JP2005217325A - 基準パターン決定方法とその装置、位置検出方法とその装置、及び、露光方法とその装置 - Google Patents

基準パターン決定方法とその装置、位置検出方法とその装置、及び、露光方法とその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】位置計測処理を行う際の処理性能をも評価してマッチングに使用するテンプレートを作成する基準パターン決定方法を提供する。
【解決手段】サーチアライメント時に位置計測箇所となる位置近傍のウエハ画像を取り込み(ステップS200)、ユニークなパターンを検出してテンプレート候補とする(ステップS300)。テンプレート候補の各々について、実際に位置計測処理を行うことにより処理時間の評価を行い、テンプレートを解析することにより位置計測精度に関わる位置決め情報量の評価を行い、ランダムノイズを加えたパターンに対する位置計測結果に基づいてノイズに対するロバスト性の評価を行い、これらの各評価の重み付け平均値を求めることにより総合評価値を求める。そして、最も評価値の高いテンプレート候補を、実際のテンプレートとして決定する(ステップS400)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば半導体素子、液晶表示素子、プラズマディスプレイ素子、薄膜磁気ヘッド等の電子デバイス(以下、電子デバイスと総称する)を製造する際のリソグラフィー工程における露光方法に関し、特に、露光装置でウエハやレチクル等の位置決めに使用して好適な基準パターンの決定方法とその装置、抽出した基準パターンを用いてマーク等を検出して露光位置を検出する位置検出方法とその装置、及び、検出した位置に基づいてウエハ上の所望の位置に露光を行う露光方法とその装置に関する。
半導体素子、液晶表示素子、プラズマディスプレイ素子、薄膜磁気ヘッド等の電子デバイスを製造する際には、露光装置を用いて、マスクやレチクル(以下、レチクルと総称する)に形成された微細なパターンの像を感光剤が塗布された半導体ウエハやガラスプレート等の基板上に繰り返し投影露光する。この際、露光装置においては、基板の位置と投影されるパターンの像の位置とを高精度に合わせる必要がある。特に半導体素子の製造においては、近年の集積度の向上に伴って形成するパターンが非常に微細になっている。従って、所望の性能を有する半導体素子を製造するためには、非常に高精度な位置合わせが要求される。
露光装置におけるこの位置合わせは、基板やレチクルに形成されたアライメントマーク(以下、単にマークあるいはパターンと称する場合もある)をアライメントセンサにより検出し、基板等の位置を検出し、その位置を制御することにより行う。マークの位置を検出する方法としては種々の方法が用いられているが、近年、画像処理によりマークの位置を検出するFIA(Field Image Alignment)方式のアライメントセンサが用いられるようになっている。これは、マーク付近の基板表面を撮像した信号(パターン信号、n次元信号)を画像処理して、マークの位置情報を検出する方法である。そして画像処理の一方法として、予め用意したマーク信号に対応する基準パターン(テンプレート)と撮像した画像とを照合(マッチング)することにより、マークを検出するテンプレートマッチングの方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−210577号公報
ところで、そのようなテンプレートマッチングで使用するテンプレートは、少なくとも観察視野となり得る最大の範囲に唯一存在するユニークなパターンである必要がある。複数存在するパターンをテンプレートとして使用してパターン検出できたとしても、その位置を特定できないからである。
また、従来、テンプレートは、実際のデータ(実測信号)の中から抽出したパターンをテンプレートとして指定するか、あるいは、アライメントマーク等のテンプレートとすべき既知のパターンの情報(マークの設計値情報等)に基づいて作成されていた。
テンプレートの作成工程において、いかにユニークなパターンを効率良く抽出してテンプレートを作成するかと言う点に着目した出願として本出願人も出願済(特願2003−185392)である。
ところで、テンプレートマッチング及びこれを用いた位置検出処理(位置計測処理)においては、例えば処理時間、位置計測精度、あるいは、ノイズに対するロバスト性等の特性も非常に重要であり、これらの各特性は使用するテンプレートの影響を受けるものである。従って、テンプレートは単にユニークで位置計測ができるという条件のみを満たせばよいものではなく、位置検出処理における処理時間、位置計測精度あるいはノイズに対するロバスト性等の観点からも、適切なテンプレートを設定する必要がある。しかしながら、上述した従来例及び先願において、テンプレートを作成する際に、そのような後の位置計測処理等の性能に関する点からテンプレートの評価を行い、適切なテンプレートを作成することについて考慮したものは存在しなかった。
本発明はこのような観点に鑑みてなされたものであって、その目的は、位置検出が可能なユニークなパターンであるのみならず、パターンマッチングや位置検出処理に用いた場合の処理時間、位置検出精度あるいはノイズに対するロバスト性等の処理性能に関しても最適化された基準パターンを、適切に効率良く決定することのできる基準パターン決定方法とその装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのような本発明に係る基準パターンを用いることにより、所望のパターンの位置を、短時間で精度よく高いノイズに対するロバスト性で検出することのできる位置検出方法とその装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのような本発明に係る位置検出方法を用いて、基板等の露光位置を短時間で精度よく高いノイズに対するロバスト性で検出し、基板等の所望の位置に適切に露光を行うことのできる露光方法とその装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る基準パターン(テンプレート)決定方法は、例えばアライメント処理あるいはその際の位置計測処理等の所定の計測処理において、基準のパターンとして用いる基準パターンを決定するための基準パターン決定方法であって、ウエハ等の物体上の所定領域内のパターン信号情報を得る第1工程(S200)と、前記第1工程で得られた前記パターン信号情報の中から、前記所定領域内に任意に配置され前記所定領域よりも小さい面積を有する被計測領域内でユニークであると認識可能であり、そのユニークさが互いに異なる複数の候補パターンを抽出する第2工程(S300)と、前記第2工程で抽出された前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行うと仮定し、当該計測処理の処理性能に係る評価を行い、当該評価結果に基づいて前記候補パターンから基準パターンを決定する第3工程(S400)とを有することを特徴とする。
このような基準パターン抽出方法によれば、第1工程で得たパターン信号情報に基づいて、第2工程においてユニークなパターンを抽出し、これをテンプレートの候補パターンとしている。そして、第3工程において、その候補パターンの各々に対して、例えば実際に位置計測処理を行う等して位置計測処理の処理性能に係る評価を行い、その評価結果に基づいて最終的な基準パターンを決定している。従って、単にユニークで位置決めが可能なパターンを選択するのではなく、後の位置計測処理等の計測処理の性能の点でも適切なテンプレートを選択することができる。
また、本発明に係る基準パターン決定装置は、所定の計測処理において基準のパターンとして用いる基準パターンを決定するための基準パターン決定装置であって、物体上の所定領域(OR_Area)内のパターン信号情報を得るパターン情報信号取得手段(40)と、前記得られたパターン信号情報の中から、前記所定領域内に任意に配置され前記所定領域よりも小さい面積を有する被計測領域(AND_Area)内でユニークであると認識可能であり、そのユニークさが互いに異なる複数の候補パターンを抽出する候補パターン抽出手段(41)と、前記抽出された前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行う場合の当該計測処理の処理性能に係る評価を行い、当該評価結果に基づいて前記候補パターンから基準パターンを決定する基準パターン決定手段(41)とを有する。
また、本発明に係る位置検出方法は、上述のいずれかに記載の基準パターン決定方法により決定された前記基準パターンを用いて、前記物体上の前記被計測領域内のパターン信号情報をパターンマッチングし、当該被計測領域内の前記基準パターンに対応する所定のパターンの位置情報を求める。
また、本発明に係る位置検出装置は、上述のいずれかに記載の基準パターン決定装置により決定された前記基準パターンを用いて、前記物体上の前記被計測領域内のパターン信号情報をパターンマッチングし、当該被計測領域内の前記基準パターンに対応する所定のパターンの位置情報を求める位置情報検出手段(41)を有する。
また、本発明に係る露光方法は、上述のいずれかの位置検出方法を用いて前記物体としての基板上に形成された所望のパターンの、前記物体の移動座標系上での位置情報を求め、前記位置情報に基づいて前記基板を位置合わせし、前記位置合わせされた基板上に、所望のパターンを転写露光する。
また、本発明に係る露光装置は、前記物体としての基板上に形成されたユニークパターンの、前記物体の移動座標系上での位置情報を求める上述のいずれかの位置検出装置と、前記位置情報に基づいて前記基板を位置合わせする位置合わせ手段と、前記位置合わせされた基板上に所望のパターンを転写露光する露光手段とを有する。
なお、本欄においては、各構成に対して、添付図面に示されている対応する構成の符号を記載したが、これはあくまでも理解を容易にするためのものであって、何ら本発明に係る手段が添付図面を参照して後述する実施形態の態様に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、位置検出が可能なユニークなパターンであるのみならず、パターンマッチングや位置検出処理に用いた場合の例えば処理時間、位置検出精度あるいはノイズに対するロバスト性等の処理性能に関しても最適化された基準パターンを、適切に効率良く決定することのできる基準パターン決定方法とその装置を提供することができる。
また、そのような本発明に係る基準パターンを用いることにより、所望のパターンの位置を、短時間で精度よく高いノイズに対するロバスト性で検出することのできる位置検出方法とその装置を提供することができる。
また、そのような本発明に係る位置検出方法及び装置を用いて、基板等の露光位置を短時間で精度よく高いノイズに対するロバスト性で検出し、基板等の所望の位置に適切に露光を行うことのできる露光方法とその装置を提供することができる。
第1の実施形態
本発明の第1の実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
本実施形態においては、画像処理によりウエハ上の所定のパターンを検出するオフアクシス方式のアライメント光学系を有する露光装置、この露光装置においてテンプレートマッチングによりアライメントを行う方法、及び、そのアライメントの際に用いる本発明に係るテンプレート(基準パターン)の作成方法について説明する。
まず、その露光装置の全体構成について図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態の露光装置100の概略構成を示す図である。
なお、以下の説明においては、図1中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係等について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びZ軸が紙面に対して平行となるよう設定され、Y軸が紙面に対して垂直となる方向に設定される。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直方向に設定される。
