JP2005220633A - ベルトコンベアの搬送土砂量検出装置およびその検出方法 - Google Patents

ベルトコンベアの搬送土砂量検出装置およびその検出方法 Download PDF

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正 三浦
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Abstract

【課題】ベルトコンベア上に供給された土砂量の計測をするにあたって、その計測誤差を絶えず許容範囲内に納め得る適切な搬送速度に維持できるようにしたベルトコンベアの搬送土砂量検出装置およびその検出方法を提供する。
【解決手段】ベルトコンベア8の上方に配置した距離センサ16で、ベルト8a上を搬送されてくる土砂表面までの距離を所定のサイクルで繰り返し計測するとともに、該センサ16により検出された土砂表面までの距離とベルト面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算手段で演算し、該土砂の断面積とベルトコンベアの搬送速度とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を搬送土砂量積算手段によって算出して積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求め、該求めた搬送土砂量の多少に応じて該ベルトコンベア8の搬送速度を速度制御手段で制御し、該土砂量が設定された上限値を超えた場合には、該ベルトコンベア8の搬送速度を増速させるとともに、該土砂量が設定された下限値を下回った場合には、その搬送速度を減速する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば土圧式シールド工法などで土砂の搬送に多用されているベルトコンベアの搬送土砂量検出装置およびその検出方法に関する。
例えば土圧シールド工法においては、掘削土の排出には一般にスクリューコンベアが用いられており、このスクリューコンベアの排出端にはベルトコンベアを配置し、当該ベルトコンベアを通じてズリ搬送台車に土砂を受け渡す方法が主流となっている。
ここで、このベルトコンベア上を搬送される土砂量を計測する方法として、最近ではレーザースキャナーをセンサとして利用して、リアルタイムに計測表示可能となした技術が採用されている。この計測方法は、空荷状態のベルトコンベアの搬送面(ベルト面)に対して、その幅方向にレーザー光を照射してスキャンさせ、そのレーザー光の搬送面からの反射時間を基準値として、この基準値と土砂搬送時の土砂表面からの反射時間との差から土砂の断面積を極短い所定時間サイクルで繰り返し算出計測するとともに、この計測された断面積に上記計測サイクル時間当たりのベルトコンベアの進行長を乗ずることで、その計測サイクル時間当たりの体積を逐次算出し、この体積を積算することで排出土砂量を検出できるようにしたものであり、リアルタイムな計測が可能となっている。
また、特開2002−139312号公報に示されているように、コンベア上の搬送土砂の輪郭を定位置で撮影し、撮影されたその輪郭に基づいて、所定時間毎に搬送土砂の断面積を画像処理により求め、得られた断面積にコンベアの搬送速度を乗じて搬送土砂量を計測するようにした技術も知られている。
特開2002−139312号公報
ところで、シールド工法にあっては、地盤性状の変化に伴うシールドマシンの掘進速度変化などに起因して、排出する掘削土の搬送土砂量は不均一となり易い。このため、上記従来のような搬送土砂量の計測方法では、ベルトコンベアの速度を一定にしているので、特に搬送土砂量が少なくなった場合に、計測誤差が大きいものとなっていた。
この計測誤差の主たる原因としては、基準面となるベルト面の振れがあげられる。即ち、搬送土砂量が多くて土砂の高さが嵩んでいる時には、当該土砂の重みによってベルトの振れ量は小さくなるから、基準面の変動は少なく、その測定精度は確保されるが、搬送土砂量が少なくなると土砂の高さは低くなって重量も減少し、もってベルト面の振れは大きくなってしまうので、その測定誤差は土砂量が減る程に増大してしまうことになる。そして、搬送土砂量の嵩高がある一定値以下まで下がると、その誤差は許容限界を超えて大きくなりすぎ、当該測定自体が無意味なものとなってしまい、特に、搬送土砂の厚みが1cm以下になると測定は不能となる。
