JP2005225279A - ステアリング操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インパネから突出する1対の操作部材を有するステアリング操作装置の実用性を向上させる。
【解決手段】 インパネ12から突出する1対のハンドルバー(操作部材)10を、通常の操作状態においては連動して動作するようにし、例えば、運転者のスイッチ54の操作によって、その連動を解除してインパネ12内部に引き込ませる。運転者の動作を阻害することがなく、車両への乗降性が良好となる。また、例えば、車両衝突時に、ハンドルバー10を引き込ませれば、エアバッグ26,28の展開を阻害せず、衝突安全性が向上する。さらに、ハンドルバー10を円弧状に形成し、それを一円周上に配置し、連動する状態で、それぞれを繰出し,繰入れるように操作するものとする。ステアリングホイールを操作するような操作感が得られ、操作性が良好となる
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ステアリングシステムを構成するステアリング操作装置に関し、詳しくは、インストルメントパネルから突出する1対の操作部材を備えたステアリング操作装置の改良に関する。
車両用ステアリングシステムの分野では、いわゆるステアバイワイヤ型のシステムが検討されている。このシステムは、操作部材に加えられる操作力によらずに、転舵装置が備える駆動源の駆動力によって車輪を転舵させるシステムである。そのため、ステアリング操作がなされるステアリング操作装置(以下、単に「操作装置」と呼ぶ場合がある)に対して、一般的な操作装置、すなわち、ステアリングホイールを操作部材としてそれが回転操作される操作装置のみならず、それとは形式の異なる種々の操作装置を採用することが可能である。そのような操作装置の1つとして、例えば、下記特許文献1に記載されているように、インストゥルメントパネル(以下、「インパネ」と略す場合がある)から突出するレバー状の1対の操作部材を備えた操作装置が検討されている。このような操作装置は、これまでの操作装置にはない操作感が得られるものとして期待されている。
特開平6−1255号公報
ところが、インパネから突出する1対の操作部材を備えた操作装置を実際に採用するにあたっては、操作性,乗降性,衝突安全性等の種々の観点から、その操作装置の実用性を高めることが必要となる。そこで、本発明は、そのような操作装置の実用性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、それぞれがインスツルメントパネルから突出して設けられ、互いに連動する状態で運転者によって操作される1対の操作部材を備えたステアリング操作装置であって、1対の操作部材の少なくとも一方を、通常の操作状態における位置を超えてインストゥルメントパネルに引き込ませる操作部材引込機構を備えたことを特徴とする。
インパネから突出するように設けられた操作部材を有する操作装置では、その操作部材が運転者に向かって延び出している。したがって、例えば、運転者の車両への乗降時に、それを引き込めば、乗降性を阻害しない操作装置となる。また、車両衝突時じ引き込めば、エアバッグ等の展開を阻害せず、衝突安全性の高い操作装置となる。このように、本発明の操作装置は、乗降性,衝突安全性等の観点から、実用性の高いステアリング操作装置となる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。本願発明を含む概念である。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、(1)項および(2)項の態様は、請求可能発明と認識されている態様でなく、(3)項以下の特徴を備えた請求可能発明の態様を説明するために、便宜的に創設した前提項としての役割を果たす態様である。また、以下の各項において、(1)項と(6)項とを合わせたものが請求項1に相当し、請求項1に(2)項および(3)項の限定を加えたものが請求項2に、請求項2に(5)項の限定を加えたものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれかに(11)項の限定を加えたものが請求項4に、それぞれ相当する。
(1)それぞれがインスツルメントパネルから突出して設けられ、互いに連動する状態で運転者によって操作される1対の操作部材を備えたステアリング操作装置。