図1に示すように、図示しない照明光学系から出射された露光光ELは、コンデンサレンズ1を介してレチクルRに形成されたパターン領域PAに均一な照度分布で照射される。露光光ELとしては、例えばg線(436nm)やi線(365nm)、又は、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)又はFエキシマレーザ(157nm)から出射される光等が用いられる。
レチクルRはレチクルステージ2上に保持され、レチクルステージ2はベース3上の2次元平面内において移動及び微小回転ができるように支持される。装置全体の動作を制御する主制御系15が、ベース3上の駆動装置4を介してレチクルステージ2の動作を制御する。レチクルRは、その周辺に形成された図示しないレチクルアライメントマークがミラー5、対物レンズ6、マーク検出系7からなるレチクルアライメント系で検出されることによって、投影レンズPLの光軸AXに関して位置決めされる。
レチクルRのパターン領域PAを透過した露光光ELは、例えば両側(片側でもよい)テレセントリックな投影レンズPLに入射され、ウエハ(基板)W上の各ショット領域に投影される。投影レンズPLは、露光光ELの波長に関して最良に収差補正されており、その波長のもとでレチクルRとウエハWとは互いに共役になっている。また、照明光ELは、ケラー照明であり、投影レンズPLの瞳EP内の中心に光源像として結像される。なお、投影レンズPLはレンズ等の光学素子を複数有する。その光学素子の硝材としては露光光ELの波長に応じて石英、蛍石等の光学材料が使用される。
ウエハWは、ウエハホルダー8を介してウエハステージ9上に載置される。ウエハホルダー8上には、ベースライン計測等で使用する基準マーク10が設けられている。ウエハステージ9は、投影レンズPLの光軸AXに垂直な面内でウエハWを2次元的に位置決めするXYステージ、投影レンズPLの光軸AXに平行な方向(Z方向)にウエハWを位置決めするZステージ、ウエハWを微小回転させるステージ、及び、Z軸に対する角度を変化させてXY平面に対するウエハWの傾きを調整するステージ等を有する。
ウエハステージ9の上面の一端にはL字型の移動ミラー11が取り付けられ、移動ミラー11の鏡面に対向した位置にレーザ干渉計12が配置される。図1では簡略化して図示しているが、移動鏡11はX軸に垂直な反射面を有する平面鏡及びY軸に垂直な反射面を有する平面鏡より構成される。
また、レーザ干渉計12は、X軸に沿って移動鏡11にレーザビームを照射する2個のX軸用のレーザ干渉計及びY軸に沿って移動鏡11にレーザビームを照射するY軸用のレーザ干渉計より構成され、X軸用の1個のレーザ干渉計及びY軸用の1個のレーザ干渉計により、ウエハステージ9のX座標及びY座標が計測される。また、X軸用の2個のレーザ干渉計の計測値の差により、ウエハステージ9のXY平面内における回転角が計測される。
レーザ干渉計12により計測されたX座標、Y座標及び回転角を示す位置計測信号PDSは、ステージコントローラ13に供給される。ステージコントローラ13は、主制御系15の制御の下、この位置計測信号PDSに応じて、駆動系14を介してウエハステージ9の位置を制御する。また、位置計測情報PDSは主制御系15へ出力される。主制御系15は、供給された位置計測信号PDSをモニターしつつ、ウエハステージ9の位置を制御する制御信号をステージコントローラ13へ出力する。さらに、レーザ干渉系12から出力された位置計測信号PDSは、後述するオフアクシスアライメント系(FIA)の演算ユニット41へ出力される。
また、露光装置100は、オフ・アクシス方式のアライメント光学系(以下、アライメントセンサ又はFIAと称する)を投影光学系PLの側方に備える。このアラメントセンサ(FIA)は、基板表面のアライメントマーク等の位置検出対象のパターン付近を撮像した信号(n次元信号)を信号処理(画像処理を含む)して、そのパターン(マーク)の位置情報を検出するFIA(Field Image Alignment)方式のアライメントセンサである。
露光装置100においては、このアライメントセンサ(FIA)により、サーチアライメントで使用するテンプレート(基準パターン)の作成、サーチアライメント計測、及び、ファインアライメント計測等の処理を行う。
テンプレート作成は、サーチアライメント計測の際にウエハ上の複数箇所において位置計測対象のマークを検出するために、そのマークの基準パターン(テンプレート)を作成し予め登録しておく処理である。露光装置100においては、搭載されたウエハWの各位置検出箇所から自動的にパターンを抽出、もしくは手動でパターンを指定して、テンプレートを作成する。なお、本発明に係るこのテンプレート作成処理については、後に詳細に説明する。
サーチアライメント計測(単にサーチアライメントと称する場合もある)は、ウエハ上に形成されている複数個の位置検出対象のパターン(サーチアライメント用のマークを含む)を検出し、ウエハのウエハホルダーに対する回転量やXY面内での位置ずれや露光パターンの倍率を検出する処理である。本実施形態においてサーチアライメントの信号処理方法としては、予め設定した基準パターン(テンプレート)を用いて、そのテンプレートに対応する所定のパターンを検出するテンプレートマッチング手法(単にマッチングと称する場合もある)を用いる。
また、ファインアライメント計測(以下、単にファインアライメントと称する場合もある)は、ショット領域に対応して形成されているファインアライメント用のアライメントマークを検出し、最終的に各露光ショットの位置決めを行うための処理である。本実施形態においてファインアライメントの画像処理方法としては、マークのエッジを抽出してその位置を検出するエッジ計測手法(エッジ検出手法と称する場合もある)を用いる。
なお、サーチアライメント及びファインアライメントのいずれにおいても、その画像処理方法として、テンプレートマッチング手法、エッジ計測手法、あるいはその他の任意の画像処理手法を用いることができる。但し、本発明は、テンプレートマッチング手法で用いるテンプレート(基準パターン)の作成方法を特徴とするものであるので、サーチアライメント又はファインアライメントの少なくともいずれか一方は、テンプレートマッチング手法を使用するものとする。本実施形態においては、前述したように、サーチアライメントにおいてはテンプレートマッチング手法を、ファインアライメントにおいてはエッジ計測手法を用いるものとして以下の説明を行う。
また、テンプレート作成処理時、サーチアライメント計測時、及び、ファインアライメント計測時のアライメントセンサの観察倍率は、各々任意に設定される。互いに等しい観察倍率としてもよいし、あるいは、ファインアライメント時の倍率を、テンプレート作成時及びサーチアライメント時の倍率よりも高倍に設定するようにしてもよい。
アライメントセンサは、ウエハWを照明するための照射光を出射するハロゲンランプ26、ハロゲンランプ26から出射された照明光を光ファイバー28の一端に集光するコンデンサレンズ27、照明光を導波する光ファイバー28、イメージセンサ40及びFIA演算ユニット41を有する。
アライメントセンサにおいて照明光の光源としてハロゲンランプ26を用いるのは、ハロゲンランプ26から出射される照明光の波長域は500〜800nmであり、ウエハW上面に塗布されたフォトレジストを感光しない波長域であるため、及び、波長帯域が広く、ウエハW表面における反射率の波長特性の影響を軽減できるためである。
光ファイバー28から出射された照明光は、ウエハW上に塗布されたフォトレジストの感光波長(短波長)域と赤外波長域とをカットするフィルタ29を通過して、レンズ系30を介してハーフミラー31に達する。ハーフミラー31によって反射された照明光は、ミラー32によってX軸方向とほぼ平行に反射された後、対物レンズ33に入射し、さらに投影レンズPLの鏡筒下部の周辺に投影レンズPLの視野を遮光しないように固定されたプリズム(ミラー)34で反射されてウエハWを垂直に照射する。
なお、図示を省略しているが、光ファイバー28の出射端から対物レンズ33までの光路中には、適当な照明視野絞りが対物レンズ33に関してウエハWと共役な位置に設けられる。また、対物レンズ33はテレセントリック系に設定され、その開口絞り(瞳と同じ)の面33aには、光ファイバー28の出射端の像が形成され、ケーラー照明が行われる。対物レンズ33の光軸は、ウエハW上では垂直となるように定められ、マーク検出時に光軸の倒れによるマーク位置のずれが生じないようになっている。
ウエハWからの反射光は、プリズム34、対物レンズ33、ミラー32、ハーフミラー31を介して、レンズ系35によって指標板36上に結像される。この指標板36は、対物レンズ33とレンズ系35とによってウエハWと共役に配置され、図4に示すように矩形の透明窓内に、X軸方向とY軸方向のそれぞれに伸びた直線状の指標マーク36a,36b,36c,36dを有する。図2は、指標板36の断面図である。従って、ウエハWのマークの像は、指標板36の透明窓36e内に結像され、このウエハWのマークの像と指標マーク36a,36b,36c,36dとは、リレー系37,39及びミラー38を介してイメージセンサ40に結像する。
イメージセンサ40(光電変換手段、光電変換素子)は、その撮像面に入射する像を光電信号(画像信号、画像データ、光電変換信号)に変換するものであり、例えば2次元CCDが用いられる。イメージセンサ40から出力された信号(n次元信号)は、FIA演算ユニット41に、レーザ干渉計12からの位置計測信号PDSとともに入力される。
なお、本実施形態では、テンプレート作成処理の際には、イメージセンサ40において2次元画像信号を得て、これをFIA演算ユニット41に入力し使用する。また、サーチアライメント処理の時に行うテンプレートマッチングの際には、2次元CCDで得た信号を非計測方向に積算(投影)して1次元投影信号として、計測方向への計測に使用する。しかしながら、イメージセンサ40で得る信号やその後段の信号処理の際に処理対象とする信号の形式は、本実施形態のこのような例に限られるものではない。テンプレートマッチングの際に、2次元画像処理を行うように構成して2次元信号を計測に用いるようにしてもよい。また、3次元画像信号を得て、3次元画像処理を行うように構成してもよい。さらに言えば、CCDの信号をn次元(nは、n≧1の整数)に展開して、例えば、n次元の余弦成分信号、n次元正弦信号、あるいはn次周波数信号等を生成し、そのn次元信号を用いて位置計測を行うものに対しても本発明は適用可能である。
なお、本明細書の説明において画像、画像信号、画像情報、パターン信号等と称する時も同様に、2次元の画像のみならず、このようなn次元信号(n次元の画像信号や、上述のごとく画像信号から展開された信号等)をも含むものとする。
FIA演算ユニット41は、入力された画像信号からアライメントマーク等の位置計測対象のパターンを検出し、そのパターン(アライメントマーク)の指標マーク36a〜36dに対するマーク像のずれを求める。そして、位置計測信号PDSによって表されるウエハステージ9の停止位置から、ウエハWに形成されたマークの像が指標マーク36a〜36dの中心に正確に位置した時のウエハステージ9のマーク中心検出位置に関する情報AP2を出力する。前述したようにFIA演算ユニット41は、サーチアライメントの時にはテンプレートマッチング手法を用い、また、ファインアライメントの時にはエッジ検出処理手法を用いて、マークの位置検出及びずれの検出を行う。
図3に示すように、FIA演算ユニット41は、画像信号(パターン信号)記憶部50、テンプレートデータ記憶部52、データ処理部53及び制御部54を有する。
画像信号記憶部50は、イメージセンサ40から入力される画像信号(パターン信号)を記憶する。画像信号記憶部50には、イメージセンサ40により取り込まれた画像(パターン信号)であって、検出対象のアライメントマークのサイズに比べて十分に大きい観察視野の画像(視野画像)が記憶される。
