JP2005213703A - プリザーブド・フラワーおよびプリザーブド・フラワーの開花整形方法 - Google Patents

プリザーブド・フラワーおよびプリザーブド・フラワーの開花整形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開花整形作業が短時間で行え、且つ、熟練を要しないプリザーブド・フラワーの開花整形方法の提供。
【解決手段】萎んだ様に見えるプリザーブド・フラワーBに対し、外側の花弁群に対し、花弁51、52どうしが重なる部分に接着剤を塗布して花弁51、52どうしを接着するとともに、これら外側の花弁群を外方へ押し広げる第1の開花整形と、内側の花弁群に対し、花弁52、53間の隙間の奥へ軽量粒状体2、3、4を挿入して花弁52、53間の隙間を押し広げる第2の開花整形とを行って、完全開花している様に見せるプリザーブド・フラワーの開花整形方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、庭等に咲く生花に特殊な保存処理(プリザーブド処理)を施し、生花の様な美しさと柔らかな感触を数年間維持できる様にしたプリザーブド・フラワーに関する。
生花の様に花を保存する技術や、ホットメルトスティックを用いて造形品を作る技術が特許文献1〜4に開示されている。
特許文献1には、花弁を自然生態のままに保存する技術が開示されている。
特許文献2には、自然の花の色と香りを残し、自然の花の姿をそのままにとどめる製造方法が開示されている。
特許文献3には、植物素材(ドライフラワーやプリザーブド・フラワーなど)へ香りを効果的に付加する方法や香りを付けるための装置が開示されている。
特許文献4には、ホットメルトスティックを装着したグルーガンを使った造形品製造方法及び造形品に関する技術が開示されている。
特開平4−360801号公報 特開2001−213702号公報 特開2003−137701号公報 特開2001−30697号公報
生花に特殊な保存処理(プリザーブド処理)を施したプリザーブド・フラワー(開花整形作業前のもの)は、下記に示す原因により、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭くなっているので、開花途中にある様に見え、華やかさに欠ける。
◎プリザーブド処理は、花弁の脱色・脱水・着色、特殊薬品の含浸を伴うので、花弁が内側へ変形し易い。
◎複数個のプリザーブド・フラワーが、製造メーカーから梱包用パッキンで包まれて届くので、移送中に梱包用パッキンから力を受け花弁が内側へ変形している。
花弁が完全開花している状態であると見栄えが良い。そこで、通常、作業者は、下記に示す方法により、上記のプリザーブド・フラワーを開花整形させている。
方法1:花弁が重なる部分を、酢酸ビニル系樹脂を丸棒状に形成したスティックを電熱式加熱装置(通称、グルーガンやホットボンド)で溶融させて接着し、接着した花弁を外方へ押し広げる。
方法2:花弁が重なる部分を、木工用接着剤で接着し、接着した花弁を外方へ押し広げる。
しかし、上記の方法は、下記に示す課題を有する。
殆ど全ての花弁に対して、接着作業と押し広げる作業とを行う必要があるので作業が長くかかる(方法1、2)。
見栄え良く開花整形できる様になるのに熟練を要する(方法1、2)。
花弁の端が接着しているので、開花整形させたプリザーブド・フラワーが不自然に見える(方法1、2)。
接着が乾いて花弁が接着するのに時間がかかる(方法2)。
開花整形させたプリザーブド・フラワーを置いた環境によっては、時間が経過すると、接着箇所が粉を吹いたり、花弁が変色したりする(方法1、2)。
本発明の第1の目的は、見栄えが良く、経年変化が起き難いプリザーブド・フラワーの提供にある。
本発明の第2の目的は、開花整形作業が短時間で行え、且つ、熟練を要しないプリザーブド・フラワーの開花整形方法の提供にある。
なお、特許文献1〜4は、見栄えが良く、経年変化が起き難いプリザーブド・フラワーを製造するための技術ではない。また、開花整形作業が短時間で行え、且つ、熟練を要しない開花整形方法を提供する技術でもない。
〔請求項1について〕
生花にプリザーブド処理を施すと、花弁が内側へ変形し易い。また、製造メーカーから梱包用パッキンで包んで、複数個のプリザーブド・フラワーを加工業者へ届ける際に、運送中に梱包用パッキンから力を受けるので花弁が内側へ変形する。
