JPH10220475A - Lmiベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置 - Google Patents

Lmiベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置

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JPH10220475A
JPH10220475A JP9036893A JP3689397A JPH10220475A JP H10220475 A JPH10220475 A JP H10220475A JP 9036893 A JP9036893 A JP 9036893A JP 3689397 A JP3689397 A JP 3689397A JP H10220475 A JPH10220475 A JP H10220475A
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JP
Japan
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magnetic bearing
control
bearing device
lmi
gain schedule
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Application number
JP9036893A
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English (en)
Inventor
Kenzo Nonami
健蔵 野波
Shiburioguru Serimu
シブリオグル セリム
Akira Yamauchi
明 山内
Yasushi Maejima
靖 前島
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Publication date
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Publication of JPH10220475A publication Critical patent/JPH10220475A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps
    • F16C2360/45Turbo-molecular pumps

Landscapes

  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強いジャイロ効果が作用するLPVシステム
に対し、全ての回転数に渡り連続して最適に安定な制御
の可能な磁気軸受装置を提供する。 【解決手段】 LMIベースで設計され、凸最適化を満
足する、異なる回転数を対象とした2台のH∞補償器K
(θmax )とK(θmin )を配設する。そして、この各
H∞補償器は、それぞれ内挿補間により求めた係数α1
及びα2 を乗じ、並列に接続する。両H∞補償器の出力
は加算する。ここで、係数α1 及びα2 はその総和が1
となるように、また回転速度センサ16で計測した回転
数ωz に依存しつつ連続的に変化させる(内挿補間によ
る)。半径方向位置センサ8により計測した半径方向位
置と指令値r間の誤差を算出し、その誤差に基づきLM
IゲインスケジュールH∞演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLMI(線形行列不
等式)ベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受
装置に係わり、特に強いジャイロ効果が作用するLPV
(線形パラメータ変動)システムに対し、全ての回転数
に渡り連続して安定制御の可能な磁気軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図19に、ターボ分子ポンプを例にとり
磁気軸受に関する概略の制御概念図を示す。但し、ター
ボ分子ポンプ内部の構成は図2に後述する。図示しない
回転子2の半径方向の位置制御は図示しない半径方向位
置センサ8x及び8yで各々回転子2のx方向又はy方
向の位置を検出し、PID調節機能を有する補償回路1
0x及び10yを介し、図示しない電流アンプ14で電
