JP2011026956A - 冷却システムの診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却液の液量不足を判定する診断装置を簡単に構成する。
【解決手段】ウォータポンプを駆動するポンプ用モータをオフ状態に切り換えた後には、慣性力によってポンプ用モータは回転を継続するため、ポンプ用モータの回転速度に応じた端子電圧が検出される。ポンプ用モータの端子電圧は速やかに低下する場合には、慣性回転時のポンプ用モータに作用する冷却液の抵抗が大きいことから、冷却液量が十分な正常状態であると判定される。一方、ポンプ用モータの端子電圧が緩やかに低下する場合には、慣性回転時のポンプ用モータに作用する冷却液の抵抗が小さいことから、冷却液量が不足している異常状態であると判定される。このように、ポンプ用モータの端子電圧の推移に基づいて、冷却液の液量不足を判定することができるため、診断装置を簡単に構成することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却液を圧送する冷却ポンプを備えた冷却システムの診断装置に関する。
エンジンや駆動用モータ等の熱源を適切な温度範囲に保つため、これらの熱源を搭載する車両には冷却システムが設けられている。冷却システムは、エンジンや駆動用モータに形成されるウォータジャケット、ウォータジャケットを通過した冷却液を冷却するラジエータ、ウォータジャケットとラジエータとの間で冷却液を循環させるウォータポンプ等によって構成されている。エンジンが搭載されるガソリン自動車の冷却システムにおいては、エンジンによってウォータポンプを駆動することが一般的であるが、ウォータポンプの回転数をきめ細かく制御するため、電動モータによってウォータポンプを駆動する冷却システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、駆動用モータが動力源となる電気自動車においても、ウォータポンプは電動モータによって駆動されることになる。
ところで、冷却システムを正常に機能させるためには、冷却液を十分に循環させることが必要である。そこで、特許文献1に記載される冷却システムにおいては、冷却液を循環させるウォータポンプが正常に作動しているか否かを判定するため、電動モータの電力値を算出するとともに、この電力値に基づきウォータポンプが正常に作動しているか否かを判定している。
特開2000−303839号公報
しかしながら、冷却液が十分に循環しているか否かを判定するためには、ウォータポンプが正常に作動しているか否かを判定するだけでなく、冷却液量が十分であるか否かを判定する必要がある。例えば、冷却回路から冷却液が漏れていた場合には、ウォータポンプが正常に作動していたとしても、十分な冷却液を供給することができずにエンジン等を損傷させてしまうおそれがある。また、特許文献1の冷却システムにおいては、電動モータの電流値から電力値を算出しているが、電流値を検出するためにはシャント抵抗や電流センサを組み込む必要があるため、冷却システムの高コスト化を招く要因となっていた。
本発明の目的は、簡単な構成によって冷却液の液量不足を判定することが可能な診断装置を提供することにある。
本発明の冷却システムの診断装置は、冷却液を圧送する冷却ポンプを備えた冷却システムの診断装置であって、前記冷却ポンプを駆動する電動モータと、前記電動モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、前記電動モータを通電状態と非通電状態とに切り換えるスイッチ手段と、前記電動モータを非通電状態に切り換えた後の端子電圧の推移に基づいて、冷却液の液量不足を判定する判定手段とを有することを特徴とする。
本発明の冷却システムの診断装置は、前記判定手段は、前記電動モータを非通電状態に切り換えてから所定時間が経過したときの端子電圧を求め、この端子電圧が所定の基準電圧を上回るときに液量不足であると判定することを特徴とする。
本発明の冷却システムの診断装置は、前記判定手段は、前記電動モータを非通電状態に切り換えてから端子電圧が所定電圧に達するまでの経過時間を求め、この経過時間が所定の基準時間を上回るときに液量不足であると判定することを特徴とする。
本発明によれば、電動モータを非通電状態に切り換えた後の端子電圧の推移に基づいて冷却液の液量不足を判定するようにしたので、簡単な構成によって冷却液の液量不足を判定することが可能となる。これにより、冷却システムの診断装置の低コスト化を達成することが可能となる。
