JP2005218271A - モータ冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低消費電力化および/または低騒音化が可能であり、駆動モータを十分に冷却可能なモータ冷却装置を提供する。
【解決手段】 モータ冷却装置10は、駆動モータ16の温度とオイルの温度との温度差が所定値よりも大きいとき、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよびオイルクーラー7によって冷却されたオイルをオイルタンク11に供給し、その供給したオイルを導入管12,13を介して駆動モータ16へ供給する。また、モータ冷却装置10は、駆動モータ16の温度とオイルの温度との温度差が所定値以下になると、電気モータ6をオフしてオイルクーラー7によるオイルの冷却を停止する。そして、モータ冷却装置10は、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルのみによって駆動モータ16を冷却する。
【選択図】 図2
【解決手段】 モータ冷却装置10は、駆動モータ16の温度とオイルの温度との温度差が所定値よりも大きいとき、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよびオイルクーラー7によって冷却されたオイルをオイルタンク11に供給し、その供給したオイルを導入管12,13を介して駆動モータ16へ供給する。また、モータ冷却装置10は、駆動モータ16の温度とオイルの温度との温度差が所定値以下になると、電気モータ6をオフしてオイルクーラー7によるオイルの冷却を停止する。そして、モータ冷却装置10は、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルのみによって駆動モータ16を冷却する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、駆動モータを冷却するモータ冷却装置に関し、特に、低消費電力化および/または低騒音化が可能なモータ冷却装置に関するものである。
特許文献1は、ハイブリッド電気自動車の冷却装置を開示する。この冷却装置は、コンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータを冷却する水冷系を備える。
ジェネレータは、エンジンの回転力によって交流電力を発電してコンバータへ供給する。コンバータは、ジェネレータからの交流電力を直流電力に変換してバッテリを充電する。インバータは、バッテリからの直流電力を交流電力に変換してモータを駆動する。モータは、インバータからの交流電力によって駆動され、所定のトルクを発生してハイブリッド電気自動車の駆動輪を駆動する。
そして、冷却装置の水冷系は、このようなハイブリッド電気自動車に搭載されたコンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータを冷却する。より具体的には、水冷系は、ハイブリッド電気自動車の走行中およびハイブリッド電気自動車のキースイッチがオフされた後の所定期間、コンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータを冷却し、キースイッチがオフされた後、所定期間が経過すると、コンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータの冷却を停止する。そして、所定期間は、モータの冷却水温が、コンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータに熱害を発生しない温度まで低下する期間である。
すなわち、水冷系は、ハイブリッド電気自動車の走行中およびキースイッチがオフされた後の所定期間、コンバータ、インバータ、モータおよびジェネレータを冷却し続け、キースイッチがオフされた後、モータの冷却水温がモータ等に熱害を発生しない温度まで低下するとモータ等の冷却を停止する。
特開平10−238345号公報
特開平5−122903号公報
特開平5−169985号公報
特開平11−285106号公報
しかし、特許文献1に開示された冷却方法では、モータの冷却水温がモータ等に熱害を発生しない温度まで低下するとモータ等の冷却を停止するため、モータ等の冷却が不十分になるという問題がある。すなわち、モータの温度は、高いにも拘わらず、冷却水温がモータ等に熱害を発生しない温度まで低下し、モータの冷却が停止されるため、モータ等の冷却が不十分になる。
