JP3346741B2 - テンションレベラ - Google Patents
テンションレベラInfo
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Description
に関する。さらに詳しくは、耐力が130kgf/mm2以上の
極ハード鋼板の矯正に適したテンションレベラに関す
る。なお、本明細書において、耐力とは、JIS に規定す
る「引張試験において、0.2 %の永久伸びを生じるとき
の荷重を平行部の断面で除した値」をいう。
あり、それぞれの用途に適したものが生産されている
が、耐力の点でみると、これまでは130kgf/mm2 以下
のものが存在しているだけで、それ以上の耐力のものは
少量しか存在していなかった。しかるに、現在、耐力が
130kgf/mm2 以上の極ハード鋼板が量産化されようと
している。
ラから発達して板材に対して十分ワークロールに沿わせ
るための張力を掛け、さらに形状矯正の効果を大きくす
るために張力を大きくとる方向で発達したものや、スト
レッチャレベラに代るものとして発達したものなどがあ
る。いずれにしても、これら従来のテンションレベラは
耐力が130kgf/mm2 以下の薄鋼板の矯正に使用されて
いたもので、それなりの矯正効果を達成していたもので
あるが、耐力が130kgf/mm2 以上の薄鋼板に対して
は、平坦度と残留反りの解消を同時に達成することは不
可能であることが発明者らの実験により確認された。
用の従来のテンションレベラのうち、本発明に近似した
構成を有するテンションレベラとしては、つぎがある。
図4の(A) 図に示す従来例Iは、伸長ロールユニット5
0とマルチロールユニット60を組合せたもので、伸長
ロールユニット50は第1伸長ロールユニット51と第
2伸長ロールユニット52とから構成されている。そし
て第1伸長ロールユニット51は、ストリップSを挟む
ように上下に配置された一対のストレートロール53、
53から構成されており、第2伸長ロールユニット52
は、ストリップSを挟むように、上側に配置されたスト
レートロール53と下側に配置されたテーパーロール5
4とから構成されている。このテーパーロール54は、
同(B) 図に示すように、ロールの中央部54a が同一直径
に仕上げられ、両端部54b が先端に向かって細くなるテ
ーパ状に形成されたロールである。マルチロールユニッ
ト10は、ストリップSを挟んで千鳥状に配置された複
数本のストレートロール61から構成されている。な
お、伸長ロールユニット50とマルチロールユニット6
0の間には、デフレクタロール55が配置されている。
この従来例Iでは、伸長ロールユニット50で、伸ばし
を行い、マルチロールユニット60で、流れ方向の反り
を矯正する。
1−8830号公報に記載の従来技術であって、入側と
出側のブライドルロール102 、102′ の間に、ストリッ
プSを挟んで上下にレベラーワークロール103 、103′
が配置され、このレベラーワークロール103 、103′ は
バックアップロール104 、104′ で支えられている。こ
のレベラーワークロール103 、103′ は、同(B) 図に示
すように、一方の端部に先細となるテーパー部を形成し
たもので、レベラーワークロール103 、103′間でテー
パー部は互いに逆向きに配置されている。この従来例II
では、ストリップSの端部がテーパー部に当接するの
で、ストリップSの側端の延びは中央部の延びより短く
なり、通常のストレートロールでは防止できない耳波の
発生を抑止することができる。
Iでは、材料の板幅に応じて形の異なるテーパーロール
54を交換する必要があり、さらに第1伸長ロールユニ
ット51と第2伸長ロールユニット52が同時に圧下調
整されるため、テーパーロールの効果の調整が困難であ
るという欠点があり、とくに重要な問題は、耐力130kgf
/mm2 以上の極ハード鋼板に対しては、マルチロール
ユニット60で発生する耳伸びを抑えられないという問
題があった。また、前記従来例IIでも、既述のごとく硬
度の低い鋼材に対しては、矯正効果があるものの、耐力
が130kgf/mm2 以上の極ハード鋼板に対しては、全く
矯正できなかった。そこで、従来は、耐力130kgf/mm2
以上の極ハード鋼板は、生産量が少ないこともあっ
て、矯正しないで使用していた。しかしながら、いかに
ハードな鋼板であっても耳端は伸びやすいので、耳伸び
が生じたままの鋼板は使用しがたい。
あった耐力が130kgf/mm2 以上の極ハード鋼板の矯正
が可能なテンションレベラを提供することを目的とす
る。
ベラは、伸長ロールユニットとそれに続くマルチロール
