JP2005225988A - 制振制音樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室温(23℃)付近での1000Hz前後の音の音圧低減及び減衰能に優れた樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、比重が2.0以上である制振制音樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、樹脂組成物に関し、より詳しくは樹脂組成物の制振・制音性の向上に関する。
樹脂材料は金属材料に比べ軽量性、成型性に優れるため、各種の機械部材や電気製品に広く利用されているが、これらの用途においては近年、一層の静粛さが求められるようになっている。このため、例えばリレーやモーター、ギア等の振動・騒音の発生源については、これらを制振・制音性に優れた樹脂製筐体(リレーケース・モーターケース・ギアボックス等)で覆うことにより静粛性を高めることが行われている。
ところで、樹脂材料に高比重の充填剤を多量に混合した高比重樹脂組成物は、振動エネルギーを吸収する能力が高く、制振・制音性に優れるので、上記筐体等の素材として有用であるが、機械部材や電機製品は静粛さとともに軽量・コンパクト化が求められるので、肉厚の高比重樹脂組成物を用いることができにくい。このため、樹脂組成物の肉厚を薄くすると、振動の減衰効果が低下するため、高比重の樹脂組成物においては耳障りな残響音が発生するという問題が生じる。
ここで、樹脂組成物の制振・制音性を高める技術としては、下記特許文献1〜3等が挙げられる。
特開平5−86238号公報(第2頁) 特開平7−269648号公報(第1頁−第3頁) 特開平8−7734号公報(第2頁−第4頁)
特許文献1は、ポリ−4−メチルペンテン1を10〜100重量%含有させる技術であり、この技術は40〜80℃で使用される装置の騒音を下げることを目的としている(段落番号0012)。
特許文献2は、制振材料が振動エネルギーの一部を材料内部で内部摩擦による熱エネルギーに変換することにより制振効果を発揮することに着目した技術であり、この技術では、室温にて測定したねじり振動子法による弾性減衰能が20%以上であり、且つ超音波干渉法にて測定した剪断弾性率が5GPa以上なる特性を有する制振材料が提案されている。
特許文献3は、損失正接の高い樹脂が騒音を低減する効果が大きいことに着目した技術であり、この技術では、曲げ弾性率が1500MPa以上を有し、室温(20℃)での損失正接(tanδ)が0.05以上である熱可塑性樹脂組成物を用いたリレーが提案されている。
本発明者は、樹脂の制振・制音性について鋭意研究を行い、リレー等の機械部材からは1000Hz前後(500〜5000Hz)の振動音が発生し、この音が耳障りな残響音として残りやすいことを知見した。しかし、上記各特許文献に記載の制振材料は、室温・1000Hz前後の振動音の音圧を下げる効果が十分ではなく、耳障りな残響音が残るという問題があった。
本発明者はこの問題点を解消するために更に研究を行った結果、耳障りな残響音をなくすためには高比重樹脂組成物を用いることが有効であるが、これのみでは成型性・制振性・制音性・強度等の面で十分に満足できる制振制音樹脂組成物が得られないことを知った。しかし、現在の測定技術においては、室温(23℃)・1000Hz前後の高周波数領域における損失正接(tanδ)を測定することができない(1〜20Hzの低周波数でしか損失正接を測定することができない)ため、このことが障害となり、高周波数領域における耳障りな残響音を十分に抑制することを検討できていない。
そこで、本発明者は、先ず動的粘弾性の面から樹脂組成物の有する物性についての検討を行った。そして樹脂組成物が有する動的粘弾性についての「温度−時間重ね合わせの原理」と、「WLF式」とを応用して、実際に測定可能な損失正接値に基づいて室温(23℃)・1000Hz前後の周波数での損失正接を算出する評価手法を確立し、この評価手法を用いて高周波数領域における制振・制音性に優れた樹脂組成物に係る本発明を完成させた。
上記評価手法について更に説明する。樹脂に代表される高分子固体は、弾性と粘性とを併せ持つ粘弾性体であり、高分子固体に対して、周期的にひずみを与えた場合、周波数は同じで位相がδだけ進んだ周期的応力を生じる。応力とひずみの比は複素弾性率E*と呼ばれ、その弾性成分をE’(貯蔵弾性率)、粘性成分をE”(損失弾性率)としたとき、
*=E’+iE” …(式1)
で表される。この式1において、E’とE”の比E”/E’は位相角δの正接に等しく、損失正接(tanδ)と呼ばれる。
