JP2005214281A - 空調制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】設置作業やメンテナンスを容易に行えるようにする。電動弁と定流量器の現場設置後の確認作業を不要とする。
【解決手段】室内温度と設定温度との差に基づいて電動弁10の開閉を制御する空調制御システムにおいて、電動弁10の弁本体内の流路部に交換可能に定流量器12を組み込む。定流量器12は、筒状のホルダ30と、ホルダ30内に嵌挿された弾性体からなるリング状のオリフィス板31と、オリフィス板31がホルダ30から脱落するのを防止するCシングからなる止め輪32とで構成し、電動制御弁11の弁本体13内に配管接続手段21によって取り出し可能に固定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、室内温度と設定温度との差に基づいて電動弁(空調機への熱源水の供給通路に設けられた電動弁)の開閉を制御する空調制御システムに関するものである。
従来より、この種の空調制御システムとして、ファンコイルユニット(FCU:熱交換コイルとファンが組み合わされた空調機)を使用した空調制御システムがある(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に示された空調制御システムの要部を示す構成図である。同図において、1はFCU、2は空調制御装置(FCU用コントローラ)、3は設定器、4は冷温水配管、4−1は往水路、4−2は還水路、5は冷温水配管4の往水路4−1の途上に設けられた電動弁(電磁弁)、6は電動弁5を介するFCU1への冷温水(熱源水)の温度を検出する送水温度検出センサ、7はFCU1からの給気を受ける室内の温度を検出する室温センサである。なお、同図において、CHSは往水、CHRは還水を示す。
FCU1は、冷温水配管4からの冷温水の供給を受ける冷温水コイル1−1と、ファン1−2とを備えている。FCU用コントローラ2は、マイクロプロセッサ(MPU)2−1と、RAMやROM等からなるメモリ2−2と、センサ入力回路2−3と、ファン出力回路2−4と、バルブ出力回路2−5と、設定器3とのインターフェース回路2−6とを備えている。設定器3は、マイクロプロセッサ(MPU)3−1と、RAMやROM等からなるメモリ3−2と、操作キー3−3と、液晶表示部(LCD)3−4と、FCU用コントローラ2とのインターフェース回路3−5とを備えている。
この空調制御システムにおいて、FCU用コントローラ2のMPU2−1は、室温センサ7からの検出室温(室内温度)tpvを設定器3からの設定温度tspと合致させるように、電動弁5の開閉(オン/オフ)やファン1−2の回転数、すなわちFCU1への冷温水の供給量やファン風量を制御する。
一般に、FCU1の流量制御は、最高の冷暖房効率を得ながら、最適な室温制御を行うべく、FCU1へ規定の流量の冷温水を流し、この規定の流量の冷温水の供給量を電動弁5の開閉によって制御するようにしている。このため、通常、図12に示すように、電動弁5と合わせて定流量弁(定流量器)8を用い、この定流量弁8によって1次側の圧力変動に拘わらずFCU1に供給する冷温水の流量(電動弁5の全開時に流れる冷温水の流量)を一定に保つようにしている。このような定流量器8は従来から種々提案されている(例えば、特許文献2〜4)。
特許文献2に開示された定流量器は、外筒と、この外筒の軸心部に設けた丸棒状の軸とを外筒の流入口側端部で軸より放射状に形成した複数のリブで接続して一体に構成したカートリッジと、前記軸に摺動自在に被冠したニードルと、このニードルに対向して前記外筒の流出口側開口部内に突設したノズルと、前記ニードルをノズルから離間する方向(流入側)に付勢するコイルスプリングとで構成したものである。
