JP2005188612A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動機と、動力伝達機構に供給される潤滑油とを適切な温度に調整し、電動機の出力低下や寿命低下を抑制する。
【解決手段】 ケーシング14内部に貯留された潤滑油が通流されるときに、この潤滑油とインバータ9及び電動モータ3との熱交換が行われるインバータ通路18及びモータ通路19を設け、これらインバータ通路18及びモータ通路19へ潤滑油を循環させるオイルポンプ15を電動モータ3で駆動する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動機によって車輪を駆動可能な車両用駆動装置に関するものである。
従来、例えば前輪をエンジンで駆動し、後輪をクラッチ等の動力伝達機構を介した電動モータによって駆動できるスタンバイ型の4輪駆動車両があった(特許文献1参照)。
特開2003−159953号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された従来例のように、電動モータで車輪を駆動する場合、ロータの温度上昇に伴う磁束密度の低下によってモータ出力が低下したり、モータを駆動するインバータの過熱によって内蔵されたスイッチング素子の寿命が低下したりするという問題がある。
また、外気温が低いほど、動力伝達機構に供給される潤滑油の粘度が高くなり、電動モータの回転抵抗が大きくなるので、特にモータ駆動を開始したとき等に電動モータやインバータの過熱が助長されてしまう。
そこで、本発明は上記の問題に着目してなされたものであり、電動機と、動力伝達機構に供給される潤滑油とを適切な温度に調整し、電動機の出力低下や寿命低下を抑制できる車両用駆動装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用駆動装置は、動力伝達機構のための潤滑油が通流されるときに、この潤滑油と電動機との熱交換が行われる熱交換通路を設け、この熱交換通路へ潤滑油を循環させるポンプを前記電動機で駆動することを特徴としている。
本発明によれば、電動機を駆動すると、ポンプによって動力伝達機構の潤滑油が熱交換通路に通流されて潤滑油と電動機との熱交換が行われることにより、電動機を冷却すると共に潤滑油を温めることができるので、電動機と潤滑油とを適切な温度に調整し、電動機の出力低下や寿命低下を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図であり、前輪1FL・1FRをエンジン2で駆動する主駆動輪とし、後輪1RL・1RRを電動モータ3で駆動可能な補助駆動輪とするスタンバイ型の4輪駆動車両である。
エンジン2の動力は、トルクコンバータを有する自動変速機4、及びファイナルドライブギヤ5を順に介して前輪1FL・1FRに伝達されると共に、Vベルト6を介してジェネレータ7にも伝達される。ジェネレータ7は、エンジン2からの動力によって発電を行うことができ、発電された電力はパワーケーブル8で送電され、例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式のインバータ9で直流を交流に変換してから電動モータ3に供給される。電動モータ3の動力は、二段減速機10と、湿式多板型の電磁クラッチ11と、ディファレンシャルギヤ12と、ドライブシャフト13L・13Rとを順に介して後輪1RL・1RRに伝達される。
これら二段減速機10、電磁クラッチ11、及びディファレンシャルギヤ12は、密閉型のケーシング14に収容されており、ケーシング14内部に貯留された潤滑油によって油浴給油される。
また、電動モータ3の動力は、図2に示すように、回転軸3aに連結されたオイルポンプ15にも伝達され、オイルポンプ15は、吸入ポート15aからオイルストレーナ16を介してケーシング14内部の潤滑油を吸入し、吐出ポート15bから吐出する。吐出された潤滑油は、潤滑油を冷却する水冷式のオイルクーラ17、インバータ9におけるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子近傍を通過するインバータ通路18と、電動モータ3の例えばステータ及びモータハウジング間を通過するモータ通路19とを経由して再びケーシング14に戻される。
