JP2005229920A - 防根パネルを用いた防根構造、緑化構造及び防根容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、保水性、透水性、防根性に優れた防根パネルを用い、施工が容易に行うことができる防根構造、緑化構造及び防根容器を提供することも目的とするものである。
【解決手段】建造物の屋上のコンクリート層13上に防水層14を形成し、その上に防根層15を設ける。防根層15は、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形された防根パネル10を平面状に複数配列して形成する。防根層15の上には排水層16、保水層17を設け、その上に、植物21を植栽する客土層18を盛土する。
【選択図】図3

Description

植物の根の伸長を妨げることなく、植生区域以外へ根が侵入することを防止する防根構造、緑化構造及び防根容器に関する。
都市における景観の向上、ヒートアイランド現象の抑制、自動車や工場等から排出される炭酸ガスの吸収の為にビルの屋上や路肩に植物が植えられた植生区域を設けることが行われている。その際、植物の根の伸長により、屋上のコンクリートに根が侵入してひび割れ等が生じて漏水したり、アスファルトが隆起して屋上表面の平坦性を失う等の問題が生じるおそれがある。また、住宅地付近の山林や庭園等において、根の伸長力の強靭な竹等の大型植物が植生される区域では、区域以外へ根が伸長して住宅地が隆起するといった問題が生じるおそれがある。
そこで、従来より、こうした根の伸長対策として、植生区域の境界部分に、防根シートや防根資材を敷設することで区域外への根の侵入を防止している。例えば、特許文献1には、防根シートの材質にプラスチックを用いており、継目からの根の伸長を抑制する為に、継目に沿って、銅線を配設することが記載されている。また、特許文献2には、防根剤としてクロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルを用いた防根資材が記載されており、防根資材をシート状や容器状にして使用する点が記載されている。
また、特許文献3には、建築構造物において耐久性防水処理が施された屋上路盤上に配置されかつ植物が植えられる土壌層の下側に、保水及び水の拡散の機能を持つ保水拡散材を配置し、その保水拡散材の下側に、水を透過させかつ植物の根の通過を阻止する透水性遮根シートを配置し、さらにその下側に余剰水排出用の排水材を配設する緑化構造が記載されている。
特開2001−178269号公報 特開2002−335762号公報 特開平7−8114号公報
上述の特許文献1に記載の防根シートでは、シートの材質にプラスチックを用いており、透水性及び通気性の点で十分でなく、植生区域に用いた場合植物の育成上好ましくない。さらに、防根シートの継目に銅線を配設する工程が必要になり、部材コスト負担が大きくなって施工時間や作業効率の面でもデメリットが大きい。特許文献2及び3に記載のものは、透水性があるものの、継ぎ目無しの一枚のシートで使用しているため、施工する際に施工スペースの大きさに合せてシートを作成する必要がある。複数枚のシートを用いると、特許文献1に記載されているように継ぎ目から根が侵入してしまうためである。
また、いずれの文献に記載のものは、シートまたは布状で曲げ強度がなく、そのままでは垂直に自立させることは困難であり、地中に垂直に施工する場合に別途対策が必要になる。また、施工面が屋上のように水平な場合においても、施工面に凹凸があると薄いシート状のものではその凹凸が表面に反映されてしまうので、別途施工面を平坦にする対策が必要となる。
そこで、本発明は、保水性、透水性、防根性に優れた防根パネルを用い、施工が容易に行うことができる防根構造、緑化構造及び防根容器を提供することも目的とするものである。
本発明に係る防根構造は、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されている防根パネルを植生区域の周囲に複数配列してなることを特徴とする。
本発明に係る緑化構造は、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されている防根パネルを平面状に複数配列した透水性防根層と、該透水性防根層の下部に設けられた防水層とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る防根容器は、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて加圧成形されていることを特徴とする。
本発明に係る防根構造は、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されている防根パネルを用いているので、透水性及び防根性を備えると共に、パネル状に成形されているので、垂直に配列することも簡単に行うことができ、容易に施工することが可能となる。
