JP2005218658A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 増加枚数カウント手段(130)と、上限枚数終了決定手段(140)と、遊技回数設定手段(120)と、所定の遊技回数の遊技終了時における増加枚数を、所定の枚数に設定する枚数設定手段(150)と、所定遊技回数の遊技が終了した際、増加枚数が、枚数設定手段(150)により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段(160)とを備えた。
【選択図】 図1
Description
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳しくは、途中枚数終了決定手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
このスロットマシンは、遊技媒体である遊技メダルをメダル投入口からスロットマシン内部に投入し、スタートスイッチを操作することにより複数列(例えば3列)に並んだ回転リール(図柄表示手段)が回転し、ストップスイッチ(停止操作手段)を押下することで、その回転リールの回転を停止させることができるものである。そして、このスロットマシンは、所定の確率で乱数のサンプリングに基づく電子抽選である内部抽選に当選し、回転リールの周囲の図柄を所定の図柄配置にすることができて入賞した場合には、内部に払い出し装置により払い出しメダル皿へ所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されている。
ここで、RBゲームは、所定の当選役と定めた図柄構成として、3個の回転リールの図柄が入賞有効ライン上に「BAR−BAR−BAR」と並んだときに移行することができるものであり、最大8回入賞するか、或いは、最大12回の遊技を行うことにより、RBゲームが終了する。
そして、BBゲームは、3個の回転リールの図柄が入賞有効ライン上に、例えば「7−7−7」と並んだときに移行することができるものである。このBBゲームはRBゲームが、実行可能である。また、BBゲームでは、RBゲームに移行していないBBゲーム中の一般遊技、いわゆるBB中一般遊技において、通常遊技よりも高い当選確率のもとで遊技を行うことができる。当該BB中一般遊技において、RBゲームの当選役と定めた図柄構成が揃うとRBゲームへ移行する。このBBゲームの遊技を行った場合には、通常遊技と比較して大量の遊技メダルを獲得することができる。
そして、BBゲーム中、RBゲームが所定の最大回数(例えば3回)に到達する前に、BB中一般遊技が所定の最大回数(例えば30回)に達して、BBゲームが終了することを、いわゆるパンクと呼んでいる。目押しの技量に優れた熟練者は、BBゲーム中において、このパンクに至らずにBB中一般遊技の実施回数をできるだけ多く行って、遊技メダルの獲得枚数を増やすテクニックとして、いわゆる「リプレイ外し」がある。これは、BBゲーム中、BB中一般遊技と、RBゲームとが遊技可能であるが、一般的に、BB中一般遊技の間に特定の図柄(例えば、図柄「リプレイ」)が揃うとRBゲームに移行するように設定されている。そして、BB中一般遊技の間は、通常遊技よりも小役入賞の抽選確率が高めに設定されている。したがって、BB中一般遊技の制限回数範囲内(パンクにならない範囲内)で、特定の図柄(例えば「リプレイ」)が有効入賞ライン上に揃わないように故意に外して、BB中一般遊技の実施回数を延ばすことで、より多くの遊技メダルを獲得できる(例えば、特許文献1。)。
一方、BBゲーム中にも、BBゲームの当選抽選を行うように設定されている遊技機が検討されている。かかる遊技機において、上述したように、BB中一般遊技の回数制限を撤廃して、BBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数の上限枚数に制限を設け、BBゲーム中に増加した遊技メダル枚数が、その上限枚数に到達した場合、当該BBゲームを終了させるようにすると、BBゲームにおいて、遊技者の中には、遊技メダルを積極的に上限枚数に到達させずにBBゲームを終了させることなく、また、手持ちの遊技メダルを減らすこともなく、際限なく、BBゲームを続けて、BBゲームの当選フラグを獲得する行為が可能となってしまう。かかる行為が可能となると、遊技機を置いている遊技ホール側にとって、大変、迷惑な行為が可能な遊技機になってしまう。すなわち、特別遊技の終了条件が、上限枚数だけであるため、その上限枚数に達しないように、際限なく、特別遊技を継続させるような行為を排除することができないという第三の問題点があった。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一、第二及び第三の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機を提供しようとするものである。
請求項2記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
請求項3記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
また、ここで、「前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数」とは、特別遊技中に、遊技者へ向かって払い出された遊技媒体(遊技メダル)の枚数に設定してもよく、また、特別遊技中に、遊技者が遊技開始の条件として投入した遊技媒体の枚数と、遊技者が遊技の結果、獲得した遊技媒体数、すなわち、遊技者へ遊技の結果、払い出された遊技媒体の枚数との差枚数に設定してもよいものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(23)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「通常遊技」とは、遊技機(10)の電源投入後、遊技メダルの投入を条件として、それ以外の特別な条件を必要とすることなく、一般的に行われる遊技である。
更に、具体的には、アシストタイム遊技(ATゲーム)とは、遊技者の遊技機の操作を、種々の情報を報知してアシストすることにより、通常遊技よりも遊技者に有利な状態で遊技が可能なものである。アシストする情報の種類としては、当選抽選手段110の抽選結果、当選した当選役を報知するもの(例えば小役当選報知やボーナス遊技の当選報知等)や、ストップスイッチ50の停止操作順番が、予め設定されている操作順番で停止操作した場合だけ入賞が有効となるような場合に、ストップスイッチ50の停止操作順番を報知するものや、ストップスイッチ50の停止操作タイミングを、音やランプ点灯等により報知する、いわゆる目押しタイミングの補助等が含まれるものである。かかるアシスト情報を得ることによって、遊技者は、通常遊技よりも有利な状態で遊技を進めることができて、多くの利益を獲得することが可能となるものである。
また、ここで、「特別遊技」を、いわゆるBBゲームだけに設定しても良く、また、いわゆるレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)だけに設定しても良く、また、BBゲーム及びRBゲームの両方に設定してもよいものである。さらに、特別遊技として、BBゲームやRBゲーム以外の他の遊技に設定してもよいものである。
