JP2005215881A - 除振システム、そのチューニング方法およびチューニング方法を実行するプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間でチューニングが可能な除振システムを提供する。
【解決手段】除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振装置の、前記制御関数の複数の設定値を遺伝的操作により求める方法であって、前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定ステップと、該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定して評価値を算出する評価ステップと、前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の数だけ染色体を選択する選択ステップと、前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させる交叉ステップと、を含み、前記評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップを繰り返して求める。
【選択図】 図5
【解決手段】除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振装置の、前記制御関数の複数の設定値を遺伝的操作により求める方法であって、前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定ステップと、該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定して評価値を算出する評価ステップと、前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の数だけ染色体を選択する選択ステップと、前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させる交叉ステップと、を含み、前記評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップを繰り返して求める。
【選択図】 図5
Description
本発明は、除振台をアクティブに除振制御する除振システム、そのチューニング方法およびそのチューニング方法を実行する処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、精密部材等のワークの加工には、除振台が使用されている。従来の除振台を備えた除振装置は、除振台上に、ワークを載置して水平方向に移動させる移動テーブルが搭載されていて、この除振台を、水平に支持し、かつ設置面からの振動を遮断するためのパッシブ脚で支持している。従来の除振装置は、3点支持を基本構成とする3本の脚で除振台を支持していて、3本の脚をパッシブ脚としている。
近年、除振台上で加工されるワークが大型化し、また一度にできるだけ大量製造可能なことが望まれている。そのためには除振台が大型化し、重量が嵩むようになり、従来のパッシブ脚では十分な除振性能が得られなくなってきた。そのため、アクティブ脚による支持が必要とされてきた。アクティブ脚で除振台の姿勢を水平に保持し、振動を可及的に短時間で減衰させて安定させるためには、PID(Proportional, Integral, Differential)サーボ制御が適するとされている。
このような除振、防振装置において最適な制御係数を求める手段として、車両のサスペンション制御方法において、ショックアブソーバー等の最適な減衰特性を遺伝的アルゴリズムによって求める手法が提案されている(特許文献1)。
特開平9-216509号公報
しかしアクティブ脚は、予め防振装置に負荷をかけて最適なPID係数を設定する必要がある。測定し、設定すべき初期値、係数が多く、それらの組み合わせは膨大になり、従来の測定方法で最適な初期値、係数を求めるためには、多大な時間が必要になる。そのため従来のチューニング方法では、除振装置を設置してから稼動開始までに1〜2週間を要してしまう。さらに障害やメンテナンスのために停止させると再チューニングが必要になり、再稼働までに数日を要してしまう、という問題があった。
本発明は、かかる従来の除振装置の調整技術の問題に鑑みてなされたもので、短時間でチューニングが可能な除振システム、そのチューニング方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために本発明は、除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振システムであって、前記制御手段は、前記制御関数の複数個の設定値を、前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定処理と、該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定する制振作動処理と、該制振動作ステップで測定した制振特性の評価値を算出する評価ステップと、前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の個数だけ染色体を選択する選択処理と、前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させて前記初期値を代替する値を求める交叉処理と、を含み、前記制振動作処理、評価処理、選択処理および交叉処理を繰り返して設定し、該設定した制御関数の設定値に基づいて制振制御動作すること、に特徴を有する。
好ましくは、前記交叉処理の後に、前記交叉させた後の各染色体のビットの一部を反転させる突然変異処理を含む。さらに好ましくは、前記評価処理と選択処理の間に、前記評価値が所定値以上の染色体を無条件で選択し、残りの染色体により前記交叉処理を行うエリート選択処理を含む。
実際的には、前記染色体生成処理では、複数組の染色体を生成し、各組の染色体毎に前記評価処理を実行し、その後前記次の各処理を実行する。そうして前記評価処理、選択処理および交叉処理の繰り返しは、所定世代の染色体が得られたときに終了し、その染色体を制御関数に戻して、初期値として設定する。
実際的には、前記染色体生成処理では、複数組の染色体を生成し、各組の染色体毎に前記評価処理を実行し、その後前記次の各処理を実行する。そうして前記評価処理、選択処理および交叉処理の繰り返しは、所定世代の染色体が得られたときに終了し、その染色体を制御関数に戻して、初期値として設定する。
前記制御手段は、前記除振台の中央を直交する2軸周りの変位および加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段が検出した変位および加速度に基づいて、前記アクティブアクチュエータをPID制御関数に基づいてPIDサーボ制御し、前記設定値は、該PID制御関数で使用する設計変数とする。
前記制振動作処理の前に、予め測定された前記除振台の周波数特性G(ω)と、前記PID制御関数に前記初期値を代入して演算した関数PID(ω)とによって演算したゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかが、予め設定されたゲイン余裕Gm、位相余裕Pmの限界値を超えるか否か判別し、いずれかが超えていると判別したときは、前記制振動作処理をスキップする、判別処理を実行する。
