JP2005229693A - 昇圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力電圧に比例する帰還電圧に重畳してくるリプル電圧を効果的に除去すると共に、入力電源電圧が低下した場合に速やかに昇圧動作が開始されるようにする。
【解決手段】入力電源電圧(Vba)が正常状態の場合には、その値に等しい電圧を出力電圧(Vpp)として出力する。出力電圧が低下した場合には、その出力電圧を分圧した帰還電圧(V1)をローパスフィルタ(5a)を通した後、PWM変調して帰還電圧が低下するに従ってパルス幅が増すパルス電圧(V4)を生成する。パルス幅が広くなる程昇圧能力が強くなるように入力電源電圧を入力とするDC/DC変換器(2)を動作させる。ローパスフィルタを抵抗回路網(8)とコンデンサ(C2)で構成し、パルス電圧が出力されていない期間は抵抗回路網の抵抗値は小さく、出力されている期間は大きくなるように切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電源電圧が正常時には該入力電源電圧にほぼ等しい電圧を出力し、入力電源電圧が正常値を外れて低下した場合には、低下した入力電源電圧を昇圧して正常範囲に入る準安定化した直流電圧を出力する昇圧回路に関する。
近年の車両には数多くの電子回路が搭載されている。それら電子回路の多くは集積回路を用いて構成されており、集積回路はその安定した動作のために高精度に制御された直流電源電圧を必要とする。車両の場合、この直流電源電圧はバッテリーを電源とし、その電圧を直流安定化電源装置でもって安定化して供給している。
直流安定化電源装置が高精度に制御された一定の電圧を出力するためには、供給される電源電圧が所定の値以上であることが要求される。ところが、車両に搭載されたバッテリーの電圧は変動が激しい。例えば、セルモータを回転させた場合などには大電流がバッテリーから供給されるため、その電圧は一時的に大きく低下することがある。バッテリーの電圧が大幅に低下すると、直流安定化電源装置に供給される電源電圧が最低許容値を下回って出力電圧は定格値を維持できなくなる。すると、負荷として接続された電子回路が誤動作を起こす。
このような不具合を防止するために多くの車両には、バッテリーの電圧が大幅に低下した場合には、その電圧を直流安定化電源装置の最低許容電源電圧を上回る電圧まで昇圧して供給する昇圧回路が、バッテリーと直流安定化電源装置との間に設けられている。
図5は、このような目的に使用される従来の昇圧回路の構成例である。図5に示す昇圧回路1は、バッテリーから供給される入力電源電圧Vbaを電源とし、直流安定化電源装置が必要とする最低許容電源電圧以上の出力電圧Vppを出力する回路である。入力電源電圧Vbaは接地電位GNDを基準として入力端子N1に与えられ、出力電圧Vppは接地電位GNDを基準として出力端子N2より取り出される。
昇圧回路1は、入力端子N1と出力端子N2との間にアノードを入力端子N1側にして接続した第1のダイオードD1と、このダイオードD1に並列に接続された昇圧型のDC/DC変換器2と、出力電圧Vppを分圧する分圧回路3と、非反転増幅器4と、ローパスフィルタ5とにより構成される。
入力電源電圧Vbaが十分に高い場合にはDC/DC変換器2は停止状態となり、入力電源電圧VbaよりもダイオードD1の順方向電圧だけ低い電圧が出力電圧Vppとして出力される。入力電源電圧Vbaが一定値以下に低下するとDC/DC変換器2が入力電源電圧Vbaの昇圧を開始し、昇圧した電圧が出力電圧Vppとして出力されるようになる。
昇圧動作を説明する前に各構成回路の回路構成と動作について説明する。分圧回路3は、抵抗R1、R2の直列回路で構成され出力電圧Vppを分圧する。分圧された電圧は帰還電圧V1として非反転増幅器4に入力される。非反転増幅器4は、演算増幅器OP1、抵抗R3、R4、R5で構成される。抵抗R3の入力側には一定電圧Vccが印加されている。非反転増幅器4の出力電圧V2は、その電圧が非飽和領域にある時は次の式で計算される。
V2=(1/R3+1/R4+1/R5)・R5・R2/(R1+R2)・Vpp
−(R5/R3)・Vcc (1)式
演算増幅器OP1は、正の電源電位+Vpと接地電位GNDとの間で動作する。その出力の低レベル側の飽和電圧は接地電位GNDにほぼ等しく、高レベル側飽和電圧は電源電位+Vpに近い値である。
非反転増幅器4の出力電圧V2は、抵抗R6、第2のコンデンサC2で構成されるローパスフィルタ5を通る間に高周波成分が除去されて電圧V3となり、DC/DC変換器2に入力される。
