JP2005212462A - 各分割金型の中心を一致させる手段を備えたタイヤの加硫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温の閉型時においても各分割金型の中心を金型中心線に一致させることができ、隣接する分割金型同士が当って傷つくことのない該金型中心線に一致させる手段を備えたタイヤの加硫装置を提供すること。
【解決手段】 もっぱら各分割金型12の中心を金型中心線MCLに一致させるために、各分割金型12を前記金型中心線MCL回りにそれぞれ回動させる回動手段20と、各分割金型12を前記金型中心線MCLと直交する平面内において各分割金型12の開閉方向及び該開閉方向と直角な方向へ円環状ホルダ17に対し相対移動させる移動手段20,41とを備えたタイヤの加硫装置とした。
【選択図】 図2



Description

本発明は、タイヤの加硫装置において、金型の中心線から外れた各分割金型の中心の位置を一致させる手段を備えたタイヤの加硫装置に関するものである。
タイヤを製造する加硫装置においては、特許文献1及び2に示すように、先ず、加硫装置に設けられたハンドリング装置等により、放射方向に近接離間する金型保持部材に装架された複数の分割金型を開型した状態で生タイヤを装填する。
次に、駆動装置によりそれらの分割金型を放射方向の内方に閉型する。分割金型は、閉型した際に、隣接する各分割金型相互が密接一体となって、型内周面がタイヤの外周面を形成するよう、金型中心線に対して一つの円上に配設される。すなわち、円弧をなす分割金型の曲率中心である分割金型の中心を、金型中心線に直交する平面内において、すべて金型中心線に一致させることがおこなわれている。
その後、ブラダを型込めされた前記生タイヤの内方で蒸気等の圧力で膨張させ、生タイヤの内面に密着させながら外面を空間内に押し広げて押圧し、生タイヤを金型による外側とブラダによる内側から加熱・加圧する。そしてこの加硫処理の完了後に、前記分割金型を放射方向外方に開放して加硫済みタイヤを型抜きする。
特開平6―218733号公報(第5頁、図2) 特開平8−267458号公報(第5頁、図2)
上記従来装置では、各分割金型の中心を一致させる専用の手段がなかったため、金型保持部材の取付ボルトを緩めた仮止め状態で一旦閉型し、ブラダを膨張させて昇温し、分割金型同士の押し合いでそれらの中心を一致させることが、一般におこなわれている。しかし、高温状態では分割金型を取付けボルトで締めることはできなかったため、その後開型して降温した状態で該取付けボルトを締めて分割金型を固定していた。ところが、開閉動作に伴い生ずる分割金型と金型保持部材間のずれや熱膨張による誤差を生ずるため、分割金型の開閉を何度も繰り返して各分割金型の中心を一致させる必要があった。また、かかる中心を一致させるための閉型の際に、隣り合う分割金型同士で当って傷つくため、分割金型の寿命が短くなるという問題があった。
本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は各分割金型の中心を一致させる手段を備えたタイヤの加硫装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1に係るタイヤの加硫装置の特徴は、放射方向に開放可能に装架された複数の分割金型の放射方向外側に配設され、分割金型を放射方向に開閉する開閉機構と、前記開閉機構を保持するとともに縦方向に延在するフレームに装架され、前記複数の分割金型により構成された金型の中心を通る金型中心線と同心の円環状ホルダとを有するとともに、前記金型に生タイヤを型込めし、前記分割金型を放射方向の内方に閉じかつブラダを型込めされた前記生タイヤの内方で膨出した状態で加硫処理し、加硫処理の完了後に、前記分割金型を放射方向外方に開放して加硫済みタイヤを型抜きするようにしたタイヤの加硫装置において、各分割金型を前記金型中心線回りにそれぞれ回動させる回動手段と、各分割金型を前記金型中心線と直交する平面内において各分割金型の開閉方向及び該開閉方向と直角な方向へ円環状ホルダに対し相対移動させる移動手段とを備えたことである。
