JP2005231661A - 不正開封防止機能付きプラスチックキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビティ内に設けた易破断部を成形するための成形型部が成形後の易破断部に引っ掛かることなく、キャビティとコアーとによる金型を容易に分離開放できてインジェクション成形を容易に行うことができるようにして、易破断部の厚さを容易に破断し易く且つ注出口部外周面とリングバンド部内面との密着性を容易に制御できるようにした。
【解決手段】天板部1と円筒部2と該円筒部2の筒内周に設けた螺子部2aとリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端にヒンジ線5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備え、円筒部2と薄板状リングバンド部4に亘ってその一部外周の母線方向に切溝部7を備え、易破断部として該リングバンド部4の切溝部7により形成された抜き孔部8とその下端に繋ぎ部7aとを設けた。
【選択図】図4
【解決手段】天板部1と円筒部2と該円筒部2の筒内周に設けた螺子部2aとリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端にヒンジ線5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備え、円筒部2と薄板状リングバンド部4に亘ってその一部外周の母線方向に切溝部7を備え、易破断部として該リングバンド部4の切溝部7により形成された抜き孔部8とその下端に繋ぎ部7aとを設けた。
【選択図】図4
Description
本発明は、ガラス瓶やプラスチックボトルなどの容器の注出口部を施蓋するプラスチックキャップに関し、容器内の内容物を不正開封から保護するための不正開封防止機能付きプラスチックキャップに関する。
従来の不正開封防止機能付きプラスチックキャップとしては、インジェクション成形方式により、各種の形態のキャップが製造され使用されている。
例えば、図5(a)〜(c)の側面図に示すように、天板部1と、円周面に母線方向にローレット2bを刻設した円筒部2と、該円筒部2の筒内周に設けた螺子部(図示せず)と、該円筒部2の下端部に、必要に応じて設けたハーフカット線3を介してリング状に連接した薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4の母線方向の一部に設けたリングバンド部4を容易に破断するための易破断部として切欠部6とを備え、該バンド部4のリング内周下端に沿うヒンジ線を介して、リング中心内方に向かって略水平方向から起立方向に折り曲げ可能に延設した複数枚の係止板(図示せず)を備えた各種形態の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCがある。
ところで、上記のような不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、キャップ円筒部2の螺子部をプラスチックボトルなどの容器の注出口部の外周に設けた螺子部に螺着しながら、リングバンド部4を該注出口部の外周にリング状に設けた凸部に嵌入して取り付けられるものであるが、その際に、バンド部4の下端内周に延設した複数枚の水平方向の係止板は、容器の注出口部の外周にリング状に設けた凸部を乗り越えて嵌入して起立方向に折り曲げられ、その係止板の先端部は注出口部の外周凸部の下部に係合して、キャップCは、容器注出口部から外れないように係止閉栓されて取り付けられるようになっている。
そして、容器注出口部に螺着したキャップCの円筒部2を開封方向に回転させると、円筒部2とリングバンド部4はともに、容器注出口部の上端方向に徐々に旋回移動し、容器の注出口部外周の凸部下部に係合している該バンド部の係止板には、バンド部の直径を拡張する水平姿勢方向への応力が掛かり、バンド部4の切欠部6にも拡張による張力が掛かり、やがて、バンド部4は切欠部6から破断して、不正開封が検知できるものである。