本発明に用いる防根パネルとしては、特許第2928453号公報に記載されているような公知の方法により製造される。すなわち、防根パネルは、加熱処理によりカール状に形成された磁気テープ収縮片が内方に空隙を有する筒状体を呈しているため、こうした磁気テープ収縮片を多数用いて加圧成形すると、パネル内部に多数の空隙が形成されるようになる。したがって、土と同程度の良好な透水性を備えており、また、適度の保水性、通気性も備えているので、植物の根の育成を妨げることが無い。
本発明者らは、後述するように、上記の複数の防根パネルを竹林の周囲に鉛直方向に地中に埋設し隙間無く配列した防根構造を施工し、2年後の竹林の根の伸長状態を観察した結果竹の根が防根パネルに侵入することはなく、また防根パネルの間から根が抜け出ることもなかった。すべての根の伸長方向は、防根パネルの表面に沿っており、伸長方向が制御されていることが観察された。こうした現象は、磁気テープに含まれる金属成分が植物の根に何らかの影響を与えて生じると推測されるが、上記の防根パネルが明確な防根性を備えていることを示している。
また、カール状の磁気テープ収縮片を加圧成形して空隙が多数形成されているので、設置面に多少の凹凸があっても、個々の磁気テープ収縮片が変形し、凹凸を吸収して施工面を平坦にすることができるので、下地の調整が容易になる。また、パネル状とすることで、ベニヤ板と同等の曲げ強度を備えているので、取扱いが容易になり、施工面が垂直面であってもパネルが自立することで施工が簡単にかつ正確に行うことができる。したがって、防根パネルを植生区域の周囲に埋設して防根構造を施工する際に、山林や庭園の一角だけを防根するといった施工を臨機応変に行うことができ、その施工も防根パネルが自立することから容易に行うことが可能となる。
また、防根パネルを用いて緑化構造を形成する場合、防根パネルに透水性、保水性及び断熱性が備わっていることから、複数の防根パネルを平面状に隙間無く配列して防根層を形成すれば、保水及び断熱を兼ねた防根層とすることができ、保水層や断熱層を省略することもできる。また、防根パネルを複数平面状に配列して施工するので、作業を簡略化でき作業効率を飛躍的に向上することが可能となる。そして、上述のように防根性が備わっているので、竹などの大型の植物も植栽することが可能となる。
切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて加圧成形して防根容器を形成することで、透水性、保水性、通気性を持った防根容器とすることができ、容器ごと地中に埋設すれば、植物の根の育成に影響を与えることなく容易に防根効果を得ることができる。したがって、防根容器に植物を植栽しておき、防根容器ごと緑化構造に設置して施工すれば、施工作業を簡単に行うことができるようになる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る防根構造に関する実施形態を示す断面図である。図1において、複数の竹7が繁茂して竹林8を形成しており、土壌6に竹7の根9が伸長している。通常、竹は生命力が非常に強く、土壌中の根域は非常に広くなり、山林や庭園において、他の植物の育成を妨げたり、他の土地に侵入することがある。また、植物の根の深度は、植物の種類と環境により様々であるが、大抵は1m前後であり、竹は例えば60cm程度である。
そこで、竹林8を含む植生区域を設定しその周囲から外部への根の侵入を防ぐ為には、植生区域の周囲に防根パネル10を埋設する。まず、防根パネル10を埋設する為の埋設用溝11を植生区域の周囲に掘削する。掘削深さは、竹7の根の深度が前述のように60cmとして、それ以上の深さ、例えば100cmとし、幅は、防根パネルの厚さ程度とする。防根用溝11が掘削されたら、防根用溝11に防根パネル10を設置していく。
ここで、防根パネルは、フジ化成工業社製のEMパネルを使用する。このパネルは、切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されており、カール状の磁気テープ収縮片が内方に空隙を有する筒状体を呈していることで、パネル内部には多数の空隙(空隙率45%)を有している。このように空隙率が大きいため、土と同程度の良好な透水性(透水係数8.6×10−4cm/sec)を有しており、また、適度の保水性、通気性も有するので、根の育成を妨げることがない。また、ベニヤ板と同等の曲げ強度(48.9kgf/cm)を有しており、断熱性(熱伝導率0.040kcal/mh℃)にも優れている。
