JP2001267201A - 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 - Google Patents
位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置Info
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- JP2001267201A JP2001267201A JP2000071449A JP2000071449A JP2001267201A JP 2001267201 A JP2001267201 A JP 2001267201A JP 2000071449 A JP2000071449 A JP 2000071449A JP 2000071449 A JP2000071449 A JP 2000071449A JP 2001267201 A JP2001267201 A JP 2001267201A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 物体に形成されたマーク位置を合理的かつ精
度良くに検出する。 【解決手段】 観察装置によって得られた観察信号に基
づいて、特徴情報演算装置32が、マークの特徴的な領
域に応じた波形特徴位置を求めるとともに、該波形特徴
位置それぞれにおける波形特徴量を求める。そして、位
置演算装置が35、マークの特徴的な領域において波形
特徴位置が1つの場合、該1つの波形特徴位置をマーク
の特徴的な領域に応じた位置情報として求め、マークの
特徴的な領域において特徴波形位置が複数の場合、波形
特徴量に基づく複数の波形特徴位置の重み付け平均値を
算出してマークの特徴的な領域に応じた位置情報として
求める。引き続き、位置演算装置35が、マークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置を検
出する。
度良くに検出する。 【解決手段】 観察装置によって得られた観察信号に基
づいて、特徴情報演算装置32が、マークの特徴的な領
域に応じた波形特徴位置を求めるとともに、該波形特徴
位置それぞれにおける波形特徴量を求める。そして、位
置演算装置が35、マークの特徴的な領域において波形
特徴位置が1つの場合、該1つの波形特徴位置をマーク
の特徴的な領域に応じた位置情報として求め、マークの
特徴的な領域において特徴波形位置が複数の場合、波形
特徴量に基づく複数の波形特徴位置の重み付け平均値を
算出してマークの特徴的な領域に応じた位置情報として
求める。引き続き、位置演算装置35が、マークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置を検
出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出方法、位
置検出装置、露光方法、及び露光装置に係り、より詳細
には、物体に形成されたマークの位置を検出する位置検
出方法及び位置検出装置、前記位置検出方法を使用する
露光方法、並びに前記位置検出装置を備える露光装置に
関する。
置検出装置、露光方法、及び露光装置に係り、より詳細
には、物体に形成されたマークの位置を検出する位置検
出方法及び位置検出装置、前記位置検出方法を使用する
露光方法、並びに前記位置検出装置を備える露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンを投影光学系を介してレジスト等が塗布された
ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「基板
又はウエハ」という)上に転写する露光装置が用いられ
ている。こうした露光装置としては、いわゆるステッパ
等の静止露光型の投影露光装置や、いわゆるスキャニン
グ・ステッパ等の走査露光型の投影露光装置が主として
用いられている。かかる露光装置においては、露光に先
立ってレチクルとウエハとの位置合わせ(アライメン
ト)を高精度に行う必要がある。
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンを投影光学系を介してレジスト等が塗布された
ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「基板
又はウエハ」という)上に転写する露光装置が用いられ
ている。こうした露光装置としては、いわゆるステッパ
等の静止露光型の投影露光装置や、いわゆるスキャニン
グ・ステッパ等の走査露光型の投影露光装置が主として
用いられている。かかる露光装置においては、露光に先
立ってレチクルとウエハとの位置合わせ(アライメン
ト)を高精度に行う必要がある。
【0003】このためレチクルの位置検出及びウエハの
位置検出を高精度で行う必要がある。かかる位置検出に
あたって、レチクルに関しては、のアライメントにあた
っては、露光光を用いるものが一般的であり、露光光を
レチクル上に描画されたレチクルアライメントマークに
照射し、CCDカメラなどで撮像したレチクルアライメ
ントマークの画像データを画像処理してマーク位置を計
測するVRA(VisualReticle Alignment)方式等が採
用されている。また、ウエハのアライメントにあたって
は、レーザー光をウエハ上のドット列状のウエハアライ
メントマークに照射し、そのマークにより回折または散
乱された光を用いてマーク位置を検出するLSA(Lase
r Step Alignment)方式、ハロゲンランプ等を光源と
する波長帯域幅の広い光で照明し、CCDカメラなどで
撮像したアライメントマークの画像データを画像処理し
てマーク位置を計測するFIA(Field Image Alignm
ent)方式等が採用されている。かかるアライメントマ
ークとしては、ラインパターンとスペースパターンとが
組み合わされたマークが一般的に使用されている。例え
ば、所定方向に沿ってラインパターンとスペースパター
ンとが交互に配列されたライン・アンド・スペースマー
ク等が用いられている。
位置検出を高精度で行う必要がある。かかる位置検出に
あたって、レチクルに関しては、のアライメントにあた
っては、露光光を用いるものが一般的であり、露光光を
レチクル上に描画されたレチクルアライメントマークに
照射し、CCDカメラなどで撮像したレチクルアライメ
ントマークの画像データを画像処理してマーク位置を計
測するVRA(VisualReticle Alignment)方式等が採
用されている。また、ウエハのアライメントにあたって
は、レーザー光をウエハ上のドット列状のウエハアライ
メントマークに照射し、そのマークにより回折または散
乱された光を用いてマーク位置を検出するLSA(Lase
r Step Alignment)方式、ハロゲンランプ等を光源と
する波長帯域幅の広い光で照明し、CCDカメラなどで
撮像したアライメントマークの画像データを画像処理し
てマーク位置を計測するFIA(Field Image Alignm
ent)方式等が採用されている。かかるアライメントマ
ークとしては、ラインパターンとスペースパターンとが
組み合わされたマークが一般的に使用されている。例え
ば、所定方向に沿ってラインパターンとスペースパター
ンとが交互に配列されたライン・アンド・スペースマー
ク等が用いられている。
【0004】以上のレチクルにおけるVRA方式や、ウ
エハにおけるLSA方式及びFIA方式では、レチクル
アライメントマークやウエハアライメントマークの観察
結果として得られる信号波形は、観察対象となったマー
クの形状に応じたものとなっているが、観察対象マーク
が観察系にとって位相マークであるか、明暗マークであ
るかによって、異なる観察波形が得られることになる。
すなわち、ラインパターンとスペースパターンとの光学
的な段差(以下、「マーク段差」という)に応じて、ラ
インパターンとスペースとの境界であるエッジ(以下、
「マークエッジ」という)周辺の観察波形が顕著な相違
を有することになる。すなわち、観察対象マークが位相
マークのときには、各マークエッジが観察信号上の暗線
となるため、1つのマークエッジ周辺における観察波形
は2つのエッジ(以下、「波形エッジ」という)を有す
る波形(以下、「位相物体波形」という)となる。一
方、観察対象マークが明暗マークのときには、1つのマ
ークエッジ周辺における観察波形は1つの波形エッジを
有する波形(以下、「明暗物体波形」という)となる。
エハにおけるLSA方式及びFIA方式では、レチクル
アライメントマークやウエハアライメントマークの観察
結果として得られる信号波形は、観察対象となったマー
クの形状に応じたものとなっているが、観察対象マーク
が観察系にとって位相マークであるか、明暗マークであ
るかによって、異なる観察波形が得られることになる。
すなわち、ラインパターンとスペースパターンとの光学
的な段差(以下、「マーク段差」という)に応じて、ラ
インパターンとスペースとの境界であるエッジ(以下、
「マークエッジ」という)周辺の観察波形が顕著な相違
を有することになる。すなわち、観察対象マークが位相
マークのときには、各マークエッジが観察信号上の暗線
となるため、1つのマークエッジ周辺における観察波形
は2つのエッジ(以下、「波形エッジ」という)を有す
る波形(以下、「位相物体波形」という)となる。一
方、観察対象マークが明暗マークのときには、1つのマ
ークエッジ周辺における観察波形は1つの波形エッジを
有する波形(以下、「明暗物体波形」という)となる。
【0005】かかる2種の観察波形のいずれが観察され
るかは、上述のようにマーク段差によることから、該マ
ーク段差を発生させる、レチクルやウエハが経由した製
造プロセスに応じて、マークの位置検出前に、どちらの
種類の観察波形として位置検出処理をすべきかを、オペ
レータが露光装置に指示入力していた。そして、露光装
置は、事前に指示された観察波形の種類に応じて、マー
クの観察信号を処理してマーク位置を検出し、検出され
たマーク位置に基づいて位置合わせを行った後、レチク
ルに形成されたパターンをウエハに転写していた。
るかは、上述のようにマーク段差によることから、該マ
ーク段差を発生させる、レチクルやウエハが経由した製
造プロセスに応じて、マークの位置検出前に、どちらの
種類の観察波形として位置検出処理をすべきかを、オペ
レータが露光装置に指示入力していた。そして、露光装
置は、事前に指示された観察波形の種類に応じて、マー
クの観察信号を処理してマーク位置を検出し、検出され
たマーク位置に基づいて位置合わせを行った後、レチク
ルに形成されたパターンをウエハに転写していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマーク
位置の検出では、観察対象マークが形成されたレチクル
やウエハが経由した製造プロセスの種類によって、観察
対象マークのマークエッジ周辺における観察信号が位相
物体波形となるか明暗物体波形となるかが定まることを
前提としている。
位置の検出では、観察対象マークが形成されたレチクル
やウエハが経由した製造プロセスの種類によって、観察
対象マークのマークエッジ周辺における観察信号が位相
物体波形となるか明暗物体波形となるかが定まることを
前提としている。
【0007】しかし、近年における化学的機械的研磨
(以下、「CMP」という)技術に代表される平坦化技
術の進歩に応じたマークの低段差化の進行に伴い、レジ
スト膜による多重干渉のため、僅かなマーク段差やレジ
スト膜厚の変化により、マークエッジ周辺における観察
信号が位相物体波形となったり、明暗物体波形となった
りする。すなわち、同様な製造プロセスを経たレチクル
やウエハにおけるマークであっても、位相マークとして
振る舞ったり、明暗マークとして振る舞ったりする事態
が発生してきた。また、マークは、位相マークとしてや
明暗マークとして振る舞ったりするだけではなく、位相
マークと明暗マークとの中間のマークとして振る舞うこ
ともある。
(以下、「CMP」という)技術に代表される平坦化技
術の進歩に応じたマークの低段差化の進行に伴い、レジ
スト膜による多重干渉のため、僅かなマーク段差やレジ
スト膜厚の変化により、マークエッジ周辺における観察
信号が位相物体波形となったり、明暗物体波形となった
りする。すなわち、同様な製造プロセスを経たレチクル
やウエハにおけるマークであっても、位相マークとして
振る舞ったり、明暗マークとして振る舞ったりする事態
が発生してきた。また、マークは、位相マークとしてや
明暗マークとして振る舞ったりするだけではなく、位相
マークと明暗マークとの中間のマークとして振る舞うこ
ともある。
【0008】かかる事態は、ロット間やウエハ間で発生
するのみならず、1枚のウエハ内のマーク間でも発生し
得るし、更には、同一マーク内のマークエッジ間でも発
生し得る。
するのみならず、1枚のウエハ内のマーク間でも発生し
得るし、更には、同一マーク内のマークエッジ間でも発
生し得る。
【0009】こうした場合に、波形の傾斜量や信号レベ
ル変化量等の波形エッジらしさが閾値以上のものを波形
エッジとして、マークエッジ周辺の観察波形における波
形エッジの数を数え、波形エッジが1つの場合にはより
明暗物体波形らしいとして明暗物体波形に応じた処理を
し、一方、波形エッジが2つの場合にはより位相物体波
形らしいとして位相物体波形に応じた処理をすることが
考えられる。また、明暗物体波形及び位相物体波形の双
方のテンプレート波形とマークエッジ周辺の観察波形と
のテンプレートマッチングを行って正規化相関係数を求
め、より大きな正規化相関係数となったテンプレート波
形に応じた種類の波形らしいとしてその種類の波形に応
じた処理をすることも考えられる。
ル変化量等の波形エッジらしさが閾値以上のものを波形
エッジとして、マークエッジ周辺の観察波形における波
形エッジの数を数え、波形エッジが1つの場合にはより
明暗物体波形らしいとして明暗物体波形に応じた処理を
し、一方、波形エッジが2つの場合にはより位相物体波
形らしいとして位相物体波形に応じた処理をすることが
考えられる。また、明暗物体波形及び位相物体波形の双
方のテンプレート波形とマークエッジ周辺の観察波形と
のテンプレートマッチングを行って正規化相関係数を求
め、より大きな正規化相関係数となったテンプレート波
形に応じた種類の波形らしいとしてその種類の波形に応
じた処理をすることも考えられる。
【0010】これらの方法により明暗物体波形として処
理するか、位相物体波形として処理するかを判断した場
合には、観測波形の僅かな相違によって、処理方式が異
なることになる。一般に、明暗物体波形らしさと位相物
体波形らしさとが同様の観測波形については、明暗物体
波形として処理する場合と位相物体波形として処理する
場合とでは、求められるエッジ位置ひいてはマーク位置
が異なってくる。したがって、ほぼ同様の観測波形であ
ったのに、求められるエッジ位置(マーク位置)が観測
波形の相違の割には大きく異なることになり、不合理な
結果を招くことになる。
理するか、位相物体波形として処理するかを判断した場
合には、観測波形の僅かな相違によって、処理方式が異
なることになる。一般に、明暗物体波形らしさと位相物
体波形らしさとが同様の観測波形については、明暗物体
波形として処理する場合と位相物体波形として処理する
場合とでは、求められるエッジ位置ひいてはマーク位置
が異なってくる。したがって、ほぼ同様の観測波形であ
ったのに、求められるエッジ位置(マーク位置)が観測
波形の相違の割には大きく異なることになり、不合理な
結果を招くことになる。
【0011】一方、半導体素子等の更なる高集積化や微
細化の要請により、位置合わせ用マークの低段差化の傾
向は避けられない状況であるとともに、位置合わせ用マ
ークの検出精度の向上も求められている。すなわち、現
在、低段差のマークの高精度位置検出に関する新たな技
術が待望されているのである。
細化の要請により、位置合わせ用マークの低段差化の傾
向は避けられない状況であるとともに、位置合わせ用マ
ークの検出精度の向上も求められている。すなわち、現
在、低段差のマークの高精度位置検出に関する新たな技
術が待望されているのである。
【0012】本発明は、上記の事情のもとでなされたも
のであり、その第1の目的は、低段差のマークであって
も合理的かつ精度良くマーク位置を検出することが可能
な位置検出方法及び位置検出装置を提供することにあ
る。
のであり、その第1の目的は、低段差のマークであって
も合理的かつ精度良くマーク位置を検出することが可能
な位置検出方法及び位置検出装置を提供することにあ
る。
【0013】また、本発明の第2の目的は、高精度の露
光が可能な露光方法及び露光装置を提供することにあ
る。
光が可能な露光方法及び露光装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の位置検出
方法は、物体(W)に形成された、マーク(SYM,S
θM)の位置を検出する位置検出方法であって、前記物
体における前記マークの形成領域を観察する第1工程
と;前記第1工程で得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つの波形特徴
位置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形特徴量を
求める第2工程と;前記マークの特徴的な領域において
前記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴
位置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報と
し、前記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位
置が複数の場合には、前記波形特徴量に基づく前記複数
の波形特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴的
な領域に応じた位置情報として、前記位置情報に基づい
て、前記マークの位置を検出する第3工程とを含む位置
検出方法である。
方法は、物体(W)に形成された、マーク(SYM,S
θM)の位置を検出する位置検出方法であって、前記物
体における前記マークの形成領域を観察する第1工程
と;前記第1工程で得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つの波形特徴
位置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形特徴量を
求める第2工程と;前記マークの特徴的な領域において
前記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴
位置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報と
し、前記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位
置が複数の場合には、前記波形特徴量に基づく前記複数
の波形特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴的
な領域に応じた位置情報として、前記位置情報に基づい
て、前記マークの位置を検出する第3工程とを含む位置
検出方法である。
【0015】これによれば、第1工程におけるマークの
観察結果として得られた観察信号に基づいて、第2工程
において、マークの特徴的な領域に応じた波形特徴位置
を求めるとともに、該波形特徴位置それぞれにおける波
形特徴量を求める。そして、第3工程において、マーク
の特徴的な領域において波形特徴位置が1つの場合、該
1つの波形特徴位置をマークの特徴的な領域に応じた位
置情報とし、また、マークの特徴的な領域において波形
特徴位置が複数の場合、波形特徴量に基づく複数の波形
特徴位置の重み付け平均値をマークの特徴的な領域に応
じた位置情報とする。こうして求められたマークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置が検
出される。したがって、マークの特徴的な領域における
観察信号に含まれている位置検出に有用な波形の種類そ
れぞれの混合度に応じてマーク位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る位置検出に有用な波形の混合状態にかかわらず合理的
かつ精度良くマークの位置を検出することができる。
