JP2005231466A - プロペラシャフト支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 センタベアリングをその内側で支持する環状支持部材の内環の開口を覆うフランジを合成樹脂、又はゴム製として、塩水等による腐食がなく高いシール効果が維持され、かつストッパピースの製造が容易で低コストであるプロペラシャフト支持構造を提供する。
【解決手段】 弾性部材2Cにより互いに接続された内環2Aと外環2Bとを有する環状支持部材2の内環2Aの内側で、センタベアリング3を介してプロペラシャフト1が軸支されており、フランジのない円筒形状の金属製のストッパピース4がプロペラシャフト1に圧入され、その端部がセンタベアリング3のインナレース3aに当接されて前記センタベアリング3が軸方向所定位置に位置決め固定されている。そして、ストッパピース4の端部近傍において環状凹溝を介して合成樹脂、又はゴム製のフランジ5bを備えたリング部材5が嵌合固定されており、このフランジ5bにより前記内環2Aの開口2dを覆うようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のプロペラシャフトをセンタベアリングにより軸支する構造の改良技術に関する。
通常プロペラシャフトは、内環と外環が弾性部材で接続された環状支持部材によりセンタベアリングを介して軸支されており、センタベアリングはそのアウタレースが環状支持部材の内環で支持されるが、内環の前後開口が開放されていると、泥水や塩水、異物等が該開口から浸入してセンタベアリングに至り、軸受としての機能を損ね、焼付きや異音の発生の原因となることがある。
そこで、このような弊害を防ぐための対策として、プロペラシャフトに圧入装着されてセンタベアリングを軸方向所定位置に位置決めするストッパピースにフランジを一体形成して、該ストッパピースの圧入装着時にこのフランジにより前記環状支持部材の内環の開口を覆うようにして、前記弊害を防ぐようにしたものが既に知られている。
また、前記フランジがストッパピースに一体形成されるものでなく、該ストッパピースに別部材として形成されたステンレス製のフランジが嵌着され、該フランジにより前記内環の開口を覆うようにして、前記弊害を防ぐようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−177416号公報(第3頁、第1図)
図6に図示される上述の特許文献1に記載のプロペラシャフト支持構造は、内環02Aと外環02Bとを備え、これらが弾性部材02Cにより互いに接続された環状支持部材02の内環02A内側で、センタベアリング03を介してプロペラシャフト01が回転可能に軸支されており、センタベアリング03はその軸方向位置が、プロペラシャフト01に圧入されるストッパピース04Aにより規制されるようになされており、このストッパピース04Aは、フランジのない単純円筒形状に形成された金属製であり、プロペラシャフト01への圧入時にセンタベアリング03のインナレース03aの側部にその一端面が当接されることで、センタベアリング03の前記軸方向位置の規制をなしている。
前記ストッパピース04Aは、その他端にステンレス製のフランジ05Aが嵌着されており、これにより該ストッパピース04Aの前記圧入時に、その端部に嵌着された前記フランジ05Aにより前記環状支持部材02の内環02Aの開口02dが覆われて、このフランジ05Aにより泥水等の内環02A内側への浸入が阻止される構造を備えている。
ところで、上述の特許文献1に記載のプロペラシャフト支持構造においては、ストッパピース04Aとフランジ05Aが別部材とされており、しかもストッパピース04Aは単純な円筒からなり、該ストッパピース04Aにステンレス製のフランジ05Aが圧入等により嵌着される構造であるから、どうしても長期間に亘る使用においては弛みやがたつきが生じるおそれがあり、この弛みやがたつきの発生時には、異音を生じ、該圧入嵌着部分等からの泥水等の浸入も考えられる。
また、図6に図示されたプロペラシャフト支持構造において、上述のストッパピース04Aに換えて、図7に図示されるような従来から知られた上述の鋼材等からなる金属製のストッパピース04Bにフランジ05Bが一体形成されたものが使用される場合には、該ストッパピース04Bの前記環状支持部材内環の特に前側の開口を覆うフランジ05Bに、泥水や塩水が直接かかり易いため、該フランジ05Bの腐食が激しく、最悪の場合にはフランジ05Bが腐食により欠損するおそれがある。フランジ05Bが欠損すると内環内に直接水等が浸入し、シール部材では十分にシールができず、センタベアリングにまで水が浸入してセンタベアリングを侵し軸受機能を損ねたり、焼付けや異音を発生するおそれがある。
