JP2005128921A - 感材情報設定方法、感材情報設定システム及びプログラム - Google Patents
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【課題】 画像形成装置においてカートリッジ交換のときに感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに感材情報設定の手順を省力化できる感材情報設定方法、感材情報設定システム及び感材情報設定方法を実行可能なプログラムを提供する。
【解決手段】 この感材情報設定方法は、感光材料を収容したカートリッジが画像形成装置に装填されたとき、感光材料を識別する識別情報が記録されカートリッジに備えられたIDタグから画像形成装置が識別情報を取得し、識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバに画像形成装置がネットワークを介して識別情報を送信し、画像形成装置がサーバから識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信し、その感材情報を画像形成装置に設定する。
【選択図】 図11
【解決手段】 この感材情報設定方法は、感光材料を収容したカートリッジが画像形成装置に装填されたとき、感光材料を識別する識別情報が記録されカートリッジに備えられたIDタグから画像形成装置が識別情報を取得し、識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバに画像形成装置がネットワークを介して識別情報を送信し、画像形成装置がサーバから識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信し、その感材情報を画像形成装置に設定する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、画像形成装置に装填されるカートリッジを交換したときの感材情報設定方法、感材情報設定システム及びプログラムに関するものである。
従来、印刷製版工程では最終的な印刷作業を行う前に、印刷出力対象の絵柄、色調、文章、文字等の確認を行うためにプルーフ(校正用サンプル)を作成するのが一般的である。このプルーフ作成のための画像データを画像形成装置に送り、画像形成装置の露光部で円筒状ドラムの周囲に巻き付けた銀塩カラー感光材料であるシート状の感光材料(以下、「感材」又は「感光紙」と略すことがある。)に対し、入力した画像データに基づいて複数のチャンネルを有する光源で露光を行い、その後、ドラムから感光材料を剥離し搬送し現像部で現像処理を行いカラープルーフとして出力する。かかる画像形成装置では、感光紙をロール状に巻回して収容したカートリッジを装填し、カートリッジから感光紙を搬送して画像記録を行う。
上記画像形成装置においてカートリッジ内の感光紙を使い切ると、新たな感光紙をカートリッジ内に装填し交換するが、この場合、カートリッジ内部の感材の種類や感度設定等の感材情報の識別のために、カートリッジ交換時に感材情報を感材の梱包に記載された情報をもとに手入力するか、カートリッジに予め用意された複数の感材情報の組み合わせをカートリッジ外装に設けた識別手段を操作することにより記憶されている情報を選択していた。このため、操作者が情報の入力を誤ったりまた識別手段の変更等のため操作を誤ると、感材情報が誤って設定されてしまい、感度等の設定値に誤りが生じてしまうことがあった。このような誤設定が行われると、良好なプルーフが得られなくなってしまうおそれが生じてしまう。
特開平8−69224号公報
特開2002−101252公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、画像形成装置においてカートリッジ交換のときに感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに感材情報設定の手順を省力化できる感材情報設定方法、感材情報設定システム及び感材情報設定方法を実行可能なプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による感材情報設定方法は、感光材料を収容したカートリッジが画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記画像形成装置が前記識別情報を取得するステップと、前記識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバに前記画像形成装置がネットワークを介して前記識別情報を送信するステップと、前記画像形成装置が前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信するステップと、前記画像形成装置が前記感材情報を設定するステップと、を含むことを特徴とする。