流増幅後図示しない半径方向電磁石4x及び4yを駆動
することで能動的に行っている。このとき半径方向の位
置制御は固定補償器である補償回路10をx方向とy方
向と2台使用して各々独立した制御を行っている。回転
子2は半径方向電磁石4等の制御により磁気浮上をして
おり、高速回転した場合にはジャイロ効果を少なからず
生じている。そして、ジャイロ効果によって前進歳差運
動と後進歳差運動を発生し、固有振動数の変化によって
制御性能が劣化してくる。前進歳差運動及び後進歳差運
動は、回転子2の不釣り合いや外部振動によって励起さ
れやすい。その結果、前向きの歳差運動の共振点が通過
出来なかったり、後ろ向きの歳差運動による不安定現象
が発生したりする。そして、最悪の場合には、回転子2
は図示しない保護ベアリング等に接触し異音を生じた
り、保護ベアリングに接触したまま回転するいわゆる連
れ回り現象を生じ回転不能となったりする。このように
回転数に依存するシステムは、線形時不変システム(L
TI)と対比して一般に線形パラメータ変動システム
(LPV)と呼ばれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前進歳差運
動と後進歳差運動の共振点は回転数に従い静止状態を同
一起点として大きく変動する。図20に回転数に依存す
る固有振動数線図を示す。例えば、6,000rpmの
回転数に対し、回転子2の歳差運動の共振点はおよそ3
7(HZ )と77(HZ )である。前述した従来の固定
補償器を用いた制御では、補償器の設計時に対象とした
回転数の近傍では不釣り合いが大きい場合でも安定化出
来るが、この回転数を大きく外れた場合には安定性を失
するおそれがあった。これは、固定補償器を複数台用い
複数の回転数を対象として補償器を設計し切り換え制御
した場合にも固定補償器の数に応じて緩和されるが、切
り換える回転数付近では同様の問題があった。また、従
来のゲインスケジュール制御はLPVシステムに対して
パラメータ変動が穏やかなときは適用が可能であった。
しかしながら、このときの補償器の設計はジャイロ効果
を考慮しないLTIシステムを対象としたものであり、
強いジャイロ効果が作用するLPVシステムの場合には
安定性やロバスト性に問題があった。
【0004】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、請求項1乃至請求項5記載の発明は、強
いジャイロ効果が作用するLPVシステムに対し、全て
の回転数に渡り連続して最適に安定制御の可能な磁気軸
受装置を提供することを目的とする。
【0005】請求項6記載の発明は、LMIベースゲイ
ンスケジュール制御に基づく半径方向位置制御の異常時
に減速及び停止を安定して行える磁気軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】請求項7記載の発明は、複数個の磁気軸受
装置に対応し最適なLMIベースゲインスケジュール制
御が行える磁気軸受装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、ジャイロ効果を有する回転体の半径方向位置制
御を行う磁気軸受装置であって、LMIベースで設計さ
れ凸最適化を満足する異なる回転数を対象とした複数の
H∞補償器と、該H∞補償器に付加する各係数の総和が
1となるように前記回転体で計測した回転数に依存しつ
つ各係数を連続的に変化させるゲインスケジュール部を
備える制御手段と、前記回転体より計測した半径方向位
置と指令値間の誤差を算出する位置誤差算出部と、該位
置誤差算出部の出力に基づき前記制御手段でLMIゲイ
ンスケジュールH∞演算を行い出力信号を算出し、該出
力信号に基づき前記回転体の半径方向位置制御を行うよ
うに構成した。本発明である磁気軸受装置は、異なる回
転数を対象として複数のH∞補償器をLMIベースで設
計する。そして、このH∞補償器にはゲインスケジュー
ルをするために内挿補間によりそれぞれ係数を付加す
る。係数はその総和が1となるように、また回転体で計
測した回転数に依存しつつ各係数を連続的に変化出来る
ようにする。一方、回転体より計測した半径方向位置と
指令値間の誤差を算出する。そして、その誤差に基づき
LMIゲインスケジュールH∞演算を行い、その結果に
基づき回転体の半径方向位置制御を行う。このように形
成することにより、制御対象が回転数に応じて変化する
LPVシステムに対しても、補償器を同様に回転数に応