また、特許文献1に開示された冷却方法では、ハイブリッド電気自動車の走行中は、モータ等の冷却が継続されるため、冷却水温が上昇してモータ等の冷却効率が低下しても冷却水を循環するポンプは停止されない。その結果、消費電力および/または騒音が増加するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、低消費電力化および/または低騒音化が可能であり、駆動モータを十分に冷却可能なモータ冷却装置を提供することである。
この発明によれば、モータ冷却装置は、冷却器と、冷媒冷却装置とを備える。冷却器は、駆動モータの駆動に応じて、冷媒を供給して駆動モータを冷却する。冷媒冷却装置は、駆動モータを冷却するための冷媒を冷却して駆動モータに供給し、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると冷媒の冷却を停止する。
好ましくは、冷媒冷却装置は、冷媒冷却器と、循環器とを含む。冷媒冷却器は、冷媒を冷却する。循環器は、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値よりも大きいとき冷媒冷却器と駆動モータとの間で冷媒を循環し、温度差が所定値以下になると冷媒の循環を停止する。
好ましくは、冷媒冷却器は、空冷によって冷媒を冷却する。
好ましくは、駆動モータは、車両の駆動輪を駆動するモータである。冷媒冷却器は、車両の走行時に発生する走行風によって冷媒を冷却する。そして、循環器は、循環路と、電動ポンプとを含む。循環路は、冷媒冷却器と駆動モータとの間で冷媒を循環させるための路である。電動ポンプは、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値よりも大きいとき循環路中で冷媒を循環し、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると冷媒の循環を停止する。
好ましくは、冷媒冷却装置は、車両の停止後、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると冷媒の冷却を停止する。
好ましくは、冷媒冷却装置は、車両の走行中、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると冷媒の冷却を停止する。
好ましくは、冷媒は、駆動モータの駆動に連動して回転するギヤによって掻き揚げられ、駆動モータを冷却するオイルである。
この発明によるモータ冷却装置においては、冷却器は、冷媒を供給して駆動モータを冷却し、冷媒冷却器は、駆動モータを冷却するための冷媒を冷却して駆動モータに供給し、駆動モータを冷却する。そして、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると、冷媒の冷却を停止する。すなわち、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値になるまでは、冷却された冷媒による駆動モータの冷却が継続され、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると、冷却された冷媒による駆動モータの冷却が停止される。
したがって、この発明によれば、駆動モータを十分に冷却した上で消費電力および騒音を低減できる。
また、この発明によるモータ冷却装置は、車両に搭載され、車両の駆動輪を駆動する駆動モータを冷却する。そして、冷媒冷却装置は、車両の走行中および車両の停止後において、駆動モータの温度と冷媒の温度との温度差が所定値以下になると冷媒の冷却を停止する。
したがって、この発明によれば、車両の走行中および停止後において駆動モータを十分に冷却した上で消費電力を低減できる。また、特に、車両の停止後においては騒音を低減できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態によるモータ冷却装置の平面図である。また、図2は、図1に示す線II−II間におけるモータ冷却装置の断面図である。図1および図2を参照して、モータ冷却装置10は、ギヤ1,2と、配管3,4と、オイルポンプ5と、電気モータ6と、オイルクーラー7と、温度センサー8,9と、オイルタンク11と、導入管12,13と、排出管14と、ECU(Electrical Control Unit)15とを備える。なお、モータ冷却装置10および駆動モータ16は、ハイブリッド自動車または電気自動車に搭載される。そして、駆動モータ16は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するモータである。また、駆動モータ16は、ハイブリッド自動車のエンジンに連結され、エンジンの回転力によって発電するとともに、エンジン始動を行い得るような発電電動機である。
ギヤ1は、ケース20の領域21に配置され、ケース20の領域22に配置された駆動モータ16のモータ出力軸16Aに連結される。ギヤ2は、ケース20の領域21に配置され、ケース20を貫通するシャフト17に回転可能に固定される。そして、ギヤ2は、ギヤ1と噛み合う。