この感材情報設定方法によれば、カートリッジを画像形成装置に装填すると、画像形成装置がカートリッジに備えられた情報記録媒体から識別情報を取得し、ネットワークを介してサーバに送り、サーバで識別情報を参照して対応の感材情報を送り返し、その感材情報を画像形成装置に設定できるので、画像形成装置でカートリッジを交換したとき、感材情報を自動的に設定でき、感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに、感材情報の手入力等が不要であるため感材情報設定の手順を省力化できる。
上記感材情報設定方法において前記データベースに前記送信された識別情報に対応する感材情報がないとき、前記画像形成装置が前記サーバから異常情報をネットワークを介して受信するステップを更に含むことで、例えば画像形成装置に警告情報を表示等できる。
また、前記カートリッジに備えられた情報記録媒体がIDタグであり、前記識別情報がタグ情報であることが好ましい。IDタグは、小型でかつ安価であり、無線により非接触で読み取り可能となる。
また、前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置を備える場合、前記サーバに対する送信・受信を前記画像処理装置がホストコンピュータとして行うようにできる。
本発明による感材情報設定システムは、カートリッジ内に収容された感光材料に画像形成を行う画像形成装置と、感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバとがネットワークを介して接続可能であり、前記カートリッジが前記画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記画像形成装置が前記識別情報を取得し、前記サーバに前記画像形成装置がネットワークを介して前記識別情報を送信し、前記画像形成装置が前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信し、前記画像形成装置が前記感材情報を設定するように構成されたことを特徴とする。
この感材情報設定システムによれば、カートリッジを画像形成装置に装填すると、画像形成装置がカートリッジに備えられた情報記録媒体から識別情報を取得し、ネットワークを介してサーバに送り、サーバで識別情報を参照して対応の感材情報を送り返し、その感材情報を画像形成装置に設定できるので、画像形成装置でカートリッジを交換したとき、感材情報を自動的に設定でき、感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに、感材情報の手入力等が不要であるため感材情報設定の手順を省力化できる。
上記感材情報設定システムにおいて前記カートリッジに備えられた情報記録媒体が前記識別情報をタグ情報として記録したIDタグであり、前記画像形成装置が前記カートリッジのIDタグから前記タグ情報を電波により非接触で読み取ることのできる読取部を備えるように構成することが好ましい。
また、前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置と接続されており、前記サーバに対する送信・受信を前記画像処理装置がホストコンピュータとして行うことができる。
本発明によるプログラムは、感光材料に画像形成を行う画像形成装置が備えるコンピュータのためのプログラムであって、感光材料を収容したカートリッジが前記画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記識別情報を取得するステップと、前記識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバにネットワークを介して前記識別情報を送信するステップと、前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信するステップと、前記画像形成装置に前記感材情報を設定するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
このプログラムによれば、カートリッジを画像形成装置に装填すると、画像形成装置がカートリッジに備えられた情報記録媒体から識別情報を取得し、ネットワークを介してサーバに送り、サーバで識別情報を参照して対応の感材情報を送り返し、その感材情報を画像形成装置に設定できるので、画像形成装置でカートリッジを交換したとき、感材情報を自動的に設定でき、感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに、感材情報の手入力等が不要であるため感材情報設定の手順を省力化できる。