また、このストッパピース04Bは、フランジ05Bを有し、外径が変化する形状であるので、削り加工が単純ではなく、錆防止のためにも塗装を必要とするなどコスト高となる。さらに、ストッパピース04Bはフランジ05Bを有し肉厚が軸方向に変化しているので、プロペラシャフトへの圧入荷重の設定が難しく高い精度が要求される。
上述したような状況の中で、泥水等の浸入が効果的に阻止され、塩水等により腐食されることがなく、かつシール効果を高く維持することができ、しかも製造が容易で、安価に提供される上述のプロペラシャフト支持構造の開発が待たれるところである。
本発明は、上述した課題を解決するための自動車におけるプロペラシャフトをセンタベアリングにより軸支するプロペラシャフト支持構造の改良に関し、弾性部材により互いに接続される内環と外環とを備えた環状支持部材の内環内側で、センタベアリングを介してプロペラシャフトを軸支するプロペラシャフト支持構造において、その長手方向一端外周部に環状凹溝を備えた金属製の円筒状ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入されて、その長手方向他端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定するとともに、該ストッパピースの前記一端外周部環状凹溝にフランジを備えた合成樹脂、又はゴム製リング部材の内周部の環状突部が嵌入され、これにより該合成樹脂、又はゴム製リング部材が前記ストッパピースの前記一端に装着されて該リング部材の前記フランジにより前記内環の開口を覆うようにしたことを特徴とする。
また、前記ストッパピースの前記一端に前記合成樹脂、又はゴム製のリング部材が装着された小組状態で、前記ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入され前記センタベアリングを位置決め固定することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、前記プロペラシャフト支持構造において、その長手方向一端外周部に環状凹溝を備えた金属製の円筒状ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入されて、その長手方向他端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定するとともに、該ストッパピースの前記一端外周部環状凹溝にフランジを備えた合成樹脂、又はゴム製リング部材の内周部の環状突部が嵌入され、これにより該合成樹脂、又はゴム製リング部材が前記ストッパピースの前記一端に装着されて該リング部材の前記フランジにより前記内環の開口を覆うようにしたから、外部からの泥水や異物の浸入が効果的に阻止される。
とりわけ、合成樹脂、又はゴム製リング部材は、その内周部の環状突部がストッパピースの外周部の環状凹溝に嵌入される構造であるから、ストッパピースへの圧入による嵌着に加えて該嵌入部による強固な結合がなされるから、長期に亘る使用においても弛みやがたつきの発生がなく、脱落も防止され該装着部を通しての外部からの泥水等の浸入は長期に亘り確実に阻止される。
リング部材は合成樹脂、又はゴム製であるから、たとえ塩水等に接触しても錆が発生することがないので、金属製の部材の使用により問題視された錆の発生等により腐食して膨れて変形するようなことがないから、この視点からも外部からの泥水等の浸入阻止効果の増大がもたらされ、また、リング部材における錆の発生による腐食変形が防止されるから、その回転時においては他の隣接部材と接触することがないので、該接触による異音の発生もない。
本発明の請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記ストッパピースの前記一端に前記合成樹脂、又はゴム製リング部材が装着された小組状態で、前記ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入され前記センタベアリングを位置決め固定するから、予めストッパピースの一端外周部にフランジを備えたリング部材を小組しておき、その後、該ストッパピースがプロペラシャフトに圧入されるので、その組付け効率がよく、生産性を向上させることができ、コストの低減を図ることができる。
