JP2005214932A - 信号処理装置、この信号処理装置を用いた電圧測定装置及び電流測定装置 - Google Patents

信号処理装置、この信号処理装置を用いた電圧測定装置及び電流測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的簡単な信号処理回路により信頼性のある交流信号の実効値を得ることのできる信号処理装置を提供する。
【解決手段】 信号処理装置1は、アナログの交流信号をディジタルの交流信号に変換するA/D変換回路2と、このA/D変換回路2から出力されるディジタルの交流信号からレベル値の自乗値を演算し、その自乗値を示すディジタル信号を生成する自乗演算回路3と、この自乗演算回路3から出力されるディジタル信号のうち、直流成分の信号を抽出するディジタルフィルタ4と、このディジタルフィルタ4から出力されるディジタル信号を用いて当該ディジタル信号のレベル値の平方根を演算し、その平方根値を示すディジタル信号を生成する平方根演算回路5とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電圧信号や交流電流信号などの交流信号に所定の信号処理を行うことにより当該交流信号の実効値を示す信号を生成する信号処理装置とこの信号処理装置を用いた電圧測定装置及び電流測定装置に関するものである。
正弦波の交流信号Am・sin(ωt+φ)の実効値Armsは、下記数式(1)に示すように、瞬時値の1周期分の平均値の平方根によって表される。このため、交流信号から実効値を示す信号(以下、実効値信号という。)を生成する場合、一般の計算機を用いた処理では、一般に交流信号を自乗した信号を生成し、この信号を1周期分積算した後、平方根の信号を生成する信号処理が行われる。
Figure 2005214932
特に、アナログ信号として検出した交流電圧信号や交流電流信号などの交流信号をA/D変換器によりディジタル信号に変換した後、ディジタル信号処理によりディジタルの実効値信号を生成する場合は、従来、ディジタルの交流信号を構成する各サンプルリングデータD[n](n=1,2,…)を自乗回路により自乗演算してサンプリング値の自乗値D[n]2を算出し、積分回路によりこの自乗値D[n]2を1周期分積算した後、平方根演算回路によりその積算値ΣD[n]2の平方根を算出する演算処理が行われている。
また、この演算処理方法は、交流信号の1周期におけるサンプリングの位置によって実効値の演算値が変化し、これにより誤差が生じるため、数周期分の実効値を演算した後、これらの実効値の平均値を演算することにより演算値の精度を高める方法も知られている。
特開平10−170556号公報 特開平10−185966号公報
従来の交流信号の実効値を求める信号処理は、瞬時値の自乗値を1周期分積算し、その積算値の平方根を求める、若しくは数周期分の実効値を求め、これらの実効値の平均値を取ることにより測定値としての実効値を求めるようにしているので、実効値の算出までに少なくとも1周期分の時間を要し、電圧測定装置などで交流電圧の実効値を測定する場合、最新の測定値は交流信号の1周期毎にしか得られない。
また、ディジタル信号処理により交流信号の実効値を算出する場合は、各サンプリング値の自乗値を1周期分積算した後、その積算値の平方根を演算する処理を繰り返すため、1周期毎に算出される実効値のばらつきが大きく、交流電圧信号や交流電流信号の測定装置に適用した場合、十分な電圧または電流の測定精度が得られないという問題がある。この問題を解消するため、複数周期分の実効値の演算結果を平均化して実効値を算出するようにした場合、交流電圧または交流電流の実効値の算出精度は向上するが、実効値を算出するまでの演算処理が多くなり、算出時間が長くなるという問題が生じる。
また、例えばMHz帯などの高周波信号の実効値をディジタル信号処理により得る場合は、十分な精度の実効値を得るにはサンプリング周波数を非常に高くする必要がある上、1波長に含まれるサンプリングデータ数が減少することから、複数の波を観測する必要が生じ、更にサンプリングデータからどこが正弦波の周期の始点となるかを判定するかについても容易にはできないので、ディジタル信号処理回路では実効値の演算は行わず、再度アナログの高周波信号に戻した後、アナログ信号処理により実効値を求めることが行われている。
