JP2005230242A - 分包紙管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 分包紙製品の分包紙を巻付ける芯材にICチップを取り付け、そのICチップに分包紙の現在の残量情報を確実に書込み、その残量情報の演算と書込みを分包紙製品を薬剤分包機にセットした状態で確実に行うこと、等が可能な分包紙管理システムを提供する。
【解決手段】 分包紙管理システムSは、芯材41に取り付けられたICチップ52、分包紙製品40の製造後出荷前に残量情報を含む初期情報をICチップ52に書込むリーダライタ59、薬剤分包機1に設けられたRFID基板30、分包紙42の使用量とICチップ52から読取った残量情報とを用いて残量情報を演算するPC20とを備え、RFID基板30により、PC20で演算された残量情報がICチップ52に書込まれて更新される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薬剤分包機にセットして使用可能に芯材に分包紙を巻付けて製造した分包紙製品を管理する分包紙管理システムに関するものである。
従来、芯材に分包紙を巻付けて製造した分包紙製品をセットし、その分包紙を使用して薬剤を自動的に分包する種々の薬剤分包機が実用に供されている。こうした薬剤分包機では、セットされた分包紙製品の分包紙が消費されて無くなると、その分包紙製品(芯材)を取り外し、新たな分包紙製品に交換する必要があるが、従来、分包紙が無くなったことを、薬剤分包機に設けたセンサにより検出して報知するようにしたものは存在する。
ところで、分包紙製品の芯材は合成樹脂材料で構成され、製造工場で製造し出荷した分包紙製品の使用後の芯材については、回収して再利用することができる。但し、芯材の再使用回数が多くなると芯材が劣化して状態が悪くなるため、芯材の使用回数等を把握せずに芯材を再利用してしまうと、製造した分包紙製品の状態も悪くなる虞がある。
他方、特許文献1には、内視鏡洗滌消毒装置において、各種消毒液収納部にICチップを取り付け、そのICチップに、使用限度回数情報と内容量情報を書込み、その情報と機器メモリの記憶情報とに基づいて、消耗品が使用限界を超えた場合或いは使用限界に近い場合に警告する技術が開示されている。
特開2002−272822号公報
従来、分包紙が無くなったことをセンサで検出し報知するようにした薬剤分包機が存在するが、こうした報知では、一度に複数の分包薬を作る一連の分包動作中に分包紙が無くなり、その一連の分包動作が中断する場合があり、そうなると、予定の薬剤分包時間が長くなること、分包薬を種類ごとに判り易く纏めるために所定数ずつ繋げて作ることができない虞があること、等の問題が生じて望ましくない。
一方、製造工場で製造し出荷した分包紙製品の使用後の芯材を回収して再利用する場合、前述のように、芯材の再使用回数が多くなると芯材が劣化して状態が悪くなるため、芯材の使用回数等を把握せずに芯材を再利用してしまうと、製造した分包紙製品の状態も悪くなり、その分包紙製品を薬剤分包機で正常に使用できない虞もある。
ここで、分包紙製品にICチップを取り付け、そのICチップに製造年月日等の情報を書込んで製品管理を行うことができる。しかし、ICチップに製造年月日等の情報を書込むだけでは、上記課題を解決できない。尚、特許文献1には、消耗品に取り付けたICチップにその残量を記憶させる旨は記載されているものの、分包紙製品に関する情報や演算等については開示されておらず、上記課題を解決するに至るものではない。
本発明の目的は、分包紙製品の分包紙を巻付ける芯材にICチップを取り付けて、そのICチップに分包紙の現在の残量情報を確実に書込むこと、その残量情報の演算と書込みを分包紙製品を薬剤分包機にセットした状態で確実に行うこと、薬剤分包機にセットした分包紙製品の分包紙の残量が所定量以下になった場合にその旨を報知し、更に薬剤分包機の分包動作を禁止又は中断すること、分包紙製品にICチップを搭載した芯材が使用されていない場合にその旨を報知し、更に作業員の認証を得るまでその分包紙製品を使用して行う薬剤分包機の分包動作を停止すること、等である。
請求項1の分包紙管理システムは、薬剤分包機にセットして使用可能に芯材に分包紙を巻付けて製造した分包紙製品を管理する分包紙管理システムであって、前記芯材に取り付けられたICチップと、前記分包紙製品の製造後出荷前に、その芯材に巻付けられた分包紙の巻量を示す残量情報を含む初期情報をそのICチップに書込む初期情報書込み手段と、前記薬剤分包機にセットした分包紙製品のICチップに対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能に、薬剤分包機に設けられた読取り/書込み手段と、前記薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量と、前記読取り/書込み手段により前記分包紙製品のICチップから読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品の分包紙の残量に関する残量情報を演算する残量演算手段とを備え、前記読取り/書込み手段は、前記残量演算手段で演算された残量情報を前記ICチップに書込んで更新することを特徴とするものである。
分包紙製品は薬剤分包機に回動可能にセットされ、この状態で、薬剤分包機が薬剤を分包するために作動すると、分包紙製品が回動して分包紙が引き出され、所定の薬剤分包処理部において、その分包紙の複数の分包紙片により薬剤が1又は複数ずつ分包される。例えば、前記芯材は合成樹脂製の円筒状の紙管に構成され、この紙管の内部に薬剤分包機に設けられた支軸が挿入されて、分包紙製品が薬剤分包機にセットされ、この支軸に読取り/書込み手段のアンテナが装着される。こうして、分包紙製品が薬剤分包機にセットされた状態で、分包紙製品が回動しても、薬剤分包機に設けられた読取り/書込み手段により、分包紙製品のICチップに対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能になる。