テンプレートデータ記憶部52は、本発明に係るテンプレート作成処理により作成され、サーチアライメントの際に行うテンプレートマッチングで用いるテンプレートデータ(単にテンプレートと称する場合もある)を記憶する。なお、テンプレートデータは、ウエハ上の位置計測対象のパターン(マーク)を検出するために画像信号記憶部50に記憶されている画像信号(パターン信号)とパターンマッチングを行うための基準のパターンデータである。また、本実施形態で用いるマークとは、アライメントのために特に形成されたマークパターンの他に、回路や配線の一部であって基準パターンとして設定されたパターン等を広く含む概念である。
データ処理部53は、画像信号(パターン信号)記憶部に記憶されている画像信号(パターン信号)に対してテンプレートマッチング及びエッジ検出処理(エッジ計測処理)等の所望の画像処理(信号処理)を行い、マークの検出、位置情報の検出、及び、ずれ情報の検出等を行う。
例えば、データ処理部53は、画像信号記憶部50に記憶される画像信号(パターン信号)とテンプレートデータ記憶部52に記憶するテンプレートとのマッチングを行い、画像信号(パターン信号)中のマークの有無を検出する。その場合、データ処理部53は、検出対象のパターンの大きさに相当する探索領域で観察視野を順次走査し、各位置においてその領域の画像信号(パターン信号)とテンプレートデータとを比較照合する。そして、それらのパターン間(画像(パターン信号)間)の類似度、相関度等を評価値として検出し、類似度が所定の閾値以上の場合に、その領域にマークが存在する、すなわち、その箇所の画像(パターン信号)中にマークの像が含まれているものと判断する。
そして、最終的にデータ処理部53は、そのマークが視野内のどの位置にあるかを求める。これによって、ウエハWに形成されたマークの像が指標マーク36a〜36dの中心に正確に位置した時のウエハステージ9のマーク中心位置に関する情報AP2を得る。
また、データ処理部53は、本発明に係るテンプレート作成方法により、画像信号記憶部50に記憶されるテンプレート作成領域の画像信号(パターン信号)を用いてテンプレート作成処理を行い、作成したテンプレートをテンプレートデータ記憶部52に記憶する。このテンプレート作成処理については、後に詳細に説明する。
制御部54は、画像信号記憶部50における画像信号の記憶及び読み出し、テンプレートデータ記憶部52におけるテンプレートデータの記憶及び読み出し、テンプレートの作成処理、及び、データ処理部53における前述したマッチングやエッジ検出等の処理が各々適切に行われるように、FIA演算ユニット41全体の動作を制御する。
以上、露光装置100の全体の概略構成の説明である。
次に、露光装置100の動作及び露光処理の流れについて説明する。
まず、露光装置100の全体の処理の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、露光装置100の主制御系15によって動作制御される露光処理の全体の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明において露光装置100の構成部については図1及び図3において用いた符号を付して説明する。
露光装置100においては、まず、処理対象のウエハWをプリアライメントを経てウエハホルダー8上に載置する(ステップS110)。具体的には、露光装置100の図示せぬプリアライメント計測部及びウエハの搬送系が協働して、ウエハを搬送する際に、例えば、ウエハWに形成されたオリエンテーション・フラットやノッチ等を用いてウエハWの方向を検出し、回転テーブル等によりこれを所定の向きに調整する。さらに、ウエハWを撮像した画像よりウエハWの回転量及び中心位置を検出し、例えばウエハWをウエハホルダー8に受け渡す際に、受け取り位置の調整、あるいは、搬送アームやウエハ受け取りピンの回転量の調整し、ウエハWを所望の位置及び方向でウエハホルダー8上に載置する。
次に、ウエハホルダー8上に載置したウエハWを対象として、サーチアライメントで用いるテンプレート(基準パターン)を作成するか否かの判定を行い(ステップS120)、テンプレート作成を行う場合にはステップS130のテンプレート作成工程に移り、テンプレートを作成しない場合には直ちにステップS140のサーチアライメント工程に移る(ステップS120)。
テンプレート作成の対象とするウエハは、任意の条件で選択してよい。例えば、各ロット最初のウエハをテンプレート作成ウエハとして選択してもよいし、ロット内の所定番目のウエハあるいは所定枚数ごとのウエハを選択するようにしてもよい。また、全てのウエハに対してテンプレート作成を行うようにしてもよい。また、同一プロセスを施す一連のロットに対して1枚あるいは数枚のウエハを共通的に選択してテンプレート作成を行い、各ロットごとにはテンプレート作成を行わないようにしてもよい。また、露光処理に関わる所定の処理の結果、検査結果あるいは所定の特性の計測結果等に基づいて、テンプレート作成を行うウエハを動的に決定するようにしてもよい。本実施形態においては、各ロットの最初のウエハをテンプレートの作成対象とするものとする。
テンプレート作成工程(ステップS130)においては、アライメントセンサ(FIA及びFIA演算ユニット41)により、サーチアライメントで位置計測を行うウエハW上の離れた複数箇所(2箇所以上)の各々から、位置計測を行うための指標となるパターン、すなわち位置計測対象のパターンを抽出し、基準パターン(テンプレート)として登録する(ステップS131)。本発明に係るこのテンプレート作成の具体的な処理内容(図7に示したFIA演算ユニット41の動作フローチャート)については、後に詳細に説明する。
サーチアライメントで位置計測を行う全箇所についてテンプレート作成を行ったら(ステップS132)、テンプレート作成工程を終了し、サーチアライメント工程に移る(ステップS140)。
サーチアライメント工程(ステップS140)においては、アライメントセンサにより、ウエハW上の複数の位置計測箇所において各々特定の位置計測対象のパターンを検出し、その各パターンの位置を計測し、その各パターンの位置関係に基づいてウエハWのステージ座標系に対する回転量やXYずれを求める。
サーチアライメント(ステップS140)においては、まず、位置計測箇所ごとに、ウエハW上の所定の領域の画像(視野画像、パターン信号)を取り込む(ステップS141)。すなわち、露光装置100の主制御系15が、ステージコントローラ13及び駆動系14を介して、位置計測対象のパターンがアライメントセンサの観察視野内に入るようにウエハステージ9を駆動し、その観察視野内のパターン(画像)を撮像し、そのパターン信号(画像データ)をFIA演算ユニット41の画像信号記憶部50に記憶する。
次に、記憶した画像データから、その位置計測箇所に対応する位置計測対象のパターンをパターンマッチングにより検出し、その位置情報を得る(ステップS142)。すなわち、FIA演算ユニット41のデータ処理部53は、テンプレートデータ記憶部52に記憶されているテンプレートと同じサイズの窓により画像信号記憶部50に記憶されている視野画像(パターン信号)を走査し、テンプレートデータとの照合(マッチング)を行う(ステップS142)。具体的には、走査され所定の位置に設定された窓内の画像とテンプレートデータとの相関の評価値を次式(1)又は式(2)により求める。なお、式(1)及び式(2)のいずれの式を用いるかは、場合によって使い分ける。そして、評価値が所定の閾値よりも大きい場合に、そのテンプレートの基準パターンがその位置に存在すると判断し、その基準パターンの位置情報を取得する。
Figure 2005217325
サーチアライメントのために予め設定されたウエハW上の複数の位置検出箇所に対して、これら画像の取り込み(ステップS141)及びマッチング(ステップS142)の処理を順次繰り返す(ステップS141〜ステップS143)。そして、ウエハW上の全ての位置計測箇所において基準パターンを検出し、その位置情報を得たら(ステップS143)、各基準パターンの位置関係に基づいて所定の演算を行い、ウエハWの回転量やXYずれ等を求める(ステップS144)。
サーチアライメントが終了したら、次に、アライメントセンサにより、ウエハW上の各露光ショットの位置ずれを検出するファインアライメントを行う(ステップS150)。ファインアライメントにおいては、ウエハW上の露光ショットに対応して形成されたファインアライメント用のアライメントマークを検出し、そのアライメントマークの位置を求めて、各ショット領域の回転量や位置ずれを検出する。本実施形態においては、検出した画像(パターン信号)の波形信号に対してエッジ計測手法による信号処理を施すことにより、アライメントマークの検出及びその位置情報の検出を行う。なお、エッジ計測手法は、例えば特開平4−65603号公報等に開示されており、その詳細な説明は省略する。
このファインアライメントは、ウエハW上の各ショット領域に対応して設けられたアライメントマークの全てを検出して行ってもよいし、次段のショット領域の位置算出処理の際に統計演算処理(EGA処理)を施すことを前提に、いくつかのショット領域を選択し、選択されたショット領域に対応するアライメントマークを検出して行ってもよい。
なお、本実施形態では、ファインアライメント時の検出対象のアライメントマークは、通常、前述したサーチアライメント時に用いた基準パターンと、ほぼ同等の大きさのマークであり、従って、ファインアライメント時の画像の取り込み時のアライメントセンサの倍率と前述したサーチアライメントの倍率とを同倍率に設定して行う。
ファインアライメントが終了したら、データ処理部53は、サーチアライメントの結果及びファインアライメントの結果に基づいて、例えばEGA処理等の処理を行い、ウエハW上の各ショット領域の位置を算出する(ステップS160)。
ショット領域の位置が算出されたら、主制御系15は、予め管理されているベースライン量及び算出したショット領域に基づいてレチクルRとウエハWのショット領域との位置合わせを行う。そして、ショット領域にレチクルRのパターン像を正確に重ね合わせ、露光を行う(ステップS170)。
次に、図4にステップS131として示した本発明に係るテンプレート作成処理について、図5〜図10を参照して説明する。図5は、テンプレート作成処理の全体の流れを示すフローチャートであり、図6は、テンプレート作成処理中のテンプレート候補抽出処理の流れを示すフローチャートであり、図7及び図8は、テンプレート作成処理中のテンプレート決定処理の流れを示すフローチャートである。また、図9及び図10は、これらの各処理を説明するための図である。なお、以下の説明において、露光装置100の構成部については図1及び図3において用いた符号を付して説明する。
図5に示すように、ウエハの各位置計測箇所におけるテンプレート作成処理(ステップS131(図4))は、画像取り込み工程(ステップS200)、テンプレート候補抽出工程(ステップS300)及びテンプレート決定工程(ステップS400)の各工程を経て達成される。
画像取り込み工程(ステップS200)においては、ウエハW上の位置計測箇所がアライメントセンサの視野内となるようにウエハステージ9を移動し、当該位置計測箇所周辺のウエハW上の画像を撮像し、さらにその画像データ中の所定の範囲の画像をテンプレート作成領域の画像データとして取り込む。
サーチアライメントの際にアライメントセンサにより撮像される範囲は、ウエハの投入動作に起因する誤差やパターンの製造処理に起因する誤差等により所定の範囲内でばらつく。本実施形態においては、撮像領域として、そのようなばらつきを考慮し、撮像される可能性のある最大範囲(最大視野範囲OR_Areaと称する)を設定する。また、テンプレートを作成する領域は、そのようなばらつきがあっても必ず撮像範囲に含まれる領域を設定するのが好ましい。撮像画像(パターン信号)中に必ず基準パターンが含まれることとなるからである。本実施形態においては、テンプレート作成領域AreaIとして、そのような必ず撮像範囲に含まれる領域(共通領域AND_Areaと称する)を設定する。