しかし、この方法では信号処理や回路構成が複雑になり、高周波領域で比較的簡単な回路構成により信頼性のある交流信号の実効値を得ることは困難となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡単な信号処理回路により信頼性のある交流信号の実効値を得ることのできる信号処理装置及びこの信号処理装置を用いた電圧測定装置、電流測定装置を提供するものである。
本発明は、入力される交流信号に所定の信号処理を行って当該交流信号の実効値を示す信号を生成する信号処理装置であって、前記交流信号を自乗した信号を生成する自乗信号生成手段と、前記自乗信号生成手段から出力される自乗信号のうち、直流成分の信号を抽出する濾波手段と、前記濾波手段により抽出された直流成分の信号に基づいて、当該直流成分のレベル値の平方根のレベル値を有する信号を生成する信号生成手段と、からなることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明は、入力されるアナログの交流信号に所定の信号処理を行って当該交流信号の実効値を示す信号を生成する信号処理装置であって、前記交流信号を予め設定された所定の周期でサンプリングし、各サンプリングのレベル値を示すディジタル信号に変換する信号変換手段と、前記信号変換手段から各サンプリングのレベル値を示すディジタル信号が出力される毎に、当該ディジタル信号を用いて前記レベル値を自乗した値を演算し、その自乗値を示すディジタル信号を生成する自乗信号生成手段と、前記自乗信号生成手段から出力されるディジタル信号のうち、直流成分を抽出する、ディジタルフィルタからなる濾波手段と、前記濾波手段から出力されるディジタル信号を用いて当該ディジタル信号のレベル値の平方根を演算し、その平方根値を示すディジタル信号を生成する平方根信号生成手段と、からなることを特徴とする(請求項2)。
なお、前記濾波手段は、単一の共振周波数を有するフィルタを複数個、縦続接続して構成するとよい(請求項3)。
また、本発明は、交流の電圧信号を検出する電圧信号検出手段と、請求項1〜3に記載の信号処理装置を備え、前記電圧信号検出手段で検出された電圧信号を前記信号処理装置で信号処理することにより前記電圧信号の実効値の信号を生成して出力することを特徴とする、電圧測定装置であり(請求項4)、交流の電流信号を検出する電流信号検出手段と、請求項1〜3に記載の信号処理装置を備え、前記電流信号検出手段で検出された電流信号を前記信号処理装置で信号処理することにより前記電流信号の実効値の信号を生成して出力することを特徴とする、電流測定装置である(請求項5)。
請求項1に係る信号処理装置によれば、自乗信号生成手段に交流信号が入力されると、当該自乗信号生成手段により当該交流信号を自乗した信号が生成され、濾波手段によりこの自乗した信号のうち、直流成分の信号が抽出される。
自乗信号生成手段に入力される交流信号をAm・sin(ωt)とすると、自乗信号生成手段から{Am・sin(ωt)}2の交流信号が出力される。{Am・sin(ωt)}2=Am2・[1+cos(2ωt)]/2であるから、自乗信号生成手段からはAm2/2の直流成分とAm2・cos(2ωt)/2の交流成分が出力されるが、濾波手段により直流成分Am2/2のみが出力される。
濾波手段から出力される直流成分Am2/2の信号は信号生成手段に入力され、当該信号生成手段により直流成分Am2/2の平方根Am/√(2)のレベル値を有する信号が生成される。
請求項2に係る信号処理装置によれば、アナログの交流信号が入力されると、信号変換手段によりアナログ交流信号は、所定の周期でサンプリングし、そのサンプリング時のレベル値(以下、サンプリング値という。)を示す数値データからなるディジタル信号に変換されて自乗信号生成手段に入力される。自乗信号生成手段にディジタル信号が入力されると、サンプリング値が入力される毎に当該サンプリング値の自乗値が演算され、その自乗値を示すディジタル信号が生成される。このディジタル信号は濾波手段に入力され、更に直流成分のみが抽出される。
