JP2005219098A - 形状矯正能に優れたテンションレベラ - Google Patents

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敦 相沢
Kenji Hara
健治 原
Yoshikazu Miwa
嘉一 三輪
Shinichi Koga
慎一 古賀
Masaro Deguchi
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Abstract

【課題】 C反りを発生させずに高伸び率を付与して形状矯正する際に生じるワークロールの撓みの影響を効果的に補正し、耳伸び形状を生じさせることのなく形状矯正する。
【解決手段】 2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいて、前記伸長ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット及び前記C反り矯正ユニットを構成するワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパを付与して、高伸び率を付与して形状矯正する際に生じるワークロールの撓みの影響を補正する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、金属帯の形状矯正に使用するテンションレベラに関する。
形状制御技術の進歩に伴い、圧延された金属帯の形状は向上しているが、圧延で得られる形状のレベルには限界があり、耳伸び,中伸び,クォータ伸びや各種伸びが複雑に組み合わされた複合伸びが生じることが多い。そのため、このような形状不良を矯正し、平坦な板に加工する手段として、テンションレベラが多く使用されている。
例えば、非特許文献1では、図1に示されるように、テンションレベラのロール配置が紹介されている。図中、1は金属帯、2a,2b,2c,2dはワークロール,3は中間ロール、4はバックアップロール、5a,5b,5c,5d,5e,5fはデフレクターロール、6a,6b,6c,6dはワークロールユニットを示している。
そして、2つのデフレクターロール5a,5bと、その間に対向配置した一対のワークロールユニット6a,6bで伸長ユニットLが構成されている。また、2つのデフレクターロール5c,5dと、その間に配置したワークロールユニット6cでC反り矯正ユニットMが構成されている。さらに、2つのデフレクターロール5e,5fとその間に配置されたワークロールユニット6dでL反り矯正ユニットNが構成されている。
図1に示されるテンションレベラによる金属帯の形状矯正は、次のような作動により行われる。すなわち、金属帯1は、レベラの入口側と出口側に設けられた一対のブライドルロール(図示せず)等の張力付加装置により所要の張力が付与された状態で送り込まれる。金属帯を挟んで上下に千鳥状に配列された複数の小径ワークロールを通過する間に順曲げと逆曲げが交互に繰り返して加えられることにより、形状矯正に必要な塑性伸びが付加され、形状不良が矯正される。
伸長ユニットLでは、通常、ワークロール,中間ロール及びバックアップロールからなるワークロールユニット又はデフレクターロールが上下に移動して、対向するワークロール又はワークロールとデフレクターロール間のインタメッシュ、すなわちストリップの曲げ量を調整し得るようになっている。そして、テンションレベラの伸長ユニットでは、対向するワークロールユニット6a,6b間のインタメッシュを大きくして金属帯に大きな伸びを与えている。
C反り矯正ユニットMでは、ワークロール2cとデフレクターロール5c(又は5d)間のインタメッシュを前記伸長ユニットより小さくして、主として前記伸長ユニットで生じた金属帯のC反りを矯正している。
さらに、L反り矯正ユニットNでは、ワークロール2dとデフレクターロール5e(又は5f)間のインタメッシュを前記C反り矯正ユニットMより小さくして、金属帯のL反りを矯正している。
なお、図2に示すように、C反り矯正ユニットが、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットで構成され、L反り矯正ユニットNが前記C反り矯正ユニットMの出口側に配設された1つのデフレクターロールのみで構成される場合もある。
(社)日本塑性加工学会編,「矯正加工―板,管,棒,線を真直ぐにする方法―」,(株)コロナ社,1992年1月20日,p.91
上記のようなテンションレベラにより金属帯の原板形状が矯正されている。しかし、原板形状を十分に矯正するためには、0.2%以上の高伸び率を付与する必要が生じる。ところが、高伸び率を与えると、小径のロールが撓むことにより、金属帯の端部に作用する張力が中央部に作用する張力よりも大きくなるため、端部が極端に伸ばされ耳伸びが生じ易い。この小径のワークロールの撓みを抑制するために、ワークロールユニットは小径のワークロールを中間ロール及びバックアップロールで支持する構成になっているが、完全に小径のワークロールの撓みを抑制することは困難である。このため、耳伸びの発生を抑制することは難しくなっている。
また、金属帯の中には、板幅方向の機械的性質の分布が不均一なものがあり、リムド鋼等では板幅中央部に比べて降伏応力の低い板端部が大きく伸びるため、耳伸びが生じ易いことが知られている。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、伸長ユニット,C反り矯正ユニット,L反り矯正ユニットのワークロールユニットの内、何れか又は複数の適切なワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパを付与してC反りを発生させずに効果的にワークロールの撓みの影響を補正し、耳伸び形状を生じさせることのないテンションレベラを提供することを目的とする。
本発明の形状矯正能に優れたテンションレベラは、その目的を達成するため、2つ以上のワークロールユニットが組み込まれたテンションレベラにおいて、曲げ方向が互いに逆の少なくとも2つのワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されていることを特徴とする。
2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいては、前記伸長ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット及び前記C反り矯正ユニットを構成するワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されている。
