JP2005225865A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化した皮膚外用剤の提供。
【解決手段】水溶性アスコルビン酸、グリコールエーテルまたは特定の多価アルコールを含有する皮膚外用剤に、低分子ベタインを配合することによって、水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化することができる。このため、水溶性アスコルビン酸を高濃度に安定に配合した皮膚外用剤を得ることができ、アスコルビン酸が本来有する各種作用をその配合量に応じて有効に発揮することができる。また、皮膚に適用した後のべたつき感がなく、しっとり感があり肌へのなじみがよい製剤を調製することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、水溶性アスコルビン酸が安定に可溶化された皮膚外用剤に関する。
アスコルビン酸は、抗炎症効果、ニキビ改善効果、美白効果、老化防止効果、抗酸化効果、コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果、表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷を抑制する効果といった各種の効果を発揮することが知られており、これらの効果を期待して皮膚外用剤として広く用いられている。しかし、アスコルビン酸は水溶液中など水の存在下で容易に酸化してしまうため、製剤中の水を減らすことが求められるが、少量の水ではアスコルビン酸を十分可溶化できないという問題があった。このため、アスコルビン酸を水性の皮膚外用剤において安定に可溶化するためのいくつかの方法が検討されており、例えば、15%以下のアスコルビン酸、10〜15%の水、47〜55%のエトキシジグリコール、22〜29%のプロピレングリコール及び香料からなる溶液中にアスコルビン酸が安定に可溶化されることが知られている(特許文献1:WO02/19972)。
また、水を含まない皮膚外用剤においてアスコルビン酸を安定に可溶化するための方法も検討されており、例えば、アスコルビン酸をプロピレングリコールとブチレングリコールからなるグリコールキャリアーとエトキシジグリコール等の安定化剤を含む非水性媒体中にアスコルビン酸が安定に可溶化されることが報告されている(特許文献2:WO00/76547)。
一方、トリメチルグリシンに代表される低分子ベタインは、保湿剤として皮膚外用剤に広く用いられており、例えば、尿素と低分子ベタインとの併用により、格段に優れた肌荒れ改善効果が得られること(特許文献3:特開平9−48720号公報)、美白成分、低分子ベタイン、シリコーン油を配合することにより、美白剤の経皮吸収性が向上すること(特許文献4:特開2001−89321号公報)等が知られている。しかし、アスコルビン酸の可溶化については何ら知見がない。
本発明は、水溶性アスコルビン酸を含有する皮膚外用剤において、水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化でき、それによって高濃度の水溶性アスコルビン酸の配合が可能となる皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、水溶性アスコルビン酸とグリコールエーテル又は特定の多価アルコールを含有する皮膚外用剤に、低分子ベタインを併用することで、水溶性アスコルビン酸が安定に可溶化でき、高濃度での配合が可能となりひいては高い効果を有する外用剤となることを見いだした。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(6)に示す皮膚外用剤である。
(1)(A)アスコルビン酸またはその塩3重量%以上、
(B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
(C)低分子ベタイン
を含有する皮膚外用剤。
(2)(A)アスコルビン酸またはその塩、
(B)グリコールエーテル、
(C)低分子ベタイン
を含有する皮膚外用剤。
(3)(A)アスコルビン酸またはその塩、
(B)グリコールエーテル、
(C)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
(D)低分子ベタイン
を含有する皮膚外用剤。
(4)アスコルビン酸を3重量%以上含有する(2)または(3)に記載の皮膚外用剤。
(5)(A)水溶性アスコルビン酸、その誘導体、またはそれらの塩
(B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
(C)低分子ベタインからなる溶解補助剤
を含有する皮膚外用剤。
(6)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンの合計重量が、皮膚外用剤全体の30〜95重量%である(1)〜(5)のいずれかに記載の皮膚外用剤。
(7)(A)アスコルビン酸またはその塩10〜20重量%、
(B)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上3〜25重量%、
(C)グリコールエーテル45〜55重量%、
(D)低分子ベタイン1〜5重量%、並びに
(E)水5〜25重量%
を含有する皮膚外用剤。
(8)(A)アスコルビン酸またはその塩15〜20重量%、
(B)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上4〜21重量%、
(C)グリコールエーテル50〜53重量%、
(D)低分子ベタイン2〜4重量%、並びに
(E)水10〜20重量%
を含有する皮膚外用剤。
(9)低分子ベタインがトリメチルグリシンである(1)〜(8)のいずれかに記載の皮膚外用剤。
(10)さらに美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、老化防止成分及び保湿成分からなる群から選択される少なくとも1種を含有する(1)〜(9)のいずれかに記載の皮膚外用剤。
(11)低分子ベタインからなる酸性有機化合物の溶解補助剤。
また、本発明は以下の(12)に示す水溶性アスコルビン酸の安定化方法をも包含する。
(12)(A)水溶性アスコルビン酸、その誘導体、またはそれらの塩、(B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上を含有する皮膚外用剤に、低分子ベタインを併用することによる、水溶性アスコルビン酸の安定化方法。
なお、本明細書中、特に言及しない限り、%は重量%を意味するものとする。