分包紙製品は芯材に分包紙を巻付けて製造されるが、初期情報書込み手段により、分包紙製品の製造後出荷前に、その芯材に巻付けられた分包紙の巻量を示す残量情報を含む初期情報がそのICチップに書込まれる。そして、分包紙製品の出荷後、その分包紙製品を薬剤分包機にセットして使用し、その分包紙が消費されて薬剤が分包された場合、残量演算手段により、使用した分包紙製品の分包紙の使用量と、読取り/書込み手段により前記分包紙製品のICチップから読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品の分包紙の残量に関する残量情報が演算される。
残量演算手段で演算された残量情報は、読取り/書込み手段により前記ICチップに書込まれて更新される。残量演算手段により演算された最新の残量情報は、次回の残量演算手段による演算で使用可能となる。ここで、残量演算手段による残量情報の演算については、分包紙が所定量消費される毎に行い、その所定量を薬剤分包機による1回の分包動作で消費する分包紙の量としてもよい。また、読取り/書込み手段によるICチップへの残量情報の書込み更新については、残量演算手段により残量情報が演算される毎に行うことが好ましいが、所定回演算される毎に行うようにしてもよい。
このように、この分包紙管理システムでは、分包紙製品の分包紙を巻付ける芯材にICチップを取り付け、分包紙製品の製造後出荷前に、そのICチップに分包紙の巻量を示す残量情報を書込み、分包紙製品の出荷後、その分包紙製品を薬剤分包機にセットして使用した場合、その状態で、ICチップから残量情報を読取り、芯材に巻付けられた分包紙の残量に関する残量情報を演算し、その残量情報をICチップに書き込んで更新する。従って、分包紙製品のICチップに分包紙の現在の残量情報が確実に書込まれる。
請求項2の分包紙管理システムは、請求項1の発明において、前記残量情報は、分包紙製品の芯材に巻付けられ残っている分包紙の残量、又は、分包紙製品の芯材に巻付けられた製造当初の巻量とその後の累積使用量の情報を含むことを特徴とするものである。
前記残量情報が、分包紙製品の芯材に巻付けられ残っている分包紙の残量の情報を含む場合、その残量は、残量演算手段で演算された前回の残量情報(最初は初期情報書込み手段で書込まれた残量情報)が示す残量から、その前回の演算以降使用した分包紙の使用量を減算して演算される。また、前記残量情報が、分包紙製品の芯材に巻付けられた製造当初の巻量とその後の累積使用量の情報を含む場合、その累積使用量は、残量演算手段で演算された前回の残量情報が示す累積使用量(最初は0)に、その前回の演算以降使用した分包紙の使用量を加算して演算される。こうして、分包紙製品の分包紙の現在の残量情報が確実に演算されICチップに書込まれる。
請求項3の分包紙管理システムは、請求項1又は2の発明において、前記分包紙の残量と使用量は、薬剤分包機による薬剤の分包数、又は、分包紙の長さで計算されることを特徴とするものである。分包紙の残量と使用量が薬剤分包機に薬剤の分包数、又は、分包紙の長さで確実に計算される。
請求項4の分包紙管理システムは、請求項1〜3の何れかの発明において、前記初期情報書込み手段は、分包紙製品を製造する製造装置又は分包紙製品を出荷する為に管理する出荷管理機器に設けられたことを特徴とするものである。分包紙製品を製造した直後にICチップに分包紙の巻量を示す残量情報が書込まれ、或いは、分包紙製品を出荷する為に管理する際にICチップに分包紙の巻量を示す残量情報が書込まれる。
請求項5の分包紙管理システムは、請求項1〜4の何れかの発明において、前記薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量は、その薬剤分包機による分包動作に基づいて自動的に算出されることを特徴とするものである。薬剤分包機による分包動作は、例えば、その制御装置の制御情報からわかり、その制御情報から、前記使用量(使用した分包紙の長さや、使用した分包紙で分包した分包数)が自動的に算出される。
請求項6の分包紙管理システムは、請求項1〜5の何れかの発明において、前記読取り/書込み手段によりICチップから読み取った残量情報に基づいて、分包紙の残量が所定量以下になった場合に、その旨を報知するディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかを有する報知手段を薬剤分包機に設けたことを特徴とするものである。薬剤分包機にセットされた分包紙製品の分包紙の残量が所定量以下になったことを薬剤師等のユーザーが確実に知り、分包紙製品を適切に交換することができる。
請求項7の分包紙管理システムは、請求項6の発明において、前記分包紙の残量が所定量以下になった場合に、薬剤分包機による分包動作を禁止又は中断する分包禁止手段を薬剤分包機に設けたことを特徴とするものである。薬剤分包機にセットされた分包紙製品の分包紙の残量が所定量以下になった場合、つまり、分包紙がほぼ無くなっている状態で、薬剤分包機による分包動作が禁止又は中断される。
請求項8の分包紙管理システムは、請求項1の発明において、前記初期情報は、分包紙製品に固有のセキュリティー情報を含み、前記ICチップからセキュリティー情報を読取ってセキュリティーチェックを行い、分包紙製品にICチップが搭載された芯材を使用していない場合に、その旨を、ディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかで報知するセキュリティー手段を設けたことを特徴とするものである。
このセキュリティー手段は、例えば、薬剤分包機や各種製品管理機器等に設けられ、薬剤分包機に設けた場合には、前記読取り/書込み手段によりICチップからセキュリティー情報が読取られる。このセキュリティー手段により、ICチップからセキュリティー情報が読取られてセキュリティーチェックが行われ、ICチップが搭載されている分包紙製品でない場合、その旨が、ディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかで報知され、薬剤師等のユーザーや製品管理作業者等が、分包紙製品を判別することができる。