請求項2に係るタイヤの加硫装置の特徴は、請求項1における開閉機構は、分割金型を保持するとともに環状支持テーブルに水平放射方向に進退可能に支持される金型保持部材と、円環状ホルダの内周面に当接して設けられ、金型保持部材を前記開閉方向に相対移動させる傾斜面が形成された型締部材と、型締部材を上下動させる駆動装置とにより構成し、前記移動手段は、型締部材を円環状ホルダに対して前記金型中心線に平行な方向に相対移動させる手段と、金型保持部材を型締部材に対して前記開閉方向に直角な方向に相対移動させる手段とにより構成されたことである。
請求項3に係るタイヤの加硫装置の特徴は、請求項2に記載の加硫装置において、前記回動手段は分割金型と金型保持部材とを前記金型中心線回りに相対移動させる手段としたことである。
請求項4に係るタイヤの加硫装置の特徴は、請求項2に記載の加硫装置において、前記回動手段は型締部材と円環状ホルダとを前記金型中心線回りに相対移動させる手段としたことである。
請求項5に係るタイヤの加硫装置の特徴は、請求項1乃至請求項4に記載の加硫装置において、分割金型と金型保持部材との間に設けられた回動手段又は金型保持部材と型締部材との間に設けられた前記開閉方向に直角な方向に移動させる手段は、相対移動させる前記分割金型と金型保持部材との間に又は前記金型保持部材と型締部材との間に夫々対応して挟装され、前記分割金型及び金型保持部材のうちの一方の又は金型保持部材及び型締部材のうちの一方の部材に固定された支持固定部と、該支持固定部とは相対移動不能に設けられ、相対移動させる方向に対し、傾斜した摺動斜面を背中合わせに形成した摺動斜面片と、他方の部材に固定された作用固定部と、該作用固定部とは前記相対移動させる方向に対し相対移動不能に設けられ前記摺動斜面片の摺動斜面に両側からそれぞれ当接する二つの摺動片と、前記摺動片を摺動斜面片に対し相対移動させる操作部材であって、前記挟装する分割金型及び金型保持部材の外側から又は金型保持部材及び型締部材の外側から操作する操作部材とを備える手段としたことである。
請求項1に係るタイヤの加硫装置においては、各分割金型を金型中心線回りに回動させる回動手段により、金型中心を通るよう各分割金型に設定された線であって、分割金型を正規に取り付けた時に、金型の開閉方向に一致する線(開閉方向基準線)の該開閉方向に対して生ずる角度ずれを調整することができる。そして、分割金型を移動手段により各分割金型の開閉方向及び該開閉方向と直角な方向に移動させることにより、各分割金型の中心を金型中心線に一致させることができる。そして、このように各分割金型の中心を金型中心線に一致させることができるので、隣接する分割金型同士が当って傷を生じるようなことがない。
請求項2に係るタイヤの加硫装置においては、移動手段によって型締部材を円環状ホルダに対して前記金型中心線に平行する方向に相対移動させると、型締部材に形成された斜面を介して金型保持部材及び分割金型が前記開閉方向に移動し、開閉方向における分割金型中心のずれを調整して金型中心線に一致させることができる。また、金型保持部材を型締部材に対して前記開閉方向に直角な方向に相対移動させると、前記開閉方向に直角な方向の分割金型中心のずれを調整して金型中心線に一致させることができる。さらに、これらの移動手段は、分割金型から離れた外方に配設できるので、分割金型が閉型された高温状態でも、該分割金型の中心のずれを調整して金型中心線に一致させることができる。
請求項3に係るタイヤの加硫装置においては、回動手段によって各分割金型と金型保持部材とを前記金型中心線回りに相対移動させるので、金型中心線回りの角度ずれを修正することができる。この場合、相対移動させる位置が金型中心に近く、移動させる長さに対し回転する角度が大きいので、金型中心を通るよう各分割金型に設定された開閉方向基準線の開閉方向に対する大きな角度ずれを修正することができる。また、分割金型を直接動かすので、分割金型相互の細かい配置の調整をおこなうことができる。
