JP2005221606A - 消耗品供給システム及び消耗品供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できるようにした消耗品供給システム及び消耗品供給方法を提供する。
【解決手段】 この消耗品供給システムは、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、画像記録装置は消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、識別情報をネットワークを介しサーバに送信することにより、サーバ上で画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の供給情報を通知する。
【選択図】 図11
【解決手段】 この消耗品供給システムは、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、画像記録装置は消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、識別情報をネットワークを介しサーバに送信することにより、サーバ上で画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の供給情報を通知する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、画像記録装置についての消耗品供給システム及び消耗品供給方法に関するものである。
従来、記録材料に画像形成を行いその記録材料を現像する画像記録装置において、記録材料や現像用化学材料等の消耗品はユーザ管理が前提となっており、ユーザは、消耗品がなくなると直接発注をおこなうか、画像記録装置に識別情報を持たせることにより手動で発注を行っていた(例えば、下記特許文献1参照)。
上述の理由から、消耗品の発注作業が繁雑なものとなり、また画像記録装置に対し消耗品の供給が遅れたりすると、画像記録装置の運転が停止せざるを得なくなり、装置の生産効率の低下につながってしまう。
特開2003−224686公報
特開2003−223581公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できるようにした消耗品供給システム及び消耗品供給方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による消耗品供給システムは、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、前記消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、前記画像記録装置は前記消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、前記識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信することにより、前記サーバ上で前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから前記消耗品の供給情報を通知することを特徴とする。
この消耗品供給システムによれば、画像記録装置に消耗品が装填されると、非接触タグから読み取った識別情報をネットワークを介しサーバに送信し、サーバ上でユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の供給情報を通知するので、消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できる。
上記消耗品供給システムにおいて前記割り出された消耗品消費速度に基づいて前記サーバから1供給サイクル相当分の消耗品の供給情報を通知することで、消耗品を効率的に供給できる。
また、前記サーバがユーザ所有の消耗品の履歴を管理し、前記装填された消耗品の使用期限が経過していたとき、前記画像記録装置側においてその旨の警告情報を発することで、使用期限の経過した消耗品を誤って使用することを防止できる。
また、前記サーバが管理する以外の消耗品が装填された場合、前記画像記録装置側においてその旨の警告情報を発することで、画像記録装置に適さない消耗品の使用を防止し、消耗品の誤使用を防止できる。
また、前記画像記録装置に新たな消耗品が装填されたことを前記サーバが確認すると、その消耗品に対する課金請求の通知を行うことで、その消耗品の使用確認後に課金請求を適切に行うことができる。
本発明による別の消耗品供給システムは、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、前記消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、前記画像記録装置は前記消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、前記識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信することにより、前記サーバ上で前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから通知手段により前記消耗品の不足通知を行うことを特徴とする。
この消耗品供給システムによれば、画像記録装置に消耗品が装填されると、非接触タグから読み取った識別情報をネットワークを介しサーバに送信し、サーバ上でユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の不足通知を行うので、画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できる。