通常スチールパネル(矢板)を用いた場合パネルの間の継目から根が侵入して伸長していくことが問題になるが、本発明の防根構造においては、図2(a)に示すように、防根パネル10を隙間なく突合わせてあれば、根が伸長してくることは無い。また、より強固な継目とするには、図2(b)に示すように、防根パネル10の一方の端部を厚さが薄い凸部に成形し、他方の端部を凸部が挿入可能なように凹部に成形して各防根パネル10の凸部を凹部に嵌合して継ぎ目を連結するようにしてもよい。また、図2(c)及び(d)に示すように、防根パネル10の両端部に段差部を成形し、隣接する防根パネル10の段差部同士を係合するようにすればよい。また、図2(e)に示すように、防根パネル10の一方の端部を湾曲させておき、施工の際に防根パネル10の湾曲部を隣接する防根パネル10に重合させるようにしてもよい。防根パネル10は、従来の防根シートと違い、パネル状でベニヤ板程度の強度を備えているので、防根用溝11内に容易に設置することができる。
実際に竹林において、スチールパネルと防根パネルを用いて、図1に示すような防根構造を施工し、防根効果について比較を行った。両者のパネルの大きさ及び厚さは同一に設定し、パネル同士の継目は図2(a)に示すような突合せとして、2年間経過した後に防根効果を観察した。その結果、スチールパネルでは継目部分から根が抜け出しているのに対し、防根パネルでは継目部分への根の侵入はみられず、防根パネル内部への根の侵入も観察されなかった。防根パネルでは、竹の根は、防根パネルの表面に沿って伸長していることが観察された。こうした観察結果に基づけば、防根パネルを植生区域の周囲に埋設して防根構造とすることで、防根効果を奏することができる。そして、山林や庭園の一角だけを防根するといったことができ、竹の根について防根効果があることから根の伸長が著しい植物や大型の植物においても十分防根効果を奏することが期待される。
図3〜図5は、本発明に係る緑化構造に関する実施形態を示す断面図である。図3では、建造物の屋上や屋根等のコンクリート層13上に、雨水等による建造物内への漏水を防止する為に防水材をコーティングして防水層14が形成されている。防水層14の上に、植物の根の侵入を防止する防根層15が設けられており、その上に、余分な水を排出する排水層16が設けられている。排水層16の上には、土壌が湿潤な状態を保つ保水層17が設けられており、その上に植物を植栽する為の客土層18が盛土されている。客土層18には草花20及び植物21が植栽されており、客土層18の上には、風等による客土の飛散を防止する為に客土飛散防止層19が形成されている。
防水層14で使用される防水材は、例えば、アスファルトを含浸したルーフィングや、樹脂、ゴム等の防水シートや、ウレタン、FRP等の塗膜等、従来より使用されているものである。また、防根層15は、上述した防根パネル10を複数平面状に配列して形成されており、防根パネル同士の継目は図2に示すように隙間無く設定されている。排水層16に用いられる排水材及び保水層17に用いられる保水材も従来より使用されているものを用いればよい。客土層18で用いる客土は、建造物への負荷を軽減し、植物の育成に必要な湿潤状態を保つ為に、人工客土等の軽量で機能的なものが好ましい。また、客土飛散防止層19には、例えば樹脂製のネット等を用いる。また、客土層18表面の草花20には、密生する植物、例えば芝等を植栽すれば、更に客土の飛散防止となる。また、客土層18表面に草花20を植栽せずに、雑草を生やしたくない場合は、客土飛散防止層19に、従来より使用されている防草シートを用いればよい。
図3に示すような緑化構造とすることで、保水層17の下部に排水層16があり、防根層15に使用する防根パネル10は透水性が土と同程度(透水率透水係数8.6×10−4cm/sec)であるので、排水層16程ではないが、防根層15も適度な排水性を期待できて、良好な排水性を有する緑化構造とすることができる。更に、防根層15に十分な強度があるので、大型の植物を植栽することが可能となる。また、防根パネル10を平面状に配列して防根層15が施工でき、施工作業を効率よく行うことができる。また、防根パネル10による断熱効果も期待できる。さらに、防水層14の表面に凹凸があってもそれに対応して防根パネル10が変形して防根層15の上面を平坦に設定することができ、排水層16、保水層17を隙間なく積層することができ、設計どおりの緑化構造とすることができる。
図4に示す実施形態において、図3に示す緑化構造との相違点は、防根層15を保水層17と排水層16の間に有することである。防根パネル10は透水性が土と同程度(透水率透水係数8.6×10−4cm/sec)であるので、保水層程ではないが、防根層15も適度な保水性を期待できて、良好な保水性能を有する緑化構造とすることができる。その他の効果は図4の緑化構造と同様であり、例えば、緑化する環境、植栽する植物によって、排水性と保水性のどちらを重視するかにより選択する。