そして、エンジン2の出力はエンジンコントローラ24によって制御され、このエンジンコントローラ24は、アクセルセンサ21で検出するアクセル開度Accに応じてスロットルモータ22の回転角を制御することにより、スロットルバルブ23の開度を調節してエンジン2の出力を制御する。
また、ジェネレータ7は、トランジスタ式のレギュレータを内蔵しており、このレギュレータが4WDコントローラ24からの発電制御指令に応じて界磁電流Igを調整することによりジェネレータ7の発電電圧が制御される。
また、インバータ9は、4WDコントローラ24からのモータ制御指令に応じてスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、電動モータ3を駆動制御する。
また、電磁クラッチ11は、励磁電流の通電時に締結状態となる励磁動作型のクラッチであり、4WDコントローラ24からのクラッチ制御指令に応じて励磁電流が調整されることにより、電動モータ3から後輪1RL・1RRへの動力伝達が制御される。
4DWコントローラ24には、運転者によって操作される4WDスイッチ25のON/OFFと、車輪回転センサ26で検出する車輪速VwFL〜VwRRと、インヒビタスイッチ27で検出するシフトポジションと、モータ回転センサ28で検出する電動モータ3の回転数Nmと、電流センサ29で検出する電動モータ3の電流Imと、温度センサ30で検出するインバータ9の温度Tと、エンジンコントローラ20からのアクセル開度Accと、が入力される。
次に、4WDコントローラ24で実行される4WD制御処理を、図3のフローチャートに従って説明する。
この4WD制御処理は、電源投入時に起動され、ステップS1で低温フラグFLと高温フラグFHとを共に“0”にリセットする。
続くステップS2では、各種データを読込む。具体的には、4WDスイッチ25のON/OFF、車輪速VwFL〜VwRR、シフトポジション、モータ回転数Nm、モータ電流Im、インバータ温度T、及びアクセル開度Accである。
続くステップS3では、4WD制御を実行するか否かを判断する。ここでは、4WDスイッチ25がONの状態で車両が発進し、所定車速(例えば30km/h)に到達するまでの間、4WD制御を実行するためにステップS4に移行し、それ以外のときには後述するステップS10に移行する。
ステップS4では、アクセル開度Accに応じて目標モータトルクTm*を算出する。
続くステップS5では、目標モータトルクTm*とモータ回転数Nmと電流値Imとに基づいて、電動モータ3に供給する目標モータ電流Im*を算出すると共に、この目標モータ電流Im*に基づいてジェネレータ7で発電する目標電力P*を算出する。
続くステップS6では、目標モータトルクTm*に応じて電磁クラッチ11の締結トルクTcを算出する。
続くステップS7では、ジェネレータ7が目標電力P*を発電するのに必要なエンジン出力を算出し、エンジンコントローラ20へ出力する。
続くステップS8では、ジェネレータ7で発電する電力が目標電力P*と一致するような目標界磁電流Ig*を算出し、この目標界磁電流Ig*に応じた発電制御指令を出力してジェネレータ7を駆動制御する。また、目標モータ電流Im*に基づいてインバータ9のスイッチング素子のデューティ比を算出し、このデューティ比に応じたモータ制御指令をインバータ9に出力して電動モータ3を駆動制御する。
続くステップS9では、締結トルクTcに応じたクラッチ制御指令を出力して電磁クラッチ11を駆動制御してから前記ステップS2に戻る。
一方、ステップS10では、電磁クラッチ11を切断し、電動モータ3から後輪1RL・1RRへの伝達動力を遮断した状態にする。
続くステップS11では、インバータ温度Tが高温側の所定値T1未満であるか否かを判定する。この判定結果がT<T1であるときには、インバータ9は過熱していないと判断してステップS12に移行する。
ステップS12では、低温フラグFLが“1”にセットされているか否かを判定する。この判定結果がFL=1であるときには、ステップS13に移行して電動モータ3の駆動を停止状態にしてから前記ステップS2に戻る。
一方、前記ステップS11の判定結果がT≧T1であるときには、インバータ9が過熱傾向にあると判断し、ステップS14に移行して高温フラグFHを“1”にセットしてからステップS15に移行する。また、前記ステップS12の判定結果がFL=0であるときには、そのままステップS15に移行する。