特許文献3に記載された低騒音形定流量器は、軸方向に流路を有する筒状外枠の下流側開口部にノズルケースを設け、このノズルケースの通液孔内に円筒形金網スクリーンを組込み、通液孔の少なくとも入口側の周縁部にゴム系のプラスチックからなるノズルを設け、このノズルに対向して筒状外枠内に組み込まれるニードルをコイルスプリングによって弾性支持するようにしたものである。
特許文献4に記載された定流量器は、筒体内のオリフィスに対向して配置されるニードルをコイルスプリングによって弾性支持し、流体の圧力に応じてニードルの位置を動かして定流量動作を行わせ、ニードルの先端部を平坦面として円柱形状に形成し、入力端部にシリンダ穴を開口し、軸棒の取付けリングを筒体の入力端側に嵌め込んで取付け、シリンダ穴に軸棒を嵌合し、ゴム等の弾性材料によって形成した筒状シール材を筒体の外フランジ部に被せ、その側周に周回する凸状の膨らみ部を形成し、径方向に余裕をもたせるようにしたものである。
ビル計装において、空調設備は、ポンプ、冷凍機(熱源)、FCU、制御盤等を備え、その配管方式の種類として、ダイレクトリターン方式と、リバースリターン方式の2方式がある。
〔ダイレクトリターン方式〕
ダイレクトリターン方式は、図13(a)に示すように、各階毎に設けたFCU1の還水路4−2を還水配管9に直接接続しているため、ビルの高層階ほど低圧になり、また各階毎に差圧が異なるため、各階のFCU1への冷温水の流量を規定の流量とすることができない。そこで、ダイレクトリターン方式では、図13(b)に示すように、各階毎に設けたFCU1の往水路4−1に定流量弁8を設け、各階の差圧に拘わらずFCU1に供給する冷温水の流量を一定に保つようにする。
〔リバースリターン方式〕
リバースリターン方式は、図14(a)に示すように、各階毎のFCU1の還水路4−2を副還水配管9’に接続し、この副還水配管9’の上端を高層階において主還水配管9に接続しているため、各階における差圧を略一定にすることができる。しかし、各階でのFCU1の台数や能力が異なる場合は、その能力に合わせて流量を調整する必要がある。そこで、リバースリターン方式でも、図14(b)に示すように、各階毎に設けたFCU1の往水路4−1に定流量弁8を設け、各階でのFCU1の台数や能力に合わせて流量を調整できるようにする。
なお、図13および図14において、Pはポンプ、Gは熱源機である。定流量弁8を設けたダイレクトリターン方式やリバースリターン方式とすることにより、FCU1への冷温水の流量を規定の一定値に保ち、最高の冷暖房効率を得ることができるようになる。また、電動弁5のオン/オフ制御によって、FCU1を使用していない階は電動弁5を閉めて冷温水を止めることができ、省エネルギーにつながる。
この電動弁5と合わせて定流量弁8を用いる空調制御システムでは、ビルの空調設備の施工において、自動制御領域と設備領域とで施工業者が異なるのが普通であり、流量制御を行う操作端である電動弁5は自動制御領域の施工業者によって現場設置される一方、定流量弁8は設備領域の施工業者によって現場設置される。すなわち、従来の空調制御システムでは、電動弁5と定流量弁8とが異なる業者によって別個に設置されていた。
特開平10−176858号公報 実開平2−9906号公報 特開平11−270743号公報 特開2002−351549号公報
上述したように、従来の空調制御システムでは、1台のFCU1に対して電動弁5と定流量弁8を別々に設置しなければならないため、設置作業やメンテナンスの手間がかかるという問題があった。
また、電動弁5と定流量弁8とを別々に設置し、しかもこれら2つの弁がどれだけ離れて設置されているかは設置後に決まるので、工場出荷時には電動弁5と定流量弁8を現場に設置したときの空調制御に及ぼす総合的な影響は全く予測することができない。このため、現場設置後にその確認作業を行わなければならず、しかもその確認作業に手間がかかったり、設計どおりの流量とならず、流量不足や流量過剰になるという問題もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、設置作業やメンテナンスを容易に行うことができる、また電動弁と定流量器の現場設置後の確認作業が不要となるとともに、設計どおりの流量を実現でき、流量不足や流量過剰となることを防ぐことができる空調制御システムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、空調機と、この空調機への熱源水の供給通路に設けられた電動弁と、室内温度と設定温度との差に基づいて電動弁の開閉を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、電動弁の弁本体内の流路部に交換可能に定流量器を組み込むようにしたものである。