本発明では、水溶性アスコルビン酸、グリコールエーテルまたは特定の多価アルコールを含有する皮膚外用剤に、低分子ベタインを配合することによって、水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化することができる。このため、水溶性アスコルビン酸を高濃度に安定に配合した皮膚外用剤を得ることができ、アスコルビン酸が本来有する各種作用をその配合量に応じて有効に発揮することができる。また、皮膚に適用した後のべたつき感がなく、しっとり感があり肌へのなじみがよい製剤を調製することができる。
発明を実施するための形態
本発明で用いられるアスコルビン酸は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として市販されているアスコルビン酸を用いることができ、これらは通常L体のものを指す。
また、本発明で用いられる水溶性アスコルビン酸またはその誘導体は、前記アスコルビン酸の他、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されず、アスコルビン酸のエステル誘導体またはエーテル誘導体を挙げることができる。具体的には、エステル誘導体としてはL−アスコルビン酸モノリン酸エステル,L−アスコルビン酸ジリン酸エステルまたはL−アスコルビン酸トリリン酸エステル等のL−アスコルビン酸のリン酸エステル誘導体;L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル等が例示できる。また、エーテル誘導体としてはL−アスコルビン酸−2−グルコシド等が例示できる。なかでも、好ましくはL−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸のリン酸エステル誘導体、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドであり、皮膚や粘膜に対する安全性の高さと作用効果の高さから、特に好ましくは、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドである。
また、水溶性アスコルビン酸またはその誘導体は、薬学上許容される塩としても使用でき、例えば、有機塩基との塩(例えば、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ピリジン塩などの第3級アミンとの塩、アルギニンなどの塩基性アンモニウム塩など)、無機塩基との塩(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩など)などが挙げられ、特に好ましい塩は、ナトリウム塩、カリウム塩である。具体的には、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸モノリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸ジリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸トリリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム等が挙げられる。
本発明において、水溶性アスコルビン酸、その誘導体またはその塩は、1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の皮膚外用剤は、低分子ベタインを配合することによってアスコルビン酸を安定に可溶化できるため、アスコルビン酸の配合量は、皮膚外用剤全重量に対して好ましくは3〜30重量%とすることができ、かかる範囲内において所望するアスコルビン酸の各種作用や皮膚外用剤の用途に応じて適宜選択することができる。本発明の効果から鑑みて、さらに好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは5〜20重量%の範囲である。特に、本発明の皮膚外用剤がグリコールエーテルを必須成分として含有する場合、アスコルビン酸をさらに安定に可溶化できるため、アスコルビン酸の配合量は、通常0.1〜30重量%、好ましくは3〜30重量%、さらに好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは5〜20重量%の範囲とすることができる。
また、本発明の皮膚外用剤は、低分子ベタインからなる溶解補助剤を配合することによって水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化できるため、水溶性アスコルビン酸の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、皮膚外用剤全重量に対して通常0.1〜30重量%であり、かかる範囲内において所望する水溶性アスコルビン酸の各種作用や皮膚外用剤の用途に応じて適宜選択することができる。本発明の効果から鑑みて、好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは5〜20重量%の範囲である。
本発明においてグリコールとは、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として用いられている25℃で液体であるジオールであり、例えば一般式CnH2n(OH)2で表されるジオールや単一または2種以上の前記ジオールの縮合体などが挙げられる。具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンチレングリコール、1,2−ヘキシレングリコール、オクチレングリコールなど、縮合体としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどが挙げられる。好ましくはプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールである。
また、本発明で用いられるグリセリンおよびジグリセリンは、皮膚外用剤などに頻用されている公知の化合物である。
本発明で用いるグリコール、グリセリンまたはジグリセリンの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常1〜95重量%、好ましくは5〜90重量%、より好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは15〜65重量%であれば良い。