請求項4に係るタイヤの加硫装置によると、回動手段によって型締部材と円環状ホルダとを前記金型中心線回りに相対移動させると、型締部材の内方に設けられた金型保持部材とさらにその内方に設けられた分割金型とを円環状ホルダに対し相対移動させることができる。この場合、円環状ホルダは、前記金型中心線と同心であるため、分割金型も金型中心線回りに相対移動し、分割金型に設定された開閉方向基準線の開閉方向に対する角度ずれを修正することができる。また、この回動手段は、高温となる分割金型から離れた外方に設けることができるので、分割金型が閉型されて高温となった状態でも同角度ずれを修正する作業をすることができる。
請求項5に係るタイヤの加硫装置によると、操作部材により摺動片と摺動斜面片とを相対移動させると、夫々対応する作用固定部と支持固定部とが相対移動し、夫々固定された分割金型と金型保持部材とを金型中心線回りに相対移動させ、又は夫々固定された金型保持部材と型締部材とを分割金型の開閉方向に直角な方向に相対移動させる。それによって、前述の角度ずれを調整し分割金型の中心を金型中心線に一致させることを容易におこなうことができる。また、分割金型と金型保持部材の間や金型保持部材と型締部材の間に挟装されるので、この手段を取付けるために外側に出っ張ることなく、また、大掛かりな装置を要せず狭い場所に設けることができる。また、挟装する部材の外側から操作するので、分割金型が閉型され高温状態であっても操作して、前述の角度ずれを調整し金型中心線に一致させることができる。
本発明に係るタイヤの加硫装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、タイヤの加硫装置の縦断面図である。図2は、分割金型、環状ホルダ、型締部材、金型保持部材の配置関係を示す平面略図であり、図3は、図2のA―A´線に沿って切断した部分断面図である。図4は、水平移動装置の平面図であり、図5は、図4のA―A´に沿って切断した部分断面図であり、図6は、水平移動装置の取付状態を示す図である。
図1において、1はタイヤの加硫装置を示し、2は平面的に観て円形または矩形のベースプレートを示し、該プレート2には仮想正方形の四隅において手前側の図示されていない2本を含む4本のフレーム3が立設されている。これら4本のフレーム3の上端は天板4により連結され、これによりベースプレート2、フレーム3、及び天板4は上下方向に長い直方体状の基礎骨組5を構成している。
前記フレーム3の上下方向中間部には、ハンドリング装置6が加硫すべき生タイヤTRを搬入・搬出動作する搬入出位置LPが定義されている。加硫装置1は、この搬入出位置LPを中心として、その全機構部を下側に配置された下機構部1aと上側に配置された上機構部1bと分離し、フレーム3の下側又は上側への機構部の集中を避け、保守点検整備の容易性を確保している。
下機構部1aは、金型支持機構LM1、分割金型の開閉機構LM2を有している。一方、上機構部1bは、上部サイドウォール金型用の支持開閉機構UM1、を有している。
金型支持機構LM1を構成する型ベース部材7は前記フレーム3に四隅において固定されている。型ベース部材7は垂直に延在する円筒部8及び円筒部8の上端に固定された中空円盤状の環状支持テーブル9により構成されている。環状支持テーブル9上には、下金型装置10が搭載されている。
下金型装置10は、円筒部8と機械中心となる金型中心線MCLと同心に固定された概略円環状の下部サイドウォール金型11と、前記環状支持テーブル9上で放射方向に進退可能に支持された複数(例えば8個)の金型保持部材13と、該金型保持部材13の内側に保持され、金型中心線MCLの周りに所定の間隔で配置される複数(例えば8個)の分割金型12とにより構成されている。
分割金型12は、それぞれ固有の円弧長を有する円弧状のもので、内面の高さ方向の中央部に所定のトレッドパターンが形成されたトレッド形成面が形成され、上下方向両端縁部は前記下部サイドウォール金型11の外周面及び後述する上部サイドウォール金型14の外周面に密着する円弧面として形成されている。