電気自動車の構成を示す概略図である。 冷却システムの構成を示す概略図である。 ポンプ用モータをオン状態からオフ状態に切り換えたときの通電状況を示す説明図である。 ポンプ用モータの端子電圧の推移を示す線図である。 冷却液量の判定手順の一例を示すフローチャートである。 冷却液量の判定手順の他の例を示すフローチャートである。 ポンプ用モータの端子電圧の推移を示す線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は電気自動車10の構成を示す概略図である。この電気自動車10には本発明の一実施の形態である冷却システムの診断装置が搭載されている。図1に示すように、電気自動車10は動力源となる駆動用モータ11を有している。駆動用モータ11には歯車列12を介して駆動軸13が連結され、この駆動軸13には車輪14,15が連結されている。また、電気自動車10は駆動用モータ11の電源として機能する高電圧バッテリ16を有している。この高電圧バッテリ16としては、例えば400Vのリチウムイオン二次電池が用いられる。
駆動用モータ11にはインバータ20が接続され、このインバータ20には通電ケーブル21,22を介して高電圧バッテリ16が接続されている。駆動用モータ11を電動機として駆動する際には、インバータ20によって高電圧バッテリ16からの直流電流が交流電流に変換され、この交流電流が駆動用モータ11に対して供給される。一方、駆動用モータ11を発電機として駆動する際には、インバータ20によって駆動用モータ11からの交流電流が直流電流に変換され、この直流電流が高電圧バッテリ16に対して供給される。また、インバータ20を用いて交流電流の電流値や周波数を制御することにより、駆動用モータ11のトルクや回転数を制御することが可能となる。なお、高電圧バッテリ16に接続される通電ケーブル21,22にはメインリレー23が設けられている。
高電圧バッテリ16には、DC/DCコンバータ24を介して低電圧バッテリ25が接続されている。この低電圧バッテリ25としては、例えば12Vの鉛蓄電池が用いられる。低電圧バッテリ25は、インバータ20やコンバータ24の電源として機能するとともに、後述する各種制御ユニット30,31やポンプ用モータ51の電源としても機能している。また、電気自動車10を統括制御するEV制御ユニット(EVCU)30には、アクセル操作量、ブレーキ操作量、車速、レンジポジション等の各種信号が入力される。そして、EV制御ユニット30は、各種信号に基づいて駆動用モータ11の目標トルクや目標回転数を設定するとともに、これらの目標値に基づいてインバータ20に制御信号を出力する。さらに、高電圧バッテリ16の充放電を制御するため、電気自動車10にはバッテリ制御ユニット(BCU)31が設けられている。さらに、電気自動車10内には通信ネットワーク32が構築されており、この通信ネットワーク32を介してインバータ20、コンバータ24、EV制御ユニット30、バッテリ制御ユニット31等は互いに接続されている。
熱源となる駆動用モータ11、インバータ20、コンバータ24を冷却するため、電気自動車10にはラジエータ40を備えた水冷式の冷却システム41が搭載されている。ここで、図2は冷却システム41の構成を示す概略図である。図2に示すように、駆動用モータ11、インバータ20、コンバータ24の各ハウジング11a,20a,24aには、ウォータジャケット11b,20b,24bが形成されるとともに、入力ポート11i,20i,24iおよび出力ポート11o,20o,24oが形成されている。そして、各ハウジング11a,20a,24aの入力ポート11i,20i,24iに案内された冷却液は、ウォータジャケット11b,20b,24bを通過して熱を奪った後に、出力ポート11o,20o,24oに案内されるようになっている。
また、駆動用モータ11、インバータ20、コンバータ24に冷却液を案内するため、冷却システム41には冷却液を循環させる冷却回路42が構築されている。インバータ20の出力ポート20oとコンバータ24の入力ポート24iとは配管43を介して接続されており、コンバータ24の出力ポート24oと駆動用モータ11の入力ポート11iとは配管44を介して接続されている。さらに、駆動用モータ11の出力ポート11oとラジエータ40の入力ポート40iとは配管45を介して接続されており、ラジエータ40の出力ポート40oとインバータ20の入力ポート20iとは配管46を介して接続されている。このように、ラジエータ40、インバータ20、コンバータ24、駆動用モータ11は、配管43〜46を介して直列に接続されており、これらの配管43〜46によって冷却システム41の冷却回路42が形成されている。