ステップS15では、電動モータ3を所定回転数Nm1で回転させる。具体的には、実際のモータ回転数Nmと所定回転数Nm1との偏差に応じて目標モータ電流Im*を算出し、この目標モータ電流Im*に基づいてインバータ9のスイッチング素子のデューティ比を算出し、このデューティ比に応じたモータ制御指令をインバータ9に出力して電動モータ3を駆動制御する。
続くステップS16では、高温フラグFHが“1”にセットされているか否かを判定し、この判定結果がFH=0であるときにはステップS17に移行する。
ステップS17では、インバータ温度Tが低温側の所定値T3以上であるか否かを判定する。この判定結果がT≧T3であるときには、潤滑油の温度も適切な範囲にあると判断し、ステップS18に移行して低温フラグFLを“1”にセットしてから前記ステップS2に戻る。一方、判定結果がT<T3であるときには、潤滑油が高粘度になるほど温度が低下していると判断し、そのままステップS2に戻る。
一方、前記ステップS16の判定結果がFH=1であるときには、ステップS19に移行して電動モータ3の駆動トルクが所定値以上であるか否かを判定する。ここで、モータ駆動トルクは、目標モータ電流Im*に応じて算出したり、電動モータ3の回転軸3aにトルクセンサを設けて検出したりすればよい。そして、駆動トルクが所定値以上であるときには、潤滑油の粘度が高いために電動モータ3の回転抵抗が大きくなっていると判断して前記ステップS2に戻る。一方、駆動トルクが所定値未満であるときにはステップS20に移行する。
ステップS20では、インバータ温度Tが高温側の所定値T1よりも小さなT2以下であるか否かを判定する。ここで、所定値T2を所定値T1より小さい値に設定したのは、高温フラグ設定のハンチングを回避するためである。したがって、所定温度T2はT1よりも低いがインバータ9を更に冷却することが望ましい温度に設定される。そして、判定結果がT≦T2であるときには、インバータ9の温度が適切な範囲に復帰したと判断し、ステップS21に移行して低温フラグFLを“1”にセットすると共に、高温フラグFHを“0”にリセットしてから前記ステップS2に戻る。一方、判定結果がT>T2であるときには、インバータ9が未だ過熱傾向にあると判断してそのまま前記ステップS2に戻る。
以上、インバータ9と電動モータ3とが電動機に対応し、二段減速機10と電磁クラッチ11とディファレンシャルギヤ12とが動力伝達機構に対応し、インバータ通路18とモータ通路19とが熱交換通路に対応している。また、電磁クラッチ11が断続手段に対応し、温度センサ30が温度検出手段に対応し、ステップS17・S19の処理が粘度検出手段に対応し、ステップS11〜S21の処理が駆動制御手段に対応している。
次に、上記一実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、4WDスイッチ25がONの状態で車両が発進したとする。このとき、アクセル開度Accに応じた目標モータトルクTm*で電動モータ3が駆動され、この動力が後輪1RL・1RRに伝達されることにより(ステップS4〜S9)、4輪駆動で走行しスムーズで安定した発進性能、及び走行性能を発揮することができる。
また、電動モータ3の動力はオイルポンプ15にも伝達されているので、電動モータ3が駆動されると、オイルポンプ15によってケーシング14内部の潤滑油が、オイルクーラ17、インバータ通路18、及びモータ通路19を循環する。このとき、オイルクーラ15で冷却された潤滑油は、インバータ通路18やモータ通路19に通流されるときに、インバータ9や電動モータ3と熱交換される。すなわち、インバータ9及び電動モータ3は、潤滑油によって冷却され適切な温度に調整されるので、ロータの温度上昇に伴う磁束密度の低下によってモータ出力が低下したり、インバータ9の過熱によってスイッチング素子の寿命が低下したりすることを抑制できる。
この状態から、4WDスイッチ25がOFFにされたり所定車速に到達したりして、4WD制御を終了するときには、電磁クラッチ11を切断することにより(ステップS10)、2輪駆動で走行するときのフリクション損失を小さい状態に保って燃費の悪化を防ぐ。
そして、後輪1RL・1RRの駆動を停止した後に、インバータ温度Tが所定値T1以上であるときには(ステップS11の判定が“No”)、インバータ9が過熱傾向にあるため高温フラグFHを“1”にセットし、電動モータ3を所定回転数Nm1で回転させる(ステップS15)。これにより、2輪駆動のまま電動モータ3でオイルポンプ15を駆動し、前述したように潤滑油を循環させることによってインバータ9及び電動モータ3を冷却することができる。このときは、4輪駆動で走行しているときよりも、後輪1RL・1RRの駆動を停止している分、負荷が少ないためインバータ9及び電動モータ3の冷却効果が向上する。