ギヤ1は、駆動モータ16の駆動に連動して矢印23の方向に回転し、モータ出力軸16Aを介して受けたトルクをギヤ2に伝達する。また、ギヤ2は、ギヤ1の回転に伴って矢印24の方向に回転し、ギヤ1から受けたトルクをシャフト17に伝達するとともに、排出口14から矢印25で示す方向に排出されたオイルを矢印26で示す方向に掻き揚げてオイルタンク11へ供給する。
配管3は、ケース20の領域21をオイルポンプ5を経由してオイルクーラー7に連結する。配管4は、オイルクーラー7をケース20の領域22に連結する。より具体的には、配管3は、ケース20の領域21に配置されたギヤ1の下側の領域をオイルポンプ5を介してオイルクーラー7に連結する。また、配管4は、オイルクーラー7をケース20の領域21内に設けられたオイルタンク11に連結する。
オイルポンプ5は、電気モータ6の出力軸に連結され、電気モータ6と一体的に設けられる。電気モータ6は、ECU15からの信号SEによってオン/オフされる。より具体的には、電気モータ6は、ECU15からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、ECU15からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
オイルクーラー7は、ハイブリッド自動車または電気自動車の走行中、走行風30を受け、その受けた走行風30によって、配管3を介して供給されたオイルを空冷する。すなわち、オイルクーラー7は、空冷によってオイルを冷却する。
温度センサー8は、配管4中に設けられ、配管4中を流れるオイルの温度Toを検出してECU15へ出力する。温度センサー9は、駆動モータ16のステータコイルのコイルエンドに設けられ、そのコイルエンドの温度を検出する。そして、温度センサー9は、検出した温度を駆動モータ16の温度TmとしてECU15へ出力する。
オイルタンク11は、ケース20の領域21内に設けられる。そして、オイルタンク11は、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよび/または配管4を介して供給されたオイルを溜めるとともに、その溜めたオイルを矢印27,28で示すように導入管12,13を介して駆動モータ16の上部に供給する。
導入管12,13は、一方端がオイルタンク11に連結され、他方端が駆動モータ16の上部に配置される。そして、導入管12,13は、オイルタンク11に溜められたオイルを駆動モータ16の上部に供給する。排出管14は、一方端が駆動モータ16に連結され、他方端がギヤ1の下側においてケース20の領域21に連結される。そして、排出管14は、駆動モータ16を流れたオイルをケース20の領域21に排出する。
ECU15は、ハイブリッド自動車または電気自動車のイグニッションキーから信号IGを受ける。この場合、信号IGは、HレベルまたはLレベルからなり、ECU15は、Hレベルの信号IGに応じて、ハイブリッド自動車または電気自動車が起動されたと判断し、Lレベルの信号IGに応じて、ハイブリッド自動車または電気自動車が停止されたと判断する。
また、ECU15は、温度センサー8からオイルの温度Toを受け、温度センサー9から駆動モータ16の温度Tmを受ける。そして、ECU15は、オイルの温度Toおよび駆動モータ16の温度Tmに基づいて、後述する方法によって、電気モータ6をオン/オフする。
駆動モータ16は、図示省略したECUによって駆動されると、所定のトルクを発生し、その発生したトルクをモータ出力軸16A、およびギヤ1,2を介してシャフト17へ出力し、駆動輪(図示せず)を駆動する。
シャフト17は、ギヤ2を介して受けたトルクを駆動輪へ伝達する。
イグニッションキーがオンされると、ECU15は、Hレベルの信号IGをイグニッションキーから受け、駆動モータ16は、駆動される。そして、駆動モータ16は、所定のトルクを発生し、その発生した所定のトルクをモータ出力軸16Aへ出力する。
そうすると、ギヤ1は、矢印23の方向へ回転し、モータ出力軸16Aを介して受けた所定のトルクをギヤ2へ伝達する。ギヤ2は、ギヤ1の回転に伴って矢印24の方向へ回転し、ギヤ1から受けた所定のトルクをシャフト17へ伝達するとともに、ケース20の領域21の下側に溜まったオイルを矢印26の方向へ掻き揚げ、オイルをオイルタンク11へ供給する。
そして、シャフト17は、ギヤ2から受けた所定のトルクを駆動輪へ伝達し、駆動輪が駆動される。これによって、ハイブリッド自動車または電気自動車は、発進する。そうすると、走行風30が発生し、オイルクーラー7は、その発生した走行風30を受ける。