DC/DC変換器2は、スイッチング素子としてのNMOSトランジスタQ1、リアクトルL1、第2のダイオードD2、第1のコンデンサC1、PWM変換回路(6)により構成される。トランジスタQ1のソースは接地電位GNDに接続され、ドレインはリアクトルL1を介して入力端子N1に接続される。ダイオードD2はカソードを出力端子N2側にして出力端子N2とトランジスタQ2のドレインとの間に接続され、コンデンサC1は出力端子N2と接地電位GNDとの間に接続される。
PWM変換回路(6)はコンパレータCP1と三角波生成回路6とにより構成される。三角波生成回路6は50kHz〜200kHzの三角波電圧を生成して、その電圧はコンパレータCP1の非反転入力端子に入力される。コンパレータCP1の反転入力端子には電圧V3が入力される。コンパレータCP1はその三角波電圧と入力電源電圧V3とを比較する。そして、電圧V3の値が三角波のピーク電圧(所定値電圧Vs)より低くなった場合に、ピーク電圧Vsと電圧V3との差(Vs−V3)に比例するパルス幅にPWM変調したパルス電圧V4を出力する。
パルス電圧V4はトランジスタQ1のゲートに加えられ、そのパルス幅の期間だけトランジスタQ1は導通する。トランジスタQ1が導通すると入力端子N1からリアクトルL1、トランジスタQ1を通って接地電位GNDに電流が流れ、リアクトルL1に電磁エネルギーが蓄積される。
パルス電圧V4のパルスOFF期間に入るとトランジスタQ1は非導通となる。すると、リアクトルL1に蓄積されていた電磁エネルギーがダイオードD2を通ってコンデンサC1に放出される。コンデンサC1には、正の電荷が注入されその充電電圧が上昇する。このようにして、トランジスタQ1がON/OFF動作を1回繰り繰り返す毎に正電荷がコンデンサC1に注入され、出力電圧Vppは上昇する。この正電荷の注入動作は入力電源電圧Vbaが出力電圧Vppより低くても行なわれるので、出力電圧Vppには入力電源電圧Vbaより高い昇圧された電圧を生成させることができる。
次に、このような構成の下で入力電源電圧Vbaが低下した場合における昇圧回路1の一連の動作を、図6に示した波形図を参照して説明する。入力電源電圧Vbaが高い間においては、出力電圧Vppは入力電源電圧VbaよりダイオードD1の順方向電圧だけ低い電圧となる。この間、非反転増幅器4の出力電圧V2は高レベル側に飽和している。入力電源電圧Vbaが低下を始めると出力電圧Vppも低下を開始する(図6の(1)、(2)参照)。
出力電圧Vppが時刻t1において図6の(2)に示した電圧Vhiよりも低くなると非反転増幅器4は飽和から抜け出し、その出力電圧V2は図6の(3)に示すように低下を開始する。前記(1)式の右辺の第1項で表わされる出力電圧Vppと電圧V2間の増幅率は高いので、電圧V2は出力電圧Vppの勾配よりも急勾配で低下する。そして、出力電圧Vppの値が図6の(2)に示した電圧Vloに低下した時点で低レベル側の飽和電圧(殆ど0V)に達する。
電圧V2はローパスフィルタ5を通過して電圧V3となるが、ローパスフィルタ5の抵抗R6とコンデンサC2によるRC時定数のために電圧V3は電圧V2よりも緩やかな勾配で低下する(図6の(4)参照)。
電圧V3が低下しても、その値が三角波生成回路6から出力される三角波電圧のピーク電圧Vs以上である間は、コンパレータCP1の出力は低レベルのままでありトランジスタQ1は非導通のままである。その間は昇圧動作が行なわれないため出力電圧Vppは引き続き低下を続ける。
時刻t2において電圧V3の値が三角波電圧のピーク電圧Vsより低くなると、コンパレータCP1の出力には図6の(5)に示すようなPWM変調されたパルス電圧V4が出力され始める。電圧V4にパルスが現れると前述したようなDC/DC変換器2の昇圧動作が開始され、コンデンサC1には三角波電圧に同期して正の電荷が注入される。パルス電圧V4のパルス幅は電圧V3の値が低下するに従って広くなり、それに従って注入される正電荷量が増して昇圧能力が強くなる。
このようにして昇圧動作が開始されると出力電圧Vppは、図6の(2)に示すようにA点を境として上昇に転ずる。出力電圧Vppが上昇して電圧Vloに達すると、非反転増幅器4の出力電圧V2が飽和を抜け出し上昇を開始する(図6の(3)参照)。電圧V2が上昇を開始するとローパスフィルタ5の出力電圧V3も緩やかな勾配で上昇を開始する(図6の(4)参照)。
電圧V3が上昇を開始するとパルス電圧V4のパルス幅は狭くなっていき昇圧能力は弱まる。そして、昇圧作用によりコンデンサC1に単位時間に注入される電荷量と、出力端子N2から単位時間に負荷に流出する電荷量とが等しくなった時点で電圧V3の上昇は止まり、ほぼ平衡状態となる。なお、電圧V3の上昇勾配はローパスフィルタ5の影響で電圧V2の上昇勾配より緩くなる。即ち、ローパスフィルタ5のために位相遅れが生じている。このため、電圧V2は少しオーバーシュートした後に一定値に落ち着く(図6の(3)参照)。平衡状態となった後の電圧V2の値は、出力端子N2からの流出する負荷電流が大きい時は低く、小さい時は高い値となる。