ところで、インバータ9の過熱は、潤滑油の粘度が高く電動モータ3の回転抵抗が増大したことによって助長されている可能性がある。そこで、電動モータ3の駆動トルクが所定値未満となり(ステップS19の判定が“No”)、且つインバータ温度Tが所定値T2以下となる(ステップS20の判定が“Yes”)までは、高温フラグFHを“1”にセットし続けて電動モータ3の駆動を維持する。
これにより、寒冷時に粘度が高まった潤滑油も、インバータ9及び電動モータ3との熱交換と、二段減速機10による攪拌とによって温められて粘度が低下するので、電動モータ3の駆動トルクも低下し、インバータ9及び電動モータ3の冷却効果が向上する。
次に、電源投入直後に4WDスイッチ25がOFFの状態だった場合について説明する。このときは、初期設定で低温フラグFLが“0”にリセットされているので、インバータ温度Tが所定値T1未満であっても、電動モータ3を所定回転数Nm1で回転させる。そして、インバータ温度Tが所定値T3以上となる(ステップS17の判定が“Yes”)までは、低温フラグFLを“0”にリセットし続けて電動モータ3の駆動を維持する。
これにより、インバータ温度Tが所定値T3未満となるような寒冷時に、予め潤滑油を温めてその粘度を低下させておくことができるので、4輪駆動を開始するときのトルク損失を抑制することができる。
このように、上記の一実施形態によれば、電動モータ3を駆動すると、オイルポンプ15によって潤滑油がインバータ通路18及びモータ通路19に通流されて、インバータ9及び電動モータ3と潤滑油との熱交換が行われることにより、これらインバータ9及び電動モータ3を冷却すると共に、潤滑油を温めることができるので、インバータ9及び電動モータ3と潤滑油とを夫々適切な温度に調整し、電動モータ3の出力低下やインバータ9に内蔵されたスイッチング素子の寿命低下を抑制することができる。
なお、上記の一実施形態では、インバータ通路18及びモータ通路19に通流される前に潤滑油をオイルクーラ17で冷却しているが、ステップS17の処理で、潤滑油が高粘度になるほど温度が低下していると判断された場合には、潤滑油を更に冷却する必要はない。そこで、図4に示すように、オイルクーラ15を迂回してインバータ通路18及びモータ通路19に潤滑油を通流させる迂回通路31と、潤滑油の循環路をオイルクーラ15へ続く通路、又は迂回通路31の何れかに切換える切換制御弁32とを設け、寒冷時に潤滑油の粘度が高くなったときに、潤滑油の循環路を迂回通路31に切換えれば、潤滑油を速やかに温めることができる。一方、インバータ9及び電動モータ3の温度が高くなったときに、潤滑油の循環路をオイルクーラ15へ続く通路に切換えれば、インバータ9及び電動モータ3を速やかに冷却することができる。
また、上記の一実施形態では、二段減速機10等をケーシング14内部に貯留した潤滑油に浸すことによって潤滑油を循環使用しているが、これに限定されるものではない。その他にも、リザーバに貯留した潤滑油を二段減速機10の歯面に噴霧したり滴下したりして一方的に供給する全損式の潤滑方法をとってもよく、この場合には、リザーバに貯留した潤滑油をオイルポンプ15によってインバータ通路18及びモータ通路19に循環させればよい。
また、上記の一実施形態において、ステップS19の処理では電動モータ3の駆動トルクに応じて潤滑油の粘度を検知し、ステップS17の処理ではインバータ9の温度に応じて潤滑油の粘度を検知しているが、これに限定されるものではない。その他にも、例えば電磁クラッチ等に設けた温度センサで検出する潤滑油の温度に応じて、この潤滑油の粘度を検知してもよく、要は、電動モータ3の出力トルク、インバータ9や電動モータ3の温度、及び潤滑油の温度のうち、少なくとも一つに応じて潤滑油の粘度を検知すればよい。
さらに、上記の一実施形態では、4WDスイッチ25がONの状態で車両が発進し、所定車速(例えば、30km/h)に到達するまでの間だけ、4WD制御を実行する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、エンジン2で駆動する前輪1FL・1FRのスリップを検知したときに4WD制御を実行してもよい。