上記プログラムは、前記データベースに前記送信された識別情報に対応する感材情報がないとき、前記サーバから異常情報をネットワークを介して受信するステップを前記コンピュータに実行させることが好ましい。これにより、例えば画像形成装置に警告情報を表示等できる。
また、前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置を備え、前記コンピュータがホストコンピュータとして前記画像処理装置に備えられ、プログラムを実行するようにできる。
本発明の感材情報設定方法、感材情報設定システム及びプログラムによれば、画像形成装置においてカートリッジ交換のときに感材情報の誤設定を確実に回避できるとともに感材情報設定の手順を省力化できる。
なお、上記感材情報としては、例えば、製造ロットNo.、感材の種類(光沢紙やマット紙等の)、サイズ、感度補正値等があるが、これらに限定されない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
最初に、カートリッジを装填可能な画像形成装置について説明する。図1は本実施の形態における画像形成装置全体の外観を示す斜視図である。図2は図1の画像形成装置の内部を正面側から見た図である。図3は図2の画像形成装置のドラム及び光学ユニットを上部から見た要部平面図である。
図1、図2に示すように、画像形成装置1は、印刷出力対象の絵柄、色調、文章、文字等の確認を行うためのカラープルーフ(校正用サンプル)を作成するものであって、銀塩カラー感光材料に露光し画像を形成する露光ユニット11と、露光された感光材料を現像する現像ユニット21と、を備える。
露光ユニット11は、前面からメンテナンスできるように開閉可能な前面パネル5と、各種情報の表示とタッチパネルからなり装置全体の操作のために入力可能な表示部2と、内部にシート状の感光材料をロール状に巻回して収容したカートリッジ13を給紙カバー3,4の開放後に装填可能な装填部12,12’と、を備える。図1では装填部12,12’にカートリッジ13を装填する前、装填した後の状態を示している。
現像ユニット21は、メンテナンスのために開閉可能な上面パネル6と、前面には、現像処理液等の補充等のために開閉可能に設けられた補給パネル7と、を備える。
図2に示すように、画像形成装置1の露光ユニット11は、内部にロール状に巻かれた感光紙を収容したカートリッジ13を装填し収容する装填部12,12’と、装填部12,12’に装填されたカートリッジ13から感光紙を給送する搬送ローラ対40,41,42等からなる給送部14と、給送部14から給送された感光紙Sを外周面に真空吸引し保持しながら主走査のために回転方向Rに回転するドラム10と、ドラム10上の感光紙に対しLED光やレーザ光等の光ビームを露光する光学ユニット16と、光学ユニット16を副走査のために副走査方向(図1の紙面垂直方向)に搬送する副走査部17と、画像記録後のドラム10上の感光紙を剥離する剥離部材15と、を備える。露光後の感光紙は出口19及び接続部19aを通して現像ユニット21へと搬送される。
図2の画像形成装置1は、更に、搬送ローラ対42の下流側に配置されドラム10に向けて送られる感光紙の搬送に従い従動回転する従動ローラ31と、感光紙をドラム10との間で搬送する従動ローラ31と、ドラム10上から剥離部材15で剥離された感光紙をドラム10と従動ローラ31とで搬送するときに感光紙をガイドするアキュームガイド部材18と、アキュームガイド部材18で送られてきた感光紙を出口19へと更に搬送する搬送ローラ対32と、搬送ローラ対32に達した感光紙をアキュームするためにアキュームガイド部材18の一部が開放されることで形成されるアキュームレート部30と、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された感光紙の先端を検出する検出センサ33と、を備える。
また、搬送ローラ対42の下流側近傍に配置された比較的幅狭の従動ローラ43は感光紙の移動とともに従動回転し、この従動ローラ43と同軸にロータリエンコーダ(図示省略)が連結されている。このロータリエンコーダが従動ローラ43とともに回転し回転量を測定することで搬送ローラ対42を通過して回転ドラム10に巻き付けられた感光紙の長さを求めることができる。また、下流側の搬送ローラ対32は、ワンウェイクラッチ構造を有し、感光紙の下流側への送り出し方向への回転が自在となっている。
図2の搬送ローラ対40,41の下流側近傍には感光紙を切断するカット部10aがそれぞれ配置されており、各カット部10aはモータ(図示省略)により回転駆動されるロータリカッタを有し、上述の感光紙の長さ測定に基づいて感光紙を所定長さに切断する。