請求項9の分包紙管理システムは、請求項8の発明において、前記分包紙製品の芯材がICチップを搭載した芯材でない場合、薬剤分包機において判別を行い、作業員の認証を得るまで分包動作を停止する分包停止手段を薬剤分包機に設けたことを特徴とするものである。分包紙製品にICチップが搭載されていない場合、作業員の認証を得るまで薬剤が分包されないように、薬剤分包機による分包動作が停止される。
請求項10の分包紙管理システムは、請求項8又は9の発明において、前記芯材を再利用して分包紙製品を製造する場合、そのICチップのセキュリティー情報を書き換えることを特徴とするものである。芯材を再利用して分包紙製品を製造する場合、芯材の使用回数を把握でき、芯材の劣化による分包動作の不具合を事前に回避できるように構成できる。
請求項11の分包紙管理システムは、請求項8〜10の何れかの発明において、前記初期情報は、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限の情報を含むことを特徴とするものである。芯材の再使用回数情報に基づいて芯材を再利用してよいか否か決定し、また、分包紙の使用期限情報に基づいて分包紙を使用してよいか否か決定することができる。
請求項12の分包紙管理システムは、請求項8〜11の何れかの発明において、前記ICチップに、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名の内の少なくとも1つの情報を書込み可能に構成したことを特徴とするものである。こうした情報をICチップに書き込んで、分包紙製品の管理、この分包紙製品の分包紙で分包した分包薬の管理を行うことができる。
請求項13の分包紙管理システムは、請求項11又は12の発明において、前記ICチップから読取った情報を表示させる表示手段を設けたことを特徴とするものである。必要な場合に、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名を表示手段に表示させて知ることができる。
請求項1の分包紙管理システムによれば、分包紙製品の分包紙を巻付ける芯材にICチップを取り付け、初期情報書込み手段により、分包紙製品の製造後出荷前に、その芯材に巻付けられた分包紙の巻量を示す残量情報をそのICチップに書込み、分包紙製品の出荷後、その分包紙製品を薬剤分包機にセットして使用した状態で、薬剤分包機に設けた読取り/書込み手段により、その分包紙製品のICチップに対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能になり、残量演算手段により、薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量と、読取り/書込み手段により前記分包紙製品のICチップから読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品の分包紙の残量に関する残量情報を演算し、読取り/書込み手段により、残量演算手段で演算された残量情報を前記ICチップに書込んで更新する。
つまり、分包紙製品のICチップに分包紙の現在の残量情報を確実に書込み、その残量情報の演算と書込みを分包紙製品を薬剤分包機にセットした状態で確実に行うことができ、この残量情報が示す分包紙の現在の残量(巻量)を、そのICチップから残量情報を読取って簡単且つ確実に知ることができ、分包紙製品の商品管理は勿論、この残量情報に基づいて分包紙製品を使用する薬剤分包機の必要な制御を実行させることが可能になる。
請求項2の分包紙管理システムによれば、前記残量情報が、分包紙製品の芯材に巻付けられ残っている分包紙の残量の情報を含む場合、その残量を、残量演算手段で演算された前回の残量情報が示す残量から、その前回の演算以降に使用した分包紙の使用量を減算して演算し、また、前記残量情報が、分包紙製品の芯材に巻付けられた製造当初の巻量とその後の累積使用量の情報を含む場合、その累積使用量を、残量演算手段で演算された前回の残量情報が示す累積使用量に、その前回の演算以降に使用した分包紙の使用量を加算して演算することができ、分包紙製品の分包紙の現在の残量情報を確実に演算してICチップに書込むことができる。
請求項3の分包紙管理システムによれば、分包紙の残量と使用量を薬剤分包機による薬剤の分包数、又は、分包紙の残量で確実に計算することができる。
請求項4の分包紙管理システムによれば、初期情報書込み手段を、分包紙製品を製造する製造装置又は分包紙製品を出荷する為に管理する出荷管理機器に設けたので、分包紙製品を製造した直後にICチップに分包紙の巻量を示す残量情報を確実に書込むことができ、或いは、分包紙製品を出荷する為に管理する際にICチップに分包紙の巻量を示す残量情報を確実に書込むことができる。
請求項5の分包紙管理システムによれば、薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量を、その薬剤分包機による分包動作に基づいて自動的に算出するので、残量演算手段による演算を簡単且つ迅速に行うことができる。
請求項6の分包紙管理システムによれば、読取り/書込み手段によりICチップから読み取った残量情報に基づいて、分包紙の残量が所定量以下になった場合に、その旨を報知するディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかを有する報知手段を薬剤分包機に設けたので、薬剤分包機にセットされた分包紙製品の分包紙の残量が所定量以下になったことを薬剤師等のユーザーが確実に知り、分包紙製品を適切に交換することができる。その結果、一度に複数の分包薬を作る一連の分包動作中に分包紙が無くなり、その一連の分包動作が中断することを未然に防ぎ、予定の薬剤分包時間が長くなること等を防止できる。
請求項7の分包紙管理システムによれば、分包紙の残量が所定量以下になった場合に、薬剤分包機による分包動作を禁止又は中断する分包禁止手段を薬剤分包機に設けたので、分包紙がほぼ無くなっている状態で、薬剤分包機による分包動作を禁止又は中断することができ、それ故、一度に複数の分包薬を作る一連の分包動作中に分包紙が無くなり、その一連の分包動作が中断することを確実に防ぐことができる。
請求項8の分包紙管理システムによれば、前記初期情報は、分包紙製品に固有のセキュリティー情報を含み、前記ICチップからセキュリティー情報を読取ってセキュリティーチェックを行い、分包紙製品にICチップが搭載された芯材を使用していない場合に、その旨を、ディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかで報知するセキュリティー手段を設けたので、使用期限等の衛生上安全な分包紙製品を見つけることができ、ICチップが搭載されていない分包紙製品を使用するユーザーに事前に報知できるように構成し、ユーザーが受ける被害を防ぐことが可能となる。
請求項9の分包紙管理システムによれば、分包紙製品の芯材がICチップを搭載した芯材でない場合、薬剤分包機において判別を行い、作業員の認証を得るまで分包動作を停止する分包停止手段を薬剤分包機に設けたので、ICチップが搭載されていない分包紙製品を使用するユーザーが受ける被害を、薬剤分包機による分包動作を作業員の認証を得るまで停止することで未然に防止することができる。
請求項10の分包紙管理システムによれば、芯材を再利用して分包紙製品を製造する場合、そのICチップのセキュリティー情報を書き換えるので、使用期限等を容易に把握することができる。
請求項11の分包紙管理システムによれば、前記初期情報は、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限の情報を含むので、芯材の再使用回数情報に基づいてその芯材を再利用してよいか否か決定し、また、分包紙の使用期限情報に基づいてその分包紙を使用してよいか否か決定することができる。
請求項12の分包紙管理システムによれば、前記ICチップに、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名の内の少なくとも1つの情報を書込み可能に構成したので、こうした情報をICチップに書き込んで、分包紙製品の管理、この分包紙製品の分包紙で分包した分包薬の管理を行うことができる。
請求項13の分包紙管理システムによれば、必要な場合に、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名を表示手段に表示させて知ることができる。
本発明の、薬剤分包機にセットして使用可能に芯材に分包紙を巻付けて製造した分包紙製品を管理する分包紙管理システムは、前記芯材に取り付けられたICチップと、前記分包紙製品の製造後出荷前に、その芯材に巻付けられた分包紙の巻量を示す残量情報を含む初期情報をそのICチップに書込む初期情報書込み手段と、前記薬剤分包機にセットした分包紙製品のICチップに対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能に、薬剤分包機に設けられた読取り/書込み手段と、前記薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量と、前記読取り/書込み手段により前記分包紙製品のICチップから読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品の分包紙の残量に関する残量情報を演算する残量演算手段とを備え、前記読取り/書込み手段は、前記残量演算手段で演算された残量情報を前記ICチップに書込んで更新するように構成したものである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
先ず、薬剤分包機1について説明する。
図1〜図3に示すように、薬剤分包機1は、薬剤収容部2と、この薬剤収容部2が載置された分包機本体部3とを有する。薬剤収容部2の内部には、複数種類の薬剤を分類して収容する複数の薬剤収容部(図示略)が設けられ、分包機本体部2の下部に、タッチパネル4を前面に備えたディスプレイ5が設けられている。このタッチパネル4を操作して、薬剤分包機1の種々の設定や運転開始/停止操作等を行うことができる。また、ランプ6、音声発生器7も設けられている。
分包機本体部2には、分包処理部(図示略)と、この薬剤分包機1にセットされた分包紙製品40の分包紙42を分包処理部に送る送り機構8と、この分包処理部において、分包紙の複数の分包紙片によって薬剤を1又は複数ずつ分包する分包機構9が設けられている。また、タッチパネル4、ディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7、送り機構8、分包機構9に電気的に接続された制御部10が設けられている。
薬剤分包機1に分包紙製品40をセットする分包紙装着部15は分包機本体部2の側部に設けられ、この分包紙装着部15は、円板状の載置板16と、この載置板16の中央部に立設された円筒状の支軸17を有する。分包紙製品40が載置板16上に載置支持され、分包紙製品40の円筒状の芯材41に支軸17が挿入されて、薬剤分包機1に分包紙製品40が回動可能にセットされる。
この薬剤分包機1には、例えばノート型のパーソナルコンピュータ20(PC20)が付設され、このPC20を用いて薬剤分包機1の各種操作を実行することもできる。PC20は、PC本体21、ディスプレイ22、キーボード23、マウス23を有し、そのPC本体21が薬剤分包機1の制御部10に電気的に接続されている。
PC20のPC本体21にはRFID基板30が電気的に接続され、このRFID基板30には、コントローラ31と、ICチップ52との交信部であるRFID R/W32が設けられている。RFID R/W32にはアンテナ33が接続され、そのアンテナ33は複数回巻かれた状態で、分包紙装着部10の円筒状の支軸17の内側に固定的に設けられ、芯材41に埋め込まれたICチップ50が回転しても安定して読取り/書込みが行える。
次に、分包紙製品40について説明する。
図4〜図8に示すように、分包紙製品40は芯材41に分包紙42を巻付けて製造され、その芯材41にICチップ52(電気ICチップ52)を含むICユニット50(RFIDタグ)が取り付けられている。芯材41は合成樹脂材料で円筒状に構成されて紙管とよばれ、その芯材41の内面部には複数(例えば、4本)のリブ41aが形成されている。