一方、搬送土砂量が少ないときにでも、その嵩高が一定値以上になるように、ベルトコンベア速度を遅くすると、スクリューコンベアから排出される土砂量が多くなった場合に、ベルトコンベアによる搬送が追いつかなくなって搬送量が確保できなくなり、土砂のつまりやオーバフローなどの不具合を来す虞がある。
このため、ベルトコンベアの搬送速度については、作業員が目視判断によって適宜に管理をしていたが、計測誤差が少ない適正な搬送土砂量になるように、その速度を絶えず維持することは困難であった。なお、当該問題点は、シールド工法での土砂搬送に限らず、ベルトコンベアによる土砂搬送全般に言えることである。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的とするところは、搬送土砂量の多少に応じた最適な搬送速度を得てられるようにしたベルトコンベアの搬送速度制御方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明にかかるベルトコンベアの搬送土砂量検出装置では、ベルトコンベアの上方に配置されてベルト上を搬送される土砂表面までの距離を所定のサイクルで繰り返し計測するセンサと、該センサにより検出された土砂表面までの距離とベルトコンベア搬送面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算する演算手段と、該土砂の断面積とベルトコンベアの搬送速度とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を算出して積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求める搬送土砂量積算手段と、該求めた搬送土砂量の多少に応じて、該土砂量が設定された上限値を超えると該ベルトコンベアの搬送速度を増速させるとともに、該土砂量が設定された下限値を下回ると該ベルトコンベアの搬送速度を減速する速度制御手段と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
ここで、前記速度制御手段は、搬送土砂量の上限値及び下限値の設定手段と、ベルトコンベア速度を複数段に分けて設定する速度設定手段と、搬送土砂量が上限値を越えた場合に、前記ベルトコンベアの速度を現在速度より一段上げ、下限値を下回った場合に現在速度より一段下げる速度切替制御手段を備えた構成となし得る(請求項2)。
また、前記の目的を達成するために、本発明にかかるベルトコンベアの搬送土砂量検出方法では、ベルトコンベアの上方に配置した距離センサで、ベルト上を搬送されてくる土砂表面までの距離を所定のサイクルで繰り返し計測するとともに、該センサにより検出された土砂表面までの距離とベルト面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算手段で演算し、該土砂の断面積とベルトコンベアの搬送速度とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を搬送土砂量積算手段によって算出して積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求め、該求めた搬送土砂量の多少に応じて該ベルトコンベアの搬送速度を速度制御手段で制御し、該土砂量が設定された上限値を超えた場合には、該ベルトコンベアの搬送速度を増速させるとともに、該土砂量が設定された下限値を下回った場合には、該ベルトコンベアの搬送速度を減速する、ことを特徴とする(請求項3)。
また、前記速度制御手段による速度制御は、ベルトコンベア速度を複数段に分けて設定し、前記搬送土砂量が上限値を超えた場合には、前記ベルトコンベアの速度を現在速度より一段上げ、下限値を下回った場合に現在速度より一段下げることを特徴とする(請求項4)。
本発明にかかるベルトコンベアの搬送土砂量検出装置およびその検出方法によれば、ベルトコンベア上を搬送される土砂量が設定値を超えて大きい場合には、ベルトコンベアの搬送速度があがる一方、搬送土砂量が設定値を下回って小さい場合には、その搬送速度が下がるため、常にベルトコンベア上の搬送土砂量を適正な範囲内に安定的に維持して搬送し得、もってベルトの振れを常時小さく抑えて、土砂量の計測誤差を小さくすることができ、当該ベルトコンベア上に供給される搬送土砂量の変動に拘わらずその計測精度を可及的に向上させることができる。