図5(a)に示すキャップCは、キャップ円筒部2の直径に比較してバンド部4の直径が大きい外形のキャップであるが、このキャップCをインジェクション成形する場合は、バンド部4の下端部をコアー金型とキャビィティ金型との互いのパーティングライン(金型分離線)として、コアー金型(雄型)がバンド部4の下方から該バンド部4内及びキャップ円筒部2内に嵌入し、キャビティー金型(雌型)が、そのキャップ円筒部2の上方より、該キャップ円筒部2及びバンド部4の外面を被覆するように配置されて、切欠部6は、キャビティー金型内に突出して設けた凸型部により成形されるものであり、このように円筒部2よりも直径の大きいバンド部4に繋ぎ部6aのある切欠部6を設けることは、成形後のキャビティーとコアーとの分離開放のためにキャビティー金型を上方に引き上げる際に、キャビティー金型内に突出して設けた凸型部が成形された切欠部6に引っ掛かることなく金型を容易に分離開放でき、したがって、一般的にインジェクション成形方式におけるキャップ円筒部2の直径に比較してバンド部4の直径が大きい外形のキャップCの成形は比較的容易である。
また、図5(b)、(c)に示すキャップCのように、キャップ円筒部2とリングバンド部4のそれぞれ直径が同じ大きさのキャップの場合には、図5(b)に示すように、リング状のバンド部4の母線方向の一部に縦方向のいずれにも繋ぎ部6aのないハーフカット形式による切欠部6を設けたり、図5(c)に示すように、バンド部4の上部に繋ぎ部6aのある切欠部6を設けたりしていたが、キャップ円筒部2とバンド部4のそれぞれ直径が同じ外形のキャップであるために、成形後のキャビティーとコアーとの分離開放のためにキャビティー金型を上方に引き上げる際に、キャビティー金型内に突出して設けた切欠部6を成形するための凸型部が、成形後の切欠部6に引っ掛かり、金型を容易に分離開放できず、インジェクション成形方式におけるキャップ円筒部2とバンド部4のそれぞれ直径が同じ外形のキャップCの成形は困難である。
また、図5(b)に示す縦方向のいずれにも繋ぎ部のないハーフカット形式による切欠部6を設けた形態のキャップCの場合、切欠部6のハーフカットの厚さが薄いと、そのハーフカット部分のプラスチックが伸びて不正開封防止性能が低下したり、厚いとキャップ円筒部2を回転して開封する際に、切欠部6のハーフカットが切れ難くなるなどの問題があり、成形金型の作成や成形制御上の困難性があった。
また、図5(c)に示すバンド部4の上部に繋ぎ部6aのある切欠部6を設けた形態のキャップの場合、切欠部6がバンド部4の下端側にあるため、バンド部4が開放し易く、容器注出口部外周面とバンド部4の内面との高い密着性が得られず、不正開封防止性能が著しく低下する問題があった。
以下に、公知の特許文献を記載する。
実公昭46−24149号公報
実公昭46−24151号公報
USP.4550844号公報
特開平8−48350号公報
特開平8−91401号公報
特開平10−218211号公報
本発明は、キャップ円筒部とリングバンド部のそれぞれ直径が同じ大きさのキャップであって、リングバンド部に該バンド部を容易に破断可能な易破断部を設けた不正開封防止機能付きキャップにおいて、成形後のキャビティーとコアーとの分離開放のためにキャビティー金型を上方に引き上げる際に、キャビティー金型内に設けた易破断部を成形するための成形型部が成形後の易破断部に引っ掛かることなく、キャビティーとコアーとによる金型を容易に分離開放できて、成形品を取り出し易く、インジェクション成形による成形を容易に行うことができるようにするとともに、易破断部のハーフカットの厚さを容易に破断し易く、且つ容器注出口部の外周面とリングバンド部内面との高い密着性が得られる適正な薄さに容易に制御できる不正開封防止機能付きキャップを提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、天板部1と、円筒部2と、該円筒部2の筒内周に設け
た螺子部2aと、該円筒部2の下端部にリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端にヒンジ5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備えたプラスチックキャップにおいて、前記円筒部2の外周から薄板状リングバンド部4の外周に亘って一本の母線方向に直線状切溝部7が、該リングバンド部4の下端部に易破断可能な繋ぎ部7aを残して設けられていることを特徴とする不正開封防止機能付きプラスチックキャップである。
た螺子部2aと、該円筒部2の下端部にリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端にヒンジ5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備えたプラスチックキャップにおいて、前記円筒部2の外周から薄板状リングバンド部4の外周に亘って一本の母線方向に直線状切溝部7が、該リングバンド部4の下端部に易破断可能な繋ぎ部7aを残して設けられていることを特徴とする不正開封防止機能付きプラスチックキャップである。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る不正開封防止機能付きプラスチックキャップにおいて、前記円筒部2と薄板状のリングバンド部4との連接部分の円周に沿って易破断可能なハーフカット部若しくは部分繋ぎ部3が設けられていることを特徴とする不正開封防止機能付きプラスチックキャップである。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る不正開封防止機能付きプラスチックキャップにおいて、前記直線状切溝部7が、断面V字状若しくはU字状に刻設されていることを特徴とする不正開封防止機能付きプラスチックキャップである。