本発明において、定流量器の電動弁への組み込み方式の一例として、定流量器を、筒状のホルダと、このホルダ内に嵌挿された弾性体からなるリング状のオリフィス板と、ホルダからオリフィス板が脱落するのを防止する止め輪とで構成し、弁本体内に配管接続手段によって取り出し可能に固定するという方式が考えられる。
本発明によれば、電動弁と定流量器とを一体化しているので、電動弁と定流量器との距離が設計,製造段階で決定され、工場出荷時に電動弁を現場に設置したときの電動弁と定流量器の空調制御に及ぼす総合的な影響を把握することができる。これにより、現場設置後の確認作業が不要となり、設計どおりの流量を実現でき、流量不足や流量過剰を防止することができるようになる。また、本発明では、定流量器を電動弁の弁本体内の流路部に交換可能に組み込んでいるので、メンテナンスが容易である。また、定流量器を交換することにより、必要に応じて規定の流量を変えることも可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る空調制御システムにおいて用いられる電動弁の一実施の形態を示す断面図、図2はこの電動弁に組み込まれる定流量器の断面図、図3はこの定流量器におけるオリフィス板の無負荷時と差圧印加時の状態を示す要部の拡大断面図である。
図1において、全体を符号10で示す電動弁(以下、定流量電動弁と言う)は、電動制御弁11と定流量器12とで構成されている。図4にこの定流量電動弁10を用いた空調制御システムの構成を示す。この空調制御システムでは、従来の図12に示した空調制御システムと比較して分かるように、定流量器8が省略されている。図5(a)にこの定流量電動弁10を使用したダイレクトリターン方式による空調設備の配管系を示す。図5(b)にこの定流量電動弁10を使用したリバースリターン方式による空調設備の配管系を示す。これらの空調設備の配管系では、図5(a)と図13(b)、図5(b)と図14(b)を比較して分かるように、定流量器8が省略されている。
定流量電動弁10において、電動制御弁11は、従来周知の電動型ボール弁からなるオンオフ弁で、直管からなる弁本体13と、この弁本体13の内部中央に一対のシートリング14,14を介して回動自在に組み込まれたボール状の弁体15と、弁本体13の上面中央に上方に向かって一体に突設した円筒部13Aを貫通し内端に弁体15が取付けられたステム16と、円筒部13A上に設置されステム16を90°の角度範囲内で往復回動させる操作器17等で構成されている。弁本体13の上流側開口部18には一次側配管19が接続され、下流側開口部20内には定流量器12が配管接続手段21によって取り出し可能に組み込まれている。また、下流側開口部20には、外側に向かって拡径するテーパ孔22が形成されるとともに、配管接続手段21を介して二次側配管23が接続されている。ボール15の中央には、ステム16の軸線と直交するストレートな流通孔24が形成されている。
図2および図3において、定流量器12は、筒状のホルダ30と、このホルダ30内に嵌挿されたリング状のオリフィス板31と、このオリフィス板31の抜けを防止する止め輪32とで構成されている。したがって、この定流量器12は構造上ニードルとコイルスプリングを必要としないという特長を有している。