また、ECU15は、温度センサー9から駆動モータ16の温度Tmを受ける。そして、ECU15は、Hレベルの信号IGに応じて、駆動モータ16の温度Tmを、オイルポンプ5を稼動可能なしきい値Tthと比較し、温度Tmがしきい値Tthよりも高いとき、Hレベルの信号SEを生成して電気モータ6へ出力する。電気モータ6は、Hレベルの信号SEに応じてオンされ、オイルポンプ5は、ケース20の領域21の下側に溜まったオイルを配管3、オイルクーラー7および配管4を介してオイルタンク11へ循環する。そして、オイルクーラー7は、配管3から供給されたオイルを走行風30によって冷却する。これによって、冷却されたオイルがオイルタンク11に供給される。
そうすると、オイルタンク11は、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよび配管4を介して供給されたオイルを溜めるとともに、そのオイルを導入管12,13を介して駆動モータ16の上部へ供給する。
駆動モータ16の上部へ供給されたオイルは、駆動モータ16のステータコイル(特にコイルエンド)等を冷却し、排出管14から排出される。そして、排出管14から排出されたオイルは、ギヤ2によって上述したようにオイルタンク11へ掻き揚げられるとともに、オイルポンプ5によって上述したように循環される。
このように、モータ冷却装置10は、ハイブリッド自動車または電気自動車の走行中、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよび走行風30によって冷却されたオイルにより駆動モータ16を冷却する。
ECU15は、温度センサー8からオイルの温度Toを受け、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTを演算する。そして、ECU15は、その演算した温度差ΔTを所定値Tstdと比較し、温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいとき電気モータ6の駆動を継続し、温度差ΔTが所定値以下であるとき電気モータ6を停止する。
電気モータ6が停止されると、モータ冷却装置10は、ギヤ2によるオイルの掻き揚げのみによってオイルを循環させ、駆動モータ16を冷却する。
図3は、図1に示すモータ冷却装置10における電気モータ6の制御動作を説明するためのフローチャートである。図3を参照して、一連の動作が開始されると、ECU15は、イグニッションキーからHレベルの信号IGを受けたか否かによってイグニッションキーがオンされたか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において、イグニッションキーがオンされたと判定されると、ECU15は、さらに、ハイブリッド自動車または電気自動車が走行中であるか否かを判定する(ステップS2)。このハイブリッド自動車または電気自動車が走行中であるか否かの判定は、車速センサー(図示せず)からの車速度に基づいて行なわれる。
そして、ステップS2において、ハイブリッド自動車または電気自動車が走行中であると判定されると、ECU15は、温度センサー9から受けた駆動モータ16の温度Tmをしきい値Tthと比較し(ステップS3)、温度Tmがしきい値Tth以下であるとき電動オイルポンプが稼動中であるか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、ECU15は、温度Tmがしきい値Tth以下であるとき、Hレベルの信号SEを電気モータ6へ出力してオイルポンプ5を稼動したか否かを判定する。そして、電動オイルポンプが稼動中でないとき、一連の動作は、ステップS2へ戻る。
一方、ステップS4において、電動オイルポンプが稼動中であると判定されたとき、Lレベルの信号SEを生成して電気モータ6へ出力し、電気モータ6およびオイルポンプ5を停止する。すなわち、ECU15は、電動オイルポンプを停止する(ステップS5)。ステップS5において、電動オイルポンプを停止するのは、ステップS3において駆動モータ16の温度Tmが電動オイルポンプ(オイルポンプ5および電気モータ6)を稼動可能なしきい値Tth以下である場合、駆動モータ16の温度Tmが低く、電動オイルポンプを稼動させてオイルをオイルクーラー7によって冷却し、その冷却したオイルによって駆動モータ16を冷却する必要がないためである。
ステップS3において、駆動モータ16の温度Tmがしきい値Tthよりも高いと判定されたとき、ECU15は、さらに、電動オイルポンプ(オイルポンプ5および電気モータ6)が稼動中であるか否かを判定する(ステップS6)。そして、電動オイルポンプが稼動中である場合、一連の動作はステップS8へ移行する。