上記複素弾性率E*は、タイムスケール〔時間(t)又は周波数(ω)〕や、温度(T)の条件を変更することによって、その値が定性的に変化する。つまり、弾性率E*はタイムスケールの関数であり、温度(T)の関数であるので、弾性率(E(t))の時間依存性の両対数曲線を作製したとき、種々の温度で測定された弾性率の時間依存性の曲線は、任意の温度を基準温度Tとして選んで、各温度のE(t)をTρ/Tρ倍し、Tよりも低温の曲線を左方に、高温の曲線は右方に時間軸に沿ってlogaだけ水平移動させることにより、全ての曲線を重なりあわすことができる。この重なり合った一つの曲線は合成曲線と呼ばれ、上述した「温度−時間重ね合わせの原理」を構成するものとなる。
ここで、上記aは時間だけの関数であり、以下の「WLF式」によって求めることができる。
WLF式:loga=−C(T−T)÷(C+T−T
また、時間と周波数とは、ともにタイムスケールを表す指標であり、相互に互換できる。つまり、時間−温度の重ね合わせの原理を周波数−温度の関係に適用することができるので、この関係に従う場合、温度がTである時に周波数ωで観測されるのと同じ性質が、温度Tにおいてω=ω/aで観測されることになる。
また、多くの樹脂の系において、上記WLF式におけるC,Cの値は、T=Tg(ガラス転移温度)+50としたとき、C=8.86,C=101.6となり、T=TgとしたときC=17.44,C=51.6となることが知られている。よって、これらの数値を用い、上記周波数−温度の関係と、上記WLF式と、を用いて計算すると、1Hzにおけるガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃の範囲内である場合における樹脂組成物の0℃・1Hzで観測される物性(例えば、損失正接)が、室温(約23℃)・1000Hz前後で観測される物性と等価であることが判る。この理論により現実に測定した値に基づいて、高周波数領域における制振・制音性を評価し、把握することができるので、真に高周波数領域における制振・制音性に優れた樹脂組成物を完成させることができる。
なお、樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)は、二以上の樹脂を混合したり、充填剤を配合したりすると、二以上存在する場合があるが、少なくとも一つのガラス転移温度が−30〜20℃の範囲内であれば、その他のガラス転移温度が全て上記範囲外にあっても、損失正接の算出に影響を与えない。
以上の理論に基づく評価手法を用いて完成された第一の態様の本発明は、熱可塑性樹脂と、熱可塑性エラストマー及び/又は未加硫ゴムと、充填剤と、を含む樹脂組成物であって、前記樹脂組成物の1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、前記樹脂組成物の0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、前記樹脂組成物の比重が2.0以上であることを特徴とする。
また、以上の理論に基づく評価手法を用いて完成された第二の態様の本発明は、結晶性の熱可塑性樹脂と、非晶性樹脂と、充填剤と、を含む樹脂組成物であって、前記樹脂組成物の1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、前記樹脂組成物の0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、前記樹脂組成物の比重が2.0以上であることを特徴とする。
また、上記第一のまたは第二の態様においては、前記充填剤が金属、合金、金属酸化物、無機化合物の少なくとも一種である構成、とすることができる。
また、上記各態様において、前記充填剤の比重が2.4以上である構成、とすることができる。
また、上記各態様において、前記熱可塑性樹脂がポリアミドである構成、とすることができる。
ここで、熱可塑性エラストマーとは、室温ではゴム弾性を有し、加熱すると塑性変形する高分子のことを意味し、また、熱可塑性樹脂は、加熱すると塑性変形し、冷却すると硬化するの高分子のことを意味し、これには非晶性樹脂と結晶性樹脂とがあり、前者は分子鎖が互いに規則正しく配列していず、周期性のある高次構造をとりえないものを意味し、後者はこれ以外のものを意味する。
上記第一の態様の本発明によると、室温での1000Hz前後の高周波数領域における振動音の音圧を十分に下げることができ、耳障りな残響音を抑制し得た樹脂組成物が実現する。
また、結晶性の熱可塑性樹脂と、非晶性樹脂と、充填剤と、を混合してなる第二の態様の本発明によると、上記第一の態様と同様に、室温での1000Hz前後の高周波数領域における振動音の音圧を十分に下げることができ、耳障りな残響音を抑制し得た樹脂組成物が実現する。
また、上記充填剤として、金属、合金、金属酸化物、無機化合物の少なくとも一種を用いると、樹脂組成物の比重を簡便に2.0以上にすることができ、これにより高周波数領域における振動音の音圧を十分に低減でき、かつ耳障りな残響音を一層低減させることができる。