ホルダ30は、金属製(例えば、青銅製鋳物)で、下流側開口端部が小径孔部33を形成し、この小径孔部33より上流側が大径孔部34を形成し、この大径孔部34にオリフィス板31が嵌挿されている。小径孔部33は、内側に向かって曲線的に拡径する孔に形成されている。小径孔部33と大径孔部34との間に設けられた段差部35は、オリフィス板31の外周部を支持する支持部を形成している。また、ホルダ30の外周面で下流側端部寄りには、環状の突条体36が全周にわたって一体に突設されている。この突条体36は、断面形状が台形状に形成されることにより、ホルダ30の軸線に対して傾斜した上流側に位置するテーパ面36aと、下流側に位置する垂直面36bと、テーパ面36aと垂直面36bを接続する水平面36cとで構成されている。テーパ面36aは下流側に向かって傾斜しており、その傾斜角度は弁本体13のテーパ孔22の傾斜角度と等しく設定されている。
オリフィス板31は、ゴム(例えば、NBR)等の弾性材料によって外径がホルダ30の大径孔部34の穴径より小さいリング状に形成されて、中央に小径孔部33の穴径より小さい円形のオリフィス(絞り)40を有し、外周部が段差部35によって支持されている。
止め輪32は、ステンレス等によって形成されたCリングからなり、ホルダ30の大径孔部34の内周面に形成した環状溝41に着脱可能に嵌着されている。この止め輪32とオリフィス板31との間には、十分な隙間Gが設定されている。この隙間Gと、大径孔部34とオリフィス板31との間の隙間G1 は、差圧によるオリフィス板31の自由な弾性変形を可能にするために設けられている。
図1において、配管接続手段21は、筒状のユニオン継手45と、ユニオンナット46の2部材で構成されている。ユニオン継手45は、外周面の上流側端部に環状の突条体47が一体に突設され、下流側端部には下流側配管23が螺合するテーパねじ48が形成されている。ユニオンナット46は、弁本体13とユニオン継手45を連結するもので、ユニオン継手45の外周に嵌装されることにより、突条体47に下流側から係合し、内周面には雌ねじ50が形成されている。この雌ねじ50は、弁本体13の下流側外周面に形成した雄ねじ51に螺合することにより、ユニオン継手45を弁本体13の下流側開口端面に押し付けている。また、これによってユニオン継手45がホルダ30の突条体36を押圧し、テーパ面36aを弁本体13のテーパ孔22に圧接している。
このような構造からなる定流量電動弁10において、定流量器12のオリフィス板31は、流体圧によって弾性変形することにより、定流量電動弁10を通って下流側配管23に流れる流体4の流量を略一定になるように制御する。すなわち、電動制御弁11を開いて流体4を定流量器12に流すと、定流量器12の上流側圧力P1 と下流側圧力P2 (P1 >P2 )に圧力差が生じる。このため、オリフィス板31は、その差圧(P1 −P2 )に応じて図3に実線で示す無負荷時の自然な状態から二点鎖線で示すように下流側に弾性変形してオリフィス40の穴径が小さくなり、流路面積を減少させることにより、定流量器12を流れる流体4の流量を一定になるように制御する。
定流量器12の定流量動作において、止め輪32をオリフィス板40の上流側に十分な隙間Gをおいて設けるとともに、大径孔部34の内周面とオリフィス板31の外周との間に適宜な隙間G1 を設けているので、オリフィス板31が2点鎖線で示すように、中央部が小径孔部33側に弾性変形して外周部が止め輪32側に傾いても、オリフィス板31は止め輪32や大径孔部34の内周面に接触することはない。したがって、オリフィス板31は自由な弾性変形を拘束されることがなく、定流量機能を発揮する。
図6は定流量電動弁10の流量特性を示す図である。同図において、横軸は上流側圧力P1 と下流側圧力P2 との差圧(MPa)を示し、縦軸は定流量器12を流れる流量(L/min)を示す。曲線C1は1分当たり6L(リットル)流れる小型の定流量器12の流量特性、曲線C2は1分当たり12L(リットル)流れる中型の定流量器12の流量特性、曲線C3は1分当たり24L(リットル)流れる大型の定流量器12の流量特性である。この図から明らかなようにいずれの定流量器12においても流量を略一定に制御することができる。