本発明においてグリコールエーテルとは、グリコールの水酸基の片方または両方がエーテル化した化合物であり、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として用いられるものであれば特に制限されず、グリコールは25℃で液体であるジオールであり、例えば一般式CnH2n(OH)2で表されるジオールや単一または2種以上の前記ジオールの縮合体であっても良い。例えば、エチレングリコールモノエーテル、エチレングリコールジエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールジエーテル、トリエチレングリコールモノエーテル、トリエチレングリコールジエーテル、テトラエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールジエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールジエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールジエーテル、トリプロピレングリコールモノエーテル、トリプロピレングリコールジエーテル、ブチレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールジエーテル、アルキレングリコールエーテルアセタート等が挙げられる。また、エーテルとしてはアルキルエーテル、アルコキシエーテル、芳香族エーテル、アリルエーテルなどが例示でき、具体的にはメチルエーテル、エチルエーテル、n-プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、n-ブチルエーテル、イソブチルエーテル、t-ブチルエーテル、n-ペンチルエーテル、n-ヘキシルエーテル、フェニルエーテル、ビニルエーテル等が挙げられる。
グリコールエーテルの具体例としては、エチレングリコールモノビニルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ-2,4-ヘキサジエンエーテル、エチレングリコールモノ-2,6,8-トリメチル-4-ノニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、及びエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル等のエチレングリコールモノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールジエチルエーテル等のエチレングリコールジエーテル;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールエチルビニルエーテル、及びジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル等のジエチレングリコールモノエーテル;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル等のジエチレングリコールジエーテル;トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル及びトリエチレングリコールモノビニルエチルエーテル等のトリエチレングリコールモノエーテル;トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル等のトリエチレングリコールジエーテル;テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル等のテトラエチレングリコールモノエーテル;テトラエチレングリコールジエチルエーテル等のテトラエチレングリコールジエーテル等;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等のプロピレングリコールモノエーテル;プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールジ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールジイソブチルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル等のプロピレングリコールジエーテル;ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテル等のジプロピレングリコールモノエーテル;ジプロピレングリコールジエチルエーテル、及びジプロピレングリコールジ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテル等のジプロピレングリコールジエーテル;トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノアリルエーテル等のトリプロピレングリコールモノエーテル;トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジエチルエーテル、及びトリプロピレングリコールジ-n-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールジイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールジアリルエーテル等のトリプロピレングリコールジエーテル等;ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル、及びブチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル等のブチレングリコールモノエーテル;ブチレングリコールジメチルエーテル、ブチレングリコールジエチルエーテル、及びブチレングリコールジ-n-ブチルエーテル等のブチレングリコールジエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のアルキレングリコールエーテルアセタート;等が挙げられる。
グリコールエーテルとして好ましくは、エチレングリコールモノエーテル、エチレングリコールジエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールジエーテル、トリエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールジエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールジエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールジエーテル、トリプロピレングリコールモノエーテルであり、具体的にはエチレングリコールモノビニルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールエチルビニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールジ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールジイソブチルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、及びジプロピレングリコールジ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、およびトリプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテルである。