また、上記充填剤として比重が2.4以上の金属等を用いると、少ない体積で樹脂組成物の比重を十分に(2.0以上に)高めることができるので、成型性に悪影響が少ない。よって、高周波数領域における振動音の音圧低減効果に優れ、かつ成型性にも優れた樹脂組成物を実現することができる。
また、上記第一または第二の態様等に係る本発明においては、前記熱可塑性樹脂としてポリアミドを用いることができるが、ポリアミドは強度が高く、安価であるので、この構成によると、強度に優れ、かつ制振・制音性の高い樹脂組成物を低コストでもって実現することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、実施例を用いて以下に詳細に説明する。
(実施例1)
タングステン粉末(日本新金属社製タングステンWT)92質量部にシラン系カップリング剤(チッソ社製サイラエースS330)1質量部と変性エタノールとを加え、カワタ社製スーパーミキサーで混合し、変性エタノールを完全に揮発させて表面処理タングステン粉末を作製した。
表面処理後のタングステン粉末に、ポリアミド6(宇部興産社製P1011F)5質量部と、スチレン系TPE(旭化成社製タフテックM1943、ガラス転移温度:−30℃)2質量部とを混合し、二軸押し出し機にて270℃で押し出し、ペレット化した後、250℃でプレス成形し、冷却することにより厚み0.5mmのシートを得た。この後、30×5mmに切り出し、実施例1に係る試験片となした。また、厚み0.5mmの実施例1に係るリレーケースを作製した。
(実施例2〜5,比較例1〜8)
充填剤の種類、配合比、樹脂の種類、配合比、熱可塑性エラストマーの種類・配合比、非晶性ポリアミドの配合比を下記表1に示すように変化させたこと以外は、上記実施例1と同様にして実施例2〜5,比較例1〜8に係る試験片及びリレーケースを作製した。
(粘弾性・ガラス転移温度の測定)
上記で作製した各試験片を、セイコー電子工業製粘弾性スペクトロメータDM210を用い、チャック間距離20mm、引っ張りモード、周波数1Hz、振幅20μm、昇温速度2℃/分で測定した。0℃・1Hzでの損失正接(tanδ)、1Hzでのガラス転移温度(Tg)を下記表1に示す。
(比重の測定)
23℃、1気圧条件で各試験片の比重を測定した。
(制振・制音性試験)
上記で作製した各リレーケースで電磁式リレーを覆い、電磁式リレーのスイッチ切り替えを行い、人間の耳で感じた音を5段階評価した。音の静かさ及び残響音(振動減衰)は、共に5が最もよく、1が最も悪い結果を表している。
なお、リレーケースで覆っていない状態での電磁式リレーの静かさ、残響音はいずれも1であった。
上記で作製した各試験片の物性値、制振・制音性能を下記表1に示す。
Figure 2005225988
上記表1においてTPE1〜3はそれぞれスチレン系熱可塑性エラストマー(TPE1:旭化成社製タフテックM1943、TPE2:旭化成社製タフテックL605、TPE3:旭化成社製タフテックM1953)であり、ガラス転移温度はそれぞれ−30℃,0℃,−35℃である。また、非晶性ポリアミド(PA)は、宇部興産社製7125Uである。
また、比較例においてガラス転移温度が一つであったものには、ガラス転移温度(Tg)2は記載しておらず、実施例においてガラス転移温度が二以上であったものは、−30〜20℃の範囲内のものだけをTg1に示している。
上記表1から、1Hzで測定したガラス転移温度(ガラス転移温度が2以上ある場合には、全てのガラス転移温度)が28.4℃以上、または−33.2℃以下であると、音圧を下げることはできるが、残響音が残ることがわかる。
また、0℃・1Hzのtanδが0.038以下であると、音圧を下げることはできるが、残響音が残ることがわかる。
このことは次のように考えられる。ガラス転移温度が28.4℃以上、または−33.2℃以下であると、0℃・1Hzで測定した損失正接(tanδ)の値をWLF式によって室温(23℃)付近の値に換算した場合、その周波数が1000Hz前後(500〜5000Hz)の範囲内にならない。このため、室温での1000Hz前後の音を十分に吸収できず、耳障りな残響音が残る。
また、0℃・1Hzで測定した損失正接(tanδ)の値が0.038以下であると、tanδの値が過小であるので、これもまた室温での1000Hz前後の音を十分に吸収できず、耳障りな残響音が残る。
また、樹脂組成物の比重が1.6以下であると、音圧を下げる効果が小さいことがわかる。このことは、比重が過小であるので振動エネルギーを十分に吸収できないためと考えられる。
他方、1Hzで測定したガラス転移温度が−30〜20℃、0℃・1Hzで測定した損失正接(tanδ)が0.040以上、且つ比重が2.0以上であると、室温での1000Hz前後の音を十分に吸収でき、かつ比重が十分に保たれているので音圧を低減することができる。
(その他の事項)
尚、本明細書でいう「樹脂組成物」とは、形状概念を捨像した、特定の組成を有する組成物そのものを意味している。