本発明は、上限枚数終了決定手段(140)は、増加枚数カウント手段(130)によりカウントされた増加枚数が、所定枚数以上に到達したことを第1の条件として特別遊技の終了を決定する。このため、当該遊技機(10)の操作に熟練した熟練者が、当該遊技機(10)の操作に熟練していない初心者と比較して、所定枚数以上の多数の遊技媒体を獲得することを抑えることができる。これにより、熟練者が遊技媒体を多量に獲得して、熟練者と初心者との間で、特別遊技中に著しく遊技媒体の獲得枚数に差が出るのを抑えることができ、いわゆる目押しの技量に劣る初心者や、遊技内容に不慣れな遊技者が著しく不利となって、遊技を楽しめなくなるようなことを回避することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技機(10)を、周囲に複数の図柄(61)を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)、前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段として機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)用プログラムにおいて、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、遊技回数として、全ての前記図柄表示手段(41)の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段(41)の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、遊技機(10)を、前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段(130)、前記増加枚数カウント手段(130)によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段(140)と、前記特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段(120)、前記遊技回数設定手段(120)により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の前記増加枚数を、前記上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段(150)、前記遊技回数設定手段(120)により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記増加枚数カウント手段(130)によりカウントされた増加枚数が、前記枚数設定手段(150)により設定された前記増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として前記特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段(160)として機能させるための遊技機用プログラムである。
本発明の作用は、請求項1に記載した発明と同一であり、記載を省略する。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技機(10)を、周囲に複数の図柄(61)を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)、前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段として機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、遊技回数として、全ての前記図柄表示手段(41)の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段(41)の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、遊技機(10)を、前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段(130)、前記増加枚数カウント手段(130)によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段(140)と、前記特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段(120)、前記遊技回数設定手段(120)により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の前記増加枚数を、前記上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段(150)、前記遊技回数設定手段(120)により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記増加枚数カウント手段(130)によりカウントされた増加枚数が、前記枚数設定手段(150)により設定された前記増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として前記特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段(160)として機能させるための遊技機(10)用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明の作用は、請求項2に記載した発明の作用と同一であるため、記載を省略する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機用プログラムを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、メダルの増加枚数に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
図1乃至図6は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5から図6は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10)
遊技機10は、図4に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしてもよいものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、以下の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
(3)遊技回数設定手段120
(4)増加枚数カウント手段130
(5)上限枚数終了決定手段140
(6)枚数設定手段150
(7)途中枚数終了決定手段160
(8)遊技回数カウント手段170
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
(1)入賞演出データ記憶手段25
(2)入賞演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)又は(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容が異なる姉妹機を簡単に製造することができる。このため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、当選率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
上記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段)
上記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(2)貯留払い出し手段65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)から(3)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
上記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の回転リール40の回転表示を停止表示にさせるためのものである。具体的には、このストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のストップスイッチ50から構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の図柄表示手段62、いわゆる回転リール40とから構成されている。この回転リール40は、周囲に複数の図柄を回転表示又は停止表示するためのものである。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
上記貯留払い出し手段65は、いわゆるホッパーユニットと呼ばれるもので、投入された遊技メダルをホッパーに貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