ICユニット50は、芯材41に例えば埋め込んだ形で装着されている(図6参照)。このICユニット50は、カード状のケース部51と、このケース部51に取り付けられたICチップ52とアンテナ57とを有し、このICチップ52にアンテナ57が接続されている。図8に示すように、ICチップ52は、CPU53、ROM54、RAM55、EEPROM56を有する。
この分包紙製品40は所定の製造工場で製造され、その分包紙製品40はこの分包紙製品40を使用可能な薬剤分包機1を設置した薬局等に出荷される。この製造工場の製造装置には、図9に示すように、パーソナルコンピュータ58(PC58)と、PC58に接続されたICチップ用のリーダライタ59が設けられている。ここで、製造工場で製造し出荷した分包紙製品40の使用後の芯材41については、回収して状態が悪くなっていなければ再利用するようにしてある。
尚、ICユニット50と、RFID基板30やリーダライタ59の通信については、ICユニット50において、アンテナ57がRFID基板30やリーダライタ59からの電波を受信して、共振作用により起電力が発生し、ICチップ52内の情報を信号化しアンテナ57からRFID基板30やリーダライタ59に送信する。
さて、本発明の分包紙管理システムSは、芯材41に取り付けられたICチップ52と、分包紙製品40の製造後出荷前に、その芯材41に巻付けられた分包紙42の巻量を示す残量情報を含む初期情報をそのICチップ52に書込む初期情報書込み手段に相当するリーダライタ59と、薬剤分包機1にセットした分包紙製品40のICチップ52に対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能に、薬剤分包機1に設けられた読取り/書込み手段に相当するRFID基板30と、薬剤分包機1にセットして使用した分包紙製品40の分包紙42の使用量と、RFID基板30により分包紙製品40のICチップ52から読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品1の分包紙42の残量に関する残量情報を演算する残量演算手段を有するPC20とを備え、RFID基板30は、PC20で演算された残量情報を前記ICチップ52に書込んで更新するように構成してある。
先ず、所定の製造工場に設置されるPC58及びリーダライタ59の機能について説明すると、このPC58では、製造された分包紙製品40について、図10に示すように、ユニークID、システムパスワード、製造年月日、製造当初分包紙巻量、製造元、材質、製品名、品質、分包紙累積使用量、分包紙残量の情報が作成され、これらの情報が初期情報としてリーダライタ59により分包紙製品40のICチップ52のEEPROM56に書込まれる。これらの情報のうち、ユニークIDが、その分包紙製品40に固有のセキュリティー情報であり、製造当初分包紙巻量、分包紙累積使用量、分包紙残量の情報が、分包紙42の巻量を示す(残量に関する)残量情報である。
製造当初分包紙巻量は、分包紙製品40の芯材41に巻付けられた分包紙42の製造当初の巻量であり、分包紙累積使用量は、分包紙製品40の製造後に使用した分包紙42の累積使用量であり、分包紙残量は、分包紙製品40の芯材41に巻付けられ残っている分包紙42の残量である。これらの分包紙42の巻量、使用量、残量は、薬剤分包機1による薬剤の分包数、又は、分包紙42の長さで規定され、初期情報としての分包紙累積使用量は0となり、分包紙残量は製造当初分包紙巻量と同じになる。尚、前記残量情報として、製造当初分包紙巻量と分包紙累積使用量、又は、分包紙残量の情報を省略してもよい。
ここで、芯材41を再利用して分包紙製品40を製造する場合には、先ず、リーダライタ59により、その芯材41のICチップ52から図11の情報を読取り、PC48では、読取ったユニークIDとは異なる新たなユニークIDと、読取った芯材再使用回数をインクリメントした芯材再使用回数の情報を含む初期情報が作成され、その初期情報がリーダライタ59によりICチップ52のEEPROM56に書き換えられる。尚、PC48では、図10、図11の情報をディスプレイに表示させることができる。
図11の情報は、図10の初期情報に、出荷有無、入荷有無、実施分包薬、実施分包作業者名の情報を追加した情報であり、ICチップ50に書込まれた情報である。但し、分包紙製品40を薬剤分包機1にセットして使用した場合、PC20により、分包紙累積使用量、分包紙残量の情報が演算され、この分包紙累積使用量、分包紙残量の情報が、RFID基板30によりICチップ52に書込まれて更新される。
次に、PC20が実行する分包紙量管理制御について、図12のフローチャート(図中のSi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す)に基づいて説明する。尚、この分包紙量管理制御を実行する為の制御プログラムがPC20に格納され、この制御プログラムは、所定のCDROMから、或いは、所定のサーバーからインターネット等を介してダウンロード可能である。
この分包紙量管理制御は、例えば、分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされた状態でPC20の電源がオンされると、或いは、PC20に電源がオンされた状態で分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされると開始され、また、PC20の電源がオフされると、或いは、分包紙製品40が薬剤分包機1から取り外されると終了し、そのために、分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされたか否かを、分包紙装着部15にセンサを設けて検出してもよいし、RFID基板30によるICチップ52への交信に基づいて検出するようにしてもよい。