本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップは、図1、図2、図3に示すように、天板部1と、円筒部2と、該円筒部2の筒内周に設けた螺子部2aと、該円筒部2の下端部にハーフカット線3を介してリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状リングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端のヒンジ線5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備えたプラスチックキャップである。
そのために、上記不正開封防止機能付きプラスチックキャップCの螺子部2aを、図4に示すような、筒状側壁部11と、その下部に底部12と、筒状側壁部11の上部に注出口部13とを備えた容器Dの前記注出口部13の外周に設けた螺子部13aに螺着しながら、キャップCのリングバンド部4を、該注出口部13の外周にリング状に設けた凸部14に嵌入し、該バンド部4の下端内周に延設した水平方向の複数枚の係止板5を、容器Dの注出口部13の前記凸部14を乗り越えて嵌入し、係止板5の先端部5bをヒンジ栓5aにて起立方向に折り曲げて、その係止板5の先端部5bを注出口部14外周の前記凸部14の下部に係合することにより、キャップCは、容器Dの注出口部13から外れないように係止閉栓されて取り付けることができる。
また、本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、図1、図2、図3に示すように、前記円筒部2の外周から薄板状リングバンド部4の外周に亘って、一本の母線方向に直線状切溝部7が設けられ、該直線状切溝部7は、リングバンド部4の下端部に易破断可能な繋ぎ部7aを残して設けられていて、該繋ぎ部7aによりリングバンド部4の易破断部が構成されている。
そのために、容器Dの注出口部13に螺着したキャップCの円筒部2を、開封方向に回転させると、円筒部2とリングバンド部4はともに、注出口部13の上端方向に徐々に旋回移動して、容器Dの注出口部13外周の凸部14下部に係合しているリングバンド部4内周下端の各々係止板5の先端部5には、該凸部14下部の当接により、該バンド部4の直径を拡張する水平姿勢方向への応力が掛かり、該バンド部4の下端部に設けた直線状切溝部7の下部にある繋ぎ部7aにも拡張による張力が掛かり、やがて、該バンド部4は易破断部である繋ぎ部7aにて破断して不正開封が検知できるものである。
そして、本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、インジェクション
成形の際には、図2の側断面図に示すように、リングバンド部4の下端部の水平方向をインジェクション成形用のコアー金型21(雄型)とキャビィティ金型22(雌型)との互いの接合・分離するパーティングライン23(金型分離線)として成形され、コアー21がリングバンド部4の下方から、該バンド部4内及びキャップ円筒部2内に嵌入し、キャビティ22が、そのキャップ円筒部2の上方より、該キャップ円筒部2及びバンド部4の外面を被覆するように配置されて、例えばキャビティ22の上部にある溶融樹脂インジェクション孔部24より溶融樹脂を注入することによりキャップCが成形される。
成形の際には、図2の側断面図に示すように、リングバンド部4の下端部の水平方向をインジェクション成形用のコアー金型21(雄型)とキャビィティ金型22(雌型)との互いの接合・分離するパーティングライン23(金型分離線)として成形され、コアー21がリングバンド部4の下方から、該バンド部4内及びキャップ円筒部2内に嵌入し、キャビティ22が、そのキャップ円筒部2の上方より、該キャップ円筒部2及びバンド部4の外面を被覆するように配置されて、例えばキャビティ22の上部にある溶融樹脂インジェクション孔部24より溶融樹脂を注入することによりキャップCが成形される。
