を備えており、この本体部81は、X方向の両端が開口している。そして、このX方向の両端の開口部分の内側に、横桟受け金具626が挿入される収容凹部81aが形成されている。
本体部81は、内側下壁82と、外側下壁83と、内側上壁84と、外側上壁85と、を備えている。すなわち、本体部81は、横断面形状(YZ平面に沿って切断した形状)が略菱形をしており、頂点部分が上下左右に配置された状態で、保持部62に連結されるようになっている。
具体的には、本体部81の内側上壁84には、収容凹部81a内に横桟受け金具626を挿入した状態で挿通孔626aに連通する挿通孔84aが形成されている。
そして、収容凹部81a内に横桟受け金具626を挿入して挿通孔626aと挿通孔84aとを連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材96によって締結することで、横桟8を保持部62に連設している(図9参照)。
さらに、本実施形態では、横桟8を保持部62に連設した状態で、上下方向(Z方向:一方向と交差する方向)で対向する下部パネル41の上端縁411cと上部パネル42の下端縁421bとが、側面視で横桟8により隠されるようにしている。
したがって、横桟8を保持部62に連設した状態では、下部パネル41と上部パネル42との境界部分が横桟8により隠されて、下部パネル41と上部パネル42との連結部が外から見え難くなっている。
このように、本実施形態では、横桟8を保持部62に連設した状態では、Z方向に分割されていないパネル部4が灯具保持部材5に保持されているように見せることができるようになっている。
以上説明したように、灯具保持部材5を構成する部材が、パネル部4を構成する複数の部材の端縁に沿って配置されるようにすれば、灯具保持部材5に形成された4つの枠に一体物のパネル部4が挿入されているような見た目とすることができる。
ここで、本実施形態では、締結部材95の吊りパイプ6の外表面6aに露出している部位(ボルトの頭部)が、側面視で横桟8により隠されるようにしている。さらに、横桟8を保持部62に連設した状態で、横桟8とパネル部4とがY方向に突出する頂点部分で当接する、または、Y方向に突出する頂点部分の間にわずかな隙間のみが形成されるようにしている。
そのため、照明装置1を天井C1に設置した状態で、吊りパイプ6の外表面6aに露出するボルトの頭部よりも下方から照明装置1を見た場合には、ボルトの頭部は、横桟8の外表面8aの裏側やパネル部4の外表面4aの裏側に位置することになる。
例えば、照明装置1をY方向の外側から見上げた場合には、ボルトの頭部が横桟8の外表面8aの裏側に位置することになる。また、照明装置1を真下から見上げた場合には、ボルトの頭部がパネル部4の外表面4aの裏側に位置することになる。そして、Y方向の外側から真下に向かう途中では、照明装置1を見上げた場合に、ボルトの頭部が横桟8の外表面8aおよびパネル部4の外表面4aの裏側に位置することになる。
このように、本実施形態では、吊りパイプ6の外表面6aに露出するボルトの頭部は、このボルトの頭部よりも下方から見た場合に、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されている。
さらに、灯具本体2により照射される部屋Sにおけるボルトの頭部よりも下側の任意の位置から見たとしても、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によってボルトの頭部が隠されるようにしている。
また、本実施形態では、締結部材96の吊りパイプ6の外表面6aに露出している部位(ボルトの頭部)も、側面視で横桟8により隠されるようにしている。
したがって、吊りパイプ6の外表面6aに露出している締結部材96のボルトの頭部も、このボルトの頭部よりも下方から見た場合に、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されている。
そして、上述の構成をした照明装置1は、例えば以下の方法により組み立てることができる。
まず初めに、4つの吊りパイプ6をX方向に等間隔に離間した状態で配置する。このとき、横桟受け金具626が両方から突出している2つの吊りパイプ6が中央に配置する。そして、横桟受け金具626が一方のみから突出している2つの吊りパイプ6を両端に、横桟受け金具626が中央の吊りパイプ6に向けて突出するように配置する。
また、4つの吊りパイプ6を配置した状態で、各吊りパイプ6には6つの横桟8が連結されるようにしている。具体的には、6つの横桟8のX方向両側に形成される収容凹部81a内に、互いに対向する横桟受け金具626を挿入した状態で、4つの吊りパイプ6がX方向に並設されるようにする。なお、締結部材96による締結は、このときに行ってもよいし、以下で説明するいずれかの工程と同時、または、いずれかの工程の後に行うようにしてもよい。