また、供給される土砂量が少ない場合に、ベルトコンベアの搬送速度を下げて運転するので、当該ベルトコンベアによる土砂の搬送効率を可及的に向上させることができて、消費電力の低減化等の省エネルギー化も可及的に図ることができる。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかる土砂量計測装置が付加されたベルトコンベアを搭載したシールド掘削機の全体的構成を示し、図2は図1のA部拡大図、図3は図2のB−B線断面図である。これらの図において1はシールド掘削機、2は掘削機1の後部に連続して構築されたシールドトンネルである。
図1に示すように、掘削機1の前面にはカッターディスク3が設けられ、後部内面には複数の油圧ジャッキが配置され、ディスク3の回転とジャッキの駆動により掘削機1自体が既に構築されたトンネル2の先端に反力をとって前進することにより掘削機1の前面の切り羽が掘削されていく。この掘削動作によって掘削された土砂は、掘削機1の先端部に隔壁で仕切られて画成された土圧室4内に取り込まれる。この土圧室4に取り込まれた掘削土砂は、先端が当該土圧室4内の下部に開口して後方に向けて斜めに立ち上がる第1のスクリューコンベア5を通じて土圧室4外に排出される。この第1のコンベア5の後端にはトンネル2の天井部に平行配置された第2のスクリューコンベア6が連結され、このスクリューコンベア6により掘削土砂はさらにトンネル2内を後方に向けて移送される。
第2のスクリューコンベア6の後端の土砂吐出ゲート6aの下部には後部側に向けて斜めに立ち上がる第1のベルトコンベア7の先端が位置し、このベルトコンベア7の後部には第2のベルトコンベア8が配置されており、掘削土砂は第2のベルトコンベア8を介してズリ搬送台車側に受け渡されて後部側に搬送される。各ベルトコンベア7,8は図3に示すように、後続台車9の一側部に設けた逆L字形の支持フレーム10上に支持されている。
図1〜図3に示すように、トンネル2の床面には複線化された軌条11が敷設されているとともに、その一側部には補助軌条12が平行に敷設されており、前記支持フレーム10はその下端が補助軌条12に沿って移動可能に支持される一方、側端が軌条11上を走行する後続台車9に連結されていて、当該後続台車9と一体的に移動可能となっている。また、図3中符号14は他方の軌条11上を走行するバッテリ機関車であり、ズリ搬送台車はこのバッテリ機関車14に牽引されてトンネル2内を移動可能となっている。
上記支持フレーム10上には、第2のベルトコンベア8の後部に位置されて、当該後部の周囲を取り囲むように矩形状にフレーム15が組み付けられており、このフレーム15の上部中央には、ベルトコンベア8のベルト8a上を搬送される土砂量を検出するためのセンサ16が配置されている。
このセンサ16はレーザースキャナであって、センサ16の発光部から測定対象物に向けて照射したレーザパルスの反射光を受光モジュールにて受光し、この時の光の伝播時間を測定することにより、対象物までの距離を所定のサイクル時間で繰り返し計測する。また、レーザパルスは内蔵された回転ミラーによって予め設定された角度範囲をスキャンする。ここで、センサ16の位置は図4(a),(b)に示すようにベルト8aの幅方向中心位置であって、その離間間隔が約1000mm、またベルト8aの振れに伴う測定誤差を可及的に小さくするため、コンベアローラ8bの直上で90°の交差角をなすように配置される。すなわち、図4(a)に示すように、上部側を移動するベルト8aは、三つのローラ8bにより湾曲形状に保持され、また、左右のベルト押さえ8cによってローラ8bからの離脱を防止するようになっているが、搬送速度が上がり、かつ搬送土砂量が少ないほど振れが大きくなりやすいため、ローラ8bの直上位置を最も計測誤差が生じにくい位置として設定することが必要である。
このセンサ16の検出値は、図2に示すように、通信ケーブルを介して制御手段としてのパソコン17の本体に入力される。また、パソコン17の本体には、前記各ベルトコンベア7,8の駆動用のインバータモータ18や、スクリューコンベア6の駆動モータ6b、並びにゲート6aの開閉機構に接続された制御盤19から各種データが通信ケーブルを介して入力されるとともに、パソコン17側から当該制御盤19に対してモータ18の加減速指示がなされるようになっており、これら一連の作業はパソコン17に内蔵された処理ソフトにより行われる。