分割金型12の開閉機構LM2は、この分割金型12を保持する金型保持部材13を環状支持テーブル9に対して上下方向の相対移動を規制して支持すると共に、その下面を蟻溝で水平放射方向に案内する図略の放射方向案内機構を含んでいる。金型保持部材13の各々の外面には金型中心線MCLに対し外側に傾く保持部材傾斜平面13aが形成され、該傾斜平面13aは外側に配置される型締部材15の内面に形成された型締部材傾斜平面15aに蟻溝係合している。型締部材傾斜平面15aは、金型中心線MCLに対し外側に傾くように形成され、型締部材15が上下動すると金型保持部材13が前記開閉方向に前進後退するようになっている。型締部材15は、前記フレーム3に設けられた直線ガイド16に沿って上下動可能に案内された円環状ホルダ17に嵌挿して固定され、型ベース部材7に回転自在に支持された螺子軸18により上下動送りされるようになっている。この螺子軸18は図示しないサーボモータによりプーリ・ベルト機構19を介して回転駆動され、型締部材15を上下動し、これにより分割金型12を開閉可能としている。
上機構部1bについて説明すると、上型を構成する上部サイドウォール金型用の支持開閉機構UM1は、フレーム3に敷設した直線ガイドレール49に沿って上下方向に移動可能な移動フレーム50を含んでいる。この移動フレーム50は、上部サイドウォール金型14を支持する下方側の支持テーブル50aと上方側の上板50bと、これら両部材を一体結合して金型中心線MCLと同軸に配置された連結筒50cからなっている。上板50bには、上下方向に延びる螺子軸51の下端部が固着され、螺子軸51の上端部は天板4を貫通して延び、天板4の上面に図略のスラスト軸受を介して回転支持されたナット52に螺合している。ナット52は、天板4に装架されたサーボモータ53に対しプーリ・ベルト機構54を介して回転連結されている。これにより、サーボモータ53の動作により、移動フレーム50を上部サイドウォール金型14と共に上下位置決め可能であり、上部サイドウォール金型14を前記下金型装置10と組み合わせることができる。
次に、図1乃至図3に示すように、分割金型12と金型保持部材13との間には回動手段としての水平移動装置20が挟装され、金型保持部材13と型締部材15との間には開閉方向に直角な方向への移動手段としての同水平移動装置20が挟装されている。
水平移動装置20は図4乃至図6に示すように、回動手段としては、分割金型12の外周面に取付ボルト21で固定される支持固定部としての支持基板22と、背中合わせに形成された摺動斜面23を備えた摺動斜面片24と、支持基板22と摺動斜面片24との間に摺動可能に挟持され金型保持部材13の内周面に取付ボルト21で固定される作用固定部としての取付板25と、略直角三角形状に形成され斜辺部分を前記摺動斜面23に両側から摺接する二つの摺動辺26と、二つの摺動片26に夫々回動可能に係合するとともに前記取付板25に螺合される二本の操作部材27とから構成されている。
支持基板22は、角部を面取りした縦長の略長方形状に形成され、その四隅には取付孔28が穿設され、中央部には後述する嵌合凸部30に嵌合する縦長の長穴29が穿設されている。摺動斜面片24は、略二等辺三角形状に形成され、三角形の両斜辺部が背中合せの摺動斜面23を形成し、三角形の片面にはその三角形の垂線方向に延びる嵌合凸部30が前記長穴29に嵌合するよう形成されている。支持基板22と摺動斜面片24とは嵌合することによって一体となり相対移動不能となっている。
取付板25は、縦長の略長方形状に形成され、その上端部と下端部とには短手方向に延びる矩形状の上部ガイド31及び下部ガイド32が並設され、両ガイド31,32には厚み方向の取付孔28がそれぞれ穿設されている。上部ガイド31には端面側から貫通する雌螺子孔33が両端部に螺刻され、前記操作部材27が進退可能に螺合するようになっている。取付板25の中央部には四隅がRに形成された縦長の略長方形の案内穴35が穿設され、前記嵌合凸部30を短手方向にガイドするようになっている。二つの摺動片26は、略直角三角形状に対に形成され、底辺部の端面側直角部付近には操作部材27の小径部が回動自在に係合する係合孔34が穿設され、該端面近傍において係合孔34が開放するとともに操作部材27の端部を回動自在に係止する係止穴36が設けられている。操作部材27は、頭部37にはレンチに嵌合する六角穴が形成され中間部において前記雌螺子孔33に螺合する雄螺子部38が螺刻されている。また、他端部付近には前記係合孔34に遊嵌される小径部39が設けられ、他端部には係止穴36に嵌脱不能に係止される係止部40が形設されている。