上記消耗品供給システムにおいて前記画像記録装置は情報処理装置を通して前記サーバと接続するように構成してもよい。
また、前記通知手段は、電子メール、前記画像記録装置の表示部及び前記情報処理装置の表示部の内の少なくとも1つを用いて前記不足通知を行うことが好ましい。
また、前記通知手段から返信あるいは入力することで前記不足通知を受けた消耗品の発注を行うことで、消耗品の発注処理を簡素化することができる。
また、前記割り出された消耗品消費速度に基づいて前記サーバから前記通知手段により1供給サイクル相当分の消耗品の不足を通知することが好ましい。
また、前記通知手段は、電子メール、前記画像記録装置の表示部及び前記情報処理装置の表示部の内の少なくとも1つを用いて前記1供給サイクル相当分の消耗品の不足通知を行うことが好ましい。この場合、前記通知手段から返信あるいは入力することで前記不足通知を受けた消耗品の発注を行うことで、消耗品の発注処理を簡素化することができる。
本発明による消耗品供給方法は、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と前記消耗品を管理するサーバとをネットワークを介して接続する消耗品供給方法であって、前記消耗品の装填時に前記画像記録装置がその非接触タグから識別情報を読み取るステップと、前記読み取られた識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信するステップと、前記サーバが前記識別情報を受信し、前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから前記消耗品の供給情報を通知するステップと、を含むことを特徴とする。
この消耗品供給方法によれば、画像記録装置に消耗品が装填されると、非接触タグから読み取った識別情報をネットワークを介しサーバに送信し、サーバ上でユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の供給情報を通知するので、画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できる。
本発明による別の消耗品供給方法は、固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と前記消耗品を管理するサーバとをネットワークを介して接続する消耗品供給方法であって、前記消耗品の装填時に前記画像記録装置がその非接触タグから識別情報を読み取るステップと、前記読み取られた識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信するステップと、前記サーバが前記識別情報を受信し、前記サーバから前記消耗品の不足通知を行うステップと、を含むことを特徴とする。
この消耗品供給方法によれば、画像記録装置に消耗品が装填されると、非接触タグから読み取った識別情報をネットワークを介しサーバに送信し、サーバ上でユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、サーバから消耗品の不足通知を行うので、画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できる。
本発明の消耗品供給システム及び消耗品供給方法によれば、画像記録装置における消耗品の欠品を防止し、画像記録装置の安定な継続動作を確保できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。最初に画像記録装置について説明する。図1は本実施の形態における画像記録装置全体の外観を示す斜視図である。図2は図1の画像記録装置の内部を正面側から見た図である。図3は図2の画像記録装置のドラム及び光学ユニットを上部から見た要部平面図である。
図1、図2に示すように、画像記録装置1は、印刷出力対象の絵柄、色調、文章、文字等の確認を行うためのカラープルーフ(校正用サンプル)を作成するものであって、シート状の銀塩カラー感光材料(以下、「感光紙」または「感材」と略す。)に露光し画像を形成する露光ユニット11と、露光された感光紙を現像する現像ユニット21と、を備える。
露光ユニット11は、前面からメンテナンスできるように開閉可能な前面パネル5と、各種情報の表示を行いタッチパネルからなり装置全体の操作のために入力可能な入力表示部2と、内部に感光紙をロール状に巻回して収容したカートリッジ13を給紙カバー3,4の開放後に装填可能な装填部12,12’と、を備える。図1では装填部12,12’にカートリッジ13を装填する前、装填した後の状態を示している。
現像ユニット21は、メンテナンスのために開閉可能な上面パネル6と、前面には、現像処理液等の補充等のために開閉可能に設けられた補給パネル7と、を備える。
図2に示すように、画像記録装置1の露光ユニット11は、内部にロール状に巻かれた感光紙を収容したカートリッジ13を装填し収容する装填部12,12’と、装填部12,12’に装填されたカートリッジ13から感光紙を給送する搬送ローラ対40,41,42等からなる給送部14と、給送部14から給送された感光紙Sを外周面に真空吸引し保持しながら主走査のために回転方向Rに回転するドラム10と、ドラム10上の感光紙に対しLED光やレーザ光等の光ビームを露光する光学ユニット16と、光学ユニット16を副走査のために副走査方向(図1の紙面垂直方向)に搬送する副走査部17と、画像記録後のドラム10上の感光紙を剥離する剥離部材15と、を備える。露光後の感光紙は出口19及び接続部19aを通して現像ユニット21へと搬送される。