次に、吊りパイプ6に灯具本体2を天井C1側(被設置部側)から支持させる(灯具本体支持工程)。
この灯具本体2の吊りパイプ6への支持は、例えば、以下のようにして行うことができる。
まず、3枚の下部パネル41を、X方向で互いに隣り合う吊りパイプ6の間を架け渡すように、各吊りパイプ6の保持部に締結部材94により固定する。
次に、通線用パイプ33をニップル34により各吊りパイプ6の保持部62に取り付ける。
次に、ボックス受け金具37の挿通孔37aに通線用パイプ33の先端部を挿通させて、締結部材92によりボックス受け金具37を通線用パイプ33に固定する。
次に、隣り合うボックス受け金具37の間を架け渡すようにボックス35を配置し、締結部材93によりボックス35をボックス受け金具37に固定する。
次に、締結部材90によりLED31が取り付けられた灯具台36をボックス35上に配置し、締結部材91により灯具台36をボックス35に固定する。なお、締結部材90によるLED31の灯具台36への取り付けは、上述したいずれかの工程と同時、または、いずれかの工程よりも前に行うことができる。
次に、3枚の下部パネル41の上に、上部パネル42をそれぞれ載置する。
こうして、灯具本体2が吊りパイプ6に天井C1側(被設置部側)から支持されることになる。
次に、吊りパイプ(支持部材)6に支持された灯具本体2を押さえ部材7によって天井C1側(被設置部側)から押さえる(灯具本体押さえ工程)。
具体的には、押さえ部材7を下方に移動させる際に、1つの吊りパイプ6のY方向(幅方向)の両端に形成された押さえ部材受け金具624が、押さえ部材7のY方向(幅方向)の両端に形成された収容空間714内にそれぞれ収容されるようにする。そして、押さえ部材受け金具624の収容空間714内への収容を完成させる。こうすれば、灯具本体2の上部パネル42が押さえ部材7によって移動が規制された状態で押さえられることになる。
次に、灯具本体2を押さえ部材7によって天井C1側(被設置部側)から押さえた状態で、押さえ部材7を締結部材95によって吊りパイプ(支持部材)6に取り付ける(押さえ部材取付工程)。
こうして、上述の構成をした照明装置1が組み立てられる。
そして、照明装置1を組み立てた状態では、パネル4の内部に閉じられた空間が形成されており、その閉じられた空間内に光源部3が配置されているように見せることができる。
なお、上述した照明装置1の組立方法は一例に過ぎず、照明装置1は様々な方法で組み立てることができる。
また、灯具保持部材5は、図11に示す構成とすることもできる。
図11では、押さえ部材7の両端に、吊りパイプ6の保持部材62に向けて、下方かつY方向の外側に突出する突部716が形成されている。
一方、吊りパイプ6の保持部材62には、突部716が挿入される収容凹部627が形成されている。そして、突部716は、保持部材62の上壁621から収容凹部627内に挿入されるようになっている。
また、突部716には挿通孔716aが形成されており、突部716の収容凹部627内への挿入が完了した状態で、この挿通孔716aが、保持部材62の側壁623の収容凹部627側に形成された挿通孔627bと連通するようになっている。
そして、挿通孔716aと挿通孔627bとを連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材95によって締結することで、押さえ部材7を保持部62に取り付けている。
図11では、締結部材95を収容凹部627内に導入するための開口627aが、対向壁625に形成されており、締結部材95のボルトが開口627aから収容凹部627内に導入されるようになっている。
さらに、対向壁625における開口627aを画成する上部内側の辺の上部には、隣り合う吊りパイプ6の対向壁615に向けて突出する板状の横桟受け金具626が形成されている。
また、横桟受け金具626には挿通孔626aが形成されており、この挿通孔626aは、横桟受け金具626の下面に横桟8の内側上壁84を当接させた状態で、内側上壁84に形成された挿通孔84aと連通するようになっている。
そして、挿通孔626aと挿通孔84aとを連通させた状態で、ボルト、ナット等の締結部材96によって締結することで、横桟8を保持部62に連設している。このとき、開口627aが横桟8によって塞がれるようにしている。
こうすることで、締結部材95が吊りパイプ6によって隠されるようにしている。また、図11では、締結部材96のボルトの頭部および横桟受け金具626が、露出している。しかしながら、図11では、これらの部位は、内側上壁84上で露出するようにしている。したがって、これらの部位は、これらの部位よりも下方から照明装置1を見た場合に、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠れるようになっている。
なお、図11に示す灯具保持部材5を用いて照明装置1を組み立てる場合には、横桟8の保持部62への連設は、押さえ部材7を保持部62に取り付けた後に行われる。