前記表示装置68は、BBゲーム中は、遊技回数設定手段120により設定された途中遊技設定回数と、BBゲーム中の最初からの遊技回数とを表示する。これにより、遊技者は、途中遊技設定回数を睨みながら、途中遊技設定回数において、増加枚数が途中枚数に含まれるように、遊技を進めることができる。
上記遊技制御手段27は、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段62に対して行うためのものである。
上記遊技制御手段27は、図2に示すように、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
なお、遊技制御手段27は、上記(1)及び(2)に限定されるものではない。通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
上記通常遊技制御手段70は、電源投入後、遊技メダルの投入を条件として、一般的に行われる通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に通常遊技よりも利益付与が大きな特別遊技を行わせるためのものである。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中でない場合にも単独でも行われるように設定してもよいものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)の遊技に限定されるものではない。
このBBゲームは、当選抽選手段110の抽選結果、当選し、7−7−7の当選役と定めた図柄構成を有効入賞ライン上に揃えることで開始し、遊技メダルの増加枚数が465枚以上を条件(第1の条件)として当該遊技が終了するように設定されている。そして、このBBゲームは、同一の遊技回数期間内で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能である。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様のBB中小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選役と定めた図柄構成が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、複数回可能に設定されているために、BBゲーム中に移行したRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様なBB中小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、予め定めた所定枚数以上の遊技メダルの払い出しによる遊技メダルの枚数の増加を第1の条件として終了するように設定されている。具体的には、増加枚数カウント手段130が、BBゲーム中に払い出しにより増加した遊技メダルの増加枚数をカウントする。そして、この増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、所定枚数(具体的には465枚)以上になることを第1の条件としてBBゲームの終了を、上限枚数終了決定手段140が決定するものである。なお、この増加枚数カウント手段130がカウントする遊技メダルの増加枚数は、本実施の形態では、遊技開始の条件として投入された遊技メダルの枚数と、入賞の結果、払い出された遊技メダルの枚数との差枚数をカウントしている。なお、投入枚数を無視した、貯留払い出し手段65から払い出された払い出し枚数だけをカウントして、終了条件として設定してもよい。
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、図柄表示手段41としての回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選役と定めた図柄構成と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)から(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル113は、通常遊技の当選領域を有する通常確率抽選テーブル115と、BBゲーム中の当選領域を有するBB遊技用判定テーブル117と、RBゲーム中の当選領域を有するRB遊技用判定テーブル119とを備えている。そして、BB遊技用判定テーブル117は、RBゲーム中の当選領域を有するRB遊技用判定テーブル119と、BBゲーム中の一般遊技であるBB中一般遊技の当選領域を有するBB中一般遊技用判定テーブル118とを備えている。そして、RB遊技用判定テーブル119は、具体的には、JACゲーム中の当選領域を有するJAC遊技用判定テーブルからなるものである。
上記当選判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(遊技回数設定手段120)
上記遊技回数設定手段120は、前記特別遊技の遊技回数を設定したものである。この遊技回数設定手段120が設定した遊技回数を、途中設定遊技回数と称する。この途中設定遊技回数は、具体的には、予め設定されているものであって、10回と、20回と、30回とに設定されている。この遊技回数設定手段120により設定された途中設定遊技回数に到達した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が枚数設定手段150が設定した枚数範囲に含まれているか否かが、途中枚数終了決定手段160により判断される。そして、含まれていない場合には、当該BBゲームが終了するように設定されている。
ここで、途中設定遊技回数は、上述したように、3つに設定してあるが、特にこれに限定されるものではなく、1つ、2つ、或いは、3つ以上に設定してもよく、少なくとも一つ設定されてあればよいものである。
また、ここで、本明細書における遊技回数とは、スタートスイッチ30を押下して全ての回転リール40の回転表示を開始してから、ストップスイッチ50の停止操作により全ての回転リール40の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数としてカウントしているものである。
上記増加枚数カウント手段130は、BBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数(BBゲーム中のBB中一般遊技と、BBゲーム中のRBゲームとの両方の遊技において、増加した遊技メダル枚数)をカウントするためのものである。このBBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数は、遊技者が投入した遊技メダルの枚数と、遊技の結果、入賞したことにより、遊技者へ貯留払い出し手段65から払い出された遊技メダルの枚数との差枚数を意味する。この増加枚数カウント手段130は、かかる差枚数を演算処理により算出しているものである。そして、この増加枚数カウント手段130により算出されたBBゲーム中の増加枚数は、表示装置68により、BBゲーム中、常に表示されるように形成されている。
(上限枚数終了決定手段140)
上記上限枚数終了決定手段140は、増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、所定枚数(465枚)以上になることを第1の条件として、BBゲームの終了を決定するためのものである。上限枚数終了決定手段140は、BBゲーム中、予め定めた所定枚数(465枚)と、増加枚数カウント手段130により算出された増加枚数との大小を、BBゲーム中の遊技では、毎遊技毎に比較する。そして、かかる比較の結果、増加枚数カウント手段130により算出された増加枚数が、所定枚数(465枚)に到達した場合、又は所定枚数(465枚)を超過した場合、すなわち、増加枚数が、465枚以上になった場合、上限枚数終了決定手段140は、BBゲームの終了を決定する。