本発明のチューニング方法は、除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振システムの、前記制御関数の複数個の設定値を遺伝的操作により求める方法であって、前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定ステップと、該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定して評価値を算出する評価ステップと、前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の個数だけ染色体を選択する選択ステップと、前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させて前記初期値を代替する値を求める交叉ステップと、を含み、前記評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップを繰り返すことに特徴を有する。
好ましくは、前記交叉ステップの後に、前記交叉させた後の各染色体のビットの一部を反転させる突然変異ステップを含む。さらに好ましくは、前記評価ステップと選択ステップの間に、前記評価値が所定値以上の染色体を無条件で選択し、残りの染色体により前記交叉ステップを行うエリート選択ステップを含む。
実際的には、前記染色体生成ステップでは、複数組の染色体を生成し、各組の染色体毎に前記評価ステップを実行し、その後前記次の各ステップを実行する。そうして前記評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップの繰り返しは、所定世代の染色体が得られたときに終了する。
前記制御手段は、前記除振台の中央を直交する2軸周りの変位および加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段が検出した変位および加速度に基づいて、前記アクティブアクチュエータをPID制御関数に基づいてPIDサーボ制御し、前記設定値は、該PID制御関数で使用する設計変数とする。
前記制振動作ステップの前に、予め測定された前記除振台の周波数特性G(ω)と、前記PID制御関数に前記初期値を代入して演算した関数PID(ω)とによって演算したゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかが、予め設定されたゲイン余裕Gm、位相余裕Pmの限界値を超えるか否か判別し、いずれかが超えていると判別したときは、前記制振動作ステップをスキップする、判別ステップを備える。
チューニング装置にかかる本発明は、コンピュータと、該コンピュータに読み取り可能な請求項8乃至14のいずれか一項に記載のチューニング方法を該コンピュータで実行する処理プログラムを記録した記録媒体とを有するチューニング装置により、請求項8乃至14のいずれか一項記載のチューニング方法を実行することに特徴を有する。
さらに請求項8乃至14のいずれか一項に記載のチューニング方法をコンピュータで実行する処理プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
本発明によれば、安定性を確保しながらチューニングしているので、装置が不安定になることがない。さらに本発明によれば、PIDサーボ制御する複数の脚それぞれに最適なPIDパラメータを遺伝的アルゴリズムにより絞り込むことができるので、短時間で最適なPIDパラメータを求めることができる。
本発明の実施形態について、図を参照して説明する。図1は、本発明を適用した、防振システムに関する実施形態の主要構成を示す平面図、図2は同実施形態のアクティブ脚の主要構成を示す側面図である。
除振システム11は、長方形の除振台13上に、直線移動自在に載せられた、除振台13より小さい移動テーブル15を備えている。移動テーブル15上に、ワークが載置される。移動テーブル15は、詳細は図示しないが、除振台13の上面に固定されたレール等のガイド機構によりY軸方向に直線移動自在に支持され、かつ除振台13上に設置された駆動装置によりY軸方向に直線駆動される。
除振台13は、除振台13の3点を支持する3本のアクティブ脚21(211、212、213)により設置面に支持されている。3本のアクティブ脚21(211〜213)は、空気圧により除振台13を保持するとともに、床(設置面)10からの振動を減衰する構成である。各アクティブ脚21(211〜213)には、空気圧を調整して、除振台13を水平に保つ電動空気弁33(331、332、333)が備えられている。
3本のアクティブ脚21(211〜213)の近傍には、各アクティブ脚21に支持された除振台13の、垂直方向変位を測定するポジションセンサ27(271、272、273)、および垂直方向の加速度を測定する加速度センサ29(291、292、293)が備えられている。
さらに各アクティブ脚21(211〜213)の近傍には、アクティブ脚21が垂直方向に伸縮、つまり除振台13が振動した際にその振動を減衰させるためのリニアモータ25(251、252、253)が備えられている。
各アクティブ脚21の基本的構造は同一なので、1個のアクティブ脚21(211)の構造を図2に示した。アクティブ脚21は、垂直方向に伸縮する、ゴムなどの弾性材で形成された円筒状のベローズ21aを備えている。ベローズ21aの下端および上端の開口にべローズ固定底板21bおよびベローズ固定天板21cによって気密状に閉鎖されて気密室を構成している。各アクティブ脚21は、下端のベローズ固定底板21bが床面10に固定され、上端のベローズ固定天板21cが除振台13に固定され、空気圧により除振台13を一定の高さに保っている。
リニアモータ25は、ステータ部25aが床面10に固定され、スライダ部25bが除振台13に固定されて、除振台13に垂直方向の推力を付加して、除振台13の垂直方向の振動を減衰させる。
さらに3個の各アクティブ脚21(211〜213)に隣接して、除振台13の垂直方向の位置を測定するポジションセンサ27(271〜273)が床10上に設置されている。除振台13には、3個の各アクティブ脚21(211〜213)に隣接した位置に、除振台13の垂直方向の加速度を測定する加速度センサ29(291〜293)が固定されている。各ポジションセンサ27は、除振台13のZ軸方向の変位量を測定し、各加速度センサ29は、除振台13のZ軸方向の加速度を測定する。これらのセンサにより3点のZ軸方向の変位および加速度を測定することで、Z軸周りの回転変位を測定できる。
ベローズ21aは内部が密封圧力室とされていて、このベローズ21aの密封圧力室内に、エアーポンプ31から送気される空気が電動空気弁33を介して送り込まれる。この電動空気弁33は、ベローズ21aの圧力室内の空気を放出して減圧する調整機能も備えている。