観察結果として得られた観察信号に基づいて、第2工程
において、マークの特徴的な領域に応じた波形特徴位置
を求めるとともに、該波形特徴位置それぞれにおける波
形特徴量を求める。そして、第3工程において、マーク
の特徴的な領域において波形特徴位置が1つの場合、該
1つの波形特徴位置をマークの特徴的な領域に応じた位
置情報とし、また、マークの特徴的な領域において波形
特徴位置が複数の場合、波形特徴量に基づく複数の波形
特徴位置の重み付け平均値をマークの特徴的な領域に応
じた位置情報とする。こうして求められたマークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置が検
出される。したがって、マークの特徴的な領域における
観察信号に含まれている位置検出に有用な波形の種類そ
れぞれの混合度に応じてマーク位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る位置検出に有用な波形の混合状態にかかわらず合理的
かつ精度良くマークの位置を検出することができる。
【0016】本発明の第1の位置検出方法では、前記マ
ークにおける特徴的な領域それぞれに応じ、前記波形特
徴位置及び前記波形特徴量を求めるべき前記観察信号の
波形を、定性的に予め定めることができる。ここで、波
形を定めるとは、波形を定量的すなわち正確に定めるこ
とではなく、波形を定性的すなわち概略的に定めること
をいう。
ークにおける特徴的な領域それぞれに応じ、前記波形特
徴位置及び前記波形特徴量を求めるべき前記観察信号の
波形を、定性的に予め定めることができる。ここで、波
形を定めるとは、波形を定量的すなわち正確に定めるこ
とではなく、波形を定性的すなわち概略的に定めること
をいう。
【0017】かかる場合には、マークにおける特徴的な
領域それぞれにおける観察波形から求められる波形特徴
位置及び波形特徴量を全て求めるのではなく、例えばマ
ークの特徴的な領域ごとの観察波形における波形特徴位
置及び波形特徴量を求める波形について、例えば微係数
の符号等の定性的な予め定められた性質を有する観察波
形の部分について波形特徴位置及び前記波形特徴量を求
める。そして、求められた波形特徴位置及び前記波形特
徴量に基づいて、マークの位置を検出する。したがっ
て、ノイズ波形の混入によるマーク位置の誤検出を低減
することができる。
領域それぞれにおける観察波形から求められる波形特徴
位置及び波形特徴量を全て求めるのではなく、例えばマ
ークの特徴的な領域ごとの観察波形における波形特徴位
置及び波形特徴量を求める波形について、例えば微係数
の符号等の定性的な予め定められた性質を有する観察波
形の部分について波形特徴位置及び前記波形特徴量を求
める。そして、求められた波形特徴位置及び前記波形特
徴量に基づいて、マークの位置を検出する。したがっ
て、ノイズ波形の混入によるマーク位置の誤検出を低減
することができる。
【0018】また、本発明の第1の位置検出方法では、
前記マークがラインパターン(SML)とスペースパタ
ーン(SMS)とを有するときに、前記マークの特徴的
な領域を、前記ラインパターンと前記スペースパターン
との境界領域であるエッジ領域とすることができる。か
かる場合には、エッジ領域において、上述の明暗物体波
形、位相物体波形、又はこれらの波形の混合波形が観察
波形として得られる可能性があるが、いずれの波形が観
測されたとしても、明暗物体波形の混合度及び位相物体
波形の混合度に応じた、明暗物体波形の寄与度及び位相
物体波形の寄与度でマークの位置を検出することができ
る。
前記マークがラインパターン(SML)とスペースパタ
ーン(SMS)とを有するときに、前記マークの特徴的
な領域を、前記ラインパターンと前記スペースパターン
との境界領域であるエッジ領域とすることができる。か
かる場合には、エッジ領域において、上述の明暗物体波
形、位相物体波形、又はこれらの波形の混合波形が観察
波形として得られる可能性があるが、いずれの波形が観
測されたとしても、明暗物体波形の混合度及び位相物体
波形の混合度に応じた、明暗物体波形の寄与度及び位相
物体波形の寄与度でマークの位置を検出することができ
る。
【0019】波形特徴位置がエッジ領域の前記観察信号
における傾斜の絶対値が極大となる位置に応じた位置で
ある場合には、前記波形特徴量を、前記観察信号におけ
る傾斜の絶対値の極大値に応じた値とすることができ
る。かかる場合には、観察信号における波形エッジらし
さの強度を波形の傾斜の絶対値で評価する。そして、波
形エッジらしさの強度が極大となる波形エッジ位置に応
じた位置を波形特徴位置とし、波形の傾斜の絶対値の極
大値を波形特徴量として、マークの位置を検出する。す
なわち、波形の傾斜の絶対値で評価された波形エッジら
しさの度合に注目して、波形エッジらしさの強度に基づ
く波形エッジ位置の重み付け平均によって得られる位置
情報に基づいてマークの位置を求める。したがって、各
エッジ領域の観察信号における明暗物体波形の混合度と
位相物体波形の混合度とに応じたマーク位置を検出する
ことができる。
における傾斜の絶対値が極大となる位置に応じた位置で
ある場合には、前記波形特徴量を、前記観察信号におけ
る傾斜の絶対値の極大値に応じた値とすることができ
る。かかる場合には、観察信号における波形エッジらし
さの強度を波形の傾斜の絶対値で評価する。そして、波
形エッジらしさの強度が極大となる波形エッジ位置に応
じた位置を波形特徴位置とし、波形の傾斜の絶対値の極
大値を波形特徴量として、マークの位置を検出する。す
なわち、波形の傾斜の絶対値で評価された波形エッジら
しさの度合に注目して、波形エッジらしさの強度に基づ
く波形エッジ位置の重み付け平均によって得られる位置
情報に基づいてマークの位置を求める。したがって、各
エッジ領域の観察信号における明暗物体波形の混合度と
位相物体波形の混合度とに応じたマーク位置を検出する
ことができる。
【0020】また、波形特徴位置がエッジ領域の前記観
察信号における傾斜の絶対値が極大となる位置に応じた
位置である場合には、前記ラインパターン側の波形特徴
位置に応じた前記波形特徴量を、前記極点における信号
レベルと前記ラインパターンの領域における信号レベル
との差に応じた値とし、前記スペースパターン側の波形
特徴位置に応じた前記波形特徴量を、前記極点における
信号レベルと前記スペースパターンの領域における信号
レベルとの差に応じた値とすることができる。かかる場
合には、観察信号における波形エッジらしさの強度を観
察信号における波形エッジの高さで評価する。そして、
波形の傾斜の絶対値すなわち波形エッジらしさの強度が
極大となる波形エッジ位置に応じた位置を波形特徴位置
とし、その波形特徴位置が含まれる波形エッジの高さに
応じた値を波形特徴量として、マークの位置を検出す
る。すなわち、波形エッジの高さで評価された波形エッ
ジらしさの度合に注目して、波形エッジらしさの強度に
基づく波形エッジ位置の重み付け平均によって得られる
位置情報に基づいてマークの位置を求める。この場合に
も、各エッジ領域の観察信号における明暗物体波形の混
合度と位相物体波形の混合度とに応じたマーク位置を検
出することができる。
察信号における傾斜の絶対値が極大となる位置に応じた
位置である場合には、前記ラインパターン側の波形特徴
位置に応じた前記波形特徴量を、前記極点における信号
レベルと前記ラインパターンの領域における信号レベル
との差に応じた値とし、前記スペースパターン側の波形
特徴位置に応じた前記波形特徴量を、前記極点における
信号レベルと前記スペースパターンの領域における信号
レベルとの差に応じた値とすることができる。かかる場
合には、観察信号における波形エッジらしさの強度を観
察信号における波形エッジの高さで評価する。そして、
波形の傾斜の絶対値すなわち波形エッジらしさの強度が
極大となる波形エッジ位置に応じた位置を波形特徴位置
とし、その波形特徴位置が含まれる波形エッジの高さに
応じた値を波形特徴量として、マークの位置を検出す
る。すなわち、波形エッジの高さで評価された波形エッ
ジらしさの度合に注目して、波形エッジらしさの強度に
基づく波形エッジ位置の重み付け平均によって得られる
位置情報に基づいてマークの位置を求める。この場合に
も、各エッジ領域の観察信号における明暗物体波形の混
合度と位相物体波形の混合度とに応じたマーク位置を検
出することができる。
【0021】本発明の第2の位置検出方法は、物体
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出方法であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する第1工程と;前記第1工
程で得られた観察信号の波形から、前記マークにおける
特徴的な領域それぞれに応じて、前記観察信号が特徴的
な波形となる少なくとも1つ波形特徴位置を求める第2
工程と;前記マークの特徴的な領域において前記波形特
徴位置が複数の場合には、複数のテンプレート波形それ
ぞれとの相対位置を変化させながら、前記観察波形と前
記複数のテンプレート波形それぞれとのテンプレートマ
ッチングを行い、相関係数が最大となる特定相対位置に
おける前記複数のテンプレート波形それぞれに関する相
関係数に基づく波形特徴量を求める第3工程と;前記マ
ークの特徴的な領域において前記波形特徴位置が1つの
場合には、該1つの波形特徴位置を前記マークの特徴的
な領域に応じた位置情報とし、前記マークの特徴的な領
域において前記波形特徴位置が複数の場合には、前記複
数の波形特徴位置の前記波形特徴量による重み付け平均
値を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし
て、前記位置情報に基づいて前記マークの位置を検出す
る第4工程とを含む位置検出方法である。
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出方法であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する第1工程と;前記第1工
程で得られた観察信号の波形から、前記マークにおける
特徴的な領域それぞれに応じて、前記観察信号が特徴的
な波形となる少なくとも1つ波形特徴位置を求める第2
工程と;前記マークの特徴的な領域において前記波形特
徴位置が複数の場合には、複数のテンプレート波形それ
ぞれとの相対位置を変化させながら、前記観察波形と前
記複数のテンプレート波形それぞれとのテンプレートマ
ッチングを行い、相関係数が最大となる特定相対位置に
おける前記複数のテンプレート波形それぞれに関する相
関係数に基づく波形特徴量を求める第3工程と;前記マ
ークの特徴的な領域において前記波形特徴位置が1つの
場合には、該1つの波形特徴位置を前記マークの特徴的
な領域に応じた位置情報とし、前記マークの特徴的な領
域において前記波形特徴位置が複数の場合には、前記複
数の波形特徴位置の前記波形特徴量による重み付け平均
値を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし
て、前記位置情報に基づいて前記マークの位置を検出す
る第4工程とを含む位置検出方法である。
【0022】これによれば、第1工程におけるマークの
観察結果として得られた観察信号に基づいて、第2工程
において、マークにおける特徴的な領域それぞれに応じ
て、観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形
特徴位置を求める。ここで、マークの特徴的な領域にお
いて波形特徴位置が複数の場合には、第3工程におい
て、マークの特徴的な領域において波形特徴位置が複数
の場合、複数のテンプレート波形それぞれとの相対位置
を変化させながら、観察波形と複数のテンプレート波形
それぞれとのテンプレートマッチングを行い、相関係数
が最大となる特定相対位置における複数のテンプレート
波形それぞれに関する相関係数に基づいて波形特徴量と
して求める。そして、第4工程において、マークの特徴
的な領域において波形特徴位置が1つの場合には、該1
つの波形特徴位置をマークの特徴的な領域に応じた位置
情報とし、また、マークの特徴的な領域において波形特
徴位置が複数の場合には、複数の波形特徴位置の波形特
徴量による重み付け平均値を算出してマークの特徴的な
領域に応じた位置情報とする。こうして求められたマー
クの特徴的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの
位置が検出される。したがって、マークの特徴的な領域
における観察信号に含まれている位置検出に有用な波形
の種類それぞれの混合度に応じてマーク位置を検出する
ことができるので、同様な観察波形においてマーク位置
検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なるという
不合理な結果を招くことを防止することができ、観察信
号における位置検出に有用な波形の混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークの位置を検出することがで
きる。
観察結果として得られた観察信号に基づいて、第2工程
において、マークにおける特徴的な領域それぞれに応じ
て、観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形
特徴位置を求める。ここで、マークの特徴的な領域にお
いて波形特徴位置が複数の場合には、第3工程におい
て、マークの特徴的な領域において波形特徴位置が複数
の場合、複数のテンプレート波形それぞれとの相対位置
を変化させながら、観察波形と複数のテンプレート波形
それぞれとのテンプレートマッチングを行い、相関係数
が最大となる特定相対位置における複数のテンプレート
波形それぞれに関する相関係数に基づいて波形特徴量と
して求める。そして、第4工程において、マークの特徴
的な領域において波形特徴位置が1つの場合には、該1
つの波形特徴位置をマークの特徴的な領域に応じた位置
情報とし、また、マークの特徴的な領域において波形特
徴位置が複数の場合には、複数の波形特徴位置の波形特
徴量による重み付け平均値を算出してマークの特徴的な
領域に応じた位置情報とする。こうして求められたマー
クの特徴的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの
位置が検出される。したがって、マークの特徴的な領域
における観察信号に含まれている位置検出に有用な波形
の種類それぞれの混合度に応じてマーク位置を検出する
ことができるので、同様な観察波形においてマーク位置
検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なるという
不合理な結果を招くことを防止することができ、観察信
号における位置検出に有用な波形の混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークの位置を検出することがで
きる。
【0023】本発明の第2の位置検出方法では、前記マ
ークがラインパターン(SML)とスペースパターン
(SMS)とを有するときには、前記複数のテンプレー
ト波形が、前記ラインパターンと前記スペースパターン
との境界であるエッジ領域に応じた領域で単調に変化す
る第1のテプレート波形と、前記エッジ領域に応じた領
域で極点を有する第2のテプレート波形とを含むことと
することができる。かかる場合には、上述した明暗物体
波形に応じた第1のテンプレート波形と観察信号の波形
との相関係数値によって観察波形の明暗物体波形らしさ
が評価されるとともに、位相物体波形に応じた第2のテ
ンプレート波形と観察信号の波形との相関係数値によっ
て観察波形の位相物体波形らしさが評価される。そし
て、各テンプレートに関する相関係数に応じて、波形特
徴位置の重み付け平均を算出することにより位置情報を
求め、該位置情報に基づいて、マーク位置を検出する。
したがって、各エッジ領域の観察信号における明暗物体
波形の混合度と位相物体波形の混合度とに応じたマーク
位置を検出することができる。
ークがラインパターン(SML)とスペースパターン
(SMS)とを有するときには、前記複数のテンプレー
ト波形が、前記ラインパターンと前記スペースパターン
との境界であるエッジ領域に応じた領域で単調に変化す
る第1のテプレート波形と、前記エッジ領域に応じた領
域で極点を有する第2のテプレート波形とを含むことと
することができる。かかる場合には、上述した明暗物体
波形に応じた第1のテンプレート波形と観察信号の波形
との相関係数値によって観察波形の明暗物体波形らしさ
が評価されるとともに、位相物体波形に応じた第2のテ
ンプレート波形と観察信号の波形との相関係数値によっ
て観察波形の位相物体波形らしさが評価される。そし
て、各テンプレートに関する相関係数に応じて、波形特
徴位置の重み付け平均を算出することにより位置情報を
求め、該位置情報に基づいて、マーク位置を検出する。
したがって、各エッジ領域の観察信号における明暗物体
波形の混合度と位相物体波形の混合度とに応じたマーク
位置を検出することができる。
【0024】本発明の第1の位置検出装置は、物体
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出装置であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する観察装置(AS)と;前
記観察装置によって得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位
置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形の特徴の程
度に応じた波形特徴量を求める特徴情報演算装置(3
2)と;前記マークの特徴的な領域において前記波形特
徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位置を前記
マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、前記マー
クの特徴的な領域において前記波形特徴位置が複数の場
合には、前記波形特徴量に基づく前記複数の波形特徴位
置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域に応じ
た位置情報として、前記位置情報に基づいて、前記マー
クの位置を検出する位置演算装置(35)とを備える位
置検出装置である。
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出装置であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する観察装置(AS)と;前
記観察装置によって得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位
置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形の特徴の程
度に応じた波形特徴量を求める特徴情報演算装置(3
2)と;前記マークの特徴的な領域において前記波形特
徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位置を前記
マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、前記マー
クの特徴的な領域において前記波形特徴位置が複数の場
合には、前記波形特徴量に基づく前記複数の波形特徴位
置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域に応じ
た位置情報として、前記位置情報に基づいて、前記マー
クの位置を検出する位置演算装置(35)とを備える位
置検出装置である。
【0025】これによれば、観察装置によって得られた
観察信号に基づいて、特徴情報演算装置が、マークの特
徴的な領域に応じた波形特徴位置を求めるとともに、該
波形特徴位置それぞれにおける波形特徴量を求める。そ
して、位置演算装置が、マークの特徴的な領域において
波形特徴位置が1つの場合、該1つの波形特徴位置をマ
ークの特徴的な領域に応じた位置情報として求め、マー
クの特徴的な領域において波形特徴位置が複数の場合、
波形特徴量に基づく複数の波形特徴位置の重み付け平均
値を算出してマークの特徴的な領域に応じた位置情報と
して求める。引き続き、位置演算装置が、マークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置を検