なお、サーチアライメント時に撮像画像中に基準パターンが含まれていない場合の処理が設定してある場合等には、テンプレート作成領域の範囲を広げることも可能である。すなわち、位置計測条件や基準パターンの配置条件等に応じて、ウエハW上の撮像範囲及びテンプレート作成領域は、各々任意の範囲に設定してよい。
本実施形態においては、例えば図9(A)に示すような最大視野範囲OR_Areaの画像が撮像され、その中の共通領域AND_Areaの画像データがテンプレート作成領域AreaIの画像として取り込まれる。テンプレート作成領域AreaIの画像データは2値画像データとして取り込まれ、露光装置100のFIA演算ユニット41の画像信号記憶部50に記憶される。
テンプレート作成領域の画像を取り込んだら、次にテンプレート候補抽出処理を行う(ステップS300(図5))。テンプレート候補抽出処理の詳細な処理の流れを図6に示す。
テンプレート候補抽出処理においては、まず、図9(B)に示すように、取り込んだテンプレート作成領域AreaIの画像データ中に、予め定められているテンプレートのサイズ(SizeT)と同じサイズの領域を設定し、仮のテンプレートAreaT(xi,yi)とする(ステップS310(図6))。なお、(xi,yi)は、領域AreaTの基準点の座標値である(図9(B)の例では、領域AreaTの左上角点の座標値)。
なお、テンプレートのサイズ(SizeT)は予め定められているものとしているが、このサイズを可変としても良い。また、そのようにテンプレートサイズを可変とした場合には、このサイズ自体も、図5のステップS400において行うテンプレート決定の際の評価項目の1つとして用いるようにしても良い。
次に、テンプレート作成領域AreaIの全域について、仮のテンプレートAreaT(xi,yi)との相関サーチ計算行い、相関値が所定の閾値を越え、なおかつピークとなる位置を検出する(ステップS320)。すなわち、図9(B)に示すように、テンプレート作成領域AreaIを仮のテンプレートAreaT(xi,yi)と同じサイズ(SizeT)の窓で走査し、各位置において、窓内の領域AreaS(xj、yj)の画像(パターン信号)と仮のテンプレートAreaT(xi,yi)の画像(パターン信号)との相関値を順次求め、相関値が十分に高く、ピークとなっている領域を検出する。この時、相関サーチ計算は、前述したサーチアライメント処理の際と同じ式(1)又は次式(2)に基づいて行う。なお、式(1)及び式(2)のいずれの式を用いるかは、場合によって使い分ける。
このような仮のテンプレートの設定(ステップS310)及び相関値ピークの検出(ステップS320)を、テンプレート作成領域AreaI内に設定し得る全ての領域(テンプレートと同じサイズの領域)に対して行い、各領域に対する相関値ピークを示す領域を検出する(ステップS310〜S330)。
特定の仮のテンプレートに対して各々相関値ピークを示す異なる領域は、各々、同一の画像、すなわち同一のパターンにより構成された領域と見ることができる。従って、相関値ピークを示す領域の検出により、同一のパターンにより構成される領域が各パターンごとに検出される。例えば、図9(A)に示したテンプレート作成領域AreaIの画像については、図10(A)に示すように、パターンAで構成される領域が5箇所、パターンB、C、D及びEで構成される領域が各々1箇所存在することが検出される。
テンプレート作成領域AreaIの全領域に対して相関値ピークを示す領域の検出を終了したら(ステップS330(図6)、その中から、ユニークなパターンを抽出することにより、テンプレート候補とするパターンを選択する(ステップS340)。具体的には、テンプレート作成領域内で検出されたパターンの中から、単一的に(ユニークに)存在するパターン、すなわち、自分自身以外にピークを持たないユニークな仮のテンプレートAreaT(xi,yi)(=AreaS(xj、yj))を検出し、これをテンプレート候補とする。従って、図10(A)に示す例においては、図10(B)に示すように、1箇所にのみ存在するパターンC〜Eがテンプレート候補として選択される。なお、図10(B)は、理解を容易にするために図10(A)を模式的に示すとともに、ユニークなパタンとしてパターンB〜Eが選択されたことを示す図である。
テンプレート候補が抽出されたら、次に、最適なテンプレートを選択するテンプレート決定処理を行う(ステップS400(図5))。テンプレート決定処理の詳細な処理の流れを図7及び図8に示す。
テンプレート決定処理においては、位置計測を行う場合の処理時間、計測精度及びノイズに対するロバスト性(単にロバスト性と称する場合もある)の観点からテンプレート候補の評価を行い、実際にアライメント処理の位置計測に適用した場合に最も適切なテンプレート候補をテンプレートとして決定する。なお、計測精度については、これに密に関係する位置決め情報の情報量を尺度として評価を行う。
テンプレート決定処理においては、まず、各テンプレート候補について処理時間の評価を行う(ステップS410(図7))。処理時間の評価は、各テンプレート候補について、そのテンプレート候補を実際のテンプレート(基準パターン)と仮定してパターンマッチング処理を含む位置計測処理行い、その処理時間を実測することにより行う。
そのために、まず、その位置計測処理を行うための処理対象のパターンを作成する(ステップS411)。処理対象のパターンは任意に設定してよい。例えば、そのサイズはテンプレートのサイズ以上であれば任意の大きさでよい。また、実際にウエハWを撮像して得たパターンから作成してもよいし、設計データ等を用いて作成してもよいし、例えば予め評価用として作成したような特定のパターンを用いるようにしてもよい。また、処理対象のパターンの中に、評価対象のテンプレート候補のパターンが存在していてもよいし、存在しなくてもよい。特に評価したい条件等があれば、その条件に応じた処理対象のパターンを設定すればよい。
本実施形態においては、テンプレート作成処理の中の最初の工程であるステップS200(図5)においてウエハWから撮り込んだ画像データ(図9(A)に例示した画像データ)から、サーチアライメント時のアライメントセンサの観察視野に相当する大きさで、評価対象のテンプレート候補のパターンを含む領域の画像データを抽出し、これを処理対象のパターンとする。
なお、本実施形態においては、評価対象のテンプレート候補ごとに処理対象のパターンを作成するものとしたが、例えば、複数のテンプレート候補に対して共通的に処理対象のパターンを設定するようにしてもよい。
処理対象のパターンを作成したら、その処理対象のパターンを観察画像、評価対象のテンプレート候補を実際のテンプレートと仮定し、サーチアライメント時に使用する位置計測アルゴリズムを適用して、実際に位置計測処理を行う(ステップS412)。
位置計測処理が終了したら、その位置計測処理に要した時間を検出する(ステップS413)。そして、必要に応じて検出した処理時間を所定の評価値に換算する等の処理を行い、そのテンプレート候補に対する処理時間の評価の処理を終了する。通常、この評価値は、処理時間が短いほど高くなるように算出される。
このようなステップS411〜S414の処理を、複数のテンプレート候補の全てについて、すなわち図10(B)に示すテンプレート候補B〜Eについて順次行い(ステップS414)、各テンプレート候補に対する処理時間に係る評価値を算出する。
処理時間の評価が終了したら、次に、位置決め情報量に係る評価を行う(ステップS420)。位置決め情報量は、前述したように位置計測精度に関係する重要な評価尺度である。そこで、アライメントアルゴリズム(位置計測アルゴリズム)に対応して処理に有効な特徴をいくつか設定し、その特徴に係る情報をテンプレート候補のパターンから抽出し、その情報量を検出することにより、各テンプレート候補の位置決め情報量に係る評価を行う。
本実施形態においては、パターンの複雑さ、エッジの特徴及びパターンのコントラストの特徴を、各々位置計測処理に有効な特徴として設定する。そして、周波数解析によりパターンの複雑さ等に関する情報を検出し、その情報量を検出する。また、エッジ検出処理によりエッジの本数(あるいは長さ)やエッジの明瞭度合い等のエッジに関する情報を検出し、その情報量を検出する。また、コントラスト値の検出を行うことによりパターンの明瞭度合い等に関する情報を検出し、その情報量を各々検出する。
なお、位置計測処理に適正に作用する情報であれば、その情報量は多い方がよいが、パターン中には位置計測処理に有効でない情報も含まれていると考えられ、一概に情報量は多ければ多いほど好ましいとは言えない。従って、情報量に係る評価値は、位置計測アルゴリズムや位置計測処理の特徴、テンプレート候補の適正な複雑さ等を考慮し、さらに経験的に決定される条件、基準等も加味して、有効かつ適正な情報が十分に存在する状態が高い評価値となるように評価値を求めることが望ましい。
情報量の評価処理(ステップS420)においては、まず、テンプレート候補の各々に対して、所定の特徴に関して特徴抽出を行い、その情報量を検出する(ステップS421)。この処理を、設定した複数の特徴に対して順次繰り返し行い(ステップS422)、各特徴についての情報量を検出する。本実施形態においては、前述したように、周波数解析、エッジ検出及びコントラスト値検出の各処理を行い、各特徴を抽出し、各特徴ごとの特徴内容及び特徴量等に基づいて情報量を検出する。
そして、全ての特徴について情報量を検出したら(ステップS422)、例えば位置計測アルゴリズム等に基づいて決定される各特徴ごとの重み係数を用いて、例えば重み付け平均値を求めることにより位置決め情報量に対する評価値、換言すれば位置計測精度に対する評価値を算出する(ステップS423)。
このようなステップS421〜S423の処理を、複数のテンプレート候補の全てについて、すなわち図10(B)に示すテンプレート候補B〜Eについて順次行い(ステップS424)、各テンプレート候補に対する位置決め情報量に係る評価値を算出する。
位置決め情報量の評価が終了したら、次に、ノイズに対するロバスト性に係る評価を行う(ステップS430(図8))。ノイズに対するロバスト性の評価は、各テンプレート候補ごとに、処理対象のパターン(テンプレートマッチング処理がなされる信号パターンであって、例えばAreaIのパターン信号)にランダムノイズを加えて作成したパターンと、ランダムノイズを加えないで作成したパターンのそれぞれに対して、各々パターンマッチング処理を含む位置計測処理を行い、その位置計測結果を比較することにより行う。
そのために、まず、その位置計測処理を行うための処理対象のパターンを作成する(ステップS431)。処理対象のパターンは、処理時間の評価処理(ステップS410(図9))の場合と同様に、任意のパターンを設定してよく、例えば、その処理時間の評価に用いたパターンをそのまま使用してもよい。本実施形態においては、処理時間の評価に用いたのと同じく、テンプレート作成処理の際にウエハWから撮り込んだ画像データから、アライメントセンサの観察視野に相当する大きさで評価対象のテンプレート候補のパターンを含む領域の画像データを処理対象のパターンとする。
処理対象のパターンを作成したら、その処理対象のパターンを観察画像とし、評価対象のテンプレート候補を実際のテンプレートと仮定し、サーチアライメント時に使用する位置計測アルゴリズムを適用して、実際に位置計測処理を行う(ステップS432)。
次に、位置計測処理を行ったその処理対象のパターンにランダムノイズを加えて新たなパターンを作成する(ステップS433)。そして、そのノイズの加わったパターンを観察画像とし、評価対象のテンプレート候補を実際のテンプレートと仮定し、ステップS432と同じくサーチアライメント時に使用する位置計測アルゴリズムを適用して、実際に位置計測処理を行う(ステップS434)。
