JP2005214150A - エンジンの消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な消音構造で、安価に製作でき、組付けも容易である。
【解決手段】エンジンに接続した気体通路配管に配置される消音器1であって、複数の通路を有する管2と、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3と、開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンに接続した気体通路配管に配置される消音器1であって、複数の通路を有する管2と、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3と、開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば自動二輪車に搭載されるエンジンの消音器に関する。
従来のエンジンの消音器として、例えば特開平11−315712号公報に開示されるものがある。この消音器は、マフラーシェルの内部に第1容積室と第2容積室を設け、第1容積室内の圧力が所定圧力以下の時には第1テールチューブのみから排気ガスを排出し、所定圧力以上では第1テールチューブに加えてパスチューブを開き第1容積室と第2容積室とを連通し、第2容積室から第2テールチューブからも排気ガスを排出する構造である。
特開平11−315712号公報
このように、消音器はマフラーシェルの内部の圧力によって排気音を低減できるが、マフラーシェルの内部に、第1容積室と第2容積室を設け、さらに第1テールチューブ及び第2テールチューブを別々に配置する等構造が複雑であり、製作コストが嵩み、かつ組付けが面倒である等の問題がある。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、簡単な消音構造で、安価に製作でき、組付けも容易であるエンジンの消音器を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、エンジンに接続した気体通路配管に配置される消音器であって、
複数の通路を有する管と、
前記複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁と、
前記開閉弁を閉じ方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とするエンジンの消音器である。
複数の通路を有する管と、
前記複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁と、
前記開閉弁を閉じ方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とするエンジンの消音器である。
請求項2に記載の発明は、前記開閉弁が開閉する通路の途中に通路断面積以上の断面積を有する容積部を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器である。
請求項3に記載の発明は、前記容積部は閉じ状態の前記開閉弁の下流に配置されることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの消音器である。
請求項4に記載の発明は、前記気体通路配管の大気に近い部分に前記消音器が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器である。
請求項5に記載の発明は、前記気体通路配管が排気経路に備えられることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器である。
請求項6に記載の発明は、前記気体通路配管が吸気経路に備えられることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、エンジンに接続した気体通路配管の圧力が所定圧力以下の時には、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉弁が通路を閉じ、閉じない通路から気体が排出され、所定圧力以上では開閉弁が通路を開き、開閉弁が開いた通路からも気体が排出され、エンジンの出力を損なうことなく低回転域から高回転域まで十分に消音することができる。この消音器の構造は、気体通路配管に複数の通路を有する管を備え、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁を気体通路配管の圧力によって開閉する簡単な消音構造で、安価に製作でき、組付けも容易である。
請求項2に記載の発明では、開閉弁が開閉する通路の途中に通路断面積以上の断面積を有する容積部を備え、開閉弁を開くと容積部が膨張室、共鳴室となって消音が可能になる。
請求項3に記載の発明では、容積部は閉じ状態の開閉弁の下流に配置され、容積部によって空間が確保されるために、所定圧力によって開く開閉弁の動作を邪魔することがない。
請求項4に記載の発明では、気体通路配管の大気に近い部分に消音器が配置され、既存の気体通路配管に外部から容易に設置することができる。
請求項5に記載の発明では、気体通路配管が排気経路に備えられ、排気消音器として利用でき、排気騒音を低減することができる。
請求項6に記載の発明では、気体通路配管が吸気経路に備えられ、吸気消音器として利用でき、吸気騒音を低減することができる。
以下、この発明のエンジンの消音器の実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。
まず、第1の実施の形態を図1に示し、図1(a)は開閉弁が閉じた状態を示す消音器の断面図、図1(b)は開閉弁が開いた状態を示す消音器の断面図、図1(c)は消音器の正面図である。