この水平移動装置20は、図のように分割金型12と金型保持部材13の間に穿設された矩形状の取付穴に嵌設され、前述のように取付ボルト21により固定されている。操作部材27の頭部37には、開放した前記取付穴の開口部からレンチ等が嵌合され、金型保持部材13等に対し外側から回動操作が可能になっている。
このように構成された水平移動装置20によると、レンチ等で操作部材27を回して螺入・螺退することにより、摺動片26が摺動斜面片24を押圧摺動させ、前記嵌合凸部30が案内穴35の短手方向に規制される範囲で、分割金型12と金型保持部材13とを金型中心線MCL回りに相対移動させるようになっている。
また、開閉方向に直角な方向への移動手段としては、水平移動装置20が型締部材15と金型保持部材13の間に傾斜平面13a、15aに平行に穿設された矩形状の取付穴に埋設され、前記支持基板22が取付ボルト21により金型保持部材13の保持部材傾斜平面13aに固定され、前記取付板25が取付ボルト21により型締部材15の型締部材傾斜平面15aに夫々固定される。操作部材27の頭部37は、斜めに開放した取付穴の開口部から回動操作が可能になっている。そして、同様にレンチ等により操作部材27を回して螺入・螺退することにより、摺動片26が摺動斜面片24を押圧摺動させ、前記嵌合凸部30が案内穴35の短手方向に規制される範囲で、金型保持部材13と型締部材15とを開閉方向に直角な方向に相対移動させるようになっている。なお、型締部材15と金型保持部材13とは前記傾斜平面13a,15aにおいて、蟻溝係合されているが、同係合部に生じたクリアランスの範囲で、相対移動することとなる。
また、型締部材15と円環状ホルダ17とには、開閉方向への移動手段を構成する垂直移動装置41が装架されている。垂直移動装置41は、円環状ホルダ17の下部内側に突出するフランジ部42に穿設された軸支穴43と、軸支穴43に遊嵌される操作軸44と、型締部材15の下面外側に穿設され該操作軸44の端部が螺入・螺退する雌螺子穴45とから構成される。操作軸44の一端部にはスパナに嵌挿する六角頭部44aが形成され、六角頭部44a近傍には前記フランジ部42の厚みに対応するよう離間した二つの鍔部46が周設されている。二つの鍔部46の間には滑り回動部47が設けられ、前記軸支穴43に回動自在に軸支されている。また、これらの鍔部46の間にフランジ部42を挟み、フランジ部42に対し操作軸44が垂直方向へ相対移動不能になっている。操作軸44の他端部には雄螺子が螺刻され、前記雌螺子穴45に螺合されている。
上記構成の垂直移動装置41によると、操作軸44を回転させて型締部材15の雌螺子穴45に螺入・螺退すると型締部材15は垂直方向に上下動する。これに連動して、型締部材傾斜平面15aと金型保持部材傾斜平面13aとが摺動して金型保持部材13及び分割金型12が前記開閉方向に円環状ホルダ17に対し相対移動することとなる。
次に、上記のように構成された実施例の加硫装置の動作を説明する。
タイヤを製造する加硫装置1においては、生タイヤTRは搬入出位置LPからハンドリング装置6等により、型込めされる加硫位置の上方にある所定の停止位置まで降下される。この位置において生タイヤTRにはブラダ48が下方より挿入され、ブラダ48内には圧縮ガスが導入される。この圧縮ガスによりブラダ48は径方向外方に膨張し、生タイヤTRの内面を支持する状態となる。生タイヤTRはこの状態で、環状支持テーブル9上に放射方向に離間した金型保持部材13に装架された分割金型12(開型状態の分割金型)に装填される。また、これに同期してサーボモータ53の作動により移動フレーム50が下降され、上部サイドウォール金型14を型組位置まで下降させる。このとき、支持テーブル50aの下面は金型保持部材13の上端面に当接する状態となる。