図1ないし図5に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例のプロペラシャフト支持構造を示す一部断面とした側面図であり、該図から理解できるようにこの支持構造部において、プロペラシャフト1は、該図における左方の継手部1dに連なる小径軸部1aから、右方の大径軸部1cへと段階的に異なる軸径を有している。
そして、プロペラシャフト1は、前記異なる軸径の小径軸部1a相当部のやや太めの軸径部1a1において、該プロペラシャフト1の周囲を囲むように配設される後述される環状支持部材2によりセンタベアリング3を介して回転可能に弾性支持されており、該シャフト1の図示における右方の中、大径軸部1b,1cは前記環状支持部材2の後方延長部により覆われており、該軸部1b,1cにはそれぞれ水切り用の環状溝1b1,1c1が備えられている。そして、小径軸部1aの図示における左方には既述の継手部1dが連続している。
プロペラシャフト1を環状支持部材2に回転可能に支持するセンタベアリング3は、ラジアルボールベアリングであり、そのインナレース3aがプロペラシャフト1の前記小径軸部1aのやや太めの軸径部1a1に圧入嵌合されるとともに、該インナレース3aの後端面3a2(図1の図示右方側部)がプロペラシャフト1の中径軸部1bの段部形成面1b2に当接されることで、インナレース3aがプロペラシャフト1に対して位置決め固定されている。
また、センタベアリング3のアウタレース3bは、前記環状支持部材2の内周部に嵌合固定されており、該アウタレース3bの嵌合固定は、環状支持部材2の内環2Aの内径を段階的に変える後述されるその所定の内径部にアウタレース3bの外周部が圧入嵌合されるとともに、該内環2Aの内径を段階的に変えるその所定の形成段部に該アウタレース3bの図示における前端面(図1の図示左方側部)3b1が当接されることでなされている。
そして、インナレース3a内周部のプロペラシャフト1への上述の嵌合固定と、アウタレース3b外周部の環状支持部材2への上述の嵌合固定とにより、プロペラシャフト1の支持のために位置付けられたセンタベアリング3は、プロペラシャフト1を該センタベアリング3を介して前記環状支持部材2に対して回転可能な状態において弾性支持する。
ところで、環状支持部材2は、内環2Aと外環2Bを備え、これらが互いに屈曲された厚めの膜状のゴム弾性部材2Cを介して接続された構造を有しており、その内環2Aは、既述したようにその内径が段階的に変化しており、すなわち、内環2Aは、小径部2a、中径部2b、大径部2cと順次その内径を段階的に変えた円筒状とされており、その上述の所定の内径部とされる中径部2bの内側において上述のセンタベアリング3のアウタレース3bの外周部が嵌合固定されるようになされている。
そして、環状支持部材2の内環2Aの大径部2cは、プロペラシャフト1の中径軸部1bと大径軸部1cの外周を覆うようにして後方へと延出され、また、小径部2aは、プロペラシャフト1の小径軸部1aの前方側を覆うようにして前方へと延出されている。
プロペラシャフト1の環状支持部材2の内環2Aへのセンタベリング3を介した回転可能な支持部には、そのセンタベアリング3を挟むようにして該ベアリング3の前後両側からシール部材S1,S2が挿入されており、前側(図1の図示左方側)のシール部材S1は、その外周部の装着金具S1aが環状支持部材2の内環2Aの小径部2aに圧入されることで挿入保持され、また、後側(図1の図示右方側)のシール部材S2は、その前側から外周部に向けて屈曲した形状とされた装着金具S2aが環状支持部材2の内環2Aの大径部2cに圧入されると同時にセンタベアリング3のアウタレース3b後端面3b2に当接されることで挿入保持されている。
そして、後側のシール部材S2は、前記挿入保持された状態においてプロペラシャフト1の中径軸部1bにその内周が圧接して、また、前側のシール部材S1は、前記挿入保持された状態においてプロペラシャフト1に圧入されるストッパピース4の該シール部材S1内周の貫通による該シール部材S1内周と該ストッパピース4外周部4aとの圧接により、それぞれセンタベアリング3における高いシール性を確保している。
図3に図示されるように、ストッパピース4は、鋼鉄等(たとえば、S35C、浸炭焼入れ)の材料により形成されており、円筒形状をなし、その外周部4aの一端近傍位置に所定の幅と所定の深さを備えた環状の凹溝4bを備えており、また、その内周部4cの内径は前記プロペラシャフト1の小径軸部1aの外径に略等しくされている。