このエンジンの消音器1は、複数の通路を有する管2と、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3と、開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4とを備える。
この複数の通路を有する管2は、円筒状の長い内管2aと、2個の円筒状の短い外管2b,2cとを有している。この2個の短い外管2b,2cは、所定距離を隔ててステー2d,2eによって長い内管2aに支持されて二重管構造になっており、内管2aによって通路2a1が形成され、外管2bによって通路2b1が形成され、外管2cによって通路2c1が形成される。
複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2b1を閉じる大きさの円盤状プレートで構成され、2個の短い外管2b,2cの間で内管2aの外周にスライド可能に設けられている。
この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成され、この付勢部材4の一端4oを外管2cの端部に溶接して固定し、他端4pを開閉弁3に溶接して固定され、開閉弁3と外管2cの間に収縮して配置されている。この付勢部材4のスプリング力によって開閉弁3は常に通路2b1を閉じ方向に付勢され、通路2b1の気体圧力が所定以上になると、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開くように構成されている。
このエンジンの消音器1は、図2に示すように、エンジンに接続した気体通路配管10に配置される。図2(a)は閉じ状態を示し、図2(b)は開き状態を示し、この実施の形態では、気体通路配管10が排気経路に備えられるが、吸気経路にも同様に備えられる。
この気体通路配管10は、配管本体11の内部が隔壁12によって第1容積室13と第2容積室14に区画され、第1容積室13に連通して導入管15が接続されている。この気体通路配管10の隔壁12に消音器1の外管2bを支持し、配管本体11に外管2cを支持して設けている。
消音器1の内管2aの通路2a1は、第1容積室13を大気と連通し、外管2bの通路2b1は開閉弁3が開くことで第1容積室13と第2容積室14とを連通し、外管2cの通路2c1は第2容積室14を大気と連通する。
このエンジンの消音器1は、エンジンの駆動で排気が導入管15を介して配管本体11の第1容積室13に入り、エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第1容積室13の圧力が所定圧力以下であり、図2(a)に示すように、開閉弁3が通路2b1を閉じており、この状態で排気が内管2aの閉じない通路2a1からのみ排出される。その結果、エンジン低回転域での主成分である低周波数域での排気音が細くて長い通路2a1を通過していくため十分に消音されて大気に排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第1容積室13の圧力が所定圧力以上では、図2(b)に示すように、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開き、第1容積室13に導入された排気は、一部が通路2a1を介して大気に排出されると共に、残りは通路2b1を経由して第2容積室14に導入され、第2容積室14から排気が通路2c1から排出される。これにより、第2容積室14が膨張室、共鳴室となって消音が可能になり、排気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与する。
このように、この消音器1では、エンジンの低回転域から高回転域まで十分に消音することができる。また、消音器1の構造は、気体通路配管10に複数の通路2a1,2b1,2c1を有する管2を備え、複数の通路2a1,2b1,2c1の内通路2b1を開閉する開閉弁3を気体通路配管10の圧力によって開閉する簡単な消音構造であり、安価に製作できる。また、消音器1が図1に示すようにように、ユニット化されており、このユニット化された消音器1を、図2に示すように、気体通路配管10に容易に組付けることができる。
次に、第2の実施の形態を図3に示し、図3(a)は開閉弁が閉じた状態を示す消音器の断面図、図3(b)は開閉弁が開いた状態を示す消音器の断面図、図3(c)は消音器の正面図である。
この第2の実施のエンジンの消音器1は、図1及び図2に示す第1の実施の形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この第2の実施の消音器1は、開閉弁3が開閉する通路2b1,2c1の途中に通路断面積以上の断面積を有する容積部20を備えている。この容積部20は、外管2bと外管2cとの間に、この外管2b及び外管2cより大径の大径筒体2fを配置し、この大径筒体2fの一方の端部をプレート2gにより外管2bに支持し、大径筒体2fの他方の端部をプレート2hにより外管2cに支持して構成される。
このエンジンの消音器1は、図4に示すように、エンジンに接続した気体通路配管10に配置される。図4(a)は閉じ状態を示し、図4(b)は開き状態を示し、この実施の形態では、気体通路配管10が排気管であるが、吸気管にも同様に配置される。この気体通路配管10には、第2の実施のエンジンの消音器1が、図1及び図2に示す第1の実施の形態の消音器1と同様に組み付けられ、配管本体11の内部が隔壁12によって第1容積室13と第2容積室14に区画されているが、隔壁12には連通孔12aが形成され、連通孔12aによって第1容積室13と第2容積室14が連通している。