このため、生花にプリザーブド処理を施したプリザーブド・フラワー(開花整形前のもの)は、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭くなっているので、蕾から完全開花への過渡期の開花途中にある様に見え、華やかさに欠ける。
そこで、作業者が、花弁間の隙間から軽量粒状体を奥へ挿入して開花整形を行う。この際、挿入する軽量粒状体が花弁を押し広げるので、花弁が開く。なお、複数枚の花弁を押し広げて完全開花している様に見せるため、合計で複数個(数個〜数十個)の軽量粒状体が必要である。なお、花弁間の隙間の奥へ挿入する軽量粒状体は、1カ所に1個が好ましいが、1カ所に2個以上挿入したものでも良い。
また、軽量粒状体を花弁間の隙間から奥へ挿入するため、花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く生花をプリザーブド処理したプリザーブド・フラワーの開花整形に好適である。
軽量粒状体を挿入して開花整形させたプリザーブド・フラワーは、完全開花している様に見えるので見栄えが良い。また、軽量粒状体で花弁を押し広げる構成であるので自然に開花している様に見えるともに、経年変化が起き難い。
〔請求項2について〕
生花にプリザーブド処理を施したプリザーブド・フラワーは、花弁が生花の様な柔らかさを有する。
そこで、軽量粒状体を、外表面が滑らかで、略球形を呈する特性のものに限定すれば、花弁を損傷させることなく、花弁間の隙間の奥へ円滑に挿入できる。
〔請求項3について〕
生花にプリザーブド処理を施したプリザーブド・フラワーを高湿度の環境に晒すのは、湿気が花弁に入り込んで経年変化が加速するため好ましくない。
一方、花弁間の隙間から軽量粒状体(乾燥剤)を奥へ挿入して開花整形を行ったプリザーブド・フラワーは、花弁の周りの湿気を吸収するので経年変化を抑制できる。
また、生花にプリザーブド処理を施したプリザーブド・フラワーは、生花の香りを発しない。
しかし、花弁間の隙間から奥へ軽量粒状体(保香剤)を挿入して開花整形を行ったプリザーブド・フラワーは、所定の香りを発散するので楽しめる。
なお、軽量粒状体として、乾燥剤だけを使用する構成、保香剤だけを使用する構成、若しくは、乾燥剤と保香剤の両方を使用する構成であっても良い。なお、隙間への挿入は、1カ所に1個が好ましいが、2個以上挿入しても良い。
〔請求項4について〕
生花にプリザーブド処理を施すと、花弁が内側へ変形し易い。また、製造メーカーから梱包用パッキンで包んで、複数個のプリザーブド・フラワーを加工業者へ届ける際に、運送中に梱包用パッキンから力を受けるので花弁が内側へ変形する。
このため、生花にプリザーブド処理を施したプリザーブド・フラワー(開花整形前のもの)は、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭くなっているので、蕾から完全開花への過渡期の開花途中にある様に見え、華やかさに欠ける。
そこで、先ず、作業者は、外側の花弁群に対し、花弁どうしが重なる部分に接着剤を塗布して花弁どうしを接着するとともに、これら外側の花弁群を外方へ押し広げる開花整形を行う(第1整形工程)。プリザーブド・フラワーを完全開花している様に見せるには、外側の花弁群を大きく外方へ押し広げる必要があるため、この第1整形工程を行う。
この開花整形は、具体的には、上記“発明が解決しようとする課題”の欄で示した、方法1や方法2を用いて行う。但し、外側の花弁群に対してのみ、接着作業と押し広げる作業とを行えば良い。
次に、作業者は、内側の花弁群に対し、花弁間の隙間から奥へ軽量粒状体を挿入して、花弁間の隙間を押し広げる開花整形を行う(第2整形工程)。
この際、挿入する軽量粒状体が花弁を押し広げるので、花弁が開く。なお、内側に位置する複数の花弁を押し広げて完全開花している様に見せるため、合計で複数個(数個〜数十個)の軽量粒状体が必要である。なお、花弁間の隙間の奥へ挿入する軽量粒状体は、1カ所に1個が好ましいが、1カ所に2個以上挿入しても良い。
このプリザーブド・フラワーの開花整形方法は、内側の花弁群に対し、花弁間の隙間の奥へ軽量粒状体を挿入して花弁間の隙間を押し広げるため、花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く生花をプリザーブド処理したプリザーブド・フラワーの開花整形に好適である。