また、本発明で使用できる熱可塑性エラストマー(TPE)の例としては、スチレン系TPE、ポリエステル系TPE、ポリアミド系TPE等を挙げることができる。また、異なる熱可塑性エラストマーを二種以上混合したものを用いることもできる。
また、1Hzでの少なくとも一つのガラス転移温度が−30〜20℃となるようにするため、熱可塑性エラストマーのガラス転移温度が−30〜20℃であることが好ましい。
また、本発明で使用できる未加硫ゴムの例としては、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等を挙げることができる。また、異なる未加硫ゴムを二種以上混合したものや、上記熱可塑性エラストマーと混合したものを用いることもできる。
また、本発明の高比重樹脂組成物に用いる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)等のポリアミド樹脂が例示されるが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン等を使用することができる。また、上述した樹脂材料を混合したポリマーアロイであってもよい。また、熱安定剤、光安定剤、滑剤、可塑剤、消臭剤、着色剤、顔料、帯電防止剤等の添加剤が含まれていてもよい。
また、充填剤としては、タングステン(W)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、真鍮、ステンレス(SUS)、ブロンズ、酸化鉄、酸化銅、酸化マグネシウム、亜鉛華、酸化タングステン、硫酸バリウム(BaSO)、タルク、炭酸カルシウム等を用いることができ、これらの充填剤の混合物であってもよい。
なお、本明細書においてガラス繊維、炭素繊維等の樹脂強度を高める強化繊維は充填剤に含めない。
また、上記実施例で用いたシラン系カップリング剤の代わりにチタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤を用いることもできる。但し、樹脂との接着性を改善するカップリング剤は、本発明の必須の構成要素ではない。
また、樹脂成型物は、樹脂材料と、充填剤と、必要に応じて公知の強化繊維や添加剤等とを混合した後、二軸押し出し法、単軸押し出し法等によってペレット押し出しした後、溶融混合・撹拌して成型してもよい。また、ペレットを作製せずにそのまま成型してもよい。成型法は、プレス成型法、射出成型法等が例示できる。
以上で説明したように、1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、比重が2.0以上である本発明樹脂組成物は、高い損失正接と高い比重とにより、室温(23℃)で1000Hz前後の騒音を確実に且つ速やかに吸収することができる。したがって、このような本発明樹脂組成物をリレーケース等に用いると、従来の技術よりリレーケースの肉厚を薄くしても、騒音の音圧が低く、且つ耳障りな残響音が残ることがない。よって、産業上の利用可能性は大きい。

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂と、熱可塑性エラストマー及び/又は未加硫ゴムと、充填剤と、を含む樹脂組成物であって、
    前記樹脂組成物の1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、
    前記樹脂組成物の0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、
    前記樹脂組成物の比重が2.0以上である、
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  2. 結晶性の熱可塑性樹脂と、非晶性樹脂と、充填剤と、を含む樹脂組成物であって、
    前記樹脂組成物の1Hzにおける少なくとも一つのガラス転移温度(Tg)が−30〜20℃であり、
    前記樹脂組成物の0℃・1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.040以上であり、
    前記樹脂組成物の比重が2.0以上である、
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  3. 請求項1または2記載の樹脂組成物において、
    前記充填剤が、金属、合金、金属酸化物、無機化合物の少なくとも一種である、
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  4. 請求項1、2または3記載の樹脂組成物において、
    前記充填剤の比重が2.4以上である、
    ことを特徴とする樹脂組成物。
  5. 請求項1、2、3または4記載の樹脂組成物において、
    前記熱可塑性樹脂がポリアミドである、
    ことを特徴とする樹脂組成物。
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