この消音器1の内管2aの通路2a1は、第1容積室13を大気と連通するが、外管2bの通路2b1は開閉弁3が開くと、第1容積室13は容積部20と連通し、この容積部20と外管2cの通路2c1を介して大気と連通する。このエンジンの消音器1は、エンジンの駆動で気体の排気が導入管15を介して配管本体11の第1容積室13に入り、エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第1容積室13の圧力が所定圧力以下であり、図4(a)に示すように、開閉弁3が通路2b1を閉じ、排気が内管2aの閉じない通路2a1からのみ排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第1容積室13の圧力が所定圧力以上では、図4(b)に示すように、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開き、第1容積室13に導入された排気は、一部が通路2a1を介して大気に排出されると共に、残りは第1容積室13から通路2b1を通り容積部20に入り、この容積部20から排気が通路2c1を介して排出される。この実施の形態では、排気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与し、容積部20が、膨張室、共鳴室となって消音が可能になる。
また、この実施の形態では、容積部20は閉じ状態の開閉弁3の下流に配置され、容積部20によって空間が確保されるために、所定圧力によって開く開閉弁3の動作を邪魔することがない。
次に、第3の実施の形態を図5に示し、図5(a)は開閉弁が閉じた状態を示す消音器の断面図、図5(b)は開閉弁が開いた状態を示す消音器の断面図、図5(c)は消音器の正面図である。
この第3の実施のエンジンの消音器1は、図1及び図2に示す第1の実施の形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この実施の消音器1は、外管2bより外管2cを大径にし、開閉弁3が開閉する外管2bの通路2b1より外管2cの通路2c1の通路断面積が大きくして配置してある。
このエンジンの消音器1は、図6に示すように、エンジンに接続した気体通路配管10に配置される。図6(a)は閉じ状態を示し、図6(b)は開き状態を示し、この実施の形態では、気体通路配管10が排気管であるが、吸気管にも同様に配置される。
この気体通路配管10には、第3の実施のエンジンの消音器1が、図1及び図2に示す第1の実施の形態の消音器1と同様に組み付けられ、消音器1の内管2aの通路2a1は、第1容積室13を大気と連通し、外管2bの通路2b1は開閉弁3が開くと第1容積室13は、第2容積室14と連通し、第2容積室14は外管2cの通路2c1を介して大気と連通する。
このエンジンの消音器1は、エンジンの駆動で気体の排気が導入管15を介して配管本体11の第1容積室13に入り、エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第1容積室13の圧力が所定圧力以下であり、図6(a)に示すように、開閉弁3が通路2b1を閉じ、排気が内管2aの閉じない通路2a1からのみ排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第1容積室13の圧力が所定圧力以上では、図6(b)に示すように、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開き、第1容積室13に導入された排気は、一部が通路2a1を介して大気に排出されると共に、残りは第1容積室13から通路2b1を通り第2容積室14に入り、この第2容積室14から排気が通路2c1を介して排出される。この実施の形態では、第2容積室14から排気が通路2b1より通路断面積が大きい通路2c1から排出され、この通路2c1の通路断面積は、エンジン性能に応じて設定される。
次に、第4の実施の形態を図7に示し、図7(a)は消音器の側面図、図7(b)は消音器の正面図である。
この第4の実施のエンジンの消音器1は、複数の通路を有する管2と、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3と、開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4とを備える。
この複数の通路を有する管2は、断面が角状の長い管体2iに、通路軸方向の隔壁2jを設け、通路2i1,2i2が形成されている。複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2i1を閉じる大きさの四角状プレートで構成され、管体2iの外端部に支持軸3aを支点に開閉可能に設けられている。
この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成され、この付勢部材4は支持軸3aに巻装して支持され、一端4aは管体2iに係止され、他端4bは開閉弁3に係止されている。この付勢部材4によって開閉弁3は常に通路2i1を閉じ方向に付勢され、通路2i1の気体圧力が所定以上になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して回転し、通路2i1を開くように構成されている。
このエンジンの消音器1は、図8に示すように、エンジンに接続した気体通路配管10に配置される。図8(a)は閉じ状態を示し、図8(b)は開き状態を示し、この実施の形態では、気体通路配管10が排気管であるが、吸気管にも同様に配置される。
この気体通路配管10には、第4の実施のエンジンの消音器1が、図1及び図2に示す第1の実施の形態の消音器1と同様に組み付けられ、配管本体11の内部が隔壁12によって第1容積室13と第2容積室14に区画されているが、隔壁12には連通孔12aが形成され、連通孔12aによって第1容積室13と第2容積室14が連通している。消音器1の通路2i2は、第1容積室13を大気と連通し、通路2i1は開閉弁3が開くと第1容積室13は通路2i1を介して大気と連通する。