また、2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設された1つのデフレクターロールからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいては、前記C反り矯正ユニットを構成する一対のワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されている。
さらに、2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設された1つのデフレクターロールからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいては、前記伸長ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット及びC反り矯正ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されている。
本発明の形状矯正能に優れたテンションレベラでは、クラウン又はテーパを付与したワークロールを備えたワークロールユニットの配置を適正化しているので、C反りを発生させずに高伸び率を付与して形状矯正する際に生じるワークロールの撓みの影響を効果的に補正することができる。このため、本発明のテンションレベラにより、耳伸び形状の改善ができ、形状精度に優れた金属帯の形状矯正が可能となる。
本発明者等は、C反りを発生させずにワークロールの撓みの影響を効果的に補正し、耳伸び形状を改善するために、ワークロールの撓み補正機構としてワークロールにクラウン又はテーパを付与すること、並びにクラウン又はテーパを付与したワークロールを備えたワークロールユニットの配置の適正化について、種々調査検討した。
ところで、一般に、小径のワークロールが組み込まれたワークロールユニットを用いて金属帯を変形させる際には、ワークロールにクラウン又はテーパを付与することにより耳伸びの低減は可能である。
そこで、伸長ユニット,C反り矯正ユニット及びL反り矯正ユニットから構成されるテンションレベラにおいても、そのワークロールユニットの何れか又は複数のワークロールにクラウン又はテーパを付与することにより、板幅中央部に比べて板端部の圧下量を小さくしてワークロールの撓みの影響を補正し、耳伸びの発生を抑制しようとすることが想定される。
しかし、各ワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパを付与することの板形状に及ぼす影響が定量的に明確でないために、どのワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパを付与すれば、効果的にワークロールの撓みの影響を補正できるかが把握できていない。形状改善効果の小さいワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパを付与しても、十分な形状改善効果は得られない。
本発明は、クラウン又はテーパを付与したワークロールを備えたワークロールユニットの配置を適正化することにより、C反りを発生させずにワークロールの撓みの影響を効果的に補正し、耳伸び形状を改善することができたものである。
まず、本発明のテンションレベラとして、図1に示すような、2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニットL、該伸長ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるC反り矯正ユニットM、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるL反り矯正ユニットNを配列してなるテンションレベラのワークロールにクラウンを付与した場合について説明する。なお、以下の記載ではクラウンを付与した場合について説明しているが、テーパ付与もクラウン付与と同じ作用を有するので、テーパ付与の場合についても所望の効果が得られることは説明するまでもない。
伸長ユニットL,C反り矯正ユニットM,L反り矯正ユニットNの各ワークロールユニットのワークロールそれぞれ単独にクラウン又はテーパを付与した場合の耳伸び形状改善効果について調査した。
その結果、図3に示すように、C反り矯正ユニットMを構成するワークロールユニット6cのワークロール2cへのクラウン付与の効果が最も大きく、次に伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2bへのクラウン付与の効果が大きくなっている。そして、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2a、及びL反り矯正ユニットNを構成するワークロールユニット6dのワークロール2dへのクラウン付与の効果は小さい。
なお、ワークロールユニット6aのワークロール2aへのクラウン付与の効果が小さいのは、図4に示すように、クラウン付与の影響がワークロール2b,2cで曲げ変形を受ける際に軽減するためである。
また、ワークロールユニット6dのワークロール2dへのクラウン付与の効果が小さいのは、一般にL反り強制ユニットNで生じる伸び率は小さく、ワークロール2dにおける曲げ変形では板形状を大きく変化させるほどの塑性変形が生じていないためである。
次に、伸長ユニットL,C反り矯正ユニットM,L反り矯正ユニットNの各ワークロールユニットのワークロールそれぞれ単独にクラウンを付与した場合に発生するC反りについて調査した。
その結果、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aやC反り矯正ユニットMを構成するワークロールユニット6cのワークロール2cにクラウンを付与した場合には、上に凸のC反りが発生し、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2bやL反り矯正ユニットNを構成するワークロールユニット6dのワークロール2dにクラウンを付与した場合には、下に凸のC反りが発生した。
すなわち、いずれのワークロールユニットのワークロールにクラウンを付与する場合にも、ロールクラウンに沿った方向にC反りが発生する。
そこで、発生するC反りの方向が逆でかつ耳伸び形状改善効果が大きいワークロールユニット6bとワークロールユニット6cの両方のワークロール2b,2cにクラウンを付与すると、それぞれのロールクラウンがC反りに及ぼす影響を相殺しあってC反りの発生を防止できることがわかった。