すなわち、センサ16は所定の計測サイクルで測定対象物までの距離を逐次繰り返し計測するようになっており、パソコン17は当該センサ16によって検出された土砂表面までの距離とベルトコンベア搬送面であるベルト面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算する演算手段と、当該土砂の断面積とベルトコンベア8の搬送速度(上記計測サイクル時間当たりのベルト8aの移動量)とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を逐次算出して、その算出値の所定回数分を積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求める搬送土砂量積算手段と、演算手段による土砂断面積の演算結果及び積算手段による土砂堆積の積算結果とをそれぞれモニターに表示する表示手段と、求めた搬送土砂量の多少に応じて、当該土砂量が設定された上限値を超えるとベルトコンベア8の搬送速度を増速させるとともに、当該土砂量が設定された下限値を下回るとベルトコンベア8の搬送速度を減速する速度制御手段とを内在して備えている。
また、上記処理ソフトの機能は、上記センサ16からの計測値を取り込んでその値を断面積に換算して数値表示する機能、同断面形状を画像として表示する機能、ベルトコンベア8の速度を取り込み、前記断面積に乗じて積算体積を演算してモニターに数値表示する機能、土砂断面積に応じてベルトコンベア7,8の加減速を制御する機能が盛り込まれている。
図5は、モニターに表示される処理ソフトの作業用ウィンドウ20の具体例を示すものである。このウィンドウ20はパソコン17の電源投入により自動的に起動されるもので、上部に一般的ウィンドウ画面と同様、タイトルバー21、メニューバー22が配列され、下部に現在の計測状態を表示するためのタスクバー23が配列され、これら各バー21〜23で囲われた内側を操作、表示のための領域24とし、この領域24の内部に各種表示ボタン及び表示窓が表示されている。
このうち表示ボタンは、計測開始ボタン(スタートボタン)25、通信画面表示ボタン26、基準値取得ボタン27、計測中断/再開ボタン28、計測終了ボタン29、リセットボタン30、スケール変更ボタン32、画像反転ボタン31等からなり、該当する表示位置にマウスポインタ42をドロップし、クリックすることでそれぞれのボタンに表示された命令が実行される。また、スケール変更ボタン32のみは中央に設けたボタンにマウスポインタをドロップし、上下方向ドラッグすることで、後述の照射表示窓の表示スケールを変更させることが可能となっている。
表示窓は、断面積表示窓33,34、体積表示窓35,36、繰り上げ表示窓37、ベルコン(ベルトコンベア)速度表示窓38、及び画面中央に大きく表示された照射表示窓39からなるものである。このうち、断面積表示窓33,34は通過する土砂の断面積の現在値をそれぞれcm、mm単位で数値表示するもの、体積表示窓35,36は断面積とベルトコンベア速度とを乗じた積算体積をそれぞれcm、mm単位で数値表示するもの、繰り上げ表示窓37は積算体積が300m以上になると1加算するもので、1繰り上がる毎に体積表示窓の表示は初期値に戻り、順次積算を繰り返すようになっている。
また、照射表示窓39は現在計測中の実際の断面形状を表示するもので、図4(a)に示すようなベルトコンベアの断面形状を、基準ラインとして例えば赤線で表示し、計測値すなわち土砂表面の輪郭を例えば青線などで表示することにより、現在計測中の断面形状を前記数値とともに視覚的に見ることができるようにしている。
以上において、計測実行前の設定作業としては次のことを行う。すなわち、各機器のパソコン17への接続確認後、メニューバー22中の「設定(S)」をクリックすると、図6(a)に示すような設定画面40が呼び出されるので、この画面にてスキャン角度範囲、形状記憶スキャン回数、誤差無視範囲を数値入力することで、設定が完了する。ここで、左右それぞれの設定範囲は0〜90°まで設定できるが、実際の照射範囲(図4(a)参照)からそれに応じた角度に設定すればよい。また、形状記憶スキャン回数(計測回数)は多ければ多いほど精度が上がるが、時間がかかるので、適宜なスキャン回数を選択する。
なお、設定画面40中の下部にある現在値ボタンをクリックすれば、現在の設定の確認画面40aが表示されて逐次に設定値を確認でき、設定値を変更する場合には、設定画面40中で新たな設定値を入力した後に、設定反映ボタンをクリックすることで設定値が更新され、設定作業が完了する。
次に、通信画面の表示ボタン26をクリックすることにより、図6(b)に示すように、通信画面41が表示されるので、センサ16とパソコン17間の受信/送信設定を行うことにより、データ通信が可能となる。
次いで、前記ベルトコンベア8の空荷状態下でウィンドウ画面20内の基準値取得ボタン27をクリックすれば、基準値、すなわちベルト8aまでの距離とその形状分布が基準値として取り込まれ、以後は計測値と基準値との差分を断面積として表示可能となる。以後、スクリューコンベア5,6及びベルトコンベア7,8の稼働に応じて計測開始ボタン(スタートボタン)25をクリックすれば、計測が可能となり、順次表示窓にその数値及び断面形状が表示される。