グリコールエーテルとしてさらに好ましくは、エチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテルであり、具体的にはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルである。
本発明で用いるグリコールエーテルの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常1〜95重量%、好ましくは5〜90重量%、より好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは15〜65重量%であれば良い。
これらのグリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンは、1種又は2種以上を組み合わせて使用でき、グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンの合計量として、皮膚外用剤全体に対して、好ましくは30〜95重量%、より好ましくは40〜90重量%、さらに好ましくは45〜80重量%、特に好ましくは50〜75重量%であればよいが、本発明の効果を奏すれば特に制限されない。
これらの中で、好ましい組み合わせとしては、(i)グリコールエーテルのみ、(ii)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上とグリコールエーテルが挙げられる。
皮膚外用剤全体に対するグリコールエーテルの配合量は前記の通りであるが、皮膚外用剤全体に対するグリコール、グリセリンおよびジグリセリンの配合量は、これらの合計量として、好ましくは30〜95重量%、より好ましくは40〜90重量%、さらに好ましくは45〜80重量%、特に好ましくは50〜75重量%であればよいが、本発明の効果を奏すれば特に制限されない。
本発明の皮膚外用剤は、低分子ベタインおよびグリコールエーテル等を含有することで、アスコルビン酸が製剤中で安定に溶解している。また、低分子ベタインからなる溶解補助剤およびグリコールエーテル等を含有することで、水溶性アスコルビン酸が製剤中で安定に溶解している。
本発明において低分子ベタインとは、分子量200以下の分子内で両性イオンを形成するものを示し、具体的には、4級アンモニウム塩基、4級ホスホニウム塩基、3級スルホニウム塩基等が挙げられ、これらは界面活性剤としての性質をほとんど示さない。中でも好ましくは、下記式(1)
Figure 2005225865
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表し、nは1〜6を表す。)で表されるN,N,N−トリアルキルアミノ酸が挙げられる。
〜Rとしては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を広く用いることができる。すなわち、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、2,2−ジメチルブチル基又は2,3−ジメチルブチル基等がそれぞれ例示される。なおR〜Rは同一であっても異なっていてもよい。
具体的には、n=1のトリメチルグリシン、トリエチルグリシン、トリプロピルグリシン、トリイソプロピルグリシン、n=2のトリメチル−β−アラニン、n=3のトリメチル−γ−アミノ酪酸等が挙げられ、好ましくはトリメチルグリシンである。
また、これらの低分子ベタインは置換されていてもよく、具体的には、n=1のN,N,N−トリメチルアラニン、N,N,N−トリエチルアラニン、N,N,N−トリイソプロピルアラニン、N,N,N−トリメチルメチルアラニン、カルニチン、アセチルカルニチン等が挙げられ、好ましくはカルニチンである。
本発明の皮膚外用剤において低分子ベタインの配合量は、皮膚外用剤全重量に対して好ましくは0.5〜10重量%であり、かかる範囲内において所望するアスコルビン酸の各種作用や皮膚外用剤の用途に応じて適宜選択することができる。本発明の効果から鑑みて、さらに好ましくは0.5〜9重量%、特に好ましくは1〜8重量%の範囲である。0.1重量%未満では効果が発揮できない場合があり、また10重量%を超えると使用感が悪くなる場合がある。
また、本発明の皮膚外用剤において低分子ベタインからなる溶解補助剤の配合量は、水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化できれば特に制限されないが、皮膚外用剤全重量に対して通常0.01〜10重量%であり、かかる範囲内において所望する水溶性アスコルビン酸の各種作用や皮膚外用剤の用途に応じて適宜選択することができる。本発明の効果から鑑みて、好ましくは0.1〜9重量%、特に好ましくは1〜8重量%の範囲である。ここで、低分子ベタインからなる溶解補助剤は、水溶性アスコルビン酸を可溶化する目的で配合している。
さらに、低分子ベタインは水溶性アスコルビン酸に限定されず、広く酸性有機化合物の溶解補助剤として用いることができる。この時、低分子ベタインからなる溶解補助剤と、酸性有機化合物を含有する組成物において、酸性有機化合物を安定に溶解させることができる。前記組成物には、グリコール、グリコールエーテル、グリセリンまたはジグリセリンのいずれか1種または2種以上を含有しているとより好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、水を配合しなくても本発明の効果を得ることができるが、さらに水を配合することで、より水溶性アスコルビン酸の析出を抑制することができる。
本発明の皮膚外用剤中における水の配合割合は、水溶性アスコルビン酸の水溶液中の不安定性から鑑みて、水溶性アスコルビン酸1重量部に対して2重量部以下であればよく、1.5重量以下がより好ましく、1重量以下がさらに好ましい。2重量部を超えると水溶性アスコルビン酸の分解が許容できなくなる傾向にある。
本発明の皮膚外用剤中に配合される水の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、皮膚外用剤全体に対して5〜35重量%である。かかる範囲内において適宜選択して用いることができるが、水溶性アスコルビン酸の安定性の観点から好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは8〜13重量%の範囲である。
本発明の皮膚外用剤の好適な実施形態としては、各成分を次の配合量で組み合わせるとさらに好ましい。