電圧V3の上昇が止まった時点では、出力電圧Vppの値は電圧Vhiと電圧Vloとの間の値となる(図6の(3)参照)。このような動作により入力電源電圧Vbaがかなりの程度低下したとしても、DC/DC変換器2の昇圧動作により出力電圧Vppは電圧Vhiと電圧Vloとの間の電圧に制御され大幅な低下が防止される。
出力電圧Vppが電圧Vhiと電圧Vloの間に制御されている間に、やがて入力電源電圧Vbaが回復して高い電圧が入力される。すると、ダイオードD1を通って電流が供給されるようになり出力電圧Vppも上昇する(図6の(1)、(2)参照)。出力電圧Vppが上昇すると電圧V2、V3も上昇してパルス電圧V4が出力されなくなり、DC/DC変換器2の昇圧動作は停止する(図6の(3)、(4)、(5)参照)。
ところで、出力電圧Vppが電圧Vhiと電圧Vloとの間の電圧に制御されている状態を再度考察すると、昇圧動作はコンデンサC1に三角波電圧と同じ周期で正電荷を注入することで行なわれているために、出力電圧Vppの波形は同じ周期で波打っている。その出力電圧Vppを分圧した帰還電圧V1、それを増幅した電圧V2も同様に波打っている。
そのように波打っている電圧V2を、仮にローパスフィルタ5を通さずに直接にコンパレータCP1の反転入力端子に入力した場合には、その波(リプル)の位相(この波は途中の伝搬、増幅の過程で位相遅れを生ずる。)と三角波電圧の位相との関係によっては正帰還がかかる場合がある。即ち、出力電圧Vppを上昇させるべき時に低下させるような弱い昇圧動作が行なわれ、下降させるべき時に上昇させるような強い昇圧動作が行なわれる場合がある。そのような動作が行なわれると、出力電圧Vppは益々激しく変動して安定した出力電圧を得ることが困難となる。
このような問題を回避するために昇圧回路1では、非反転増幅器4とDC/DC変換器2との間にローパスフィルタ5を挿入し、コンパレータCP1の反転入力端子には電圧2からリプルを取り除いた電圧が入力されるようにしている。このリプルを除くためには、抵抗R6とコンデンサC2とによるRC時定数をかなり大きな値とする必要がある。
このRC時定数が大きいと、電圧V2の変化は時間が遅れて電圧V3に現れる。図6の(4)中の電圧V3の立ち下がり勾配が、図6の(3)の電圧V2の立ち下がり勾配よりも緩いのはこのためである。このように電圧V3の立ち下がり勾配が緩いと、電圧V2が低下を始めた時刻t1から昇圧動作が開始される時刻t2との間に図6の(5)に示すようなかなりの時間差td1が生ずる。この時刻t1からt2の間は昇圧動作が行なわれていないために出力電圧Vppは低下を続ける。そして時刻t2で昇圧動作が開始された時に出力電圧Vppは図6の(2)に示す最低電圧のA点に達する。そして、その後に上昇を開始する。
このA点における出力電圧Vppの値は時間差td1が大きくなる程、低くなる。即ち、この従来の昇圧回路1の構成は、リプルを除去しようとしてローパスフィルタ5のRC時定数を大きくする程、昇圧動作の開始が遅れて出力電圧Vppが一時的に大きく低下するという問題を抱えている。
特開平10−112977号公報
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その課題は、
出力電圧に比例する帰還電圧に重畳しているリプル電圧を効果的に除去すると共に、バッテリーからの入力電源電圧が低下した場合には速やかに昇圧動作が開始される昇圧回路を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、入力電源電圧(Vba)が正常時には該入力電源電圧にほぼ等しい電圧を出力し、入力電源電圧が正常値を外れて低下した場合には低下した入力電源電圧を昇圧して正常範囲に入る準安定化した直流出力電圧(Vpp)を出力する昇圧回路であって、
前記入力電源電圧を印加する入力端子(N1)と直流出力電圧(Vpp)を取り出す出力端子(N2)との間にアノードを入力端子側にして接続した第1のダイオード(D1)と、
該第1のダイオードに並列接続した昇圧型のDC/DC変換器(2)と、
前記直流出力電圧を分圧する分圧回路(3)と、
該分圧回路で分圧した帰還電圧(V1)を増幅する非反転増幅器(4)と、
該非反転増幅器の出力電圧(V2)を入力とし高周波成分を除去した出力電圧(V3)を前記DC/DC変換器に出力するローパスフィルタ(5a)とを備えて構成し、
前記DC/DC変換器(2)は、一端を前記入力端子に接続したリアクトル(L1)と、該リアクトルの他端と前記出力端子間にアノードをリアクトル側にして接続した第2のダイオード(D2)と、該第2のダイオードのカソードと接地電位(GND)との間に接続した第1のコンデンサ(C1)と、該第2のダイオードのアノードと接地電位間に接続したスイッチング用のトランジスタ(Q1)と、前記ローパスフィルタの出力電圧(V3)が所定値電圧(Vs)より低下した場合に該出力電圧と所定値電圧との差に比例するパルス幅で所定周波数のPWM変調されたパルス電圧(V4)を出力するPWM変換回路(6)とを備え、該パルス電圧のパルス幅期間中のみ前記トランジスタが導通するように構成し、
