JPH11214498A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11214498A
JPH11214498A JP1261098A JP1261098A JPH11214498A JP H11214498 A JPH11214498 A JP H11214498A JP 1261098 A JP1261098 A JP 1261098A JP 1261098 A JP1261098 A JP 1261098A JP H11214498 A JPH11214498 A JP H11214498A
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JP
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film
oxide film
insulating film
silicon oxide
films
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JP1261098A
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Inventor
Toshiyuki Oishi
敏之 大石
Katsuomi Shiozawa
勝臣 塩沢
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程を簡略化することが可能であり、かつ、
分離絶縁膜の上部表面の平坦性を向上させることが可能
な、半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1の主表面上に被覆膜2a〜
2d、3a〜3dを形成する。半導体基板1の主表面に
溝4a〜4eを形成する。溝4a〜4eの内部と被覆膜
3a〜3d上とに絶縁膜6を形成する。絶縁膜6の上に
保護膜5を形成した後、研磨により溝4a〜4e上にマ
スクとして作用する保護膜5a〜5dが残存するよう
に、保護膜の一部と酸化膜6の一部とを除去する。保護
膜5a〜5dをマスクとして、酸化膜6の一部を除去す
ることにより、トレンチ分離酸化膜6a〜6eを形成す
るためのプレ平坦化を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、より特定的には、トレンチ分離絶縁膜を
備える半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の微細化、高集積化に
伴って、半導体基板の主表面に形成される素子の間の電
気的な絶縁を行なうために、トレンチ分離酸化膜が利用
されてきている。図15は、従来のトレンチ分離酸化膜
を説明するための断面図である。図15を参照して、以
下に従来のトレンチ分離酸化膜を説明する。
【0003】図15を参照して、半導体基板101の主
表面には、溝104a〜104cが形成されている。溝
104a〜104cの内部における半導体基板101の
表面には、熱酸化膜105a〜105cが形成されてい
る。溝104a〜104cの内部には、化学蒸着法(Ch
emical Vapor Deposition :以下CVD法と記す)によ
り、分離絶縁膜である酸化膜113a〜113cが形成
されている。ここで、酸化膜113a〜113cの幅W
1および酸化膜113a〜113cの間の距離(半導体
基板101の主表面における素子形成領域の幅)につい
ては、1つの半導体装置において、さまざまな値が用い
られている。
【0004】図16〜19は、図15に示した従来のト
レンチ分離酸化膜113a〜113cの製造工程を説明
するための断面図である。図16〜19を参照して、以
下に従来のトレンチ分離酸化膜113a〜113cの製
造工程を説明する。
【0005】まず、半導体基板101(図16参照)の
主表面上に、熱酸化膜(図示せず)を形成する。この熱
酸化膜上にシリコン窒化膜(図示せず)を形成する。こ
のシリコン窒化膜上にレジストパターン(図示せず)を
形成した後、このレジストパターンをマスクとして、異
方性エッチングによりシリコン窒化膜および熱酸化膜の
一部を除去する。その後、レジストパターンを除去す
る。このようにして、図16に示すように、半導体基板
101の主表面上に、熱酸化膜102a〜102dとシ
リコン窒化膜103a〜103dとを形成する。
【0006】次に、シリコン窒化膜103a〜103d
をマスクとして、異方性エッチングにより半導体基板1
01の一部を除去することにより、図17に示すよう
に、溝104a〜104cを形成する。この溝104a
〜104cの深さは、素子形成領域における素子を電気
的に絶縁できるように設定される。たとえば、1ギガ
(G)以上の記憶容量を有するDRAM(Dynamic Rand
om Access Memory)においては、その深さはおよそ0.
35μm以下になると推定されている。
【0007】さらに、溝104a〜104cを形成した
後、溝104a〜104cの内部における半導体基板1
01の表面には、上記異方性エッチングにより欠陥が発
生している恐れがある。このため、この欠陥を除去する
目的で、溝104a〜104cの内部における半導体基
板101の表面を熱酸化した後、この半導体基板101
の表面の一部をHF溶液により除去してもよい。また、
上記欠陥を除去する目的で、溝104a〜104cの内
部における半導体基板101の表面の一部を等方性エッ
チングにより除去してもよく、また、この半導体基板1
01に対して熱処理を行なってもよい。
【0008】次に、図18に示すように、溝104a〜
104cの内部における半導体基板101の表面を熱酸
化することにより、熱酸化膜105a〜105cを形成
する。そして、シリコン窒化膜103a〜103d上と
溝104a〜104cの内部とにCVD法を用いて酸化
膜113を堆積する。
【0009】次に、異方性エッチングにより酸化膜11
3の一部を除去することにより、図19に示すような構
造を得る。
【0010】次に、半導体基板101の主表面上におけ
るシリコン窒化膜103a〜103dと熱酸化膜102
a〜102dとをエッチングにより除去することによ
り、図15に示したような構造を得る。このようにし
て、従来のトレンチ分離酸化膜は形成されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置に対
する高集積化、微細化の要求はますます強くなってきて
おり、特にDRAMなどに代表される半導体記憶装置に
おいては、高集積化、微細化が強く求められている。そ
のため、図15を参照して、トレンチ分離酸化膜の幅W
1についても、従来よりもさらに小さくすることが求め
られている。たとえば、1GDRAMでは、トレンチ分
離酸化膜の幅W1は0.1〜0.2μm程度になると予
測されている。
【0012】このように、トレンチ分離酸化膜の幅が小
さくなっていくと、図20に示すように、従来のCVD
法により酸化膜113を溝104cの内部とシリコン窒
化膜103c、103d上とに形成する工程において、
溝104cの内部が酸化膜113によって充填される前
に、溝104cの上部において酸化膜113が接触し開
口部が塞がれることにより、溝104cの内部において
空隙114が形成される場合がある。このような空隙1
14がトレンチ分離酸化膜の内部に形成されると、トレ
ンチ分離酸化膜の分離特性が劣化し、半導体基板101
の表面に形成される素子の間を電気的に絶縁することが
十分にできなくなる。その結果、半導体装置の誤動作な
どの問題が発生する。
【0013】このように、幅の狭い溝の内部に、空隙を
形成することなく酸化膜を充填するため、酸化膜の堆積
とエッチングとが同時に進行する堆積方法、たとえばH
DP−CVD(High Density Plazma CVD )法を用いて
トレンチ分離酸化膜を形成することが提案されている。
図21は、HDP−CVD法を用いて形成されたトレン
チ分離酸化膜を示した断面図である。図21を参照し
て、半導体基板101の主表面には、溝104a〜10
4cが形成されている。溝104a〜104cの内部に
おける半導体基板101の表面には、熱酸化膜105a
〜105cが形成されている。そして、この溝104a
〜104cの内部を充填するように、HDP−CVD法
によるシリコン酸化膜115a〜115cが形成されて
いる。ここで、溝104a〜104cの幅W2は0.2
5μm、溝104a〜104cの間の間隔W3は、0.
55μmとしている。
【0014】図22は、図21に示したHDP−CVD
法を用いたトレンチ分離酸化膜の製造工程を説明するた
めの断面図である。図22を参照して、以下にHDP−
CVD法を利用したトレンチ分離酸化膜の製造工程を説
明する。
【0015】まず、半導体基板101(図22参照)の
主表面上に熱酸化膜102a〜102d(図22参照)
とシリコン窒化膜103a〜103d(図22参照)と
を形成し、さらに半導体基板101に溝104a〜10
4cとを形成する工程は、図16および17に示した製
造工程と同様である。
【0016】次に、溝104a〜104cの内部の半導
体基板101の表面に熱酸化膜105a〜105c(図
22参照)を形成する。そして、図22に示すように、
溝104a〜104cの内部とシリコン窒化膜103a
〜103dの上とに、HDP−CVD法によりシリコン
酸化膜115を形成する。このとき、溝104a〜10
4cの内部においては、シリコン酸化膜115が堆積さ
れると同時に、溝104a〜104cの上部において
は、堆積されたシリコン酸化膜115の一部がスパッタ
エッチングされる。このため、従来のCVD法を用いた
シリコン酸化膜の形成工程のように、溝104a〜10
4cの上部において、シリコン酸化膜115が接触し開
口部が塞がれることがない。そして、シリコン窒化膜1
03a〜103d上に堆積するシリコン酸化膜115
は、溝104a〜104cの上部においてシリコン酸化
膜115の角部がスパッタエッチングされるため、傾斜
角がほぼ45°となる側面を有するように形成される。
【0017】その後、図19に示した製造工程と同様の
工程により、シリコン窒化膜103a〜103d上に位
置するシリコン酸化膜115の一部を除去し、半導体基
板101上に位置するシリコン窒化膜103a〜103
dと熱酸化膜102a〜102dとを除去することによ
り、図21に示すような構造を得る。
【0018】このように、HDP−CVD法を用いるこ
とで、従来よりも幅の狭いトレンチ分離酸化膜を形成す
ることができる。しかし、発明者らはさらに、複数のト
レンチ分離酸化膜の幅がそれぞれ異なり、またこれらの
トレンチ分離酸化膜の間の間隔もそれぞれ異なるとい
う、現実の半導体装置の製造工程により近い条件におけ
るトレンチ分離酸化膜の製造工程を検討および実施し、
以下に述べるような課題を発見した。
【0019】図23〜31は、発明者らが行なったトレ
ンチ分離酸化膜の製造工程を説明するための断面図であ
る。以下、図23〜31を参照して、発明者らが行なっ
たトレンチ分離酸化膜の製造工程を説明する。
【0020】まず、図23に示すように、半導体基板1
01の主表面上に熱酸化膜102a〜102dとシリコ
ン窒化膜103a〜103dとを形成する。この工程
は、図16に示した従来のトレンチ分離酸化膜を形成す
る工程とほぼ同一である。ここで、熱酸化膜102a〜
102dの膜厚は1〜30nm、シリコン窒化膜103
a〜103dの膜厚は約10〜300nm以上となるよ
うに設定されている。また、半導体基板101の主表面
の素子形成領域の幅に対応するシリコン窒化膜103a
〜103dの幅MWは、約0.3〜20μmの範囲にお
いてばらついているさまざまな値となるように設定す
る。
【0021】次に、図24に示すように、シリコン窒化
膜103a〜103dをマスクとして、半導体基板10
1の一部を異方性エッチングにより除去することによ
り、溝104a〜104eを形成する。この溝104a
〜104eの幅についても、0.2〜15μmの範囲に
おいてばらついている値となるように設定する。また、
溝104a〜104eの深さは、シリコン窒化膜103
a〜103dの上部表面から約0.5μmになるように
設定する。
【0022】次に、図25に示すように、溝104a〜
104eの内部とシリコン窒化膜103a〜103d上
とにHDP−CVD法を用いてシリコン酸化膜106を
堆積する。このとき、溝104a〜104dの上部およ
びシリコン窒化膜103a〜103d上において堆積さ
れるシリコン酸化膜106は、同時にスパッタエッチン
グによりその一部が除去される。そのため、シリコン窒
化膜103a〜103d上に位置するシリコン酸化膜1
06は、約45°の傾斜角を有する側面を備える。そし
て、シリコン酸化膜106の堆積膜厚をdとすると、d
の2倍より大きな幅MWを有するシリコン窒化膜上にお
いては、シリコン酸化膜106の断面形状は台形状とな
り、その幅MWがdの2倍より小さいシリコン窒化膜上
におけるシリコン酸化膜106の断面形状は二等辺三角
形状となる。そして、この二等辺三角形の高さtは、シ
リコン窒化膜の幅MWの約2分の1となる。
【0023】このように、シリコン窒化膜103a〜1
03d上に形成されるシリコン酸化膜106の高さがそ
れぞれ異なる場合に、トレンチ分離酸化膜106a〜1
06e(図31参照)の上部表面の平坦性を向上させる
ために、シリコン酸化膜106のシリコン窒化膜103
a〜103d上における高さのばらつきを小さくするた
めの、図26および27に示すようなプレ平坦化工程が
行なわれる。ここで、トレンチ分離酸化膜106a〜1
06eの上部表面の平坦性を向上させる必要があるの
は、トレンチ分離酸化膜106a〜106eの上部表面
の平坦性が悪化すると、トレンチ分離酸化膜106a〜
106eの膜厚が設計値と比較して変動するため、素子
形成領域に形成される素子を電気的に絶縁する分離特性
が劣化するためである。
【0024】このプレ平坦化工程の具体的な手順として
は、まず、図26に示すように、シリコン酸化膜106
上にレジストパターン116a〜116dを形成する。
ここで、シリコン窒化膜103a〜103c上に位置す
る領域にはレジストパターンが形成されず、シリコン酸
化膜106が露出した状態になっている。
【0025】次に、図27に示すように、レジストパタ
ーン116a〜116dをマスクとして、異方性エッチ
ングによりシリコン酸化膜106の一部を除去する。こ
れにより、シリコン窒化膜103a〜103c上に位置
するシリコン酸化膜106の高さを低くすることができ
る。
【0026】次に、図28に示すように、レジストパタ
ーン116a〜116dを除去する。
【0027】次に、図29に示すように、化学機械研磨
法によりシリコン酸化膜106の一部を除去する。具体
的には、研磨剤120を供給しながら半導体基板101
の表面を研磨布119に押圧しつつ、半導体基板101
および研磨布119の少なくともいずれか一方を摺動さ
せることにより研磨を行なう。
【0028】このようにして、トレンチ分離酸化膜10
6a〜106eの上部表面の平坦化を行ない、図30に
示すような構造を得る。
【0029】次に、半導体基板101の主表面上に位置
するシリコン窒化膜103a〜103dと熱酸化膜10
2a〜102dとを除去することにより、図31に示し
たようなトレンチ分離酸化膜106a〜106eを形成
する。
【0030】上述したように、良好な分離特性を有する
トレンチ分離酸化膜106a〜106eを得るために、
このトレンチ分離酸化膜106a〜106eの上部表面
における平坦性を確保するには、図26および27に示
したようなプレ平坦化工程が必須である。しかし、この
図23〜31に示した製造工程においては、以下のよう
な問題がある。
【0031】1つの問題は、図26に示すように、レジ
ストパターン116a〜116dを形成するために、写
真製版工程が従来よりも余分に必要となることである。
このため、この写真製版加工のためのマスクが従来より
も余分に必要となる。これらの結果、従来の製造工程に
比べて、工程が複雑化し、かつ、製造コストも上昇す
る。
【0032】もう1つの問題は、写真製版加工によりレ
ジストパターン116a〜116d(図26参照)を形
成する際、写真製版によるパターンの重ね合わせ誤差が
生じても、溝104a〜104e上を少なくとも覆うよ
うにレジストパターン116a〜116dを形成するた
めに、レジストパターン116a〜116dをシリコン
窒化膜103a〜103dの上にも一定範囲以上重ね合
わせるように形成する必要があることである。図27を
参照して、レジストパターン116a〜116dとシリ
コン窒化膜103a〜103dとの重ね合わせ部分の幅
(以下サイジング量と呼ぶ)をsとすると、シリコン窒
化膜103a〜103cの両端部からの距離がそれぞれ
サイジング量sより小さい領域においては、シリコン酸
化膜106の一部を異方性エッチングにより除去するこ
とができない。この結果、プレ平坦化のためにシリコン
酸化膜106の一部を除去することができる領域がサイ
ジング量sの分だけ小さくなる。このため、プレ平坦化
工程において除去できるシリコン酸化膜106の量が減
少する。そして、このサイジング量sは、写真製版によ
るパターンの重ね合わせ誤差以下に小さくすることが困
難である。
【0033】また、もう1つの問題は、サイジング量s
を小さくしつつ、プレ平坦化工程におけるシリコン酸化
膜106の除去量e(図27参照)を大きくすることが
難しいということである。具体的に、図32および33
を用いて説明する。図32および33は、シリコン窒化
膜103a〜103d(図27参照)の幅MWとシリコ
ン窒化膜103a〜103d上のシリコン酸化膜106
の膜厚tとの関係を、図27に示した異方性エッチング
の前後について示したグラフである。
【0034】ここで、図27を参照して、溝104a〜
104eのシリコン窒化膜103a〜103cの上部表
面からの深さをf、シリコン酸化膜106の堆積厚さを
d、レジストパターン116a〜116dとシリコン窒
化膜103a〜103cとの重ね合わせ部分の幅(サイ
ジング量)をs、シリコン窒化膜103a〜103dの
幅をMW、プレ平坦化工程において除去されるシリコン
酸化膜106の膜厚をeとする。
【0035】図32を参照して、この図32は、dが
0.7μm、fが0.5μm、sが0.3μmの場合を
示している。グラフの横軸は,溝104a〜104eを
形成するためのエッチングにおいてマスクとして作用す
るシリコン窒化膜103a〜103d(図27参照)の
幅MWを示し、グラフの縦軸は,上記シリコン窒化膜1
03a〜103d上に位置するシリコン酸化膜106
(図27参照)の膜厚を示している。実線ABCDは、
プレ平坦化工程における異方性エッチング前のシリコン
酸化膜106の膜厚を示し、点線EFGHは異方性エッ
チング後のシリコン酸化膜106の膜厚を示している。
また、点線EFは、シリコン窒化膜103a〜103c
の端部からサイジング量sだけ内側に入った位置でのシ
リコン酸化膜106の膜厚を示している。このプレ平坦
化工程における異方性エッチングでは、シリコン窒化膜
103a〜103cがオーバーエッチングされないよう
に、シリコン酸化膜106の除去膜厚eを制御してい
る。これは、シリコン窒化膜103a〜103cがこの
異方性エッチングにより部分的にエッチングされると、
図29に示したトレンチ分離酸化膜106a〜106e
の上部表面の平坦化工程において、上記エッチングされ
た部分が他の部分よりも早く除去され、被研磨面の平坦
性が確保できなくなるからである。これにより、シリコ
ン酸化膜106のプレ平坦化工程において除去される膜
厚eは、シリコン窒化膜103a〜103cの端部から
サイジング量sだけ内部に入った位置における、シリコ
ン酸化膜106の膜厚(図32における線分EFの長
さ)により決定される。つまり、このプレ平坦化工程に
おいて除去される膜厚eを大きくするには、サイジング
量sを大きくすればよい。例えば、サイジング量sを
0.3μmより大きくすれば、点線EFが右に移動す
る。この結果、点線EFの長さが長くなり、結果とし
て、プレ平坦化工程において除去されるシリコン酸化膜
106の膜厚eが大きくなる。
【0036】しかし、サイジング量sが大きくなること
により、プレ平坦化工程において異方性エッチングを受
けるシリコン酸化膜106の面積が小さくなってしま
う。そして、サイジング量sを小さくすれば、プレ平坦
化工程における異方性エッチングを受けるシリコン酸化
膜106の面積は大きくなるが、このプレ平坦化工程に
おいて除去されるシリコン酸化膜106の膜厚eは小さ
くなってしまう。このように、サイジング量sを小さく
しつつ、同時に、プレ平坦化工程において除去されるシ
リコン酸化膜106の膜厚を大きくすることは、このレ
ジストパターン116a〜116dを用いたプレ平坦化
工程においては困難であった。
【0037】図33は、シリコン酸化膜106の膜厚d
が0.4μm、シリコン窒化膜103a〜103dの上
部表面からの溝104a〜104eの深さfが0.5μ
m、サイジング量sが0.3μmである場合の、図32
に対応するグラフである。この場合にも、図32と同様
に、サイジング量sを小さくしつつ、プレ平坦化工程に
おいて除去されるシリコン酸化膜106の膜厚eを大き
くすることは困難である。
【0038】このため、このように写真製版加工を用い
たプレ平坦化工程では、プレ平坦化工程により除去され
るシリコン酸化膜106の面積と除去されるシリコン酸
化膜106の膜厚とを同時に大きくすることが困難であ
った。そのため、プレ平坦化工程によりシリコン酸化膜
106を十分除去することができず、トレンチ分離酸化
膜106a〜106e(図31参照)の上部表面の平坦
性が悪化することに起因して、このトレンチ分離酸化膜
106a〜106eの分離特性が劣化することがあっ
た。この結果、半導体装置の誤動作などが起こり、高い
信頼性を有する半導体装置を得ることが困難であった。
【0039】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、この発明の目的は、工程を簡
略化することが可能であり、かつ、分離絶縁膜の上部表
面の平坦性を十分確保することが可能な半導体装置の製
造方法を提供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1における半導体
装置の製造方法では、まず、半導体基板の主表面上に被
覆膜を形成する。次に、被覆膜を選択的に除去すること
により、素子分離領域で半導体基板の主表面を露出させ
る。次に、被覆膜をマスクとして用いて、半導体基板の
一部を除去することにより、溝を形成する。次に、溝の
内部と被覆膜上とに絶縁膜を形成する。次に、絶縁膜上
に保護膜を形成する。次に、溝上に位置する領域に保護
膜が残存するように、被覆膜上において、上記保護膜の
少なくとも一部を研磨により除去することにより、絶縁
膜の一部を露出させ、保護膜の頂面の高さと絶縁膜の頂
面の高さとをほぼ同一とする。次に、保護膜をマスクと
して、被覆膜上に位置する絶縁膜の少なくとも一部を除
去する。次に、保護膜を除去する。次に、被覆膜上に位
置する絶縁膜の残部を除去する。次に、被覆膜を除去す
る。
【0041】このように、請求項1に記載の発明では、
保護膜の少なくとも一部を研磨により除去することによ
り絶縁膜の一部を露出させた後、保護膜をマスクとして
被覆膜上に位置する絶縁膜の少なくとも一部を除去する
ので、従来のように、マスクを形成するために、写真製
版加工を行なう必要がなく、工程を簡略化することがで
きる。また、このため、写真製版加工に必要なフォトマ
スクを作製する必要がなく、製造コストを削減すること
も可能である。
【0042】また、上記マスクを形成するために写真製
版加工を使用しないので、この写真製版加工におけるフ
ォトマスクの重ね合わせの誤差などに起因して、絶縁膜
の露出する領域の位置がずれ、分離絶縁膜となる溝の内
部の絶縁膜が、保護膜をマスクとして被覆膜上に位置す
る絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程において損傷
を受けるといった問題の発生を防止できる。その結果、
分離絶縁膜の上部表面の平坦性を確保することができ、
良好な分離特性を有する分離絶縁膜を得ることができ
る。このため、高い信頼性を有する半導体装置を得るこ
とができる。
【0043】また、溝の深さおよび被覆膜、絶縁膜、お
よび保護膜の膜厚などが変化する場合、さらに、溝の幅
および溝の間の距離が写真製版加工により形成可能な最
小加工寸法とほぼ同じ寸法から、この最小加工寸法の数
十倍から数百倍程度の寸法にまで変化しているような場
合にも、同一の工程を用いて、分離絶縁膜を形成するこ
とができる。
【0044】請求項2における半導体装置の製造方法で
は、請求項1に記載の構成において、絶縁膜を形成する
工程が、絶縁膜の堆積と除去とが同時に進行する堆積方
法を用いる。
【0045】このため、請求項2に記載の発明では、従
来のCVD法では埋込みが困難であったような幅の狭い
溝についても、この溝の上部において堆積した絶縁膜を
除去するので、この溝の内部が絶縁膜で充填される前に
溝の上部が絶縁膜により塞がれることを防止できる。こ
のため、上記のような狭い幅を有する溝についても、そ
の内部に空隙を形成することなく、絶縁膜を充填するこ
とができる。この結果、従来のCVD法では形成するこ
とが困難であったような狭い幅を有するトレンチ分離絶
縁膜を形成することができる。
【0046】請求項3における半導体装置の製造方法で
は、請求項1または2に記載の構成において、保護膜の
一部を露出させ、保護膜の頂面の高さと絶縁膜の頂面の
高さとをほぼ同一とする工程において、被覆膜上に位置
する絶縁膜の一部を研磨により除去する。
【0047】このため、請求項3に記載の発明では、溝
の間の間隔には無関係に、被覆膜上に位置する絶縁膜の
頂面の高さを保護膜の頂面の高さとほぼ同一とするの
で、保護膜をマスクとして被覆膜上に位置する絶縁膜の
少なくとも一部を除去する工程後において、絶縁膜の膜
厚の変動に起因して絶縁膜が部分的に残存することを防
止できる。この結果、被覆膜上に位置する絶縁膜の残部
を除去する工程において、除去される絶縁膜の量を少な
くすることができる。これにより、この工程における被
研磨面の平坦性を向上させることができる。その結果、
分離絶縁膜の上部表面の平坦性を向上させることがで
き、良好な分離特性を有する分離絶縁膜を得ることがで
きる。
【0048】また、このように被覆膜上の絶縁膜の一部
を研磨により除去するので、保護膜をマスクとして被覆
膜上に位置する絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程
における除去量と絶縁膜の露出した部分の面積とを無関
係に設定することができる。この結果、絶縁膜の露出し
た部分の面積を大きくすると同時に、保護膜をマスクと
して被覆膜上に位置する絶縁膜の少なくとも一部を除去
する工程における除去量を多くすることが可能となる。
【0049】請求項4における半導体装置の製造方法で
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、保護膜の一部を露出させ、保護膜の頂面の高さと絶
縁膜の頂面の高さとをほぼ同一とする工程では、化学機
械研磨法を用いる。
【0050】請求項5による半導体装置の製造方法で
は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成におい
て、保護膜をマスクとして、被覆膜上に位置する絶縁膜
の少なくとも一部を除去する工程において、被覆膜の上
部表面の一部が露出するまで上記絶縁膜の一部を除去す
る。
【0051】このため、請求項5に記載の発明では、被
覆膜を絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程における
停止層として利用することができる。このため、確実に
絶縁膜の一部を除去することが可能となる。
【0052】請求項6による半導体装置の製造方法で
は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成におい
て、保護膜をマスクとして、被覆膜上に位置する絶縁膜
の少なくとも一部を除去する工程で、被覆膜の上部表面
に絶縁膜の一部を残存させる。
【0053】このため、請求項6に記載の発明では、保
護膜と被覆膜とを実質的に同一の材質により形成して
も、保護膜を除去する工程において、被覆膜に損傷を与
えることなく、保護膜のみを除去することが可能とな
る。その結果、保護膜および被覆膜の材質の選択におけ
る自由度を大きくすることができる。
【0054】請求項7による半導体装置の製造方法で
は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成におい
て、被覆膜がシリコン窒化膜であり、絶縁膜がシリコン
酸化膜であり、保護膜がポリシリコン膜である。
【0055】このため、請求項7に記載の発明では、絶
縁膜と保護膜とを異なる材質により形成するため、保護
膜をマスクとして、被覆膜上に位置する絶縁膜の少なく
とも一部を除去する工程において、より確実に絶縁膜を
除去することができる。