(A)アスコルビン酸またはその塩10〜20重量%、
(B)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上3〜25重量%、
(C)グリコールエーテル45〜55重量%、
(D)低分子ベタイン1〜5重量%、並びに
(E)水5〜25重量%
成分としてさらに好ましくは、アスコルビン酸またはその塩ではアスコルビン酸であり、グリコール、グリセリンおよびジグリセリンではプロピレングリコールおよびジグリセリンであり、グリコールエーテルとしてはジエチレングリコールモノエチルエーテルであり、低分子ベタインとしてはトリメチルグリシンである。
本発明の皮膚外用剤の最適な実施形態としては、各成分を次の配合量で組み合わせると特に好ましい。
(A)アスコルビン酸またはその塩15〜20重量%、
(B)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上4〜21重量%、
(C)グリコールエーテル50〜53重量%、
(D)低分子ベタイン2〜4重量%、並びに
(E)水10〜20重量%
成分としてさらに好ましくは、アスコルビン酸またはその塩ではアスコルビン酸であり、グリコール、グリセリンおよびジグリセリンではプロピレングリコールおよびジグリセリンであり、グリコールエーテルとしてはジエチレングリコールモノエチルエーテルであり、低分子ベタインとしてはトリメチルグリシンである。
本発明の皮膚外用剤には、前述する水溶性アスコルビン酸に加えて、水溶性アスコルビン酸が有する各種の作用を増強または補足する目的で、また皮膚外用剤に他の有用な作用を付加するため美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、ニキビ改善成分、老化防止成分、コラーゲン等の生体成分合成促進成分、血行促進成分、保湿成分、老化防止成分等の各種成分を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。好ましくは美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、老化防止成分または保湿成分の1種または2種以上の成分である。これらの成分の組み合わせとして特に好ましいものとしては、水溶性アスコルビン酸と美白成分との組み合わせ、水溶性アスコルビン酸と美白成分と抗酸化成分との組み合わせ、水溶性アスコルビン酸と抗酸化成分との各組み合わせ、水溶性アスコルビン酸と老化防止成分との組み合わせ、水溶性アスコルビン酸と美白成分と老化防止成分との各組み合わせを挙げることができる。これらの各成分としては、医薬品、医薬部外品、または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として従来から使用され、また将来使用されるものであれば特に制限されず、任意のものを適宜選択し使用することができる。
例えば、美白成分としては、アルブチン;エラグ酸;フィチン酸;ルシノール;カモミラET;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類等が挙げられる。このうち、好ましいものとしては、パントテン酸又はその誘導体、エラグ酸、フィチン酸、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体を挙げることができる。これらの美白成分は1種または2種以上を用いてもよい。
美白作用を有する植物成分を美白成分として用いてもよく、かかる植物成分としては、イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クジン、クロレラ、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、納豆、茶、トウキ、トウキンセンカ、ニンニク、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、トウキ、アメジスト、アセンヤク、アセビワラビ、イヌマキ、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、ゲンジン、サルサ、サヤインゲン、ショクマ、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、マルバハギ、チョウジ、カンゾウ等の植物に由来する成分が挙げられる。好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クジン、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、サルサ、サヤインゲン、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、チョウジ、カンゾウ及びトウキの植物由来成分であり、より好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、クチナシ、クジン、コメ、コメヌカ、サイシン、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、セージ、ダイコン、ツツジ、パセリ、ホップ、カンゾウ及びヨクイニンの植物由来成分である。
これらの植物成分を本発明の皮膚外用剤に用いる場合、植物成分の形態は特に制限されないが、通常は植物エキス(植物抽出物)や精油などの態様で使用することができる。なお、上記植物成分中に記載の( )内は、その植物の種類、別名または生薬名である。
上記美白成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、美白成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
美白成分として美白作用のある植物成分を用いる場合は、目的に応じて1種もしくは2種以上を任意に組み合わせて使用することができる。上記植物成分を美白成分として用いる場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合は、エキスや精油などの抽出物換算で、通常0.00001〜20重量%、好ましくは0.0001〜15重量%、より好ましくは0.001〜10重量%である。また、植物成分は水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.0001〜100重量部、好ましくは0.001〜50重量部の割合になるように配合することが望ましい。
抗炎症成分としては、アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体等が挙げられる。好ましくはアラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、グアイアズレン、メントールである。
上記抗炎症成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、抗炎症成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。好ましくは、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。さらに好ましくは、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノールである。
上記抗菌成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、抗菌成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類:グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類:タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。好ましくは、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類である。
上記細胞賦活化成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、細胞賦活成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
収斂成分としては、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸を挙げることができる。好ましくは、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸である。
収斂成分を用いる場合、その本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、通常0.0003〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、収斂成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
抗酸化成分としては、トコフェロール及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸及びその塩、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリンなどが挙げられる。好ましくは、トコフェロール及びその誘導体、チオタウリン、ヒポタウリン、チオレドキシン、フラボノイドである。
抗酸化成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、通常0.00001〜10重量%、好ましくは0.0001〜5重量%、より好ましくは0.001〜5重量%である。また本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
老化防止成分としては、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。好ましくは、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、カイネチンである。
上記老化防止成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。また、老化防止成分は本発明の皮膚外用剤中に含まれる水溶性アスコルビン酸100重量部に対して0.001〜1000重量部、好ましくは0.005〜500重量部、より好ましくは0.01〜100重量部の割合になるように配合することが望ましい。
保湿成分としては、アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニンなどのアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、コラーゲンペプチド、ゼラチン等のペプチド;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール;ソルビトールなどの糖アルコール;レシチン、水素添加レシチン等のリン脂質;ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン等のムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などのNMF由来成分のほか、ポリグルタミン酸などがあげられる。好ましいものは、アラニン、セリン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、コラーゲン、コラーゲンペプチド、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸である。
保湿成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合としては、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは0.5〜5重量%を挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤は、上記各成分に加えて、さらに界面活性剤、可溶化成分、油脂類、糖類または経皮吸収促進成分を配合することもできる。特に界面活性剤、可溶化成分または油脂類を配合することによって、水性溶媒中における水溶性アスコルビン酸の安定性、有効性、使用感をより向上させることができる。
ここで用いられる界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと言う)−オクチルドデシルアルコールやPOE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE−分岐アルキルエーテル;POE−オレイルアルコールエーテルやPOE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート及びソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、及びPOE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル;グリセリンモノオレエート、グリセリンモノステアレート、及びグリセリンモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POE−グリセリンモノオレエート、POE−グリセリンモノステアレート、及びPOE−グリセリンモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル;POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、及びPOE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POE−オクチルフェニルエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル;モノイソステアリルグリセリルエーテルやモノミリスチルグリセリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;POE−モノステアリルグリセリルエーテル、POE−モノミリスチルグリセリルエーテル等のPOE−グリセリンアルキルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、及びジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等の各種非イオン界面活性剤:あるいはレシチン、水素添加レシチン、サポニン、サーファクチンナトリウム、コレステロール、胆汁酸などの天然由来の界面活性剤等を例示することができる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもまた2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
界面活性剤を使用する場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合としては、皮膚や粘膜に影響を与えず且つ本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、本発明の皮膚外用剤中に0.01〜30重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができる。本発明の皮膚外用剤中の有効成分の安定性や皮膚使用感等の観点からは、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%の範囲を挙げることができる。また本発明の皮膚外用剤に含まれるグリコールエーテル100重量部に対する界面活性剤の配合割合としては、0.01〜100重量部、好ましくは0.01〜50重量部、より好ましくは0.1〜25重量部の範囲を例示することができる。さらに、本発明の皮膚外用剤中の水溶性アスコルビン酸を安定に可溶化する観点から、水溶性アスコルビン酸100重量部に対する界面活性剤の配合割合として0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.1〜20量部の範囲を例示することができる。
油脂類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の合成油脂;大豆油、米油、菜種油、綿実油、ゴマ油、サフラワー油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヒマワリ油、パーム油、アマ油、シソ油、シア油、サル油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、及びアボガド油等の植物油脂;ミンク油、卵黄油、牛脂、乳脂、及び豚脂等の動物油脂;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステルやエーテル類;シリコーン油等が挙げられる。これらの油脂類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
これらの油脂類を使用する場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合としては、皮膚や粘膜に影響を与えず且つ本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、本発明の皮膚外用剤中に0.01〜70重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができるが、本発明の皮膚外用剤中の有効成分の安定性や皮膚使用感等の観点から、好ましくは0.1〜60重量%、より好ましくは0.1〜50重量%の範囲を挙げることができる。また本発明の皮膚外用剤に含まれるグリコールエーテル100重量部に対する油脂類の配合割合としては、0.01〜1000重量部、好ましくは0.01〜800重量部、より好ましくは0.05〜500重量部の範囲を例示することができる。さらに、水溶性アスコルビン酸の安定性向上の観点から、水溶性アスコルビン酸100重量部に対する油脂類の配合割合として0.1〜1000重量部、好ましくは0.1〜500重量部、より好ましくは0.1〜100重量部の範囲を例示することができる。
糖類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、単糖類(例えば、グルコース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、フルクトース、リブロース、リキソースなど)、二糖類(例えば、蔗糖、トレハロース、ラクトース、マルトース、セロビオースなど)、オリゴ糖類(例えば、ラクツロース、ラフィノース、プルランなど)、セルロース又はその誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロースなど)、高分子糖類[例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケラタン又はそれらの塩(例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸などの薬学上又は生理的に許容される塩など)など]、及び糖アルコール類(例えば、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、マルチトール、ソルビトール、ポリデキストロースなど)その他、キシロース、イノシトール、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ、黒砂糖抽出物等が挙げられる。これらの糖類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