以下では、上記実施形態およびその変形例で示した照明装置1および照明装置1の組立方法の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
照明装置1は、光源(LED)31と、光源31が内部に配置され、光源31から照射される光の透過を許容しつつ外部からの内部の透視が抑制されるパネル部4と、を有する灯具本体2を備えている。
また、照明装置1は、灯具本体2が保持された状態で被設置部(天井)C1に取り付けられる灯具保持部材5を備えている。
この灯具保持部材5は、被設置部C1に取り付けられる取付部61aを有し、被設置部C1側から灯具本体2を支持する支持部材(吊りパイプ)6を備えている。
また、灯具保持部材5は、支持部材6に取り付けられて、被設置部C1側から灯具本体2を押さえる押さえ部材7と、押さえ部材7を支持部材6に取り付ける締結部材95と、を備えている。
そして、灯具本体2が保持された灯具保持部材5(照明装置1)を、取付部61aが上側となるように配置した状態で、締結部材95よりも下方から灯具本体2および灯具保持部材5を見た場合に、下記の状態となるようにしている。
すなわち、締結部材95が、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されるようにしている。
こうすれば、被設置部C1に取り付けた照明装置1を見上げたときに、締結部材95が見えてしまうことが抑制され、照明装置1の意匠性をより向上させることができる。
また、照明装置1を取付部61aが上側となるように配置した状態で、灯具本体2により照射される照射空間(部屋)Sにおける締結部材95よりも下側の任意の位置から灯具本体2および灯具保持部材5を見た場合に、上記の状態となるようにしている。
こうすれば、照射空間S内における締結部材95よりも下側のいずれの位置から照明装置1を見た場合であっても、締結部材95が見えてしまうことが抑制されるため、照明装置1の意匠性をより一層向上させることができる。
また、支持部材6には、押さえ部材7に向けて突出する突部(押さえ部材受け金具)624が形成されている。また、押さえ部材7には、壁部により画成されて突部624が挿入される凹部(収容凹部)714が形成されている。また、突部624が凹部714内に挿入された状態で、凹部714が支持部材6の壁部によって隠されるようにしている。そして、凹部714を画成する壁部と突部624とが締結部材95により締結されることで、押さえ部材7が支持部材6に取り付けられるようにしている。
こうすれば、より簡素な構成で、照明装置1の意匠性を向上させることができるようになる。
また、灯具保持部材5が、一方向(X方向)に延在して支持部材6に連結される連結部(横桟)8を備えている。
こうすれば、連結部8によって締結部材95を隠すことができるため、より確実に締結部材95が見えてしまうことを抑制することができる。
また、連結部8は、支持部材6とは別部材で形成されている。そして、灯具本体2が保持された灯具保持部材5を取付部61aが上側となるように配置した状態で、締結部材95よりも下方から灯具本体2および灯具保持部材5を見た場合に、下記の状態となるようにしている。
すなわち、連結部8と支持部材6との固定部(締結部材96)が、灯具本体2の外表面2aおよび灯具保持部材5の外表面5aのうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されるようにしている。
こうすれば、連結部8を支持部材6に連結する際に用いられる締結部材96が見えてしまうことが抑制されるため、より容易に連結部8を支持部材6に連結させることができる上、照明装置1の意匠性をより一層向上させることができる。
また、照明装置1は、一方向に離間した状態で配置される複数の支持部材6を備えており、1つの灯具本体2が被設置部C1側からそれぞれの支持部材6に支持されている。
そして、複数の支持部材6のそれぞれに押さえ部材7が取り付けられており、連結部8が、一方向で互いに隣り合う支持部材6の間に連結されている。
こうすれば、隣り合う支持部材6の間の全体に連結部8が存在することになり、より確実に連結部8によって締結部材95を隠すことができるようになる。
また、パネル部4が複数の部材に分割されており、灯具保持部材5を構成する部材がパネル部4を構成する複数の部材の端縁に沿って配置されている。
こうすれば、複数の部材で形成されるパネル部4の境界部分を連結部8で隠すことができ、意匠性をより向上させることができる。
また、パネル部4が、被設置部C1側から支持部材6に支持される第1パネル(下部パネル)41と、被設置部C1側から第1パネル41に載置されて、押さえ部材7により押さえられる第2パネル(上部パネル)42と、を備えている。
そして、一方向と交差する方向(Z方向:上下方向)で対向する第1パネル41の端縁(上端縁)411cと第2パネル42の端縁(下端縁)421bとが、側面視で連結部8により隠されている。