じて変化させることで、全ての回転数に渡り凸最適化を
満足しつつ最適に安定して半径方向の位置制御を行うこ
とが出来る。
【0008】また、本発明(請求項2)は、前記制御手
段の設計は、前記回転体の不釣り合いによる遠心力を起
動時より定格回転数付近まで線形化して行った。回転体
の不釣り合いによる遠心力は、回転数の2乗に比例して
増大する。しかし、かかる非線形のままではLPVシス
テムとして表記が出来ない。また、この遠心力を無視し
て補償器を設計することは、不釣り合いがある一定値を
越えた場合に半径方向の位置制御が不安定となる可能性
を生ずる。そこで、この遠心力を起動時より定格回転数
付近まで線形化して補償器の設計を行った。起動時より
定格回転数付近まで線形化したことで、より外乱の影響
を強く考慮した形での補償器設計が行える。このことに
より、不釣り合いが大きくても一層最適に安定性の大き
い半径方向の位置制御を行うことが出来る。
【0009】更に、本発明(請求項3)は、前記H∞補
償器を設計するのに必要な制御系ブロック図において、
ノミナルプラントの入力側に配設された第1のフィルタ
は5キロヘルツ以下を制御帯域とする様に重み付けを
し、前記ノミナルプラントの出力側に配設された第2の
フィルタは0.1ヘルツ以上で積分特性を示す様に重み
付けをして構成した。H∞補償器の設計において、重み
関数に独自のフィルタを用いた。第1のフィルタは1キ
ロヘルツ以下で微分特性を示す様に重み付けをした。こ
のことにより、制御入力を制限し、モデリング時に省略
した高次モードの影響を抑える。また、かかる重み付け
は、電流アンプの飽和の面からも有効である。一方、第
2のフィルタは0.1ヘルツ以上で積分特性を示す様に
重み付けをした。低周波において積分特性を有すること
により、定常ロバスト性(経時変化等があっても時間の
経過に対し誤差が速やかに0に収束する)を満足するこ
とが出来る。このように、重み関数として2つのフィル
タのみでH∞補償器を設計するのに必要な制御系を構成
することも可能であるが、請求項4記載の発明のよう
に、前記ノミナルプラントに接続された制御器の入力側
に配設された第3のフィルタは積分特性を示す様に重み
付けをしてもよい。第1のフィルタ及び第2のフィルタ
に加えて第3のフィルタを配設したことにより、自由度
を増大出来、より繊細な制御を行うことが出来る。ま
た、H∞補償器の個数は理論上は幾つでも可能である
が、請求項5記載の発明のように、前記H∞補償器の個
数は2つとすることも出来る。内挿補間で組み合わせる
補償器の個数を2つとすることで、繁雑なアルゴリズム
によらず容易に解が得られ、かつ演算時間が冗長になら
ない。従って、現実的なLMIゲインスケジュールH∞
補償器を設計することが出来る。
【0010】更に、本発明(請求項6)は、前記回転体
より計測した半径方向位置と前記出力信号間の誤差を算
出し、該誤差が予め定めた値より大きいときに異常と判
別する出力異常判別手段と、該出力異常判別手段の出力
に基づき前記制御手段から他の微分補償機能を有する制
御器若しくは低次数のPID制御器に接続を切り換える
切り換え手段を備えて構成した。本発明では、制御手段
で演算した出力信号と、回転体より実際に計測した半径
方向位置を比較しその誤差を算出する。そして、誤差が
異常値のとき数値を収束させるため、他の微分補償機能
を有する制御器若しくは低次数のPID制御器に切り換
え、減速又は停止させる。制御器は微分補償機能を有す
ればディジタルでもアナログでもよい。この制御器はバ
ックアップの意味から制御手段とは独立させて設ける。
減速中に回転体を浮かせることが出来れば十分なので、
制御器は低次数とすればよい。低次数とすることで制御
器自体も簡素化してコンパクトに構成出来る。
【0011】更に、本発明(請求項7)は、前記磁気軸
受装置は同一若しくは異なるパラメータを有する複数個
の磁気軸受装置からなり、前記パラメータの内の少なく
とも一つを検出する前記磁気軸受装置に配設された複数
個の検出手段と、該検出手段の出力に基づき前記各磁気
軸受装置を個別認識する認識手段と、前記各磁気軸受装
置に対応して構成された複数個の前記制御手段と、前記
認識手段により認識された磁気軸受装置と対応する前記
制御手段を連結する連結手段を備えて構成した。本発明
では、制御対象として複数個の磁気軸受装置が存在す
る。そして、これらの磁気軸受装置は容量等を異にして
もよいし同じものとしてもよい。各磁気軸受装置を個別