以上の機能に加え、本処理ソフトには計測された断面積に応じてコンベア速度を可変にする速度制御機能が組み込まれている。
前述のごとく、実際の測定に際し、土砂のない空荷状態下において高速でベルト8aを移動させると当該ベルト振動が大きくなり、図4(a)に示す振れ幅が最大となり、測定誤差が大となる。これに対し、掘削土砂がベルト8a上に堆積されている場合にはその重量に応じた「重し」効果により振れ幅はより小さくなり、計測誤差も小さくなる。
この重量は土砂比重によっても異なるが、計測される断面積に比例するものであるから、断面積が大であれば、精度のよい計測がなされることになる。つまり、スクリューコンベア5,6およびベルトコンベア7を通じて供給される土砂量に対して、ベルトコンベア8の搬送速度を遅くするほど、ベルトコンベア8による搬送土砂量は多くなって、測定精度は高くなる極端に遅くした場合には、測定精度は高い。その代わりスクリューコンベア6から吐出される土砂量に対するベルトコンベア7,8の搬送量が少なくなり、搬送が停滞したりオーバフローする不具合が生ずる。
それ故、断面積が常時一定となるようにベルト搬送速度を可変することによって計測誤差を小さく保つと同時にスクリューコンベア6からの吐出土砂量に応じた最適輸送効率を得ることができることになる。
例えば制御対象であるベルトコンベア7,8の速度とインバータモータ18の出力との関係は、次の表1に示す通りであり、これらを設定値として予め登録しておく。
Figure 2005220633
また、土砂量計測値の上限値及び下限値を制御パラメータとして、それぞれ設定しておくことにより、次の図7に示す制御が実行される。
図7において、まず計測開始ボタンをクリックすることで、ベルトコンベア7,8のモータ18が駆動し、最初の段階ではベルトコンベア速度は基準速度である中速で移動を開始する(ステップST1,2)。
次いでスクリューコンベア5,6の駆動及びゲート6aの開信号を受けて計測及び演算が開始され、その値を作業ウィンドウ20上に順次表示する(ステップST3〜ST6)。
これと同時にステップST7では土砂量が設定された範囲の上限を上回っているか否かの判断がなされる。NO、すなわち上回っていない場合は、次のステップ8で土砂量が設定された下限値を下回っているか、否かの判断がなされ、NO、すなわち下回っていない場合には、ベルトコンベア速度を中速に保持したまま掘削土砂の搬送を持続する。
ステップST7でYES、すなわち設定された上限を所定時間以上上回っていた場合は、所定時間経過後、モータ18の出力を一段速い速度である高速に引き上げ(ST9)、この状態で再びステップST7,8における判断を繰り返す。
その逆にステップST8でYES、すなわち設定された下限を所定時間以上下回った場合は、所定時間経過後モータ18の出力を一段低い速度である低速に引き下げ(ST10)、この状態で再びステップST7,8における判断を繰り返す。
なお、所定時間以上というのは、スクリューコンベアからベルトコンベアに受け渡される土砂の形状に凹凸があるからで、一時的な断面形状の過小により直ちに速度変更した場合には過誤を生ずるからである。
図8(a)〜(c)は搬送土砂量がそれぞれ適正・過大・過小な状態における土砂の断面形状を示すもので、同図(a)〜(c)中において波線で示した上部側円弧が上限値、下部側円弧が下限値であり、(a)においては計測された掘削ずりはこの上下限の範囲に入っており、搬送量と搬送速度がマッチングしている。また(b)においては、搬送量が上限値を上回って過大となっており、(c)では搬送量が下限値を下回って過小となっている。過大の場合には搬送が遅滞し、過小の場合にはベルト8aの振動により計測精度の低下を来す要因となるため、それぞれ搬送速度を上げる、または下げることによって、適正な搬送量となすことができる。
すなわち、ベルトコンベア8上を搬送される土砂量が設定値を超えて大きい場合には、ベルトコンベア8の搬送速度があがる一方、搬送土砂量が設定値を下回って小さい場合には、その搬送速度が下がるため、常にベルトコンベア8上の搬送土砂量を適正な範囲内に安定的に維持して搬送し得、もってベルト8aの振れを常時小さく抑えて、土砂量の計測誤差を小さくすることができ、当該ベルトコンベア8上に供給される搬送土砂量の変動に拘わらずその計測精度を可及的に向上させることができるようになる。
また、ベルトコンベア8上に供給される土砂量が少ない場合には、ベルトコンベア8の搬送速度を下げて運転するので、当該ベルトコンベア8による土砂の搬送効率を可及的に向上させることができて、消費電力の低減化等の省エネルギー化が可及的に図れる。