このエンジンの消音器1は、エンジンの駆動で気体の排気が導入管15を介して配管本体11の第1容積室13に入り、エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第1容積室13の圧力が所定圧力以下であり、図8(a)に示すように、開閉弁3が管体2iの通路2i1を閉じ、排気が管体2iの閉じない通路2i2からのみ排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第1容積室13の圧力が所定圧力以上では、図8(b)に示すように、開閉弁3が付勢部材4に抗して回転して通路2i1を開くと、第1容積室13に導入された排気は、一部が通路2i2を介して大気に排出されると共に、残りは第1容積室13から通路2i1を通り排出され、排気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与する。
次に、第5の実施の形態を図9に示し、図9(a)は消音器の断面図、図9(b)は消音器の側面図である。この第5の実施のエンジンの消音器1は、図7及び図8の実施の形態と同様に構成されるが、開閉弁3と付勢部材4とが管体2iの通路2i1の内部に設けられている。隔壁2jには、開閉弁3の自由端3bと対向する位置に逃げ凹部2j1が形成され、開閉弁3の自由端3bが開閉時に接触しないようになっている。
次に、第6の実施の形態を図10に示し、図10(a)は消音器の断面図、図10(b)は開閉弁を外した状態の消音器の側面図、図10(c)は開閉弁の正面図、図10(d)は開閉弁の側面図である。
この第5の実施のエンジンの消音器1は、複数の通路を有する管2が、円筒状の同じ長さの内管2kと外管2lとを有し、この内管2kの外周の一部を外管2lの一部に接触させて溶接し、内管2kと外管2lの軸心をずらして通路2k1と通路2l1とが形成されている。
複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2k1に対向する位置に開口部3fが形成され、通路2l1を閉じる大きさの円盤状プレートで構成され、外管2lの外端部に支持軸3gを支点に開閉可能に設けられている。
この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成され、この付勢部材4は支持軸3gに巻装して支持され、一端4cは外管2lのスプリング取付部5aに係止され、他端4dは開閉弁3のスプリング取付部5bに係止されている。この付勢部材4によって開閉弁3は常に通路2l1を閉じ方向に付勢され、通路2l1の気体圧力が所定以上になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して回転し、通路2l1を開くように構成されている。
次に、第7の実施の形態を図11に示し、図11は消音器の断面図である。この第7の実施のエンジンの消音器1は、複数の通路を有する管2が、円筒状の内管2mと外管2nとを有し、この内管2mがステー2oによって外管2nに支持され、内管2mと外管2nによって通路2m1と通路2n1とが形成されている。
複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2m1を閉じる大きさの円盤状プレートで構成されている。この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成される。この付勢部材4は内管2mに内部に配置し、一端4eは内管2mの端部に固定した係止プレート2xに溶接して固定され、他端4fは開閉弁3に溶接して固定されている。この付勢部材4の引張力によって開閉弁3は常に通路2m1を閉じ方向に付勢され、通路2m1の気体圧力が所定以上になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して移動し、通路2m1を開くように構成されている。
図12は2重管取付構造の実施の形態を示す断面図である。この実施の形態の2重管取付構造は、例えば第1の実施の形態のステー2dに代えて用いられ、内管2aに取付部2pを設け、外管2bに外側から取付ボルト2qを挿通し、取付ボルト2qを取付部2pに螺着して取り付ける。また、この実施の形態の2重管取付構造は、第1の実施の形態に限定されず、例えば第2、第3、第7の実施の形態にも同様に用いられる。
図13は付勢部材取付構造の実施の形態を示す図である。この実施の形態の付勢部材取付構造は、例えば第1の実施の形態の付勢部材4の一端4oを外管2cの端部に溶接して固定し、他端4pを開閉弁3に溶接して固定する構成に代えて用いられ、付勢部材取付部材4qを外管2cの端部に溶接して固定し、この付勢部材取付部材4qの係合孔4q1に付勢部材4の一端4oを係合して取り付ける。同様に、付勢部材取付部材4qを開閉弁3に溶接で固定し、付勢部材4の他端4pを付勢部材取付部材4qの係合孔4q1に係合して取り付けると付勢部材4の組付けが容易である。
次に、この発明のエンジンの消音器1は自動二輪車に搭載したエンジンの排気経路に備えられ、この実施の形態を、図14及び図15に示す。エンジンの排気経路は、排気管、マフラ等を含み、エンジンの燃焼室から大気までの経路である。
図14の実施の形態は、エンジンに接続した排気管30の後端部には、マフラ31が接続され、このマフラ31には、第1容積室32、第2容積室33、第3容積室34、第4容積室35が設けられている。
このマフラ31には、図1及び図2に示す消音器1が備えられ、消音器1の内管2aの通路2a1は、第2容積室33を大気と連通し、外管2bの通路2b1は開閉弁3が開くことで第2容積室33と第4容積室35とを連通し、外管2cの通路2c1は第4容積室35を大気と連通する。