図5に示す実施形態おいては、図3に示す緑化構造において、植生区域の周囲に防根パネル10を用いた防根部22が設けられている。防根部22を設けることで、水平方向に根が伸長する大型の植物の場合でも区域以外への根の拡がりを防止することが可能となる。
なお、防根層15は、保水性及び排水性が備わっていることから、排水層16及び保水層17を省略することも可能で、より緑化構造を簡略化してコストダウン及び作業時間を短縮することができる。
図6は、本発明に係る防根容器に関する実施形態を示す斜視図である。切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて容器状の金型に挿入して加圧成形し、図6(a)及び図6(b)に示すような円筒状や角形状の防根容器30が得られる。こうして加圧成形した防根容器30も、防根パネル10とほぼ同様の強度と透水性を有するので、容器内に土壌31を入れて大型の植物32を植栽することも可能である。また、予め板状に成形したものを容器状の金型に挿入して加圧成形するようにしてもよい。
防根容器30は透水性があることから、室内等で使用する場合は、漏水防止処理の為に、図7(a)に示すように、容器の加圧成形時に、容器の外周面に漏水防止シート33を貼着するようにしてもよい。その場合漏水防止シート33の底部に排水穴34を設けるとよい。こうすることで容器外周から漏水せず、底部から排水がなされ、通常の植木鉢やプランタ等と同様に扱うことができ、更には、植物の根が排水穴34から抜け出てくることがない。さらに、加圧成形することで防根容器30に継目が存在しないので、縫製等によって形成された防根容器のように、継目から根が抜け出てくることがない。また、防根容器1の内部の空隙により、適度な保水性と通気性があるので、植物にとって好ましい環境とすることができる。また、図7(b)に示すように、植栽した防根容器30ごと土壌35に埋設しても、植栽された植物32の根が土壌35中へ抜け出ることを防止することができる。また、透水性があるので、防根容器30内の水を適宜土壌35に排水することができて、防根容器30内に過剰に水が溜まらないので、根腐等の病気が発生しにくい。
図8には、防根容器を使用した緑化構造が示されている。コンクリート層13の上に防水層14が形成されており、防水層14上に植物32が植栽された防根容器30が並べられており、防根容器30の底には保水材36が敷設されている。また、並べられた防根容器30の周囲は防水壁37で囲われている。また、防根容器30の底部の角を丸めることで排水通路38が形成されている。防根容器30には、土と同程度の保水性はあるが、建造物の屋上等の乾燥する環境においては、防根容器1の底に保水材36を敷設することが好ましい。また、防根容器30に透水性があり、防根容器1全体から水がしみ出てくる対策と、装飾性を兼ねて、防水壁37を設置することが好ましく、防水壁37としては、例えば、塀等に用いるカラーのコンクリートブロックを用いればよい。
上述のような、防根容器30を用いた緑化構造とすることで、排水性が良好で、防水層14から上は植木鉢やプランタを並べるように簡単に施工することができる。
本発明に係る防根構造に関する実施形態の断面図である。 防根パネルの継目部に関する断面図である。 本発明に係る緑化構造に関する実施形態の断面図である。 本発明に係る緑化構造に関する別の実施形態の断面図である。 本発明に係る緑化構造に関する別の実施形態の断面図である。 本発明に係る防根容器に関する実施形態の斜視図である。 防根容器の使用状態を示す断面図である。 防根容器を使用した緑化構造を示す断面図である。
符号の説明
1 防根容器
2 客土
3 植物
4 漏水防止シート
5 排水穴
6 土壌
7 竹
8 竹林
9 根
10 防根パネル
11 埋設用溝
12 端部
13 コンクリート層
14 防水層
15 防根層
16 排水層
17 保水層
18 客土層
19 客土飛散防止層
20 草花
21 植物
22 立上がり部
23 保水材
24 防水壁
25 排水通路

Claims (3)

  1. 切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されている防根パネルを植生区域の周囲に複数配列してなることを特徴とする防根構造。
  2. 切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて板状に加圧成形されている防根パネルを平面状に複数配列した透水性防根層と、該透水性防根層の下部に設けられた防水層とを備えていることを特徴とする緑化構造。
  3. 切断または粉砕した磁気テープを加熱処理してカール状に形成された多数の磁気テープ収縮片に、バインダーとして熱硬化性樹脂を加えて加圧成形されていることを特徴とする防根容器。
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