こうすれば、パネル部4が一方向と交差する方向に分割されていないように見せることができる。
また、パネル部4が、一方向に並設される複数の第1パネル41を備えており、第1パネル41の一方向の端縁411aが、裏面視で支持部材6により隠されている。
こうすれば、パネル部4の第1パネル41が一方向に分割されていないように見せることができる。
また、パネル部4が、一方向に並設される複数の第2パネル42を備えており、第2パネル42の一方向の端縁421aが、平面視で押さえ部材7により隠されている。
こうすれば、パネル部4の第2パネル42が一方向と交差する方向に分割されていないように見せることができる。
また、パネル部4が、灯具保持部材5に保持された状態で灯具保持部材5よりも外側に突出する突出部(延設部)412を備えている。
こうすれば、灯具保持部材5に形成された枠に一体物のパネル部4が挿入されているような見た目とすることが可能となる。
また、突出部412が第1パネル41に一体に形成されており、突出部412の一方向の端縁414aが、平面視で押さえ部材7により隠されている。
こうすれば、より確実に、灯具保持部材5に形成された枠に一体物のパネル部4が挿入されているような見た目とすることができるようになる。
また、上述した構成の照明装置1の組立方法は、支持部材6に灯具本体2を被設置部C1側から支持する灯具本体支持工程を備えている。また、照明装置1の組立方法は、支持部材6に支持された灯具本体2を押さえ部材7によって被設置部C1側から押さえる灯具本体押さえ工程を備えている。そして、照明装置1の組立方法は、灯具本体2を押さえ部材7によって被設置部C1側から押さえた状態で、押さえ部材7を締結部材95によって支持部材6に取り付ける押さえ部材取付工程を備えている。
こうすれば、意匠性をより向上させることのできる照明装置1を組み立てることができるようになる。
以上、本開示の好適な実施形態について説明したが、上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、照明装置として、天井C1に設置される天井吊り下げ型の照明装置を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、部屋の側壁や床に設置する照明装置に本開示を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、LEDを光源として用いたものを例示したが、半導体光源等を用いることも可能である。
また、灯具本体や灯具保持部材、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
C1 天井(被設置部)
1 照明装置
2 灯具本体
2a 外表面
31 LED(光源)
4 パネル部
41 下部パネル(第1パネル)
411a 端縁
412 延設部(突出部)
414b 端縁
42 上部パネル(第2パネル)
421a 端縁
5 灯具保持部材
5a 外表面
6 吊りパイプ(支持部材)
61a 取付部
624 押さえ部材受け金具(突部)
7 押さえ部材
714 収容凹部(凹部)
8 横桟(連結部)
95 締結部材
96 締結部材(固定部)
1 照明装置
2 灯具本体
2a 外表面
31 LED(光源)
4 パネル部
41 下部パネル(第1パネル)
411a 端縁
412 延設部(突出部)
414b 端縁
42 上部パネル(第2パネル)
421a 端縁
5 灯具保持部材
5a 外表面
6 吊りパイプ(支持部材)
61a 取付部
624 押さえ部材受け金具(突部)
7 押さえ部材
714 収容凹部(凹部)
8 横桟(連結部)
95 締結部材
96 締結部材(固定部)
Claims (13)
- 光源と、前記光源が内部に配置され、前記光源から照射される光の透過を許容しつつ外部からの内部の透視が抑制されるパネル部と、を有する灯具本体と、
前記灯具本体が保持された状態で被設置部に取り付けられる灯具保持部材と、
を備え、
前記灯具保持部材は、
前記被設置部に取り付けられる取付部を有し、前記被設置部側から前記灯具本体を支持する支持部材と、
前記支持部材に取り付けられて、前記被設置部側から前記灯具本体を押さえる押さえ部材と、
前記押さえ部材を前記支持部材に取り付ける締結部材と、
を備え、
前記灯具本体が保持された前記灯具保持部材を前記取付部が上側となるように配置した状態で、前記締結部材よりも下方から前記灯具本体および前記灯具保持部材を見た場合に、前記締結部材が、前記灯具本体の外表面および前記灯具保持部材の外表面のうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されていることを特徴とする照明装置。 - 前記灯具本体が保持された前記灯具保持部材を前記取付部が上側となるように配置した状態で、前記灯具本体により照射される照射空間における前記締結部材よりも下側の任意の位置から前記灯具本体および前記灯具保持部材を見た場合に、前記締結部材が、前記灯具本体の外表面および前記灯具保持部材の外表面のうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記支持部材には、前記押さえ部材に向けて突出する突部が形成されており、前記押さえ部材には、壁部により画成されて前記突部が挿入される凹部が形成されており、