図2の画像記録装置1は、更に、搬送ローラ対42の下流側に配置されドラム10に向けて送られる感光紙の搬送に従い従動回転する従動ローラ31と、感光紙をドラム10との間で搬送する従動ローラ31と、ドラム10上から剥離部材15で剥離された感光紙をドラム10と従動ローラ31とで搬送するときに感光紙をガイドするアキュームガイド部材18と、アキュームガイド部材18で送られてきた感光紙を出口19へと更に搬送する搬送ローラ対32と、搬送ローラ対32に達した感光紙をアキュームするためにアキュームガイド部材18の一部が開放されることで形成されるアキュームレート部30と、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された感光紙の先端を検出する検出センサ33と、を備える。
また、搬送ローラ対42の下流側近傍に配置された比較的幅狭の従動ローラ43は感光紙の移動とともに従動回転し、この従動ローラ43と同軸にロータリエンコーダ(図示省略)が連結されている。このロータリエンコーダが従動ローラ43とともに回転し回転量を測定することで搬送ローラ対42を通過して回転ドラム10に巻き付けられた感光紙の長さを求めることができる。また、下流側の搬送ローラ対32は、ワンウェイクラッチ構造を有し、感光紙の下流側への送り出し方向への回転が自在となっている。
図2の搬送ローラ対40,41の下流側近傍には感光紙を切断するカット部10aがそれぞれ配置されており、各カット部10aはモータ(図示省略)により回転駆動されるロータリカッタを有し、上述の感光紙の長さ測定に基づいて感光紙を所定長さに切断する。
図2の現像ユニット21は、露光ユニット11から送られた露光後の感光紙について湿式現像を行うもので、現像液を貯留し感光紙の現像処理を行う現像槽23と、定着液を貯留し定着処理を行う定着槽24と、安定液を貯留し安定処理を行う複数の安定槽25a,25b,25cと、乾燥処理を行う乾燥部26と、乾燥された感光紙を搬送ローラ対27a等で外部に排出する排出部27と、排出された感光紙を集積する集積部28と、を備える。
図3のように、画像記録装置1のドラム10は、回転軸部14’の回転軸14a及び回転軸部18aの回転軸15aが軸受33a、33bを介して支持台34a、34bに回転可能に軸支されている。ドラム10の一方の回転軸15aには、駆動プーリ35aが設けられ、この駆動プーリ35aはドラム駆動用パルスモータM6の出力プーリ35bとベルト36により連結され、ドラム駆動用パルスモータM6の駆動によりドラム10が回転する。また、ドラム10の回転軸15aには、ロータリーエンコーダ37が設けられ、回転のためのパルス信号を出力してドラムの回転に同期した画素クロック制御に用いる。
ドラム10の他方の回転軸14aは吸引ブロアP1に連結されている。ドラム10の表面には吸着孔31cが回転軸方向に直線状に延びて多数形成されており、吸引ブロアP1の駆動によりドラム10の内部が減圧されて感光紙がドラム10の表面に吸着される。
光学ユニット16は、副走査部17によりドラム軸と平行に移動可能に構成され、ドラム10に吸着された感光紙に光ビームで露光して画像の書き込みを行う。図3に示すように、光学ユニット16には、異なる3波長の光源としてLEDユニット320、LEDユニット321、LEDユニット322が配置されている。各LEDユニット320,321,322はそれぞれ複数チャンネル分の基板上に配置された発光ダイオード(LED)を備え、各LEDユニット320,321,322からの光ビームは、ミラー325、326、327を介して、集光レンズ331からドラム10上の感光紙に画像を露光する。露光シャッタ332は露光ソレノイド333により開閉することで、露光開始/終了時に光路の開閉を行なう。
また、複数のLEDユニット320,321,322は、例えば、それぞれ波長450nm程度のB(ブルー)、波長540nm程度のG(グリーン)、波長650nm程度のR(レッド)の各色を発光するように構成でき、各LEDユニットにより銀塩カラー感光紙を露光したとき、BによりY(イエロー)、RによりM(マゼンダ)、GによりC(シアン)がそれぞれ発色するようになる。
光学ユニット16は、移動ベルト340に固定され、一対のガイドレール341、342に案内されてドラム軸と平行方向の副走査方向H及びその反対の方向H’に移動可能に設けられている。移動ベルト340は一対のプーリ343、344に掛け渡され、一方のプーリ344は副走査モータM7の出力軸345に連結され、副走査モータM7の駆動により光学ユニット16がドラム軸と平行に副走査方向H、その反対の方向H’に移動する。
また、図3のように、回転ドラム10の外周面のドラム軸と平行の延長上位置にはフォトダイオード等の受光素子からなる測光部57が配置されており、図3のホームポジションの位置の光学ユニット16が方向H’に若干移動し各LEDユニット320〜322からの光ビームが測光部57に入射することで、各チャンネルの各LEDの光ビームの光量を測定できるようになっている。
図3に示すように、吸引ブロアP1は空気吸引ポンプにより吸引連結管51を通してドラム10内を吸引し、露光ユニット11による露光開始前にドラム10内を負圧にし感光紙を外周面に吸着する。
次に、図1〜図3の画像記録装置1における画像データの流れ及び制御系について更に図4を参照して説明する。図4は図1〜図3の画像記録装置1の露光ユニット11における画像データの流れ及び画像記録装置1の制御系のブロック図である。