図12に示すように、この分包紙量管理制御が開始されると、先ず、RFID基板30により、セットされた分包紙製品40のICチップ52から読み取った図11や図12のうちの必要な情報が読込まれ(S1)、次に、前回と同じ(前回の分包紙量管理制御でセットされた分包紙製品1と同じ)分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされているか否か判定される(S2)。S2の判定は、例えば、前回読取って記憶しておいたユニークIDと、今回読取ったユニークIDとを照合して行われる。
次に、ICチップ52から読取ったユニークIDとシステムパスワード等を用いてセキュリティーチェックが行われ(S3)、ここで、ユニークIDとシステムパスワードが解読され、この薬剤分包機1で使用許可された分包紙製品40のユニークIDとシステムパスワードであると照合されない場合(S4;No)、その分包紙製品40にICチップ50を埋め込んだ芯材41を使用していないことになる。つまり、分包紙製品40の芯材41がICチップ50を埋め込んだ芯材41でない場合、その旨が、薬剤分包機1のディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7、PC20のディスプレイ22の何れかで報知され(S5)、更に、薬剤分包機1による分包動作が停止され(S6)、待機状態となる(S7)。
一方、読取ったユニークIDとシステムパスワードが、この薬剤分包機1で使用許可された分包紙製品40のユニークIDとシステムパスワードであると照合された場合(S4;Yes )、次に、読取った分包紙使用期限の情報に基づいて使用期限が切れている場合(S8;Yes )、その旨が、薬剤分包機1のディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7、PC20のディスプレイ22の何れかで報知され(S5)、更に、薬剤分包機1による分包動作が禁止され(S6)、待機状態となる(S7)。但し、使用期限切れの場合には報知のみに留まり、S5の後にS9へ移行するようにしてもよい。ここで、特に、S4において、薬剤分包機1で使用許可された分包紙製品40のユニークIDとシステムパスワードであると照合されない場合に(分包紙製品40にICチップ50が搭載されていない場合を含む)、S7の待機状態になった場合、作業員が認証コードを入力する等して認証が得られると、分包動作可能に構成してある。
次に、使用期限が切れていない場合(S8;No)、読取った残量情報に基づいて、分包紙42の残量が所定量以下であるか否か判定される(S9)。ここで、残量情報として、分包紙製品40の芯材41に巻付けられ残っている分包紙42の残量を用いた場合には、その残量が予め設定された所定残量以下であるか否か判定され、残量情報として、分包紙製品40の芯材41に巻付けられた製造当初の巻量とその後の累積使用量の情報を用いた場合には、その累積使用量が所定使用量以上であるか否か判定される。尚、前記所定量は、例えば、薬剤分包機1の一連の分包動作で作られる分包薬の数に応じて、その一連の分包動作中に分包紙42が無くならない量に設定されるようにしてもよい。
そして、分包紙42の残量が所定量以下である場合(S9;Yes )、その旨が、薬剤分包機1のディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7、PC20のディスプレイ22の何れかで報知され(S5)、更に、薬剤分包機1による分包動作が禁止又は中断され(S6)、待機状態となる(S7)。尚、S5が報知手段に相当し、S6が分包禁止手段に相当する。
次に、分包紙42の残量が所定量以下でない場合(S9;No)、薬剤分包機1による分包動作が実行されると(S10;Yes )、薬剤分包機1の制御部10から分包動作に関する情報が入力され、その分包動作に基づいて、薬剤分包機1にセットして使用した分包紙製品40の分包紙42の使用量が自動的に算出される(S12)。例えば、S12で算出される使用量は、1回の分包動作で使用される分包紙42の使用量である。
次に、S13において、S12で算出された使用量と、ICチップ52から読取った残量情報(分包紙累積使用量、分包紙残量の情報)を用いて、この分包紙製品40の分包紙の残量に関する新たな残量情報(分包紙累積使用量、分包紙残量の情報)が演算され、分包紙累積使用量は、今までの分包紙累積使用量に今回の使用量を加算し、分包紙残量は、今までの分包紙残量から今回の使用量を減算し求められる。尚、分包紙の残量と使用量は、薬剤分包機1による薬剤の分包数、又は、分包紙42の長さで計算される。
その後、S13で演算された残量情報が、RFID基板30によりICチップ52に書込まれて更新され(S14)、その後S10へ移行し、S10→S14が繰り返し実行される。尚、2回目移行のS13の演算については、その都度、ICチップ52から残量情報を読取って使用してもよいが、S13の演算結果である残量情報はPC20に一時的に記憶されるため、その記憶情報である前回の残量情報を用いて行うことが好ましい。
ところで、分包紙累積使用量、分包紙残量の情報の更新途中に、PC20の電源が強制的にオフされる等して、この分包紙管理制御が終了する場合が想定される。このような場合でも、分包紙累積使用量、分包紙残量の更新前の情報が保持されるようにバックアップ(具体的には、常時2重に記憶)されているが、最新の分包紙累積使用量、分包紙残量の情報はICチップ52に書込まれていない状態となる。
そこで、この分包紙管理制御が開始され、前回と同じ分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされている場合に(S2;Yes )、残量情報の書き込み未完了の場合(S15;Yes )、最新の分包紙累積使用量、分包紙残量の情報がICチップ52に書込まれて更新され(S16)、S8へ移行する。残量情報の書き込み完了している場合(S15;No )もS8へ移行する。つまり、前回と同じ分包紙製品40が薬剤分包機1にセットされている場合には、S3、S4については省略可能となる。
ところで、この薬剤分包機1のタッチパネル4を操作したり、PC20のキーボード23やマウス24を操作することにより、薬剤分包機1で分包する実施分包薬、この薬剤分包機1を操作した実施分包作業者名を入力設定することができる。実施分包作業者名又は分包する薬剤を入力設定(変更を含む)する毎に、この実施分包薬と実施分包作業者名との情報を対応付けて、RFID基板30により、使用した分包紙製品40のICチップ52に書込むように構成してある。