そして、通常のパターンに対する位置計測処理(ステップS432)の結果と、ノイズパターンに対する位置計測処理(ステップS434)の結果とを比較し、その差を求め、必要に応じて検出した差を所定の評価値に換算する等の処理を行い、そのテンプレート候補に対するロバスト性の評価を行う(ステップS435)。通常、差が小さいほどノイズに対するロバスト性が高いと考えれるので、そのような場合に評価が高くなるように評価値が算出される。
このようなステップS431〜S435の処理を、複数のテンプレート候補の全てについて、すなわち図12(B)に示すテンプレート候補B〜Eについて順次行い(ステップS436)、各テンプレート候補に対するロバスト性に係る評価値を算出する。
なお、ロバスト性の評価の際にノイズが与えられるのは本実施形態では処理対象のパターンとしているが、これに限らず、テンプレート候補の方にノイズを与えたものと、そうでないものとを用いて上述と同様の評価を行うようにしても良い。
ロバスト性の評価が終了したら、これまでに算出した各処理性能に係る評価、すなわちS410の処理時間の評価、S420の位置決め情報量の評価及びS430のロバスト性の評価に基づいて、実際に使用するテンプレートを決定する(ステップS440)。
そのために、まず、それらの評価の結果に基づいて、各テンプレート候補ごとの総合評価値を算出する(ステップS441)。総合評価値は、例えば露光処理系全体の処理条件や動作条件等に基づいて、各処理性能の評価に対する重みを決定し、次式(3)により重み付け平均値を計算することにより算出する。
Figure 2005217325
なお、式(3)において、ET、EA及びENは、各々、処理時間評価値、位置決め情報量評価値及びロバスト性評価値を示し、w1、w2及びw3は各々処理時間評価値、情報量評価値及びロバスト性評価値に対する重みを示し、Eは総合評価値を示す。
従って、露光システム全体の要求に応じた重みを設定し、式(3)を用いて各テンプレート候補に対する総合評価を行うことにより、システムの要求に応じた所望の性能の位置計測処理を行うことのできるテンプレートを選択することができる。例えば処理時間の短縮を最も高い優先度とし、以下、計測精度及びノイズに対するロバスト性の順に性能向上を行いたい場合には、重みw1の値を最も大きくし、以下、w2、w3の順に値が小さくなるように重みを付与すればよい。
そして、テンプレート候補の全てについて総合評価値Eを求めたら(ステップS442)、その最も値の高いテンプレート候補を実際に使用するテンプレートとして選択する(ステップS443)。図9及び図10に示した例においては、例えばパターンCがテンプレートとして選択される。なお、選択されたテンプレート情報は、FIA演算ユニット41のテンプレートデータ記憶部52(図3)に記憶され、その後のサーチアライメント処理(ステップS140(図4))等において基準パターンとして使用される。
このように、本実施形態によれば、ウエハWを撮像して得た画像データ(パターン信号)からユニークなパターンを全て抽出してテンプレートの候補とし、このテンプレート候補の各々について、実際にアライメント処理(位置計測処理)に用いた場合の処理性能に係る評価を行っている。そして、その評価結果に基づいて、複数のテンプレート候補から最終的なテンプレートを決定している。従って、単にユニークという点のみならず、位置計測処理を行う場合の処理性能という点でも最適なパターンをテンプレートとして抽出することができる。具体的には、本実施形態においては、位置計測処理において処理時間を短くでき、計測精度を向上させることができ、ノイズに対するロバスト性を向上させることができるようなテンプレートを選択することができる。
また、本実施形態においては、これらの複数の評価に対して任意に重み付けを行って総合評価を行い、テンプレート決定を行っている。従って、露光処理システム全体として、最も要望される性能に適切に適合した位置計測処理を行うことができ、露光処理システム全体としての処理性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、このような処理性能の向上を、位置計測アルゴリズムを変更することなく自動的に達成することができる。従って、作業者の作業を煩雑にしたり、性能向上のために時間を費やすことなく、また、装置構成を複雑にしたり大型化することなく容易に性能を向上させることができ有効である。
なお、本実施形態においては、処理時間、位置決め情報量及びノイズに対するロバスト性の3つの項目について性能評価を行い、これらに基づいてテンプレート候補を総合評価して最適なテンプレートを選択した。しかしながら、この中のいずれか1つあるいは2つの項目のみを実質的に用いて候補の各テンプレートに対する性能評価を行い、テンプレートを決定するようにしてもよい。また、これらの項目以外の任意の項目を用いて、テンプレート候補を評価するようにしてもよい。
また、前述した方法においては、式(1)又は式(2)に基づいて相関値を求めたが、SSDA法等を適用してもよい。
第2の実施形態
本発明の第2の実施形態について、図11〜図15を参照して説明する。
前述したように、サーチアライメントの際にアライメントセンサにより撮像される観察視野の範囲は、ウエハ投入時の位置の誤差やウエハ処理時のパターン形成位置の誤差等により変動し、一定の領域とはならない。テンプレートマッチングで用いる基準パターン(テンプレート)は、観察視野に常に含まれる範囲から抽出する必要があるが、観察視野の変動が大きい場合には、観察視野に常に含まれる領域が非常に小さくなったり存在しない状況となり、基準パターンを抽出することが不可能となる。具体的には、図11(A)に示すように、観察視野VIEW_Areaの変動が大きく、観察視野となり得る最大の範囲である最大視野範囲OR_Areaが広い場合には、必ず観察視野に含まれる共通領域である共通領域AND_Areaは小さくなる。このような場合であっても、図11(B)に示すように、共通領域AND_Areaにユニークなパターン(パターンB)が存在している場合には、これをテンプレートとして抽出することができる。しかしながら、図11(C)に示すように、共通領域AND_Area内にユニークなパターンが存在しない場合には、テンプレートを作成することができない。
このように共通領域AND_Area内にユニークなパターンが存在しない場合であっても適切にテンプレートマッチングを行うことができる方法として、最大視野範囲OR_Areaの全域からユニークな、あるいはほぼユニークなパターンを検出し、それらを組み合わせ、あるいは補い合わせることによりテンプレートとして利用する方法が考えられる。そして、そのような構成のテンプレートを作成する際においても、第1の実施形態と同様に、実際に位置計測処理を行う場合の処理性能を考慮して最適なテンプレートを作成するのが有効である。具体的には、組み合わされる個々の要素パターン(以下、エレメントと称する)に対して、第1の実施形態と同様に、各エレメントの位置計測処理に対する評価値を検出し、テンプレートを構成するエレメントを選択する際にその評価値を参照するようにする。
以下、そのような方法によるテンプレート作成処理について、本発明の第2の実施形態として説明する。なお、以下において、露光装置の構成及び露光処理の全体の流れ等は、前述した第1の実施形態とほぼ同一なので、その説明は省略する。また、露光装置の構成を参照する場合には、第1の実施形態で使用した図1又は図3に記載の符号と同一の符号を用いる。
図12は、本発明の第2の実施形態のテンプレート作成処理を示すフローチャートであって、所定の位置計測箇所に対してテンプレートを作成する処理を示すフローチャートである。以下、図12に示すフローチャートを参照して、本実施形態のテンプレート作成方法について説明する。
まず、画像(パターン信号)データを取り込む(ステップS510)。第1の実施形態と同様に、ウエハW上の位置計測箇所がアライメントセンサの視野内となるようにウエハステージ9を移動し、当該位置計測箇所周辺のウエハW上の画像を撮像し、その画像データ中の所定の範囲の画像をテンプレート作成領域AreaIの画像データとして取り込む。撮像範囲としては、第1の実施形態と同様に、アライメントセンサの観察視野となり得る最大範囲の領域である最大視野範囲OR_Areaを設定する。また、テンプレート作成領域AreaIとしても、共通領域AND_Areaにユニークなパターンが存在しない場合にもテンプレート作成が可能なように、撮像範囲と同じ最大視野範囲OR_Areaを設定する。
画像データを取りこんだら、そのテンプレート作成領域(本実施形態においては最大視野範囲OR_Areaに等しいので、以下、最大視野範囲OR_Areaとして説明する場合もある)内に、テンプレート構成要素(エレメント)の大きさと同じサイズの領域を設定し、仮のテンプレートとする(ステップS520)。なお、この仮のテンプレートのサイズは必ずしも所定サイズ(一定サイズ)でなくても良く、適宜、変えられるようにしても良い。
そして、最大視野範囲の全域について、仮のテンプレートとの相関サーチ計算行い、相関値が所定の閾値を越え、なおかつピークとなる位置を検出する(ステップS530)。なお、相関サーチ計算の評価計算式は、式(1)又は式(2)に示した相関係数計算やSSDA法等を含む任意に式を用いてよい。
1つのエレメントに対して相関サーチ計算が行われたら、その検出結果に基づいて、ユニークなエレメント又はある程度ユニークなエレメントの選択を行う(ステップS540)。エレメントの選択は、検出したピークの数が、所定の閾値TH_Peak以下であるか否かをチェックすることにより行う。ピークの数が閾値TH_Peakより多いものは、ユニークさが少ないものとして、テンプレート用の構成要素としては使用しないものとする。
このような仮のテンプレートの設定(ステップS520)、相関値ピークの検出(ステップS530)、及びユニークエレメントの選択(ステップS540)の各処理を、最大視野範囲OR_Area内に設定し得る全てのエレメントに対して行う(ステップS550)。その結果、最大視野範囲OA_Area内に含まれる比較的ユニークなエレメント(パターン)が全て検出される。
このようにエレメントが検出されたら、実際にアライメント処理の位置計測に適用した場合に好適な処理性能が得られるエレメントを選択するため、換言すれば好適な処理性能が得られるテンプレートを作成するために、検出した各エレメントに対して、位置計測処理の処理性能に係る評価を行う(ステップS560)。
エレメントの評価は、第1の実施形態において図7及び図8を参照して説明したテンプレート候補のパターンの評価の処理と同じ処理により行う。すなわち、位置計測を行う場合の処理時間の評価(ステップS561)、計測精度に関係する位置決め情報量の評価(ステップS562)及びノイズに対するロバスト性の評価(ステップS563)を順に行い、これらの各評価値に対して重み付け平均値を算出することにより総合評価値を算出する(ステップS564)。なお、これらの各処理の具体的な内容は、前述した第1の実施形態の対応する各処理と同じなので、ここでは説明を省略する。
最大視野範囲OR_Area内から検出された比較的ユニークなエレメントに対して評価値が算出されたら、各エレメントの位置情報及び評価値を参照してエレメントを適宜選択し、テンプレートを構成していく(ステップS570)。この際、組み合わされることにより最大視野範囲OR_Area内でユニークなテンプレートを構成するエレメントであるとともに、処理時間、計測精度及びノイズに対するロバスト性の点において位置計測処理の性能向上に寄与できるエレメント、すなわち、ステップS560における評価の評価値が高いエレメントを優先的に選択する。
このエレメントを選択してテンプレートを構成する処理について、図15及び図16に示す具体例を参照して説明する。
まず、ステップS540において、閾値TH_Peak=1としてユニークエレメントの選択処理を行うことにより、例えば図13に示すエレメントB〜Eのように、自分自身以外にピークを持たないユニークなエレメント(パターン)が検出される。