前記ローパスフィルタは、前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)間に接続した抵抗回路網(8)と、該DC/DC変換器の入力端子と接地電位との間に接続した第2のコンデンサ(C2)とを備え、該抵抗回路網は前記入力電源電圧が正常状態の場合には前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間の抵抗値が低くなるように回路を切り換え、前記電源電圧が正常状態を外れ且つ前記パルス電圧(V4)が出力し始めた場合には該抵抗値が高くなるように回路を切り換え、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態に戻った場合には元の低い抵抗値に再び回路を切り換えるように構成したことを特徴とする昇圧回路である。
このような構成の昇圧回路によれば、昇圧動作が開始するまではローパスフィルタのRC時定数が小さい値にされるために、入力電源電圧の低下が短時間でDC/DC変換器に伝わり昇圧動作が短時間で開始される。従って、出力電圧の低下を少なく抑えられる効果を奏する。また、一旦、昇圧動作が開始されてから入力電源電圧が回復するまでの間は、ローパスフィルタのRC時定数は高い値に切り換えられる。これによりDC/DC変換器にはリプルを除去した電圧が入力されるので、DC/DC変換器は安定した昇圧動作を行なうことができ、入力電源電圧が回復するまでの間の出力電圧Vppが安定化する効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の昇圧回路において、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態であることの判定は、前記入力電源電圧が前記直流出力電圧(Vpp)より高いことを検出して行なうことを特徴とする。
入力電源電圧が正常で昇圧動作が行なわれていない場合には、入力電源電圧の方が直流出力電圧よりも高いので、このように判定することで入力電源電圧が正常であることを容易に判定することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記非反転増幅器(4)の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器(2)の入力端子(N4)との間に接続した第1の抵抗(R6)と、該第1の抵抗に並列に接続した第2の抵抗(R7)とアナログスイッチ(SW1)の直列回路と、該アナログスイッチの切り換えを制御する切り換え回路(9)とを備え、
該切り換え回路は、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態である場合には前記アナログスイッチを導通状態に切換え、前記入力電源電圧が正常状態を外れ且つ前記パルス電圧(V4)が出力し始めた場合には前記アナログスイッチを非導通状態に切り換え、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態に戻った場合には前記アナログスイッチを導通状態に切り換えるように構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、入力電源状態が正常状態の時にはローパスフィルタのRC時定数は小さく、昇圧動作が開始されると大きくされるため、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記PWM変換回路(6)の出力より前記パルス電圧(V4)のパルスが連続して出力されている期間中のみ前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間の抵抗値を高く、該期間以外は低くするように構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、昇圧動作中はローパスフィルタのRC時定数は大きく、それ以外の場合には小さくされるので、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記非反転増幅器(4)の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間に接続した第1の抵抗(R6)と、該第1の抵抗に並列に接続した第2の抵抗(R4)とアナログスイッチ(SW1)の直列回路と、該アナログスイッチの切り換えを制御する切り換え回路(9a)とを備え、