また、この定流量電動弁10において、定流量器12は、ニードルやコイルスプリングを備えていないので圧力変動によって振動したり騒音を発生することが少なく、低騒音型の定流量電動弁10を可能にする。因みに、定流量電動弁10の作動時の騒音を測定したところ(バルブ後方1m、配管より水平面1mの位置で測定)、差圧ΔP=0.2MPa以下でNC35以下であった。なお、騒音測定環境はIEC基準に準ずる。特許文献2〜4に開示されている従来の定流量弁は、いずれもニードルをコイルスプリングによって付勢し流体圧とバランスさせる方式を採用しているため、圧力変動に対して敏感で、ビルの空調設備に適用すると、他のバルブによって誘起された圧力変動によって振動し、騒音が発生し易いという問題がある。
また、この定流量電動弁10は、電動制御弁11に定流量器12を一体的に組み込んで構成されているので、現場での設置を自動制御領域または設備領域の施工業者が一度に行うことができ、設置作業やメンテナンスが容易である。
特に、電動制御弁11と定流量器12との距離は設計段階で決定されているので、定流量電動弁10を現場に設置したときの空調制御に及ぼす総合的な影響を予め把握することができ、現場設置後の確認作業が不要である。また、設計どおりの流量制御を行うことができるため、流量不足や流量過剰になることもない。
また、この定流量電動弁10では、突条体36のテーパ面36aをテーパ孔22に圧接しているので、定流量器12を弁本体13に対して自動的に調心することができる。
また、止め輪32をホルダ30から取り外すと、オリフィス板31をホルダ30から外して新しいものと容易に交換することができ、メンテナンスが容易である。また、定流量器12を交換することにより、必要に応じて規定の流量を変えることも可能である。
また、電動制御弁11と定流量器12とを一体化させると、定流量器12を配管に取付けるための部品を省略することができ、別個に配管に取付ける場合に比べて配管に対する取付け作業が簡単で安価に提供することができる。
特許文献2〜4に開示されている従来の定流量弁は、空調用の冷温水には配管の錆などの異物が多量に含まれる計装で使用される場合、交換の頻度が高くなる。また、交換の際には定流量器の単位で交換しなければならず、定流量器の内蔵部品の単位での交換ができず、交換時にコストアップとなる。これに対して、本実施の形態における定流量電動弁10では、構造的に、空調用の冷温水には配管の錆などの異物が多量に含まれる計装で使用される場合であっても交換の頻度が少なくて済む。また、定流量器12の内蔵部品(オリフィス板40や止め輪32)の単位での交換が可能であり、交換時のコストアップを避けることができる。
図7は定流量器の他の例を示す断面図、図8はオリフィス板の無負荷時と差圧印加時の状態を示す要部の拡大断面図である。
この定流量器63では、ホルダ30の小径孔部33をストレートな孔に形成し、オリフィス板31の下流側の面60の中央にオリフィス40に連通する円錐形の凹部61を形成し、外周部を平坦面に形成している。このため、オリフィス板31は凹部61を取り囲む平坦面からなる外周部分がホルダ30の段差部35によって支持される。その他の構造は上述した定流量器12と同一である。このような構造からなる定流量器63においても、定流量器12と同様に、二次側の流量を略一定に制御することができる。
図9は定流量電動弁10を用いた空調制御システム(図4)における電動制御弁11の弁開度と室温の制御状況を示す図である。FCU1に冷水が供給されている場合には、室内温度tpvが設定温度tspを上回ると(tpv>tsp)、電動制御弁11が開かれる。室内温度tpvが設定温度tspを下回ると(tpv<tsp)、電動制御弁11が閉じられる。FCU1に温水が供給されている場合には、室内温度tpvが設定温度tspを下回ると(tpv<tsp)、電動制御弁11が開かれる。室内温度tpvが設定温度tspを上回ると(tpv>tsp)、電動制御弁11が閉じられる。