そして、該キャップCのリングバンド部4の易破断部であるリングバンド部4の母線方向に設けた切溝部7は、図1、図2に示すように、該リングバンド部4上部のキャップ円筒部2の母線方向に設けた切溝部7に対して母線方向に直線的に連続形成されており、該リングバンド部4の切溝部7下部の繋ぎ部7aは、前記コアー21の凸型部分とキャビティ22内に突出して設けた凸型部22aとにより成形され、また、リングバンド部4の切溝部7には該リングバンド部4が円筒部2の厚さよりも薄肉状であるために抜き孔部8が成形されているものである。
このように、円筒部2外周の母線方向と、該円筒部2より薄肉状のリングバンド部4外周のそれぞれ母線方向に、互いに連続する直線的に同一溝幅(あるいは上方の円筒部2方向に徐々に広幅)の切溝部7を設けてあるため、キャップ円筒部2とリングバンド部4のそれぞれ直径が同じ大きさのキャップCであっても、成形後のキャップCを取り出すための前記コアー21とキャビティ22との分離開放のためにキャビティ22をパーティングライン23から上方に引き上げる際に、成形後の切溝部7が、キャップ円筒部2とリングバンド部4とに亘って連続して直線的に同一溝幅(あるいは上方の円筒部2方向に徐々に広幅)となっているため、キャビティ22内の切溝部7及び繋ぎ部7aを成形するための凸型部22aが、切溝部7及びリングバンド部4が薄肉状であるために生じる抜き孔部8などに引っ掛かることなく、円滑に上方に引き上げることができ、コア21とキャビティ22とによる金型を容易に分離開放でき、成形品を取り出し易く、インジェクション成形による成形を容易に行うことができるものである。
また、本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、リングバンド部4の易破断部として薄板状のリングバンド部4に成形した切溝部7による抜き孔部8及び繋ぎ部7aとしたので、繋ぎ部7aの厚さ(リングバンド部4下端部から抜き孔部8までの高さ)を、容易に破断し易い薄さ(高さ)に設定でき、且つ、容器Dの注出口部13外周面と、リングバンド部4内面との高い密着性が得られる適正な薄さに容易に制御することができるものである。
本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップについて、図1に示す本発明の一例を説明する側面図、図2に示すそのA−A側断面図、図3に示すそのB−B側断面図に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明のプラスチックキャップCは、図1、図2に示すように、天板部1と、該天板部1の内面に設けたインナーリング部1aと、円周面に母線方向にローレット2bを刻設した円筒部2と、該円筒部2の筒内周に設けた螺子部2aと、該円筒部2の下端部に、必要に応じて設けたハーフカット線3を介して、リング状に連接した薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4の母線方向の一部に設けたリングバンド部4を容易に破断するための易破断部として突出部7とを備えている。
前記リングバンド部4には、図2、図3に示すように、そのリング内周の下端縁に沿うヒンジ線5a(折り曲げ部)を介して、リング中心内方に向かって、略水平方向(又はリ
ング内方に向かって僅かに高く傾斜する方向)から起立する方向(図2に図示する矢印方向)に折り曲げ可能に延設した複数枚の係止板5を備えている。
ング内方に向かって僅かに高く傾斜する方向)から起立する方向(図2に図示する矢印方向)に折り曲げ可能に延設した複数枚の係止板5を備えている。
本発明のプラスチックキャップCは、図4に示すように、キャップ円筒部2の螺子部2aを、プラスチックボトルなどの容器Dの注出口部13の外周に設けた螺子部13aに、螺着S1 方向に回転させて螺着しながら、該キャップCを螺着方向の回転により容器Dの注出口部13に沿って下方に移動させ、該キャップCの移動とともに下方へ移動するリングバンド部4を、該注出口部13の外周にリング状に設けた凸部14に乗り越えてるようにして嵌入して取り付けられる。
その際に、前記リングバンド部4内周の下端縁に沿ってヒンジ線5aを介して延設した複数枚の水平方向の係止板5は、図4に示すように、容器Dの注出口部13の外周にリング状に設けた凸部14を乗り越えて嵌入し、そして、その際に、図4に示すように、各々係止板5は起立方向に折り曲げられ、その各々係止板5の先端部5bは、注出口部13の外周凸部14の下部(庇部)に下側から上向きに当接して係合する。そのため、キャップCは、容器注出口部13から外れないように係止閉栓されて容器Dに取り付けられるようになっている。そしてキャップCの天板部1内面のインナーリング1aは、容器Dの注出口部13の先端開口部に密封状態に嵌合する。なお、容器注出口部13の内部には、必要に応じてプルリングにより開封可能なプルリング付き薄膜部を設けることができる。