該切り換え回路は、前記PWM変換回路(6)の出力より前記パルス電圧(V4)のパルスが連続して出力されている期間中のみ前記アナログスイッチを導通状態に切り換え、該期間以外は非導通状態に切り換えるように構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、昇圧動作中はローパスフィルタのRC時定数は大きく、それ以外の場合には小さくされるので、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。図1に本実施形態に係る昇圧回路の回路構成を示す。図1の回路構成は、「背景技術」の項で説明した図5の回路構成と同一部分が多いので同一部分には同一符号が付してある。
本実施形態の昇圧回路10は、入力端子N1と出力端子N2との間に接続したダイオードD1と、昇圧型のDC/DC変換器2と、分圧回路3と、非反転増幅器4と、ローパスフィルタ5aとにより構成される。このうちローパスフィルタ5aを除く回路構成は図5の回路構成と同じである。
本実施形態が「背景技術」で説明した従来技術の回路構成と異なる点は、ローパスフィルタ5aの回路構成にある。図2に図1中のローパスフィルタ5aの詳細な回路構成を示す。ローパスフィルタ5aは、抵抗回路網8とコンデンサC2とにより構成される。抵抗回路網8は、非反転増幅器4の出力端子N3とDC/DC変換器2の入力端子N4との間に接続され、入力端子N4はコンパレータCP1の反転入力端子に接続されている。
抵抗回路網8は、抵抗R6、R7、アナログスイッチSW1、切り換え回路9とにより構成される。抵抗R6は非反転増幅器4の出力端子N3とDC/DC変換器2の入力端子N4の間に接続される。抵抗R7とアナログスイッチSW1とは直列に接続した上で、抵抗R6に並列に接続される。アナログスイッチSW1はMOSトランジスタで構成され、その制御入力端子N5が高レベルの時に導通し、低レベルの時に非導通となる。
切り換え回路9は、アナログスイッチSW1の切り換えを制御する回路で、コンパレータCP2、DタイプのエッジトリガフリップフロップFF1、FF2とインバータIN1とにより構成される。
フリップフロップFF1、FF2は従属接続されて2ビットのシフトレジスタを構成している。1段目のフリップフロップFF1のデータ入力Dには、高レベルの電圧+Vが印加されている。各クロック入力CKには、DC/DC変換器2内のコンパレータCP1の出力であるパルス電圧V4が入力され、リセット入力RESにはコンパレータCP2の出力電圧が印加される。2段目のフリップフロップFF2の出力Qの出力信号は、インバータIN1で反転されてアナログスイッチSW1の制御入力端子N5に印加される。
コンパレータCP2の反転入力端子には出力電圧Vppが、非反転入力端子には入力電源電圧Vbaが入力されており、入力電源電圧Vbaが出力電圧Vppより大きい時に出力に高レベルの信号電圧が出力される。
次に、このような回路構成の昇圧回路10の動作について、図3に示す波形図を参照して説明する。なお、図5と同じ回路構成部分については、すでに「背景技術」の項で詳しく説明したので簡単に説明するのみとする。
入力電源電圧Vbaが正常値の高い電圧である場合には、出力電圧Vppは入力電源電圧VbaよりダイオードD1の順方向電圧だけ低い電圧となる。入力電源電圧Vba>出力電圧Vppの関係にあるためにコンパレータCP2は高レベルの電圧を出力し、フリップフロップFF1、FF2は共にリセットされる。2段目フリップフロップFF2は低レベルの信号電圧を出力し、アナログスイッチSW1の制御入力端子N5は高レベルとなるためアナログスイッチSW1は導通状態となる。この状態では抵抗R6とR7とが並列接続となるためにローパスフィルタ5aのRC時定数は小さな値となる。従って、ローパスフィルタ5aに入力される電圧V2の変化は、短時間でローパスフィルタ5aの出力電圧V3に現れる状態となっている。
また、入力電源電圧Vbaが正常値の高い電圧である場合には、非反転増幅器4の出力電圧V2は高レベル側に飽和した状態となるように非反転増幅器4内の抵抗R3、R4、R5、電圧Vccの値が設定されている。
この状態から入力電源電圧Vbaが低下した場合を説明する。入力電源電圧Vbaが低下を開始すると出力電圧Vppも低下を開始する(図3の(1)、(2)参照)。出力電圧Vppが時刻t1において図3の(2)に示すように電圧Vhiよりも低くなると非反転増幅器4は飽和から抜け出し、その出力電圧V2は図3の(3)に示すように下降を開始する。前述した(1)式の右辺の第1項で表わされる出力電圧Vppと電圧V2間の増幅率は高いので、電圧V2は出力電圧Vppの勾配よりも急勾配で低下する。そして、出力電圧Vppの値が図3の(2)に示した電圧Vloに低下した時点で低レベル側の飽和電圧に達する。