一方、リング部材5は、図4に図示される構造を備えている。すなわち、合成樹脂、又はゴムにより形成され、より好ましくは撥水性を有する樹脂により形成され、所定の幅の環状リングをなしており、その外周部5aの両端部には、径方向に延出する環状フランジ5b,5cを備えており、該環状フランジ5b,5cは、図示における左方側の環状フランジ5bがその径方向延出長さが長く、所謂大きなフランジとされ、また右方側の環状フランジ5cはその径方向延出長さが小さく、所謂小さなフランジとして構成されている。そして、これらの両フランジ5b,5cに挟まれた部分は、実質的に環状の溝部5dとして形成されて、ラビリンス部を構成している。
また、リング部材5の内周部5eはその内径がストッパピース4の外径と略同一径とされ、該内周部5eの幅方向における略中央部には周方向において延び該内周部を周回する所定の幅と高さを備えた環状の突部5fが形成されており、この環状突部5fの前記所定の幅は、ストッパピース4の外周部の前記環状凹溝4bの幅と略等しく、またその所定の高さは前記環状凹溝4bの深さと略等しいものとされている。
そして、ストッパピース4には、図1,2,5に図示されるようにリング部材5が装着されるが、この装着は、ストッパピース4の外周部4aにリング部材5が圧入され、この圧入とともに、ストッパピース4の図示における左方端近傍の環状凹溝4bにリング部材5の内周部5eの前記環状突部5fが嵌入されることでなされており、このリング部材5の装着状態においては、ストッパピース4の前端面(図示の左方端)4dと、リング部材5の前端面(図示の左方端)5gとが略同一面を形成するようになされている。
リング部材5が小組みされたストッパピース4は(図5参照)、プロペラシャフト1に圧入嵌合されるが、この圧入嵌合は、プロペラシャフト1の小径軸部1aにおいてなされており、その図示(図1,2参照)における後端面4eが既述のセンタベアリング3のインナレース3aの図示左方の前端面3a1に当接されて、該ストッパピース4がプロペラシャフト1の軸方向所定の位置に位置付けられている。
また同時に、このストッパピース4の位置付けは、センタベアリング3の軸方向位置を規制し、該ベアリング3を実質的にプロペラシャフト1の軸方向所定位置において固定するものである(図1,2参照)。
そして、ストッパピース4の上述の圧入嵌合による装着状態において、図2に図示されるように、該ストッパピース4に小組されたリング部材5の2つのフランジ5b,5cの内の径方向延出長さが長い一方の大きなフランジ5bは、その外周縁5b1が環状支持部材2の内環2Aの前端開口2d(図2の図示左方端開口)の外方で該内環2Aの開口2d端の開口径を超える径方向位置まで延びており、このフランジ5bの前記開口2dに面するその側部5b2が、環状支持部材2の内環2Aの開口2d端との間に比較的狭い隙間L1を設けて対面されている。
また、リング部材5の径方向延出長さが短い他方の小さなフランジ5cは、その外周縁5c1が、前記環状支持部材2の内環2Aの開口2d近傍の内方で該環状支持部材2の内環2Aの内径に達することのない径方向位置まで延びており、このフランジ5cの外周縁5c1は、環状支持部材2の内環2Aの内径との間に比較的狭い隙間L2を設けて対面されている。
したがって、ストッパピース4の上述した圧入嵌合による装着状態においては、リング部材5の前側(図2の図示左方側)の大きなフランジ5bは、環状支持部材2の内環2Aの開口2d外側において該内環2Aに対して前記軸方向の小さな隙間L1をもって、また、後側(図2の図示右方側)の小さなフランジ5cは、環状支持部材の内環2Aの開口2dの内方において該環状支持部材2の内環2Aに対して前記径方向の小さな隙間L2をもって、それぞれ位置付けられている。
プロペラシャフト1の支持構造部におけるストッパピース4とリング部材5の組み込みは、端的には、ストッパピース4にリング部材5を小組して、このリング部材5が小組状態とされたストッパピース4がプロペラシャフト1の小径軸部1aに図示左方側から圧入されることでなされ、該圧入は、センタベアリング3のインナレース3aの前端面3a1にストッパピース4の図示における後端面(右方端)4eが当接するまで押し込まれることでなされるものであるが、ここで、その組み込みについて少し詳しく説明することにする。