電動空気弁33およびリニアモータ25は、パーソナルコンピュータ(コンピュータ)40によって制御される。パーソナルコンピュータ40は、ポジションセンサ27、加速度センサ29から出力される検知信号をA/D・D/Aボード41によりデジタル信号に変換して取り込む。A/D・D/Aボード41は、アナログ信号をデジタル信号に変換してパーソナルコンピュータ40に取り込み、パーソナルコンピュータ40が演算したデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する機能等を有する回路であって、通常、PCIボードとしてパーソナルコンピュータ40に装着される。
パーソナルコンピュータ40は、予め設定されたプログラムにより制御動作する。パーソナルコンピュータ40は通常、記録媒体に記録されたプログラムを読み取る読み取り装置を備え、記録媒体に記録されたプログラムを読み取って制御動作する。この実施形態では、パーソナルコンピュータ40が、除振システムのチューニング方法を実行する処理プログラムを記録した記録媒体、例えばCD−ROM43からその処理プログラムを読み取って、チューニング処理を実行する。記録媒体としては、リムーバブルな、コンパクトディスク、フレキシブル磁気ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなど、種々の記録媒体が使用され、コンピュータは、これらの記録媒体から直接プログラムを読み取るか、またはこれらの記録媒体から固定のハード磁気ディスク装置にインストールされたプログラムを読み取る。
この除振台13は通常、所望の工場内、作業場、工作室等の床10に設置され、アクティブ脚21を駆動する前の初期状態で移動テーブル15が水平になるように設置される。
移動テーブル15上にワークを載置してからアクティブ脚21が駆動制御され、移動テーブル15は水平状態を保って所定高浮上する。移動テーブル15は、除振台13上を、移動機構に支持されてY軸方向(前後方向)に、駆動装置により所定速度で移動される。移動テーブル15がY軸方向に移動すると、除振台13の重心位置が移動するので、除振台13を支持する各アクティブ脚21への荷重が変化し、移動テーブル15、除振台13が傾斜運動および振動を開始する。この除振台13の運動をポジションセンサ27および加速度センサ29が検知し、検知結果に基づいて、除振台13の傾斜を防止するとともに振動を減衰するように、A/D・D/Aボード41を介して各電動空気弁33に指令値を出力する。
パーソナルコンピュータ40が読み取った除振制御プログラムには、このような荷重変化の発生に関わらず除振台13の傾斜を可及的に防止し、振動を減衰するのに適したPIDサーボ制御用の初期設定値が設定されていて、この初期設定値に基づいて、各パッシブ脚21の電動空気弁33およびリニアモータ25をPIDサーボ制御する。パーソナルコンピュータ40は、ポジションセンサ27および加速度センサ29の出力をA/D・D/Aボード41を介して入力し、電動空気弁33およびリニアモータ25を駆動する制御値を演算し、A/D・D/Aボード41を介して電動空気弁33およびリニアモータ25を制御する制御信号を出力する。
本発明の実施形態は、除振、減衰効果が最も優れた、パーソナルコンピュータ40がPIDサーボ制御に使用する初期設定値を求めるためのチューニング方法に関する。このチューニング方法を実施する際に、パーソナルコンピュータ40は、処理プログラムが記録された記録媒体から処理プログラムを読み取って、その処理プログラムによってチューニング方法を実行する。
図3に、このチューニング方法で使用する除振システムの実施形態の回路および信号構成をブロックで示した。この実施形態では、11の垂直(Z軸)方向の変位を3カ所のポジションセンサ27(271、272、273)および加速度センサ29(291、292、293)で検出する。各変位および加速度は変位信号Z1、Z2、Z3としてA/D・D/Aボード41を介してパーソナルコンピュータ40に入力される。
パーソナルコンピュータ40は、入力した3個の変位信号Z1、Z2、Z3を、モード分離回路44により除振台13の垂直方向のZ軸変位信号Z、X軸周りのX軸変位信号θx、Y軸周りのY軸変位信号θyに分離する。分離したZ軸方向変位信号Z、X軸変位信号θxおよびY軸変位信号θyをそれぞれ、PIDコントローラ45(PIDzコントローラ45a、PIDθxコントローラ45b、PIDθyコントローラ45c)によって演算し、Z軸(垂直)方向推力Fz、X軸回転モーメントMx、Y軸回転モーメントMyを求めて推力分配回路46に出力する。
推力分配回路46は、これらのZ軸(垂直)方向推力Fz、X軸回転モーメントMx、Y軸回転モーメントMyを、3個の電動空気弁33(331〜333)の制御量U1、U2、U3に分配して指令信号として出力し、各制御量U1、U2、U3に基づいて電動空気弁33(331〜333)が開閉動作してアクティブ脚21の圧力調整をし、除振台13を水平状態に戻すとともに、振動を急減衰させて短時間で消滅させ、水平静止状態とする。
「PIDコントローラ」
このPIDコントローラによるPIDサーボ制御は、下記数1のPID制御関数式によって定義される。数1式において、符号Kp、fi、fd、TLPが設計変数であって、これらの値によって、防振、除振特性が変動する。
設計変数
Kp;比例定数
fi;微分周波数特性
fd;積分周波数特性
TLP;ローパスフィルタ特性
このPIDコントローラによるPIDサーボ制御は、下記数1のPID制御関数式によって定義される。数1式において、符号Kp、fi、fd、TLPが設計変数であって、これらの値によって、防振、除振特性が変動する。
Kp;比例定数
fi;微分周波数特性
fd;積分周波数特性
TLP;ローパスフィルタ特性
X軸周りの変位θxに関する評価関数Jは、下記数2式により求める。
なお、この定積分は、制御開始5秒経過時から12秒経過時までの区間を積分していることを表している。
この評価関数Jは、小さいほど、変位が小さく、振動が早く減衰したことを表している。
この評価関数Jは、小さいほど、変位が小さく、振動が早く減衰したことを表している。
図4には、アクティブ脚21およびポジションセンサ27を初期設定値でPIDサーボ制御した場合のサーボ、減衰特性をグラフとして示した。3本のアクティブ脚21に設定圧力を付加した状態でチューニングを開始する。このグラフは、縦軸は除振台13のX軸周りの回転角θxの変位を示し、横軸は時間を示している。
まず、電動駆動弁33(331、332、333)を作動させて各ベローズ21aに設定圧力を付加し、除振台13を水平浮上位置まで浮上させる。サーボ制御はオフ状態である。
この定常浮上状態において2秒経過時(t=2)に、3本のアクティブ脚21に設定圧力を付加して、除振台13を水平状態に保持する。同時にPIDサーボ制御がONする。
除振台13が安定した、5秒経過時(t=5)に、外乱を入力すると同時に、評価値Jの積分を開始する。ここでの外乱は、アクティブ脚211、212には、圧力が徐々に高くなるように電動弁を開閉する駆動信号を入力し、アクティブ脚213には、圧力が徐々に下がるように電動駆動弁33(331、332、333)に駆動信号を入力して、除振台13をX軸周りに揺動(振動)させたものである。積分は、12秒経過時(t=12)まで実施する。
12秒経過(t=2)すると、積分を終了するとともに、PIDサーボ制御をオフする。PIDサーボ制御がオフされると、ベローズ21aの内圧が設定圧力に戻され、除振台13が所定の浮上位置まで下降する。