図2の現像ユニット21は、露光ユニット11から送られた露光後の感光紙について湿式現像を行うもので、感光紙の現像処理を行う現像部23と、定着処理を行う定着部24と、安定処理を行う安定部25と、乾燥処理を行う乾燥部26と、乾燥された感光紙を搬送ローラ対27a等で外部に排出する排出部27と、を備える。
図3のように、画像形成装置1のドラム10は、回転軸部14’の回転軸14a及び回転軸部18aの回転軸15aが軸受33a、33bを介して支持台34a、34bに回転可能に軸支されている。ドラム10の一方の回転軸15aには、駆動プーリ35aが設けられ、この駆動プーリ35aはドラム駆動用パルスモータM6の出力プーリ35bとベルト36により連結され、ドラム駆動用パルスモータM6の駆動によりドラム10が回転する。また、ドラム10の回転軸15aには、ロータリーエンコーダ37が設けられ、回転のためのパルス信号を出力してドラムの回転に同期した画素クロック制御に用いる。
ドラム10の他方の回転軸14aは吸引ブロアP1に連結されている。ドラム10の表面には吸着孔31cが回転軸方向に直線状に延びて多数形成されており、吸引ブロアP1の駆動によりドラム10の内部が減圧されて感光紙がドラム10の表面に吸着される。
光学ユニット16は、副走査部17によりドラム軸と平行に移動可能に構成され、ドラム10に吸着された感光紙に光ビームで露光して画像の書き込みを行う。図3に示すように、光学ユニット16には、異なる3波長の光源としてLEDユニット320、LEDユニット321、LEDユニット322が配置されている。各LEDユニット320,321,322はそれぞれ複数チャンネル分の基板上に配置された発光ダイオード(LED)を備え、各LEDユニット320,321,322からの光ビームは、ミラー325、326、327を介して、集光レンズ331からドラム10上の感光紙に画像を露光する。露光シャッタ332は露光ソレノイド333により開閉することで、露光開始/終了時に光路の開閉を行なう。
また、複数のLEDユニット320,321,322は、例えば、それぞれ波長450nm程度のB(ブルー)、波長540nm程度のG(グリーン)、波長650nm程度のR(レッド)の各色を発光するように構成でき、各LEDユニットにより銀塩カラー感光材料を露光したとき、BによりY(イエロー)、RによりM(マゼンダ)、GによりC(シアン)がそれぞれ発色するようになる。
光学ユニット16は、移動ベルト340に固定され、一対のガイドレール341、342に案内されてドラム軸と平行方向の副走査方向H及びその反対の方向H’に移動可能に設けられている。移動ベルト340は一対のプーリ343、344に掛け渡され、一方のプーリ344は副走査モータM7の出力軸345に連結され、副走査モータM7の駆動により光学ユニット16がドラム軸と平行に副走査方向H、その反対の方向H’に移動する。
また、図3のように、回転ドラム10の外周面のドラム軸と平行の延長上位置にはフォトダイオード等の受光素子からなる測光部57が配置されており、図3のホームポジションの位置の光学ユニット16が方向H’に若干移動し各LEDユニット320〜322からの光ビームが測光部57に入射することで、各チャンネルの各LEDの光ビームの光量を測定できるようになっている。
図3に示すように、吸引ブロアP1は空気吸引ポンプにより吸引連結管51を通してドラム10内を吸引し、露光ユニット11による露光開始前にドラム10内を負圧にし感光紙を外周面に吸着する。
次に、図1〜図3の画像形成装置1における画像データの流れ及び制御系について更に図4を参照して説明する。図4は図1〜図3の画像形成装置1の露光ユニット11における画像データの流れ及び画像形成装置1の制御系のブロック図である。
図4に示すように、図1〜図3の画像形成装置1は、カラープルーフを作成するために画像処理装置であるRIP(Raster Image Processor)49でラスターデータから網点画像データを作成し、この網点画像データがRIP49から露光ユニット11に転送されるようになっている。また、RIP49は後述の図10のようにネットワークを介して外部のサーバに接続するときにホストコンピュータとして機能するようになっている。
露光ユニット11は、図4のように、RIP49からの網点画像データが入力する画像データI/F部52と、画像データI/F部52からの網点画像データをいったん記憶し随時出力するハードディスク記憶装置等からなるデータバッファ53と、データバッファ53からの網点画像データに基づいて感光紙に対する露光のための露光データを作成するルックアップテーブル54と、ルックアップテーブル54からの露光データのデジタル信号をアナログ信号に変換するB、G、Rの各LEDユニット320〜322に対応した複数のD/A変換部55a,55b,55cと、D/A変換部55a〜55cからの各アナログ信号により各LEDユニット320〜322の各LEDを直接にアナログ変調しドライブする複数のドライバ56a,56b,56cと、を備える。