このような場合、仮に、このエレメントB〜Eのいずれかが、観察視野の共通領域AND_Areaに存在していれば、そのエレメントをそのままテンプレートとすることができる。しかし、例えば図13に示す場合のようにこれらのエレメントB〜Eが共通領域AND_Areaに含まれない場合には、複数のエレメントを用いてテンプレートを構成する。
図13に示すような場合には、観察視野VIEW_Areaが最大視野範囲OR_Area内でどのようにずれたとしても、必ずいずれかのエレメントが観察視野VIEW_Area内で検出されるように複数のユニークなエレメントを選択し、テンプレートを構成する。
そのために、まず、ユニークなエレメントB〜Eの位置情報を参照して、観察視野VIEW_Areaがずれた場合に、各ずれた位置で観察視野VIEW_Areaに含まれるユニークなエレメントを検出する。例えば、図13に示す例においては、観察視野VIEW_Areaが最大視野範囲OR_Areaの最も左上の位置にずれた場合、その観察視野VIEW_Area1にはエレメントB及びDが含まれる。また、観察視野VIEW_Areaが最大視野範囲OR_Areaの最も右下の位置にずれた場合、その観察視野VIEW_Area2にはエレメントC及びEが含まれる。このような各エレメントの位置情報及びエレメント相互の位置関係に基づいて、観察視野VIEW_Areaがどのようにずれたとしてもいずれかのユニークなエレメントが観察視野VIEW_Areaに含まれるようなエレメントの組み合わせを検出する。
次に、検出したエレメントの組み合わせの中で、例えばほぼ同じ位置に配置されたエレメントであって、いずれか一方のみを登録すればよい複数のエレメントが存在しているか否かを検出し、そのようなエレメントが存在した場合、その中のいずれのエレメントをテンプレートとして登録するか選択する。例えば図13に示す例において、エレメントBとD、及び、エレメントCとEが、各々そのような複数のエレメント、すなわち、いずれか一方を登録すればよいエレメントであるとする。このような場合に、このようなエレメントを検出した上で、各々、そのいずれか一方のエレメントを選択するかを決定する。そしてその選択方法として、ステップS560で算出した各エレメントの位置計測処理の処理性能に係る評価値を参照し、評価値の高い方のエレメントを選択する。これにより、例えば図13に示す例においては、エレメントB及びエレメントCが選択される。
なおこのような場合、テンプレートマッチングを行う時には、この両方のエレメントでマッチングを行う。エレメントB及びエレメントCのいずれかが検出できれば、いずれのエレメントもユニークなパターンなので、このエレメントの位置計測結果からウエハ上のパターンの位置計測が可能となる。図13に示す例においては、観察視野が最大視野範囲OR_Area内の左側にある時にはエレメントBが検出され、観察視野が最大視野範囲OR_Area内の右側にある時にはエレメントCが検出され、各々位置計測が行われる。
なお、図13に示す例において、ステップS530で検出された相関ピーク値を示したエレメントAが示されているが、これは最大視野範囲OR_Area中に4個存在するため、そのいずれかを検出したとしても位置を検出できない。このようなエレメントは、ユニークエレメントでないものとしてステップS540において選択されず、テンプレートを構成するエレメントとならない。
複数のエレメントを選択してテンプレートを構成する他の処理について説明する。ステップS540において、閾値TH_Peak=3としてユニークエレメントの選択処理を行うことにより、例えば図14に示すエレメントA〜Dのように、完全にユニークではないが同じパターンが最大視野範囲OR_Areaに3つまでしか存在しない特徴的なパターンが検出される場合がある。
このような場合には、相対的な位置関係がユニークな複数のエレメントを、その位置関係の情報も含む形式でテンプレートとして登録することにより、エレメントのテンプレートマッチング結果に基づいて位置検出を行うことができる。
そのために、まず、ユニークなエレメントB〜Eの位置情報を参照して、観察視野VIEW_Areaがずれた場合に、各ずれた位置で観察視野VIEW_Areaに含まれるエレメントのユニークな組み合わせを検出する。例えば、図14に示す例においては、観察視野VIEW_Areaが最大視野範囲OR_Areaの最も左上の位置にずれた場合、その観察視野VIEW_Area3にはエレメントB及びCが含まれる。また、観察視野VIEW_Areaが最大視野範囲OR_Areaの最も右下の位置にずれた場合、その観察視野VIEW_Area4にはエレメントA,B、C及びDが含まれる。このような各エレメントの位置情報及びエレメント相互の位置関係に基づいて、観察視野VIEW_Areaがどのようにずれたとしてもエレメントのユニークな組み合わせが含まれるようなエレメントの組み合わせを検出する。
次に、検出したエレメントの組み合わせ条件の中で、ある観察視野VIEW_Areaにおいて他のエレメントと組み合わされることによりユニークなエレメントの組み合わせを構成するようなエレメントが複数存在していた場合、すなわち、いずれか一方のみを登録すればよい複数のエレメントが存在していた場合、その中のいずれのエレメントをテンプレートとして登録するか選択する処理を行う。具体的には、図14に示す例においては、例えばエレメントAとEは、どちらかが登録されていればエレメントB及びCと組み合わされることにより右下の観察視野VIEW_Area4を示すユニークなエレメントの組み合わせとなる。そのような場合、エレメントAかEのいずれか一方を選択する。そしてその選択方法として、ステップS560で算出した各エレメントの位置計測処理の処理性能に係る評価値を参照し、評価値の高い方のエレメントを選択する。図14に示す例においては、その結果、エレメントAが選択される。
なお、このような場合、テンプレートマッチングを行う時には、これらのエレメントA,B及びCのパターン全てでマッチングを行う。そして、観察視野内で検出された各エレメントの相対的位置関係に基づいて、位置計測を行う。例えば、図14の最大視野範囲OR_Areaに対して、左上に観察視野VIEW_Area3が配置された場合と、右下に観察視野VIEW_Area4が配置された場合を考える。この場合、いずれの観察視野においても、エレメントB及びエレメントCが同様の位置関係で配置されている。しかしながら、左上の観察視野VIEW_Area3においては、他にマッチングにより検出されたエレメントが存在しないのに対して、右下の観察視野VIEW_Area4においては、さらなるエレメントAが検出されている。従って、このエレメントAの検出の有無及びその位置関係を用いることにより、位置を検出することができる。すなわち、各エレメントを位置情報とともに登録することにより、エレメントBとエレメントCの組み合わせ、及び、エレメントA,エレメントB及びエレメントCの組み合わせが、各々実質的に1つのテンプレートとして機能するようにテンプレート化されていることとなる。
このように、ステップS570においては、最大視野範囲OR_Area内に検出された比較的ユニークなエレメントを適宜組み合わせて、最大視野範囲OR_Area内のどの位置に観察視野VIEW_Areaが配置されたとしても観察視野VIEW_Area内に必ずテンプレートが含まれるように、テンプレートを構成していく。その際、テンプレートを構成するのに同等の機能を有するエレメント、すなわち、いずれを登録しても位置を特定する機能は同じとなるようなエレメントが複数存在した場合、そのエレメントの選択は、位置計測処理の性能に係る評価値を参照し、サーチアライメントの性能として最適なエレメントを選択する。
なお、実際にテンプレートを構成するエレメントを選択する際には、最大視野範囲OR_Areaの大きさ、観察視野VIEW_Areaの大きさ、エレメントの大きさ、及び、ステップS440で検出されたエレメントの配置とそのユニークさ等の情報に基づいて、選択するピーク数の閾値TH_Peakを1から徐々に大きくし、テンプレートを構成するエレメントを順次選択していくこととなる。
このようにしてテンプレートとして登録する複数のエレメントが選択されたら、これらの複数のエレメントの計算順序の最適化処理を行う(ステップS580)。サーチアライメントの際のパターンマッチングを含む位置計測処理においては、例えば、処理時間を短縮するために、テンプレートとの差分(相関値)が所定の閾値を越えた場合には計算処理を途中で打ち切るような処理がしばしば行われる。例えばSSDA法等の計算方法もこれに相当する。このような場合、テンプレートを構成する複数のエレメントの計算順序(処理順序)を適切に配置することにより、計算初期の段階で相関値等の差を見出すことができ、不要な処理を少しでも早く中断して処理時間を短縮することができる。そこで、テンプレートとして登録するエレメント各々について他のパターンとの識別性能を検出し、識別性能の高いエレメントより計算に供するよう、各エレメントの計算順序を決定する。
なお、各エレメント内の要素(データ)の計算に用いる順番を最適化することによっても、前述したような計算処理を短縮化することができる。そのような要素データの計算順序の最適化をさらに行うようにしてもよい。
このようにしてエレメントの計算順序が決定されたら、それらの各エレメントを、それらの位置情報をも含んだ形式で、また、決定した順序に従って計算が行われるような形式でテンプレートとして登録するする(ステップS590)。なお、テンプレートには、各エレメントのパターン(画像データ、形状データ)、エレメント間相互の位置関係の情報に加えて、そのエレメントのユニークさの情報や個数の情報、あるいは、さらに他の情報を記憶するようにしてよい。テンプレートのデータ形式等は任意の形式でよい。
次にこのように作成されたテンプレートを用いて、テンプレートマッチングを行ってサーチアライメントを行う方法について、図15のフローチャートを参照して説明する。
サーチアライメントにおいては、ウエハW上の離れた2箇所又は3箇所の所定の領域において所望のパターンについて位置計測を行い、各箇所の位置関係に基づいてウエハWの回転量やXYずれ等を求める。
サーチアライメントにおいては、まず、設計値データに基づいて、ウエハWの位置計測箇所の画像(視野画像、パターン信号)を取り込む(ステップS610)。
次に、取り込んだ視野画像をテンプレートを用いて走査し、エレメントデータとの照合(マッチング)を行う(ステップS620)。具体的には、走査され所定の位置に設定された窓内の画像(パターン信号)とエレメントデータとの相関の評価値を前述した式(1)又は式(2)により求める。そして、評価値が所定の閾値よりも大きい場合に、そのエレメントのパターンがその位置に存在すると判断し、エレメントを識別する情報とその位置とを記憶する。前述したように、本実施形態のテンプレートは複数のエレメントにより構成されている。従って、このマッチング処理は、全エレメントについて、順次行う(ステップS630)。
そして、視野画像(パターン信号)内に存在するエレメントが全て検出できたら(エレメントの検出が終了したら)、それら各エレメントの相対位置関係を検出し、これをテンプレートに記憶されているエレメント相互の位置関係の情報と比較照合し、その視野画像(パターン信号)の位置を検出する(ステップS640)。なお、本ステップでは、エレメントを全て検出するものとしているが、これに限られず、例えばテンプレートが複数(ex.4つ)のエレメントで構成されている場合にそのうちの任意の複数個のエレメント(ex.3つ)が検出できたら、それで「エレメント検出の終了」とみなして処理を進めるようにしても良い。
このような画像(パターン信号)の取り込み(ステップS610)、各エレメントごとのマッチング(ステップS620及びS630)及び検出したエレメントの相対位置関係等に基づく視野画像(パターン信号)の位置検出(ステップS640)の処理を、サーチアライメントのために予め設定されたウエハW上の所定の複数箇所の領域に対して繰り返し行う(ステップS650)。
そして、各領域の位置が検出できたら、その各領域の位置関係に基づいて所定の演算を行い、ウエハWの回転量やXYずれ等を求める(ステップS660)。
このように、第2の実施形態にテンプレート作成方法によれば、サーチアライメント時に観察視野VIEW_Areaがずれても必ず含まれる領域である共通領域AND_Areaにユニークなパターンが存在しなくても、最大視野範囲OR_Areaから比較的ユニークな特徴的なパターンを抽出して、そのパターンを組み合わせることにより実質的にテンプレートを作成している。従って、アライメントセンサの観察視野VIEW_Areaが大きく変化する場合や、入力データに位置決め情報があまり含まれない時であっても、テンプレートを作成することができ、テンプレートマッチングを可能とする。
また、テンプレートを構成する際には、エレメントを位置計測処理に用いた場合の処理性能を検出し、これを評価値としてエレメントの選択を行い、最終的なテンプレートを決定している。従って、位置計測処理を行う場合の処理性能という点でも最適なエレメントを抽出することができる。その結果、例えば位置計測処理において処理時間を短くでき、計測精度を向上させることができ、ノイズに対するロバスト性を向上させることができるテンプレートを作成することができる。
また、これにより、第1の実施形態と同様に、露光処理システム全体として、最も要望される性能に適切に適合した位置計測処理を行うことができ、露光処理システム全体としての処理性能を向上させることができる。また、このような処理性能の向上を、作業者の作業を煩雑にしたり、性能向上のために時間を費やすことなく、また、装置構成を複雑にしたり大型化することなく容易に行うことができ、非常に有効である。
なお、本実施形態においても、処理時間、位置決め情報量及びノイズに対するロバスト性の3つの項目の中のいずれか1つあるいは2つの項目のみを実質的に用いて候補の各テンプレートに対する性能評価を行い、テンプレートを決定するようにしてもよい。また、これらの項目以外の任意の項目を用いて、テンプレート候補を評価するようにしてもよい。
デバイス製造方法
次に、本発明に係る露光装置100をリソグラフィー工程において使用したデバイスの製造方法について図16を参照して説明する。図16は、例えばICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等の電子デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
図16に示すように、電子デバイスの製造工程においては、まず、電子デバイスの回路設計等のデバイスの機能・性能設計を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行い(工程S810)、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する(工程S820)。
一方、シリコン等の材料を用いてウエハ(シリコン基板)を製造する(工程S830)。
次に、工程S820で製作したレチクル及び工程S830で製造したウエハを使用して、リソグラフィー技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する(工程S840)。具体的には、まず、ウエハ表面に、絶縁膜、電極配線膜あるいは半導体膜との薄膜を成膜し(工程S841)、この薄膜の全面にレジスト塗布装置(コータ)を用いて感光剤(レジスト)を塗布する(工程S842)。
次に、レジスト塗布後のウエハをウエハホルダー上にロードするとともに、工程S830において製造したレチクルをレチクルステージ上にロードして、そのレチクルに形成されたパターンをウエハ上に縮小転写する(工程S843)。この時、露光装置においては、上述した本発明に係る方法により決定したテンプレートを用いてサーチアライメントを行い、さらにファインアライメントを行ってウエハの各ショット領域を順次位置合わせし、各ショット領域にレチクルのパターンを順次転写する。
露光が終了したら、ウエハをウエハホルダーからアンロードし、現像装置(デベロッパ)を用いて現像する(工程S844)。これにより、ウエハ表面にレチクルパターンのレジスト像が形成される。そして、現像処理が終了したウエハに、エッチング装置を用いてエッチング処理を施し(工程S845)、ウエハ表面に残存するレジストを、例えばプラズマアッシング装置等を用いて除去する(工程S846)。これにより、ウエハの各ショット領域に、絶縁層や電極配線等のパターンが形成される。そして、この処理をレチクルを変えて順次繰り返すことにより、ウエハ上に実際の回路等が形成される。
ウエハ上に回路等が形成されたら、次に、デバイスとしての組み立てを行う(工程S850)。具体的には、ウエハをダイシングして個々のチップに分割し、各チップをリードフレームやパッケージに装着し電極を接続するボンディングを行い、樹脂封止等パッケージング処理を行う。そして、製造したデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行い(工程S860)、デバイス完成品として出荷する。
変形例
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、前述した実施形態においては、実際のウエハ表面を撮像して得られたパターンに基づいて、テンプレートを作成した。しかしながら、例えば設計データからテンプレートを作成するようにしてもよい。また、テンプレートの評価は設計データから作成したパターンデータを用いて行い、最終的に使用するテンプレートは、ウエハ表面の画像データから得たパターンデータを用いるようにしてもよい。
また、前述した実施形態においてテンプレート作成処理は、露光装置100内のFIA演算ユニット41内のデータ処理部53で行うようにした。しかしながら、露光装置100とは別装置の例えば外部の計算機装置等において、図6〜図8あるいは図12にフローチャートを示したのと同様の処理を行うプログラムを実行させることにより行うようにしてもよい。その場合には、露光装置あるいは他の計測装置あるいは検査装置等によりウエハ表面の画像を取り込んでテンプレート作成のために使用してもよいし、あるいは、設計データから画像データを作成しテンプレート作成のために使用してもよい。
また、前述した実施形態においては、ウエハWのサーチアライメントを行うためのテンプレート作成を例示して本発明を説明したが、例えばレチクルRの位置合わせを行うためのテンプレート作成や、ファインアライメントを行うためのテンプレート作成等にも本発明を適用することができる。
また、前述した実施形態においては、本発明をオフ・アクシス方式のアライメントセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、撮像素子で撮像したマークの画像(パターン信号)を処理してマーク位置を検出する装置であれば、その全てに本発明を適用することができる。
また、前述した実施形態においては1台の露光装置に対する処理を対象として説明をしたが、図17に示すように、複数の露光装置がネットワークにより接続されてホストコンピュータ200により管理されているような構成のシステムに対しても、本発明は有効に適用可能である。このような構成においては、いずれかの露光装置100において本発明に係る方法により作成したテンプレートを、ホストコンピュータ200を介して、同一のプロセスのウエハを処理している他の露光装置に転送し、同じラインの全ての露光装置において共通的に用いるようにしてもよい。このようにすれば、最適化されたテンプレートを用いた最適化された条件でのアライメント処理を、ライン内の複数の露光装置に容易に展開することができ、より効率良く電子デバイスの製造が可能となる。
また、前述した実施形態において、テンプレートを作成するウエハは任意に設定してよく、例えばロット内でも数枚ごと等に選択的に作成してよい旨説明した。そのようにロット内で適宜テンプレートを作成する場合、最終的に登録するテンプレートの選択方法としては、種々の形態が考えられる。例えば、最新のテンプレートのみを登録するようにしてもよいし、複数のテンプレートを平均して新たなテンプレートを作成し、これを登録するようにしてもよい。また、新たに作成したテンプレートと従来のテンプレートを比較してテンプレートの内容を検査するようにし、最適なテンプレートを選択したり、全く内容の異なるテンプレートが作成された場合にはアラーム等を出力するようにしてもよい。
また、順次テンプレート作成を行うような場合は、ウエハの交換時間等にテンプレート作成を行えば、露光処理全体の処理時間の点で有効である。
また、前述した実施形態においては、テンプレートマッチングを用いた位置計測処理を行う際のテンプレート(基準パターン)の最適化について説明を行ったが、テンプレート以外のその他のパラメータの最適化についても同様に適用可能である。従来、そのようなパラメータの設定は、単にそのパラメータの直接的な機能にのみ着目して決定されており、位置計測処理の全体性能に対する影響の評価はなされていなかった。従って、そのような任意のパラメータについて、そのパラメータの設定の方法として本発明に係る方法を適用してよい。すなわち、候補のパラメータ値を用いて実際に処理時間やロバスト性の評価を行い、あるいはそのパラメータ値を解析して情報量等の計測精度に係る特性を検出し、最適なパラメータを選択するようにしてもよい。具体的には、例えば自己相関計算をする際のサーチ窓の大きさや閾値の決定に際して、このような方法を適用してよい。
また、本発明は、ステップ・アンド・リピート方式又はステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影型露光装置、ミラープロジェクション方式、プロキシミティ方式の露光装置(X線露光装置等)、あるいはコンタクト方式の露光装置等、種々の方式の露光装置にも全く同様に適用することが可能である。また、露光装置で用いる露光用照明光(エネルギビーム)は、g線やi線、あるいは、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、Fエキシマレーザから出射される光のみならず、X線や電子線等の荷電粒子線等を用いてもよい。
また、半導体素子、液晶表示素子の製造に用いられる露光装置だけでなく、プラズマディスプレイ、薄膜磁気ヘッド及び撮像素子(CCD等)の製造にも用いられる露光装置、及び、レチクルを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハ等に回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。すなわち本発明は、露光装置の露光方式や用途等に関係なく適用可能である。
なお、前述した本発明の実施形態による露光装置(図1)は、基板Wを精度よく高速に位置制御することができ、スループットを向上しつつ高い露光精度で露光が可能となるように、照明光学系、レチクルRのアライメント系(不図示)、ウエハステージ9、移動鏡11及びレーザ干渉計12を含むウエハアライメント系、投影レンズPL等の図1に示された各要素が電気的、機械的又は光学的に連結して組み上げられた後、総合調整(電気調整、動作確認等)をすることにより製造される。なお、露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