接着作業を外側の花弁群に対してのみ行えば良いので、全体の開花整形作業を短時間で終了させることができるとともに、高い熟練度を要しない。
〔請求項5について〕
軽量粒状体は、略球形を呈し、外表面が滑らかである。
このため、内側の花弁群に対し、軽量粒状体を挿入して、花弁間の隙間を押し広げる開花整形を行う第2整形工程において、作業者は、花弁を損傷させることなく、花弁間の隙間から奥へ容易に軽量粒状体を挿入することができる。
〔請求項6について〕
プリザーブド・フラワーを密封した袋や容器に入れずに高湿度の環境下で飾る場合には、第2整形工程で、花弁間の隙間から軽量粒状体(乾燥剤)を奥へ挿入して開花整形を行う開花整形方法が好適である。
また、プリザーブド・フラワーから所定の香りを発散させたい場合には、第2整形工程で、花弁間の隙間から軽量粒状体(保香剤)を奥へ挿入して開花整形を行う開花整形方法が好適である。
製造メーカーから梱包用パッキンで包まれて届き、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭いため華やかさに欠けるプリザーブド・フラワーに対し、外側の花弁群に相当する外方側の花弁の内周側の端部と、その花弁の内方に位置する花弁の外周側の端部とが重なる部分を熱溶融接着剤で接着して外方へ押し広げる第1の開花整形と、内側の花弁群に相当する内方側の花弁の花弁間の隙間の奥へ球状のペレットを挿入して花弁間の隙間を押し広げる第2の開花整形とを行うことにより、プリザーブド・フラワーが完全に開花している状態に見え、見栄えが良くなる。
本発明の実施例1(請求項1、2、4、5に対応)を図1〜図5に基づいて説明する。 図4に示す開花整形させたプリザーブド・フラワーAは、製造メーカーから梱包用パッキンで包まれて届いた、図1に示す開花整形前のプリザーブド・フラワーBに対し、後述する第1、第2の開花整形(第1、第2整形工程に相当)を行ったものである。
プリザーブド・フラワーAは、製造メーカー側で、上記特許文献1、2、または、その他の方法を用いて、庭等に咲くバラに公知のプリザーブド処理を行い、生花の時の美しさと柔らかな感触を数年間維持できる様にしたものである。
本実施例では、バラは、花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く八重咲きである。このバラの全ての花弁は、両脇が後ろにそっており、やや丸い◇形を呈する半剣弁形である。また、バラの花冠(花の形)は、横から見て◇形で、中心部分が高い高芯咲きである。
プリザーブド処理されたプリザーブド・フラワーBは、通常、製造メーカーから梱包用パッキン(図示せず)で包まれて、アレンジメントを製造する作業業者へ届く。
このため、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭くなっており、蕾から完全開花する過渡期の開花途中にある様に見え、開花整形を行わないと華やかさに欠ける。
後述する第1の開花整形で用いる接着剤は、本実施例では、酢酸ビニル系樹脂である。 この酢酸ビニル系樹脂は、丸棒状のスティックに形成されており、電熱式加熱装置1(通称、グルーガンやホットボンド)で溶融することにより接着力が発生する。
この電熱式加熱装置1は、引き金(図示せず)を引くと、電熱体に通電され、スティックが加熱され、ノズル先端から溶融樹脂11が吐出する。
図3に示す軽量粒状体2、3、4は、後述する第2の開花整形で用いる、表面が滑らか(ツルツル)で、角が無い曲面で構成されるペレット(1個当たり、数mg〜数十mg)である。
軽量粒状体2は、透明な樹脂で形成され、直径が数mmの球状を呈する。
軽量粒状体3は、透明な樹脂で形成され、長径が数mm、短径が数mmの楕円球状を呈する。なお、軽量粒状体3は、体積が軽量粒状体2の約1.3倍である。
軽量粒状体4は、透明な樹脂で形成され、長径が数mm、短径が数mmの楕円球状を呈する。なお、軽量粒状体4は、体積が軽量粒状体2の約2/3倍である。
つぎに、製造メーカーから梱包用パッキンに包まれて作業業者へ届き、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭くなって、開花途中にある様に見える、図1に示すプリザーブド・フラワーBの開花整形の手順を説明する。