図4の制御部50は、中央演算処理装置(CPU)等から構成され、画像データI/F部52、データバッファ53、ルックアップテーブル54、各種情報を表示可能な表示部2、読取部70(図5、図9)及び他の装置部分を制御する。
次に、図1,図2の画像形成装置1の装填部12,12’に装填可能なカートリッジについて図5乃至図9を参照して説明する。
図5は本実施の形態によるカートリッジの内部を側面から見た側断面図である。図6は図5のカートリッジの奥側の背面図である。図7は図5のカートリッジ内に収容される巻き芯部材に巻回された感光紙を示す斜視図である。図8は図7の巻き芯部材の側面図である。図9は図7の巻き芯部材の側端部に設けられたIDタグ及び図1,図2の画像形成装置側に設けられた読取部の電気回路図である。
図5,図6に示すように、カートリッジ13は、筐体が上側と下側の二つのシェル56,57に2分割されており、上側シェル56と下側シェル57が蝶番59により接続され開閉可能でありロール状の感光紙を収容可能である。上側シェル56と下側シェル57の両側端部13a及び13bはそれぞれ樹脂材料から構成されている。
カートリッジ13は、全体として略直方体状で長く延びるように構成され、その長手方向が図1の装填部12,12’に装填されるときのカートリッジ13の装填方向Tに一致する。
蝶番59はカートリッジ13の上面側に配置され、また、蝶番59とは反対側のカートリッジ13の下面側における上側シェル56と下側シェル57との合わせ部58からローラ対55を通して感光紙Sの先端を引き出して使用する構造になっている。
カートリッジ13の上側シェル56の上面には手前側端部13bの近傍に持ち運び用の取っ手13dが設けられ、同じく装填方向Tの奥側端部13aの近傍に持ち運び用の取っ手13cが設けられている。
図5、図6のように、カートリッジ13内には、図7のような感光紙Sを巻回した巻き芯部材60が収容されている。巻き芯部材60は、円筒状の両側端部に大径の円形状の鍔部61,62を有し、鍔部61,62の間の円筒部に感光紙Sが巻かれている。
図7,図8のように、奥側の鍔部61の側面部61aには、中心が凹んだ凹部61bが形成されており、凹部61b内に、感材を識別する識別情報がタグ情報として記録されたICチップからなるIDタグ66と金属薄膜からなるコイル部67が設けられている。このタグ情報は書き込み装置を用いてIDタグ66に記録することができる。
また、図5に示すように、図1,図2の画像形成装置1の装填部12,12’の装填方向奥側には、カートリッジ13が装填されたときに、カートリッジ13の樹脂材料からなる奥側端部13aを介してカートリッジ13内の巻き芯部材60の鍔部61に設けられたIDタグ66に接近するように読取部70が設けられており、読取部70は図4の制御部50により制御されるとともに読み取り情報を制御部50に送る。
図9に示すように、読取部70は、コイル部71と、電源72と、送信のための変調部70aと、受信のための復調部70bとを含み、また、IDタグ66は、コイル部67と、送信のための変調部66aと、受信のための復調部66bと、を含む。読取部70のコイル部71と、IDタグ66のコイル部67とが交流磁界によるコイルの相互誘導・電磁誘導により交信し電源供給がなされる。
図9において、読取部70からコイル部71を介して送信すると、IDタグ66がコイル部67で受信し電力を内部で蓄積して電源とするとともに、ICチップに記憶されたIDコード信号を読取部70に送信する。読取部70は、受信したIDコード信号を復調部70bで解読し、その読み取り情報を内蔵のメモリに蓄積し、必要に応じてインターフェイスを介して図4の制御部50に転送し、制御部50ではその読み取り情報に基づいてタグ情報を得る。
上述のように、読取部70はIDタグ66から電波により通信を行うことで非接触でタグ情報を読み取るようになっている。この通信はカートリッジ13の奥側端部13aを介して行われるが、奥側端部13aは樹脂材料から構成されているので、通信に障害はない。
また、IDタグ66はコイル部67で読取部70から受信し、その電力を動作電力に用いるので駆動電源が不要であり、また、読取部70と非接触で接続できる。また、外部との接触用端子が不要であり、コイル部とICチップだけで構成できるので、低コスト化、軽量化、小型化を図ることができる。
次に、上記カートリッジを装填可能な図1乃至図4の画像形成装置がインターネットを介して外部のサーバと接続可能にすることで構成した本実施の形態の感材情報設定システムについて図10を参照して説明する。図10は本実施の形態による感材情報設定システムを概略的に示す図である。