本項に記載の態様において、操作部材の形状は、特に限定されない。例えば、単に棒状のものがインパネから突出するような形状のものでもよく、また、インパネから突出する棒状の支持部と、その支持部が突出する方向と交差する状態でその支持部に支持されて運転者に把持される把持部と有するような形状のものであってもよい。また、操作部材の操作の態様は、特に限定されない。例えば、操作部材をインパネに対して操出・繰入する態様、操作部材を上下方向に移動させる態様、回転,回動させる態様等、種々の態様とすることができる。なお、連動の態様も、特に限定されるものではなく、例えば、車両の一方向の旋回に対して、1対の操作部材がそれぞれ同じ向きに操作されるものであってもよく、互いに反対向きに操作されるものであってもよい。なお、ステアバイワイヤ型のシステムにおいて本項の態様の操作装置を採用する場合、上記1対の操作部材の操作量,操作力,操作速度等を検出し、その検出値に基づいて、電気的な制御下で、転舵装置の駆動源を制御駆動させればよい。
(2)前記1対の操作部材が、それらの一方が前記インストゥルメントパネルから繰出されるあるいは繰入れられる場合に、他方が前記一方の繰出量あるいは繰入量に応じた量だけインストゥルメントパネルに繰入れられるあるいは繰出されるように連動するものとされた(1)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、操作部材の操作のおよび連動に関して限定を加えた態様である。本項の態様によれば、一般的な操作部材であるステアリングホイールの操作感とはある種異なる操作感が得られる。また、ステアバイワイヤ型のステアリングシステムにおいては、操作装置は操作力を伝達する必要がないため、小さな操作しか行われない操作装置であってもよく、比較的小さな操作を可能とする本項に記載の態様は、ステアバイワイヤ型のシステムに好適な態様となる。
(3)前記1対の操作部材が、それらの各々が前記インストゥルメントパネルから突出する部分として円弧状に形成された棒状の操作部を有し、それら操作部が互いの円弧の内側が向かい合うように配設され、各々が自身の操作部の円弧に沿って繰出し,繰入れられるものとされた(2)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様によれば、1対の操作部材の各々は円弧状にインパネから突出し、それらがその円弧に沿った操出・繰入動作の下、連動させられている。そのため、運転者が上記操作部を把持して操作すれば、あたかも1つの環状の部材を操作するような操作感を得られる。この操作感は、一般的なステアリングホイールの操作感に近いものとなるため、本項の態様によれば、運転者に与える違和感が少なく、操作性の観点において、実用性に優れた操作装置が実現する。
(4)前記1対の操作部材の各々の前記操作部が、互いに同一半径の円弧状に形成され、それら操作部がその円弧の半径を半径とする1つの仮想円の円周上に位置するように配設された(3)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様によれば、1つの円環を操作しているような操作感、つまり、よりステアリングホイールの操作感により近い操作感が得られる。本項の態様の操作装置は、操作性の観点において、より優れた操作装置となる。
(5)前記1対の操作部材が、前記インストゥルメントパネルから突出する突出端部がその突出端部よりインストルメントパネル側に位置する部分より下方に位置するように、傾斜して配設された(2)項ないし(4)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様によれば、運転者に無理のない、つまり、楽な操作を提供することが可能である。なお、円弧状の操作部を有する先の態様において、本項の態様を採用すれば、傾斜した環状の部材を操作するような操作感が得られる。この操作感は、一般的なステアリングホイールのを操作する場合の操作感により近い操作感が得られ、本項に記載の態様によれば、より良好な操作性を有する操作装置が実現する。
(6)前記1対の操作部材の少なくとも一方を、通常の操作状態における位置を超えて前記インストゥルメントパネルに引き込ませる操作部材引込機構を備えた(1)項ないし(5)項に記載のステアリング操作装置。
インパネから突出させた操作部材は、概ね運転者に向かって延び出すものとなる。このような操作部材は、運転者の車両への乗降を阻害するものとなる。また、車両衝突の際、運転者の前方へ移動に対する干渉物となる可能性があり、エアバッグを展開を阻害する可能性ある。本項に記載の態様を採用し、例えば、運転者の車両への乗降に操作部材を引き込ませれば、車両への乗降性が向上する。また、例えば、車両衝突の際に引き込ませれば、衝突安全性が向上する。つまり、本項の態様によれば、車両乗降性,衝突安全性の観点において、実用性の高いステアリング操作装置が実現する。