(1)図2に示す如く、外側の花弁群に相当する外方側の花弁51の外面に右手の親指を当て、その花弁51の内方に位置する花弁52の内側に左手の人指し指を差し込んで花弁51、52を外方へ押し広げた状態にして、花弁51、52が重なる部分に電熱式加熱装置1のノズル10の先端を臨ませ、引き金を引いて、ノズル10の先端から溶融樹脂11を吐出させる。
そして、ノズル10を遠ざけ、左手の親指と人指し指で花弁52を支え、右手の親指と人指し指で花弁51を掴んで花弁52に押し付けて数秒〜数十秒間そのまま維持し、花弁51の内面の端部と花弁52の外面の端部とを接着させる(第1の開花整形)。
この第1の開花整形を、花冠の外側部に位置する複数の花弁に対し実施する。
(2)図3に示す如く、内側にゴム板60を取り付けたピンセット6で、最適なペレット(例えば、軽量粒状体3)を摘み、内側の花弁群である、花弁52と花弁52の内方に位置する花弁53との隙間の奥へ1個挿入する。
ペレットを挿入する際に、ペレットが花弁52と花弁53との隙間を押し広げるので花弁間の隙間が広がる。
花弁間の隙間の奥に挿入したペレットが楔の役目を果たすので、花弁52の先端部と花弁53の先端部とが離れた状態に維持される(第2の開花整形)。この第2の開花整形を、花冠の内側部に位置する複数の花弁に対し実施する。このため、合計で複数個(数個〜数十個)のペレットを使用する。
なお、花弁間の隙間の奥へ挿入する最適なペレットは、花の大きさ、花芯からの距離や、形成したい隙間の大きさに応じて、形状や大きさを軽量粒状体2、3、4から選ぶ。
上記第1、第2の開花整形を経て開花させたプリザーブド・フラワーAを図4に示す。
(3)このプリザーブド・フラワーAは、フローラル吸収フォーム(又はスタイロフォーム)、クレイ、ワイヤー、ブーケホルダー、およびフローラルテープ等のツールを用い、他のプリザーブド素材とともに飾り付けられ、アレンジメントが完成する(図5参照)。
つぎに、実施例1の利点を述べる。
〔ア〕第1の開花整形を行った後に、内側の花弁群に対し、花弁間の隙間の奥へペレットを挿入して開花整形させたプリザーブド・フラワーAは、完全開花している様に見えるので華やかに見え、見栄えが良い。なお、ペレットは花弁に隠れて見えないので違和感がない。
〔イ〕花冠の外側部に位置する複数の花弁に対してのみ第1の開花整形を実施し、花冠の内側部に位置する複数の花弁に対しては、花弁間の隙間の奥へペレットを挿入して開花整形させる第2の開花整形を実施する構成である。
このため、全体の開花整形作業を短時間で終了させることができるとともに、熟練度を要しない。なお、接着作業を伴う第1の開花整形を熟練者が行い、簡単な第2の開花整形を初心者が行う様に分業しても良く、こうすれば、作業効率を向上できる。
〔ウ〕第2の開花整形で花冠の内側部に位置する複数の花弁の隙間をペレットで押し広げる構成であるので、内側部の花弁どうしを離すことができ、自然に開花している様に見える。また、接着箇所を削減できるので、接着部分の変色や表面変化、接着部分の外れ等の経年変化が起き難くなる。
〔エ〕花弁間の隙間の奥へ挿入するペレットは、花の大きさ、花芯からの距離や、形成したい隙間の大きさに応じて、形状や大きさを軽量粒状体2、3、4から選ぶ構成である。 このため、所望の開花状態に近い開花整形を行うことができる。
〔オ〕軽量粒状体2、3、4(1個当たり、数mg〜数十mg)は、透明な樹脂で形成され、表面がツルツルで、角が無い球状や楕円球状のペレットであるので、開花整形を行う第2整形工程において、作業者は、花弁を損傷させることなく、花弁間の隙間から奥へ素早く挿入することができる。また、ペレットが透明であるので、プリザーブド・フラワーAを明るい場所に置いても、目立たない。
また、第2の開花整形に必要なペレットは、1つの花に合計で数個〜数十個必要であるが、全部挿入しても軽いので花弁への負荷が少ない。
本発明は、上記実施例以外に、以下の実施態様を含む。
a.花弁間の隙間から奥へ挿入して開花整形を行う軽量粒状体として、シリカゲル等の乾燥剤、或いは保香剤、若しくは、乾燥剤と保香剤の両方を使用する構成であっても良い(請求項3、6に対応)。
こうすれば、花弁の周りの湿気を吸収して経年変化を抑制できたり、所定の香りの発散が可能になる。
b.軽量粒状体は、表面が角が無い曲面で構成されていれば、球や楕円球以外に、歪んだ球体、トーラス等であっても良い。なお、表面がツルツルであると挿入が容易であるので好適である。また、花弁間の隙間に挿入した際に目立たない様にするため、軽量粒状体の色は、透明以外に、白、黒、花弁に似た色等であっても良い。