図4に示すように、図1〜図3の画像記録装置1は、カラープルーフを作成するために画像処理装置であるRIP(Raster Image Processor)49でラスターデータから網点画像データを作成し、この網点画像データがRIP49から露光ユニット11に転送されるようになっている。また、RIP49は後述の図10のようにネットワークを介して外部のサーバに接続するときにホストコンピュータとして機能する。
露光ユニット11は、図4のように、RIP49からの網点画像データが入力する画像データI/F部52と、画像データI/F部52からの網点画像データをいったん記憶し随時出力するハードディスク記憶装置等からなるデータバッファ53と、データバッファ53からの網点画像データに基づいて感光紙に対する露光のための露光データを作成するルックアップテーブル54と、ルックアップテーブル54からの露光データのデジタル信号をアナログ信号に変換するB、G、Rの各LEDユニット320〜322に対応した複数のD/A変換部55a,55b,55cと、D/A変換部55a〜55cからの各アナログ信号により各LEDユニット320〜322の各LEDを直接にアナログ変調しドライブする複数のドライバ56a,56b,56cと、を備える。
図4の制御部50は、中央演算処理装置(CPU)等から構成され、画像データI/F部52、データバッファ53、ルックアップテーブル54、各種情報を表示しまた入力可能な入力表示部2、読取部70(図5、図9)及び他の装置部分を制御する。
次に、図1,図2の画像記録装置1の装填部12,12’に装填可能なカートリッジについて図5乃至図9を参照して説明する。
図5は本実施の形態によるカートリッジの内部を側面から見た側断面図である。図6は図5のカートリッジの奥側の背面図である。図7は図5のカートリッジ内に収容される巻き芯部材に巻回された感光紙を示す斜視図である。図8は図7の巻き芯部材の側面図である。図9は図7の巻き芯部材の側端部に設けられたIDタグ及び図1,図2の画像記録装置側に設けられた読取部の電気回路図である。
図5,図6に示すように、カートリッジ13は、筐体が上側と下側の二つのシェル56,57に2分割されており、上側シェル56と下側シェル57が蝶番59により接続され開閉可能でありロール状の感光紙を収容可能である。上側シェル56と下側シェル57の両側端部13a及び13bはそれぞれ樹脂材料から構成されている。
カートリッジ13は、全体として略直方体状で長く延びるように構成され、その長手方向が図1の装填部12,12’に装填されるときのカートリッジ13の装填方向Tに一致する。
蝶番59はカートリッジ13の上面側に配置され、また、蝶番59とは反対側のカートリッジ13の下面側における上側シェル56と下側シェル57との合わせ部58からローラ対55を通して感光紙Sの先端を引き出して使用する構造になっている。
カートリッジ13の上側シェル56の上面には手前側端部13bの近傍に持ち運び用の取っ手13dが設けられ、同じく装填方向Tの奥側端部13aの近傍に持ち運び用の取っ手13cが設けられている。
図5、図6のように、カートリッジ13内には、図7のような感光紙Sを巻回した巻き芯部材60が収容されている。巻き芯部材60は、円筒状の両側端部に大径の円形状の鍔部61,62を有し、鍔部61,62の間の円筒部に感光紙Sが巻かれている。
図7,図8のように、奥側の鍔部61の側面部61aには、中心が凹んだ凹部61bが形成されており、凹部61b内に、感材を識別する識別情報がタグ情報として記録されたICチップからなるIDタグ66と金属薄膜からなるコイル部67が設けられている。このタグ情報は書き込み装置を用いてIDタグ66に記録することができる。
また、図5に示すように、図1,図2の画像記録装置1の装填部12,12’の装填方向奥側には、カートリッジ13が装填されたときに、カートリッジ13の樹脂材料からなる奥側端部13aを介してカートリッジ13内の巻き芯部材60の鍔部61に設けられたIDタグ66に接近するように読取部70が設けられており、読取部70は図4の制御部50により制御されるとともに読み取り情報を制御部50に送る。
図9に示すように、読取部70は、コイル部71と、電源72と、送信のための変調部70aと、受信のための復調部70bとを含み、また、IDタグ66は、コイル部67と、送信のための変調部66aと、受信のための復調部66bと、を含む。読取部70のコイル部71と、IDタグ66のコイル部67とが交流磁界によるコイルの相互誘導・電磁誘導により交信し電源供給がなされる。
図9において、読取部70からコイル部71を介して送信すると、IDタグ66がコイル部67で受信し電力を内部で蓄積して電源とするとともに、ICチップに記憶されたIDコード信号を読取部70に送信する。読取部70は、受信したIDコード信号を復調部70bで解読し、その読み取り情報を内蔵のメモリに蓄積し、必要に応じてインターフェイスを介して図4の制御部50に転送し、制御部50ではその読み取り情報に基づいてタグ情報を得る。
上述のように、読取部70はIDタグ66から電波により通信を行うことで非接触でタグ情報を読み取るようになっている。この通信はカートリッジ13の奥側端部13aを介して行われるが、奥側端部13aは樹脂材料から構成されているので、通信に障害はない。
また、IDタグ66はコイル部67で読取部70から受信し、その電力を動作電力に用いるので駆動電源が不要であり、また、読取部70と非接触で接続できる。また、外部との接触用端子が不要であり、コイル部とICチップだけで構成できるので、低コスト化、軽量化、小型化を図ることができる。