なお、図示しないが、センサ16による土砂量計測位置よりも上流側に位置させて、ベルトコンベア8の両側には、ベルト8aの両側縁上に突出して土砂を中央部に寄せるように案内するガイド部材を設けるのが好ましい。この場合、当該ガイド部材は搬送方向後方に向けて回動可能となしておくとともに、スプリング等の付勢手段で先端の揺動端側をべると8a上に突出するように付勢しておき、搬送土砂量が少ないときにはベルト8a上に幅方向に広がった両側部の土砂をベルト中央部に向けて掻き寄せるように案内する一方、多量の土砂が搬送されてきたときには、移動する多量の当該土砂に押し戻されてベルト8a面上から待避する機構を付設しておくことが望ましい。
本発明が適用されるシールド掘削機の全体的構成を示す側断面図である。 図1のA部拡大断面図である。 図2のB−B線断面図である。 (a),(b)はセンサとベルトコンベアの配置を示す正面図及び側面図である。 処理ソフトの作業ウィンドウを示す説明図である。 (a)は同処理ソフトにおける設定画面、(b)は同処理ソフトにおける通信設定画面を示す説明図である。 同処理ソフトによる速度変更手順を示すフローチャートである。 (a),(b),(c)は搬送量の上下限設定値と計測値を示す説明図である。
符号の説明
1 シールド掘削機
2 シールドトンネル
5,6 スクリューコンベア
7,8 ベルトコンベア
8a ベルト
8b ローラ
16 センサ
17 パソコン(演算手段,搬送土砂量積算手段,速度制御手段)
18 インバータモータ
33,34,35,36,37,38,39 表示手段

Claims (4)

  1. ベルトコンベアの上方に配置されてベルト上を搬送される土砂表面までの距離を所定のサイクルで繰り返し計測するセンサと、
    該センサにより検出された土砂表面までの距離とベルト面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算する演算手段と、
    該土砂の断面積とベルトコンベアの搬送速度とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を算出して積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求める搬送土砂量積算手段と、
    該求めた搬送土砂量の多少に応じて、該土砂量が設定された上限値を超えると該ベルトコンベアの搬送速度を増速させるとともに、該土砂量が設定された下限値を下回ると該ベルトコンベアの搬送速度を減速する速度制御手段と、
    を備えたことを特徴とするベルトコンベアの搬送土砂量検出装置。
  2. 前記速度制御手段は、
    搬送土砂量の上限値及び下限値の設定手段と、
    ベルトコンベア速度を複数段に分けて設定する速度設定手段と、
    搬送土砂量が上限値を越えた場合に、前記ベルトコンベアの速度を現在速度より一段上げ、下限値を下回った場合に現在速度より一段下げる速度切替制御手段と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベアの搬送土砂量検出装置。
  3. ベルトコンベアの上方に配置した距離センサで、ベルト上を搬送されてくる土砂表面までの距離を所定のサイクルで繰り返し計測するとともに、
    該センサにより検出された土砂表面までの距離とベルト面までの基準距離との差から通過する土砂の断面積を演算手段で演算し、
    該土砂の断面積とベルトコンベアの搬送速度とから前記計測サイクル時間当たりの搬送土砂体積を搬送土砂量積算手段によって算出して積算することで、単位時間当たりの搬送土砂量を求め、
    該求めた搬送土砂量の多少に応じて該ベルトコンベアの搬送速度を速度制御手段で制御し、該土砂量が設定された上限値を超えた場合には、該ベルトコンベアの搬送速度を増速させるとともに、該土砂量が設定された下限値を下回った場合には、該ベルトコンベアの搬送速度を減速する、
    ことを特徴とするベルトコンベアの搬送土砂量検出方法。
  4. 前記速度制御手段による速度制御は、ベルトコンベア速度を複数段に分けて設定し、前記搬送土砂量が上限値を超えた場合には、前記ベルトコンベアの速度を現在速度より一段上げ、下限値を下回った場合に現在速度より一段下げることを特徴とする請求項3に記載のベルトコンベアの搬送土砂量検出方法。
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