容器Dの注出口部13に螺着した本発明の上記不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、その円筒部2を開封S2 方向に回転させると、円筒部2とリングバンド部4はともに、容器注出口部13の上端方向に徐々に旋回移動する。
そして、容器注出口部13外周の凸部14下部に先端部5bが係合しているリングバンド部4に連設している各々係止板5には、該バンド部4の直径を拡張する水平姿勢方向への応力が掛かり、該バンド部4の切溝部7(抜き孔部8)及び及びその下端の繋ぎ部7aにも拡張による張力が掛かり、やがて、該リングバンド部4は、前記切溝部7下端部の繋ぎ部7aから破断するので、キャップCが開封されたことを外観的に容易に確認することできる。
なお、本発明における円筒部2からリングバンド部4に亘って母線方向に形成される切溝部7の外形形状は、インジェクション成形用のキャビティ22内に突出する切溝部7を成形するための凸型部22aが、上方への型抜き移動において成形体に引っ掛かることなく、型抜き移動し易い形状であれば、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、円筒部2からリングバンド部4に亘る切溝部7が、同一幅の直線形状であって断面V字状又はU字状などであってもよいし、リングバンド部4から円筒部2に亘って徐々に幅広となる直線形状であってもよい。
本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCのリングバンド部4の易破断部であるリングバンド部4の母線方向に設けた切溝部7は、図1、図2に示すように、該リングバンド部4上部のキャップ円筒部2の母線方向に設けた切溝部7に対して母線方向に直線的に連続形成されている。
該リングバンド部4の切溝部7下部の繋ぎ部7aは、前記コアー21の凸型部分とキャビティ22内に突出して設けた凸型部22aとにより成形され、また、リングバンド部4の切溝部7には、該リングバンド部4が円筒部2の厚さよりも薄肉状であるために抜き孔部8が成形されているものである。
本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCをインジェクション成形する際
には、図2の側断面図に示すように、リングバンド部4の下端部の水平方向をインジェクション成形用のコアー金型21(雄型)とキャビィティ金型22(雌型)との互いの接合・分離するパーティングライン23(金型分離線)として成形され、コアー21がリングバンド部4の下方から、該バンド部4内及びキャップ円筒部2内に嵌入し、キャビティ22が、そのキャップ円筒部2の上方より、該キャップ円筒部2及びバンド部4の外面を被覆するように配置されて、例えばキャビティ22の上部にある溶融樹脂インジェクション孔部24より溶融樹脂を注入することによりキャップCが成形されて、該円筒部2の切溝部7及びバンド部4の易破断部である切溝部7及び繋ぎ部7aは、前記コアー21の凸型部分とキャビティ22内に突出して設けた凸型部22aとにより成形されるものである。
には、図2の側断面図に示すように、リングバンド部4の下端部の水平方向をインジェクション成形用のコアー金型21(雄型)とキャビィティ金型22(雌型)との互いの接合・分離するパーティングライン23(金型分離線)として成形され、コアー21がリングバンド部4の下方から、該バンド部4内及びキャップ円筒部2内に嵌入し、キャビティ22が、そのキャップ円筒部2の上方より、該キャップ円筒部2及びバンド部4の外面を被覆するように配置されて、例えばキャビティ22の上部にある溶融樹脂インジェクション孔部24より溶融樹脂を注入することによりキャップCが成形されて、該円筒部2の切溝部7及びバンド部4の易破断部である切溝部7及び繋ぎ部7aは、前記コアー21の凸型部分とキャビティ22内に突出して設けた凸型部22aとにより成形されるものである。
そして、インジェクション成形後のキャップCを金型内から取り出す際には、前記キャビティ22を上昇移動させ、前記コアー21とキャビティ22とをパーティングライン23を介して分離して金型を開放して取り出す。