認識するため、各磁気軸受装置には検出手段が配設され
ている。個別認識は各磁気軸受装置に固有のパラメータ
の内の少なくとも一つを検出することで行う。その後、
個別認識された磁気軸受装置は対応する制御手段と切り
換え接続され、その結果各磁気軸受装置に則した形で最
適なLMIベースゲインスケジュール制御を行うことが
出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態であ
るLMIベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸
受装置について説明する。まず、LMIアプローチに基
づきゲインスケジュールH∞制御を定式化することから
説明する。数1は一般化制御対象の状態方程式である。
【0013】
【数1】 ここで、xは制御対象の状態量ベクトル、zは制御量ベ
クトル、yは観測出力ベクトル、ωは外生信号ベクト
ル、uは制御入力ベクトルである。一般化制御対象と
は、外生信号ベクトルwと制御量ベクトルzを考慮した
制御対象である。以下にLTIシステムの場合のH∞準
最適制御問題について述べる。数2は制御器の状態方程
式である。
【0014】
【数2】 制御器の入力は制御対象の出力yであり、また制御器の
出力は制御対象の入力uである。数1及び数2を纏めて
表記すると数3になる。
【0015】
【数3】 但し、各マトリクスは数4及び数5の通りである。
【0016】
【数4】
【数5】 ここに、安定な解を有するためには、有界実定理より数
6を満たす正定なリアプノフ関数V(x)=xT pxが
存在することが条件となる。
【0017】
【数6】 即ち、H∞準最適制御問題はxcl>0に対して数7の不
等式の解が存在することと等価になる。
【0018】
【数7】 数7はまた、数8乃至数10を満足する2つの対象行列
RとSが存在することと等価である。
【0019】
【数8】 但し、NR は(B2 T ,D12 T )の零空間を示す。
【0020】
【数9】 但し、NS は(C2 ,D12)の零空間を示す。
【0021】
【数10】 数7至数10はLTIシステムにおける一般的な表記法
である。数8乃至数10の連立不等式の解を制御系CA
Dによって求めることで制御器のマトリクスΩを求める
ことが出来る。次に、LTIシステムに対し、制御器の
動特性を実測値θ(t)に依存して変化させることを考
える。これは、すなわちLPVシステムの場合のH∞準
最適制御問題に相当する。以下、LPVシステムをLT
Iシステムに対比させて述べていく。まず、数1は数1
1のように表すことが出来る。
【0022】
【数11】 また、数8乃至数10は数12乃至数14のように表す
ことが出来る。
【0023】
【数12】
【数13】
【数14】 ここで、Ai ,B1i,C1i,D11i はポリトープ型パラ
メータθ=θi でのA(θ),B1 (θ),C1
(θ),D11(θ)のパラメータ値である。θはポリト
ープ型パラメータであるので、数15のように表すこと
が出来る。
【0024】
【数15】 以上により、制御対象が数11に示されるように回転数
に応じて変化するとき(LPVシステム)、制御器もそ
れに応じ数16に示すように変化する。
【0025】
【数16】 数12乃至数14は、例えば凸最適化アルゴリズムを使
ったツールボックス(LMI Control Too
lbox,MATLAB)等で解くことが出来る。
【0026】次に磁気軸受系のモデリングについて説明
する。磁気軸受系の運動方程式は数17のように表すこ
とが出来る。
【0027】
【数17】 数17には回転体の不釣り合いによる遠心力の項が含ま
れており、この項は回転数の2乗に比例するため、この
ままではLPVシステムとして表記出来ず、結果として
制御器を求めることが出来ない。そこで、ωz 2 をγp
ωz と置き換えた。このことにより、回転体の不釣り合
いを制御器設計に反映することが出来た。また、この遠
心力を図1に示すように起動時より定格回転数付近まで
線形化したことで、より外乱の影響を強く考慮した形で
の補償器設計を行った。このことにより、不釣り合いが
大きくても一層安定性の大きい半径方向の位置制御を行
うことが出来る。また、各パラメータは例えば表1に基
づき定められる。
【0028】
【表1】 対象とした磁気軸受系を図2に示す。図2において、上
側半径方向電磁石4はそれぞれx方向とy方向に制御可
能なように一対ずつ配設されている。半径方向位置セン