ユニットとからなり、前記伸長ロールユニットは、第1
伸長ロールユニットと第2伸長ロールユニットを備え、
該第1、第2伸長ロールユニットは、いずれも、ストリ
ップを挟むように配置された、ストリップの上側に位置
するストレートロールおよび一端にテーパー部を形成し
ておりストリップの下側に位置するテーパーロールの対
から構成されており、前記第1伸長ロールユニットのテ
ーパーロールと第2伸長ロールユニットのテーパーロー
ルは、互いにテーパー部を逆向きにして配置されてお
り、前記両テーパーロールは、軸方向に進退自在、かつ
圧下量調整自在であることを特徴とする。請求項2のテ
ンションレベラは、請求項1記載の発明において、前記
第1伸長ロールユニットと第2伸長ロールユニットの各
圧下量調整装置が、それぞれ個別に操作可能であること
を特徴とする。
らゆる板幅に対応させて、耳端にテーパーロールのテー
パー部を接触させて、最適の状態でレベリングでき、か
つテーパーロールの効果の調整が容易に行える。また、
ロールを交換する必要がないので、操業効率が向上し、
予備品のロール費用も削減できる。請求項2の発明によ
れば、テーパーロールの圧下量を個別に調整して耳端を
あまり伸ばさないように圧下を逃がせ、また、特に板の
両エッジの耳伸び状態が異なるとき耳伸びを抑制するこ
とができ、耐力130kgf/mm2 以上の極ハード鋼板の矯
正が可能となる。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係るテ
ンションレベラの概略図、第2図はテーパーロールの平
面図、第3図はテーパロール8、9の配列と板幅調整作
用の説明図である。
2はマルチロールユニットであり、それらの間にデフレ
クタロール3が配置されている。Sはストリップであ
り、耐力130kgf/mm2 以上の極ハードステンレス鋼板
などが対象となる。前記伸長ロールユニット1は、第1
伸長ロールユニット4と第2伸長ロールユニット5とか
ら構成されている。第1伸長ロールユニット4はストリ
ップSを挟むように配置されたストレートロール6とテ
ーパーロール8とから構成され、第2伸長ロールユニッ
ト5はストリップSを挟むように配置されたストレート
ロール7とテーパーロール9とから構成されている。
うに、直径が同一のストレート部8a、9aと、その一
端に先端に向かって順に直径が細くなるテーパー部8
b、9bを形成したロールである。そして、図3に示す
ように、第1伸長ロールユニット4のテーパーロール8
のテーパー部8bと、第2伸長ロールユニット5のテー
パー部9bとは、互いに逆向きに配置されている。ま
た、前記テーパーロール8、9は、いずれも油圧シリン
ダや任意のアクチュエータを用いた公知の進退装置で軸
方向に進退できるように、取付けられている。このた
め、図3に示すように、矯正すべきストリップSの板幅
D1、D2の広狭に応じてテーパーロール8、9を進退
させ、どのような板幅のストリップでも、その板端にテ
ーパー部8b、9bを接触させることができる。また、
耳伸びの発生範囲に応じて両エッジへのテーパのかかり
を個別に調整することができる。
ト4と第2伸長ロールユニット5には、それぞれに圧下
量調整装置11、12が設けられている。この圧下量調
整装置11、12は、いずれもテーパーロール8、9の
メッシュ量を調整する公知の構造のものでよいが、各圧
下量調整装置11、12は別個独立して操作できるよう
になっている。このため、テーパーロール8、9は異な
る圧下量を設定することができる。前記マルチロールユ
ニット2は、従来例Iと同様に、複数のストレートロー
ル21をストリップSを挟んで千鳥状に配置したもので
ある。
ップSは、第1伸長ロールユニット4、第2伸長ロール
ユニット5、マルチロールユニット2の順で通され、矯
正されていく。このとき、第1伸長ロールユニット4と
第2伸長ロールユニット5で、ストリップSが伸ばさ
れ、マルチロールユニット2で反りが矯正される。
あるが、テーパーロール8、9の軸方向進退量を調整す
ることにより、あらゆる板幅のストリップの耳端にテー
パー部8b、9bを接触させて、耳端への圧下を逃が
し、この部分を余り伸びないようにすることができる。
また、耳伸びの発生範囲に応じてテーパのかかりを各エ
ッジ毎に個別に調整できる。しかも各テーパーロール
8、9の圧下量を個別に調整して、ストリップSの中央
部の伸びも自在に調整して、最適のレベリング状態を実
現できる。このため、マルチロールユニット2で発生す
る耳伸びを抑制することができる。このような理由によ
って、耐力130kgf/mm2 以上の極ハードステンレス鋼