信号変換手段に入力される交流信号をAm・sin(ωt)とすると、信号変換手段でこの交流信号のレベル値が所定の周期でサンプリングされ、各サンプリング値を数値データで示すディジタル信号に変換されて自乗信号生成手段に出力される。自乗信号生成手段ではディジタル信号が入力されると、各サンプリング値の自乗値が演算され、その演算値を示すディジタル信号が生成される。このディジタル信号は、濾波手段に入力されるが、濾波手段は直流成分のみを通過させるので、当該濾波手段からは(Am・sin(ωt))2の直流成分であるAm2/2のレベル値を示すディジタル信号が出力される。
濾波手段から出力されるAm2/2のレベル値を示すディジタル信号は信号生成手段に入力され、当該信号生成手段によりAm2/2の平方根Am/√(2)=0.707×Amが演算され、この演算値のレベル値を示すディジタル信号が生成される。
本発明に係る実効値演算装置によれば、入力された交流信号を自乗した信号を生成する自乗信号生成手段と、直流成分のみを出力する濾波手段と、平方根の信号を生成する信号生成手段からなる簡単な信号処理の構成により信頼性のある交流信号の実効値を得ることができる。また、この信号処理装置を利用することにより比較的簡単な回路構成で高周波の交流電圧信号若しくは交流電流信号の測定装置を実現することができる。
図1は、本発明に係る信号処理装置のブロック構成図である。
図1に示す信号処理装置1は、ディジタル信号処理により交流信号の実効値を得る装置である。信号処理装置1は、A/D変換回路2、自乗演算回路3、ディジタルフィルタ4及び平方根演算回路5により構成されている。A/D変換回路2は、入力されるアナログの交流信号をディジタルの交流信号に変換するものである。より具体的には、A/D変換回路2は、アナログの交流信号を所定の周期でサンプリングし、各サンプリングのレベル値を複数ビットの数値データで構成したディジタル信号(以下、サンプリングデータという。)を生成する。このディジタル信号は、自乗演算回路3に入力される。
自乗演算回路3は、ディジタル信号を構成するサンプリングデータが入力される毎に、そのサンプリングデータの示すレベル値を自乗した値を演算し、その演算結果(自乗値)を示す複数ビットの数値データからなるディジタル信号を生成する。自乗演算回路3は、図2に示すように乗算器31からなり、入力されるサンプリングデータD[n]が2つに分離されてそれぞれこの乗算器31に入力される。従って、自乗演算回路3では乗算器31によりD[n]×D[n]=D[n]2の演算処理が行われ、この演算結果(D[n]2)を示す複数ビットの数値データ(以下、自乗値データD[n]2という。)が出力され、この自乗値データD[n]2はディジタルフィルタ4に入力される。
ディジタルフィルタ4は、図3に示すように、IIR(infinite impulse response)ローパスフィルタからなり、自乗演算回路3から入力される自乗値データD[n]2のうち、所定の遮断周波数以上の周波数成分を除去するものである。
図3に示すIIRローパスフィルタ4は、2個のフードバックパートを有する2次のIIRローパスフィルタである。IIRローパスフィルタのフィルタ特性は、周知のように係数aにより遮断周波数foが決定され、係数bにより遮断周波数における減衰特性が決定される。本実施形態に係るIIRローパスフィルタ4は、図4に示すように、遮断周波数foが数Hzとなるように係数aが設定されており、実質的に交流信号を自乗した信号の直流成分のみを抽出するようになっている。
すなわち、信号処理回路1に入力される交流信号をAm・sin(ωt)とすると、自乗回演算路2からディジタルフィルタ4には{Am・sin(ωt)}2の信号が入力される。{Am・sin(ωt)}2=Am2/2+{Am2・cos(2ωt)}/2であるから、自乗演算回路3からディジタルフィルタ4に入力される信号は、図4に示すように直流成分Am2/2と2倍波成分{Am2・cos(2ωt)}/2となるが、2倍波成分{Am2・cos(2ωt)}/2は、ディジタルフィルタ4により遮断されるため、ディジタルフィルタ4からは直流成分Am2/2のみが出力される。すなわち、直流成分Am2/2をレベル値とするサンプリングデータが出力される。