出する。すなわち、本発明の第1の位置検出装置は、本
発明の第1の位置検出方法を使用して、マークの位置を
検出するので、マークの特徴的な領域における観察信号
に含まれている位置検出に有用な波形の種類それぞれの
混合度に応じてマーク位置を検出することができる。こ
れにより、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る位置検出に有用な波形の混合状態にかかわらず合理的
かつ精度良くマークの位置を検出することができる。
観察信号に基づいて、特徴情報演算装置が、マークの特
徴的な領域に応じた波形特徴位置を求めるとともに、該
波形特徴位置それぞれにおける波形特徴量を求める。そ
して、位置演算装置が、マークの特徴的な領域において
波形特徴位置が1つの場合、該1つの波形特徴位置をマ
ークの特徴的な領域に応じた位置情報として求め、マー
クの特徴的な領域において波形特徴位置が複数の場合、
波形特徴量に基づく複数の波形特徴位置の重み付け平均
値を算出してマークの特徴的な領域に応じた位置情報と
して求める。引き続き、位置演算装置が、マークの特徴
的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの位置を検
出する。すなわち、本発明の第1の位置検出装置は、本
発明の第1の位置検出方法を使用して、マークの位置を
検出するので、マークの特徴的な領域における観察信号
に含まれている位置検出に有用な波形の種類それぞれの
混合度に応じてマーク位置を検出することができる。こ
れにより、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る位置検出に有用な波形の混合状態にかかわらず合理的
かつ精度良くマークの位置を検出することができる。
【0026】本発明の第2の位置検出装置は、物体
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出装置であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する観察装置(AS)と;前
記観察装置によって得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位
置とともに、前記マークの特徴的な領域において前記波
形特徴位置が複数の場合には、複数のテンプレート波形
それぞれとの相対位置を変化させながら、前記観察波形
と前記複数のテンプレート波形それぞれとのテンプレー
トマッチングを行い、相関係数が最大となる特定相対位
置における前記複数のテンプレート波形それぞれに関す
る相関係数を波形特徴量として求める波形特徴位置演算
装置(32)と;前記マークの特徴的な領域において前
記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位
置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、
前記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位置が
複数の場合には、前記波形特徴量による前記複数の波形
特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域
に応じた位置情報として、前記位置情報に基づいて、前
記マークの位置を検出する位置演算装置(35)とを備
える位置検出装置である。
(W)に形成された、マーク(SYM,SθM)の位置
を検出する位置検出装置であって、前記物体における前
記マークの形成領域を観察する観察装置(AS)と;前
記観察装置によって得られた観察信号の波形から、前記
マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前記観
察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位
置とともに、前記マークの特徴的な領域において前記波
形特徴位置が複数の場合には、複数のテンプレート波形
それぞれとの相対位置を変化させながら、前記観察波形
と前記複数のテンプレート波形それぞれとのテンプレー
トマッチングを行い、相関係数が最大となる特定相対位
置における前記複数のテンプレート波形それぞれに関す
る相関係数を波形特徴量として求める波形特徴位置演算
装置(32)と;前記マークの特徴的な領域において前
記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位
置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、
前記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位置が
複数の場合には、前記波形特徴量による前記複数の波形
特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域
に応じた位置情報として、前記位置情報に基づいて、前
記マークの位置を検出する位置演算装置(35)とを備
える位置検出装置である。
【0027】これによれば、観察装置によって得られた
観察信号に基づいて、波形特徴位置演算装置が、マーク
における特徴的な領域それぞれに応じて、観察信号が特
徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位置を求め
る。ここで、マークの特徴的な領域において波形特徴位
置が複数の場合には、波形特徴位置演算装置が、更に、
複数のテンプレート波形それぞれとの相対位置を変化さ
せながら、観察波形と複数のテンプレート波形それぞれ
とのテンプレートマッチングを行い、相関係数が最大と
なる特定相対位置における複数のテンプレート波形それ
ぞれに関する相関係数に基づいて波形特徴量を求める。
そして、位置演算装置が、マークの特徴的な領域におい
て波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位
置をマークの特徴的な領域に応じた位置情報として求
め、また、マークの特徴的な領域において波形特徴位置
が複数の場合には、複数の波形特徴位置の波形特徴量に
よる重み付け平均値をマークの特徴的な領域に応じた位
置情報として求める。引き続き、位置演算装置が、マー
クの特徴的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの
位置を検出する。すなわち、本発明の第2の位置検出装
置は、本発明の第2の位置検出方法を使用して、マーク
の位置を検出するので、マークの特徴的な領域における
観察信号に含まれている位置検出に有用な波形の種類そ
れぞれの混合度に応じてマーク位置を検出することがで
きる。これにより、同様な観察波形においてマーク位置
検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なるという
不合理な結果を招くことを防止することができ、観察信
号における位置検出に有用な波形の混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークの位置を検出することがで
きる。
観察信号に基づいて、波形特徴位置演算装置が、マーク
における特徴的な領域それぞれに応じて、観察信号が特
徴的な波形となる少なくとも1つ波形特徴位置を求め
る。ここで、マークの特徴的な領域において波形特徴位
置が複数の場合には、波形特徴位置演算装置が、更に、
複数のテンプレート波形それぞれとの相対位置を変化さ
せながら、観察波形と複数のテンプレート波形それぞれ
とのテンプレートマッチングを行い、相関係数が最大と
なる特定相対位置における複数のテンプレート波形それ
ぞれに関する相関係数に基づいて波形特徴量を求める。
そして、位置演算装置が、マークの特徴的な領域におい
て波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位
置をマークの特徴的な領域に応じた位置情報として求
め、また、マークの特徴的な領域において波形特徴位置
が複数の場合には、複数の波形特徴位置の波形特徴量に
よる重み付け平均値をマークの特徴的な領域に応じた位
置情報として求める。引き続き、位置演算装置が、マー
クの特徴的な位置ごとの位置情報に基づいて、マークの
位置を検出する。すなわち、本発明の第2の位置検出装
置は、本発明の第2の位置検出方法を使用して、マーク
の位置を検出するので、マークの特徴的な領域における
観察信号に含まれている位置検出に有用な波形の種類そ
れぞれの混合度に応じてマーク位置を検出することがで
きる。これにより、同様な観察波形においてマーク位置
検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なるという
不合理な結果を招くことを防止することができ、観察信
号における位置検出に有用な波形の混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークの位置を検出することがで
きる。
【0028】本発明の露光方法は、所定のパターンを基
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光方法であ
って、前記基板に形成された位置検出用マーク(SY
M,SθM)の位置を本発明の位置検出方法によって検
出して、前記基板上における前記区画領域の位置情報を
算出する位置算出工程と;前記位置算出工程において求
められた前記区画領域の位置情報に基づいて、前記基板
の位置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターンを
転写する転写工程とを含む露光方法である。
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光方法であ
って、前記基板に形成された位置検出用マーク(SY
M,SθM)の位置を本発明の位置検出方法によって検
出して、前記基板上における前記区画領域の位置情報を
算出する位置算出工程と;前記位置算出工程において求
められた前記区画領域の位置情報に基づいて、前記基板
の位置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターンを
転写する転写工程とを含む露光方法である。
【0029】これによれば、位置算出工程において、本
発明の位置検出方法を使用して、基板に形成された位置
検出用マークの位置を高精度で検出し、その検出結果に
基づいて基板上の区画領域の位置情報を算出する。そし
て、転写工程において、区画領域の位置情報に基づいて
基板の位置合わせを行いつつ、区画領域にパターンを転
写する。したがって、所定のパターンを精度良く区画領
域に転写することができる。
発明の位置検出方法を使用して、基板に形成された位置
検出用マークの位置を高精度で検出し、その検出結果に
基づいて基板上の区画領域の位置情報を算出する。そし
て、転写工程において、区画領域の位置情報に基づいて
基板の位置合わせを行いつつ、区画領域にパターンを転
写する。したがって、所定のパターンを精度良く区画領
域に転写することができる。
【0030】本発明の露光装置は、所定のパターンを基
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光装置であ
って、前記基板を移動面に沿って移動させるステージ装
置と;前記ステージ装置に搭載された前記基板上のマー
ク(SYM,SθM)の位置を検出する本発明の位置検
出装置とを備える露光装置である。これによれば、本発
明の位置検出装置により、基板上のマークの位置ひいて
は基板の位置を精度良く検出することができる。したが
って、ステージ装置が、精度良く求められた基板の位置
に基づいて基板を移動させることができる。この結果、
精度を向上して、所定のパターンを基板上の区画領域に
転写することができる。
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光装置であ
って、前記基板を移動面に沿って移動させるステージ装
置と;前記ステージ装置に搭載された前記基板上のマー
ク(SYM,SθM)の位置を検出する本発明の位置検
出装置とを備える露光装置である。これによれば、本発
明の位置検出装置により、基板上のマークの位置ひいて
は基板の位置を精度良く検出することができる。したが
って、ステージ装置が、精度良く求められた基板の位置
に基づいて基板を移動させることができる。この結果、
精度を向上して、所定のパターンを基板上の区画領域に
転写することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図9を参照して説明する。
1〜図9を参照して説明する。
【0032】図1には、本発明の一実施形態に係る露光
装置100の概略構成が示されている。この露光装置1
00は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装
置である。この露光装置100は、照明系10、マスク
としてのレチクルRを保持するレチクルステージRS
T、投影光学系PL、基板(物体)としてのウエハWが
搭載されるウエハステージWST、観察装置としてのア
ライメント顕微鏡AS、及び装置全体を統括制御する主
制御系20等を備えている。
装置100の概略構成が示されている。この露光装置1
00は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装
置である。この露光装置100は、照明系10、マスク
としてのレチクルRを保持するレチクルステージRS
T、投影光学系PL、基板(物体)としてのウエハWが
搭載されるウエハステージWST、観察装置としてのア
ライメント顕微鏡AS、及び装置全体を統括制御する主
制御系20等を備えている。
【0033】前記照明系10は、光源、フライアイレン
ズ等からなる照度均一化光学系、リレーレンズ、可変N
Dフィルタ、レチクルブラインド、及びダイクロイック
ミラー等(いずれも不図示)を含んで構成されている。
こうした照明系の構成は、例えば、特開平10−112
433号公報に開示されている。この照明系10では、
回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラ
インドで規定されたスリット状の照明領域部分を照明光
ILによりほぼ均一な照度で照明する。
ズ等からなる照度均一化光学系、リレーレンズ、可変N
Dフィルタ、レチクルブラインド、及びダイクロイック
ミラー等(いずれも不図示)を含んで構成されている。
こうした照明系の構成は、例えば、特開平10−112
433号公報に開示されている。この照明系10では、
回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラ
インドで規定されたスリット状の照明領域部分を照明光
ILによりほぼ均一な照度で照明する。
【0034】前記レチクルステージRST上にはレチク
ルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチク
ルステージRSTは、ここでは、磁気浮上型の2次元リ
ニアアクチュエータから成る不図示のレチクルステージ
駆動部によって、レチクルRの位置決めのため、照明系
10の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一
致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるととも
に、所定の走査方向(ここではY方向とする)に指定さ
れた走査速度で駆動可能となっている。さらに、本実施
形態では上記磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータ
はX駆動用コイル、Y駆動用コイルの他にZ駆動用コイ
ルを含んでいるため、Z方向にも微小駆動可能となって
いる。
ルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチク
ルステージRSTは、ここでは、磁気浮上型の2次元リ
ニアアクチュエータから成る不図示のレチクルステージ
駆動部によって、レチクルRの位置決めのため、照明系
10の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一
致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるととも
に、所定の走査方向(ここではY方向とする)に指定さ
れた走査速度で駆動可能となっている。さらに、本実施
形態では上記磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータ
はX駆動用コイル、Y駆動用コイルの他にZ駆動用コイ
ルを含んでいるため、Z方向にも微小駆動可能となって
いる。
【0035】レチクルステージRSTのステージ移動面
内の位置はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干
渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例
えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レ
チクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置
情報はステージ制御系19に送られ、ステージ制御系1
9はレチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチ
クルステージ駆動部(図示省略)を介してレチクルステ
ージRSTを駆動する。
内の位置はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干
渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例
えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レ
チクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置
情報はステージ制御系19に送られ、ステージ制御系1
9はレチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチ
クルステージ駆動部(図示省略)を介してレチクルステ
ージRSTを駆動する。
【0036】レチクルRの上方には、レチクルアライメ
ント系22が配置されている。レチクルアライメント系
22は、ここでは図示を省略したが、それぞれ露光光E
Lと同じ波長の照明光にて検出対象のマークを照明する
ための落射照明系と、その検出対象のマークの像を撮像
するためのアライメント顕微鏡とを含んで構成されてい
る。アライメント顕微鏡は結像光学系と撮像素子とを含
んでおり、アライメント顕微鏡による撮像結果は主制御
系20に供給されている。この場合、レチクルRからの
検出光をレチクルアライメント系22に導くための不図
示の偏向ミラーが移動自在に配置されており、露光シー
ケンスが開始されると、主制御系20からの指令によ
り、不図示の駆動装置により偏向ミラーはそれぞれレチ
クルアライメント系22と一体的に露光光ELの光路外
に退避される。なお、レチクル上方には、1対のレチク
ルアライメント系が配置されるが、図1では、これが代
表的に1つのレチクルアライメント系22で示されてい
る。
ント系22が配置されている。レチクルアライメント系
22は、ここでは図示を省略したが、それぞれ露光光E
Lと同じ波長の照明光にて検出対象のマークを照明する
ための落射照明系と、その検出対象のマークの像を撮像
するためのアライメント顕微鏡とを含んで構成されてい
る。アライメント顕微鏡は結像光学系と撮像素子とを含
んでおり、アライメント顕微鏡による撮像結果は主制御
系20に供給されている。この場合、レチクルRからの
検出光をレチクルアライメント系22に導くための不図
示の偏向ミラーが移動自在に配置されており、露光シー
ケンスが開始されると、主制御系20からの指令によ
り、不図示の駆動装置により偏向ミラーはそれぞれレチ
クルアライメント系22と一体的に露光光ELの光路外
に退避される。なお、レチクル上方には、1対のレチク