サ8は主軸13の上側の半径方向の位置を検出するよう
になっている。また、同様に下側電磁石17もx方向と
y方向に制御可能なように一対ずつ配設されている。位
置センサ18は主軸13の下側の半径方向の位置を検出
するようになっている。ここで、下側電磁石17につい
ては永久磁石に置き換えることが可能で、下側半径方向
位置センサ18を省くことも出来る。この場合、上側x
軸及びy軸にそれぞれ作用する上側半径方向電磁石4の
吸引力fxu,fyuが回転子2を能動的に浮上させるのに
用いられ、数18のように表すことが出来る。
【0029】
【数18】 上記によって、制御対象は数19に示すLPVシステム
となる。
【0030】
【数19】 また、観測出力は数20のようになる。
【0031】
【数20】 次にLMIゲインスケジュールH∞制御器の設計につい
て説明する。数15において、r=2とした場合を数2
1に示す。
【0032】
【数21】 H∞補償器の個数は理論上は幾つでも可能であるが、r
=2としたことで、数12乃至数14の解が容易に得ら
れ、かつ演算時間が冗長にならない。従って、現実的な
LMIゲインスケジュールH∞補償器を設計することが
出来た。但し、rは2に限定するものではなく、3とし
ても同様に現実的なLMIゲインスケジュールH∞補償
器を設計することが出来る。但し、C1 ,D11はこの制
御対象については線形時不変形(LTI)となるため一
般化制御対象は数22のようになる。
【0033】
【数22】
【数23】 数23を元に次に述べる重み関数を用いて補償器K(θ
max )とK(θmin )が設計される。任意のθにおける
補償器は、内挿補間により数24で与えられる。
【0034】
【数24】 図3には制御系のブロック図を示す。H∞補償器の設計
において、制御量zに付加する重み関数W1 ,W2 (若
しくは自由度を増しより繊細な制御を行うためにW3
付加するようにしてもよい。)が重要となる。図3にお
いて、重み関数W1 は、ノミナルプラントPの入力側に
配設されている。一方、重み関数W2 はノミナルプラン
トPの出力側に配設されている。また、重み関数W3
は、補償器K(θ)の入力側に配設されている。一般に
2 は、定常ロバスト性(経時変化等があっても時間の
経過に対し誤差が速やかに0に収束する)を満足するた
めに、低周波において積分特性を有する様に構成する。
ここでは、図4に示すように0.1ヘルツ以上で積分特
性を示す様に重み付けをして構成した。また、直流ゲイ
ンが0デシベル以下になるように重み付けを行った。但
し、直流ゲインは20デシベル以下で設定するのが望ま
しい。一方、W1 は制御入力を制限し、モデリング時に
省略した高次モードの影響を抑えるため、高周波におい
てゲインを大きくする。ここでは、図4に示すように5
キロヘルツ以下に制御帯域を限定する様に重み付けを行
った。また、かかる重み付けは、電流アンプの飽和の面
からも有効である。更に、W3 は図4に示すように積分
特性を示す様に重み付けを行った。以上に基づき設計し
たLMIゲインスケジュールH∞制御系の全体概念図を
図5に示す。図5において、補償器はK(θmax )とK
(θmin )の2つを配設する。そして、この各H∞補償
器にはゲインスケジュールをするために内挿補間により
求められた係数α1 及びα2 が直列に接続されている。
係数はその総和が1となるように、また回転速度センサ
16で計測した回転数ωz に依存しつつ各係数を連続的
に変化出来るようにする。但し、この補償器及び係数は
図6に示す様に数値演算処理器20にて演算処理され、
集中形制御系となっている。この数値演算処理器20は
バックアップ等を考慮しなければ1台で足りる。この点
は、図19に示した従来のPID補償器を使用した制御
系がx軸に1台、y軸に1台必要になる分散形制御系で
あり、本質的に相違する。一方、半径方向位置センサ8
より計測した半径方向位置と指令値r間の誤差eを算出
する。そして、その誤差eに基づきLMIゲインスケジ
ュールH∞演算を行い、その結果に基づき主軸13の半
径方向位置制御を行う。このように形成することによ
り、制御対象が回転数に応じて変化するLPVシステム
に対しても、補償器を回転数に応じて変化させること
で、全ての回転数に渡り凸最適化を満足しつつ最適に安
定して半径方向の位置制御を行うことが出来る。バイア
ス電流22は主軸13を平衡状態に置くために所定電圧
を供給している。図7にPID制御器のボード線図を、