図10の感材情報設定システムは、図1乃至図4の画像形成装置1がRIP49と接続され、RIP49がホストコンピュータとしてインターネットや専用回線等によるネットワーク80を介して遠隔地に感材メーカ等により設置されたサーバ81と接続可能であり、RIP49とサーバ81との間で送信・受信ができるように構成されている。
RIP49は、図4のように、網点画像データを画像記録装置1に転送するとともに、サーバ81から得た感材情報を制御部50に送り、制御部50がその感材情報をメモリに記憶し設定することができる。
サーバ81は、タグ情報である識別情報と対応する感材情報を記憶したデータベースを備えており、RIP49からの問い合わせに対しタグ情報を参照して感材情報を検索し、検索した感材情報を返信し、また、データベースにそのタグ情報に対応する感材情報がないとき、その旨の情報を返信する。
次に、図10の感材情報設定システムの動作について図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、図5乃至図9のカートリッジ13を図1,図2の画像形成装置1の装填部12または12’に装填すると(S01)、カートリッジ13の樹脂材料からなる奥側端部13aを介して巻き芯部材60のIDタグ66が画像形成装置1の読取部70に接近し、読取部70が図9のようにして電波によりタグ情報識を自動的に読み取る(S02)。
このタグ情報を画像形成装置1からホストコンピュータとしてのRIP49へ送信し(S03)、ホストコンピュータ49は送付されたタグ情報をネットワーク80を介しサーバ81に送信する(S04)。
次に、サーバ81のデータべースは送付されたタグ情報を参照して該当する感材情報(種類、サイズ、感度補正値等)等の画像形成装置1が必要とする感材情報を検索し、かかる感材情報があれば(S05)、サーバ81がデータべースからタグ情報を送付したホストコンピュータ49に感材情報を返信する(S06)。
次に、感材情報が送付されたホストコンピュータ49はその感材情報を画像形成装置1に送信し(S07)、画像形成装置1はその感材情報を装填されたカートリッジの情報として設定を更新する(S08)。
また、上記ステップS05で送信したタグ情報に対応する感材情報がない場合は、サーバ81から対応する感材情報がないことの情報をホストコンピュータ49に返信し(S09)、更にホストコンピュータ49から画像形成装置1に送信し、画像形成装置1の表示部2(図1、図4)、かかるエラー情報を警告表示する(S10)。
以上のようにして、カートリッジ13を画像形成装置1に装填すると、画像形成装置1の読取部70がカートリッジ13に含まれるIDタグ66からタグ情報を識別情報として読み取り、ネットワーク80を介してサーバ81に送り、サーバ81のデータベースで識別情報を参照して対応の感材情報を検索し送り返し、その感材情報を画像形成装置1に設定できるので、画像形成装置1でカートリッジ13を交換したとき、感材情報を自動的に設定でき、感材情報の誤設定を確実に回避でき、感材情報の手入力等が不要であるため感材情報設定の手順を省力化できる。
なお、図10のホストコンピュータであるRIP49には、図11のような各ステップを実行するためのプログラムがハードディスク等の記憶装置に格納されており、図11のような動作を実行する際には、かかるプログラムが読み出されて各ステップが実行される。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。IDタグ66は、巻き芯部材60の側端面以外に設けてもよく、例えば、図6のようにカートリッジ13の奥側端部13aの面上に貼り付けられる情報ラベル69にIDタグを埋め込むようにして設けてもよい。この場合、情報ラベル69の位置に装置側の読取部70を合わせることが望ましい。また、奥側端部13aは樹脂材料から構成されているので、通信に障害はない。
また、IDタグは、図9では密に結合した電磁誘導作用を利用した電磁結合方式によるものを用いたが、本発明では、これに限定されず他の種類のIDタグを用いてもよく、例えば、静電気結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等によるものを利用できる。
また、画像形成装置をカラープルーフ作成装置として説明したが、本発明はこれに限定されず、他の種類の画像形成に適用できることは勿論である。
1 画像形成装置
11 露光ユニット
12,12’ 装填部
13 カートリッジ
21 現像ユニット
49 RIP、画像処理装置、ホストコンピュータ
66 IDタグ
67 コイル部
69 情報ラベル
70 読取部
80 ネットワーク
81 サーバ
S 感光紙
11 露光ユニット
12,12’ 装填部