以上の処理を1サイクルとして評価値Jを求める。次に、PIDサーボ制御における設計変数を変更して、前記処理を繰り返し、最も優れた評価値Jが得られる設計変数を求める。本発明の実施形態は、最も優れたサーボ特性、除振特性が得られる設計変数Kp、fi、fd、TLPの組み合わせを、遺伝的解法(GA法;Genetic Algorithm)により変えて除振システムを動作させ、データを遺伝的解法によって収束させるチューニング方法である。
「遺伝的チューニング方法の概要」
まず、本発明のGA法について、理解を容易にするために、係数、設計変数の範囲を一般化して説明する。
まず、本発明のGA法について、理解を容易にするために、係数、設計変数の範囲を一般化して説明する。
「GAの特徴」
設計変数Xが、 Xmin≦X≦Xmax にあるとし、この10進数の設計変数XをMビットの2進数で表すと、
2進数 10進数
[11・・・11] → 2M-1+2M-2+・・・+21+20=2M−1→Xmax
[00・・・00] → 0 →Xmin
[0011・・1] → 2M-3+2M-4+・・・+20=K
0≦K≦2M−1
となる。符号Kは、Mビットに変換した設計変数Xである。このようにMビットで表した設計変数Kを遺伝子の染色体とみなして、本発明の遺伝的アルゴリズムを適用する。なお、Mビットの2進数に変換した設計変数Kは、式(1)、
Xmin+(Xmax−Xmin)×K/(2M−1) ・・・(1)
によって10進数の設計変数Xに戻すことができる。
設計変数Xが、 Xmin≦X≦Xmax にあるとし、この10進数の設計変数XをMビットの2進数で表すと、
2進数 10進数
[11・・・11] → 2M-1+2M-2+・・・+21+20=2M−1→Xmax
[00・・・00] → 0 →Xmin
[0011・・1] → 2M-3+2M-4+・・・+20=K
0≦K≦2M−1
となる。符号Kは、Mビットに変換した設計変数Xである。このようにMビットで表した設計変数Kを遺伝子の染色体とみなして、本発明の遺伝的アルゴリズムを適用する。なお、Mビットの2進数に変換した設計変数Kは、式(1)、
Xmin+(Xmax−Xmin)×K/(2M−1) ・・・(1)
によって10進数の設計変数Xに戻すことができる。
まず、本発明のアルゴリズムの実施形態について、式(2)
Y(x)=sin(πx/4)+2.0 ・・・(2)
の最大値を、0.0≦x≦7.0 の設計範囲で求める場合を例として説明する。
Y(x)=sin(πx/4)+2.0 ・・・(2)
の最大値を、0.0≦x≦7.0 の設計範囲で求める場合を例として説明する。
「初期集団の生成」
8ビットの染色体をN個生成する。符号“N”を「個体数」と呼び、ここではN=4 に設定する。
乱数rを1×8×4(設計変数×ビット数×個体数)回発生させる。つまり、N個の染色体の各ビットについて乱数rを発生させる。なお乱数rは、0から1の範囲で発生させる。
8ビットの染色体をN個生成する。符号“N”を「個体数」と呼び、ここではN=4 に設定する。
乱数rを1×8×4(設計変数×ビット数×個体数)回発生させる。つまり、N個の染色体の各ビットについて乱数rを発生させる。なお乱数rは、0から1の範囲で発生させる。
発生した乱数rに応じてそのビットを“1”または“0”に変換するが、その変換ルール(乱数とビットとの関係)を次のように設定する。
r >0.5 の場合は対応ビットを“1”に設定
r ≦0.5 の場合は対応ビットを“0”に設定
r >0.5 の場合は対応ビットを“1”に設定
r ≦0.5 の場合は対応ビットを“0”に設定
以下のように乱数rが発生したものとして、前記変換ルールに基づいて各ビットを設定する。
r1 =0.4 r2 =0.2 r3 =0.8・・・r8 =0.8 [00100101]
r9 =0.6 r10=0.3 r11=0.3・・・r16=0.8 [10010011]
r11=0.2 r18=0.6 r19=0.8・・・r24=0.7 [01100001]
r25=0.2 r26=0.6 r27=0.3・・・r28=0.8 [01010101]
r1 =0.4 r2 =0.2 r3 =0.8・・・r8 =0.8 [00100101]
r9 =0.6 r10=0.3 r11=0.3・・・r16=0.8 [10010011]
r11=0.2 r18=0.6 r19=0.8・・・r24=0.7 [01100001]
r25=0.2 r26=0.6 r27=0.3・・・r28=0.8 [01010101]
これらの染色体[00100101]、[10010011]、[01100001]、[01010101]、を前記式(1)により10進数に変換すると、
x1=1.015686 x2=4.035294 x3=2.662745 x4=2.333333
となる。これらの値は、いずれも設定範囲内に納まっている。こうして生成した染色体[00100101]、[10010011]、[01100001]、[01010101]を初期集団とする。
x1=1.015686 x2=4.035294 x3=2.662745 x4=2.333333
となる。これらの値は、いずれも設定範囲内に納まっている。こうして生成した染色体[00100101]、[10010011]、[01100001]、[01010101]を初期集団とする。
「適応度の評価」
式(2)に各染色体の値(10進数の値)を代入して、評価関数値を求める。
Y(x)=sin(πx/4)+2.0 ・・・(2)
[00100101] → 2.71576
[10010011] → 1.972284
[01100001] → 2.867561
[01010101] → 2.965926
ここで評価関数値は、大きいものほど適応度が高いことを意味する。この例では4番目の染色体が最も適応度が高い。
式(2)に各染色体の値(10進数の値)を代入して、評価関数値を求める。
Y(x)=sin(πx/4)+2.0 ・・・(2)
[00100101] → 2.71576
[10010011] → 1.972284
[01100001] → 2.867561
[01010101] → 2.965926
ここで評価関数値は、大きいものほど適応度が高いことを意味する。この例では4番目の染色体が最も適応度が高い。
「選択」
現在の染色体と評価関数値の関係は、下記の通りである。
現在の染色体 [00100101] [10010011] [01100001] [01010101]
その評価関数値 2.71576 1.972284 2.867561 2.965926
次に、これらの評価関数値の合計Fを求める。
F=2.71576+1.972284+2.867561+2.965926=10.52154
求めた合計Fと各染色体の評価関数値との比に基づいて、各染色体の選択確率Piを決定する。
P1= 2.71576 /10.52154=0.258
P2= 1.972284/10.52154=0.187
P3= 2.867561/10.52154=0.272
P4= 2.965926/10.52154=0.281
現在の染色体と評価関数値の関係は、下記の通りである。
現在の染色体 [00100101] [10010011] [01100001] [01010101]
その評価関数値 2.71576 1.972284 2.867561 2.965926
次に、これらの評価関数値の合計Fを求める。
F=2.71576+1.972284+2.867561+2.965926=10.52154
求めた合計Fと各染色体の評価関数値との比に基づいて、各染色体の選択確率Piを決定する。