エンジンの駆動で排気が導入管36を介して第1容積室32に入り、この第1容積室32から連通配管37を介して第3容積室34に入り、さらに連通配管38を介して第2容積室33に入る。エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第2容積室33の圧力が所定圧力以下であり、開閉弁3が通路2b1を閉じ、排気が内管2aの閉じない通路2a1からのみ排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第2容積室33の圧力が所定圧力以上では、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開き、第2容積室33に導入された排気は、一部が通路2a1を介して大気に排出されると共に、残りは第2容積室33から通路2b1を通り第4容積室35に入る。この第4容積室35から排気が通路2c1から排出され、排気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与する。
図15の実施の形態は、エンジンのマフラ31には、第1容積室32、第2容積室33、第3容積室34が設けられ、このマフラ31に図3及び図4に示す消音器1が備えられる。この消音器1の内管2aの通路2a1は、第2容積室33を大気と連通し、外管2bの通路2b1は開閉弁3が開くことで、容積部20、外管2cの通路2c1を介して大気と連通する。
エンジンの駆動で排気が導入管36を介して第1容積室32に入り、この第1容積室32から連通配管37を介して第3容積室34に入り、さらに連通配管38を介して第2容積室33に入る。エンジン回転数の低い領域など排気圧力が低いときは、第2容積室33の圧力が所定圧力以下であり、開閉弁3が通路2b1を閉じ、排気が内管2aの閉じない通路2a1からのみ排出される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い排気圧力が所定値を越え、第2容積室33の圧力が所定圧力以上では、開閉弁3が付勢部材4に抗してスライドして通路2b1を開き、第2容積室33に導入された排気は、一部が通路2a1を介して大気に排出されると共に、残りは第2容積室33から容積部20に入り、この容積部20から排気が通路2c1を介して排出される。この実施の形態では、排気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与し、容積部20が、膨張室、共鳴室となって消音が可能になる。
また、図14及び図15の実施の形態に示すように、消音器1が大気に近い部分に配置され、大気側に洩出す騒音を効率良く低減することができ、また既存のマフラ31に外部から容易に設置することができる。
次に、この発明のエンジンの消音器1は自動二輪車に搭載したエンジンの吸気経路に備えられ、この実施の形態を、図16乃至図19に示す。エンジンの吸気経路は、吸気管、エアクリーナ等を含み、エンジンの燃焼室から大気までの経路である。
図16はエアクリーナの側面図であり、エンジンに接続したエアクリーナ50には、クリーナ本体51に吸入ダクト60とジョイント70が備えられている。吸入ダクト60は外気をクリーナ本体51に吸入し、ジョイント70は吸気管80に接続され、クリーナ本体51で浄化された吸気をエンジンに送る。
吸入ダクト60は、図17及び図18に示すように構成され、図17は吸入ダクトの側面図、図18は図17のXVIII−XVIII線に沿う断面図である。この吸入ダクト60の吸入口部61には、例えば図7に示す実施の形態の消音器1が接続して備えられる。この消音器1は、クリーナ本体51の内部に位置し、複数の通路を有する管2と、複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3と、開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4とを備える。
この複数の通路を有する管2は、管体2iに筒軸方向の隔壁2jを設け、通路2i1,2i2が形成されている。複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2i1を閉じる大きさの四角状プレートで構成され、管体2iの外端部に支持軸3aを支点に開閉可能に設けられている。
この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成され、この付勢部材4は支持軸3aに巻装して支持され、一端4aは管体2iに係止され、他端4bは開閉弁3に係止されている。この付勢部材4によって開閉弁3は常に通路2i1を閉じ方向に付勢され、吸気系のエアクリーナ50内の圧力が所定以下になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して回転し、通路2i1を開くように構成されている。
エンジン回転数が所定値を越えないときは、クリーナ本体51の内部については吸気が所定圧力以上となり、開閉弁3が通路2i1を閉じ、吸気が管体2iの閉じない通路2i2からのみ吸気される。その結果、エンジン低回転域での主成分である低周波数域での吸気音が通路2i2を通過していくため十分に消音されて吸気される。
一方、エンジン回転数の上昇に伴い吸気圧力が所定値を越えて下がり、クリーナ本体51の内部の吸気が所定圧力以下になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して開き、吸気は一部が通路2i1を介して吸気されると共に、通路2i2を通り吸気されてクリーナ本体51の内部に入り、吸気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与する。
ジョイント70は、図19に示すように構成され、図19は図16のXIX−XIX線に沿う断面図である。このジョイント70には、例えば図11に示す実施の形態の消音器1が接続して備えられる。この消音器1は、ジョイント70の接続部71に備えられ、この消音器1は、複数の通路を有する管2が、円筒状の内管2mと外管2nとを有し、この内管2mがステー2oによって外管2nに支持され、内管2mと外管2nによって通路2m1と通路2n1とが形成されている。