ルアライメント系が配置されるが、図1では、これが代
表的に1つのレチクルアライメント系22で示されてい
る。
【0037】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとして
は、両側テレセントリックで所定の縮小倍率(例えば1
/5、又は1/4)を有する屈折光学系が使用されてい
る。このため、照明光学系からの照明光ILによってレ
チクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを
通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してそ
の照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部
分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウ
エハW上に形成される。
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとして
は、両側テレセントリックで所定の縮小倍率(例えば1
/5、又は1/4)を有する屈折光学系が使用されてい
る。このため、照明光学系からの照明光ILによってレ
チクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを
通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してそ
の照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部
分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウ
エハW上に形成される。
【0038】前記ウエハステージWSTは、投影光学系
PLの図1における下方で、不図示のベース上に配置さ
れ、このウエハステージWST上には、ウエハホルダ2
5が載置されている。このウエハホルダ25上にウエハ
Wが例えば真空吸着等によって固定されている。ウエハ
ホルダ25は不図示の駆動部により、投影光学系PLの
光軸直交面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光
学系PLの光軸AX方向(Z方向)にも微動可能に構成
されている。また、このウエハホルダ25は光軸AX回
りの微小回転動作も可能になっている。
PLの図1における下方で、不図示のベース上に配置さ
れ、このウエハステージWST上には、ウエハホルダ2
5が載置されている。このウエハホルダ25上にウエハ
Wが例えば真空吸着等によって固定されている。ウエハ
ホルダ25は不図示の駆動部により、投影光学系PLの
光軸直交面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光
学系PLの光軸AX方向(Z方向)にも微動可能に構成
されている。また、このウエハホルダ25は光軸AX回
りの微小回転動作も可能になっている。
【0039】ウエハステージWSTは走査方向(Y方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域を前記照明領域と共役な露光領域に位置させることが
できるように、走査方向に垂直な方向(X方向)にも移
動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域
を走査(スキャン)露光する動作と、次のショットの露
光開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・ア
ンド・スキャン動作を行う。このウエハステージWST
はモータ等を含むのウエハステージ駆動部24によりX
Y2次元方向に駆動される。
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域を前記照明領域と共役な露光領域に位置させることが
できるように、走査方向に垂直な方向(X方向)にも移
動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域
を走査(スキャン)露光する動作と、次のショットの露
光開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・ア
ンド・スキャン動作を行う。このウエハステージWST
はモータ等を含むのウエハステージ駆動部24によりX
Y2次元方向に駆動される。
【0040】ウエハステージWSTのXY平面内での位
置はウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」とい
う)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.5
〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハス
テージWSTの位置情報(又は速度情報)WPVはステ
ージ制御系19を介して主制御系20に送られ、主制御
系20は、この位置情報(又は速度情報)WPVに基づ
き、ステージ制御系19及びウエハステージ駆動部24
を介してウエハステージWSTの駆動制御を行う。
置はウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」とい
う)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.5
〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハス
テージWSTの位置情報(又は速度情報)WPVはステ
ージ制御系19を介して主制御系20に送られ、主制御
系20は、この位置情報(又は速度情報)WPVに基づ
き、ステージ制御系19及びウエハステージ駆動部24
を介してウエハステージWSTの駆動制御を行う。
【0041】また、ウエハステージWST上のウエハW
の近傍には、基準マーク板FMが固定されている。この
基準マーク板FMの表面は、ウエハWの表面と同じ高さ
に設定され、この表面にはアライメント用の基準マーク
が形成されている。
の近傍には、基準マーク板FMが固定されている。この
基準マーク板FMの表面は、ウエハWの表面と同じ高さ
に設定され、この表面にはアライメント用の基準マーク
が形成されている。
【0042】前記アライメント顕微鏡ASは、投影光学
系PLの側面に配置された、オフアクシス方式のアライ
メントセンサである。このアライメント顕微鏡ASは、
ウエハW上に形成されたウエハアライメントマーク(サ
ーチアライメントマーク及びファインアライメントマー
ク)の撮像結果を撮像信号IMDとして主制御系20へ
向けて出力する。なお、本実施形態では、サーチアライ
メントマークの位置検出について本発明を適用してい
る。
系PLの側面に配置された、オフアクシス方式のアライ
メントセンサである。このアライメント顕微鏡ASは、
ウエハW上に形成されたウエハアライメントマーク(サ
ーチアライメントマーク及びファインアライメントマー
ク)の撮像結果を撮像信号IMDとして主制御系20へ
向けて出力する。なお、本実施形態では、サーチアライ
メントマークの位置検出について本発明を適用してい
る。
【0043】前記主制御系20は、図2に示されるよう
に、主制御装置30と記憶装置40とを備えている。
に、主制御装置30と記憶装置40とを備えている。
【0044】前記主制御装置30は、ステージ制御系1
9にステージ制御データSCDを供給する等して露光装
置100の動作を制御する制御装置39と、アライメン
ト顕微鏡ASから送られてきた撮像データを収集する撮
像データ収集装置31と、収集された撮像データからサ
ーチアライメントマークに応じた信号波形(以下、「マ
ーク信号波形」という)を抽出し、マーク信号波形の波
形特徴位置と波形特徴量とを求める特徴情報演算装置3
2と、マーク信号波形の波形特徴位置と波形特徴量とに
基づいて、サーチアライメントマークの位置を求める位
置演算装置35とを備えている。ここで、特徴情報演算
装置32は、収集された撮像データからマーク信号を抽
出するマーク信号抽出装置33と、マーク信号の波形特
徴位置及び波形特徴量を算出する特徴算出装置34とを
有している。また、位置演算装置35は、特徴算出装置
34によって算出された波形特徴位置の波形特徴量によ
る重み付け平均を算出ことにより、サーチアライメント
マークの特徴位置(以下、「マーク特徴位置」という)
を算出するマーク特徴位置算出装置36と、上述したウ
エハ干渉計18からのウエハWの位置情報(速度情報)
WPVとマーク特徴位置とに基づいて、サーチアライメ
ントマークの位置を算出するマーク位置算出装置37と
を有している。上記の主制御装置30の各装置の作用は
後述する。
9にステージ制御データSCDを供給する等して露光装
置100の動作を制御する制御装置39と、アライメン
ト顕微鏡ASから送られてきた撮像データを収集する撮
像データ収集装置31と、収集された撮像データからサ
ーチアライメントマークに応じた信号波形(以下、「マ
ーク信号波形」という)を抽出し、マーク信号波形の波
形特徴位置と波形特徴量とを求める特徴情報演算装置3
2と、マーク信号波形の波形特徴位置と波形特徴量とに
基づいて、サーチアライメントマークの位置を求める位
置演算装置35とを備えている。ここで、特徴情報演算
装置32は、収集された撮像データからマーク信号を抽
出するマーク信号抽出装置33と、マーク信号の波形特
徴位置及び波形特徴量を算出する特徴算出装置34とを
有している。また、位置演算装置35は、特徴算出装置
34によって算出された波形特徴位置の波形特徴量によ
る重み付け平均を算出ことにより、サーチアライメント
マークの特徴位置(以下、「マーク特徴位置」という)
を算出するマーク特徴位置算出装置36と、上述したウ
エハ干渉計18からのウエハWの位置情報(速度情報)
WPVとマーク特徴位置とに基づいて、サーチアライメ
ントマークの位置を算出するマーク位置算出装置37と
を有している。上記の主制御装置30の各装置の作用は
後述する。
【0045】前記記憶装置40は、その内部に撮像デー
タ格納領域41と、マーク信号波形格納領域42と、波
形特徴情報格納領域43と、マーク特徴位置格納領域4
4と、マーク位置格納領域45とを有している。
タ格納領域41と、マーク信号波形格納領域42と、波
形特徴情報格納領域43と、マーク特徴位置格納領域4
4と、マーク位置格納領域45とを有している。
【0046】なお、本実施形態では、主制御装置30を
上記のように、各種の装置を組み合わせて構成したが、
主制御装置30を計算機システムとして構成し、主制御
装置30を構成する上記の各装置の機能を主制御装置3
0に内蔵されたプログラムによって実現することも可能
である。
上記のように、各種の装置を組み合わせて構成したが、
主制御装置30を計算機システムとして構成し、主制御
装置30を構成する上記の各装置の機能を主制御装置3
0に内蔵されたプログラムによって実現することも可能
である。
【0047】図1に戻り、露光装置100には、投影光
学系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成
するための結像光束を光軸AX方向に対して斜め方向よ
り供給する不図示の照射光学系と、その結像光束のウエ
ハWの表面での各反射光束をそれぞれスリットを介して
受光する不図示の受光光学系とから成る斜入射方式の多
点フォーカス検出系が、投影光学系PLを支える支持部
(図示省略)に固定されている。この多点フォーカス検
出系としては、例えば特開平5−190423号公報に
開示されるものと同様の構成のものが用いられ、ステー
ジ制御系19はこの多点フォーカス検出系からのウエハ
位置情報に基づいてウエハホルダ25をZ方向及び傾斜
方向に駆動する。
学系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成
するための結像光束を光軸AX方向に対して斜め方向よ
り供給する不図示の照射光学系と、その結像光束のウエ
ハWの表面での各反射光束をそれぞれスリットを介して
受光する不図示の受光光学系とから成る斜入射方式の多
点フォーカス検出系が、投影光学系PLを支える支持部
(図示省略)に固定されている。この多点フォーカス検
出系としては、例えば特開平5−190423号公報に
開示されるものと同様の構成のものが用いられ、ステー
ジ制御系19はこの多点フォーカス検出系からのウエハ
位置情報に基づいてウエハホルダ25をZ方向及び傾斜
方向に駆動する。
【0048】次に、上述のようにして構成された本実施
形態の露光装置100により、ウエハWに対して第2層
目(セカンドレイヤ)以降の層の露光処理を行う際の動
作について、図2〜図7を参照しつつ説明する。
形態の露光装置100により、ウエハWに対して第2層
目(セカンドレイヤ)以降の層の露光処理を行う際の動
作について、図2〜図7を参照しつつ説明する。
【0049】まず、不図示のレチクルローダにより、レ
チクルステージRST上にレチクルRがロードされ、主
制御系20では、レチクルアライメント及びベースライ
ン計測を行う。具体的には、主制御系20では、ウエハ
駆動装置24を介してウエハステージWST上の基準板
FMを投影光学系PLの直下に位置決めし、レチクルア
ライメント系22を用いてレチクルR上のレチクルアラ
イメントマークと基準板FM上の第1基準マークとの相
対位置を検出した後、ウエハステージWSTを所定量、
例えばベースライン量の設計値だけXY面内で移動し
て、アライメント顕微鏡ASを用いて基準板FM上の第
2基準マークを検出する。このとき、主制御系20で
は、このとき得られるアライメント顕微鏡ASの検出中
心と第2基準マークの相対位置関係及び先に計測したレ
チクルアライメントマークと基準板FM上の第1基準マ
ークとの相対位置と、それぞれに対応するウエハ干渉計
18の計測値とに基づいて、ベースライン量を計測す
る。
チクルステージRST上にレチクルRがロードされ、主
制御系20では、レチクルアライメント及びベースライ
ン計測を行う。具体的には、主制御系20では、ウエハ
駆動装置24を介してウエハステージWST上の基準板
FMを投影光学系PLの直下に位置決めし、レチクルア
ライメント系22を用いてレチクルR上のレチクルアラ
イメントマークと基準板FM上の第1基準マークとの相
対位置を検出した後、ウエハステージWSTを所定量、
例えばベースライン量の設計値だけXY面内で移動し
て、アライメント顕微鏡ASを用いて基準板FM上の第
2基準マークを検出する。このとき、主制御系20で
は、このとき得られるアライメント顕微鏡ASの検出中
心と第2基準マークの相対位置関係及び先に計測したレ
チクルアライメントマークと基準板FM上の第1基準マ
ークとの相対位置と、それぞれに対応するウエハ干渉計
18の計測値とに基づいて、ベースライン量を計測す
る。
【0050】このような準備作業の終了後、図3のフロ
ーチャートに示される動作が開始される。
ーチャートに示される動作が開始される。
【0051】まず、ステップ101において、主制御系
20では不図示のウエハローダの制御系にウエハWのロ
ードを指示する。これにより、ウエハローダによって、
ウエハWがウエハステージWST上のウエハホルダ25
上にロードされる。
20では不図示のウエハローダの制御系にウエハWのロ
ードを指示する。これにより、ウエハローダによって、
ウエハWがウエハステージWST上のウエハホルダ25
上にロードされる。
【0052】次に、ステップ102において、ウエハW
上に形成されたサーチ・アライメントマークの1つであ
るYマークSYM(図4(A)参照)を撮像する。
上に形成されたサーチ・アライメントマークの1つであ
るYマークSYM(図4(A)参照)を撮像する。
【0053】前提として、YマークSYM及び後に撮像
対象となるθマークSθM(図4(A)参照)を含むサ
ーチ・アライメントマークは、前層までの露光の際に、
レチクルパターンと共にウエハWに転写形成されている
ものとする。なお、サーチ・アライメントマークは、図
4に(A)示されるショット領域SAごとに付設されて
転写形成されているが、本実施形態では、少ないマーク
の位置の検出によって精度良く、ウエハ・ローテーショ
ン及びウエハWの中心位置を算出するために、図4に示
されるように、X方向間隔が長く、かつ、ウエハWの中
心位置からのY方向距離が長くなる2つのサーチ・アラ
イメントマークをYマークSYMとθマークSθMとし
て採用している。
対象となるθマークSθM(図4(A)参照)を含むサ
ーチ・アライメントマークは、前層までの露光の際に、
レチクルパターンと共にウエハWに転写形成されている
ものとする。なお、サーチ・アライメントマークは、図
4に(A)示されるショット領域SAごとに付設されて
転写形成されているが、本実施形態では、少ないマーク
の位置の検出によって精度良く、ウエハ・ローテーショ
ン及びウエハWの中心位置を算出するために、図4に示
されるように、X方向間隔が長く、かつ、ウエハWの中
心位置からのY方向距離が長くなる2つのサーチ・アラ
イメントマークをYマークSYMとθマークSθMとし
て採用している。
【0054】また、本実施形態では、サーチ・アライメ
ントマーク、すなわちYマークSYM及びθマークSθ
Mとして、図4(B)に示されるような、Y方向に沿っ
て、X方向に延びるラインパターンSML1,SML
2,SML3とスペースパターンSMS1,SMS2,
SMS3,SMS4とが交互に並べられたラインアンド
スペースマークを使用しているものとする。すなわち、
ラインパターンSMLm(m=1〜3)の−Y方向側に
はスペースパターンSMSmが形成されており、また、
ラインパターンSMLmの+Y方向側にはスペースパタ
ーンSMSm+1が形成されている。そして、YマークS
YM及びθマークSθMは、設計値として、図3に示さ
れるように、各ラインパターンSMLmが同一のライン
幅(Y方向幅)DLWを有し、ラインパターンSML1
とラインパターンSML2との間のスペースパターンS
MS2がスペース幅(Y方向幅)DLD1とされ、また、
ラインパターンSML2とラインパターンSML3と間の
スペースパターンSMS3がスペース幅DLD2とされて
いる。更に、設計上は、各ラインパターンSMLmとス
ペース部SMSn(n=1〜4)との境界部(マークエ
ッジ部)それぞれは同様の形状となっている。なお、以
下の説明において、ラインパターンSMLmの−Y側の
マークエッジ部を「マーク左エッジ部」と記し、また、
ラインパターンSMLmの+Y側のマークエッジ部を
「マーク右エッジ部」と記すものとする。また、マーク
左エッジ部とマーク右エッジ部とを総称する場合には
「マークエッジ部」と記すものとする。
ントマーク、すなわちYマークSYM及びθマークSθ
Mとして、図4(B)に示されるような、Y方向に沿っ
て、X方向に延びるラインパターンSML1,SML
2,SML3とスペースパターンSMS1,SMS2,
SMS3,SMS4とが交互に並べられたラインアンド
スペースマークを使用しているものとする。すなわち、
ラインパターンSMLm(m=1〜3)の−Y方向側に
はスペースパターンSMSmが形成されており、また、
ラインパターンSMLmの+Y方向側にはスペースパタ
ーンSMSm+1が形成されている。そして、YマークS
YM及びθマークSθMは、設計値として、図3に示さ
れるように、各ラインパターンSMLmが同一のライン
幅(Y方向幅)DLWを有し、ラインパターンSML1
とラインパターンSML2との間のスペースパターンS
MS2がスペース幅(Y方向幅)DLD1とされ、また、
ラインパターンSML2とラインパターンSML3と間の
スペースパターンSMS3がスペース幅DLD2とされて
いる。更に、設計上は、各ラインパターンSMLmとス
ペース部SMSn(n=1〜4)との境界部(マークエ
ッジ部)それぞれは同様の形状となっている。なお、以
下の説明において、ラインパターンSMLmの−Y側の
マークエッジ部を「マーク左エッジ部」と記し、また、
ラインパターンSMLmの+Y側のマークエッジ部を
「マーク右エッジ部」と記すものとする。また、マーク
左エッジ部とマーク右エッジ部とを総称する場合には
「マークエッジ部」と記すものとする。
【0055】また、ウエハWにおけるYマークSYM及
びθマークSθMの形成領域は、図5(A)のYZ断面
でYマークSYMのラインパターンSMLmの近傍部が
代表的に示される、基層51の表面にラインパターンS
MLmが形成されており、ラインパターンSMLm及びス
ペースパターンSMSnを、上面がCMP等の平坦化処
理によって平坦化されたレジスト層PRTが覆ってい
る。レジスト層PRTの材質は、例えばポジ型レジスト
材や化学増幅型レジストであり、高い光透過性を有して
いる。また、基層51の材質とラインパターンSMLm
の材質とは互いに異なっており、一般に反射率や透過率
が互いに異なっている。本実施形態では、ラインパター
ンSMLmの材質は反射率が高いものであり、かつ、基
層51の材質はラインパターンSMLmの材質よりも反
射率が低いものとしている。そして、基層51及びライ
ンパターンSMLmの上面はほぼ平坦であるとする。
びθマークSθMの形成領域は、図5(A)のYZ断面
でYマークSYMのラインパターンSMLmの近傍部が
代表的に示される、基層51の表面にラインパターンS
MLmが形成されており、ラインパターンSMLm及びス
ペースパターンSMSnを、上面がCMP等の平坦化処
理によって平坦化されたレジスト層PRTが覆ってい
る。レジスト層PRTの材質は、例えばポジ型レジスト
材や化学増幅型レジストであり、高い光透過性を有して
いる。また、基層51の材質とラインパターンSMLm
の材質とは互いに異なっており、一般に反射率や透過率
が互いに異なっている。本実施形態では、ラインパター
ンSMLmの材質は反射率が高いものであり、かつ、基
層51の材質はラインパターンSMLmの材質よりも反
射率が低いものとしている。そして、基層51及びライ
ンパターンSMLmの上面はほぼ平坦であるとする。
【0056】このとき、上方から照明光を照射し、マー
クSYM(SθM)の形成領域における反射光による像
を上方で観察すると、ラインパターンSMLmが照射光
に対して明暗物体として振る舞うか、位相物体として振
る舞うかによって、マーク像における光強度のY方向分
布が異なる。ラインパターンSMLmが明暗物体として
のみ振る舞うときのマーク像における光強度のY方向分
布IS(Y)(以下、「明暗物体波形IS(Y)」とい
う)は、図5(B)に示されるように、ラインパターン
SMLmの上面に対応するライン平坦部LFmで光強度が
最も大きく且つ一定であり、スペースパターンSMSn
上面(基層51上面)に対応するスペース平坦部SFn
で光強度が次に大きく且つ一定であり、そして、ライン
パターンSMLmの上面と基層51上面との間すなわち
エッジ部では、光強度が単調に変化する。一方、ライン
パターンSMLmが位相物体としてのみ振る舞うときの
マーク像における光強度のY方向分布ID(Y)(以
下、「位相物体波形ID(Y)」という)は、図5
(C)に示されるように、ライン平坦部LFmで光強度
が最も大きく且つ一定であり、スペース平坦部SFnで
光強度が次に大きく且つ一定であり、そして、エッジ部
では、光強度がJ字(又は、し字)状に変化する。
クSYM(SθM)の形成領域における反射光による像
を上方で観察すると、ラインパターンSMLmが照射光
に対して明暗物体として振る舞うか、位相物体として振
る舞うかによって、マーク像における光強度のY方向分
布が異なる。ラインパターンSMLmが明暗物体として
のみ振る舞うときのマーク像における光強度のY方向分
布IS(Y)(以下、「明暗物体波形IS(Y)」とい
う)は、図5(B)に示されるように、ラインパターン
SMLmの上面に対応するライン平坦部LFmで光強度が
最も大きく且つ一定であり、スペースパターンSMSn
上面(基層51上面)に対応するスペース平坦部SFn
で光強度が次に大きく且つ一定であり、そして、ライン
パターンSMLmの上面と基層51上面との間すなわち
エッジ部では、光強度が単調に変化する。一方、ライン
パターンSMLmが位相物体としてのみ振る舞うときの
マーク像における光強度のY方向分布ID(Y)(以
下、「位相物体波形ID(Y)」という)は、図5
(C)に示されるように、ライン平坦部LFmで光強度
が最も大きく且つ一定であり、スペース平坦部SFnで
光強度が次に大きく且つ一定であり、そして、エッジ部
では、光強度がJ字(又は、し字)状に変化する。
【0057】なお、通常観察されるマーク像における光
強度のY方向分布は、明暗物体波形IS(Y)と位相物
体波形ID(Y)との中間の波形となる。すなわち、通
常の波形は、マークエッジ部において極小点すなわち谷
を有しているが、その谷の深さは、位相物体波形ID
(Y)程深いものではない。
強度のY方向分布は、明暗物体波形IS(Y)と位相物
体波形ID(Y)との中間の波形となる。すなわち、通
常の波形は、マークエッジ部において極小点すなわち谷
を有しているが、その谷の深さは、位相物体波形ID
(Y)程深いものではない。
【0058】なお、本実施形態では、サーチ・アライメ
ントマークを、ラインが3本のラインアンドスペースマ
ークが示されているが、サーチ・アライメントマークと
して採用されるラインアンドスペースマークにおけるラ
イン本数は、3本に限定されるものではなく、他の本数
であってもよい。また、本実施形態では、ライン間隔を
異ならせたが同一のライン間隔としてもよい。
ントマークを、ラインが3本のラインアンドスペースマ
ークが示されているが、サーチ・アライメントマークと
して採用されるラインアンドスペースマークにおけるラ
イン本数は、3本に限定されるものではなく、他の本数
であってもよい。また、本実施形態では、ライン間隔を
異ならせたが同一のライン間隔としてもよい。
【0059】図3に戻り、ステップ102では、マーク
SYMの撮像にあたり、主制御系20は、アライメント
顕微鏡ASの倍率を低倍率に設定し、この状態で、アラ
イメント顕微鏡ASの下方にマークSMYが位置するよ
うに、ウエハ干渉計18の計測値をモニタしつつウエハ
駆動装置24を介してウエハステージWSTを移動させ
る。そして、主制御系30の制御装置39からの指示に
応じて、アライメント顕微鏡ASがYマークSMYを撮
像する。こうして、アライメント顕微鏡ASによって撮
像された観察視野内の撮像データIMDを、制御装置3
9からの指示に応じて、撮像データ収集装置31が入力
し、撮像データ格納領域41に格納することにより、撮
像データIMDが収集される。
SYMの撮像にあたり、主制御系20は、アライメント
顕微鏡ASの倍率を低倍率に設定し、この状態で、アラ
イメント顕微鏡ASの下方にマークSMYが位置するよ
うに、ウエハ干渉計18の計測値をモニタしつつウエハ
駆動装置24を介してウエハステージWSTを移動させ
る。そして、主制御系30の制御装置39からの指示に
応じて、アライメント顕微鏡ASがYマークSMYを撮
像する。こうして、アライメント顕微鏡ASによって撮
像された観察視野内の撮像データIMDを、制御装置3
9からの指示に応じて、撮像データ収集装置31が入力
し、撮像データ格納領域41に格納することにより、撮
像データIMDが収集される。
【0060】次に、サブルーチン103において、撮像
データ格納領域41に格納された撮像データに含まれる
信号波形からマークSYMのY位置が算出される。
データ格納領域41に格納された撮像データに含まれる
信号波形からマークSYMのY位置が算出される。
【0061】サブルーチン103では、図6に示される
ように、まず、ステップ121において、撮像データに
含まれている信号波形パターンが検出されることによ
り、マークSYMが検出される。かかるマークSYMの
検出にあたっては、マーク信号抽出装置33が、撮像デ
ータ格納領域41に格納された撮像データを読み出し
て、前処理を行う。この前処理では、まず、観察領域の
X方向の中心付近における複数本(例えば、50本)の
Y方向走査線上の強度分布平均を求めることによりホワ
イトノイズを相殺した後、更に波形の平滑化を行って、
平均的なY方向に関する信号強度分布(以下、「信号波
形」ともいう)I(Y)を求める。こうして求められた
信号波形I(Y)の例が、図7(A)に示されている。
ように、まず、ステップ121において、撮像データに
含まれている信号波形パターンが検出されることによ
り、マークSYMが検出される。かかるマークSYMの
検出にあたっては、マーク信号抽出装置33が、撮像デ
ータ格納領域41に格納された撮像データを読み出し
て、前処理を行う。この前処理では、まず、観察領域の
X方向の中心付近における複数本(例えば、50本)の
Y方向走査線上の強度分布平均を求めることによりホワ
イトノイズを相殺した後、更に波形の平滑化を行って、
平均的なY方向に関する信号強度分布(以下、「信号波
形」ともいう)I(Y)を求める。こうして求められた
信号波形I(Y)の例が、図7(A)に示されている。
【0062】かかる信号波形I(Y)は、図7(A)に
示されるように、ライン平坦部LF mで光強度が最も大
きく且つほぼ一定であり、スペース平坦部SFnで光強
度が次に大きく且つほぼ一定であり、そして、各マーク
エッジ部において極小点すなわち谷を有している。こう
した信号波形I(Y)の各エッジ部における谷は、通常
その深さが位相物体波形ID(Y)程深いものではな
い。すなわち、信号強度分布I(Y)は、上述した明暗
物体波形IS(Y)と位相物体波形ID(Y)との中間
の波形となっている。これは、マークSYMの撮像にあ
たって、ラインパターンSMLmがエッジ部において明
暗物体及び位相物体として振る舞うためである。なお、
ラインパターンSMLmが明暗物体としてのみ振る舞う
場合には、信号強度分布I(Y)は明暗物体波形IS
(Y)となるし、また、ラインパターンSMLmが位相
物体としてのみ振る舞う場合には、信号強度分布I
(Y)は位相物体波形ID(Y)となる。また、ライン
パターンSMLmのエッジ部における明暗物体(あるい
は、位相物体)として振る舞う度合いは、ウエハW上に
おけるマーク位置、更にはマーク内位置によっても異な
る。したがって、同一のラインパターンSMLmの両側
のエッジ部間においても信号波形I(Y)が対称的では
ないこともある。
示されるように、ライン平坦部LF mで光強度が最も大
きく且つほぼ一定であり、スペース平坦部SFnで光強
度が次に大きく且つほぼ一定であり、そして、各マーク
エッジ部において極小点すなわち谷を有している。こう
した信号波形I(Y)の各エッジ部における谷は、通常
その深さが位相物体波形ID(Y)程深いものではな
い。すなわち、信号強度分布I(Y)は、上述した明暗
物体波形IS(Y)と位相物体波形ID(Y)との中間
の波形となっている。これは、マークSYMの撮像にあ
たって、ラインパターンSMLmがエッジ部において明
暗物体及び位相物体として振る舞うためである。なお、
ラインパターンSMLmが明暗物体としてのみ振る舞う
場合には、信号強度分布I(Y)は明暗物体波形IS
(Y)となるし、また、ラインパターンSMLmが位相
物体としてのみ振る舞う場合には、信号強度分布I
(Y)は位相物体波形ID(Y)となる。また、ライン
パターンSMLmのエッジ部における明暗物体(あるい
は、位相物体)として振る舞う度合いは、ウエハW上に
おけるマーク位置、更にはマーク内位置によっても異な
る。したがって、同一のラインパターンSMLmの両側
のエッジ部間においても信号波形I(Y)が対称的では
ないこともある。
【0063】図7(A)に示されるように、信号波形I
(Y)において、ラインパターンSMLmに応じたライ
ン平坦部LFmから−Y方向(紙面左方向)進むと極小
点を経由してスペース平坦部SFmに至る。この場合に
おけるライン平坦部LFmから極小点までを「波形左内
エッジ部」、極小点からスペース平坦部SFmまでを
「波形左外エッジ部」というものとする。そして、左内
エッジ部の高さをHm1、左外エッジ部の高さをDm1と表
すものとする。一方、ライン平坦部LFmから+Y方向
(紙面右方向)進むと極小点を経由してスペース平坦部
SFm+1に至る。この場合におけるライン平坦部LFmか
ら極小点までを「波形右内エッジ部」、極小点からスペ
ース平坦部LSm+1までを「波形右外エッジ部」という
ものとする。そして、右内エッジ部の高さをHm2、右外
エッジ部の高さをDm2と表すものとする。また、以下の
説明においては、波形左内エッジ部及び波形右内エッジ
部を総称するときには「波形内エッジ部」と記し、ま
た、波形左外エッジ部及び波形右外エッジ部を総称する
ときには「波形外エッジ部」と記すものとする。また、
波形左内エッジ部及び波形左外エッジ部を総称するとき
には「波形左エッジ部」と記し、また、波形右内エッジ
部及び波形右外エッジ部を総称するときには「波形右エ
ッジ部」と記すものとする。なお、図7(A)において
は、Hm1<Hm2及びVm1<Vm2の例、すなわち、ライン
パターンSMLmのマーク右エッジにおける極小点の方
がマーク左エッジにおける極小点よりも信号レベルが小
さい場合の例が示されている。
(Y)において、ラインパターンSMLmに応じたライ
ン平坦部LFmから−Y方向(紙面左方向)進むと極小
点を経由してスペース平坦部SFmに至る。この場合に
おけるライン平坦部LFmから極小点までを「波形左内
エッジ部」、極小点からスペース平坦部SFmまでを
「波形左外エッジ部」というものとする。そして、左内
エッジ部の高さをHm1、左外エッジ部の高さをDm1と表
すものとする。一方、ライン平坦部LFmから+Y方向
(紙面右方向)進むと極小点を経由してスペース平坦部
SFm+1に至る。この場合におけるライン平坦部LFmか
ら極小点までを「波形右内エッジ部」、極小点からスペ
ース平坦部LSm+1までを「波形右外エッジ部」という
ものとする。そして、右内エッジ部の高さをHm2、右外
エッジ部の高さをDm2と表すものとする。また、以下の
説明においては、波形左内エッジ部及び波形右内エッジ
部を総称するときには「波形内エッジ部」と記し、ま
た、波形左外エッジ部及び波形右外エッジ部を総称する
ときには「波形外エッジ部」と記すものとする。また、
波形左内エッジ部及び波形左外エッジ部を総称するとき
には「波形左エッジ部」と記し、また、波形右内エッジ
部及び波形右外エッジ部を総称するときには「波形右エ
ッジ部」と記すものとする。なお、図7(A)において
は、Hm1<Hm2及びVm1<Vm2の例、すなわち、ライン
パターンSMLmのマーク右エッジにおける極小点の方
がマーク左エッジにおける極小点よりも信号レベルが小
さい場合の例が示されている。
【0064】以上、マークSYMに応じた信号波形I
(Y)に注目して説明したが、実際の撮像データにはノ
イズ波形も含まれいる。そこで、マーク信号抽出装置3
3は、信号波形I(Y)の微分波形dI/dYを算出
し、マークエッジにおいて微分波形dI/dYがピーク
又はバレー(負のピーク)を有すること(図7(B)参
照)を利用してマークを検出する。すなわち、微分波形
dI/dYに現れるピーク又はバレーについて、a.ピ
ークの高さ又はバレーの深さがエッジとしての許容値の
範囲内であること、b.Y方向に微分波形dI(Y)/
dYを辿った場合に、信号波形が明暗物体波形の場合に
は、マーク左エッジ部に応じてピークが出現するととも
に、マーク右エッジ部に応じてバレーが出現すること、
c.Y方向に微分波形dI(Y)/dYを辿った場合
に、信号波形が明暗物体波形以外の波形の場合には、マ
ーク左エッジ部に応じてバレー及びピークが順次出現す
るとともに、マーク右エッジ部に応じてバレー及びピー
クが順次出現すること、d.各ラインパターンSMLm
の左右のマークエッジ部はほぼ対称的に形成されている
ことを仮定して、ライン平坦部LFmのY方向中央部を
中心として、マーク右エッジ部に応じた波形と、マーク
左エッジに応じた波形とが所定程度の対称性を有してい
ること等の条件をテストすることにより、各ラインパタ
ーンSMLmの波形エッジ部を絞りこむ。
(Y)に注目して説明したが、実際の撮像データにはノ
イズ波形も含まれいる。そこで、マーク信号抽出装置3
3は、信号波形I(Y)の微分波形dI/dYを算出
し、マークエッジにおいて微分波形dI/dYがピーク
又はバレー(負のピーク)を有すること(図7(B)参
照)を利用してマークを検出する。すなわち、微分波形
dI/dYに現れるピーク又はバレーについて、a.ピ
ークの高さ又はバレーの深さがエッジとしての許容値の
範囲内であること、b.Y方向に微分波形dI(Y)/
dYを辿った場合に、信号波形が明暗物体波形の場合に
は、マーク左エッジ部に応じてピークが出現するととも
に、マーク右エッジ部に応じてバレーが出現すること、
c.Y方向に微分波形dI(Y)/dYを辿った場合
に、信号波形が明暗物体波形以外の波形の場合には、マ
ーク左エッジ部に応じてバレー及びピークが順次出現す
るとともに、マーク右エッジ部に応じてバレー及びピー
クが順次出現すること、d.各ラインパターンSMLm
の左右のマークエッジ部はほぼ対称的に形成されている
ことを仮定して、ライン平坦部LFmのY方向中央部を
中心として、マーク右エッジ部に応じた波形と、マーク
左エッジに応じた波形とが所定程度の対称性を有してい
ること等の条件をテストすることにより、各ラインパタ
ーンSMLmの波形エッジ部を絞りこむ。
【0065】図6に戻り、ステップ122において、マ
ーク信号抽出装置33が、上記の波形エッジの絞りこみ
の結果、全てのラインパターンSMLmについて波形エ
ッジを検出できたか否かによって、マークSYMを検出
できたか否かを判定する。ステップ122において否定
的な判定がなされると、処理はステップ123に移行
し、マーク信号抽出装置33がマーク検出不可フラグF
をONとする。そして、サブルーチン103の処理が終
了し、メインルーチンにリターンする。
ーク信号抽出装置33が、上記の波形エッジの絞りこみ
の結果、全てのラインパターンSMLmについて波形エ
ッジを検出できたか否かによって、マークSYMを検出
できたか否かを判定する。ステップ122において否定
的な判定がなされると、処理はステップ123に移行
し、マーク信号抽出装置33がマーク検出不可フラグF
をONとする。そして、サブルーチン103の処理が終
了し、メインルーチンにリターンする。
【0066】一方、ステップ122において肯定的な判
定がなされると、処理はステップ124に移行し、マー
ク信号抽出装置33がマーク検出不可フラグFをOFF
とする。
定がなされると、処理はステップ124に移行し、マー
ク信号抽出装置33がマーク検出不可フラグFをOFF
とする。
【0067】このように処理がステップ124に移行し
た場合には、マークSYMに応じた微分波形dI(Y)
/dYとして、図7(B)に示されるような微分波形d
I(Y)/dYが得られている。かかる微分波形dI
(Y)/dYは、ライン平坦部LFm及びスペース平坦
部SFmに対応して、信号レベルがほぼ零の平坦部を有
しており、また、ライン平坦部LFmについて、波形左
外エッジに対応して深さVDm1のバレー(負のピーク)
Vm1(Y位置がYVm1)、波形左内エッジに対応して高
さPHm1のピークPm1(Y位置がYPm1)、波形右内エ
ッジに対応して深さVDm2のバレーVm2(Y位置がYV
m2)、及び波形右外エッジに対応して高さPHm2のピー
クPm2(Y位置がYPm2)を有している。ここで、上記
のようにラインパターンSMLmのマーク右エッジ部に
おける谷の方がマーク左エッジ部における谷よりも深い
ので、図7(B)においては、波形外エッジに関してV
Dm1<PHm2、かつ、波形内エッジに関してPHm1<V
Dm2となっている。なお、信号波形I(Y)が明暗物体
波形の場合には、マーク外エッジに対応するバレー深さ
VDm1及びピーク高さPHm2が共に零となる。
た場合には、マークSYMに応じた微分波形dI(Y)
/dYとして、図7(B)に示されるような微分波形d
I(Y)/dYが得られている。かかる微分波形dI
(Y)/dYは、ライン平坦部LFm及びスペース平坦
部SFmに対応して、信号レベルがほぼ零の平坦部を有
しており、また、ライン平坦部LFmについて、波形左
外エッジに対応して深さVDm1のバレー(負のピーク)
Vm1(Y位置がYVm1)、波形左内エッジに対応して高
さPHm1のピークPm1(Y位置がYPm1)、波形右内エ
ッジに対応して深さVDm2のバレーVm2(Y位置がYV
m2)、及び波形右外エッジに対応して高さPHm2のピー
クPm2(Y位置がYPm2)を有している。ここで、上記
のようにラインパターンSMLmのマーク右エッジ部に
おける谷の方がマーク左エッジ部における谷よりも深い
ので、図7(B)においては、波形外エッジに関してV
Dm1<PHm2、かつ、波形内エッジに関してPHm1<V
Dm2となっている。なお、信号波形I(Y)が明暗物体
波形の場合には、マーク外エッジに対応するバレー深さ