また図8にLMIゲインスケジュールH∞制御器の3次
元で表現したボード線図を示す。PID制御器が回転数
によらず固定した特性を有するのに対し、LMIゲイン
スケジュールH∞制御器は回転数に応じて特性が変化し
ている。
【0035】次に、PID制御器の閉ループ系のゲイン
線図(シミュレーション)を図9に、またLMIゲイン
スケジュールH∞制御器の閉ループ系のゲイン線図(シ
ミュレーション)を図10に共に3次元で表現する。L
MIゲインスケジュールH∞制御器では、回転数が変化
しても共振によるピークが現れない。また、PID制御
器のステップ応答(シミュレーション)を図11に、L
MIゲインスケジュールH∞制御器のステップ応答(シ
ミュレーション)を図12に示す。LMIゲインスケジ
ュールH∞制御器の方が収束も速く、振動も少ない。そ
の結果、整定性及び安定性に有効であることが分かる。
【0036】次に、高速回転時の実験結果を元に両制御
器を比較する。図13及び図14はそれぞれPID制御
器及びLMIゲインスケジュールH∞制御器で、回転体
の不釣り合いが小さいとき(ノミナルケース)の位置セ
ンサ8で検出した主軸13の中心軌跡を示す。軌跡の振
れはX−Yリサージュで求めている。中心軌跡の平均直
径は、PID制御器とLMIゲインスケジュールH∞制
御器でほぼ同じである。H∞制御では一般に最悪外乱や
未知の不確かさに備えて、閉ループ系の安定化とロバス
ト性を最優先に設計されるため、ノミナルケースでは保
守的な制御がなされることが多い。このため、PID制
御のような従来の制御はノミナルなケースに対して、ロ
バスト制御より良い結果が得られることが多い。ここで
は、両者がほぼ一致していることからLMIゲインスケ
ジュールH∞制御器が保守的な制御器ではないことが判
断される。また、図15及び図16にはそれぞれPID
制御器及びLMIゲインスケジュールH∞制御器で、回
転体の不釣り合いが大きいときの位置センサ8で検出し
た主軸13の中心軌跡を示す。PID制御器では制御不
能の状態であっても、LMIゲインスケジュールH∞制
御器では安定に制御出来ることが分かる。
【0037】次に、本発明の第2実施形態であるLMI
ベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置に
ついて説明する。図17に本発明の第2実施形態のブロ
ック構成図を示す。図17において、異常判別器30
は、半径方向位置センサ8で計測した半径方向位置と数
値演算処理器20の出力信号間の誤差を算出する。そし
て、その誤差の大きさが予め定めた値より大きいときに
異常と判別する。スイッチ32は通常は数値演算処理器
20側に接続されているが、異常と判別されたときは数
値を収束させるため別途独立して配設されたサブ制御器
34側に切り換えられる。このとき、同時にモータ駆動
ドライブ24への減速指令も出され減速または停止が行
われる。この数値演算処理器20またはサブ制御器34
の出力信号は、電流アンプ14で電流増幅後半径方向電
磁石4を駆動する。サブ制御器34は、微分補償機能を
有する制御器であるか、または低次数のPID制御器で
ある。減速中に回転体を浮かせることが出来れば十分な
ので、制御器は低次数とすればよい。低次数とすること
で制御器自体も簡素化出来る。
【0038】次に、本発明の第3実施形態であるLMI
ベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置に
ついて説明する。図18に本発明の第3実施形態のブロ
ック構成図を示す。図18において、ターボ分子ポンプ
40a及び40bは、それぞれ大型と小型であり、異な
る容量を有している。ダミーセンサ42a及び42b
は、ターボ分子ポンプに内蔵され、各ポンプに対応した
パラメータを出力する。ダミーセンサ42は、例えば抵
抗値やインダクタンスの差として出力される。ポンプ機
種判別器44では、ダミーセンサ42からの信号により
ターボ分子ポンプがいずれの機種かを判別する。そし
て、その判別の結果に基づき、スイッチ46で大型用の
数値演算処理器20aまたは小型用の数値演算処理器2
0bの何れかに切り替えられて、LMIベースゲインス
ケジュール制御が行われる。その結果、各磁気軸受装置
に則した形で最適なLMIベースゲインスケジュール制
御を行うことが出来る。なお、ターボ分子ポンプは大小
2台としたが、3台以上でも同様に制御が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明(請求項1)