次に、サーボモータ等の動作により螺子軸18が回転され、型締部材15と共に円環状ホルダ17がフレーム3に沿って上昇され、8個の分割金型12がそれらの上下面において支持テーブル50aの下面および環状支持テーブル9の上面を摺動しながら開放位置から径方向内方へ移動されて、閉塞位置へ移動される。
この閉型の際に各分割金型12の中心を金型中心線MCLに一致させることが行われるが、図2のように一部の分割金型12の中心Oが金型中心線MCLとずれている場合の調整について説明する。
前提として、円環状ホルダ17は金型中心線MCLと同心であり、型締部材15と金型保持部材13の水平断面における境界線BLは金型の開閉方向に対し直交している。各分割金型12の中心が金型中心線MCLに一致するには、図に示す金型の基礎円KBCに分割金型12の内周円弧部分が一致しなければならない。また、さらに隣接する金型同士が当接しないように位置調整しなければならない。また、金型中心線MCLを通るよう分割金型12に設定された開閉方向基準線SLは、説明の便宜上、分割金型12を対称に二等分する中心線とした。
なお、図においては説明のため、ずれ巾を大きく表現しているが、実際には隣接する各分割金型同士間で移動が可能な範囲で調整が図られ、例えば0.2mm程度のずれの調整がおこなわれる。
まず、金型保持部材13と分割金型12との間に挟装される水平移動装置20を操作して、分割金型12を金型中心線MCLを中心とする時計回りにα度回転させる。このとき、分割金型12の開閉方向基準線SLが境界線BLに対し直交となるように配置し、金型の開閉方向上のY軸線との角度ずれを修正する。また、円弧形状の曲率中心である分割金型12の中心OはO´点に回転移動する。
次に、前記垂直移動装置41を操作して、型締部材15を上昇させ、それに伴って金型保持部材13及び分割金型12を開閉方向(図において下向き)に平行移動させる。このとき分割金型12の中心Oは金型中心線MCLを通り境界線BLに平行な直線上にあるO″点まで移動する。
次に、型締部材15と金型保持部材13との間に挟装される水平移動装置20を操作して、金型保持部材13を開閉方向と直角な向き(図において左向き)に平行移動させる。このとき、分割金型12の中心Oが、金型中心線MCLに水平面内において一致するように移動させる。
これにより分割金型12の位置を整え、各分割金型12同士の配置調整を行う。この場合、相対移動させる所が金型中心線MCLに近く移動長さに対する回転角が大きいので、大きな角度ずれを修正することができる。また、分割金型12を直接動かすので、分割金型12相互の細かい配置の調整をおこなうことができる。
この作業によって、隣接する各分割金型12相互が密接一体となって、型内周面がタイヤの外周面を形成するよう、金型中心線MCLに対して一つの基礎円KBC上に配設される。
その後、ブラダ48内部に加熱気体(例えば、スチーム、加熱した不活性ガス)を供給し、ブラダ48を生タイヤTRの内面に密着させながら外面を空間内に押し広げて押圧し、生タイヤTRを金型12等による外側とブラダ48による内側から加熱・加圧する。そしてこの加硫処理の完了後に、前記分割金型12を放射方向外方に開放して加硫済みタイヤを型抜きする。
本実施例では、閉型後分割金型の中心Oを金型中心線MCLに一致させてから、ブラダ48を加熱させたが、ブラダを加熱・膨張後に該金型中心線に一致させる作業をしてもよい。前記水平移動装置20及び垂直移動装置41は操作部材27等が金型保持部材13の外側から操作できるので、加熱した閉型状態のまま各分割金型12を金型中心線MCLに一致させることができる。
また、本実施例では説明のため、調整する動作を単純化して一工程ずつおこなったが、その順番についても限定するものではなく、例えば平行に移動させる工程の後に回転させる工程をおこなったり、それぞれの工程を段階的に交互に繰り返しおこなって調整することができる。
また、回動手段としての水平移動装置20は、型締部材15と円環状ホルダ17との間に挟装してもよい。この場合、加熱した分割金型12から離れた位置で操作できるので、加熱した閉型状態のままより安全に該金型中心線MCLに一致させる操作をすることができる。