この室温制御に際し、電動制御弁11を流れる冷温水の流量(電動制御弁11の全開時に流れる冷温水の流量)は定流量器12によって一定とされるので、最高の冷暖房効率を得ながら、最適な室温制御を行うことが可能となり、安定した温度制御と快適性を実現できる。また、電動制御弁11のオン/オフ動作の切り替えが必要最小限となるので、定流量電動弁10の正常動作寿命が長くなる。
これに対し、定流量器12を組み込まない電動制御弁11だけの場合、すなわち図12に示した空調制御システムにおいて定流量器12を除去した構成(図11の構成)では、電動弁5を流れる冷温水の流量を一定とすることができず、電動弁5の全開時に過剰な流量の冷温水が流れることがあり、安定した温度制御ができず、室温のオーバシュート量も大きく、快適性を損なう。また、必要以上に電動弁5がオン/オフを繰り返すので、電動弁5の正常動作寿命が短くなる(図10参照)。
なお、上述においては、電動制御弁11として、二方ボール弁からなる電動オンオフ弁を用いたが、これに限らずバタフライ弁等の他のオンオフ弁や、流量特性を有する弁を用いてもよい。
また、配管接続手段21としては、ユニオン継手45とユニオンナット46に限らず、他の適宜な構造の配管接続手段を用いることも可能である。
さらに、定流量器12は電動制御弁11の弁本体13の下流側開口部内に限らず上流側開口部内に組み込まれるものであってもよい。
また、上述においては、オリフィス板31を用いた定流量器12を定流量電動弁12に組み込むようにしたが、他の方式の定流量器を組み込むようにしてもよい。
本発明に係る空調制御システムにおいて用いられる電動弁(定流量電動弁)の一実施の形態を示す断面図である。 定流量電動弁に組み込まれる定流量器の断面図である。 定流量器におけるオリフィス板の無負荷時と差圧印加時の状態を示す要部の拡大断面図である。 定流量電動弁を用いた空調制御システムの要部を示す構成図である。 定流量電動弁を使用したダイレクトリターン方式による空調設備およびリバースリターン方式による空調設備の配管系を示す図である。 定流量電動弁の流量特性を示す図である。 定流量器の他の実施の形態を示す断面図である。 定流量器の他の実施の形態におけるオリフィス板の無負荷時と差圧印加時の状態を示す要部の拡大断面図である。 定流量電動弁(電動弁+定流量器)を用いた空調制御システムにおける電動制御弁の弁開度と室温の制御状況を示す図である。 電動弁のみを用いた空調制御システムにおける電動制御弁の弁開度と室温の制御状況を示す図である。 特許文献1に示された空調制御システムの要部を示す構成図である。 電動弁と定流量弁とを用いた空調制御システムの要部を示す構成図である。 電動弁および電動弁と定流量弁を使用したダイレクトリターン方式による空調設備の配管系を示す図である。 電動弁および電動弁と定流量弁を使用したリバースリターン方式による空調設備の配管系を示す図である。
符号の説明
1…FCU(ファンコイルユニット)、2…空調制御装置(FCU用コントローラ)、3…設定器、4…冷温水配管、4−1…往水路、4−2…還水路、7…室温センサ、10…電動弁(定流量電動弁)、11…電動制御弁、12…定流量器、13…弁本体、21…配管接続手段、22…テーパ孔、30…ホルダ、31…オリフィス板、32…止め輪、36…突条体、36a…テーパ面、40…オリフィス、41…環状溝、45…ユニオン継手、46…ユニオンナット、G,G1 …隙間、P…ポンプ、G…熱源機。

Claims (1)

  1. 空調機と、この空調機への熱源水の供給通路に設けられた電動弁と、室内温度と設定温度との差に基づいて前記電動弁の開閉を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記電動弁は、弁本体内の流路部に交換可能に組み込まれた定流量器を備えていることを特徴とする空調制御システム。
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