図1は、本発明の一実施形態の露光装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示した露光装置のオフ・アクシス方式のアライメント光学系の指票板の断面図である。 図3は、図1に示した露光装置のオフ・アクシス方式のアライメント光学系のFIA演算ユニットの構成を示す図である。 図4は、図1に示した露光装置における露光処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る図4に示した露光処理におけるテンプレート作成処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、図5に示したテンプレート作成処理におけるテンプレート候補抽出処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、図5に示したテンプレート作成処理におけるテンプレート決定処理の流れを示す第1のフローチャートである。 図8は、図5に示したテンプレート作成処理におけるテンプレート決定処理の流れを示す第2のフローチャートである。 図9は、本発明の第1の実施形態に係るテンプレート作成処理を説明するための第1の図であり、図9(A)は、その画像取り込み処理を説明する図であり、図9(B)は、そのテンプレート候補抽出処理を説明する図である。 図10は、本発明の第1の実施形態に係るテンプレート作成処理を説明するための第2の図であり、図10(A)は、その相関値ピーク検出処理を説明する図であり、図10(B)は、そのユニークパターン抽出処理を説明する図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係るテンプレート作成方法の背景を説明するための図であり、図11(A)は最大視野範囲、共通領域及び観察視野を示す図であり、図11(B)は共通領域にユニークパターンが存在する状態を示す図であり、図11(C)は共通領域にユニークパターンが存在しない状態を示す図である。 図12は、本発明の第2の実施形態に係るテンプレート作成処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、本発明の第2の実施形態に係るテンプレート作成処理を説明するための第1の図である。 図14は、本発明の第2の実施形態に係るテンプレート作成処理を説明するための第2の図である。 図15は、本発明の第2の実施形態に係るサーチアライメントの処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、本発明に係るデバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 図17は、複数の露光装置を具備する露光処理システムを示す図である。
符号の説明
100…露光装置
1…コンデンサレンズ 2…レチクルステージ
3…ベース 4…駆動装置
5…ミラー 6…対物レンズ
7…マーク検出系 8…ウエハホルダー
9…ウエハステージ 10…基準マーク
11…移動ミラー 12…レーザ干渉計
13…ステージコントローラ 14…駆動系
15…主制御系 26…ハロゲンランプ
27…コンデンサレンズ 28…光ファイバー
29…フィルタ 30,35…レンズ系
31…ハーフミラー 32,38…ミラー
33…対物レンズ 34…プリズム(ミラー)
36…指票マーク 37,39…リレー系
40…イメージセンサ
41…FIA演算ユニット
50…画像信号記憶部 52…テンプレートデータ記憶部
53…データ処理部 54…制御部

Claims (19)

  1. 所定の計測処理において基準のパターンとして用いる基準パターンを決定するための基準パターン決定方法であって、
    物体上の所定領域内のパターン信号情報を得る第1工程と、
    前記第1工程で得られた前記パターン信号情報の中から、前記所定領域内に任意に配置され前記所定領域よりも小さい面積を有する被計測領域内でユニークであると認識可能であり、そのユニークさが互いに異なる複数の候補パターンを抽出する第2工程と、
    前記第2工程で抽出された前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行うと仮定し、当該計測処理の処理性能に係る評価を行い、当該評価結果に基づいて前記候補パターンから基準パターンを決定する第3工程と
    を有することを特徴とする基準パターン決定方法。
  2. 前記第3工程は、
    前記複数の候補パターンの各々について、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行い、当該計測処理の処理時間を検出する工程と、
    前記複数の候補パターンのうち、前記処理時間が最短となる候補パターンを前記基準パターンに決定する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の基準パターン決定方法。
  3. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンに含まれる、前記所定の計測処理の際に用いられる位置決め情報の量の評価を行う
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の基準パターン決定方法。
  4. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンの各々に対して、周波数解析、エッジ検出及びコントラスト値検出のいずれか1つ又は複数の処理を行い、当該検出結果に基づいて前記位置決め情報の量の評価を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の基準パターン決定方法。
  5. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンの各々に対して、前記所定の計測処理の際に存在するノイズ信号に対するロバスト性の評価を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の基準パターン決定方法。
  6. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンの各々を用いて、任意の対象信号に対して行った前記所定の計測処理の結果と、前記任意の対象信号にノイズ信号を加えた対象に対して行った前記所定の計測処理の結果とを比較することにより、前記ノイズ信号に対するロバスト性の評価を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の基準パターン決定方法。
  7. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンから、前記ノイズ信号に対するロバスト性の高い候補パターンを前記基準パターンに決定する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の基準パターン決定方法。
  8. 前記第3工程においては、前記複数の候補パターンの各々に対して、前記計測処理の処理性能に係る複数種類の評価を行い、当該複数種類の評価結果に対して重み付け演算を行って候補パターン毎に1つの総合的な評価値を算出し、当該評価値に基づいて前記基準パターンを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基準パターン決定方法。
  9. 前記第2工程においては、前記被計測領域内における複数のエレメントパターンの組み合わせで構成される組み合わせパターンを、候補パターンとして抽出する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の基準パターン決定方法。
  10. 所定の計測処理において基準のパターンとして用いる基準パターンを決定するための基準パターン決定装置であって、
    物体上の所定領域内のパターン信号情報を得るパターン情報信号取得手段と、
    前記得られたパターン信号情報の中から、前記所定領域内に任意に配置され前記所定領域よりも小さい面積を有する被計測領域内でユニークであると認識可能であり、そのユニークさが互いに異なる複数の候補パターンを抽出する候補パターン抽出手段と、
    前記抽出された前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行う場合の当該計測処理の処理性能に係る評価を行い、当該評価結果に基づいて前記候補パターンから基準パターンを決定する基準パターン決定手段と
    を有することを特徴とする基準パターン決定装置。
  11. 前記基準パターン決定手段は、
    前記複数の候補パターンの各々について、当該候補パターンを前記基準パターンとして用いて前記所定の計測処理を行い、当該計測処理の処理時間を検出し、前記処理時間の評価を行う第1評価手段と、
    前記複数の候補パターンの各々に対して、当該候補パターンに含まれる、前記所定の計測処理の際に用いられる位置決め情報の量の評価を行う第2評価手段と、
    前記複数の候補パターンの各々に対して、前記所定の計測処理の際に存在するノイズ信号に対するロバスト性の評価を行う第3評価手段と、
    のうちの少なくとも1つの評価手段を含むことを特徴とする請求項10に記載の基準パターン決定装置。
  12. 前記基準パターン決定手段においては、前記複数の候補パターンの各々に対して、前記複数の評価手段のうちの少なくとも2つの評価手段を用いて評価を行い、当該複数の評価結果に対して重み付け演算を行って候補パターン毎に1つの総合的な評価値を算出し、当該評価値に基づいて前記基準パターンを決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の基準パターン決定装置。
  13. 前記候補パターン抽出工程においては、前記被計測領域内における複数のエレメントパターンの組み合わせで構成される組み合わせパターンを、候補パターンとして抽出する
    ことを特徴とする請求項11〜12のいずれか一項に記載の基準パターン決定装置。
  14. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の基準パターン決定方法により決定された前記基準パターンを用いて、前記物体上の前記被計測領域内のパターン信号情報をパターンマッチングし、当該被計測領域内の前記基準パターンに対応する所定のパターンの位置情報を求める
    ことを特徴とする位置検出方法。
  15. 前記基準パターンが、複数のエレメントパターンの組み合わせで構成される組み合わせパターンである場合に、当該基準パターンを用いた前記所定の計測処理の処理時間が短くなるように、当該基準パターン内の前記各エレメントパターンの処理の順番を決定する第4工程
    をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の位置検出方法。
  16. 請求項10〜13のいずれか一項に記載の基準パターン決定装置により決定された前記基準パターンを用いて、前記物体上の前記被計測領域内のパターン信号情報をパターンマッチングし、当該被計測領域内の前記基準パターンに対応する所定のパターンの位置情報を求める位置情報検出手段
    を有することを特徴とする位置検出装置。
  17. 前記基準パターンが、複数のエレメントパターンの組み合わせで構成される組み合わせパターンである場合に、当該基準パターンを用いた前記所定の計測処理の処理時間が短くなるように、当該基準パターン内の前記各エレメントパターンの処理の順番を決定する処理順序決定手段
    をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の位置検出装置。
  18. 請求項14又は15に記載の位置検出方法を用いて前記物体としての基板上に形成された所望のパターンの、前記物体の移動座標系上での位置情報を求め、
    前記位置情報に基づいて前記基板を位置合わせし、
    前記位置合わせされた基板上に、所望のパターンを転写露光する
    ことを特徴とする露光方法。
  19. 前記物体としての基板上に形成されたユニークパターンの、前記物体の移動座標系上での位置情報を求める請求項16又は17に記載の位置検出装置と、
    前記位置情報に基づいて前記基板を位置合わせする位置合わせ手段と、
    前記位置合わせされた基板上に、所望のパターンを転写露光する露光手段と
    を有することを特徴とする露光装置。
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