本発明に係るタイヤの加硫装置の縦断面図。 分割金型等の配置を示す平面略図。 図2におけるA―A´断面図。 水平移動装置の平面図。 図4におけるA―A´断面図。 水平移動装置の取付状態を示す図。
符号の説明
1…タイヤの加硫装置、TR…生タイヤ、9…環状支持テーブル、MCL…金型中心線、12…分割金型、SL…開閉方向基準線、13…金型保持部材、13a…金型保持部材傾斜平面、15…型締部材、15a…型締部材傾斜平面、17…円環状ホルダ、20…水平移動装置(回動手段・移動手段)、22…支持基板(支持固定部)、23…摺動斜面、24…摺動斜面片、25…取付板(作用固定部)、26…摺動片、27…操作部材、29…長穴、30…嵌合凸部、35…案内穴、41…垂直移動装置(移動手段)、KBC…基礎円、BL…境界線、48…ブラダ。

Claims (5)

  1. 放射方向に開放可能に装架された複数の分割金型の放射方向外側に配設され、分割金型を放射方向に開閉する開閉機構と、前記開閉機構を保持するとともに縦方向に延在するフレームに装架され、前記複数の分割金型により構成された金型の中心を通る金型中心線と同心の円環状ホルダとを有するとともに、
    前記金型に生タイヤを型込めし、前記分割金型を放射方向の内方に閉じかつブラダを型込めされた前記生タイヤの内方で膨出した状態で加硫処理し、加硫処理の完了後に、前記分割金型を放射方向外方に開放して加硫済みタイヤを型抜きするようにしたタイヤの加硫装置において、
    各分割金型を前記金型中心線回りにそれぞれ回動させる回動手段と、
    各分割金型を前記金型中心線と直交する平面内において各分割金型の開閉方向及び該開閉方向と直角な方向へ円環状ホルダに対し相対移動させる移動手段とを備えたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  2. 前記開閉機構は、分割金型を保持するとともに環状支持テーブルに水平放射方向に進退可能に支持される金型保持部材と、円環状ホルダの内周面に当接して設けられ、金型保持部材を前記開閉方向に相対移動させる傾斜面が形成された型締部材と、型締部材を上下動させる駆動装置とにより構成し、
    前記移動手段は、型締部材を円環状ホルダに対して前記金型中心線に平行な方向に相対移動させる手段と、金型保持部材を型締部材に対して前記開閉方向に直角な方向に相対移動させる手段とにより構成されたことを特徴とする請求項1記載のタイヤの加硫装置。
  3. 請求項2に記載の加硫装置において、前記回動手段は分割金型と金型保持部材とを前記金型中心線回りに相対移動させる手段としたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  4. 請求項2に記載の加硫装置において、前記回動手段は型締部材と円環状ホルダとを前記金型中心線回りに相対移動させる手段としたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の加硫装置において、分割金型と金型保持部材との間に設けられた回動手段又は金型保持部材と型締部材との間に設けられた前記開閉方向に直角な方向に移動させる手段は、
    相対移動させる前記分割金型と金型保持部材との間に又は前記金型保持部材と型締部材との間に夫々対応して挟装され、前記分割金型及び金型保持部材のうちの一方の又は金型保持部材及び型締部材のうちの一方の部材に固定された支持固定部と、該支持固定部とは相対移動不能に設けられ、相対移動させる方向に対し、傾斜した摺動斜面を背中合わせに形成した摺動斜面片と、他方の部材に固定された作用固定部と、該作用固定部とは前記相対移動させる方向に対し相対移動不能に設けられ前記摺動斜面片の摺動斜面に両側からそれぞれ当接する二つの摺動片と、前記摺動片を摺動斜面片に対し相対移動させる操作部材であって、前記挟装する分割金型及び金型保持部材の外側から又は金型保持部材及び型締部材の外側から操作する操作部材とを備える手段としたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
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