さらに、ラジエータ40とインバータ20とを接続する配管46には、インバータ20に向けて冷却液を圧送するウォータポンプ(冷却ポンプ)50が設けられている。このウォータポンプ50は、ポンプ用モータ(電動モータ)51によって駆動される電動式であり、インペラ52を回転させて冷却液を圧送するポンプとなっている。また、駆動用モータ11にはモータ温度を検出する温度センサ53が設けられており、温度センサ53からEV制御ユニット30に対してモータ温度が出力されている。そして、モータ温度が高い場合にはEV制御ユニット30によってポンプ用モータ51が駆動される一方、モータ温度が低い場合にはEV制御ユニット30によってポンプ用モータ51が停止されるようになっている。なお、インバータ20やコンバータ24に対して温度センサを取り付けることにより、インバータ温度やコンバータ温度に基づきポンプ用モータ51を駆動しても良い。
続いて、ポンプ用モータ51の制御系について説明する。図2に示すように、低電圧バッテリ25からポンプ用モータ51に電力を供給する通電回路54には、ポンプ用モータ51をオン状態(通電状態)とオフ状態(非通電状態)とに切り換えるリレースイッチ(スイッチ手段)55が設けられている。このリレースイッチ55のコイル55aには、EV制御ユニット30のモータ駆動回路56が接続されており、リレースイッチ55の作動状態(接続状態,切断状態)はEV制御ユニット30によって制御されている。また、リレースイッチ55の下流側の通電回路54には、EV制御ユニット30の電圧検出回路(電圧検出手段)57が接続されており、電圧検出回路57によってポンプ用モータ51の端子電圧が検出されている。
また、EV制御ユニット30には演算処理部58が設けられており、この演算処理部58によってポンプ用モータ51の駆動状態が制御されている。演算処理部58には温度センサ53からモータ温度が入力されており、演算処理部58はモータ温度が所定の基準温度Taを上回るか否かを判定する。そして、演算処理部58によってモータ温度が基準温度Taを上回ったと判定されると、演算処理部58はモータ駆動回路56に対してオン信号を出力する。次いで、モータ駆動回路56からコイル55aに対して通電がなされ、リレースイッチ55が接続状態に切り換えられる。これにより、オン状態となったポンプ用モータ51によってウォータポンプ50が駆動されるため、冷却回路42を循環する冷却液によってインバータ20、コンバータ24、駆動用モータ11が冷却される。そして、冷却液の循環によってモータ温度が所定の基準温度Tb(Tb<Ta)を下回ったと判定されると、演算処理部58はモータ駆動回路56に対してオフ信号を出力する。次いで、モータ駆動回路56からコイル55aに対する通電が遮断され、リレースイッチ55が切断状態に切り換えられる。これにより、駆動用モータ11等が十分に冷却されている場合には、ウォータポンプ50を停止して不要な電力消費を抑制することが可能となる。
このように、必要に応じてウォータポンプ50を駆動して冷却液を循環させることにより、駆動用モータ11、インバータ20、コンバータ24を適切な温度範囲に保持することが可能となる。この冷却システム41を正常に機能させるためには、冷却回路42を冷却液で満たすことが重要となっている。そこで、判定手段として機能するEV制御ユニット30の演算処理部58は、ポンプ用モータ51の端子電圧の推移に基づいて冷却液量が不足しているか否かを判定する。以下、冷却液量の判定方法について説明する。
図3はポンプ用モータ51をオン状態からオフ状態に切り換えたときの通電状況を示す説明図である。また、図4はポンプ用モータ51の端子電圧の推移を示す線図である。まず、図3に示すように、ポンプ用モータ51をオン状態からオフ状態に切り換えた場合であっても、ポンプ用モータ51のロータ59やウォータポンプ50のインペラ52には慣性力が作用するため、ポンプ用モータ51のロータ59は直ちに停止することなく回転状態を継続する。このように、リレースイッチ55が切断された場合であっても、ポンプ用モータ51のロータ59の回転が停止するまでは、ロータ59の回転速度に応じた端子電圧(逆起電力)が電圧検出回路57によって検出されることになる。
また、ポンプ用モータ51のインペラ52には冷却液が抵抗となって作用するため、冷却液量に応じてインペラ52に作用する抵抗力が変化することになる。すなわち、冷却回路42内に冷却液が満たされている正常時においては、冷却液量が多くインペラ52に作用する抵抗力が大きいことから、慣性回転時におけるロータ59の回転速度は低下し易くなる。一方、冷却回路42内の冷却液が不足している異常時においては、冷却液量が少なく、その分空気が混入され、インペラ52に作用する抵抗力が小さいことから、慣性回転時におけるロータ59の回転速度は低下し難くなる。このため、図4に示すように、冷却液量が十分な正常時においては、ポンプ用モータ51をオフ状態に切り換えた後の端子電圧が速やかに低下する一方、冷却液量が不足する異常時においては、ポンプ用モータ51をオフ状態に切り換えた後の端子電圧が緩やかに低下することになる。