P1= 2.71576 /10.52154=0.258
P2= 1.972284/10.52154=0.187
P3= 2.867561/10.52154=0.272
P4= 2.965926/10.52154=0.281
「染色体の選択」
この選択確率Piに基づいて、所定のアルゴリズムにより染色体を選択する。ここでは、選択確率Piの確率に比例した選択方法により染色体を選択する。選択確率Piは評価関数値の大きさに比例して高くなるので、確率が高いほど、したがって評価関数値が高いほど選択される確率が高くなる。
この選択確率Piに基づいて、所定のアルゴリズムにより染色体を選択する。ここでは、選択確率Piの確率に比例した選択方法により染色体を選択する。選択確率Piは評価関数値の大きさに比例して高くなるので、確率が高いほど、したがって評価関数値が高いほど選択される確率が高くなる。
この例では、いわゆるルーレット方法により染色体を選択する。まず、各選択確率Piの合計を1として、各選択確率Piの範囲を設定する。
0.000≦P1≦0.258
0.258<P2≦(0.258+0.187)=0.445
0.445<P3≦(0.445+0.272)=0.717
0.717<P4≦(0.717+0.281)=0.998
0.000≦P1≦0.258
0.258<P2≦(0.258+0.187)=0.445
0.445<P3≦(0.445+0.272)=0.717
0.717<P4≦(0.717+0.281)=0.998
次に、染色体の個体数4個だけ乱数rを発生させる。乱数rは、0から1の範囲とする。ここでは、下記4個の乱数r1〜r4が発生したものとする。各乱数r1〜r4によって選択される各染色体の選択確率Piは下記の通りである。。
r1=0.1 P1 [00100101]
r2=0.8 P4 [01010101]
r3=0.4 P2 [10010011]
r4=0.9 P4 [01010101]
r1=0.1 P1 [00100101]
r2=0.8 P4 [01010101]
r3=0.4 P2 [10010011]
r4=0.9 P4 [01010101]
この結果、選択確率P1、P2は1回、選択確率P4は2回選択され、選択確率P3は1回も選択されていない。選択された4個の染色体は、下記の通りになる。
[00100101] [01010101] [10010011] [01010101]
[00100101] [01010101] [10010011] [01010101]
「染色体の交叉」
交叉させる親の染色体を2個選択し、次に交叉させる染色体の位置を決定して、選択した2個の親の染色体を、決定した交叉位置で交叉させて、新たな染色体(次世代の染色体)を2個生成する。親の染色体を交叉させることで、両親の性質をある割合で持つ染色体を生成できる。
交叉させる親の染色体を2個選択し、次に交叉させる染色体の位置を決定して、選択した2個の親の染色体を、決定した交叉位置で交叉させて、新たな染色体(次世代の染色体)を2個生成する。親の染色体を交叉させることで、両親の性質をある割合で持つ染色体を生成できる。
「親の選択」
親を選択するための交叉確率Pcを設定する。この交叉確率Pcは、予め設計者が設定する。ただし、その範囲は、0<Pc<1 とする。ここでは、Pc=0.8 に設定したものとする。
親を選択するための交叉確率Pcを設定する。この交叉確率Pcは、予め設計者が設定する。ただし、その範囲は、0<Pc<1 とする。ここでは、Pc=0.8 に設定したものとする。
染色体の個体数Nだけ乱数riを発生させる。ここではN=4なので、4個の乱数riが下記の通り発生したものとする。
r1=0.5 r2=0.2 r3=0.82 r4=0.95
発生した乱数riが、ri>Pcを満足するとき、そのi番目の染色体を親として選択する。したがって、ここでは第1番目および第2番目の染色体を交叉させる親として選択する。選択した染色体は次の通りである。
[00100101] [01010101]
r1=0.5 r2=0.2 r3=0.82 r4=0.95
発生した乱数riが、ri>Pcを満足するとき、そのi番目の染色体を親として選択する。したがって、ここでは第1番目および第2番目の染色体を交叉させる親として選択する。選択した染色体は次の通りである。
[00100101] [01010101]
「交叉位置の決定」
乱数rを発生させて、交叉位置を決定する。ただし、0<r<1 である。ここでは、r=0.2 であったとする。
交叉位置を、次の式により求める。
|(8−1)×r|+1≒2 ただし、小数点以下は切り捨てる。
この処理により、交叉位置は2番目(先頭から2ビット目と3ビット目の間)に決定する。
乱数rを発生させて、交叉位置を決定する。ただし、0<r<1 である。ここでは、r=0.2 であったとする。
交叉位置を、次の式により求める。
|(8−1)×r|+1≒2 ただし、小数点以下は切り捨てる。
この処理により、交叉位置は2番目(先頭から2ビット目と3ビット目の間)に決定する。
「交叉」
選択した2個の親の染色体を、決定した交叉位置で分割する。つまり、それぞれの染色体の先頭から2ビット目までの2ビットと3ビット目から8ビット目までの6ビットに分割し、それぞれの2ビットを他の親の6ビットと結合して、新たな8ビットの染色体を生成する。新たな染色体は、下記の通りである。
[00010101] [01100101]
この2個の染色体と、選択されなかった2個の親の染色体を次の処理に使用する。
選択した2個の親の染色体を、決定した交叉位置で分割する。つまり、それぞれの染色体の先頭から2ビット目までの2ビットと3ビット目から8ビット目までの6ビットに分割し、それぞれの2ビットを他の親の6ビットと結合して、新たな8ビットの染色体を生成する。新たな染色体は、下記の通りである。
[00010101] [01100101]
この2個の染色体と、選択されなかった2個の親の染色体を次の処理に使用する。
「突然変異」
突然変異確率Pmを設定する。この突然変異確率Pmは、予め設計者が設定する。ただし、0<Pm<1とする。ここでは、Pm=0.1に設定されているものとする。
各親の染色体のビット毎に乱数riを発生させる。この実施形態では、
設計変数(1)×個体数(4)×ビット数(8)=32
となり、乱数rを32回発生させることになる。
突然変異確率Pmを設定する。この突然変異確率Pmは、予め設計者が設定する。ただし、0<Pm<1とする。ここでは、Pm=0.1に設定されているものとする。
各親の染色体のビット毎に乱数riを発生させる。この実施形態では、
設計変数(1)×個体数(4)×ビット数(8)=32
となり、乱数rを32回発生させることになる。
発生させた乱数riと突然変異確率Pmとを比較し、ri<Pmを満足するときに、その染色体のビットを反転させる。
突然変異確率Pmは、大きすぎると、折角得られた適応度の高い遺伝子が無駄になり、小さすぎると最適な値を走査する範囲が狭くなり過ぎてしまう。
突然変異確率Pmは、大きすぎると、折角得られた適応度の高い遺伝子が無駄になり、小さすぎると最適な値を走査する範囲が狭くなり過ぎてしまう。
乱数riが次のように発生し、染色体のビットを次のように反転させたものとする。
第1番目の親
r1=0.4 r2=0.6 r3=0.2 r4=0.5
r5=0.7 r6=0.8 r7=0.4 r8=0.2