VDm1及びピーク高さPHm2が共に零となる。
【0068】図6に戻り、ステップ124において、マ
ーク信号抽出装置33は、図7(B)に示された微分波
形dI(Y)/dYの波形情報をマーク信号波形格納領
域42に格納する。
ーク信号抽出装置33は、図7(B)に示された微分波
形dI(Y)/dYの波形情報をマーク信号波形格納領
域42に格納する。
【0069】次に、ステップ125において、特徴算出
装置34は、マーク信号波形格納領域42から微分波形
dI(Y)/dYの波形情報を読み出し、バレーVm1の
Y位置(左外エッジ位置)YVm1、ピークPm1のY位置
(左内エッジ位置)YPm1、バレーVm2のY位置(右内
エッジ位置)YVm2、及びピークPm2のY位置(右外エ
ッジ位置)YPm2を抽出する。そして、特徴算出装置3
4は、波形内エッジに基づく波形特徴位置YLmI及び波
形外エッジに基づく波形特徴位置YLmOを、 YLmI=(YPm1+YVm2)/2 …(1) YLmO=(YVm1+YPm2)/2 …(2) によって算出する。
装置34は、マーク信号波形格納領域42から微分波形
dI(Y)/dYの波形情報を読み出し、バレーVm1の
Y位置(左外エッジ位置)YVm1、ピークPm1のY位置
(左内エッジ位置)YPm1、バレーVm2のY位置(右内
エッジ位置)YVm2、及びピークPm2のY位置(右外エ
ッジ位置)YPm2を抽出する。そして、特徴算出装置3
4は、波形内エッジに基づく波形特徴位置YLmI及び波
形外エッジに基づく波形特徴位置YLmOを、 YLmI=(YPm1+YVm2)/2 …(1) YLmO=(YVm1+YPm2)/2 …(2) によって算出する。
【0070】なお、信号波形I(Y)が明暗物体波形の
場合には、ピークPm1のY位置YP m1及びバレーVm2の
Y位置YVm2を抽出する。そして、波形特徴位置YLmI
を(1)式によって算出する。
場合には、ピークPm1のY位置YP m1及びバレーVm2の
Y位置YVm2を抽出する。そして、波形特徴位置YLmI
を(1)式によって算出する。
【0071】引き続き、特徴算出装置34は、位置YV
m1,YPm1,YVm2,YPm2それぞれに応じた波形特徴
量として、バレー深さVDm1、ピーク高さPHm1、バレ
ー深さVDm2、及びピーク高さPHm2を抽出する。な
お、信号波形I(Y)が明暗物体波形の場合には、波形
特徴量の抽出は行わない。
m1,YPm1,YVm2,YPm2それぞれに応じた波形特徴
量として、バレー深さVDm1、ピーク高さPHm1、バレ
ー深さVDm2、及びピーク高さPHm2を抽出する。な
お、信号波形I(Y)が明暗物体波形の場合には、波形
特徴量の抽出は行わない。
【0072】特徴算出装置34は、こうして抽出された
波形特徴位置YLmI,YLmO、及び、波形特徴量V
Dm1,PHm1,VDm2,PHm2を波形特徴情報として波
形特徴情報格納領域43に格納する。なお、信号波形I
(Y)が明暗物体波形の場合には、波形特徴位置Y
Pm1,YVm2を波形特徴情報として波形特徴情報格納領
域43に格納する。
波形特徴位置YLmI,YLmO、及び、波形特徴量V
Dm1,PHm1,VDm2,PHm2を波形特徴情報として波
形特徴情報格納領域43に格納する。なお、信号波形I
(Y)が明暗物体波形の場合には、波形特徴位置Y
Pm1,YVm2を波形特徴情報として波形特徴情報格納領
域43に格納する。
【0073】次いで、ステップ126において、マーク
特徴位置算出装置36は、波形特徴情報格納領域43か
ら波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンSML
mのY位置YLmを算出する。
特徴位置算出装置36は、波形特徴情報格納領域43か
ら波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンSML
mのY位置YLmを算出する。
【0074】かかるY位置YLmの算出にあたって、信
号波形I(Y)が明暗物体波形以外の波形であった場合
には、マーク特徴位置算出装置36は、まず、内エッジ
重みWIを、 WI=MIN[PHm1,VDm2] …(3) によって算出するとともに、外エッジ重みWOを、 WO=MIN[VDm1,PHm2] …(4) によって算出する。そして、マーク特徴位置算出装置3
6は、Y位置YLmを、 YLm=(WI・YLmI+WO・YLmO)/(WI+WO) …(5) によって算出する。こうして算出されたマークパターン
SLmのY位置YLmは、マーク左エッジ部における谷の
深さとマーク右エッジ部における谷の深さとが異なるこ
とに伴う波形特徴量の左右不均衡によって、ラインパタ
ーンSMLmのY位置YLmが左右の一方に偏ったものと
なることが防止されたものとなっている。
号波形I(Y)が明暗物体波形以外の波形であった場合
には、マーク特徴位置算出装置36は、まず、内エッジ
重みWIを、 WI=MIN[PHm1,VDm2] …(3) によって算出するとともに、外エッジ重みWOを、 WO=MIN[VDm1,PHm2] …(4) によって算出する。そして、マーク特徴位置算出装置3
6は、Y位置YLmを、 YLm=(WI・YLmI+WO・YLmO)/(WI+WO) …(5) によって算出する。こうして算出されたマークパターン
SLmのY位置YLmは、マーク左エッジ部における谷の
深さとマーク右エッジ部における谷の深さとが異なるこ
とに伴う波形特徴量の左右不均衡によって、ラインパタ
ーンSMLmのY位置YLmが左右の一方に偏ったものと
なることが防止されたものとなっている。
【0075】一方、信号波形I(Y)が明暗物体波形で
あった場合には、マーク特徴位置算出装置36は、 YLm=YLmI …(6) によって、Y位置YLmを算出する。
あった場合には、マーク特徴位置算出装置36は、 YLm=YLmI …(6) によって、Y位置YLmを算出する。
【0076】上記の(5)式と(6)式とを比べると分
かるように、(5)式は、(6)式において「WO=
0」とした場合と一致している。ところで、信号波形I
(Y)が明暗物体波形の場合は、上述のように波形外エ
ッジが存在しないので、 VDm1=PHm2=0 …(7) である。すなわち、(5)式によるY位置YLmは、波
形外エッジが存在しない明暗物体波形の場合の(6)式
を、「WO=0」としたときに含むものとなっている。
このため、上記の(5)式及び(6)式によってライン
パターンSMLmのY位置YLmを算出した場合には、明
暗物体波形から位相物体波形までのラインパターンSM
LmのY位置YLmを、マークエッジ部における谷の深さ
(谷が無い場合を含めて)に応じて連続的に算出するこ
とができる。そして、位相物体波形らしさ、すなわち、
波形外エッジの傾斜に応じて評価される位相物体波形ら
しさに応じて、ラインパターンSMLmのY位置YLmの
算出にあたっての波形外エッジの寄与の仕方を合理的に
定めている。この結果、マークSYMの観察信号に含ま
れている明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合
度に応じて、ラインパターンSMLmのY位置YLmが算
出される。
かるように、(5)式は、(6)式において「WO=
0」とした場合と一致している。ところで、信号波形I
(Y)が明暗物体波形の場合は、上述のように波形外エ
ッジが存在しないので、 VDm1=PHm2=0 …(7) である。すなわち、(5)式によるY位置YLmは、波
形外エッジが存在しない明暗物体波形の場合の(6)式
を、「WO=0」としたときに含むものとなっている。
このため、上記の(5)式及び(6)式によってライン
パターンSMLmのY位置YLmを算出した場合には、明
暗物体波形から位相物体波形までのラインパターンSM
LmのY位置YLmを、マークエッジ部における谷の深さ
(谷が無い場合を含めて)に応じて連続的に算出するこ
とができる。そして、位相物体波形らしさ、すなわち、
波形外エッジの傾斜に応じて評価される位相物体波形ら
しさに応じて、ラインパターンSMLmのY位置YLmの
算出にあたっての波形外エッジの寄与の仕方を合理的に
定めている。この結果、マークSYMの観察信号に含ま
れている明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合
度に応じて、ラインパターンSMLmのY位置YLmが算
出される。
【0077】マーク特徴位置算出装置36は、以上のよ
うにして求められたラインパターンSMLmのY位置Y
Lmをマーク特徴位置格納領域44に格納する。
うにして求められたラインパターンSMLmのY位置Y
Lmをマーク特徴位置格納領域44に格納する。
【0078】次に、ステップ127において、マーク位
置算出装置37は、マーク特徴位置格納領域44から、
マークSYMの各ラインパターンSMLmのY位置YLm
を読み出す。また、マーク位置算出装置37は、ウエハ
干渉計18からのウエハWの位置情報WPVを取り込
む。そして、マーク位置算出装置37は、Y位置YLm
及び位置情報WPVに基づいて、マークSYMのY位置
YYを求める。こうして求められたマークSYMのY位
置YYを、マーク位置算出装置37は、マーク位置格納
領域45に格納する。
置算出装置37は、マーク特徴位置格納領域44から、
マークSYMの各ラインパターンSMLmのY位置YLm
を読み出す。また、マーク位置算出装置37は、ウエハ
干渉計18からのウエハWの位置情報WPVを取り込
む。そして、マーク位置算出装置37は、Y位置YLm
及び位置情報WPVに基づいて、マークSYMのY位置
YYを求める。こうして求められたマークSYMのY位
置YYを、マーク位置算出装置37は、マーク位置格納
領域45に格納する。
【0079】こうして、マークSYMのY位置YYの検
出が終了すると、サブルーチン103の処理が終了し、
メインルーチンにリターンする。
出が終了すると、サブルーチン103の処理が終了し、
メインルーチンにリターンする。
【0080】以上のようにして、サブルーチン103が
終了すると、図3に戻り、ステップ104において、マ
ークSYMが検出され、そのY位置YYが算出できたか
否かが、マーク検出不可フラグFが「OFF」であるか
否かによって判定される。ここで、否定的な判断がなさ
れると、マークSYMの再検出や別のマークをYマーク
としてその位置を検出する等のエラー処理が開始され
る。一方、肯定的な判断がなされると、処理はステップ
105に移る。
終了すると、図3に戻り、ステップ104において、マ
ークSYMが検出され、そのY位置YYが算出できたか
否かが、マーク検出不可フラグFが「OFF」であるか
否かによって判定される。ここで、否定的な判断がなさ
れると、マークSYMの再検出や別のマークをYマーク
としてその位置を検出する等のエラー処理が開始され
る。一方、肯定的な判断がなされると、処理はステップ
105に移る。
【0081】次に、ステップ105及び106におい
て、上述のステップ102及び103と同様にして、マ
ークSθMのY位置Yθが求められる。引き続き、ステ
ップ107において、マークSθMが検出され、そのY
位置Yθが算出できたか否かが、マーク検出不可フラグ
Fが「OFF」であるか否かによって判定される。ここ
で、否定的な判断がなされると、θマークSθMの再検
出や別のマークをθマークとしてその位置を検出する等
のエラー処理が開始される。一方、肯定的な判断がなさ
れると、処理はステップ111に移る。
て、上述のステップ102及び103と同様にして、マ
ークSθMのY位置Yθが求められる。引き続き、ステ
ップ107において、マークSθMが検出され、そのY
位置Yθが算出できたか否かが、マーク検出不可フラグ
Fが「OFF」であるか否かによって判定される。ここ
で、否定的な判断がなされると、θマークSθMの再検
出や別のマークをθマークとしてその位置を検出する等
のエラー処理が開始される。一方、肯定的な判断がなさ
れると、処理はステップ111に移る。
【0082】引き続き、ステップ111において、主制
御系20は、上記のYマークSYM及びθマークSθM
の位置検出結果YY,Yθに基づいて、ウエハ・ローテ
ーションθsを、 θs=(YY−Yθ)/L …(8) によって算出する。ここで、Lは、YマークSYMとθ
マークSθMとの間の設計上のX方向距離である。
御系20は、上記のYマークSYM及びθマークSθM
の位置検出結果YY,Yθに基づいて、ウエハ・ローテ
ーションθsを、 θs=(YY−Yθ)/L …(8) によって算出する。ここで、Lは、YマークSYMとθ
マークSθMとの間の設計上のX方向距離である。
【0083】次に、ステップ113において、主制御系
32は、アライメント顕微鏡ASの倍率を高倍率に設定
し、この状態で、上記ステップ111で求めたウエハ・
ローテーションθsを使用して、各サンプリング・マー
クがアライメント顕微鏡ASの真下になる位置に、干渉
計システム18の計測値をモニタしつつウエハ駆動装置
24を介してウエハステージWSTを順次位置決めしつ
つ、アライメント顕微鏡ASを用いて各サンプリングマ
ークを検出する。この際、主制御系20では、各サンプ
リング・マークの検出時のアライメント顕微鏡ASの計
測値とそのときの干渉計システム18の計測値とに基づ
いて、各サンプリング・マークの座標位置を検出する。
32は、アライメント顕微鏡ASの倍率を高倍率に設定
し、この状態で、上記ステップ111で求めたウエハ・
ローテーションθsを使用して、各サンプリング・マー
クがアライメント顕微鏡ASの真下になる位置に、干渉
計システム18の計測値をモニタしつつウエハ駆動装置
24を介してウエハステージWSTを順次位置決めしつ
つ、アライメント顕微鏡ASを用いて各サンプリングマ
ークを検出する。この際、主制御系20では、各サンプ
リング・マークの検出時のアライメント顕微鏡ASの計
測値とそのときの干渉計システム18の計測値とに基づ
いて、各サンプリング・マークの座標位置を検出する。
【0084】引き続き、ステップ114において、主制
御系20は、例えば特開昭61ー44429号公報に開
示されるような最小自乗法を用いた統計演算を行い、ウ
エハW上の各ショット領域の配列に関するローテーショ
ンθ、X,Y方向のスケーリングSX,SY、直交度OR
T、X,Y方向のオフセットOX、OYの6つのパラメー
タを算出する。
御系20は、例えば特開昭61ー44429号公報に開
示されるような最小自乗法を用いた統計演算を行い、ウ
エハW上の各ショット領域の配列に関するローテーショ
ンθ、X,Y方向のスケーリングSX,SY、直交度OR
T、X,Y方向のオフセットOX、OYの6つのパラメー
タを算出する。
【0085】次いで、ステップ115において、主制御
系32は、上記6つのパラメータを所定の演算式に代入
して、ウエハW上の各ショット領域の配列座標、すなわ
ち重ね合せ補正位置を算出する。
系32は、上記6つのパラメータを所定の演算式に代入
して、ウエハW上の各ショット領域の配列座標、すなわ
ち重ね合せ補正位置を算出する。
【0086】なお、上記のステップ113,114,1
15の処理の具体的内容は、例えば上記特開昭61ー4
4429号公報等に詳細に開示されており、公知である
から、詳細な説明については省略する。
15の処理の具体的内容は、例えば上記特開昭61ー4
4429号公報等に詳細に開示されており、公知である
から、詳細な説明については省略する。
【0087】その後、主制御系32では、上で求めた各
ショット領域の配列座標と予め計測したベースライン距
離とに基づき、ウエハW上の各ショット領域の露光のた
めの走査開始位置にウエハWを順次ステッピングさせる
動作と、レチクルステージRSTとウエハステージWS
Tとを走査方向に同期移動させつつレチクルパターンを
ウエハ上に転写する動作とを、繰り返して、ステップ・
アンド・スキャン方式による露光動作を行う。これによ
り、ウエハWに対する露光処理が終了する。
ショット領域の配列座標と予め計測したベースライン距
離とに基づき、ウエハW上の各ショット領域の露光のた
めの走査開始位置にウエハWを順次ステッピングさせる
動作と、レチクルステージRSTとウエハステージWS
Tとを走査方向に同期移動させつつレチクルパターンを
ウエハ上に転写する動作とを、繰り返して、ステップ・
アンド・スキャン方式による露光動作を行う。これによ
り、ウエハWに対する露光処理が終了する。
【0088】次に、本実施形態の露光装置及び方法を使
用したデバイスの製造について説明する。
用したデバイスの製造について説明する。
【0089】図8には、本実施形態におけるデバイス
(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CC
D、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産のフロ
ーチャートが示されている。図8に示されるように、ま
ず、ステップ201(設計ステップ)において、デバイ
スの機能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)
を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行
う。引き続き、ステップ202(マスク製作ステップ)
において、設計した回路パターンを形成したマスクを製
作する。一方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)
において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。
(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CC
D、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産のフロ
ーチャートが示されている。図8に示されるように、ま
ず、ステップ201(設計ステップ)において、デバイ
スの機能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)
を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行
う。引き続き、ステップ202(マスク製作ステップ)
において、設計した回路パターンを形成したマスクを製
作する。一方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)
において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。
【0090】次に、ステップ204(ウエハプロセスス
テップ)において、ステップ201〜ステップ203で
用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、
リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形
成する。次いで、ステップ205(組立ステップ)にお
いて、ステップ204において処理されたウエハを用い
てチップ化する。このステップ205には、アッセンブ
リ工程(ダイシング、ボンディング)パッケージング工
程(チップ封入)等の工程が含まれる。
テップ)において、ステップ201〜ステップ203で
用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、
リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形
成する。次いで、ステップ205(組立ステップ)にお
いて、ステップ204において処理されたウエハを用い
てチップ化する。このステップ205には、アッセンブ
リ工程(ダイシング、ボンディング)パッケージング工
程(チップ封入)等の工程が含まれる。
【0091】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0092】図9には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図9において、ステップ211(酸化ステップ)に
おいてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハプロセスの各段階の前工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図9において、ステップ211(酸化ステップ)に
おいてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハプロセスの各段階の前工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0093】ウエハプロセスの各段階において、前工程
が終了すると、以下のようにして後工程が実行される。
この後工程では、まず、ステップ215(レジスト処理
ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布し、引き続
き、ステップ216(露光ステップ)において、上記で
説明した露光装置100及び露光方法によってマスクの
回路パターンをウエハに焼付露光する。次に、ステップ
217(現像ステップ)においては露光されたウエハを
現像し、引き続き、ステップ218(エッチングステッ
プ)において、レジストが残存している部分以外の部分
の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステ
ップ219(レジスト除去ステップ)において、エッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。
が終了すると、以下のようにして後工程が実行される。
この後工程では、まず、ステップ215(レジスト処理
ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布し、引き続
き、ステップ216(露光ステップ)において、上記で
説明した露光装置100及び露光方法によってマスクの
回路パターンをウエハに焼付露光する。次に、ステップ
217(現像ステップ)においては露光されたウエハを
現像し、引き続き、ステップ218(エッチングステッ
プ)において、レジストが残存している部分以外の部分
の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステ
ップ219(レジスト除去ステップ)において、エッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。
【0094】これらの前工程と後工程とを繰り返し行う
ことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
ことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
【0095】以上のようにして、精度良く微細なパター
ンが形成されたデバイスが、高い量産性で製造される。
ンが形成されたデバイスが、高い量産性で製造される。
【0096】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、マークSYM,SθMの観察結果として得られた観
察信号に基づいて、マークSYM,SθMの特徴的な領
域であるラインパターンSMLmのマークエッジ部に応
じた波形エッジ位置と、エッジらしさを表す、各波形エ
ッジ位置における傾斜量を求める。そして、エッジらし
さに応じて波形エッジ位置の重み付け平均を算出するこ
とにより、ラインパターンSMLmのY位置を算出した
後、算出されたラインパターンSMLmのY位置に基づ
いて、マークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求め
ている。したがって、マークSYM,SθMの観察信号
に含まれている明暗物体波形及び位相物体波形それぞれ
の混合度に応じてマークSYM,SθMのY位置を検出
することができるので、同様な観察波形においてマーク
位置検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なると
いう不合理な結果を招くことを防止することができ、観
察信号における明暗物体波形と位相物体波形との混合状
態にかかわらず合理的かつ精度良くマークのSYM,S
θMのY位置を検出することができる。そして、本実施
形態では、精度良く求められたマークSYM,SθMの
Y位置に基づいて、ファイアライメントマークを観察し
て、ウエハW上のショット領域SA(i,j)の配列座
標を高精度で算出し、これらの算出結果に基づいて、ウ
エハWの位置合わせを高精度で行うことができるので、
各ショット領域SA(i,j)にレチクルRに形成され
たパターンを迅速かつ精度良く転写することができる。
ば、マークSYM,SθMの観察結果として得られた観
察信号に基づいて、マークSYM,SθMの特徴的な領
域であるラインパターンSMLmのマークエッジ部に応
じた波形エッジ位置と、エッジらしさを表す、各波形エ
ッジ位置における傾斜量を求める。そして、エッジらし
さに応じて波形エッジ位置の重み付け平均を算出するこ
とにより、ラインパターンSMLmのY位置を算出した
後、算出されたラインパターンSMLmのY位置に基づ
いて、マークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求め
ている。したがって、マークSYM,SθMの観察信号
に含まれている明暗物体波形及び位相物体波形それぞれ
の混合度に応じてマークSYM,SθMのY位置を検出
することができるので、同様な観察波形においてマーク
位置検出結果が観測波形の相違の割には大きく異なると
いう不合理な結果を招くことを防止することができ、観
察信号における明暗物体波形と位相物体波形との混合状
態にかかわらず合理的かつ精度良くマークのSYM,S
θMのY位置を検出することができる。そして、本実施
形態では、精度良く求められたマークSYM,SθMの
Y位置に基づいて、ファイアライメントマークを観察し
て、ウエハW上のショット領域SA(i,j)の配列座
標を高精度で算出し、これらの算出結果に基づいて、ウ
エハWの位置合わせを高精度で行うことができるので、
各ショット領域SA(i,j)にレチクルRに形成され
たパターンを迅速かつ精度良く転写することができる。
【0097】また、本実施形態では、位相物体波形又は
位相物体波形が混合した波形の場合には、スペースパタ
ーン部からラインパターン部への方向に沿って進んだと
き、スペース平坦部の信号レベルから信号レベルが減少
した後に増加してライン平坦部に到達することを予定し
ている。また、明暗物体波形の場合には、スペースパタ
ーン部からラインパターン部への方向に沿って進んだと
き、スペース平坦部の信号レベルから単調に信号レベル
が増加してライン平坦部に到達することを予定してい
る。かかる仮定は、マークSYM,SθMを構成する材
質から合理的なものである。そして、他の信号レベルの
変化は、ノイズであるとみなしている。したがって、ノ
イズを効率的に除去することができるので、迅速かつ精
度良くマークSYM,SθMに応じた信号波形を抽出す
ることができる。
位相物体波形が混合した波形の場合には、スペースパタ
ーン部からラインパターン部への方向に沿って進んだと
き、スペース平坦部の信号レベルから信号レベルが減少
した後に増加してライン平坦部に到達することを予定し
ている。また、明暗物体波形の場合には、スペースパタ
ーン部からラインパターン部への方向に沿って進んだと
き、スペース平坦部の信号レベルから単調に信号レベル
が増加してライン平坦部に到達することを予定してい
る。かかる仮定は、マークSYM,SθMを構成する材
質から合理的なものである。そして、他の信号レベルの
変化は、ノイズであるとみなしている。したがって、ノ
イズを効率的に除去することができるので、迅速かつ精
度良くマークSYM,SθMに応じた信号波形を抽出す
ることができる。
【0098】また、本実施形態では、各波形エッジ部に
おける傾斜の絶対値の極大値によって各波形エッジの波
形エッジらしさを評価しているので、波形エッジらしさ
を合理的に評価することができる。そして、合理的に評
価された波形エッジらしさに応じて、各波形エッジ位置
の重み付け平均を算出することによって、マークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求めている。したがっ
て、合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位
置を検出することができる。
おける傾斜の絶対値の極大値によって各波形エッジの波
形エッジらしさを評価しているので、波形エッジらしさ
を合理的に評価することができる。そして、合理的に評
価された波形エッジらしさに応じて、各波形エッジ位置
の重み付け平均を算出することによって、マークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求めている。したがっ
て、合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位
置を検出することができる。
【0099】なお、上記実施形態では、波形エッジらし
さを各波形エッジ部における傾斜の絶対値の極大値によ
って評価したが、各波形エッジに関するエッジ高さによ
ってエッジらしさを評価することも可能である(以下、
「第1変形例」という)。この場合には、上記の実施形
態と同様にして、前述の図6のステップ125におい
て、特徴算出装置34が、波形特徴位置YLmI,YLmO
を抽出する。そして、特徴算出装置34が、図7(A)
に示される信号波形I(Y)から、左外エッジ高さ
Dm1、左内エッジ高さHm1、右内エッジ高さDm2、及び
右外エッジ高さHm2を、波形特徴量として抽出する。
さを各波形エッジ部における傾斜の絶対値の極大値によ
って評価したが、各波形エッジに関するエッジ高さによ
ってエッジらしさを評価することも可能である(以下、
「第1変形例」という)。この場合には、上記の実施形
態と同様にして、前述の図6のステップ125におい
て、特徴算出装置34が、波形特徴位置YLmI,YLmO
を抽出する。そして、特徴算出装置34が、図7(A)
に示される信号波形I(Y)から、左外エッジ高さ
Dm1、左内エッジ高さHm1、右内エッジ高さDm2、及び
右外エッジ高さHm2を、波形特徴量として抽出する。
【0100】次に、図6のステップ126において、マ
ーク特徴位置算出装置36が、波形特徴情報格納領域4
3から波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンS
ML mのY位置YLmを算出するが、かかるY位置YLm
の算出にあたって、信号波形I(Y)が明暗物体波形以
外の波形であった場合には、マーク特徴位置算出装置3
6は、まず、内エッジ重みWIを、 WI=MIN[Hm1,Dm2] …(9) によって算出するとともに、外エッジ重みWOを、 WO=MIN[Dm1,Hm2] …(10) によって算出する。こうして、内エッジ重みWI及び外
エッジ重みWOが求まると、マーク特徴位置算出装置3
6が、上記の実施形態と同様にして、ラインパターンS
MLmのY位置YLmを、 YLm=(WI・YLmI+WO・YLmO)/(WI+WO) …(11) によって算出する。そして、以後、上記の実施形態と同
様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
める。
ーク特徴位置算出装置36が、波形特徴情報格納領域4
3から波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンS
ML mのY位置YLmを算出するが、かかるY位置YLm
の算出にあたって、信号波形I(Y)が明暗物体波形以
外の波形であった場合には、マーク特徴位置算出装置3
6は、まず、内エッジ重みWIを、 WI=MIN[Hm1,Dm2] …(9) によって算出するとともに、外エッジ重みWOを、 WO=MIN[Dm1,Hm2] …(10) によって算出する。こうして、内エッジ重みWI及び外
エッジ重みWOが求まると、マーク特徴位置算出装置3
6が、上記の実施形態と同様にして、ラインパターンS
MLmのY位置YLmを、 YLm=(WI・YLmI+WO・YLmO)/(WI+WO) …(11) によって算出する。そして、以後、上記の実施形態と同
様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
める。
【0101】なお、信号波形I(Y)が明暗物体波形の
場合には、上記の実施形態と同様にして、YマークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求める。
場合には、上記の実施形態と同様にして、YマークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求める。
【0102】かかる場合においても、上記の実施形態と
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
【0103】また、上記実施形態では、2つの内エッジ
位置について同一の重みWIを適用するとともに、2つ
の外エッジ位置について同一の重みを適用するWOを適
用して各ラインパターンSMLmのY位置YLmを算出し
たが、2つの左エッジ位置の重み付け平均によって左エ
ッジ位置を求めるとともに、2つの右エッジ位置の重み
付け平均によって右エッジ位置を求め、左エッジ位置及
び右内エッジに基づいて、ラインパターンSMLmのY
位置YLmを求めることも可能である(以下、「第2変
形例」という)。この場合には、前述の図6のステップ
125において、特徴算出装置34が、左外エッジ位置
YVm1、左内エッジ位置YPm1、右内エッジ位置Y
Vm2、及び右外エッジ位置YPm2を波形特徴位置として
抽出するとともに、バレー深さVDm1、ピーク高さPH
m1、バレー深さVDm2、及びピーク高さPHm2を波形特
徴量として抽出する。
位置について同一の重みWIを適用するとともに、2つ
の外エッジ位置について同一の重みを適用するWOを適
用して各ラインパターンSMLmのY位置YLmを算出し
たが、2つの左エッジ位置の重み付け平均によって左エ
ッジ位置を求めるとともに、2つの右エッジ位置の重み
付け平均によって右エッジ位置を求め、左エッジ位置及
び右内エッジに基づいて、ラインパターンSMLmのY
位置YLmを求めることも可能である(以下、「第2変
形例」という)。この場合には、前述の図6のステップ
125において、特徴算出装置34が、左外エッジ位置
YVm1、左内エッジ位置YPm1、右内エッジ位置Y
Vm2、及び右外エッジ位置YPm2を波形特徴位置として
抽出するとともに、バレー深さVDm1、ピーク高さPH
m1、バレー深さVDm2、及びピーク高さPHm2を波形特
徴量として抽出する。
【0104】そして、マーク特徴位置算出装置36が、
左エッジ位置YLm1を、 YLm1=(VDm1・YVm1+PHm1・YPm1) /(YVm1+PHm1) …(6) を算出して求めるとともに、右エッジ位置YLm2を、 YLm2=(VDm2・YVm2+PHm2・YPm2) /(YVm2+PHm2) …(7) を算出して求める。引き続き、マーク特徴位置算出装置
36が、ラインパターンSMLmのY位置YLmを、 YLm=(YLm1+YLm2)/2 …(8) を算出して求める。そして、以後、上記の実施形態と同
様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
める。
左エッジ位置YLm1を、 YLm1=(VDm1・YVm1+PHm1・YPm1) /(YVm1+PHm1) …(6) を算出して求めるとともに、右エッジ位置YLm2を、 YLm2=(VDm2・YVm2+PHm2・YPm2) /(YVm2+PHm2) …(7) を算出して求める。引き続き、マーク特徴位置算出装置
36が、ラインパターンSMLmのY位置YLmを、 YLm=(YLm1+YLm2)/2 …(8) を算出して求める。そして、以後、上記の実施形態と同
様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
める。
【0105】なお、信号波形I(Y)が明暗物体波形の
場合には、上記の実施形態と同様にして、マークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求める。
場合には、上記の実施形態と同様にして、マークSY
M,SθMのY位置YY,Yθを求める。
【0106】かかる場合においても、上記の実施形態と
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
【0107】また、第2変形例についても、上記の実施
形態から第1変形例への変形と同様の変形をすることが
できる。
形態から第1変形例への変形と同様の変形をすることが
できる。
【0108】また、上記の実施形態や変形例では、ライ
ンパターンSMLmのY位置を求め、マークSYM,S
θMのY位置YY,Yθを求めたが、ラインパターンS
ML mに挟まれたスペースパターンSMSについて、ラ
インパターンSMLmの場合と同様にして、Y位置を求
め、求められたスペースパターンSMSのY位置に基づ
いて、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
めることも可能である。
ンパターンSMLmのY位置を求め、マークSYM,S
θMのY位置YY,Yθを求めたが、ラインパターンS
ML mに挟まれたスペースパターンSMSについて、ラ
インパターンSMLmの場合と同様にして、Y位置を求
め、求められたスペースパターンSMSのY位置に基づ
いて、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求
めることも可能である。
【0109】また、上記の実施形態及び変形例では、ラ
イン平坦部の方がスペース平坦部よりも信号レベルが高
い場合を説明したが、ライン平坦部の方がスペース平坦
部よりも信号レベルが低い場合であっても、同様にし
て、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求め
ることができる。この場合には、明暗物体波形の場合に
は、2つの外エッジ位置からラインパターンSMLmの
Y位置YLmを求めることになる。
イン平坦部の方がスペース平坦部よりも信号レベルが高
い場合を説明したが、ライン平坦部の方がスペース平坦
部よりも信号レベルが低い場合であっても、同様にし
て、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθを求め
ることができる。この場合には、明暗物体波形の場合に
は、2つの外エッジ位置からラインパターンSMLmの
Y位置YLmを求めることになる。
【0110】また、上記の実施形態及び変形例では、信
号波形I(Y)における各波形エッジ部におけるエッジ
の傾斜量やエッジ高さに着目してエッジらしさを評価し
て、エッジ位置の重み付け平均を算出することにより、
ラインパターンSMLmのY位置YLmを求めたが、テン
プレートマッチングによって、ラインパターンSMLm
近傍の信号波形I(Y)の明暗物体波形らしさ及び位相
物体波形らしさを評価して、エッジ位置の重み付け平均
を算出することにより、ラインパターンSMLmのY位
置YLmを求めることも可能である。
号波形I(Y)における各波形エッジ部におけるエッジ
の傾斜量やエッジ高さに着目してエッジらしさを評価し
て、エッジ位置の重み付け平均を算出することにより、
ラインパターンSMLmのY位置YLmを求めたが、テン
プレートマッチングによって、ラインパターンSMLm
近傍の信号波形I(Y)の明暗物体波形らしさ及び位相
物体波形らしさを評価して、エッジ位置の重み付け平均
を算出することにより、ラインパターンSMLmのY位
置YLmを求めることも可能である。
【0111】この場合には、上記の実施形態と同様にし
て、前述の図6のステップ125において、特徴算出装
置34が、左外エッジ位置YVm1、左内エッジ位置YP
m1、右内エッジ位置YVm2、及び右外エッジ位置YPm2
を、波形特徴位置として抽出する。そして、特徴算出装
置34が、予め用意された、図5(B)に示される明暗
物体波形に関する第1テンプレート波形とラインパター
ンSMLmの近傍の信号波形I(Y)とのテンプレート
マッチングを行い、第1相関係数CS(Y)を算出す
る。また、特徴算出装置34が、予め用意された、図5
(C)に示される明暗物体波形に関する第2テンプレー
ト波形とラインパターンSMLmの近傍の信号波形I
(Y)とのテンプレートマッチングを行い、第2相関係
数CD(Y)を算出する。引き続き、特徴算出装置34
は、第1相関係数CS(Y)及び第2相関係数CD