上記枚数設定手段150は、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数(途中設定遊技回数)の遊技終了時における遊技メダルの増加枚数(途中枚数)を、上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定しているものである。本実施の形態では、かかる途中設定遊技回数の増加枚数を、途中枚数として説明している。さらに、この途中枚数の上限の枚数を、途中上限枚数と称し、途中枚数の下限の枚数を途中下限枚数と称して説明している。
具体的には、枚数設定手段150は、途中設定遊技回数が10回のときの途中枚数を50枚以上から100枚以下に設定している。すなわち、途中設定遊技回数が10回のときの途中下限枚数を50枚に設定し、途中上限枚数を100枚に設定している。
また、枚数設定手段150は、途中設定遊技回数が30回のときの途中枚数を150枚以上から300枚以下に設定している。すなわち、途中設定遊技回数が30回のときの途中下限枚数を150枚に設定し、途中上限枚数を300枚に設定している。
具体的に、枚数設定手段150は、途中枚数を記憶するメモリーを備えているものである。なお、枚数設定手段150は、途中枚数を予め設定した数値として記憶しているが、特にこれに限定されるものではない。枚数設定手段150は、途中枚数をBBゲームの当選時に、抽選により、決定するように設定して、遊技内容に意外性を付与するようにしてもよいものである。
上記途中枚数終了決定手段160は、遊技回数設定手段120により設定された途中設定遊技回数(10回、20回、又は30回)の遊技が終了した際、増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数(途中枚数、50〜100枚、100〜200枚、又は150〜300枚)内に含まれていないことを第2の条件としてBBゲームの終了を決定するものである。
具体的には、途中枚数終了決定手段160は、BBゲーム中の遊技回数が10回を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が50枚以上から100枚以下の範囲に含まれていない場合、当該BBゲームを終了させる。
また、途中枚数終了決定手段160は、BBゲーム中の遊技回数が30回を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が150枚以上から300枚以下の範囲に含まれていない場合、当該BBゲームを終了させる。
なお、ここで、途中枚数終了決定手段160は、上述したBBゲームの終了条件(第2の条件)を満足した場合、必ずBBゲームを終了させるように設定してあるが、かかる終了条件(第2の条件)を満足した場合に、終了させるか否かの乱数抽選を1回行い、その抽選結果、当該BBゲームを終了させるように決定するようにしてもよいものである。
上記遊技回数カウント手段170は、BBゲームに移行してからのBB中一般遊技の遊技回数を、1回からカウントしていくものである。この遊技回数カウント手段170によりカウントされたBB中一般遊技の遊技回数は、表示装置68により、遊技者に報知される。
(入賞演出データ記憶手段25)
上記入賞演出データ記憶手段25は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでもよいものである。
上記入賞演出制御手段26は、入賞演出データ記憶手段25からの各演出データを、演出制御装置22等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選役と定めた図柄構成が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の動作の一部概略について、図5及び図6に示したフローを用いて説明する。
先ず、図5に示すステップ100において、遊技者がメダル投入口18から投入した遊技メダルの投入処理が行われる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ102において、当選抽選手段110により、スタートスイッチ30の操作を契機として、乱数を抽出することによって、乱数抽選が行われ、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、BBゲームに当選しているか否かが判定される。そして、BBゲームに当選していると判定された場合、次のステップ104に進む。
ステップ105において、遊技者の停止操作により、図柄停止処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、入賞判定処理が行われる。具体的には、有効入賞ライン上に当選役の図柄が揃って、入賞している場合には、当該当選役に応じた枚数の遊技メダルが、貯留払い出し手段65により、遊技者に向かって払い出されるものである。そして、次のステップ107に進む。
ステップ108において、遊技回数カウント手段170のBBゲームの遊技回数カウンタが、BBゲームの遊技回数に+1を加算する。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、増加枚数カウント手段130がカウントしたBBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数が、表示装置68により、遊技者に報知される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、上限枚数終了決定手段140により、BBゲーム中の増加枚数が、465枚以上か否かが判定される。そして、上限枚数終了決定手段140により、BBゲーム中の増加枚数が465枚以上でない、すなわち465枚未満であると判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ112において、増加枚数カウント手段130によりカウントされたBBゲーム中のメダルの増加枚数が、枚数設定手段150により設定されている途中枚数内に収まっているか否かが判定される。具体的には、現在の増加枚数が、途中下限枚数以上であり、且つ途中上限枚数以下であるか否かが判定されるものである。そして、現在の増加枚数が、途中枚数内であると判定された場合、次のステップ113に進む。
前記ステップ101において、スタートスイッチ30が押下されていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
前記ステップ103において、BBゲームに当選していないと判定された場合、次のステップ105に進む。
前記ステップ107において、BBゲーム中でないと判定された場合、次のステップ110に進む。
ステップ114において、BBゲームの終了処理が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ111において、現在の遊技回数が、上述した途中設定遊技回数のいずれかに該当しないと判定された場合、次のステップ113に進む。
前記ステップ112において、BBゲーム中の現在の遊技メダルの増加枚数が、途中枚数の範囲内でないと判定された場合、次のステップ114に進む。
ステップ300において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ303に進む。
(作用)
本実施の形態は、上限枚数終了決定手段140は、増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、上限枚数の465枚以上になったことを第1の条件としてBBゲームの終了を決定する。このため、当該遊技機10の操作に熟練した熟練者が、当該遊技機10の操作に熟練していない初心者と比較して、465枚以上の多数の遊技メダルを獲得することを抑えることができる。これにより、熟練者が遊技メダルを多量に獲得して、熟練者と初心者との間で、特別遊技中に著しく遊技メダルの獲得枚数に差が出るのを抑えることができ、いわゆる目押しの技量に劣る初心者や、遊技内容に不慣れな遊技者が著しく不利となって、遊技を楽しめなくなるようなことを回避することができる。
(備考)