したがって、ポンプ用モータ51をオン状態からオフ状態に切り換えてから、所定の判定時間T1(例えば、300msec)が経過したときの端子電圧が、所定の基準電圧V1(例えば、0.185×Vmon)を下回るか否かによって、冷却液量が十分に確保されているか否かを判定することが可能となる。すなわち、図4に示すように、判定時間T1が経過した後の端子電圧が、基準電圧V1を下回るα1である場合には、冷却液量が十分となる正常状態であると判定されることになる。一方、判定時間T1が経過した後の端子電圧が、基準電圧V1を上回るβ1である場合には、漏れ等によって冷却液量が不足している異常状態であると判定されることになる。なお、基準電圧V1を説明する際に用いたVmonとは、オン状態のポンプ用モータ51に印加される端子電圧である。
続いて、前述した冷却液量の判定手順をフローチャートに従って説明する。ここで、図5は冷却液量の判定手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS1では、ウォータポンプ50が駆動中であるか否かが判定される。ウォータポンプ50が駆動中である場合、つまりポンプ用モータ51がオン状態である場合には、ステップS2に進み、ウォータポンプ50の停止条件が成立するか否かが判定される。例えば、ステップS2において、モータ温度が基準温度Tbを下回る場合には、ウォータポンプ50の停止条件が成立すると判定され、ステップS3においてタイマTのリセット処理が実行された後に、ステップS4においてポンプ用モータ51がオン状態からオフ状態に切り換えられる。
続いて、ステップS5においてタイマTのカウント処理が実行され、ステップS6においてタイマTが所定の判定時間T1を上回るか否かが判定される。ステップS6において、判定時間T1を経過していないと判定された場合には、再びステップS5に戻ってカウント処理が実行される。一方、ステップS6において、判定時間T1を経過したと判定された場合には、ステップS7に進み、ポンプ用モータ51の端子電圧が所定の基準電圧V1以下であるか否かが判定される。ステップS7において、端子電圧が基準電圧V1以下であると判定された場合には、端子電圧が速やかに低下していることから、冷却液量が十分な正常状態であると判定される。一方、ステップS7において、端子電圧が基準電圧V1を上回ると判定された場合には、端子電圧が緩やかに低下していることから、冷却液量が不足している異常状態である判定される。そして、異常状態であると判定された場合には、続くステップS8において、異常状態を乗員に報知する警告灯60が点灯されることになる。
前述の説明では、ポンプ用モータ51をオフ状態に切り換えてから、判定時間T1が経過したときの端子電圧に基づいて、冷却液量が不足しているか否かを判定している。しかしながら、この判定方法に限られることはなく、ポンプ用モータ51をオフ状態に切り換えてから、端子電圧が所定の判定電圧に低下するまでの経過時間に基づいて、冷却液量が不足しているか否かを判定しても良い。ここで、図6は冷却液量の判定手順の他の例を示すフローチャートである。また、図7はポンプ用モータ51の端子電圧の推移を示す線図である。なお、図6のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同じステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、ステップS2において、ウォータポンプ50の停止条件が成立すると判定された場合には、続くステップS3において経過時間を示すタイマTのリセット処理が実行された後に、ステップS4においてポンプ用モータ51がオン状態からオフ状態に切り換えられる。次いで、ステップS5においてタイマTのカウント処理が実行され、ステップS11において端子電圧が所定の判定電圧V2を下回るか否かが判定される。ステップS11において、端子電圧が判定電圧V2を上回っていると判定された場合には、再びステップS5に戻ってカウント処理が実行される。一方、ステップS11において、端子電圧が判定電圧V2を下回っていると判定された場合には、ステップS12に進み、タイマTが基準時間T2以下であるか否かが判定される。そして、ステップS12において、タイマTが基準時間T2以下であると判定された場合には、冷却液量が十分な正常状態であると判定される一方、タイマTが基準時間T2を上回ると判定された場合には、冷却液量が不足している異常状態であると判定される。