まず、ストッパピース4へのリング部材5の組み込みがなされるが、この組み込みはストッパピース4の外周部へのリング部材5の圧入によりなされる。すなわち、合成樹脂、又はゴム製のリング部材5がストッパピース4の図示における前端面(左方端)4dから押し込まれる。リング部材5はその内周部5eの環状突部5fが押し潰されるように弾性変形して前記ストッパピース4の外周部4aを軸方向に沿って摺動され、該内周部5eの環状突部5fは、ストッパピース4の環状凹溝4bの位置に至りて、その弾性による変形から開放され元の状態に復元することで該環状凹溝4b内に嵌入される。
したがって、リング部材5は、ストッパピース4の外周部4aへの圧入とともになされるその内周部5eの環状突部5fの該ストッパピース4の外周部4aの環状凹溝4bへの嵌入により、該ストッパピース4に対して強固に装着され、所謂ストッパピース4へのリング部材5の小組がなされる。
なお、この装着に際しては、単に合成樹脂、又はゴム製リング部材5の圧入嵌合による弾性力による摩擦嵌合が選択されているが、リング部材5の内周面5eに接着剤等を塗布して圧入嵌合する装着方法も選択肢としては存在するものであり、また、合成樹脂の種類によっては弾性がなくこのような装着方法が採れない場合があり、このような場合には適宜焼付け等の手段も選択肢とされるものである。
ストッパピース4にリング部材5が小組されると、次にストッパピース4がプロペラシャフト1の支持構造部における前側(図1,2の図示左方側)から、該プロペラシャフト1の小径軸部1aに対して押し込まれ圧入嵌合される。このストッパピース4の圧入嵌合は、ストッパピース4の後端面4e(図1,2の図示右方端)がシール部材S1の内側を貫通して、センタベアリング3のインナレース3a前端面3a1(図1,2の図示左方側部)に当接されるまで押し込まれてなされる。
そして、ストッパピース4の後端面4eのセンタベアリング3のインナレース3a前端面3a1への前記当接により、ストッパピース4のプロペラシャフト1に対する軸方向における位置決めがなされるとともに、センタベアリング3の該プロペラシャフト1に対する軸方向位置決めと固定がなされる。
ストッパピース4の上述した圧入嵌合による軸方向における位置決めは、該ストッパピース4の前側(図1,2の図示左方側)に小組されたリング部材5の後側の小さいフランジ5cを図1に図示されるように、環状支持部材2の内環2Aの小径部2a内に入り込ませ、該フランジ5cの外周縁5c1を該小径部2aの内径に対して狭い隙間L2で対面させ、また同時に前側の大きなフランジ5bを内環2Aの前端開口2dに前記狭い隙間L1をもって対面させ、該開口2dを覆うように位置付けるものである。
本実施例のプロペラシャフト1の支持構造部は、上述した構造を備えるから以下のような作用効果を奏するものである。
環状支持部材2の内環2Aの前端開口2dが、リング部材5の大きなフランジ5bにより覆われているから、プロペラシャフト1の軸受部の前方から泥水や塩水がかかった場合においても、センタベアリング3を内在する内環2A内への該泥水や塩水の直接的な浸入は略完全に阻止することができる。
また、たとえ大きなフランジ5bと内環2Aとの隙間から水が浸入するようなことがあっても、該水はリング部材5の大きなフランジ5bと小さなフランジ5cとの間の環状溝部5dに案内されて下方へ落下し、内環2Aの内部に水が浸入することは阻止される。
なお、環状支持部材2の内環2Aの後端開口2e(図1参照)は、プロペラシャフト1の大径軸部1cにより塞がれるようになされるとともに、大径軸部1cと、これに連なる中径軸部1bにそれぞれ水切り用の環状溝部1b1,1c1が形成されているから、この溝部1b1,1c1により上記と同様に水の浸入が防止される。
環状支持部材2の内環2A内のセンタベアリング3は、その前後をシール部材S1,S2によりシールされているが、さらに上記のように内環2Aの前、後端の開口2d,2eで水の浸入が防止されるので、泥水や塩水等からセンタベアリング3が確実に保護される。
ストッパピース4の前側に装着されたリング部材5が合成樹脂、又はゴム製であるから、該リング部材5は塩水等によっても腐食することがなく、長期に亘って内環2Aの前端開口2dをその大きなフランジ5bで覆いシール効果を高く維持することができる。
また、リング部材5は塩水等との直接接触によっても錆を発生することがなく、金属に起こりがちな錆の発生により腐食して膨れて変形することがないから、該変形により回転時に他の隣接部材と接触して異音を発することはない。
合成樹脂、又はゴム製リング部材5は、その内周部5eの環状突部5fがストッパピース4の外周部4aの環状凹溝4bに嵌入される構造であるから、ストッパピース4への圧入による嵌着に加えて該嵌入部による強固な結合がなされるから、長期に亘る使用においても弛みやがたつきの発生はなく、脱落も防止され該リング部材5の装着部からの泥水等の浸入は長期に亘り確実に阻止される。
リング部材5は合成樹脂製であり、該樹脂材料の選択により、ストッパピース4への圧入時に加熱する等の方策を講ずることで、該リング部材5の前記圧入を容易になし得ることが可能となる。
リング部材5は合成樹脂、又はゴム製であるから、その成形が容易であり、製造コストが低減され、また比較的軽量であるから、プロペラシャフト支持構造部の軽量化に寄与する。
さらに、撥水性樹脂の使用により、リング部材5の外周部環状溝5d(ラビリンス部)に入り込んだ泥水等は滞留することなく直ぐに流れ去るので、環状支持部材2の内環2Aの内部への該泥水の浸入は略完全に阻止される。
また、ストッパピース4自体は、フランジを有せず、単にその外周部4aに一条の環状凹溝4bが形成されるという比較的単純な円筒形状であるから、その加工が容易であり、製造コストを低く抑えることができる。
ストッパピース4に合成樹脂、又はゴム製のリング部材5が装着された小組状態で、プロペラシャフト1の小径軸部1aにストッパピース4が圧入されるので、効率の良い組付けを行なうことができ、生産性の向上が図られる。
本発明の実施例にかかるプロペラシャフト支持構造を示す一部断面とした側面図である。 本発明のプロペラシャフト支持構造の要部を示す一部断面とした拡大図である。 本発明のストッパピースを示す図である。 本発明のリング部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 本発明のストッパピースにリング部材が組付けられた一部が断面で示される側面図である。 従来の発明のプロペラシャフト支持構造を示す図であり、(a)は、該支持構造部の一部を断面とした側面図、(b)は、部品図である。 従来の他の発明を示すものであり、主要な構造部の部品のみが示される図である。
符号の説明
1・・・プロペラシャフト、1a・・・小径軸部、1b・・・中径軸部、1b1・・・環状溝、1b2・・・段部形成面、1c・・・大径軸部、1c1・・・環状溝、2・・・環状支持部材、2A・・・内環、2B・・・外環、2a・・・小径部、2b・・・中径部、2c・・・大径部、2d・・・前端開口、2e・・・後端開口、3・・・センタベアリング、3a・・・インナレース、3a1・・・前端面、3a2・・・後端面、3b・・・アウタレース、3b1・・・前端面、3b2・・・後端面、4・・・ストッパピース、4a・・・外周部、4b・・・環状凹溝、4c・・・内周部、4d・・・前端面、4e・・・後端面、5・・・リング部材、5a・・・外周部、5b・・・大きなフランジ、5b1・・・外周縁、5b2・・・フランジ側部、5c・・・小さなフランジ、5c1・・・外周縁、5d・・・環状溝、5e・・・内周部、5f・・・環状突部、5g・・・前端面、L1,L2・・・隙間、S1,S2・・・シール部材、S1a,S2a・・・装着金具。

Claims (2)

  1. 弾性部材により互いに接続される内環と外環とを備えた環状支持部材の内環内側で、センタベアリングを介してプロペラシャフトを軸支するプロペラシャフト支持構造において、
    その長手方向一端外周部に環状凹溝を備えた金属製の円筒状ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入されて、その長手方向他端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定するとともに、該ストッパピースの前記一端外周部環状凹溝にフランジを備えた合成樹脂、又はゴム製リング部材の内周部の環状突部が嵌入され、これにより該合成樹脂、又はゴム製リング部材が前記ストッパピースの前記一端に装着されて該リング部材の前記フランジにより前記内環の開口を覆うようにしたことを特徴とするプロペラシャフト支持構造。
  2. 前記ストッパピースの前記一端に前記合成樹脂、又はゴム製リング部材が装着された小組状態で、前記ストッパピースが前記プロペラシャフトに圧入され前記センタベアリングを位置決め固定することを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造。
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