(Y)の中で最大値となるY位置Y0を抽出し、Y位置
Y0における第1相関係数CS(Y0)及び第2相関係数
CD(Y0)を求める。
て、前述の図6のステップ125において、特徴算出装
置34が、左外エッジ位置YVm1、左内エッジ位置YP
m1、右内エッジ位置YVm2、及び右外エッジ位置YPm2
を、波形特徴位置として抽出する。そして、特徴算出装
置34が、予め用意された、図5(B)に示される明暗
物体波形に関する第1テンプレート波形とラインパター
ンSMLmの近傍の信号波形I(Y)とのテンプレート
マッチングを行い、第1相関係数CS(Y)を算出す
る。また、特徴算出装置34が、予め用意された、図5
(C)に示される明暗物体波形に関する第2テンプレー
ト波形とラインパターンSMLmの近傍の信号波形I
(Y)とのテンプレートマッチングを行い、第2相関係
数CD(Y)を算出する。引き続き、特徴算出装置34
は、第1相関係数CS(Y)及び第2相関係数CD
(Y)の中で最大値となるY位置Y0を抽出し、Y位置
Y0における第1相関係数CS(Y0)及び第2相関係数
CD(Y0)を求める。
【0112】次に、図6のステップ126において、マ
ーク特徴位置算出装置36が、波形特徴情報格納領域4
3から波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンS
ML mのY位置YLmを、第1相関係数CS(Y0)及び
第2相関係数CD(Y0)に基づく重み付け平均を算出
することにより求める。そして、以後、上記の実施形態
と同様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθ
を求める。
ーク特徴位置算出装置36が、波形特徴情報格納領域4
3から波形特徴情報を読み出して、各ラインパターンS
ML mのY位置YLmを、第1相関係数CS(Y0)及び
第2相関係数CD(Y0)に基づく重み付け平均を算出
することにより求める。そして、以後、上記の実施形態
と同様に、YマークSYM,SθMのY位置YY,Yθ
を求める。
【0113】かかる場合においても、上記の実施形態と
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
同様に、マークSYM,SθMの観察信号に含まれてい
る明暗物体波形及び位相物体波形それぞれの混合度に応
じてマークSYM,SθMのY位置を検出することがで
きるので、同様な観察波形においてマーク位置検出結果
が観測波形の相違の割には大きく異なるという不合理な
結果を招くことを防止することができ、観察信号におけ
る明暗物体波形と位相物体波形との混合状態にかかわら
ず合理的かつ精度良くマークのSYM,SθMのY位置
を検出することができる。
【0114】なお、波形特徴位置を求める波形を、波形
内エッジ又は波形外エッジのいずれかのみと限定するこ
とも可能である。
内エッジ又は波形外エッジのいずれかのみと限定するこ
とも可能である。
【0115】また、上記の実施形態では、走査型露光装
置の場合を説明したが、本発明は、紫外線を光源にする
縮小投影露光装置、波長10nm前後の軟X線を光源に
する縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX
線露光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによる
露光装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置等
に適応できる。また、ステップ・アンド・リピート機、
ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・ス
ティッチング機を問わない。
置の場合を説明したが、本発明は、紫外線を光源にする
縮小投影露光装置、波長10nm前後の軟X線を光源に
する縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX
線露光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによる
露光装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置等
に適応できる。また、ステップ・アンド・リピート機、
ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・ス
ティッチング機を問わない。
【0116】また、上記の実施形態では、露光装置にお
けるウエハ上のサーチ・アライメントマークの位置検
出、及びウエハの位置合わせの場合を説明したが、本発
明を適用したマーク検出、位置検出、及び位置合わせ
は、ウエハ上のファイン・アライメントマークの位置検
出、及びウエハの位置合わせや、レチクル上のレチクル
アライメントマークの位置検出、及びレチクルの位置合
わせに用いることもできる。更に、露光装置以外の装
置、例えば重ね合わせ計測装置等の顕微鏡等を使用した
物体の観察装置、工場の組み立てライン、加工ライン、
検査ラインにおける対象物の位置決め装置等における物
体の位置検出やその物体の位置合わせにも利用可能であ
る。
けるウエハ上のサーチ・アライメントマークの位置検
出、及びウエハの位置合わせの場合を説明したが、本発
明を適用したマーク検出、位置検出、及び位置合わせ
は、ウエハ上のファイン・アライメントマークの位置検
出、及びウエハの位置合わせや、レチクル上のレチクル
アライメントマークの位置検出、及びレチクルの位置合
わせに用いることもできる。更に、露光装置以外の装
置、例えば重ね合わせ計測装置等の顕微鏡等を使用した
物体の観察装置、工場の組み立てライン、加工ライン、
検査ラインにおける対象物の位置決め装置等における物
体の位置検出やその物体の位置合わせにも利用可能であ
る。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
方法によれば、マークの特徴的な領域における観察信号
に含まれている位置検出に有用な波形の種類それぞれの
混合度に応じてマーク位置を検出するので、同様な観察
波形においてマーク位置検出結果が観測波形の相違の割
には大きく異なるという不合理な結果を招くことを防止
することができ、観察信号における位置検出に有用な波
形の混合状態にかかわらず精度良くマークの位置を検出
することができる。
方法によれば、マークの特徴的な領域における観察信号
に含まれている位置検出に有用な波形の種類それぞれの
混合度に応じてマーク位置を検出するので、同様な観察
波形においてマーク位置検出結果が観測波形の相違の割
には大きく異なるという不合理な結果を招くことを防止
することができ、観察信号における位置検出に有用な波
形の混合状態にかかわらず精度良くマークの位置を検出
することができる。
【0118】また、本発明の位置検出装置によれば、本
発明の位置検出方法を使用してマーク位置を検出するの
で、精度良くマーク位置の検出をすることができる。
発明の位置検出方法を使用してマーク位置を検出するの
で、精度良くマーク位置の検出をすることができる。
【0119】また、本発明の露光方法によれば、本発明
の位置検出方法を使用して基板に形成された位置合わせ
マークの位置を精度良く検出し、そのマーク位置に基づ
いて基板の区画領域に関する位置情報を求めることがで
きるので、精度良く位置制御して、基板を所定のパター
ンを精度良く区画領域に転写することができる。
の位置検出方法を使用して基板に形成された位置合わせ
マークの位置を精度良く検出し、そのマーク位置に基づ
いて基板の区画領域に関する位置情報を求めることがで
きるので、精度良く位置制御して、基板を所定のパター
ンを精度良く区画領域に転写することができる。
【0120】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の露光方法を使用して所定のパターンを基板に転写する
ので、所定のパターンを基板に精度良く転写することが
できる。
の露光方法を使用して所定のパターンを基板に転写する
ので、所定のパターンを基板に精度良く転写することが
できる。
【図1】一実施形態の露光装置の概略構成を示す図であ
る。
る。
【図2】図1の露光装置の主制御系の概略構成を示す図
である。
である。
【図3】図1の露光装置におけるウエハ・アライメント
の手順を示すフローチャートである。
の手順を示すフローチャートである。
【図4】図4(A)及び図4(B)は、サーチ・アライ
メントマークの例を説明するための図である。
メントマークの例を説明するための図である。
【図5】図5(A)〜図5(C)は、サーチ・アライメ
ントマークの構造例及び観察波形の典型例を説明するた
めの図である。
ントマークの構造例及び観察波形の典型例を説明するた
めの図である。
【図6】図3のマーク位置算出処理サブルーチンにおけ
る処理のフローチャートである。
る処理のフローチャートである。
【図7】図7(A)及び図7(B)は、サーチ・アライ
メントマークの撮像結果を説明するための図である。
メントマークの撮像結果を説明するための図である。
【図8】図1に示された装置を用いたデバイス製造方法
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8のウエハ処理ステップにおける処理のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
32…波形特徴情報演算装置、35…位置演算装置、A
S…アライメント顕微鏡(観察装置)、SYM,SθM
…サーチ・アライメントマーク(マーク)、W…ウエハ
(基板、物体)。
S…アライメント顕微鏡(観察装置)、SYM,SθM
…サーチ・アライメントマーク(マーク)、W…ウエハ
(基板、物体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA14 BB02 BB28 CC20 DD00 FF01 FF51 GG02 GG03 GG04 HH13 JJ03 JJ26 LL20 LL24 PP12 QQ13 QQ25 QQ32 QQ36 QQ38 TT02 UU05 UU07 5F046 BA03 DB05 DB10 EA03 EA07 EA09 FC04 FC06
Claims (12)
- 【請求項1】 物体に形成された、マークの位置を検出
する位置検出方法であって、 前記物体における前記マークの形成領域を観察する第1
工程と;前記第1工程で得られた観察信号の波形から、
前記マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前
記観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つの波形
特徴位置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形特徴
量を求める第2工程と;前記マークの特徴的な領域にお
いて前記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形
特徴位置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報
とし、前記マークの特徴的な領域において前記特徴波形
位置が複数の場合には、前記波形特徴量に基づく前記複
数の波形特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴
的な領域に応じた位置情報として、前記位置情報に基づ
いて、前記マークの位置を検出する第3工程とを含む位
置検出方法。 - 【請求項2】 前記マークにおける特徴的な領域それぞ
れに応じ、前記波形特徴位置及び前記波形特徴量を求め
るべき前記観察信号の波形は、予め定められていること
を特徴とする請求項1に記載の位置検出方法。 - 【請求項3】 前記マークは、ラインパターンとスペー
スパターンとを有し、 前記マークの特徴的な領域は、前記ラインパターンと前
記スペースパターンとの境界領域であるエッジ領域であ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出方
法。 - 【請求項4】 前記波形特徴位置は、前記エッジ領域の
前記観察信号における傾斜の絶対値が極大となる位置に
応じた位置であることを特徴とする請求項3に記載の位
置検出方法。 - 【請求項5】 前記波形特徴量は、前記エッジ領域の前
記観察信号における傾斜の絶対値の極大値に応じた値で
あることを特徴とする請求項4に記載の位置検出方法。 - 【請求項6】 前記観察信号は、前記エッジ領域におい
て極点を有するとともに、前記極点の前記ラインパター
ン側及び前記スペースパターン側それぞれに前記波形特
徴位置を有し、 前記ラインパターン側の波形特徴位置に応じた前記波形
特徴量は、前記極点における信号レベルと前記ラインパ
ターンの領域における信号レベルとの差に応じた値であ
り、前記スペースパターン側の波形特徴位置に応じた前
記波形特徴量は、前記極点における信号レベルと前記ス
ペースパターンの領域における信号レベルとの差に応じ
た値であることを特徴とする請求項4に記載の位置検出
方法。 - 【請求項7】 物体に形成された、マークの位置を検出
する位置検出方法であって、 前記物体における前記マークの形成領域を観察する第1
工程と;前記第1工程で得られた観察信号の波形から、
前記マークにおける特徴的な領域それぞれに応じて、前
記観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ波形特
徴位置を求める第2工程と;前記マークの特徴的な領域
において前記波形特徴位置が複数の場合には、複数のテ
ンプレート波形それぞれとの相対位置を変化させなが
ら、前記観察波形と前記複数のテンプレート波形それぞ
れとのテンプレートマッチングを行い、相関係数が最大
となる特定相対位置における前記複数のテンプレート波
形それぞれに関する相関係数に基づく波形特徴量を求め
る第3工程と;前記マークの特徴的な領域において前記
波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位置
を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、前
記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位置が複
数の場合には、前記複数の波形特徴位置の前記波形特徴
量による重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域に
応じた位置情報として、前記位置情報に基づいて前記マ
ークの位置を検出する第4工程とを含む位置検出方法。 - 【請求項8】 前記マークは、ラインパターンとスペー
スパターンとを有し、 前記複数のテンプレート波形は、前記ラインパターンと
前記スペースパターンとの境界であるエッジ領域に応じ
た領域で単調に変化する第1のテプレートパターンと、
前記エッジ領域に応じた領域で極点を有する第2のテプ
レートパターンとを含むことを特徴とする請求項7に記
載の位置検出方法。 - 【請求項9】 物体に形成された、マークの位置を検出
する位置検出装置であって、 前記物体における前記マークの形成領域を観察する観察
装置と;前記観察装置によって得られた観察信号の波形
から、前記マークにおける特徴的な領域それぞれに応じ
て、前記観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ
波形特徴位置と、該波形特徴位置それぞれにおける波形
の特徴の程度に応じた波形特徴量を求める特徴情報演算
装置と;前記マークの特徴的な領域において前記波形特
徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴位置を前記
マークの特徴的な領域に応じた位置情報とし、前記マー
クの特徴的な領域において前記波形特徴位置が複数の場
合には、前記波形特徴量に基づく前記複数の波形特徴位
置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な領域に応じ
た位置情報として、前記位置情報に基づいて、前記マー
クの位置を検出する位置演算装置とを備える位置検出装
置。 - 【請求項10】 物体に形成された、マークの位置を検
出する位置検出装置であって、 前記物体における前記マークの形成領域を観察する観察
装置と;前記観察装置によって得られた観察信号の波形
から、前記マークにおける特徴的な領域それぞれに応じ
て、前記観察信号が特徴的な波形となる少なくとも1つ
波形特徴位置とともに、前記マークの特徴的な領域にお
いて前記波形特徴位置が複数の場合には、複数のテンプ
レート波形それぞれとの相対位置を変化させながら、前
記観察波形と前記複数のテンプレート波形それぞれとの
テンプレートマッチングを行い、相関係数が最大となる
特定相対位置における前記複数のテンプレート波形それ
ぞれに関する相関係数を波形特徴量として求める波形特
徴位置演算装置と;前記マークの特徴的な領域において
前記波形特徴位置が1つの場合には、該1つの波形特徴
位置を前記マークの特徴的な領域に応じた位置情報と
し、前記マークの特徴的な領域において前記波形特徴位
置が複数の場合には、前記波形特徴量による前記複数の
波形特徴位置の重み付け平均値を前記マークの特徴的な
領域に応じた位置情報として、前記位置情報に基づい
て、前記マークの位置を検出する位置演算装置とを備え
る位置検出装置。 - 【請求項11】 所定のパターンを基板上の区画領域に
転写する露光方法であって、 前記基板に形成された位置検出用マークの位置を請求項
1〜8のいずれか一項に記載の位置検出方法によって検
出して、前記区画領域の位置に関する所定数のパラメー
タを求め、前記基板上における前記区画領域の配列情報
を算出する配列算出工程と;前記配列算出工程において
求められた前記区画領域の配列情報に基づいて、前記基
板の位置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターン
を転写する転写工程とを含む露光方法。 - 【請求項12】 所定のパターンを基板上の区画領域に
転写する露光装置であって、 前記基板を移動面に沿って移動させるステージ装置と;
前記ステージ装置に搭載された前記基板上のマークの位
置を検出する請求項9又は10に記載の位置検出装置と
を備える露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000071449A JP2001267201A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000071449A JP2001267201A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001267201A true JP2001267201A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18590034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000071449A Pending JP2001267201A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001267201A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005326409A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Leica Microsystems Semiconductor Gmbh | 対象物を光学的に検査するための測定器およびこの測定器の作動方法 |
-
2000
- 2000-03-15 JP JP2000071449A patent/JP2001267201A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005326409A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Leica Microsystems Semiconductor Gmbh | 対象物を光学的に検査するための測定器およびこの測定器の作動方法 |
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