によれば、磁気軸受装置においてLMIゲインスケジュ
ールH∞制御が行えるように構成した。このため、制御
対象が回転数に応じて変化するLPVシステムに対して
も、補償器を回転数に応じて変化させることで、全ての
回転数に渡り最適(凸最適)に安定な半径方向の位置制
御を行うことが出来る。即ち、強いジャイロ効果を有す
る磁気軸受装置の性能を向上出来る。
【0040】また、本発明(請求項2)によれば、回転
体の不釣り合いによる遠心力を起動時より定格回転数付
近まで線形化したことにより、LPVシステムとしての
表記が出来、不釣り合いが大きくても安定性の大きい制
御器の設計をすることが出来る。
【0041】更に、本発明(請求項3)によれば、制御
系ブロック図において第1のフィルタと第2のフィルタ
の重み付けを工夫したことで、高次モードの影響やアン
プの飽和を抑えたり、低周波において定常ロバスト性を
満足することが出来る。
【0042】更に、本発明(請求項4)によれば、制御
系ブロック図において第3のフィルタの重み付けを工夫
したことで、請求項3の効果に加え自由度を一層増大出
来、より繊細な制御を行うことが出来る。
【0043】更に、本発明(請求項5)によれば、H∞
補償器の個数を2つとしたことにより、繁雑なアルゴリ
ズムによらず容易に解が得られ、かつ演算時間が冗長に
ならない。従って、現実的なLMIゲインスケジュール
H∞補償器を設計することが出来る。
【0044】更に、本発明(請求項6)によれば、出力
異常判別手段で異常と判別したときに制御手段から他の
微分補償機能を有する制御器若しくは低次数のPID制
御器に接続を切り換えるように構成したので、半径方向
位置制御の異常時に減速及び停止を安定して行える。
【0045】更に、本発明(請求項7)によれば、複数
個の磁気軸受装置とこれらの磁気軸受装置を個別認識す
る認識手段と各磁気軸受装置に対応した制御手段等を備
えて構成したので、各磁気軸受装置に則した形で最適な
LMIベースゲインスケジュール制御を行うことが出来
る。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転体の不釣り合いによる遠心力を示す図
【図2】 磁気軸受系の概念図
【図3】 制御系のブロック図
【図4】 重み関数の周波数特性
【図5】 LMIゲインスケジュールH∞制御系の全体
概念図
【図6】 本発明の第1実施形態の全体構成図
【図7】 PID制御器のボード線図
【図8】 LMIゲインスケジュールH∞制御器の3次
元で表現したボード線図(シミュレーション)
【図9】 PID制御器の閉ループ系のゲイン線図(シ
ミュレーション)
【図10】 LMIゲインスケジュールH∞制御器の閉
ループ系のゲイン線図(シミュレーション)
【図11】 PID制御器のステップ応答(シミュレー
ション)
【図12】 LMIゲインスケジュールH∞制御器のス
テップ応答(シミュレーション)
【図13】 PID制御器の4,8000rpmにおけ
るノミナルケースの中心軌跡(実験)
【図14】 LMIゲインスケジュールH∞制御器の
4,8000rpmにおけるノミナルケースの中心軌跡
(実験)
【図15】 PID制御器の4,8000rpmにおけ
る回転体の不釣り合いが大きいときの中心軌跡(実験)
【図16】 LMIゲインスケジュールH∞制御器の
4,8000rpmにおける回転体の不釣り合いが大き
いときの中心軌跡(実験)
【図17】 本発明の第2実施形態のブロック構成図
【図18】 本発明の第3実施形態のブロック構成図
【図19】 磁気軸受に関する従来の概略制御概念図
【図20】 回転速度・固有振動数線図
【符号の説明】
2 回転子 4 半径方向電磁石(上側) 8 半径方向位置センサ(上側) 10 補償回路 13 主軸 14 電流アンプ 16 回転速度センサ 17 半径方向電磁石(下側) 18 半径方向位置センサ(下側) 20,20a,20b 数値演算処理器 22 バイアス電流 24 モータ駆動ドライブ 30 異常判別器 32,46 スイッチ 34 サブ制御器 40a,40b ターボ分子ポンプ 42a,42b ダミーセンサ 44 ポンプ機種判別器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャイロ効果を有する回転体の半径方向
    位置制御を行う磁気軸受装置であって、LMIベースで
    設計され凸最適化を満足する異なる回転数を対象とした