また、図5に示すように、ワークロールユニット6bとワークロールユニット6cの両方のワークロール2b,2cにクラウンを付与した場合には、ワークロール2b,ワークロール2cそれぞれ単独にクラウンを付与した場合の形状改善効果の和に近い効果が得られる。
以上のように、図1に示した形式のテンションレベラにおいては、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2b、及びC反り矯正ユニットMを構成するワークロールユニット6cのワークロール2cにクラウンを付与することにより、C反りの発生を防止しながら、高伸び率を付与して形状矯正する際に生じるワークロールの撓みの影響を補正して、耳伸びを改善できることが明らかになった。
次に、図2に示すような、2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニットL、該伸長ユニットLの出口側に配設され、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなるC反り矯正ユニットM、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設された1つのデフレクターロールからなるL反り矯正ユニットNを配列してなる形式のテンションレベラのワークロールにクラウンを付与した場合について説明する。
伸長ユニットL,C反り矯正ユニットMの各ワークロールユニットのワークロール単独にクラウンを付与した場合の耳伸び形状改善効果について調査した。
その結果、図6に示すように、C反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6dのワークロール2dへのクラウン付与の効果が最も大きく、以下、C反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6cのワークロール2c、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2bの順にクラウン付与の効果が大きくなっている。そして、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aへのクラウン付与の効果は小さい。
なお、ワークロールユニット6aのワークロール2aへのクラウン付与の効果が小さいのは、図7に示すように、クラウン付与の影響がワークロール2b,2c,2dで曲げ変形を受ける際に軽減するためである。
次に、伸長ユニットL,C反り矯正ユニットMの各ワークロールユニットのワークロールに単独にクラウンを付与した場合に発生するC反りについて調査した。
その結果、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aやC反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6cのワークロール2cにクラウンを付与した場合には、上に凸のC反りが発生し、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2bやC反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6dのワークロール2dにクラウンを付与した場合には、下に凸のC反りが発生した。
すなわち、いずれのワークロールユニットのワークロールにクラウンを付与する場合にも、ロールクラウンに沿った方向にC反りが発生する。
そこで、発生するC反りの方向が逆でかつ耳伸び形状改善効果が大きいワークロールユニット6cとワークロールユニット6dの組み合わせ、又はワークロールユニット6bとワークロールユニット6cの組み合わせでそれぞれの小径ワークロールにクラウンを付与すると、それぞれのロールクラウンがC反りに及ぼす影響を相殺しあってC反りの発生を防止できることがわかった。
また、図8に示すように、ワークロールユニット6cとワークロールユニット6dの両方のワークロール2c,2dにクラウンを付与した場合には、ワークロール2c,ワークロール2dそれぞれ単独にクラウンを付与した場合の形状改善効果の和に近い効果が得られ、ワークロールユニット6bとワークロールユニット6cの両方のワークロール2b,2cにクラウンを付与した場合には、ワークロール2b,ワークロール2cそれぞれ単独にクラウンを付与した場合の形状改善効果の和に近い効果が得られる。
以上のように、図2に示した形式のテンションレベラにおいては、C反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニット6c,6dのワークロール2c,ワークロール2dにクラウンを付与するか、又は伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2b、及びC反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6cのワークロール2cにクラウンを付与することにより、C反りの発生を防止しながら、高伸び率を付与して形状矯正する際に生じるワークロールの撓みの影響を補正して、耳伸びを改善できることが明らかになった。
図1に示した形式のテンションレベラにおいて、急峻度が1%の耳伸び(板端と板幅中央の伸び率差が2.5×10-4)である板厚0.5mm,板幅1120mmの鋼板を伸び率0.2%で形状矯正した。
請求項2に記載の方法により、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2bと、C反り矯正ユニットMを構成するワークロールユニット6cのワークロール2cに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
比較のため、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aのみに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
本発明法により矯正された鋼帯は、図9に示すように、ワークロールの撓みの影響が十分に補正され、急峻度0.2%以内の良好な形状となり、また、C反りの発生も見られなかった。
これに対して、比較法により矯正された鋼帯は、ワークロールの撓みの影響が十分に補正されずに、急峻度0.8%以上の耳伸び形状になるとともに、約3mmのC反りが発生していた。
図2に示した形式のテンションレベラにおいて、急峻度が1%の耳伸び(板端と板幅中央の伸び率差が2.5×10-4)である板厚0.4mm,板幅1180mmの鋼板を伸び率0.2%で形状矯正した。