すなわち、図7に示すように、ポンプ用モータ51をオン状態からオフ状態に切り換えてから、端子電圧が所定の判定電圧V2に低下するまでの経過時間が、基準時間T2を下回るα2である場合には、ポンプ用モータ51の端子電圧が速やかに低下することから、冷却液量が十分な正常状態であると判定されることになる。一方、端子電圧が判定電圧V2に低下するまでの経過時間が、基準時間T2を上回るβ2である場合には、ポンプ用モータ51の端子電圧が緩やかに低下することから、冷却液量が不足している異常状態であると判定されることになる。
これまで説明したように、オン状態からオフ状態に切り換えた後のポンプ用モータ51の端子電圧の推移を検証することにより、ポンプ用モータ51に作用する負荷の大きさから冷却液量を推定することが可能となる。このように、ポンプ用モータ51の端子電圧の推移に基づき、冷却液量が不足しているか否かを判定するようにしたので、冷却液量を判定する診断装置を簡単に構成することが可能となる。これにより、診断装置の低コスト化を達成することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する場合には、電気自動車10の冷却システム41に対して本発明を適用しているが、これに限られることはなく、ハイブリッド型の電気自動車に搭載される冷却システムや、ガソリン自動車に搭載される冷却システムに対して本発明を適用しても良い。さらに、自動車の冷却システムに限られることはなく、電子機器等を冷却するための冷却システムに対して本発明を適用しても良い。
また、冷却液量が不足する異常状態と判定された場合には、警告灯60を点灯させているが、これに限られることはなく、スピーカから警告音を発生させても良い。さらに、前述の説明では、駆動用モータ11のモータ温度に基づいてポンプ用モータ51を駆動制御しているが、これに限られることはなく、イグニッションスイッチに連動するポンプ用モータを備えた冷却システムに対して本発明を適用しても良い。この場合には、イグニッションスイッチのオフ操作に連動してポンプ用モータがオフ状態に切り換えられるため、イグニッションスイッチをオフ操作した後のポンプ用モータの端子電圧に基づいて冷却液量が判定されることになる。
また、図示するポンプ用モータ51は直流モータであるが、これに限られることはなく、ロータ59の慣性回転に伴って逆起電力が発生するモータであれば、他の形式のモータを用いても良いことは言うまでもない。さらに、図示する冷却回路42は、インバータ20、コンバータ24、駆動用モータ11を直列に接続する冷却回路であるが、これに限られることはなく、インバータ20やコンバータ24を駆動モータ11に対して並列に接続する冷却回路であっても良い。
41 冷却システム
50 ウォータポンプ(冷却ポンプ)
51 ポンプ用モータ(電動モータ)
55 リレースイッチ(スイッチ手段)
57 電圧検出回路(電圧検出手段)
58 演算処理部(判定手段)
T1 判定時間(所定時間)
T2 基準時間
V1 基準電圧
V2 判定電圧(所定電圧)
T タイマ(経過時間)

Claims (3)

  1. 冷却液を圧送する冷却ポンプを備えた冷却システムの診断装置であって、
    前記冷却ポンプを駆動する電動モータと、
    前記電動モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電動モータを通電状態と非通電状態とに切り換えるスイッチ手段と、
    前記電動モータを非通電状態に切り換えた後の端子電圧の推移に基づいて、冷却液の液量不足を判定する判定手段とを有することを特徴とする冷却システムの診断装置。
  2. 請求項1記載の冷却システムの診断装置において、
    前記判定手段は、前記電動モータを非通電状態に切り換えてから所定時間が経過したときの端子電圧を求め、この端子電圧が所定の基準電圧を上回るときに液量不足であると判定することを特徴とする冷却システムの診断装置。
  3. 請求項1記載の冷却システムの診断装置において、
    前記判定手段は、前記電動モータを非通電状態に切り換えてから端子電圧が所定電圧に達するまでの経過時間を求め、この経過時間が所定の基準時間を上回るときに液量不足であると判定することを特徴とする冷却システムの診断装置。
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