    複数のH∞補償器と、該H∞補償器に付加する各係数の
    総和が1となるように前記回転体で計測した回転数に依
    存しつつ各係数を連続的に変化させるゲインスケジュー
    ル部を備える制御手段と、前記回転体より計測した半径
    方向位置と指令値間の誤差を算出する位置誤差算出部
    と、該位置誤差算出部の出力に基づき前記制御手段でL
    MIゲインスケジュールH∞演算を行い出力信号を算出
    し、該出力信号に基づき前記回転体の半径方向位置制御
    を行うことを特徴とするLMIベースゲインスケジュー
    ル制御を用いた磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段の設計は、前記回転体の不
    釣り合いによる遠心力を起動時より定格回転数付近まで
    線形化して行ったことを特徴とする請求項1記載のLM
    Iベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 前記H∞補償器を設計するのに必要な制
    御系ブロック図において、ノミナルプラントの入力側に
    配設された第1のフィルタは5キロヘルツ以下を制御帯
    域とする様に重み付けをし、前記ノミナルプラントの出
    力側に配設された第2のフィルタは0.1ヘルツ以上で
    積分特性を示す様に重み付けをしたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のLMIベースゲインスケジュ
    ール制御を用いた磁気軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記ノミナルプラントに接続された制御
    器の入力側に配設された第3のフィルタは積分特性を示
    す様に重み付けをしたことを特徴とする請求項3記載の
    LMIベースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受
    装置。
  5. 【請求項5】 前記H∞補償器の個数は2つとしたこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のLMIベー
    スゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記回転体より計測した半径方向位置と
    前記出力信号間の誤差を算出し、該誤差が予め定めた値
    より大きいときに異常と判別する出力異常判別手段と、
    該出力異常判別手段の出力に基づき前記制御手段から他
    の微分補償機能を有する制御器若しくは低次数のPID
    制御器に接続を切り換える切り換え手段を備えることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のLMIベ
    ースゲインスケジュール制御を用いた磁気軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気軸受装置は同一若しくは異なる
    パラメータを有する複数個の磁気軸受装置からなり、前
    記パラメータの内の少なくとも一つを検出する前記磁気
    軸受装置に配設された複数個の検出手段と、該検出手段
    の出力に基づき前記各磁気軸受装置を個別認識する認識
    手段と、前記各磁気軸受装置に対応して構成された複数
    個の前記制御手段と、前記認識手段により認識された磁
    気軸受装置と対応する前記制御手段を連結する連結手段
    を備えることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又
    は6記載のLMIベースゲインスケジュール制御を用い
    た磁気軸受装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734650B2 (en) 2002-01-30 2004-05-11 Honeywell International, Inc. System and method for controlling an active magnetic bearing using continuous variable compensation
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