なお、本実施形態では、単一の共振周波数を有するIIRローパスフィルタを1段だけでディジタルフィルタ4を構成しているが、IIRローパスフィルタを複数段縦続接続してディジタルフィルタ4を構成するようにしてもよい。このようにすれば、より通過帯域の狭い直流成分のみを抽出することのできるフィルタを構成することができる。
図5(a)は、自乗演算回路3に入出力されるサンプリングデータの波形を示す図であり、図5(b)は、ディジタルフィルタ4から出力されるサンプリングデータの波形を示す図である。なお、図5に示す交流信号の振幅Amは「1」に正規化している。
図5(a)に示すように、自乗演算回路3にsin(ωt)の交流信号のサンプリングデータD[n]が順次入力されると、自乗演算回路3からはD[n]2のレベル値を有するサンプリングデータが順次出力される。このD[n]2のレベル値を有するサンプリングデータはディジタルフィルタ4に入力されるが、2倍波成分{cos(2ωt)}/2の出力は「0」となるから、ディジタルフィルタ4からは、図5(b)に示すように、直流成分1/2のみのディジタルデータ、すなわち、0.5のレベル値を示すサンプリングデータD[n]’2が出力される。
図1に戻り、平方根演算回路5は、ディジタルフィルタ4から出力されるサンプリング値D[n]’の平方根を演算するものである。平方根演算回路5に、例えば図5(b)に示す0.5のレベル値を有するサンプリングデータ値D[n]’が入力されると、平方根演算回路5からは、0.5/√(2)=0.354のレベル値を有するサンプリングデータが出力される。
上記のように、本実施形態に係る信号処理装置1は、交流信号を自乗した信号の直流成分Am2/2を抽出し、その直流成分の平方根を演算するものであるが、この演算結果はAm/√(2)となり、上述した交流信号Am・sin(ωt)の実効値Am/√(2)=0.707×Amと等しくなる。
本実施形態に係る信号処理装置1では、各サンプリングデータD[n]を自乗した自乗値データD[n]2を1周期分若しくはそれ以上の周期分積算し、その積算値をサンプリング数で平均化する処理を行わず、自乗値データD[n]2の直流成分のみを抽出し、その直流成分について平方根を演算するようにしているので、簡単なディジタル信号処理回路により信頼性の高い交流信号の実効値を得ることができる。
また、本実施形態に係る実効値演算装置1は、サンプリングデータD[n]が入力されると、直ちにそのサンプリングデータD[n]から実効値が演算されるので、交流信号が高周波であっても十分に信頼性を有する実効値を早い時点で確定することができる。従って、高周波の交流電圧信号や交流電流信号の測定装置に適用することができる。
例えば、図6に示すように、高周波電源装置6からインピーダンス整合装置7を介してプラズマチャンバー9に高周波を供給し、このプラズマチャンバー9で半導体ウェハのプラズマエッチングを行うプラズマ処理システムにおいて、インピーダンス整合装置7とプラズマチャンバー9との間に設けられ、プラズマチャンバー9の入力端における高周波の電圧信号と電流信号とを測定する電圧/電流測定装置8などに本実施形態に係る信号処理装置1を適用することができる。
電圧/電流測定装置8は、図7に示すように、主として交流電圧信号を検出する電圧検出部81aとアナログの交流電流信号を検出する電流検出部81bとからなるアナログ信号処理部81とこのアナログ信号処理部81から出力されるアナログ信号(交流電圧信号と交流電流信号)をディジタル信号に変換して交流電圧信号の実効値Vrmsと交流電流信号の実効値Irmsとを算出するディジタル信号処理部82とで構成されている。