(7)前記操作部材引込機構が、前記1対の操作部材の少なくとも一方を、前記インストゥルメントパネルから全く突出しない位置にまで引き込ませるものである(6)項に記載のステアリング操作装置。
本項の態様は、例えば、操作部材がインパネ内に完全に収容される態様である。操作部材のインパネから突出する部分が存在しないため、乗降性,衝突安全性をさらに向上させることが可能である。先に説明したように、操作部材のインパネから突出する部分が棒状の部分のみから構成されている場合には、操作部材をインパネ内に収容することが容易であり、本項の態様は、そのような構成の操作部材を採用する場合に好適な態様となる。
(8)前記操作部材引込機構が、前記1対の操作部材の連動状態を解除して、前記1対の操作部材の少なくとも一方を引き込ませるものである(6)項または(7)項に記載のステアリング操作装置。
1対の操作部材が互いに連動させられている場合、例えば、一方の存在が他方の引込みを阻害する要因となる。本項に記載の態様によれば、その連動が解除されることにより、例えば、操作部材の各々を単独で動作させることができるため、操作部材の引き込みを容易に行うことが可能となる。例えば、先に説明したように、1対の操作部材がインパネに操出し,操入れられるものであって、それらが互いに反対向きに操作されるような操作装置において、それらの両者を引き込ませるような場合に特に有効である。
(9)前記操作部材引込機構が、運転者の意思に基づく操作によって前記1対の操作部材の少なくとも一方を引き込ませるものである(6)項ないし(8)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様によれば、車両への乗降等、操作部材が運転者の任意の動作を阻害する場合に、その阻害要因を解消することができる。本項にいう「運転者の意志に基づく操作」には、例えば、何らかのスイッチ操作,音声等による指令等が含まれる。例えば、車両への乗降性を向上させる目的で操作部材を引き込ませる場合は、イグニッションスイッチをOFFにしたとき等に、操作部材を引き込ませるようにすることも可能である。
(10)前記操作部材引込機構が、車両衝突時に前記1対の操作部材の少なくとも一方を引き込ませるものである(6)項ないし(9)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、衝突安全性を向上させる場合に特に有効な態様である。具体的には、例えば、加速度(減速度)センサ等の衝突を検知するセンサを設け、そのセンサの検知信号に基づいて、操作部材を引き込ませるといった態様を採用することができる。なお、先の態様と合わせた態様、つまり、運転者の意思に基づく操作によっても、また、車両が衝突時にも、操作部材が引き込まれるような態様の操作装置とすることも可能である。
(11)前記操作部材引込機構が、前記1対の操作部材の両方を引き込ませるものである(6)項ないし(10)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項の態様のように、1対の操作部材の両方を引き込ませれば、一方のみを引き込ませる態様よりも、さらに実用性が向上する。なお、少なくとも一方の操作部材の引き込みに関する上記各項の技術的特徴を、本項における1対の操作部材の両方に適用させることは、勿論可能である。
(12)前記操作部材引込機構が、前記1対の操作部材の両方を同時に引き込ませるものである(11)項に記載のステアリング操作装置。
1対の操作部材の両方を引き込ませる場合、本項に記載の態様のように、両者を同時に引き込ませれば、さらに実用性の高いステアリング操作装置が実現する。
以下、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
図1(a)および図2に示すように、実施例としてのステアリング操作装置を装備した車両では、その操作装置の操作部材である1対のハンドルバー10R,10L(以下、「ハンドルバー10」と総称する場合がある)が、インパネ12から突出し、運転者側の斜め下方に向かって延び出すように配設されている。1対のハンドルバー10は、円弧状をなす棒状の部材であり、その円弧の内側が互いに向き合うように配設されている。各々のハンドルバー10は、インパネ12のパネル材に設けられた1対のハンドル穴14から延び出しており、インパネ12の内部に存在する部分において支持され、インパネ12から突出する部分がステアリング操作のための操作部とされている。インパネ12に設けられたハンドル穴14の間隔は、概ね運転者の肩幅程度とされており、運転者は、ハンドルバー10の突出端部であるグリップ部16を把持して操作する。