[00010101] → [00010101]
第2番目の親
r9 =0.2 r10=0.8 r11=0.7 r12=0.4
r13=0.2 r14=0.4 r15=0.7 r16=0.9
[01100101] → [01100101]
第3番目の親
r17=0.05 r18=0.8 r19=0.7 r20=0.8
r21=0.5 r22=0.4 r23=0.4 r24=0.2
[10010011] → [00010011]
第4番目の親
r25=0.2 r26=0.8 r27=0.2 r28=0.4
r29=0.2 r30=0.01 r31=0.7 r32=0.3
[01010101] → [01010001]
第1番目の親
r1=0.4 r2=0.6 r3=0.2 r4=0.5
r5=0.7 r6=0.8 r7=0.4 r8=0.2
[00010101] → [00010101]
第2番目の親
r9 =0.2 r10=0.8 r11=0.7 r12=0.4
r13=0.2 r14=0.4 r15=0.7 r16=0.9
[01100101] → [01100101]
第3番目の親
r17=0.05 r18=0.8 r19=0.7 r20=0.8
r21=0.5 r22=0.4 r23=0.4 r24=0.2
[10010011] → [00010011]
第4番目の親
r25=0.2 r26=0.8 r27=0.2 r28=0.4
r29=0.2 r30=0.01 r31=0.7 r32=0.3
[01010101] → [01010001]
この実施例では、乱数r17、r30に対応するビット、つまり第3番目の親の染色体の第1番目のビット“1”および第4番目の親の第6番目のビット“1”(全角数字)をそれぞれ反転させて“0”にしている。
以上の「適応度の評価」、「選択」、「交叉」および「突然変異」処理を、設計者が設定した世代数分だけ繰り返す。この繰り返しにより、設計値範囲内において、最大値が求まる。
また、前記「選択処理」には「エリート戦略」が含まれていないが、「エリート戦略」を含めることが望ましい。
「エリート戦略」
適応度の評価処理が終了すると、最も適応度が大きい染色体は無条件に次世代に残す。前記実施例では、第4番目の染色体をエリートとして無条件に選択する。残りの3個の染色体について、選択確率Piを決定し、以降の処理を実施する。
「エリート戦略」
適応度の評価処理が終了すると、最も適応度が大きい染色体は無条件に次世代に残す。前記実施例では、第4番目の染色体をエリートとして無条件に選択する。残りの3個の染色体について、選択確率Piを決定し、以降の処理を実施する。
次に、図1〜図4に示した除振台システムに適用する本発明の遺伝的チューニング方法の実施形態について、図5、図6に示したフローチャートを参照して説明する。
本実施の形態では、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPについて、前述の「初期集団の生成」から、「適応度の評価」、「選択」、「交叉」および「突然変異」までの処理を、設計者が設定した範囲内の値に基づいて設計者が設定した世代数分または設定した時間が経過するまで繰り返す。
本実施の形態では、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPについて、前述の「初期集団の生成」から、「適応度の評価」、「選択」、「交叉」および「突然変異」までの処理を、設計者が設定した範囲内の値に基づいて設計者が設定した世代数分または設定した時間が経過するまで繰り返す。
GA処理に入る前処理として、本実施形態の除振台システムの周波数特性G(ω)を測定する(S1)。ここで周波数特性G(ω)とは、除振台13に周波数ωの正弦外乱が付加されたときの定常応答である。
「初期集団の生成」
次に、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPの遺伝子の初期集団を生成する(S3)。この実施形態では、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPの許容範囲内の値を8ビットの2進数に変換する。そうして、この各設計変数Kp、fi、fd、TLPについて、5組の染色体をランダムに生成して、遺伝子の初期集団を生成する。
次に、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPの遺伝子の初期集団を生成する(S3)。この実施形態では、4個の設計変数Kp、fi、fd、TLPの許容範囲内の値を8ビットの2進数に変換する。そうして、この各設計変数Kp、fi、fd、TLPについて、5組の染色体をランダムに生成して、遺伝子の初期集団を生成する。
設計変数Xが、 Xmin≦X≦Xmax にあるとし、この設計変数Xの値を2進数8ビットで表すと、
Xmaxは、[11・・・・11] → 27+26+・・・+21+20=28−1
Xminは、[00・・・・00] → 0
Xは、 [0011・・01] → 25+24+・・・+20=K
0≦K≦28−1
となる。2進数8ビットの設計変数Kを10進数に戻すと、
Xmin+(Xmax−Xmin)×K/(28−1)
となる。
Xmaxは、[11・・・・11] → 27+26+・・・+21+20=28−1
Xminは、[00・・・・00] → 0
Xは、 [0011・・01] → 25+24+・・・+20=K
0≦K≦28−1
となる。2進数8ビットの設計変数Kを10進数に戻すと、
Xmin+(Xmax−Xmin)×K/(28−1)
となる。
この実施形態では4個の設計変数の設計範囲を、例えば、
1×104≦Kp≦1×106
0.01≦fi≦1×10
0.01≦fd≦1×10
0.01≦TLP≦0.1
とする。この設計範囲は、適用する除振台装置の仕様、特性に応じた範囲があり、さらにその範囲内において、予め使用者が設定する値であり、使用者がパーソナルコンピュータ40を使用して入力する。
1×104≦Kp≦1×106
0.01≦fi≦1×10
0.01≦fd≦1×10
0.01≦TLP≦0.1
とする。この設計範囲は、適用する除振台装置の仕様、特性に応じた範囲があり、さらにその範囲内において、予め使用者が設定する値であり、使用者がパーソナルコンピュータ40を使用して入力する。
以上の各設計変数Kp、fi、fd、TLPの設計範囲の値を8ビットの二値[・・・・・・・・]に変換する。このような8ビットの二値を、この実施形態では5組生成する。これらの8ビットの値を各設計変数Kp、fi、fd、TLPの染色体とし、変数Nを初期値1に設定して以下の遺伝的処理を実行する。この実施形態においてNは1〜5の整数であって、何番目の組であるかを識別する変数を表している。
N組目の設計変数を数1式に代入した関数PID(ω)がパーソナルコンピュータ40のプログラムによりセットされる(S5)。
PID(ω)・G(ω)の周波数特性を演算する(S7)。周波数特性G(ω)は、ステップS1の前処理で求めた値を用いる。
ゲイン余裕Gm、位相余裕Pmが設計者が設定した限界値よりも大きいかどうかをチェックする(S9)。
PID(ω)・G(ω)の位相角が180゜となる周波数におけるゲインをρとすると、ゲイン余裕は、
Gm=20log(1/ρ)=-20log(ρ)
で定義され、位相余裕は、
Pm=180゜+∠PID(ω)・G(ωc)