ディジタル信号処理部82は、図8に示すように、アナログ信号処理部81から入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換部821、A/D変換部821から出力されるディジタルの交流信号から所望の周波数の交流信号を抽出するディジタルフィルタ822、交流電圧信号の実効値Vrmsを演算する実効値演算装置823、交流電流信号の実効値Irmsを演算する実効値演算装置824及び交流電圧信号と交流電流信号との間の位相差φを演算する位相差演算装置825により構成されている。
A/D変換部821は、交流電圧信号に対するA/D変換回路821aと交流電流信号に対するA/D変換回路821bを有している。また、ディジタルフィルタ822は、交流電圧信号に対して所望の周波数の交流電圧信号を抽出するための適応型ディジタルフィルタ822aと交流電流信号に対して所望の周波数の交流電流信号を抽出するための適応型ディジタルフィルタ822bとを有している。ここに所望の周波数とは、高周波電源装置6から出力される高周波電源の周波数で、例えばプラズマ処理システムに使用される13.56Hzの周波数である。
また、適応型ディジタルフィルタ822a,822bとは、例えば図3に示すIIRディジタルフィルタ4の係数aを変更することにより、当該IIRディジタルフィルタ4の共振周波数foを所望の周波数fdに追従させることのできるディジタルフィルタである。適応型ディジタルフィルタとしては、例えば特開平6−188683号公報に記載の適応型ディジタルフィルタを適用することができる。
この適応型ディジタルフィルタは、IIRディジタルフィルタ4に、サンプリングデータが入力される毎に次のサンプリングデータのフィルタリング処理のための係数aを演算し、その演算値を当該IIRディジタルフィルタ4の係数aにフードバックする係数制御回路を設けたものである。
図8に示す電圧/電流測定装置8によれば、アナログ信号処理部81の電圧検出部81aによりプラズマチャンバー9の入力端における高周波電源の交流電圧信号が検出され、所定のアナログ信号処理(レベル調整や不要なノイズを除去するフィルタリング処理など)が行われた後、ディジタル信号処理部82に入力される。ディジタル信号処理部82では、A/D変換回路821aによりアナログの電圧信号がディジタルの電圧信号(サンプリングデータV[n])に変換された後、適応型ディジタルフィルタ822aで所望の周波数fd(この例では、13.56MHz)の電圧信号が抽出され、その電圧信号が実効値演算装置823と位相差演算装置825に入力される。
また、アナログ信号処理部81の電流検出部81aによりプラズマチャンバー9の入力端における高周波電源の交流電流信号が検出され、上述と同様の所定のアナログ信号処理が行われた後、ディジタル信号処理部82に入力される。ディジタル信号処理部82では、A/D変換回路821bによりアナログの電流信号がディジタルの電流信号(サンプリングデータI[n])に変換された後、適応型ディジタルフィルタ822bで所望の周波数fd(この例では、13.56MHz)の電流信号のみが抽出され、その電流信号が実効値演算装置824と位相差演算装置825に入力される。
そして、実効値演算装置823で、上述したディジタル信号処理により周波数13.56MHzの交流電圧信号Vの実効値Vrmsを示すディジタルデータが生成され、外部に出力される。同様に実効値演算装置824で、上述したディジタル信号処理により周波数13.56MHzの交流電流信号Iの実効値Irmsを示すディジタルデー
タが生成され、外部に出力される。また、位相差演算装置825により交流電圧信号Vと交流電流信号Iとの位相差φが演算され、その演算値を示すディジタルデータが生成され、外部に出力される。
なお、上記実施形態では、ディジタル信号処理の場合について説明したが、本発明は、アナログ信号処理にも適用することができる。この場合は、図1に示す自乗演算回路3を、例えば2乗特性を有する非線形増幅素子などからなる信号自乗回路で構成し、ディジタルフィルタ4を直流成分のみを通過させるアナログフィルタで構成し、平方根演算回路5をアナログフィルタから出力される直流信号のレベルを平方根のレベルに変換するレベル変換回路で構成することにより実現される。