操作は、1対のハンドルバー10の一方をインパネ12から繰出すあるいはインパネ12に繰入れるようにし、他方を、一方とは逆に、繰入れあるいは繰出すようにして行われる。右側のハンドルバー10Rを繰出し、左側のハンドルバー10Lを繰入れれば、車両は、右旋回する。逆に、ハンドルバー10Rを繰入れ、ハンドルバー10Lを繰出せば、車両は、左旋回する。なお、後に詳しく説明するが、1対のハンドルバー10は、互いに連動する状態とされており、一方を操出しあるいは繰入れるように操作した場合には、他方は、その繰出量はるいは繰入量に応じた量だけ繰入れられあるいは繰出されるようになっている。したがって、片方のハンドルバー10のみの操作も可能となっている。
後に詳しく説明するが、1対のハンドルバー10の各々は、同じ半径の円弧状に形成されており、その半径を半径とする一円周状に配置されており、その円周に沿って移動、つまり、各々の円弧に沿って繰入れ,繰出される。そのため、あたかも、1つの円環を回転操作するような操作となる。また、ハンドルバー10の各々は、突出端部がインパネ12のハンドル穴14より下方に位置するように傾斜して設けられており、ハンドルバー10が沿って配置される仮想円を含む面は、水平面に対して運転者側が下方に位置するように傾斜している。したがって、ハンドルバー10の操作は、一般の車両に設けられているステアリングホイールの操作に近い操作となっている。
本ステアリング操作装置を採用した車両では、ステアリングホイールを採用した一般的な車両と異なり、インパネ12の周りはすっきりとし、開放的な雰囲気を醸し出している。また、ステアリングホイールが存在しないため、インパネ12に設けられたディスプレイ18の視認性が良好であり、また、2つのハンドル穴14の間に設けられた操作スイッチ類20の操作性も良好である。なお、ハンドルバー10Rには、方向指示器のスイッチ22が、また、ハンドルバー10Lには、ワイパーのスイッチ24が、それぞれ設けられている。これらのスイッチ22,24は、後に説明するハンドルバー10のインパネ12への引き込みに際して障害とならないように、ハンドルバー10の外形からはみ出さないようにされている。
また、この車両では、車両衝突時における運転者保護のために、2つのエアバッグ装置26,28が、インパネ12に設けられている。下方に設けられているエアバッグ装置28は、運転者の下半身、主に、膝部を保護するものである。ステアリングホイールを装備する一般の車両の操作装置では、ステアリングホイールを保持するステアリングコラムを有しているため、膝部を保護するエアバッグ装置を設けることが困難であった。しかし、本実施例の操作装置では、ステアリングコラムを構成要素として含んでいないため、膝部を保護するエアバッグ装置28を設けることが、容易となっている。
図3に、本ステアリング操作装置30の構造を示す。図3は、インパネ12を、ハンドルバー10が沿って配設されるとことろの仮想円32を含む面で切断した図である。なお、この図では、インパネ12に設けられたスイッチ類,計器類等については、省略している。操作装置30は、インパネ12の補強部材であるインパネリインフォースメント(以下、「インパネR/F」と略す場合がある)34に支持されている。詳しく言えば、インパネR/F34には、1対の支持ブラケット36が設けられており、操作装置30は、これら支持ブラケット36に支持されている。
支持ブラケット36の各々には、2つのバックアップローラ40と、ピニオン42とそれを回転駆動する電動モータ44とからなる回転駆動装置46とが設けられている。バックアップローラ40は、ハンドルバー10の外周側と係合してハンドルバー10を支持している。ハンドルバー10の内周側には、ラック48が形成されており、ピニオン42はこのラック48と噛合する状態とされている。ハンドルバー10は、2つのバックアップローラ40とピニオン42とによって挟持されいる。このような構造によって、ハンドルバー10の各々は、仮想円の円弧に沿って回動のみが許容されているのである。なお、電動モータ44は、減速機付のモータであり、ハンドルバー10を回動させるように機能するのみならず、運転者によってハンドルバー10が繰出し,繰入れ操作された場合に、それらの操作に対する操作反力を発生させるようにも機能する。つまり、電動モータ44は操作反力付与モータとしても機能するのである。
本ステアリング操作装置30を始めとして、ステアリングシステムは、コンピュータを主体とするステアリング電子制御ユニット(以下、「ECU」と略す場合がある)50によって制御される。電動モータ44は、エンコーダ付のモータであり、そのエンコーダにより電動モータ44の出力軸の回転角、すなわち、ピニオン42の回転角が検出されるようになっている。ECU50は、電動モータ44の出力軸の回転角から、ハンドルバー10R,10Lの各々の、車両が直進する状態においてハンドルバー10R,10Lが位置する位置である中立位置(図3における位置)からの回動角θR,θLを、常に把握しており、その回動角θR,θLに基づく制御を行っている。
本ステアリング操作装置30では、通常の操作状態において、1対のハンドルバー10R,10Lは、連動させられている。詳しく言えば、ハンドルバー10R,10Lはあたかも一体的に回動するようにされているため、それぞれの回動角θR,θLが互いに一致することを1つの条件とした制御が行われる。また、操作量に応じた操作反力を付与するため、回動角θR,θLの大きさに応じた回動力を与えることをもう1つの条件とする制御が行われる。詳しい制御方法については説明を省略するが、ECU50は、ハンドルバー10R,10Lに付与されるべき回動力の大きさおよび方向を、上記2つの条件を同時に満たすように決定し、その決定された大きさおよび方向に基づいて、それぞれの電動モータ44に、適切な大きさの電流を適切な通電方向で供給するように制御するのである。なお、本操作装置30では、2つの電動モータ44を制御駆動することで上記連動状態を実現しているが、例えば、ギヤ,タイミングベルト等を用いて機械的に連動させることも可能である。
本ステアリングシステムはステアバイワイヤ型のシステムであり、ステアリング操作装置30に対する操作量に応じた量だけ車輪が転舵される。ECU50は、上記把握している回動角θR,θLから、操作装置30に対する操作量を決定し(例えば、θR,θLの平均値等)、その操作量に基づいて、転舵装置52が備える駆動源を制御する。このような制御により、操作量に応じた適切な量の車輪の転舵が行われるのである。
図3に二点鎖線で示すハンドルバー10の回動位置は、車両を最大舵角で右旋回させる場合の回動位置であり、本操作装置30は、中立位置からその位置までの操作が可能とされている。左旋回の場合の最大舵角に相当する回動位置の図示は省略するが、左旋回の場合は、図示されている右旋回の場合と同じ回動角だけ逆向きに回動させられた回動位置まで、ハンドルバー10を操作することが可能である。以上が、通常の操作状態における本ステアリング操作装置30の動作である。
また、本ステアリング操作装置30では、運転者の任意の操作によって、2つのハンドルバー10がインパネ12内に引き込まれる。インパネ12には、ハンドル引込/定置スイッチ54が設けられている(図1参照)。運転者によってそのスイッチ54が操作されれば、ECU50によって、上記1対のハンドルバー10の連動が解除される。それとともに、ECU50は、電動モータ44を回転させ、2つのハンドルバー10を、同時に、インパネ12の内部に収容する。
図4には、その収容状態を示す。図1(b)および図5(a)からも解るように、2つのハンドルバー10は、それらの全ての部分がインパネ12の内部に位置させられる状態となり、インパネ12から突出する部分は存在していない状態となる。この状態では、ハンドルバー10は、運転者の動作の障害とはならない。したがって、運転者は、車両への乗降を容易に行えることになる。つまり、本操作装置30は、車両乗降性において優れたステアリング操作装置となるのである。なお、本操作装置30では、2つのハンドルバー10の両者を引き込ませるようにしているが、例えば、乗降のためのドアのある側のハンドルバー10だけを収容するようにすることも可能である。
上記収容状態において、ハンドル引込/定置スイッチ54を操作すれば、ECU50は、電動モータ44を回転させ、それによって、2つのハンドルバー10は、繰出される。各々のハンドルバー10には中立位置マーク56が設けられており、このマーク56をマークセンサ58が検出した際に、電動モータ44の回転が停止させられ、ハンドルバー10の各々が中立位置に定置させられることになる。この位置において、エンコーダが検出する電動モータ44の出力軸の回転角と各々のハンドルバー10の回動角θR,θLとのキャリブレーションが行われるのである。なお、本操作装置30では、ハンドル引込/定置スイッチ54によって引き込み動作および定置動作が行われるようにされているが、イグニッションスイッチの操作によって、それらの動作が行われるようにすることも可能である。