一方、電動オイルポンプが稼動中でないとき、ECU15は、Hレベルの信号SEを生成して電気モータ6をオンし、オイルポンプ5を稼動させる(ステップS7)。これによって、オイルは、上述したようにオイルクーラー7によって冷却され、オイルタンク11へ供給される。そして、駆動モータ16は、冷却されたオイルによって冷却される。
そして、ステップS6において、電動オイルポンプは稼動中であると判定されたとき、またはステップS7の後、ECU15は、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTが所定値Tstd以下であるか否かを判定し(ステップS8)、温度差ΔTが所定値Tstd以下であるとき、Lレベルの信号SEを生成して電気モータ6へ出力し、オイルポンプ5を停止する(ステップS9)。すなわち、オイルの温度Toが駆動モータ16の温度Tmに近い場合、オイルクーラー7を通ったオイルによって駆動モータ16を殆ど冷却できないので、電動オイルポンプを停止することにしたものである。
これによって、ハイブリッド自動車または電気自動車の走行中において、電動オイルポンプ(電気モータ6)の消費電力を低減できる。
一方、ステップS8において、温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいとき、ECU15は、電動オイルポンプの稼動を継続する(ステップS10)。これによって、モータ冷却装置10は、ギヤ2によって掻き揚げられたオイルおよびオイルクーラー7によって冷却されたオイルにより駆動モータ16を冷却する。
その後、ECU15は、車速度に基づいてハイブリッド自動車または電気自動車が停止状態か否かを判定し、停止状態でないとき、一連の動作は、ステップS3へ戻る。また、ハイブリッド自動車または電気自動車が停止状態であるとき、ECU15は、温度差ΔTが所定値Tstd以下であるか否かを判定する(ステップS11)。そして、温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいと判定されたとき、一連の動作は、ステップS8へ戻る。
一方、ステップS11において、温度差ΔTが所定値Tstd以下であると判定されたとき、Lレベルの信号SEを生成して電気モータ6へ出力し、オイルポンプ5を停止する(ステップS13)。
ハイブリッド自動車または電気自動車の停止状態においては、駆動モータ16も停止されているため駆動モータ16の温度Tmが低下し、走行風30がなくなるためオイルの温度Toが上昇するが、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTが所定値Tstd以下になるまでは、オイルクーラー7を通ったオイルによって駆動モータ16を冷却できるので、温度差ΔTが所定値Tstd以下になるのを待って電動オイルポンプを停止することにしたものである。
これによって、駆動モータ16を十分に冷却できるとともに、ハイブリッド自動車または電気自動車の停止状態において、電動オイルポンプ(電気モータ6)の消費電力を低減できる。
そして、ステップS13の後、リターンされ、一連の動作は終了する。
なお、ステップS12における温度差ΔTが所定値Tstd以下であるか否かの判定は、次の3つの方法によって代替されてもよい。
(A)ハイブリッド自動車または電気自動車の停止後、一定時間が経過したか否かを判
定する。
定する。
(B)オイルの温度Toが一定温度以上に上昇したか否かを判定する。
(C)駆動モータ16の温度Tmが一定温度以下に低下したか否かを判定する。
通常、ハイブリッド自動車または電気自動車の停止時においては、オイルの温度Toは、駆動モータ16の温度Tmよりも低く、ハイブリッド自動車または電気自動車の停止後、一定時間が経過すると、オイルの温度Toは上昇し、かつ、駆動モータ16の温度Tmは低下するので、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTは、所定値Tstd以下になったと考えられる。したがって、方法(A)をステップS12における判定に用いることができる。
また、オイルの温度Toが一定温度以上に上昇すると、温度差ΔTは、所定値Tstd以下になったと考えられる。したがって、方法(B)をステップS12における判定に用いることができる。
さらに、駆動モータ16の温度Tmが一定温度以下に低下すると、温度差ΔTは、所定値Tstd以下になったと考えられる。したがって、方法(C)をステップS12における判定に用いることができる。
上述したように、モータ冷却装置10においては、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTが所定値Tstd以下になると、電気モータ6およびオイルポンプ5を停止するので、ハイブリッド自動車または電気自動車の走行中において消費電力を低減できる。また、ハイブリッド自動車または電気自動車の停止後において、駆動モータ16を十分に冷却した上で消費電力を低減できるとともに、電気モータ6およびオイルポンプ5による騒音を低減できる。