c.軽量粒状体の材質は、軽ければ、プラスチック以外に、発泡スチロール、セラミック、木、ガラス等であっても良い。具体的には、軽量粒状体として、ペレット以外に、ぬいぐるみに入れるフィレット、手芸用のビーズ、パール、種子等が使用できる。
d.開花整形させるプリザーブド・フラワーは、花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く生花に適用可能である。たとえば、バラ以外に、カーネーション、蘭、シンビジウム、カラー等に適用できる。
e.開花整形させるプリザーブド・フラワーがバラの場合、花弁の形状は半剣弁以外に、両脇が後ろにそって細長い◇形を呈する剣弁形や、横に広く丸い花弁で両脇のそりが無い丸弁形であっても良い。また、バラの花冠(花の形)は高芯咲き以外に、横から見て▽形を呈する盃状咲き、横から見て半円状に見えるカップ咲き、ぽんぽんと咲くぽんぽん咲き、または花の中心が立っている様に見えるロゼット咲きであっても良い。
f.プリザーブド・フラワーに用いる花の種類や、整形前の開花状態によっては、花弁間の隙間の奥へ軽量粒状体を挿入して花弁間の隙間を押し広げる開花整形のみを施して開花整形しても良い(請求項1、2、3に対応)。
g.軽量粒状体は、ゴム製の中空球体内に気体を封入したものであっても良い。この場合、プリザーブド・フラワーの花弁間の隙間への中空球体挿入を高気圧室で行う様にすれば、通常気圧に戻した際に中空球体が膨らむので、大気圧を用いて開花整形させることができる。
開花整形を行う前のプリザーブド・フラワーの説明図である。 第1の開花整形の様子を示す説明図である。 第2の開花整形の様子を示す説明図である。 開花整形が完了したプリザーブド・フラワーの説明図である。 開花整形が完了したプリザーブド・フラワーを用いてアレンジしたアレンジメントの一例を示す説明図である。
符号の説明
A、B プリザーブド・フラワー
2、3、4 軽量粒状体
51、52、53 花弁

Claims (6)

  1. 花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く生花に保存処理を施したプリザーブド・フラワーであって、
    花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭く、開花途中に見えるプリザーブド・フラワーに対し、
    前記花弁間の隙間の奥へ軽量粒状体を挿入して前記花弁間の隙間を押し広げる開花整形を施したことを特徴とするプリザーブド・フラワー。
  2. 前記花弁間の隙間の奥へ挿入する前記軽量粒状体は、略球形を呈し、外表面が滑らかであることを特徴とする請求項1に記載のプリザーブド・フラワー。
  3. 前記花弁間の隙間の奥へ挿入する前記軽量粒状体は、所定の香りを担持させた保香剤または湿気を吸収する乾燥剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリザーブド・フラワー。
  4. 花芯から外方に向かって複数枚の花弁が重なって咲く生花に保存処理が施され、花弁どうしが重なったり、花弁間の隙間が狭く、開花途中に見えるプリザーブド・フラワーに対し、
    外側の花弁群に対し、花弁どうしが重なる部分に接着剤を塗布して花弁どうしを接着するとともに、これら外側の花弁群を外方へ押し広げる第1整形工程と、
    内側の花弁群に対し、花弁間の隙間の奥へ軽量粒状体を挿入して花弁間の隙間を押し広げる第2整形工程とを行って開花整形することを特徴とするプリザーブド・フラワーの開花整形方法。
  5. 前記第2整形工程で花弁間の隙間の奥へ挿入する前記軽量粒状体は、略球形を呈し、外表面が滑らかであることを特徴とする請求項4に記載のプリザーブド・フラワーの開花整形方法。
  6. 前記第2整形工程で花弁間の隙間の奥へ挿入する前記軽量粒状体は、所定の香りを担持させた保香剤または湿気を吸収する乾燥剤であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のプリザーブド・フラワーの開花整形方法。
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