さらに、上記の一実施形態では、電動モータ3と後輪1RL・1RRとの間に電磁クラッチ5介装したが、これに限定されるものではない。要は、電動モータ3から後輪1RL・1RRへの伝達動力を断続できればよいので、機械的なかみ合いによってトルク伝達を確実に行う確動クラッチ(ポジティブクラッチ)等、任意の断続機構を用いればよい。
さらに、上記の一実施形態では、ジェネレータ7で発電した電力を電動モータ3のみに供給しているが、これに限定されるものでなく、バッテリ、点火装置、始動装置、エアコンディショナ等の電装品に供給してもよい。
また、上記の一実施形態では、前輪1FL・1FRをエンジン2で駆動する主駆動輪とし、後輪1RL・1RRを電動モータ3で駆動可能な補助駆動輪としているが、これに限定されるものではなく、後輪1RL・1RRを主駆動輪とし、前輪1FL・1FRを補助駆動輪としてもよい。
さらに、上記の一実施形態では、本発明を4輪車両に適用しているが、2輪車両や3輪車両、或いは5輪以上の車両に適用してもよい。
本発明の概略構成図である。 動力伝達部分の詳細図である。 4WD制御処理を示すフローチャートである。 動力伝達部分の詳細図である。
符号の説明
1FL・1FR 前輪
1RL・1RR 後輪
2 エンジン
3 電動モータ
7 ジェネレータ
9 インバータ
10 二段減速機
11 電磁クラッチ
14 ケーシング
15 オイルポンプ
17 オイルクーラ
18 インバータ通路
19 モータ通路
24 4WDコントローラ
25 4WDスイッチ
30 温度センサ

Claims (6)

  1. 電動機と、該電動機の動力を車輪へ伝達可能な動力伝達機構と、該動力伝達機構のための潤滑油と、該潤滑油が通流されるときに当該潤滑油と前記電動機との熱交換を行う熱交換通路と、前記電動機によって駆動され前記熱交換通路へ前記潤滑油を循環させるポンプと、を備えることを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記動力伝達機構が有し前記電動機から前記車輪への伝達動力を断続する断続機構と、前記電動機の温度を検出する温度検出手段と、前記断続機構が前記電動機から前記車輪への伝達動力を遮断している状態で、前記温度検出手段で検出した前記電動機の温度が所定温度を上回っているときに、前記電動機で前記ポンプを駆動する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記動力伝達機構が有し前記電動機から前記車輪への伝達動力を断続する断続機構と、前記潤滑油の粘度を検知する粘度検知手段と、前記断続機構が前記電動機から前記車輪への伝達動力を遮断している状態で、前記粘度検出手段で検出した前記潤滑油の粘度が所定粘度を下回っているときに、前記電動機で前記ポンプを駆動する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記動力伝達機構が有し前記電動機から前記車輪への伝達動力を断続する断続機構と、前記電動機の温度を検出する温度検出手段と、前記潤滑油の粘度を検知する粘度検知手段と、前記断続機構が前記電動機から前記車輪への伝達動力を遮断している状態で、前記温度検出手段で検出した前記電動機の温度が所定温度を上回っているとき、又は前記粘度検出手段で検知した前記潤滑油の粘度が所定粘度を下回っているときに、前記電動機で前記ポンプを駆動する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記粘度検知手段は、前記電動機を所定回転数で回転させたときの出力トルク、前記電動機の温度、及び前記潤滑油の温度のうち、少なくとも一つに応じて前記潤滑油の粘度を検知することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記熱交換通路に通流される前に前記潤滑油を冷却する冷却通路と、該冷却通路を迂回して前記熱交換通路に前記潤滑油を通流させる迂回通路と、前記温度検出手段で検出した前記電動機の温度が所定温度を上回っているときに前記潤滑油の循環路を前記冷却通路に切換え、前記粘度検出手段で検知した前記潤滑油の粘度が所定粘度を下回っているときに前記潤滑油の循環路を前記迂回通路に切換える切換制御手段と、を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用駆動装置。
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