電圧V2はローパスフィルタ5aを通過して電圧V3として出力される。電圧V2が下降すると、電圧V3も低レベル側飽和値に向けて下降する。しかし、本実施形態の昇圧回路10の場合には、この電圧V3の下降の勾配が従来技術の図5の回路の場合と異なる。 従来技術の図5の中のローパスフィルタ5の場合には、RC時定数が(R6)・(C2)であった。これに対して本実施形態の場合には、上述したようにアナログスイッチSW1が導通して抵抗R6、R7が並列接続となっているために抵抗値はR6より小さい。即ち、RC時定数が従来技術の場合よりも小さくなっている。このため、電圧V3の下降の勾配は急で、電圧V3は短時間で三角波生成回路6から出力される三角波電圧のピーク電圧(所定値電圧Vs)に達する(図3の(4)参照)。
電圧V3が三角波電圧のピーク電圧Vsに到達する時刻をt2とすると、時刻t1とt2との時間差td2が本実施形態の場合には非常に短く、電圧V2が低下を開始した後、短時間でDC/DC変換器2の昇圧動作が開始される(図3の(5)参照)。時刻t2でDC/DC変換器2の昇圧動作が開始されると、入力電源電圧Vbaは図3の(2)に示すB点を境として上昇に転ずる。昇圧動作の開始が早いためにB点における出力電圧Vppの値は、入力電源電圧Vbaの下降原因が同じである場合には、従来回路の場合の図6の(2)のA点の電圧よりも高い値となる。即ち、本実施形態の場合の方が、出力電圧Vppの低下を防止する効果が高い。
DC/DC変換器2の昇圧動作が開始されると、入力電源電圧Vba<出力電圧Vppとなり、コンパレータCP2の出力が低レベルとなってフリップフロップFF1、FF2のリセット状態が解除される。解除されるとクロック入力が有効になる。クロックCKにはパルス電圧V4が入力されている。パルス電圧V4には昇圧のためのPWM変調されたパルスが現れているため、リセット解除後の最初のパルス電圧V4のパルスにより1段目フリップフロップFF1のデータ入力Dに入力されている高レベル信号がラッチされてその出力Qは高レベルとなる。2番目のパルスが入るとフリップフロップFF1、FF2の出力Qは共に高レベルとなる。以後、入力電源電圧Vba<出力電圧Vppの状態でパルス電圧V4のパルスが出力されている間は、フリップフロップFF1、FF2の出力Qは高レベルを維持する。
フリップフロップFF2の高レベル出力は、インバータIN1で反転されてアナログスイッチSW1の制御入力端子N5を低レベルとする。これによりアナログスイッチSW1は非導通状態となり、抵抗R7が切り離されてRC時定数が大きい値に変わる。
アナログスイッチSW1が非導通状態となり抵抗R7が切り離された状態においては、図1の昇圧回路10と図5の従来技術の昇圧回路1との回路構成は全く同じとなる。従って、パルス電圧V4にPWM変調されたパルスが現れ昇圧動作が開始された以降の昇圧回路10の動作は、「背景技術」の項で説明した昇圧回路1の動作と同じとなる。
RC時定数が大きくなることにより、コンパレータCP1の反転入力には、リプルが除かれた電圧V3が入力される。従って、DC/DC変換器2の昇圧動作は安定する。昇圧により出力電圧Vppは上昇し、電圧Vloまで上昇すると電圧V2が低レベル側飽和値を離れて上昇を開始する。その上昇はローパスフィルタ5aを通って電圧V3を上昇させる。
電圧V3が上昇するとパルス電圧V4のパルス幅が狭くなっていき昇圧能力は弱まる。そして、昇圧作用によりコンデンサC1に単位時間に注入される電荷量と、出力端子N2から単位時間に負荷に流出する電荷量とが等しくなった時点で電圧V3の上昇は止まり平衡状態となる。
電圧V3が平衡状態となった時点では、出力電圧Vppの値は電圧Vhiと電圧Vloとの間の値となる(図3の(2)参照)。このようにして平衡状態が保たれているうちに、やがて入力電源電圧Vbaが回復して高い電圧が入力される。すると、ダイオードD1を通って電流が供給されるようになり出力電圧Vppも上昇する(図3の(1)、(2)参照)。出力電圧Vppが上昇すると電圧V2、V3も上昇してパルス電圧V4は出力されなくなり、DC/DC変換器2の昇圧動作は停止する(図3の(3)、(4)、(5)参照)。
また、入力電源電圧Vba>出力電圧Vppとなると、コンパレータCP2が高レベルの信号を出力するため、フリップフロップFF1、FF2の出力Qは共に低レベルにリセットされる。これにより、アナログスイッチSW1が再び導通して抵抗R6、R7が並列接続され、RC時定数は小さい値に戻る。こうして昇圧回路10は、入力電源電圧Vbaが低下を開始する前の初期状態に戻る。
このようにして本実施形態の昇圧回路10によれば、昇圧動作が開始するまではローパスフィルタ5aのRC時定数が小さい値にされるために、入力電源電圧Vbaの低下が短時間でDC/DC変換器2に伝わり昇圧動作が短時間で開始される。従って、出力電圧Vppの低下が少なく抑えられる効果を奏する。また、一旦、昇圧動作が開始されてから入力電源電圧Vbaが回復するまでの間は、ローパスフィルタ5aのRC時定数が高い値に切り換えられる。これによりDC/DC変換器2にはリプルが除去された電圧V3が入力されるので、DC/DC変換器2は安定した昇圧動作を行なうことができ、入力電源電圧Vbaが回復するまでの間の出力電圧Vppが安定化する効果を奏する。