請求項3に記載の方法により、C反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニット6c、6dのワークロール2c,2dに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
比較のため、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aのみに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
本発明法により矯正された鋼帯は、図10に示すように、ワークロールの撓みの影響が十分に補正され、急峻度0.2%以内の良好な形状となり、また、C反りの発生も見られなかった。
これに対して、比較法により矯正された鋼帯は、ワークロールの撓みの影響が十分に補正されずに、急峻度0.8%以上の耳伸び形状になるとともに、約4mmのC反りが発生していた。
図2に示した形式のテンションレベラにおいて、急峻度が1%の中伸び(板端と板幅中央の伸び率差が2.5×10-4)である板厚0.6mm,板幅980mmの鋼板を伸び率0.2%で形状矯正した。
請求項4に記載の方法により、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット6bのワークロール2b、及びC反り矯正ユニットMを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6cのワークロール2cに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
比較のため、伸長ユニットLを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニット6aのワークロール2aのみに直径1mmのクラウンを付与して形状矯正を行った。
本発明法により矯正された鋼帯は、図11に示すように、ワークロールの撓みの影響が十分に補正され、急峻度0.2%以内の良好な形状となり、また、C反りの発生も見られなかった。
これに対して、比較法により矯正された鋼帯は、ワークロールの撓みの影響が十分に補正されずに、急峻度0.7%以上の耳伸び形状になるとともに、約3mmのC反りが発生していた。
本発明のテンションレベラのロール配置を説明する概略図 本発明テンションレベラの他のロール配置を説明する概略図 図1の形式のテンションレベラにおいて、各ワークロールユニットの小径ワークロールに付与したクラウンが板形状に及ぼす影響を表わしたグラフ 図1の形式のテンションレベラにおいて、各ワークロールユニットの小径ワークロールに付与したクラウンが板形状に及ぼす影響の推移を表わしたグラフ 図1の形式のテンションレベラにおいて、2つのワークロールユニットの小径ワークロールにクラウンを付与したときの板形状変化を、それぞれの小径ワークロール単独にクラウンを付与したときの板形状変化と比較したグラフ 図2の形式のテンションレベラにおいて、各ワークロールユニットの小径ワークロールに付与したクラウンが板形状に及ぼす影響を表わしたグラフ 図2の形式のテンションレベラにおいて、各ワークロールユニットの小径ワークロールに付与したクラウンが板形状に及ぼす影響の推移を表わしたグラフ 図2の形式のテンションレベラにおいて、2つのワークロールユニットの小径ワークロールにクラウンを付与したときの板形状変化を、それぞれの小径ワークロール単独にクラウンを付与したときの板形状変化と比較したグラフ 実施例1で矯正された鋼帯の急峻度を示すグラフ 実施例2で矯正された鋼帯の急峻度を示すグラフ 実施例3で矯正された鋼帯の急峻度を示すグラフ
符号の説明
1:金属帯 2a,2b,2c,2d:ワークロール
3:中間ロール 4:バックアップロール
5a,5b,5c,5d,5e,5f:デフレクターロール
6a,6b,6c,6d:ワークロールユニット
L:伸長ユニット M:C反り矯正ユニット N:L反り矯正ユニット

Claims (4)

  1. 2つ以上のワークロールユニットが組み込まれたテンションレベラにおいて、曲げ方向が互いに逆の少なくとも2つのワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されていることを特徴とする形状矯正能に優れたテンションレベラ。
  2. 2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設され、2つのデフレクターロールとその間に配置された1つのワークロールユニットからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいて、前記伸長ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット及び前記C反り矯正ユニットを構成するワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されていることを特徴とする形状矯正能に優れたテンションレベラ。
  3. 2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設された1つのデフレクターロールからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいて、前記C反り矯正ユニットを構成する一対のワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されていることを特徴とする形状矯正能に優れたテンションレベラ。
  4. 2つのデフレクターロールとその間にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなる伸長ユニット、該伸長ユニットの出口側に配設され、1つのデフレクターロールとその出口側にストリップを挟んでその進行方向の前後に対向配置された一対のワークロールユニットからなるC反り矯正ユニット、及び該C反り矯正ユニットの出口側に配設された1つのデフレクターロールからなるL反り矯正ユニットを配列してなるテンションレベラにおいて、前記伸長ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向出側のワークロールユニット及びC反り矯正ユニットを構成する一対のワークロールユニットの内、進行方向入側のワークロールユニットのワークロールにクラウン又はテーパが付与されていることを特徴とする形状矯正能に優れたテンションレベラ。
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