アナログ信号処理では、信号自乗回路により、入力されるアナログの交流信号S=Am・sin(ωt)が交流信号S2={Am・sin(ωt)}2に変換され、アナログフィルタによりこの交流信号{Am・sin(ωt)}2のうち、直流成分Am2/2のみが抽出される。そして、レベル変換回路により直流成分の信号レベルがAm/√(2)のレベルに変換されて出力される。
本発明に係る信号装置のブロック構成図である。 自乗回路の構成を示す図である。 ディジタルフィルタの具体的な構成例を示す図である。 交流信号を自乗した信号の信号成分とディジタルフィタルのフィルタ特性を示す図である。 (a)は自乗演算回路に入出力されるサンプリングデータの波形を示す図、(b)はディジタルフィルタから出力されるサンプリングデータの波形を示す図である。 プラズマ処理システムの構成を示すブロック図である。 電圧/電流測定装置の基本構成を示すブロック図である。 電圧/電流測定装置におけるディジタル信号処理部の基本構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 信号処理装置
2 A/D変換回路(信号変換手段)
3 自乗演算回路(自乗信号生成手段)
4 ディジタルフィルタ(濾波手段)
5 平方根演算回路(平方根信号生成段)
6 高周波電源装置
7 インピーダンス整合装置
8 電圧/電流測定装置
81 アナログ信号処理部
81a 電圧検出部(電圧信号検出手段)
81b 電流検出部(電流信号検出手段)
82 ディジタル信号処理部
821 A/D変換部
822 適応型ディジタルフィルタ
823 実効値演算装置(電圧用)
824 実効値演算装置(電流用)
825 位相差演算装置
9 プラズマチャンバー

Claims (5)

  1. 入力される交流信号に所定の信号処理を行って当該交流信号の実効値を示す信号を生成する信号処理装置であって、
    前記交流信号を自乗した信号を生成する自乗信号生成手段と、
    前記自乗信号生成手段から出力される自乗信号のうち、直流成分の信号を抽出する濾波手段と、
    前記濾波手段により抽出された直流成分の信号に基づいて、当該直流成分のレベル値の平方根のレベル値を有する信号を生成する信号生成手段と、
    からなることを特徴とする信号処理装置。
  2. 入力されるアナログの交流信号に所定の信号処理を行って当該交流信号の実効値を示す信号を生成する信号処理装置であって、
    前記交流信号を予め設定された所定の周期でサンプリングし、各サンプリングのレベル値を示すディジタル信号に変換する信号変換手段と、
    前記信号変換手段から各サンプリングのレベル値を示すディジタル信号が出力される毎に、当該ディジタル信号を用いて前記レベル値を自乗した値を演算し、その自乗値を示すディジタル信号を生成する自乗信号生成手段と、
    前記自乗信号生成手段から出力されるディジタル信号のうち、直流成分の信号を抽出する、ディジタルフィルタからなる濾波手段と、
    前記濾波手段から出力されるディジタル信号を用いて当該ディジタル信号のレベル値の平方根を演算し、その平方根値を示すディジタル信号を生成する平方根信号生成手段と、
    からなることを特徴とする信号処理装置。
  3. 前記濾波手段は、単一の共振周波数を有するフィルタを複数個、縦続接続して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の信号処理装置。
  4. 交流の電圧信号を検出する電圧信号検出手段と、
    請求項1〜3に記載の信号処理装置を備え、
    前記電圧信号検出手段で検出された電圧信号を前記信号処理装置で信号処理することにより前記電圧信号の実効値の信号を生成して出力することを特徴とする、電圧測定装置。
  5. 交流の電流信号を検出する電流信号検出手段と、
    請求項1〜3に記載の信号処理装置を備え、
    前記電流信号検出手段で検出された電流信号を前記信号処理装置で信号処理することにより前記電流信号の実効値の信号を生成して出力することを特徴とする、電流測定装置。
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