で定義される。ここで、ωcはゲインが0dBとなる周波数である。ゲイン余裕、位相余裕は安定な系が安定限界になるまでゲイン、位相としてどのくらい余裕があるかを示す尺度であり、これが大きければ大きい程、制御系のパラメータが多少変動しても制御系の安定性が保証されることになり、安定性がよいといえる。
Gm=20log(1/ρ)=-20log(ρ)
で定義され、位相余裕は、
Pm=180゜+∠PID(ω)・G(ωc)
で定義される。ここで、ωcはゲインが0dBとなる周波数である。ゲイン余裕、位相余裕は安定な系が安定限界になるまでゲイン、位相としてどのくらい余裕があるかを示す尺度であり、これが大きければ大きい程、制御系のパラメータが多少変動しても制御系の安定性が保証されることになり、安定性がよいといえる。
本実施形態では、予め設計者が設定したゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかの方が小さい場合は制御動作をスキップすることで、安定性を確保した状態でのチューニングを可能にしている。つまり、ゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかが設計者が指定した値よりも大きくない場合は、評価関数Jに、予め設定した非制御時の積分値を代入して、ステップS21に飛ぶ(S9;N、S21)。
ゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれもが設計者が設定した値よりも大きい場合は、制御開始であるタイマーtを0に設定(t=0)する(S9;Y、S13)。
タイマーがt=2になるのを待ち、t=2なったら制御動作を開始する(S15)。つまり、電動空気弁33を駆動してアクティブ脚21に設定圧力を入れ、除振台13を所定の高さ浮上させる。
タイマーがt=5になったときに、外乱として電動空気弁33を駆動する駆動信号を入力すると同時に積分J(評価関数)の計算を開始する(S17)。つまり、3個の電動空気弁33を駆動信号により駆動して除振台13を傾斜させて振動させると同時に、3個の電動空気弁33をPIDサーボ制御して、除振台13を水平に戻すとともに、振動を減衰させる。
以上の動作をタイマーがt=12になるまで(12秒経過するまで)継続し、t=12になったときに積分を終了する(S19)。
N≧5かどうかをチェックし、Nが5未満であればステップS5に戻る。つまり、ステップS5〜S19の処理を、5組の初期集団全てについて繰り返す(S21;N、S5)。
以上のステップS5〜S19の処理により、4種類の設計変数について、5組の評価関数Jが得られる。
以上のステップS5〜S19の処理により、4種類の設計変数について、5組の評価関数Jが得られる。
「エリート選択」
5組の初期集団全てについてステップS5〜S19の処理を繰り返したら、エリート選択処理に進む(S21;Y、S23)。エリート選択処理では、5組の評価関数Jの中で、最も評価関数Jが小さい染色体の組をエリートとして次の世代に無条件で残す。なお、評価関数が予め設定した値よりも小さいものの中から一つまたは複数残してもよい。
5組の初期集団全てについてステップS5〜S19の処理を繰り返したら、エリート選択処理に進む(S21;Y、S23)。エリート選択処理では、5組の評価関数Jの中で、最も評価関数Jが小さい染色体の組をエリートとして次の世代に無条件で残す。なお、評価関数が予め設定した値よりも小さいものの中から一つまたは複数残してもよい。
「ルーレット選択」
次に、エリート選択されなかった残りの評価関数Jの中から、ルーレット選択により任意の値を選択する(S25)。ルーレット選択方法は、先に一般化処理で説明した処理と同様である。
次に、エリート選択されなかった残りの評価関数Jの中から、ルーレット選択により任意の値を選択する(S25)。ルーレット選択方法は、先に一般化処理で説明した処理と同様である。
「交叉処理」
交叉させる親の染色体を2組選択し、次に交叉させる染色体の位置を決定して、選択した2組の対応する親の染色体を、決定した交叉位置で交叉させて、新たな染色体(次世代の染色体)を2組生成する(S27)。
交叉させる親の染色体を2組選択し、次に交叉させる染色体の位置を決定して、選択した2組の対応する親の染色体を、決定した交叉位置で交叉させて、新たな染色体(次世代の染色体)を2組生成する(S27)。
「突然変異」
予め設計者が設定した突然変異確率Pmに基づいて設定された染色体のビットを反転させる(S29)。
予め設計者が設定した突然変異確率Pmに基づいて設定された染色体のビットを反転させる(S29)。
終了条件に該当しているかどうかをチェックする(S31)。終了条件に該当していない場合は、ステップS5に戻って、ステップS5〜S29までの処理を繰り返す(S31;N、S5)。終了条件に該当している場合は、チューニング処理を終了する(S31;Y)。終了条件は、例えば、集束していると判断できる世代、例えば10世代連続して同じ遺伝子がエリートとして選ばれたとき、または一定時間が経過したとき、あるいは前記いずれか早いときである。
終了条件を満足したときは、チューニング処理を終了する(S33)。そうしてパーソナルコンピュータ40によりPID制御関数(ω)・G(ω)の周波数特性を計測してゲイン余裕Gm、位相余裕Pmを計測し(S35)、計算結果と対比して、求めた設計変数が最適かどうかを使用者が判断する(S37)。パーソナルコンピュータ40は、使用者が最適と判断した場合は、使用者のキー操作等を受けて、その設計変数をその除振台システムの制御プログラムの設計値として設定する。使用者が最適と判断しなかった場合は、使用者のキー操作等を受けて、S3からの処理を再度実行する。その際、初期値の一組として、今回のチューニング処理で求めた設計変数を使用する構成としてもよい。
以上の通り本発明の実施形態によれば、ステップS3〜S29の処理を数十世代分繰り返すことで、最適な設計変数を求めることができるので、非常に短時間でチューニング処理が終了する。しかも、チューニング処理中に、ゲイン余裕Gm、位相余裕Pmを計算して、予め設計者が指定したゲイン余裕Gm、位相余裕Pm以下になる場合に外乱を与える制御を実行するとPIDサーボ制御が不安定になるが、本発明の実施形態ではこのような場合は外乱を与える制御を実行しないので、不安定になることも安定限界を超えるおそれもない。
さらに、従来のように設計変数を設計範囲内で段階的に変更して最適値をサーチする方法によると、本実施形態と同様の分解能でチューニングする場合、最大28×28×28×28=232回も繰り返さなくてはならない。
これに対して本発明のチューニング方法によれば、図示実施形態では5×数十の計50〜数百回だけで済むので、非常に短時間で、高分解能かつ高精度のチューニングが可能になる。
これに対して本発明のチューニング方法によれば、図示実施形態では5×数十の計50〜数百回だけで済むので、非常に短時間で、高分解能かつ高精度のチューニングが可能になる。
以上の実施形態は、電動空気弁33(331〜333)のPIDサーボ制御に関するチューニング方法を開示したが、リニアモータ25(251〜253)についても同様にしてチューニング処理できる。
10 床
11 除振台システム
13 除振台
15 移動テーブル
21 アクティブ脚
21a ベローズ
21b べローズ固定底板
21c ベローズ固定天板
211 212 213 アクティブ脚