次に、上記カートリッジを装填可能な図1乃至図4の画像記録装置がインターネットを介して外部のサーバと接続可能に構成された本実施の形態の消耗品供給システムについて図10を参照して説明する。図10は本実施の形態による消耗品供給システムを概略的に示す図である。
図10の消耗品供給システムは、図1乃至図4の画像記録装置1がRIP49と接続され、RIP49がホストコンピュータとしてインターネットや専用回線等によるネットワーク80を介して遠隔地のサービスセンター等に設置され消耗品を管理するサーバ81と接続可能であり、RIP49とサーバ81との間で送信・受信ができるように構成されている。
RIP49は、図4のように、網点画像データを画像記録装置1に転送するとともに、サーバ81から得た感材等の消耗品に関する情報を制御部50に送り、制御部50がその情報を入力表示部2に表示する。また、入力表示部2から入力した情報を制御部50がRIP49に送り、RIP49からサーバ81に送信する。RIP49は表示部49aを有し、各種情報を表示できる。
カートリッジ13が画像記録装置1の装填部12または12’に装填されると、読取部70がカートリッジ13のIDタグ66から非接触でタグ情報である識別情報を読み取り、RIP49からネットワーク80を介してサーバ81に送信することで、サーバ81は、ユーザの感材消費速度と所有消耗品数を割り出し、供給サイクルあたりの使用量を算出し、ネットワーク80を介してRIP49に感材の供給情報を通知し、感材の供給を販売店等に指示する。
また、サーバ81は、サーバ81に登録されていない感材を検出し、また、予め設定された使用期限が経過した感材を検出するように構成され、かかる感材が検出されたら、使用しないように警告をRIP49を通して行い、例えば、画像記録装置1の入力表示部2にその旨の警告表示を行う。また、サーバ81は、感材の使用を確認した時点で課金請求の通知を行うようになっている。
また、サーバ81は、ユーザの感材消費速度と所有消耗品数を割り出し、算出した使用量から感材の在庫量を求め、不足の場合、サーバ81から感材の不足通知を電子メール等でRIP49に送り、ユーザは、その返信で感材の発注情報を送ることで発注できる。また、画像記録装置1の入力表示部2にサーバ81から不足通知を表示するようにしてもよく、その返信で入力表示部2から発注情報を送るようにしてもよい。
次に、図10の消耗品供給システムの動作について図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、新たな感光紙が内部に詰められた図5乃至図9のカートリッジ13を図1,図2の画像記録装置1の装填部12または12’に装填すると(S01)、カートリッジ13の巻き芯部材60のIDタグ66が画像記録装置1の読取部70に接近し、読取部70が図9のようにして電波により非接触で感材のタグ情報を自動的に読み取る(S02)。
このタグ情報を画像記録装置1からRIP49へ送信し、RIP49は送付された感材のタグ情報をネットワーク80を介しサーバ81に送信する(S03)。
次に、サーバ81は送付されたタグ情報を参照してその感材が登録されたものであるかどうかを判断し(S04)、もし登録されていない感材であれば、誤使用としてネットワーク80を介してRIP49に通知し、RIP49から画像記録装置1に送り、入力表示部2に誤使用である旨の警告表示をする(S05)。
次に、その感材が使用期限の経過前であるかどうかを判断し(S06)、もし使用期限を経過していれば、使用期限経過後の感材としてネットワーク80を介してRIP49に通知し、RIP49から画像記録装置1に送り、入力表示部2に使用期限経過後の誤使用である旨の警告表示をする(S07)。
次に、サーバ81は、過去の感材の装填の記録及び在庫量の記録から感材消費速度と感材在庫量とを割り出し(S08)、感材の使用量を算出する(S09)。そして、その算出した使用量に基づいてサーバ81から感材の供給情報をRIP49に送り(S10)、販売店等に発注し、販売店等から感材の供給が行われる(S11)。一方、サーバ81がその感材の装填・使用を確認すると、課金請求通知をRIP49に送る(S12)。
以上のようにして、図10の消耗品供給システムによれば、画像記録装置1に新たな感材が装填されると、IDタグ66から読み取った識別情報をRIP49からネットワーク80を介しサーバ81に送信し、サーバ81が割り出した感材消費速度と感材の在庫量に基づいて感材の使用量を求め、サーバ81から感材の供給情報をユーザに通知するのでユーザが適切なタイミングで感材を発注することが可能になる。このため、感材の欠品を防止でき、画像記録装置1を安定して継続的に動作させることができ、画像記録装置1の生産効率の低下を防止できる。
この場合、感材は、1供給サイクル相当分の供給するように供給情報を通知することで、感材の効率的な供給が実現できる。また、感材の装填・使用を確認することで、感材に関する課金請求を適切に行うことができる。
次に、図10の消耗品供給システムの別の動作について図12のフローチャートを参照して説明する。
新たな感光紙が内部に詰められた図5乃至図9のカートリッジ13を図1,図2の画像記録装置1の装填部12または12’に装填してから(S21)、感材の使用量の算出(S29)までは、図11のステップS01〜S09と同様である。
サーバ81がその感材の装填・使用を確認すると、課金請求通知をRIP49に送る(S30)。そして、上記算出した感材の使用量に基づいてサーバ81は在庫量の記録から感材の在庫量が不足しているか否かを判断し(S31)、不足していれば、感材の不足情報の通知をRIP49に電子メールで送り(S32)、その返信で感材の発注を行う(S33)。
以上のようにして、図10の消耗品供給システムによれば、画像記録装置1に新たな感材が装填されると、IDタグ66から読み取った識別情報をRIP49からネットワーク80を介しサーバ81に送信し、サーバ81が算出した感材の使用量に基づいて感材の不足通知を電子メールで行い、RIP49の表示部49aに表示し、RIP49からその返信で感材の発注を行うことができるので、感材の発注処理を簡素化できるとともに、画像記録装置1における感材の欠品を防止でき、画像記録装置1を安定して継続的に動作させることができ、画像記録装置1の生産効率の低下を防止できる。
なお、感材は1供給サイクル相当分の不足を電子メール等で通知することが好ましい。また、サーバ81との通知手段として、電子メール以外にも、直接に画像記録装置1の入力表示部2に表示するようにしてもよく、また、感材の発注を入力表示部2に入力し送信するようにしてもよい。
なお、図10のホストコンピュータであるRIP49には、図11または図12のような各ステップを実行するためのプログラムがハードディスク等の記憶装置に格納されており、図11のような動作を実行する際には、かかるプログラムが読み出されて各ステップが実行される。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図11,図12では、画像記録装置1における消耗品として、感材(感光紙)を例にして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、現像液、定着液、安定液等のための化学材料、感光紙を搬送するための搬送ローラ対用のローラ等がある。
また、IDタグ66は、巻き芯部材60の側端面以外に設けてもよく、例えば、図6のようにカートリッジ13の奥側端部13aの面上に貼り付けられる情報ラベル69にIDタグを埋め込むようにして設けてもよい。この場合、情報ラベル69の位置に装置側の読取部70を合わせることが望ましい。また、奥側端部13aは樹脂材料から構成されているので、通信に障害はない。
また、IDタグは、図9では密に結合した電磁誘導作用を利用した電磁結合方式によるものを用いたが、本発明では、これに限定されず他の種類のIDタグを用いてもよく、例えば、静電気結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等によるものを利用できる。また、上記非接触タグとしてIDタグ以外のものであってもよく、例えば磁気タグを用いることができる。
また、画像記録装置をカラープルーフ作成装置として説明したが、本発明はこれに限定されず、他の種類の画像形成に適用できることは勿論である。
また、図10において画像記録装置とサーバとネットワークを介して接続する際にRIPを通して接続するようにしたが、同図の破線で示すように、画像記録装置とサーバをネットワークを介して直接に接続するようにしてもよい。
1 画像記録装置
2 入力表示部
11 露光ユニット
12 装填部
12, 装填部
13 カートリッジ
21 現像ユニット
23 現像槽
24 定着槽
25a〜25c 安定槽
49RIP
49a 表示部
50 制御部
66 タグ
70 読取部
80 ネットワーク
81 サーバ
2 入力表示部
11 露光ユニット
12 装填部
12, 装填部
13 カートリッジ
21 現像ユニット
23 現像槽
24 定着槽
25a〜25c 安定槽
49RIP
49a 表示部
50 制御部
66 タグ
70 読取部
80 ネットワーク
81 サーバ
Claims (14)
- 固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、前記消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、
前記画像記録装置は前記消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、前記識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信することにより、前記サーバ上で前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから前記消耗品の供給情報を通知することを特徴とする消耗品供給システム。 - 前記割り出された消耗品消費速度に基づいて前記サーバから1供給サイクル相当分の消耗品の供給情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の消耗品供給システム。
- 前記サーバがユーザ所有の消耗品の履歴を管理し、前記装填された消耗品の使用期限が経過していたとき、前記画像記録装置側においてその旨の警告情報を発することを特徴とする請求項1または2に記載の消耗品供給システム。
- 前記サーバが管理する以外の消耗品が装填された場合、前記画像記録装置側においてその旨の警告情報を発することを特徴とする請求項1,2または3に記載の消耗品供給システム。
- 前記画像記録装置に新たな消耗品が装填されたことを前記サーバが確認すると、その消耗品に対する課金請求の通知を行うことを特徴とする請求項1,2または3に記載の消耗品供給システム。
- 固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と、前記消耗品を管理するサーバと、をネットワークを介して接続し、
前記画像記録装置は前記消耗品の装填時にその非接触タグから識別情報を読み取り、前記識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信することにより、前記サーバ上で前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから通知手段により前記消耗品の不足通知を行うことを特徴とする消耗品供給システム。 - 前記画像記録装置は情報処理装置を通して前記サーバと接続することを特徴とする請求項6に記載の消耗品供給システム。
- 前記通知手段は、電子メール、前記画像記録装置の表示部及び前記情報処理装置の表示部の内の少なくとも1つを用いて前記不足通知を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の消耗品供給システム。
- 前記通知手段から返信あるいは入力することで前記不足通知を受けた消耗品の発注を行うことを特徴とする請求項6,7または8に記載の消耗品供給システム。
- 前記割り出された消耗品消費速度に基づいて前記サーバから前記通知手段により1供給サイクル相当分の消耗品の不足を通知することを特徴とする請求項6または7に記載の消耗品供給システム。
- 前記通知手段は、電子メール、前記画像記録装置の表示部及び前記情報処理装置の表示部の内の少なくとも1つを用いて前記1供給サイクル相当分の消耗品の不足通知を行うことを特徴とする請求項10に記載の消耗品供給システム。
- 前記通知手段から返信あるいは入力することで前記不足通知を受けた消耗品の発注を行うことを特徴とする請求項11に記載の消耗品供給システム。
- 固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と前記消耗品を管理するサーバとをネットワークを介して接続する消耗品供給方法であって、
前記消耗品の装填時に前記画像記録装置がその非接触タグから識別情報を読み取るステップと、
前記読み取られた識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが前記識別情報を受信し、前記画像記録装置のユーザにおける消耗品消費速度と所有消耗品数とを割り出し、前記サーバから前記消耗品の供給情報を通知するステップと、を含むことを特徴とする消耗品供給方法。 - 固有の識別情報を有する非接触タグが設けられた消耗品を使用する画像記録装置と前記消耗品を管理するサーバとをネットワークを介して接続する消耗品供給方法であって、
前記消耗品の装填時に前記画像記録装置がその非接触タグから識別情報を読み取るステップと、
前記読み取られた識別情報をネットワークを介し前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが前記識別情報を受信し、前記サーバから前記消耗品の不足通知を行うステップと、を含むことを特徴とする消耗品供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004027721A JP2005221606A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 消耗品供給システム及び消耗品供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004027721A JP2005221606A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 消耗品供給システム及び消耗品供給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005221606A true JP2005221606A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34997308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004027721A Pending JP2005221606A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 消耗品供給システム及び消耗品供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005221606A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8174714B2 (en) | 2007-02-15 | 2012-05-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | System and method for management of consumable items in an image forming apparatus |
US20160014286A1 (en) * | 2014-07-09 | 2016-01-14 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming system |
JP2017182671A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | キヤノン株式会社 | 管理システム、監視装置、それらの方法、及びプログラム |
-
2004
- 2004-02-04 JP JP2004027721A patent/JP2005221606A/ja active Pending
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