また、本ステアリング操作装置では、車両衝突時にも、2つのハンドルバー10が、インパネ12の内部に引き込まれる。車両には減速度センサ60が設けられており、ECU50は、その減速度センサ60によって検出された車両減速度値が所定の値を超えた場合に、車両が衝突したと判定する。車両が衝突したと判定した場合に、ECU50は、電動モータ44を回転させる。それによって、2つのハンドルバー10が、同時に、インパネ12内に収容されるのである。この場合の収容位置も、ハンドル引込/定置スイッチ54の操作による場合と同様、インパネ12からハンドルバー10が全く突出しない位置とされる。なお、車両衝突時の引き込みは、スイッチ54の操作による場合と異なり、ハンドルバー10を高速で移動させるようにして行われる。
図5(b)に示すように、車両衝突時には、2つのエアバッグ装置26,28が作動し、2つのエアバッグ70,72が展開する。その時点では、ハンドルバー10は、インパネ12の内部に収容されているため、ハンドルバー10がエアバッグ70,72の展開を阻害しない。したがって、エアバッグ70,72による衝撃吸収が効果的に行われることになる。また、運転者がハンドルバー10に二次衝突するといった事態をも回避できることになる。つまり、本操作装置30は、衝突安全性において優れたステアリング操作装置となる。
以上、本発明の一実施例であるステアリング操作装置30について説明した。その操作装置30の、構成に関して説明を加えれば、本操作装置30では、電動モータ44を含む回転駆動装置46,ピニオン42とラック48とを含むラックアンドピニオン機構,ECU50の通常操作状態における制御を行う部分等を含んで、操作部材連動機構が構成されているのである。また、回転駆動装置46,上記ラックアンドピニオン機構,ECU50のハンドルバー10の引き込みに関する制御を行う部分等を含んで、操作部材引込機構が構成されているのである。
本発明のステアリング操作装置を装備した車両のインストゥルメントパネルを、運転者の視点で示す図である。 運転者が本発明のステアリング操作装置を操作している状態を、車両側方からの視点において示す図である。 本発明のステアリング操作装置の構造を示す図である。 図3において示す操作部材がインストゥルメントパネル内に引き込まれた状態を示す図である。 本発明のステアリング操作装置において、操作部材がインストルメントパネル内に引き込まれた状態を、車両側方からの視点において示す図である。
符号の説明
10,10R,10L:ハンドルバー 12:インストゥルメントパネル 26:エアバッグ装置 28:エアバッグ装置 30:ステアリング操作装置 32:仮想円 40:バックアップローラ 42:ピニオン 44:電動モータ 46:回転駆動装置 48:ラック 50:電子制御ユニット(ECU) 54:ハンド
ル引込/定置スイッチ 60:減速度センサ 70:エアバッグ 72:エアバッグ

Claims (4)

  1. それぞれがインスツルメントパネルから突出して設けられ、互いに連動する状態で運転者によって操作される1対の操作部材を備えたステアリング操作装置であって、
    前記1対の操作部材の少なくとも一方を、通常の操作状態における位置を超えて前記インストゥルメントパネルに引き込ませる操作部材引込機構を備えたことを特徴とするステアリング操作装置。
  2. 前記1対の操作部材が、それらの各々が前記インストゥルメントパネルから突出する部分として円弧状に形成された棒状の操作部を有し、それら操作部が互いの円弧の内側が向かい合うように配設され、各々が自身の操作部の円弧に沿って繰出し,繰入れられるものとされ、かつ、それら1対の操作部材の一方が前記インストゥルメントパネルから繰出されるあるいは繰入れられる場合に、他方が前記一方の繰出量あるいは繰入量に応じた量だけインストゥルメントパネルに繰入れられるあるいは繰出されるように連動するものとされた請求項1に記載のステアリング操作装置。
  3. 前記1対の操作部材が、前記インストゥルメントパネルから突出する突出端部がその突出端部よりインストルメントパネル側に位置する部分より下方に位置するように、傾斜して配設された請求項2に記載のステアリング操作装置。
  4. 前記操作部材引込機構が、前記1対の操作部材の両方を引き込ませるものである請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のステアリング操作装置。
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