25 リニアモータ
25a ステータ部
251 252 253 リニアモータ
27 ポジションセンサ
271 272 273 ポジションセンサ
31 エアーポンプ
33 電動空気弁
331 332 333 電動空気弁
40 パーソナルコンピュータ(コンピュータ)
41 A/D・D/Aボード
43 記録媒体
11 除振台システム
13 除振台
15 移動テーブル
21 アクティブ脚
21a ベローズ
21b べローズ固定底板
21c ベローズ固定天板
211 212 213 アクティブ脚
25 リニアモータ
25a ステータ部
251 252 253 リニアモータ
27 ポジションセンサ
271 272 273 ポジションセンサ
31 エアーポンプ
33 電動空気弁
331 332 333 電動空気弁
40 パーソナルコンピュータ(コンピュータ)
41 A/D・D/Aボード
43 記録媒体
Claims (16)
- 除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振システムであって、
前記制御手段は、前記制御関数の複数個の設定値を、
前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定処理と、
該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定する制振作動処理と、
該制振動作ステップで測定した制振特性の評価値を算出する評価ステップと、
前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の個数だけ染色体を選択する選択処理と、
前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させて前記初期値を代替する値を求める交叉処理とを含み、
前記制振動作処理、評価処理、選択処理および交叉処理を繰り返して設定し、該設定した制御関数の設定値に基づいて制振制御動作すること、を特徴とする除振システム。 - 前記交叉処理の後に、前記交叉させた後の各染色体のビットの一部を反転させる突然変異処理を含む請求項1記載の除振システム。
- 前記評価処理と選択処理の間に、前記評価値が所定値以上の染色体を無条件で選択し、残りの染色体により前記交叉処理を行うエリート選択処理を含む請求項1または2記載の除振システム。
- 前記染色体生成処理では、複数組の染色体を生成し、各組の染色体毎に前記評価処理を実行し、その後前記次の各処理を実行する請求項1乃至3のいずれか一項記載の除振システム。
- 前記評価処理、選択処理および交叉処理の繰り返しは、所定世代の染色体が得られたときに終了する請求項1乃至4のいずれか一項記載の除振システム。
- 前記制御手段は、前記除振台の中央を直交する2軸周りの変位および加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段が検出した変位および加速度に基づいて、前記アクティブアクチュエータをPID制御関数に基づいてPIDサーボ制御し、前記設定値は、該PID制御関数で使用する設計変数である請求項1乃至5のいずれか一項記載の除振システム。
- 前記制振動作処理の前に、予め測定された前記除振台の周波数特性G(ω)と、前記PID制御関数に前記初期値を代入して演算した関数PID(ω)とによって演算したゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかが、予め設定されたゲイン余裕Gm、位相余裕Pmの限界値を超えるか否か判別し、いずれかが超えていると判別したときは前記制振動作処理をスキップする、判別処理を実行する請求項1乃至6のいずれか一項記載の除振システム。
- 除振台を複数のアクティブアクチュエータにより支持し、所定の制御関数に従って前記アクティブアクチュエータを制振制御する制御手段を備えた除振システムにおいて、前記制御関数の複数個の設定値を遺伝的操作により求める方法であって、
前記制御関数の各設定値の許容範囲内の値を所定ビット数の二値の初期値に変換して染色体を生成する染色体生成設定ステップと、
該初期値を前記制御関数に代入し、前記除振台に外乱を付与して前記制御手段に制御動作させて制振特性を測定する制振作動ステップと、
該制振動作ステップで測定した制振特性の評価値を算出する評価ステップと、
前記評価値が所定範囲の染色体の中から、前記設定値の個数だけ染色体を選択する選択ステップと、
前記選択した染色体の中から2個以上の染色体を選択し、各染色体のビットの一部を他の染色体のビットと交換して交叉させて前記初期値を代替する値を求める交叉ステップと、を含み、
前記制振動作ステップ、評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップを繰り返すこと、を特徴とする除振システムのチューニング方法。 - 前記交叉ステップの後に、前記交叉させた後の各染色体のビットの一部を反転させる突然変異ステップを含む請求項8記載の除振システムのチューニング方法。
- 前記評価ステップと選択ステップの間に、前記評価値が所定値以上の染色体を無条件で選択し、残りの染色体により前記交叉ステップを行うエリート選択ステップを含む請求項8または9記載の除振システムのチューニング方法。
- 前記染色体生成ステップでは、複数組の染色体を生成し、各組の染色体毎に前記評価ステップを実行し、その後前記次の各ステップを実行する請求項8乃至10のいずれか一項記載の除振システムのチューニング方法。
- 前記評価ステップ、選択ステップおよび交叉ステップの繰り返しは、所定世代の染色体が得られたときに終了する請求項8乃至11のいずれか一項記載の除振システムのチューニング方法。
- 前記制御手段は、前記除振台の中央を直交する2軸周りの変位および加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段が検出した変位および加速度に基づいて、前記アクティブアクチュエータをPID制御関数に基づいてPIDサーボ制御し、前記設定値は、該PID制御関数で使用する設計変数である請求項8乃至12のいずれか一項記載の除振システムのチューニング方法。
- 前記制振動作ステップの前に、予め測定された前記除振台の周波数特性G(ω)と、前記PID制御関数に前記初期値を代入して演算した関数PID(ω)とによって演算したゲイン余裕Gmおよび位相余裕Pmのいずれかが、予め設定されたゲイン余裕Gm、位相余裕Pmの限界値を超えるか否か判別し、いずれかが超えていると判別したときは、前記制振動作ステップをスキップする、判別ステップを備えている請求項8乃至13のいずれか一項記載の除振システムのチューニング方法。
- コンピュータと、該コンピュータに読み取り可能な請求項8乃至14のいずれか一項に記載のチューニング方法を該コンピュータで実行する処理プログラムを記録した記録媒体とを有するチューニング装置により、請求項8乃至14のいずれか一項記載のチューニング方法を実行することを特徴とする除振システムのチューニング装置。
- 請求項8乃至14のいずれか一項に記載のチューニング方法をコンピュータで実行する処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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