また、薬局等に設置された薬剤分包機1やPC20、或いは薬局等に別途設けられたPC、或いは、分包紙製品40を出荷するために管理するPC等の出荷管理機器、或いは、分包紙製品40を輸送する輸送会社等のPC、等々に接続された携帯式のリーダライタにより、分包紙製品40のICチップ52から図10や図11の種々の情報の少なくとも1つの情報を読取り、その情報をディスプレイに表示させるように構成することができる。
以上説明した分包紙管理システムSによれば、次の作用・効果を奏する。
分包紙製品40の分包紙42を巻付ける芯材41にICチップ52を取り付け、リーダライタ59により、分包紙製品40の製造後出荷前に、その芯材41に巻付けられた分包紙42の巻量を示す残量情報をそのICチップ52に書込むことができ、分包紙製品40の出荷後、その分包紙製品40を薬剤分包機1にセットして使用した状態で、薬剤分包機1に設けたRFID基板30により、その分包紙製品40のICチップ52に対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能になる。
PC20により、薬剤分包機1にセットして使用した分包紙製品40の分包紙42の使用量と、RFID基板30により前記分包紙製品40のICチップ52から読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品40の分包紙42の残量に関する残量情報を演算することができ、RFID基板30により、PC20で演算された残量情報を前記ICチップ52に書込んで更新することができる。
つまり、分包紙製品40のICチップ52に分包紙42の現在の残量情報を確実に書込み、その残量情報の演算と書込みを分包紙製品40を薬剤分包機1にセットした状態で確実に行うことができ、この残量情報が示す分包紙の現在の残量(巻量)を、そのICチップ52から残量情報を読取って、薬剤分包機1のディスプレイ5や、PC20の22に表示させて簡単且つ確実に知ることができる。
例えば、薬剤分包機1にセットされた分包紙製品40により、後どれだけ分包できるかという残りの分包数をディスプレイ5,22に表示させて知ることができ、これにより、これから実施する薬剤分包機1で行う分包数を設定して、一連の分包動作中に、セットした薬剤分包機1の分包紙42が無くなり、分包紙製品40を交換しなければならない、という事態を未然に防ぐことができ、つまり、分包紙製品40の交換時期を知り、分包紙製品40の分包紙42を円滑に無駄なく使用できるようになる。
初期情報をICチップ52に書込むリーダライタ59を、分包紙製品40を製造する製造装置、分包紙製品40を出荷する為に管理する出荷管理機器に設けたので、分包紙製品40を製造した直後にICチップ52に分包紙の巻量を示す残量情報を含む初期情報を確実に書込むことができ、或いは、分包紙製品40を出荷する為に管理する際にICチップ52に分包紙42の巻量を示す残量情報を確実に書込むことができる。
薬剤分包機1にセットして使用した分包紙製品40の分包紙42の使用量を、その薬剤分包機1による分包動作に基づいて自動的に算出するので、その演算を簡単且つ迅速に行うことができる。RFID基板30によりICチップ52から読み取った残量情報に基づいて、分包紙42の残量が所定量以下になった場合に、その旨を報知するディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7の何れかを薬剤分包機1に設けたので、薬剤分包機1にセットされた分包紙製品40の分包紙42の残量が所定量以下になったことを薬剤師等のユーザーが確実に知り、分包紙製品40を適切に交換することができる。
その結果、一度に複数の分包薬を作る薬剤分包機1の一連の分包動作中に分包紙42が無くなり、その一連の分包動作が中断することを未然に防ぎ、予定の薬剤分包時間が長くなること、分包薬を種類ごとに判り易く纏めるために所定数ずつ繋げて作ることができないこと、等を防止できる。しかも、分包紙42の残量が所定量以下になった場合に、薬剤分包機1による分包動作を禁止するので、一連の分包動作中に分包紙が無くなり、その一連の分包動作が中断することを確実に防ぐことができる。
前記初期情報は、分包紙製品40に固有のセキュリティー情報であるユニークIDを含み、ICチップ52からユニークIDを読取ってセキュリティーチェックを行い、その分包紙製品40が正規の製造品でない場合に、その旨を、ディスプレイ5、ランプ6、音声発生器7の何れかで報知するので、ICチップを搭載されていない分包紙製品の場合、その分包紙製品を見つけることができ、ICチップを搭載していない分包紙製品を使用するユーザーが受ける被害を防ぐことが可能となる。
分包紙製品40にICチップが搭載されていない場合、薬剤分包機1による分包動作を停止するので、ICチップを搭載していない分包紙製品を使用するユーザーが受ける被害を、薬剤分包機1による分包動作を停止することで未然に防止することができる。
前記初期情報は、芯材41の再使用回数の情報、分包紙の使用期限の情報を含むので、芯材41の再使用回数情報に基づいてその芯材42を再利用してよいか否か適切に決定することができ、分包紙42の使用期限情報に基づいてその分包紙を使用してよいか否か決定することができ、使用期限切れ分包紙製品40を使用する人為的ミスを防ぎ、その分包紙製品40を使用することによる衛生上のトラブルを回避し、服薬者にとっても安全に薬剤を服薬してもらえるようになる。
前記ICチップ52に、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名の情報を書込み可能に構成したので、こうした情報をICチップ52に書き込んで、分包紙製品40の管理、この分包紙製品40で分包したものの分包管理を行うことができ、必要な場合に、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名を表示手段に表示させて知ることができる。
特に、在庫管理機器にリーダライタを設けた場合、ICチップ52から製造年月日を読取り、製造年月日の古い分包紙製品40から出荷するように管理して、また、薬局等にリーダライタを設けた場合、製造年月日の古い分包紙製品40から使用するように管理することができる。その結果、古い分包紙製品40を使用することによる薬剤分包機1の負荷を軽減し、また、分包紙製品40を衛生管理上安心して使用し、お客さんにより安心して分包薬を服用してもらえるようになる。
尚、前記実施例において、RFID基板30をPC20に内蔵してもよいし、RFID基板30を省略し、このRFID基板と同等の機能をPC20にもたせてもよい。また、PC20を省略して、このPC20と同等の機能を薬剤分包機1(制御部8)にもたせてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能である。
本発明の実施例に係る薬剤分包機の斜視図である。 分包紙製品装着部の斜視図である。 薬剤分包機とその付設機器のブロック図である。 分包紙製品の斜視図である。 分包紙製品の芯材の斜視図である。 分包紙製品の芯材の横断面図である。 ICユニットの正面図である。 ICユニットのブロック図である。 PC及びリーダライタの正面図である。 ICチップに記憶された初期情報を示す図である。 ICチップに記憶された情報を示す図である。 分包紙管理制御のフローチャートである。
符号の説明
S 分包紙管理システム
1 薬剤分包機
5 ディスプレイ
6 ランプ
7 音声発生器
20 PC
22 ディスプレイ
30 RFID基板
40 分包紙製品
41 芯材
42 分包紙
52 ICチップ
59 リーダライタ

Claims (13)

  1. 薬剤分包機にセットして使用可能に芯材に分包紙を巻付けて製造した分包紙製品を管理する分包紙管理システムであって、
    前記芯材に取り付けられたICチップと、
    前記分包紙製品の製造後出荷前に、その芯材に巻付けられた分包紙の巻量を示す残量情報を含む初期情報をそのICチップに書込む初期情報書込み手段と、
    前記薬剤分包機にセットした分包紙製品のICチップに対して非接触通信にて情報の読取りと書込みが可能に、薬剤分包機に設けられた読取り/書込み手段と、
    前記薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量と、前記読取り/書込み手段により前記分包紙製品のICチップから読取った残量情報とを用いて、この分包紙製品の分包紙の残量に関する残量情報を演算する残量演算手段とを備え、
    前記読取り/書込み手段は、前記残量演算手段で演算された残量情報を前記ICチップに書込んで更新することを特徴とする分包紙管理システム。
  2. 前記残量情報は、分包紙製品の芯材に巻付けられ残っている分包紙の残量、又は、分包紙製品の芯材に巻付けられた製造当初の巻量とその後の累積使用量の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の分包紙管理システム。
  3. 前記分包紙の残量と使用量は、薬剤分包機による薬剤の分包数、又は、分包紙の長さで計算されることを特徴とする請求項1又は2に記載の分包紙管理システム。
  4. 前記初期情報書込み手段は、分包紙製品を製造する製造装置又は分包紙製品を出荷する為に管理する出荷管理機器に設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の分包紙管理システム。
  5. 前記薬剤分包機にセットして使用した分包紙製品の分包紙の使用量は、その薬剤分包機による分包動作に基づいて自動的に算出されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の分包紙管理システム。
  6. 前記読取り/書込み手段によりICチップから読み取った残量情報に基づいて、分包紙の残量が所定量以下になった場合に、その旨を報知するディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかを有する報知手段を薬剤分包機に設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の分包紙管理システム。
  7. 前記分包紙の残量が所定量以下になった場合に、薬剤分包機による分包動作を禁止又は中断する分包禁止手段を薬剤分包機に設けたことを特徴とする請求項6に記載の分包紙管理システム。
  8. 前記初期情報は、分包紙製品に固有のセキュリティー情報を含み、
    前記ICチップからセキュリティー情報を読取ってセキュリティーチェックを行い、分包紙製品にICチップが搭載された芯材を使用していない場合に、その旨を、ディスプレイ、ランプ、音声発生器の何れかで報知するセキュリティー手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の分包紙管理システム。
  9. 前記分包紙製品の芯材がICチップを搭載した芯材でない場合、薬剤分包機において判別を行い、作業員の認証を得るまで分包動作を停止する分包停止手段を薬剤分包機に設けたことを特徴する請求項8に記載の分包管理システム。
  10. 前記芯材を再利用して分包紙製品を製造する場合、前記初期情報書込み手段は、そのICチップのセキュリティー情報を書き換えることを特徴とする請求項8又は9に記載の分包紙管理システム。
  11. 前記初期情報は、芯材の再使用回数の情報、分包紙の使用期限の情報を含むことを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の分包紙管理システム。
  12. 前記ICチップに、製造年月日、製造元、材質、製品名、品質、出入荷の有無、分包数、分包薬、分包作業名の内の少なくとも1つの情報を書込み可能に構成したことを特徴とする請求項8〜11に記載の分包紙管理システム。
  13. 前記ICチップから読取った情報を表示させる表示手段を設けたことを特徴とする請求項11又は12に記載の分包紙管理システム。
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