また、遊技機10を、周囲に複数の図柄61を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段41、前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段110、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うための遊技制御手段として機能させ、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機10用プログラムにおいて、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、同一の遊技回数期間内で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、遊技回数として、全ての前記図柄表示手段41の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段41の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、遊技機10を、特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段130、増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段140と、特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段120、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の増加枚数を、上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段150、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技が終了した際、増加枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段160として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
また、この図柄表示手段62は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段62は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 25 入賞演出データ記憶手段
26 入賞演出制御手段 30 スタートスイッチ
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 65 貯留払い出し手段
66 報知装置 67 スピーカ
68 表示装置 69 報知ランプ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段 91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段 101 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 当選判定手段 115 通常確率抽選テーブル
117 BB遊技用判定テーブル 118 BB中一般遊技用判定テーブル
119 RB遊技用判定テーブル 120 遊技回数設定手段
130 増加枚数カウント手段 140 上限枚数終了決定手段
150 枚数設定手段 160 途中枚数終了決定手段
170 遊技回数カウント手段
Claims (3)
- 周囲に複数の図柄を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、
同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、
遊技回数として、全ての前記図柄表示手段の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、
前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段と、
前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段と、
前記特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の前記増加枚数を、前記上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として前記特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段とを備えたことを特徴とする遊技機。 - 遊技機を、
周囲に複数の図柄を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段、
前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機用プログラムにおいて、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、
同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、
遊技回数として、全ての前記図柄表示手段の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、
遊技機を、
前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段、
前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段と、
前記特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の前記増加枚数を、前記上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として前記特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段として機能させるための遊技機用プログラム。 - 遊技機を、
周囲に複数の図柄を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段、
前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段として機能させ、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、
同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに、特別に行われて入賞に基づく所定枚数以上の遊技媒体の払い出しによる遊技媒体の枚数の増加を条件として終了する特別遊技とを少なくとも備え、
遊技回数として、全ての前記図柄表示手段の回転表示を開始してから、全ての前記図柄表示手段の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、
遊技機を、
前記特別遊技中に増加した遊技媒体の増加枚数をカウントする増加枚数カウント手段、
前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、予め定めた上限枚数以上に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する上限枚数終了決定手段と、
前記特別遊技の少なくとも1つの遊技回数を設定した遊技回数設定手段、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技終了時における遊技媒体の前記増加枚数を、前記上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定する枚数設定手段、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記増加枚数カウント手段によりカウントされた増加枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として前記特別遊技の終了を決定する途中枚数終了決定手段として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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