前記突部が前記凹部内に挿入された状態で、前記凹部が前記支持部材の壁部によって隠されており、
前記凹部を画成する壁部と前記突部とが前記締結部材により締結されることで、前記押さえ部材が前記支持部材に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。 - 前記灯具保持部材が、一方向に延在して前記支持部材に連結される連結部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記連結部は、前記支持部材とは別部材で形成されており、
前記灯具本体が保持された前記灯具保持部材を前記取付部が上側となるように配置した状態で、前記締結部材よりも下方から前記灯具本体および前記灯具保持部材を見た場合に、前記連結部と前記支持部材との固定部が、前記灯具本体の外表面および前記灯具保持部材の外表面のうち少なくともいずれか一方の外表面によって隠されていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 前記一方向に離間した状態で配置される複数の前記支持部材を備えており、
1つの前記灯具本体が前記被設置部側からそれぞれの支持部材に支持されており、
複数の前記支持部材のそれぞれに前記押さえ部材が取り付けられており、
前記連結部が、前記一方向で互いに隣り合う支持部材の間に連結されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の照明装置。 - 前記パネル部が複数の部材に分割されており、前記灯具保持部材を構成する部材が前記複数の部材の端縁に沿って配置されていることを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記パネル部が、前記被設置部側から前記支持部材に支持される第1パネルと、前記被設置部側から前記第1パネルに載置されて、前記押さえ部材により押さえられる第2パネルと、を備えており、
前記一方向と交差する方向で対向する前記第1パネルの端縁と前記第2パネルの端縁とが、側面視で前記連結部により隠されていることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。 - 前記パネル部が、前記一方向に並設される複数の前記第1パネルを備えており、
前記第1パネルの前記一方向の端縁が、裏面視で前記支持部材により隠されていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。 - 前記パネル部が、前記一方向に並設される複数の前記第2パネルを備えており、
前記第2パネルの前記一方向の端縁が、平面視で前記押さえ部材により隠されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の照明装置。 - 前記パネル部が、前記灯具保持部材に保持された状態で前記灯具保持部材よりも外側に突出する突出部を備えていることを特徴とする請求項8〜10のうちいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記突出部が前記第1パネルに一体に形成されており、前記突出部の前記一方向の端縁が、平面視で前記押さえ部材により隠されていることを特徴とする請求項11に記載の照明装置。
- 請求項1〜12のうちいずれか1項に記載の照明装置の組立方法であって、
前記支持部材に前記灯具本体を前記被設置部側から支持する灯具本体支持工程と、
前記支持部材に支持された前記灯具本体を前記押さえ部材によって前記被設置部側から押さえる灯具本体押さえ工程と、
前記灯具本体を前記押さえ部材によって前記被設置部側から押さえた状態で、前記押さえ部材を前記締結部材によって前記支持部材に取り付ける押さえ部材取付工程と、
を備えることを特徴とする照明装置の組立方法。
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JP (1) | JP2020140864A (ja) |
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2019
- 2019-02-28 JP JP2019035802A patent/JP2020140864A/ja active Pending
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