本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、そのキャップ円筒部2外周の母線方向と、該円筒部2より薄肉状のリングバンド部4外周のそれぞれ母線方向に、互いに連続する直線的に同一溝幅(あるいは上方の円筒部2方向に徐々に広幅)の切溝部7を設けてあり、成形後のキャップCを取り出すための前記コアー21とキャビティ22との分離開放のためにキャビティ22をパーティングライン23から上方に引き上げる際に、成形後の切溝部7が、キャップ円筒部2とリングバンド部4とに亘って連続して直線的に同一溝幅(あるいは上方の円筒部2方向に徐々に広幅)となっているため、キャビティ22内の切溝部7及び繋ぎ部7aを成形するための凸型部22aが、切溝部7及びリングバンド部4が薄肉状であるために生じる抜き孔部8などに引っ掛かることなく、円滑に上方に引き上げることができ、コア21とキャビティ22とによる金型を容易に分離開放でき、成形品を取り出し易く、インジェクション成形を容易に行うことができる。
また、本発明の不正開封防止機能付きプラスチックキャップCは、リングバンド部4の易破断部として、薄板状のリングバンド部4に成形した切溝部7による抜き孔部8及び繋ぎ部7aとしたので、繋ぎ部7aの厚さ(リングバンド部4下端部から抜き孔部8までの高さ)を、容易に破断し易い薄さ(高さ)に設定でき、容器Dの注出口部13外周面と、リングバンド部4内面との高い密着性が得られる適正な薄さに容易に制御することができる。
C…不正開封防止機能付きプラスチックキャップ
D…容器
1…天板部 2…円筒部 2a…螺子部 3…ハーフカット線 4…リングバンド部
5…係止板 5a…ヒンジ線 5b…係止板先端部 6…切欠部 6a…繋ぎ部
7…切溝部 7a…繋ぎ部 8…抜き孔部
11…筒状側壁部 12…底部 13…注出口部13 13a…螺子部
21…コアー金型 22…キャビティ金型 22a…キャビティ内凸型部
23…金型のパーティングライン
D…容器
1…天板部 2…円筒部 2a…螺子部 3…ハーフカット線 4…リングバンド部
5…係止板 5a…ヒンジ線 5b…係止板先端部 6…切欠部 6a…繋ぎ部
7…切溝部 7a…繋ぎ部 8…抜き孔部
11…筒状側壁部 12…底部 13…注出口部13 13a…螺子部
21…コアー金型 22…キャビティ金型 22a…キャビティ内凸型部
23…金型のパーティングライン
Claims (3)
- 天板部1と、円筒部2と、該円筒部2の筒内周に設けた螺子部2aと、該円筒部2の下端部にリング状に連接した前記円筒部2と同じ直径を有する薄板状のリングバンド部4と、該リングバンド部4のリング内周下端にヒンジ5aを介して該リングバンド部4のリング内方中心に向かって略水平方向に延設した複数枚の係止板5とを備えたプラスチックキャップにおいて、前記円筒部2の外周から薄板状リングバンド部4の外周に亘って一本の母線方向に直線状切溝部7が、該リングバンド部4の下端部に易破断可能な繋ぎ部7aを残して設けられていることを特徴とする不正開封防止機能付きプラスチックキャップ。
- 前記円筒部2と薄板状のリングバンド部4との連接部分の円周に沿って易破断可能なハーフカット部若しくは部分繋ぎ部3が設けられていることを特徴とする請求項1記載の不正開封防止機能付きプラスチックキャップ。
- 前記直線状切溝部7が、断面V字状若しくはU字状に刻設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の不正開封防止機能付きプラスチックキャップ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070230A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | キャップ |
KR102570241B1 (ko) * | 2023-03-15 | 2023-08-24 | 대흥 아이 비 엔 주식회사 | 고정형 이탈방지구조를 포함하는 밀폐용기 |
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2004
- 2004-02-19 JP JP2004042449A patent/JP2005231661A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070230A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | キャップ |
KR102570241B1 (ko) * | 2023-03-15 | 2023-08-24 | 대흥 아이 비 엔 주식회사 | 고정형 이탈방지구조를 포함하는 밀폐용기 |
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