13 カートリッジ
21 現像ユニット
49 RIP、画像処理装置、ホストコンピュータ
66 IDタグ
67 コイル部
69 情報ラベル
70 読取部
80 ネットワーク
81 サーバ
S 感光紙
Claims (10)
- 感光材料を収容したカートリッジが画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記画像形成装置が前記識別情報を取得するステップと、
前記識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバに前記画像形成装置がネットワークを介して前記識別情報を送信するステップと、
前記画像形成装置が前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信するステップと、
前記画像形成装置が前記感材情報を設定するステップと、を含むことを特徴とする感材情報設定方法。 - 前記データベースに前記送信された識別情報に対応する感材情報がないとき、前記画像形成装置が前記サーバから異常情報をネットワークを介して受信するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の感材情報設定方法。
- 前記カートリッジに備えられた情報記録媒体がIDタグであり、前記識別情報がタグ情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の感材情報設定方法。
- 前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置を備え、前記サーバに対する送信・受信を前記画像処理装置が行うことを特徴とする請求項1,2または3に記載の感材情報設定方法。
- カートリッジ内に収容された感光材料に画像形成を行う画像形成装置と、感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバとがネットワークを介して接続可能であり、
前記カートリッジが前記画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記画像形成装置が前記識別情報を取得し、前記サーバに前記画像形成装置がネットワークを介して前記識別情報を送信し、前記画像形成装置が前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信し、前記画像形成装置が前記感材情報を設定するように構成されたことを特徴とする感材情報設定システム。 - 前記カートリッジに備えられた情報記録媒体が前記識別情報をタグ情報として記録したIDタグであり、
前記画像形成装置が前記カートリッジのIDタグから前記タグ情報を電波により非接触で読み取ることのできる読取部を備えることを特徴とする請求項5に記載の感材情報設定システム。 - 前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置と接続されており、前記サーバに対する送信・受信を前記画像処理装置が行うことを特徴とする請求項5または6に記載の感材情報設定システム。
- 感光材料に画像形成を行う画像形成装置が備えるコンピュータのためのプログラムであって、
感光材料を収容したカートリッジが前記画像形成装置に装填されたとき、前記感光材料を識別する識別情報が記録され前記カートリッジに備えられた情報記録媒体から前記識別情報を取得するステップと、
前記識別情報と対応する感光材料に関する感材情報を記憶したデータベースを備えるサーバにネットワークを介して前記識別情報を送信するステップと、
前記サーバから前記識別情報と対応する感材情報をネットワークを介して受信するステップと、
前記画像形成装置に前記感材情報を設定するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記データベースに前記送信された識別情報に対応する感材情報がないとき、前記サーバから異常情報をネットワークを介して受信するステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
- 前記画像形成装置が画像形成のための画像データを生成する画像処理装置を備え、前記コンピュータが前記画像処理装置に備えられていることを特徴とする請求項8または9に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003365873A JP2005128921A (ja) | 2003-10-27 | 2003-10-27 | 感材情報設定方法、感材情報設定システム及びプログラム |
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