板の矯正が可能となっている。なお、テーパーロールの
進退量の調整が容易であるので、ロールを交換する必要
がなく、操業効率が向上し、予備品のロール費用も削減
できる。
耐力130kgf/mm2 以上の極ハードステンレス鋼板のレ
ベリングが可能な点に特徴があるが、これに限らず、ス
テンレス以外の薄鋼板、アルミ板、アルミ合金板、銅合
金板、鉄鋼板などのレベリングにも使用することができ
る。
あらゆる板幅に対応させて、耳端にテーパーロールのテ
ーパー部を接触させて、最適の状態でレベリングでき、
かつテーパーロールの効果の調整が容易に行える。ま
た、ロールを交換する必要がないので、操業効率が向上
し、予備品のロール費用も削減できる。請求項2の発明
によれば、テーパーロールの圧下量を個別に調整して耳
端をあまり伸ばさないように圧下を逃がせるので、耳伸
びを抑制することができ、耐力130kgf/mm2 以上の極
ハードステンレス鋼板の矯正が可能となった。
概略図である。
説明図である。
図、(B) 図はテーパーロールの平面図である。
図、(B) 図はテーパーロールの平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】伸長ロールユニットとそれに続くマルチロ
ールユニットとからなり、 前記伸長ロールユニットは、第1伸長ロールユニットと
第2伸長ロールユニットを備え、 該第1、第2伸長ロールユニットは、いずれも、ストリ
ップを挟むように配置された、ストリップの上側に位置
するストレートロールおよび一端にテーパー部を形成し
ておりストリップの下側に位置するテーパーロールの対
から構成されており、 前記第1伸長ロールユニットのテーパーロールと第2伸
長ロールユニットのテーパーロールは、互いにテーパー
部を逆向きにして配置されており、 前記両テーパーロールは、軸方向に進退自在、かつ圧下
量調整自在であることを特徴とするテンションレベラ。 - 【請求項2】前記第1伸長ロールユニットと第2伸長ロ
ールユニットの各圧下量調整装置が、それぞれ個別に操
作可能であることを特徴とする請求項1記載のテンショ
ンレベラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25586798A JP3346741B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | テンションレベラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25586798A JP3346741B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | テンションレベラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000084617A JP2000084617A (ja) | 2000-03-28 |
JP3346741B2 true JP3346741B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=17284689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25586798A Expired - Lifetime JP3346741B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | テンションレベラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346741B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005219099A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 形状矯正能に優れたテンションレベラ |
JP2005219098A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 形状矯正能に優れたテンションレベラ |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP25586798A patent/JP3346741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000084617A (ja) | 2000-03-28 |
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