複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁3は、通路2m1を閉じる大きさの円盤状プレートで構成されている。この開閉弁3を閉じ方向に付勢する付勢部材4は、コイルスプリングで構成される。この付勢部材4は内管2mに内部に配置し、一端4eは内管2mの端部に固定した係止プレート2xに溶接して固定され、他端4fは開閉弁3に溶接して固定されている。この付勢部材4の引張力によって開閉弁3は常に通路2m1を閉じ方向に付勢され、通路2m1の気体圧力が所定以上になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して移動し、通路2m1を開くように構成されている。
エンジン回転数が所定値を越えないときは、吸気管80の内部の吸気が所定圧力以上であり、開閉弁3が通路2m1を閉じ、吸気が外管2nの閉じない通路2n1からのみ吸気される。その結果、エンジン低回転域での主成分である低周波数域での吸気音が通路2n1を通過していくため十分に消音されて吸気される。 一方、エンジン回転数の上昇に伴い吸気圧力が所定値を越えて下がり、吸気管80の内部の吸気が所定圧力以下になると、開閉弁3が付勢部材4に抗して開き、吸気は、一部が通路2n1を介して吸気されると共に、通路2m1を通り吸気されて吸気管80の内部に入り、吸気圧力損失の増加を抑え、エンジン出力の向上に寄与する。
この消音器は、簡単な消音構造で、安価に製作でき、組付けも容易であり、エンジンの排気経路または吸気経路に備えることができる。
1 消音器
2 複数の通路を有する管
3 開閉弁
4 付勢部材
2a 内管
2b,2c 外管
2d,2e ステー
2a1,2b1,2c1 通路
2 複数の通路を有する管
3 開閉弁
4 付勢部材
2a 内管
2b,2c 外管
2d,2e ステー
2a1,2b1,2c1 通路
Claims (6)
- エンジンに接続した気体通路配管に配置される消音器であって、
複数の通路を有する管と、
前記複数の通路の内少なくとも1つを残して開閉する開閉弁と、
前記開閉弁を閉じ方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とするエンジンの消音器。 - 前記開閉弁が開閉する通路の途中に通路断面積以上の断面積を有する容積部を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器。
- 前記容積部は閉じ状態の前記開閉弁の下流に配置されることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの消音器。
- 前記気体通路配管の大気に近い部分に前記消音器が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器。
- 前記気体通路配管が排気経路に備えられることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器。
- 前記気体通路配管が吸気経路に備えられることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025057A JP2005214150A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | エンジンの消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004025057A JP2005214150A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | エンジンの消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005214150A true JP2005214150A (ja) | 2005-08-11 |
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ID=34907541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004025057A Withdrawn JP2005214150A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | エンジンの消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005214150A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291944A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Honda Motor Co Ltd | 排気制御弁 |
JP2008106644A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車の排気装置及び該排気装置を備えた自動二輪車 |
JP2010084672A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | エアクリーナ |
CN107435588A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-12-05 | 山推工程机械股份有限公司 | 降噪导流管及工程机械 |
-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025057A patent/JP2005214150A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20061113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20090427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |