JP2005209799A - 電子装置の設計方法および製造方法、電子装置 - Google Patents

電子装置の設計方法および製造方法、電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 難研磨領域と易研磨領域とを基板上に、一様に化学機械研磨できるように配置する電子装置の設計方法において、超微細化パターンの設計自由度を向上させる。
【解決手段】 基板表面を第1の小領域に分割し、前記第1の小領域において難研磨領域の面積率を前記第1の小領域に対応する第1の所定範囲に最適化し、さらに基板表面を前記第1の小領域とは異なる大きさの第2の小領域に分割し、前記第2の小領域において前記難研磨領域の面積率を前記第2の小領域に対応する第2の所定範囲に最適化する電子装置の設計方法において、短辺が5μm以下のパターンを予め最適化から除外する。
【選択図】 図15

Description

本発明は一般に電子装置の設計方法に係り、特に製造工程中にCMP(化学機械研磨)法が含まれる電子装置の設計方法、およびかかる設計方法が適用される電子装置の製造方法に関する。本発明において前記電子装置には、半導体装置のほかに、薄膜磁気ヘッド、CCD素子、半導体レーザなどが含まれる。
半導体装置や磁気ヘッドなどの電子装置は一般に薄膜を積層した積層構造を有し、その製造工程には、かかる積層構造をCMP法により平坦化する平坦化工程が含まれるのが一般的である。
例えばMOSトランジスタを含む半導体集積回路装置の製造においては、素子分離構造を形成する場合、シリコン基板表面に素子分離溝を形成し、これを絶縁膜で充填した後、シリコン基板表面の余分な絶縁膜をCMP法により研磨・除去することにより、前記素子分離溝を絶縁膜で充填したSTI(shallow trench isolation)構造を形成することが行われている。
図1(A)〜(E)は、従来の典型的なSTI構造の形成方法を示す。
図1(A)を参照するに、シリコン基板11の表面に熱酸化処理によりシリコン酸化膜12が形成され、さらにその上にスパッタ法、CVD(化学気相成長)法などにより、シリコン窒化膜13が形成される。
次に図1(B)の工程において素子分離領域となる所定領域において前記シリコン窒化膜13をパターニングし、さらに形成されたシリコン窒化膜パターンをマスクに前記シリコン酸化膜12およびその下のシリコン基板11をパターニングし、前記シリコン基板11中に素子分離溝14を形成する。
次に図1(C)の工程において前記素子分離溝14の内壁面に熱酸化膜15を形成し、さらにこのようにして熱酸化膜15を形成された素子分離溝14を、TEOS(tetraethoxysilane)などの絶縁膜16を高密度プラズマを使ったプラズマCVD法により前記シリコン基板11上に堆積することにより充填し、図1(D)の工程において前記シリコン基板11上の余分の絶縁膜16を、CMP法により研磨・除去する。この際、前記窒化膜パターン13は研磨ストッパとして作用する。
さらに図1(E)の工程において前記シリコン窒化膜13および酸化膜12を、ウェットエッチングによりそれぞれ除去することにより、前記素子分離溝14中にシリコン酸化膜16が充填されたSTI素子分離領域17が、前記シリコン基板11上において素子領域18を画成するように形成される。
ところで、このようにしてCMP法により研磨されたシリコン基板11表面の平坦度は、素子配置のレイアウトに依存して変化することが知られている。
例えば図1(E)において素子領域18の密度が疎で、従って隣接する素子領域18間に幅の広い素子分離領域17が延在する場合には、前記絶縁膜16は図1(C)の工程において、幅の広い、換言すると容積の大きな素子分離溝14を充填することになり、シリコン基板11上における膜厚が減少する。これに対し、前記素子領域18が密集して形成されて場合には、素子分離溝14の幅が小さく、従って前記絶縁膜16はシリコン基板11上に厚く堆積する。
このように素子領域の密度が場所により異なるウェハをCMP法で研磨した場合には、前記絶縁膜16の膜厚が小さい領域では過研磨状態となり、一方、前記絶縁膜16の膜厚が大きい領域では研磨不足状態となる恐れがある。
図2は、このような素子領域の密度が場所により異なる基板の例として、シリコン基板30を示す。
図2を参照するに、例えば、基板上の第1の領域Aにおいて一辺が500μmの素子領域31が1μm幅の素子分離領域32を挟んで1mm程度の長さにわたって形成され、一方、前記第1の領域Aに隣接する第2の領域Bにおいて図2に拡大して示すように、一辺が0.5μmの正方形の素子領域33が1μmの素子分離領域34を挟んで1mm程度の長さにわたって形成されている。
図3は、図2に示した基板30において図1(A)〜1(E)の工程に従って素子分離溝を、前記絶縁膜16に対応するシリコン酸化膜35で充填し、シリコン基板31上の余分のシリコン酸化膜35をCMP法により研磨・除去した後の要部断面図である。
図3を参照するに、素子領域の密度が大きい領域Aにおいては、前記素子領域31上に図中に破線で示したようにシリコン酸化膜35が厚く堆積するため(膜厚=t1)、研磨後もシリコン酸化膜35Xが前記シリコン窒化膜13に対応するシリコン窒化膜36上に残留し、研磨不足の状態になっている。一方、素子領域密度が小さい領域Bにおいては、図中に破線で示したように堆積するシリコン酸化膜35の膜厚が小さい(膜厚=t2,t2<t1)ため凹み(エロージョン)が生じ、過研磨状態となっているのがわかる。
このように一つの基板中に素子領域密度の高い領域と低い領域とが存在すると研磨不足と過研磨の2つの状態が生じてしまう。この状態は、研磨時間等の研磨量の最適化を行っても解消されない。
この問題を解決するため、基板上で素子領域18の密度が疎になる領域ではダミーの素子領域を追加形成し、素子領域の形成密度を所定の範囲に維持することで、研磨の一様性を確保しようとする技術が提案されている。
例えば特許文献1においては半導体装置を設計する際に、シリコン基板表面を小領域に分割し、かかる小領域における素子領域の面積率を所定範囲に規定することで、一様な研磨を実現する技術が提案されている。
図4は、このようなシリコン基板表面の前記小領域への分割例を示す。
図4を参照するに、図示の例では前記小領域は100μm×100μmのサイズを有し、白抜きで示した素子領域の面積率が80%の小領域51とハッチングで示した素子領域の面積率が20%の小領域52とが、基板上にランダムに配列されている。ここで面積率は、前記小領域中における素子領域の面積の総和を前記小領域の面積で割ったものである。
この従来の技術では、面積率の異なる小領域がランダムに基板上に配列している場合には、図1(D)のCMP工程において一様な研磨を実現することができるが、図3に示すように特定の面積率の小領域が基板上において集中するなど、配列に偏りがある場合には、先に説明したCMP工程における研磨の偏りを回避することができない。
これに対し、本発明の発明者は、特許文献2において、基板表面を図5に示す小領域に分割し、前記小領域の面積率が所定の範囲に収まるように半導体装置のレイアウトを行った後、さらに図6に示すように基板表面をより大きな、たとえば一辺が300μm以上の大領域53,54に分割し、前記領域53,54において素子領域の面積率が所定の範囲に収まるようにレイアウトをさらに修正することにより、CMP工程において確実に一様な研磨を実現できる技術を提案した。ただし図5,6では前記小領域51,52の一辺の長さを250μmとしている。
このように、より大きな領域においても素子領域の面積率が所定範囲に収まるようにレイアウトを修正することにより、例えば図7の例に示すような大領域56,57における素子領域分布の偏りが解消され、図1(C)のCMP工程において一様な研磨が保障される。
特開2001−7114号公報 特開2003−347406号公報
ところで、最近の超微細化半導体装置では、90nm以下、例えば50nmあるいは45nmの設計ルール、従ってこれに対応する微細なゲート長が使われ始めており、このような超微細化半導体装置をシリコン基板上に集積化する場合、これらの超微細化半導体素子を短辺が5μm以下、例えば1〜3μmとなるように形成したい要求が存在する。
例えば、スタンダードセルをチップ内に形成する場合、3μm程度、あるいはそれ以下の幅の素子を300μm角以上の領域に、面積率70%程度で配列したい要求が存在する。しかし、このような場合には、例えば300μm角の大領域においては素子領域の面積率が50%以下でなければならないという制約が課せられていると、素子の設計が拒否され、不可能になってしまう場合が生じる。
このように短辺が非常に小さい素子領域に超微細化、従って超高速半導体素子を形成した場合、例えば前記小領域51,52における素子領域面積率の制限を満たすようにレイアウトを行うことはできても、これらの小領域を、前記大領域53,54において素子領域面積率の制限が満足されるように配列するのは回路設計上困難であることが多い。これは、このような超高速素子の位置を変更した場合、配線長が変化して信号タイミングがずれてしまい、回路設計をやり直す必要が生じるなどの理由による。
そこで、本発明は上記の問題点を解決した、新規で有用な電子装置の設計方法、およびかかる設計方法を使った電子装置の製造方法、さらにかかる設計方法で設計された電子装置を提供することを概括的課題とする。
本発明の一観点によれば、化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域と前記化学機械研磨プロセスにおいてより小さな研磨速度を示す難研磨領域とが形成されるレイアウト領域から第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較する手順と、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、前記レイアウト領域から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較する手順と、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第2のレイアウト手順とを含む電子装置の設計方法において、前記第1および第2の抽出手順に先立って、前記レイアウト領域から短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設けることが提供される。
本発明の他の観点によれば、基板表面に、化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域とより小さな研磨速度を示す難研磨領域とを含む電子装置の製造方法であって、前記基板表面から第1の大きさの第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較し、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、前記基板表面から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較し、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる第2のレイアウト手順とよりなるレイアウト工程と、前記レイアウト工程の後、前記基板表面に、前記易研磨領域に対応して凹部を形成する工程と、前記基板表面に絶縁膜を、高密度プラズマCVDプロセスにより、前記凹部を充填するように堆積する工程と、前記絶縁膜を化学機械研磨法により、前記基板表面から除去する工程とを含む電子装置の製造方法において、前記レイアウト工程の際に、前記第1および第2の抽出手順に先立って、短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設ることが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、基板上に素子領域と素子分離領域とを有する電子装置であって、前記素子領域は、前記基板上100μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、70%以下になるように形成されており、前記短辺が5μm以下のパターンは、前記基板上前記100μm角の領域中における面積率が70%以上になるように形成されている電子装置が提供される。
本発明によれば、易研磨領域と難研磨領域とを含む電子装置を設計あるいは製造する際に、前記第1の小領域およびこれと大きさの異なる前記第2の小領域について別々に、前記難研磨領域の面積率を最適化することにより、局所的にも全体的にも、一様な化学機械研磨が基板に対して可能になる。本発明は、このような電子装置レイアウトの最適化の際に、短辺が5μm以下のパターンは前記化学機械研磨に影響を与えないことの発見に基づいており、かかる短辺が5μm以下の超微細パターンを面積率の計算から除外することで、自由度の高い設計を可能とする。
また基板上に素子領域と素子分離領域とを有する電子装置において、前記基板上の100ミクロン角、300μm角あるいは1000μm角など、さまざまなサイズの領域において素子領域の面積率を最適化し、その際、短辺が5μm以下のパターンを前記最適化から除外することにより、所望の超微細パターンを含む電子装置を高い自由度で設計することが可能になる。
[原理]
最初に本発明の原理を、図8(A)〜(F)および図9を参照しながら説明する。
本発明の発明者は、本発明の基礎となる研究において、図8(A)〜(C)の平面図および図8(D)〜(F)の断面図に示す、シリコン基板上において素子分離溝で画成された素子領域の面積率が様々に異なった試料、および図9に示す微細な素子領域がランダムに配列された試料を作製し、前記試料中の素子分離溝をシリコン酸化膜で充填し、さらに化学機械研磨を行って前記素子分離溝中に素子分離酸化膜パターンを形成する実験を行った。ただし図8(A)の平面図は図8(D)の断面図に対応し、図8(B)の平面図は図8(E)の断面図に対応し、図8(C)の平面図は図8(F)の断面図に対応する。
図8(A),(D)を参照するに、シリコン基板101中には幅が0.43〜1.5μmの素子分離溝101Aにより、幅が1μmの素子領域101Bが平行なストライプパターンの形で形成されており、素子領域の面積率が40〜70%の範囲で変化されている。
一方図8(B)、(E)の試料では、シリコン基板101中に幅が2.1〜7.5μmの素子分離溝101Aにより、幅が5μmの素子領域101Bが平行なストライプパターンの形で形成されており、素子領域の面積率が40〜70%の範囲で変化されている。
さらに図8(C),(F)の試料では、シリコン基板101中に幅が4.3〜1.5μmの素子分離溝101Aにより、幅が10μmの素子領域101Bが平行なストライプパターンの形で形成されており、素子領域の面積率が、やはり40〜70%の範囲で変化されている。
また図9の試料では、図8(D)と同様な断面を有する幅が1〜3μmの素子領域が、前記シリコン基板101の表面に、70%の素子領域面積率でランダムに配列されている。
図10(A)は、図8(B)あるいは図8(C)の試料において、前記素子分離溝101Aを高密度プラズマCVD法により堆積されたシリコン酸化膜103で充填した状態を、また図10(B)は、図8(A)あるいは図9の試料において前記素子分離溝101Aを同様な高密度プラズマCVD法により堆積したシリコン酸化膜103で充填した状態を示す。典型的には、前記シリコン酸化膜103はICP(誘導結合プラズマ)型あるいはECR型プラズマ源を用いたプラズマCVD装置により、665mPa程度の圧力下、600℃の基板温度において原料ガスとしてSiH4とO2、Heを供給し、周波数が13.56MHzの高周波を2000Wのパワーで供給し、また被処理基板に周波数が400MHzの高周波を4000Wのパワーで供給しながら実行される。
図10(A),(B)を参照するに、前記シリコン基板101上には熱酸化膜102aを介してシリコン窒化膜102bが形成されており、前記シリコン酸化膜103は前記シリコン基板101上に、前記熱酸化膜102aおよびシリコン窒化膜102bを介して堆積されている。前記素子分離溝101Aは前記シリコン窒化膜102bをマスクに前記シリコン基板101をドライエッチングすることにより形成されている。
前記シリコン酸化膜103を高密度プラズマCVD法により堆積した場合、シリコン酸化膜は堆積と同時にプラズマエッチングを受け、その結果、素子領域101Bの幅が大きい場合には図10(A)に示すように素子分離溝101Aに対応して、平らなファセット状の斜面で画成された断面が三角形状あるいは三角錐状の凹部が形成される。一方、前記素子領域101Bの幅が小さい場合には、前記素子領域101Bに対応して平らなファセット状の斜面で画成された三角形状の凸部が形成される。
また図10(B)のように素子領域101Bの幅が小さい場合、素子領域101Bが多数集合して全体としての素子領域の面積が大きい場合でも、前記シリコン基板101上、より正確には前記シリコン窒化膜102b上に残留する余計なシリコン酸化膜103の厚さは、前記高密度プラズマCVDプロセスにおけるエッチング作用の結果、図10(A)に示す素子領域101Bの幅が大きい場合と比べて実質的に減少する。
図11(A),(B)は、比較のため、それぞれ図10(A),10(B)の構造においてシリコン酸化膜203を通常のプラズマCVD法により形成した例を示す。
図11(A),(B)を参照するに、通常のプラズマCVDプロセスを使った場合には、素子領域の総面積が大きいと素子領域の幅に関わりなく、シリコン酸化膜203はシリコン基板101上に厚く堆積してしまう。
本発明の発明者は、先に説明した図10(A),(B)の構造について、図12に示すCPM装置300を使い、前記シリコン酸化膜103を研磨・除去する実験を行い、研磨の良否と素子領域面積率との関係を調べた。
図12を参照するに、CMP装置300は被処理基板91を保持する研磨ヘッド301と、研磨パッド302が貼られた研磨テーブル303と、スラリーを供給するスラリー供給ノズル304等から構成されており、研磨は、前記被処理基板91に対する荷重を0.3kg重/cm2に設定し、研磨線速度を13m/秒に設定し、セリアを1wt%程度含むスラリーを、約0.2L/分の流量で供給しながら行った。研磨パッド302としては、ローデルニッタ社製IC1400を使用している。
図13は、かかる研磨実験により得られた、良好な研磨結果が得られる素子領域面積率と素子領域パターンの大きさとの間の関係を示す。ここで「良好な研磨結果」とは、研磨後に先に図3で説明したような研磨不足状態あるいは過研磨状態が生じないことを意味する。図13中、横軸は素子領域の面積率を、縦軸は前記素子領域面積率を測定するのに使われる領域(ウィンドウ)の面積を示す。図6あるいは図7を参照。
図13を参照するに、ウィンドウが100μm×100μmと小さい場合(W1)、70%程度の大きな素子領域面積率でも良好な研磨が可能であることがわかるが、ウィンドウの大きさが例えば1000μm×1000μmと大きい場合(W2)、素子領域面積率を50%以下に抑制しなければ研磨が不良になることを示している。また前記ウィンドウの大きさが中間的で、300μm×300μm程度の場合には、素子領域面積率を60%程度以下に抑制する必要がある。
このように、図13は、シリコン基板101上に素子分離領域101Aおよび素子領域101Bを形成する場合、良好な研磨結果を得ようとすると、小さなウィンドウで局所的に素子領域面積率を最適化すると同時に、より大きなウィンドウでも素子領域面積率をより小さな値に最適化する必要があることを示しており、この結果は、先に提案された特許文献2の結論と調和的である。
図13では、さらに個々のデータ点に素子領域短辺の長さをパラメータとして付しているが、ウィンドウの大きさを大きく設定しても(図示の例では0.2mm2あるいは3mm2)、65%以上の素子領域面積率で良好な研磨が可能であることを示すデータ点が存在するのがわかる。
このようなデータ点について前記素子領域短辺の長さを調べてみると、いずれも1μmあるいは3μmと、5μm以下であるのがわかる。このように素子領域の短辺が5μm以下の場合にシリコン酸化膜などの絶縁膜103を高密度プラズマCVD法で素子分離溝101Aを充填するように堆積した場合、先に図10(B)で説明したように、基板101上の窒化膜102b上に堆積する絶縁膜103の膜厚は減少するため、わずかな凸部を削り落とし、残ったわずかの絶縁膜103を研磨することにより、所望の素子分離溝101Aを素子分離絶縁膜パターン103Aで充填した構造が得られるものと考えられる。
このことは、特許文献2に記載の方法による、素子領域の面積率を第1の大きさの第1の小領域について最適化し、さらに第2の異なった大きさの第2の小領域についても最適化する手順による半導体装置など電子装置の設計の際に、このように短辺が5μm以下の素子領域については面積率の計算から除外しても問題が生じないことを意味している。そこで、このように短辺が5μm以下の素子領域を前記面積率の計算から除外することにより、このような微小な素子領域を基板表面に自在に配置することが可能になり、超高速半導体集積回路装置など超微細化素子を含む電子装置の設計自由度が向上する。

[実施例]
図14は、本発明の一実施例による半導体集積回路装置の設計プロセスを示すフローチャートである。
より具体的には、本実施例による半導体集積回路装置の設計方法は、半導体集積回路装置を構成するMOSトランジスタの活性化領域のパターン、特に半導体基板上にSTI工程により形成される素子分離領域と、前記素子分離領域の間に形成される素子領域とよりなるパターンを自動的に設計するものである。
図14を参照するに、前記設計プロセスはステップ101において開始され、半導体集積回路装置に要求される機能から決定された回路設計データを公知の設計手法により生成する。
次にステップ102において、前記回路設計データより、例えば図15(A)に示すMOSトランジスタの活性領域のパターンを生成する。図15(A)を参照するに、このようにして生成された活性領域パターンは、短辺の長さが5μmを超える素子領域と短辺の長さが5μm以下の素子領域とを含んでいる。
次にステップ102Aにおいて前記活性領域パターンから、短辺の長さが5μm以下の素子領域を除外し、図15(B)に示すように、短辺の長さが5μm以上のパターンだけを抽出する。
次にステップ103において、前記ステップ102Aにおいて抽出された活性領域パターンを含むレイアウト領域を、第1の大きさの第1小領域に一様に分割する。ここで、前記第1小領域はその大きさを、後述する第2小領域の大きさよりも小さく、例えば100μm×100μmに設定する。これに伴い、前記活性領域パターンも前記第1小領域に分割される。ただし前記第1小領域の大きさは、前記100μm×100μmのサイズに限定されるものではなく、50μm×50μmから300μm×300μm程度の範囲に適宜設定することができる。
次にステップ104において、前記第1小領域ごとに面積率を計算する。ここで前記面積率は、素子領域面積の総和/小領域の面積×100と定義される。
次にステップ105において、前記第1小領域の面積率が所定の範囲内であるか否かを判別する。前記所定の範囲は、前記第1小領域が100μm×100μmの大きさを有する場合、図13より70%以下とするのが好ましい。一方、前記第1小領域の面積率の下限は、前記特許文献2に従って20%以上とするのが好ましい。
前記ステップ104で求められた面積率が前記所定の範囲内の場合、設計プロセスはステップ106に進み、一方、前記所定の範囲から外れた場合は、ステップ107において前記面積率が前記所定の範囲より大きいか否かを判別する。
前記ステップ107での判別の結果、前記面積率が前記所定の範囲より小さいと判定された場合には、前記設計プロセスはステップ108に進み、前記小領域に素子領域のダミーパターンを挿入する。このようなダミーパターンを挿入することにより、前記素子領域の面積率が増加する。
これに対し、前記面積率が前記所定の範囲より大きい場合には、ステップ109において前記第1小領域内のパターンを分割し、もしくは一機能を有する領域の配置間隔を調整する。これにより面積率が低減される。
次にステップ104に戻り、面積率を再び計算する。面積率が前記所定の範囲内になるまで、これらのステップを繰り返す。
次に、ステップ106において全ての第1小領域で面積率の判別が終了したか否かを判別し、NOである場合は、ステップ110において、図16に示すように次の第1小領域に移動する。さらにプロセスは前記104に戻り、前述したステップを繰り返す。
図16を参照するに、前記第1小領域の移動は線順次に、主走査方向および副走査方向になされるが、一の第1小領域から次の第1小領域に移動する場合、最初の第1小領域と次の第1小領域とが部分的に重複するように、移動距離を主走査方向および副走査方向共に、ウィンドウ、すなわち第1小領域の1辺の長さの3/4以下とするのが好ましい。同様な部分的に重複するレイアウト領域の線順次走査は、後で説明するステップ118における第2小領域においてもなされる。
全ての第1小領域において面積率が所定の範囲内に収まった場合、ステップ111において前記レイアウト領域を、前記第1小領域とは異なる大きさの第2小領域に一様に分割する。これに伴い、図15(B)の活性化領域のパターンが前記第2小領域に分割される。この第2小領域は前記第1小領域より大きく、例えば300μm×300μmのサイズに設定するのが望ましい。仮に前記第2小領域を第1小領域よりも小さく設定すると、第2小領域についての面積率の判別後、第1小領域について再び調整が必要になる場合が生じ、手間が増え煩雑となってしまう。このように、第2小領域の大きさを第1小領域よりも大きく設定することにより、設計効率が向上する。
次にステップ112において、前記第2小領域ごとに面積率を計算する。ここで面積率は、素子領域面積の総和/第2小領域の面積×100と表される。
次にステップ113において、前記第2小領域の面積率が所定の範囲内であるか否かを判別する。ここで前記所定の範囲は、前記図13の関係から、前記第2の小領域の大きさに対応して規定され、例えば前記第2小領域が300μm×300μmの大きさを有する場合には、60%以下に設定される。一方前記第2小領域の大きさの下限は、前記特許文献2より、20〜30%に設定される。
前記第2小領域の大きさは前記300μm×300μmのサイズに限定されるものではなく、300μm×300μmから1000μm×1000μmの範囲で適宜設定することができる。例えば前記第2小領域の大きさを1000μm×1000μmに設定した場合には、前記面積率は図13の関係より、50%以下に設定される。
前記面積率が前記所定の範囲内の場合、設計プロセスはステップ114に進み、一方、前記所定の範囲から外れた場合は、ステップ115において前記所定の範囲より大きいか否かが判定される。
前記ステップ115における判定の結果、面積率が前記所定の範囲より小さいと判定された場合にはステップ116においてダミーターンを追加し、一方、大きいと判定された場合には、ステップ117において前記第2小領域内のパターンを分割し、あるいは一機能を有する領域の配置間隔を調整し、ステップ112に戻り、面積率を再び計算する。面積率が前記所定の範囲内になるまで、これらのステップを繰り返す。
次に、ステップ114において全ての第2小領域において面積率の判別が終了したか否かを判定し、終了していない場合は、ステップ118において次の第2小領域に移動する。さらに設計プロセスはステップ112に戻り、前述したステップを繰り返す。
全ての第2小領域において面積率が所定の範囲内に収まると、ステップ119において処理が終了される。
なお、すべての第2小領域において面積率が所定の範囲内にならない場合、前記第1小領域の面積率の範囲を変更し、ステップ104〜ステップ119のステップを再び行ってもよい。
本実施例では活性領域パターンの設計について説明したが、本発明の設計プロセスは、配線領域等のCMPが適用される領域に対して一般的に適用することができる。
このようにしてレイアウトされた基板上には、先に図1(A)から(E)で説明した周知の工程により、STI構造が形成される。すなわち、前記素子領域を囲むように素子分離溝が形成され、さらにこのようにして形成された素子分離溝を高密度プラズマCVD法により堆積されたシリコン酸化膜で充填し、前記シリコン基板上のシリコン酸化膜を化学機械研磨法により研磨・除去する。
本発明では、短辺が5μmを超える素子領域が最適に配置されているため、このような化学機械研磨を行っても、一様な研磨が保障され、先に図3で説明したような研磨の不良が生じることはない。また本発明では、端面が5μm以下の素子領域については自由に配置できるため、このような微細な素子領域に形成される超微細化半導体装置を自由に配置することができ、高性能・高機能半導体集積回路装置を容易に製造することが可能になる。
図17は、このようにしてレイアウトされた半導体集積回路装置の例を示す概略図である。
図17を参照するに、半導体集積回路装置中には短辺が5μmより大きい素子領域と短辺が5μm以下の素子領域とが含まれるが、1辺の長さWが100μmの枠を適用した場合、枠内における短辺が5μm以上の素子領域の面積率は、先の図13の関係より70%以下となり、また同じ半導体集積回路装置に前記1辺の長さWが300μmの枠を適用した場合、枠内における短辺が5μm以上の素子領域の面積率は、先の図13の関係より、60%以下となり、さらに同じ半導体集積回路装置に前記1辺の長さWが1000μmの枠を適用した場合、枠内における短辺が5μm以上の素子領域の面積率は、先の図13の関係より50%以下となっている。
以上、本発明を半導体集積回路装置における素子領域のレイアウトを例に説明したが、本発明は半導体集積回路装置の多層配線構造中に形成される配線パターンの化学機械研磨や、薄膜磁気ヘッド、CCD素子さらには半導体レーザ素子など、5μmを超えるパターンと5μm以下のパターンを含む基板の化学機械研磨においても有効である。
(付記1) 化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域と前記化学機械研磨プロセスにおいてより小さな研磨速度を示す難研磨領域とが形成されるレイアウト領域から第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、
前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較する手順と、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、
前記レイアウト領域から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、
前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較する手順と、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第2のレイアウト手順とを含む電子装置の設計方法であって、
前記第1および第2の抽出手順に先立って、前記レイアウト領域から短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設けたことを特徴とする電子装置の設計方法。
(付記2) 前記第2のレイアウト手順は、前記第1のレイアウト手順の後で、前記第1のレイアウト手順で得られたレイアウトを修正するように実行されることを特徴とする付記1記載の電子装置の設計方法。
(付記3) 前記第2の許容面積率は前記第1の許容面積率よりも小さいことを特徴とする付記1または2記載の電子装置の設計方法。
(付記4) 前記第1の小領域は50〜300μm角の大きさを有し、前記第2の小領域は250〜1000μm角の大きさを有することを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の電子装置の設計方法。
(付記5) 前記第1の許容面積率は、前記第1の小領域が100μm角の大きさを有する場合、70%以下になるように設定され、また前記第1の小領域が300μm角の大きさを有する場合、60%以下になるように設定されることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の電子装置の設計方法。
(付記6) 前記第2の許容面積率は、前記第2の小領域が300μm角の大きさを有する場合、60%以下になるように設定され、また前記第2の小領域が1000μm角の大きさを有する場合、50%以下になるように設定されることを特徴とする付記5記載の電子装置の設計方法。
(付記7) 前記第1の抽出手順は、前記第1の小領域を前記レイアウト領域から順次抽出する手順を含み、
前記第2の抽出手段は、前記第2の小領域を前記レイアウト領域から順次抽出する手順を含むことを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の電子装置の設計方法。
(付記8) 前記第1の抽出手順は、前記レイアウト領域に、前記第1の小領域に対応する第1の枠を適用し、前記第1の枠内の領域を前記第1の小領域として抽出する手段と、前記第1の枠を前記レイアウト領域上において、前記第1の枠の一辺の3/4以下の距離ずつ移動させることにより、前記レイアウト領域を走査する手順とを含み、
前記第2の抽出手順は、前記レイアウト領域に、前記第2の小領域に対応する第2の枠を適用し、前記第2の枠内の領域を前記第2の小領域として抽出する手段と、前記第2の枠を前記レイアウト領域上において、前記第2の枠の一辺の3/4以下の距離ずつ移動させることにより、前記レイアウト領域を走査する手順とを含むことを特徴とする付記7記載の電子装置の設計方法。
(付記9) 基板表面に、化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域とより小さな研磨速度を示す難研磨領域とを含む電子装置の製造方法であって、
前記基板表面から第1の大きさの第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較し、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、前記基板表面から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較し、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる第2のレイアウト手順とよりなるレイアウト工程と、
前記レイアウト工程の後、前記基板表面に、前記易研磨領域に対応して凹部を形成する工程と、
前記基板表面に絶縁膜を、高密度プラズマCVDプロセスにより、前記凹部を充填するように堆積する工程と、
前記絶縁膜を化学機械研磨法により、前記基板表面から除去する工程とを含む電子装置の製造方法であって、
前記レイアウト工程では、前記第1および第2の抽出手順に先立って、短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設けたことを特徴とする電子装置の製造方法。
(付記10) 基板上に素子領域と素子分離領域とを有する電子装置の製造方法であって、
前記基板上に前記素子分離領域に対応して凹部を形成する工程と、
前記基板上に前記凹部を充填するように絶縁膜を、高密度プラズマCVD法により堆積する工程と、
前記絶縁膜を前記基板表面から、化学機械研磨法により除去する工程とを含み、
前記素子領域は、前記基板上100μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、70%以下になるように形成されており、
前記短辺が5μm以下のパターンは、前記基板上前記100μm角の領域中における面積率が70%以上になるように形成されていることを特徴とする電子装置の製造方法。
(付記11) 前記素子領域は、前記基板上300μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、60%以下になるように形成されていることを特徴とする付記10記載の電子装置の製造方法。
(付記12) 前記素子領域は、前記基板上1000μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、50%以下になるように形成されていることを特徴とする付記10または11記載の電子装置の製造方法。
(付記13) 基板上に素子領域と素子分離領域とを有する電子装置であって、
前記素子領域は、前記基板上100μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、70%以下になるように形成されており、
前記短辺が5μm以下のパターンは、前記基板上前記100μm角の領域中における面積率が70%以上になるように形成されていることを特徴とする電子装置。
(付記14) 前記素子領域は、前記基板上300μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、60%以下になるように形成されていることを特徴とする付記13記載の電子装置。
(付記15) 前記素子領域は、前記基板上1000μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、50%以下になるように形成されていることを特徴とする付記13または14記載の電子装置。
(A)〜(E)は、従来のSTI工程を示す図である。 素子領域と素子分離領域を有する基板の例を示す図である。 図2の基板の研磨後の状態を示す図である。 素子領域と素子分離領域とからなるレイアウト領域を100μm角の小領域に分割する従来の技術を示す図である。 図4の従来の技術において生じうる問題点を示す図である。 図5の問題点を解決した別の従来技術を示す図である。 図6の従来技術により排除されるレイアウト例を示す図である。 (A)〜(F)は、本発明の基礎となる実験で使われた試料を示す図である。 本発明の基礎となる実験で使われた別の試料を示す図である。 (A),(B)は本発明の基礎となる実験において凹部を充填するようにシリコン酸化膜を高密度プラズマCVD法により堆積した状態を示す図である。 (A),(B)は、同様なシリコン酸化膜を通常のプラズマCVD法により堆積した状態を示す図である。 本発明の基礎となる実験においてシリコン酸化膜を除去するのに使われる化学機械研磨処理を示す図である。 本発明の基礎となる実験により得られた、ウィンドウ面積と素子面積率との関係を、様々なサイズの素子領域について示す図である。 本発明の一実施例による電子装置設計方法を示すフローチャートである。 (A),(B)は、本発明一実施例による電子装置の設計例を示す図である。 本発明一実施例による基板表面の走査の例を示す図である。 本発明一実施例により設計された半導体集積回路装置の例を示す図である。
符号の説明
11,30、101 シリコン基板
12,15,102a 熱酸化膜
13,36,102b シリコン窒化膜
14,101A 素子分離溝
16 CVD酸化膜
17,32,34,35,103A 素子分離絶縁膜パターン
18,31,33、101B 素子領域
51,52 小領域
53,54,56,57 大領域
103 HDP−CVD酸化膜
203 PCVD酸化膜
301 研磨ヘッド
302 研磨布
303 研磨テーブル
304 スラリー供給ノズル

Claims (8)

  1. 化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域と前記化学機械研磨プロセスにおいてより小さな研磨速度を示す難研磨領域とが形成されるレイアウト領域から第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、
    前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較する手順と、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、
    前記レイアウト領域から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、
    前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求める手順と、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較する手順と、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第2のレイアウト手順とを含む電子装置の設計方法であって、
    前記第1および第2の抽出手順に先立って、前記レイアウト領域から短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設けたことを特徴とする電子装置の設計方法。
  2. 前記第1の小領域は50〜300μm角の大きさを有し、前記第2の小領域は250〜1000μm角の大きさを有することを特徴とする請求項1記載の電子装置の設計方法。
  3. 前記第1の許容面積率は、前記第1の小領域が100μm角の大きさを有する場合、70%以下になるように設定され、また前記第1の小領域が300μm角の大きさを有する場合、60%以下になるように設定されることを特徴とする請求項1または2記載の電子装置の設計方法。
  4. 前記第2の許容面積率は、前記第2の小領域が300μm角の大きさを有する場合、60%以下になるように設定され、また前記第2の小領域が1000μm角の大きさを有する場合、50%以下になるように設定されることを特徴とする請求項3記載の電子装置の設計方法。
  5. 基板表面に、化学機械研磨プロセスにおいて大きな研磨速度を示す易研磨領域とより小さな研磨速度を示す難研磨領域とを含む電子装置の製造方法であって、
    前記基板表面から第1の大きさの第1の小領域を抽出する第1の抽出手順と、前記第1の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第1の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第1の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第1の許容面積率と前記第1の面積率を比較し、前記第1の面積率が前記第1の許容面積率よりも大きければ前記易研磨領域の面積を増大させ、前記第1の許容面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる手順とよりなる第1のレイアウト手順と、前記基板表面から、前記第1の小領域よりも大きい第2の小領域を抽出する第2の抽出手順と、前記第2の小領域について、前記難研磨領域が占める面積率を第2の面積率として求め、前記化学機械研磨プロセスによる研磨プロセスの後、平坦度を確保するために前記第2の小領域中に前記難研磨領域が占めてよい第2の許容面積率と前記第2の面積率を比較し、前記第2の面積率が前記第2の許容面積率よりも大きければ易研磨領域の面積を増大させ、前記第2の許容最大面積率よりも小さければ前記難研磨領域の面積を増大させる第2のレイアウト手順とよりなるレイアウト工程と、
    前記レイアウト工程の後、前記基板表面に、前記易研磨領域に対応して凹部を形成する工程と、
    前記基板表面に絶縁膜を、高密度プラズマCVDプロセスにより、前記凹部を充填するように堆積する工程と、
    前記絶縁膜を化学機械研磨法により、前記基板表面から除去する工程とを含む電子装置の製造方法であって、
    前記レイアウト工程では、前記第1および第2の抽出手順に先立って、短辺が5μm以下の難研磨領域を除外する手順を設けたことを特徴とする電子装置の製造方法。
  6. 基板上に素子領域と素子分離領域とを有する電子装置であって、
    前記素子領域は、前記基板上100μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、70%以下になるように形成されており、
    前記短辺が5μm以下のパターンを含めた全パターンは、前記基板上前記100μm角の領域中における面積率が70%以上になるように形成されていることを特徴とする電子装置。
  7. 前記素子領域は、前記基板上300μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、60%以下になるように形成されていることを特徴とする請求項6記載の電子装置。
  8. 前記素子領域は、前記基板上1000μm角の領域中において短辺が5μm以下のパターンを除外して求めた面積率が、50%以下になるように形成されていることを特徴とする請求項6または7記載の電子装置。
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