本発明の皮膚外用剤には、外観安定性や粘度等の品質を損なわず、また本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として一般的に用いられる各種の成分、例えば、アミノ酸、刺激軽減剤、増粘剤、防腐剤、紫外線防御剤、着色剤、分散剤、pH調整剤、香料等を配合することができる。なお、これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、上記グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、水溶性アスコルビン酸、低分子ベタイン並びに必要に応じて上記各任意成分を配合混合し、さらに必要に応じてその他の溶媒や通常使用される外用剤の基剤等を配合することによって、ペースト状、ムース状、ジェル状、液状、乳液状、クリーム状、シート状(基材担持)、エアゾール状、スプレー状などの各種所望の形態に調製することができる。これらは当業界の通常の方法にて製造することができる。
本発明の皮膚外用剤は、通常pH1〜8の液性を備えていればよいが、水溶性アスコルビン酸の安定性、皮膚や粘膜に対する低刺激性、及び皮膚使用感のよさという観点から、好ましくはpH2〜7、より好ましくはpH2〜6の酸性領域であることが望ましい。
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ファンデーション、口紅、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、眉墨及び美爪料等のメーキャップ化粧料;乳液、クリーム、ローション、オイル及びパックなどの基礎化粧料;洗顔料やクレンジング、ボディ洗浄料などの洗浄料;腋臭防止剤、水虫治療剤、鎮痒剤、創傷治癒剤、清拭剤、清浄剤、消炎鎮痛剤、にきび治療剤、痔疾用剤、殺菌消毒剤、美白剤、紫外線防御剤などの、化粧品、外用医薬品または外用医薬部外品の分野に属する各種の外用組成物とすることができる。皮膚への作用効果から、本発明は皮膚外用剤(外皮用の製剤)等の外皮に適用される製品に使用されることが好ましい。
また本発明は、水溶性アスコルビン酸の安定化方法をも包含する。本発明の方法において、水溶性アスコルビン酸の安定化は、水溶性アスコルビン酸とグリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上に対して、低分子ベタインを併用することによって達成できる。
本発明の方法において、水溶性アスコルビン酸、グリコール、グリコールエーテル、グリセリン、ジグリセリンおよび低分子ベタインやこれらの含有量などについては、前記皮膚外用剤で用いたものと同様である。さらに本方法にて得られた物は、用途などに応じて1日あたり1回から数回に分けて、公知あるいは慣用されている用法・用量にて使用することができる。
以下に本発明を実施例及び試験例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。
試験例1 アスコルビン酸の可溶化、使用感、残存率試験
表1に記載の処方(重量%)に従って、トリメチルグリシン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、水の混合溶液に、アスコルビン酸を添加して加温・混合して溶解させて、製剤を調製した。
《可溶化》
各製剤を4℃及び室温で1ヶ月放置した後、各試験液を目視観察して結晶析出の有無を判定した。
《使用感、効果感》
30名の被験者を対象に、下記の項目について、調製直後の各製剤を肌に塗布した時の使用感、および各製剤を1ヶ月間使用した後の効果感について評価を行った。
使用感:塗布時の製剤ののび、肌なじみ、きしみ
効果感:しみが薄くなった、顔の色むらがなくなったなどの美白効果
しわが目立たなくなった、毛穴が目立たなくなったなどの肌の弾力効果
皮膚表面が滑らかになったなどの保湿効果
上記項目について、使用感、効果感をそれぞれ総合的に、満足、やや満足、普通、やや不満、不満の5段階評価を行ってもらい、満足およびやや満足とした被験者数が20人以上の場合は○、満足およびやや満足とした被験者数が10〜19人の場合は△、満足およびやや満足とした被験者数が9人以下の場合は×を記した。
《残存率》
実施例1、比較例4の製剤を50℃で2週間放置後、アスコルビン酸の残存率(%)を測定した。
結果を表1に示す。
Figure 2005225865
水を含有していない比較例1は使用感が悪い上、経時的に析出が起こるために、1ヶ月間試験を行うことができなかったが、同じく水を含有していない実施例1においては可溶化、使用感、効果感、残存率のいずれも満足できるものであった。
水を含有している製剤において、比較例2は、比較例1と同様に使用感が悪く、使用感が悪い上、経時的に析出が起こるために、1ヶ月間試験を行うことができなかった。また、比較例3ではトリメチルグリシンの代わりに界面活性剤を配合しているが、調製時にアスコルビン酸を溶解することができず、製剤として成り立たなかった。さらに、比較例4では効果感が悪く、4℃では結晶が析出する上、残存率が著しく低下していた。一方、実施例2においては可溶化、使用感、効果感、残存率のいずれも満足できるものであった。
このように、低分子ベタインを配合した本発明は、水溶性アスコルビン酸等の酸性有機化合物を安定に可溶化でき、使用感および効果感に優れ、水溶性アスコルビン酸の残存率が高いことが確認された。
以下に製剤実施例を挙げる。
Figure 2005225865
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Claims (5)

  1. (A)アスコルビン酸またはその塩3重量%以上、
    (B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
    (C)低分子ベタイン
    を含有する皮膚外用剤。
  2. (A)アスコルビン酸またはその塩、
    (B)グリコールエーテル、
    (C)グリコール、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
    (D)低分子ベタイン
    を含有する皮膚外用剤。
  3. (A)水溶性アスコルビン酸、その誘導体、またはそれらの塩
    (B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上、並びに
    (C)低分子ベタインからなる溶解補助剤
    を含有する皮膚外用剤。
  4. 低分子ベタインがトリメチルグリシンである請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚外用剤。
  5. (A)水溶性アスコルビン酸、その誘導体、またはそれらの塩、(B)グリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびジグリセリンから選択される1種または2種以上を含有する皮膚外用剤に、低分子ベタインを併用することによる、水溶性アスコルビン酸の安定化方法。
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