なお、オイルは、駆動モータ16を冷却する「冷媒」を構成する。
また、ギヤ1,2、オイルタンク11、導入管12,13および排出管14は、駆動モータ16が駆動されると、オイルを循環して駆動モータ16を冷却する。したがって、ギヤ1,2、オイルタンク11、導入管12,13および排出管14は、駆動モータ16の駆動に応じて、冷媒(オイル)を供給して駆動モータ16を冷却する「冷却器」を構成する。
また、配管3,4、オイルポンプ5、電気モータ6、オイルクーラー7およびECU15は、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいとき、オイルを冷却し、その冷却したオイルをオイルタンク11を介して駆動モータ16に供給し、温度差ΔTが所定値Tstd以下であるとき、オイルの循環を停止してオイルクーラー7によるオイルの冷却を停止する。したがって、配管3,4、オイルポンプ5、電気モータ6、オイルクーラー7およびECU15は、駆動モータ16を冷却するための冷媒(オイル)を冷却して駆動モータ16に供給し、駆動モータ16の温度Tmとオイルの温度Toとの温度差ΔTが所定値Tstd以下になると冷媒(オイル)の冷却を停止する「冷媒冷却装置」を構成する。
さらに、オイルクーラー7は、冷媒(オイル)を冷却する「冷媒冷却器」を構成する。
さらに、配管3,4、オイルポンプ5および電気モータ6は、温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいとき、冷媒冷却器(オイルクーラー7)と駆動モータ16との間で冷媒(オイル)を循環し、温度差ΔTが所定値Tstd以下になると冷媒(オイル)の循環を停止する「循環器」を構成する。
さらに、配管3,4は、冷媒冷却器(オイルクーラー7)と駆動モータ16との間で冷媒(オイル)を循環させるための「循環路」を構成する。
さらに、オイルポンプ5および電気モータ6は、温度差ΔTが所定値Tstdよりも大きいとき循環路(配管3,4)中で冷媒(オイル)を循環し、温度差ΔTが所定値Tstd以下になると冷媒(オイル)の循環を停止する「電動ポンプ」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、低消費電力化および/または低騒音化が可能であり、駆動モータを十分に冷却可能なモータ冷却装置に適用される。
1,2 ギヤ、3,4 配管、5 オイルポンプ、6 電気モータ、7 オイルクーラー、8,9 温度センサー、10 モータ冷却装置、11 オイルタンク、12,13 導入管、14 排出管、15 ECU、16 駆動モータ、16A モータ出力軸、17 シャフト、20 ケース、21,22 領域、23〜28 矢印、30 走行風。
Claims (7)
- 駆動モータの駆動に応じて、冷媒を供給して前記駆動モータを冷却する冷却器と、
前記駆動モータを冷却するための前記冷媒を冷却して前記駆動モータに供給し、前記駆動モータの温度と前記冷媒の温度との温度差が所定値以下になると前記冷媒の冷却を停止する冷媒冷却装置とを備えるモータ冷却装置。 - 前記冷媒冷却装置は、
前記冷媒を冷却する冷媒冷却器と、
前記温度差が前記所定値よりも大きいとき前記冷媒冷却器と前記駆動モータとの間で前記冷媒を循環し、前記温度差が前記所定値以下になると前記冷媒の循環を停止する循環器とを含む、請求項1に記載のモータ冷却装置。 - 前記冷媒冷却器は、空冷によって前記冷媒を冷却する、請求項2に記載のモータ冷却装置。
- 前記駆動モータは、車両の駆動輪を駆動するモータであり、
前記冷媒冷却器は、前記車両の走行時に発生する走行風によって前記冷媒を冷却し、
前記循環器は、
前記冷媒冷却器と前記駆動モータとの間で前記冷媒を循環させるための循環路と、
前記温度差が前記所定値よりも大きいとき前記循環路中で前記冷媒を循環し、前記温度差が前記所定値以下になると前記冷媒の循環を停止する電動ポンプとを含む、請求項3に記載のモータ冷却装置。 - 前記冷媒冷却装置は、前記車両の停止後、前記温度差が前記所定値以下になると前記冷媒の冷却を停止する、請求項4に記載のモータ冷却装置。
- 前記冷媒冷却装置は、前記車両の走行中、前記温度差が前記所定値以下になると前記冷媒の冷却を停止する、請求項4に記載のモータ冷却装置。
- 前記冷媒は、前記駆動モータの駆動に連動して回転するギヤによって掻き揚げられ、前記駆動モータを冷却するオイルである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ冷却装置。
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