(他の実施形態)
図1に示した昇圧回路10中のローパスフィルタ5aの他の実施形態を図4に示す。なお図4中、図2のローパスフィルタ5と同一部分には同一符号が付してある。この実施形態のローパスフィルタ5bも、抵抗回路網8aと第2のコンデンサC2により構成され、その抵抗回路網8aは、抵抗R6、R7、アナログスイッチSW1、切り換え回路9aにより構成される。
本実施形態のローパスフィルタ5bが、図2に示したローパスフィルタ5aと異なる点は切り換え回路9aの構成にある。切り換え回路9aは、リトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ11とインバータIN2により構成される。リトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ11のトリガ入力TRには、コンパレータCP1の出力であるパルス電圧V4が入力される。その出力Qに現れる出力信号はインバータIN2により反転されてアナログスイッチSW1の制御入力端子N5に入力される。
リトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ11は、再トリガ可能な単安定回路である。即ち、最初のトリガパルスにより所定の時間幅t0のパルスを出力している途中で2番目のトリガパルスが入力されると、2番目のトリガパルスが入力された時点から改めて時間幅t0だけ出力が高レベルとなる単安定回路である。従って、時間幅t0より短い時間間隔でトリガパルスを連続して入力した場合には、出力は高レベルを継続し、最後のトリガパルスを入力してから時間幅t0経過した時点で出力は低レベルに戻る動作を行なう。
図4に示したローパスフィルタ5b中のリトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ11のトリガ入力TRには、パルス電圧V4が入力されている。パルス電圧V4は、三角波電圧の周期で繰り返される連続パルスである。従って、リトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ11の基本パルス幅t0を、三角波電圧の周期よりも長い時間に設定しておけば、パルス電圧V4に連続したパルスが発生している期間中は、その出力Qから高レベルの信号電圧が出力される。その信号電圧はインバータIN2で反転されて低レベルとなりアナログスイッチSW1を非導通状態とする。
即ち、図4に示したローパスフィルタ5bによれば、パルス電圧V4にパルスが連続して出力されている期間のみ、即ち、DC/DC変換器2による昇圧動作が実行されている期間のみローパスフィルタ5bのRC時定数は大きな値となる。入力電源電圧Vbaが正常状態にある場合にはパルス電圧V4にはパルスが発生しないため、その出力は低レベルとなりアナログスイッチSW1は導通してRC時定数は小さい値となる。
このようにして図4に示したローパスフィルタ5bは、図2に示したローパスフィルタ5aと同様の動作を行なう。従って、図1に示した昇圧回路10中のローパスフィルタとして本実施形態の図4に示したローパスフィルタ5bを使用しても、前述した実施形態における場合と同様の効果を奏する。
本発明に係る昇圧回路の一構成図である。 本発明に係る昇圧回路中のローパスフィルタの一構成図である。 図1に示した昇圧回路の波形図である。 ローパスフィルタの他の構成図である。 従来技術に係る図1相当図である。 従来技術に係る図3相当図である。
符号の説明
図面中、2はDC/DC変換器、3は分圧回路、4は非反転増幅器、5、5a、5bはローパスフィルタ、6はPWM変換回路、8、8aは抵抗回路網、9、9aは切り換え回路、10は昇圧回路、11はリトリガラブル・モノステーブル・マルチバイブレータ、C1は第1のコンデンサ、C2は第2のコンデンサ、D1は第1のダイオード、D2は第2のダイオード、L1はリアクトル、GNDは接地電位、N1は入力端子、N2は出力端子、Q1はトランジスタ、R6は第1の抵抗、R7は第2の抵抗、SW1はアナログスイッチ、V1は帰還電圧、V4はパルス電圧、Vbaは入力電源電圧、Vppは直流出力電圧を示す。

Claims (5)

  1. 入力電源電圧(Vba)が正常時には該入力電源電圧にほぼ等しい電圧を出力し、入力電源電圧が正常値を外れて低下した場合には低下した入力電源電圧を昇圧して正常範囲に入る準安定化した直流出力電圧(Vpp)を出力する昇圧回路であって、
    前記入力電源電圧を印加する入力端子(N1)と直流出力電圧(Vpp)を取り出す出力端子(N2)との間にアノードを入力端子側にして接続した第1のダイオード(D1)と、
    該第1のダイオードに並列接続した昇圧型のDC/DC変換器(2)と、
    前記直流出力電圧を分圧する分圧回路(3)と、
    該分圧回路で分圧した帰還電圧(V1)を増幅する非反転増幅器(4)と、
    該非反転増幅器の出力電圧(V2)を入力とし高周波成分を除去した出力電圧(V3)を前記DC/DC変換器に出力するローパスフィルタ(5a)とを備えて構成し、
    前記DC/DC変換器(2)は、一端を前記入力端子に接続したリアクトル(L1)と、該リアクトルの他端と前記出力端子間にアノードをリアクトル側にして接続した第2のダイオード(D2)と、該第2のダイオードのカソードと接地電位(GND)との間に接続した第1のコンデンサ(C1)と、該第2のダイオードのアノードと接地電位間に接続したスイッチング用のトランジスタ(Q1)と、前記ローパスフィルタの出力電圧(V3)が所定値電圧(Vs)より低下した場合に該出力電圧と所定値電圧との差に比例するパルス幅で所定周波数のPWM変調されたパルス電圧(V4)を出力するPWM変換回路(6)とを備え、該パルス電圧のパルス幅期間中のみ前記トランジスタが導通するように構成し、
    前記ローパスフィルタは、前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)間に接続した抵抗回路網(8)と、該DC/DC変換器の入力端子と接地電位との間に接続した第2のコンデンサ(C2)とを備え、該抵抗回路網は前記入力電源電圧が正常状態の場合には前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間の抵抗値が低くなるように回路を切り換え、前記電源電圧が正常状態を外れ且つ前記パルス電圧(V4)が出力し始めた場合には該抵抗値が高くなるように回路を切り換え、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態に戻った場合には元の低い抵抗値に再び回路を切り換えるように構成したことを特徴とする昇圧回路。
  2. 請求項1に記載の昇圧回路において、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態であることの判定は、前記入力電源電圧が前記直流出力電圧(Vpp)より高いことを検出して行なうことを特徴とする昇圧回路。
  3. 請求項1又は2に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記非反転増幅器(4)の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器(2)の入力端子(N4)との間に接続した第1の抵抗(R6)と、該第1の抵抗に並列に接続した第2の抵抗(R7)とアナログスイッチ(SW1)の直列回路と、該アナログスイッチの切り換えを制御する切り換え回路(9)とを備え、
    該切り換え回路は、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態である場合には前記アナログスイッチを導通状態に切換え、前記入力電源電圧が正常状態を外れ且つ前記パルス電圧(V4)が出力し始めた場合には前記アナログスイッチを非導通状態に切り換え、前記入力電源電圧(Vba)が正常状態に戻った場合には前記アナログスイッチを導通状態に切り換えるように構成したことを特徴とする昇圧回路。
  4. 請求項1に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記PWM変換回路(6)の出力より前記パルス電圧(V4)のパルスが連続して出力されている期間中のみ前記非反転増幅器の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間の抵抗値を高く、該期間以外は低くするように構成したことを特徴とする昇圧回路。
  5. 請求項1に記載の昇圧回路において、前記抵抗回路網(8)は、前記非反転増幅器(4)の出力端子(N3)と前記DC/DC変換器の入力端子(N4)との間に接続した第1の抵抗(R6)と、該第1の抵抗に並列に接続した第2の抵抗(R4)とアナログスイッチ(SW1)の直列回路と、該アナログスイッチの切り換えを制御する切り換え回路(9a)とを備え、
    該切り換え回路は、前記PWM変換回路(6)の出力より前記パルス電圧(V4)のパルスが連続して出力されている期間中のみ前記アナログスイッチを導通状態に切り換え、該期間以外は非導通状態に切り換えるように構成したことを特徴とする昇圧回路。

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