【0056】また、被覆膜と絶縁膜とを異なる材質によ
り形成するため、被覆膜を除去する工程において、分離
絶縁膜となる絶縁膜に損傷を与えることを防止できる。
【0057】請求項8による半導体装置の製造方法で
は、請求項6の構成において、被覆膜がシリコン窒化膜
であり、絶縁膜がシリコン酸化膜であり、保護膜がシリ
コン窒化膜である。
【0058】請求項9による半導体装置の製造方法で
は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の構成におい
て、被覆膜上に位置する絶縁膜の残部を除去する工程で
は、等方性エッチングを用いる。
【0059】このため、請求項9に記載の発明では、等
方性エッチングの時間を溝の深さ、被覆膜もしくは絶縁
膜の膜厚等の関係にあわせて制御することによって、溝
上における絶縁膜の上部表面の位置を制御することがで
きる。この結果、分離絶縁膜の膜厚を制御することが可
能となる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0061】(実施の形態1)図1〜9は、本発明の実
施の形態1による半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。図1〜9を参照して、本発明の実施の
形態1による半導体装置の製造方法を説明する。
【0062】まず、半導体基板1(図1参照)の主表面
上に熱酸化膜(図示せず)を形成する。この熱酸化膜上
にシリコン窒化膜(図示せず)を形成する。このシリコ
ン窒化膜上にレジストパターン(図示せず)を形成した
後、このレジストパターンをマスクとして、異方性エッ
チングによりシリコン窒化膜と熱酸化膜との一部を除去
する。その後、レジストパターンを除去する。このよう
にして、図1に示すように、半導体基板1の主表面上に
熱酸化膜2a〜2dとシリコン窒化膜3a〜3dとを形
成する。ここで、熱酸化膜2a〜2dとシリコン窒化膜
3a〜3dの膜厚および幅は、図23に示した熱酸化膜
102a〜102dとシリコン窒化膜103a〜103
dとの膜厚および幅と実質的に同一である。
【0063】次に、図2に示すように、シリコン窒化膜
3a〜3dをマスクとして、異方性エッチングにより半
導体基板1の一部を除去することにより、溝4a〜4e
を形成する。
【0064】次に、図3に示すように、溝4a〜4eの
内部とシリコン窒化膜3a〜3d上とにHDP−CVD
法によりシリコン酸化膜6を堆積する。ここで、HDP
−CVD法は、堆積とスパッタエッチングとが同時に進
行する堆積方法であるので、溝4a〜4eの上部におい
て、堆積されたシリコン酸化膜6の一部がスパッタエッ
チングにより除去される。このため、シリコン窒化膜3
a〜3d上に位置するシリコン酸化膜6は、傾斜角が約
45°である側面を有する。
【0065】そして、シリコン酸化膜6を堆積する方法
として、HDP−CVD法を用いるので、その幅が0.
2μm程度というような従来のCVD法では埋込みが困
難であった幅を有する溝4a〜4eについても、この溝
4a〜4eの内部がシリコン酸化膜6により充填される
前に、溝4a〜4eの上部がこのシリコン酸化膜6によ
り塞がれることを防止できる。このため、上記のような
狭い幅を有する溝4a〜4eについて、その内部に空隙
を形成することなく、シリコン酸化膜6を充填すること
ができる。
【0066】次に、図4に示すように、シリコン酸化膜
6上にポリシリコン膜5を形成する。このポリシリコン
膜5の膜厚は10nm以上であればよい。これは、図6
に示すシリコン酸化膜6の異方性エッチングの際に、ポ
リシリコン膜5がマスクとして作用することが可能な膜
厚を有していれば良いためである。
【0067】次に、化学機械研磨法により、シリコン窒
化膜3a〜3d上に位置するポリシリコン膜5の一部を
除去する。この際、少なくともシリコン酸化膜6の一部
が露出するまでポリシリコン膜5を除去する。また、化
学機械研磨法によって、シリコン酸化膜6の一部も同時
に除去されるので、ポリシリコン膜5の頂面の高さと、
シリコン酸化膜6の頂面の高さとをほぼ同一とすること
ができる。そして、この化学機械研磨法を行なう時間を
制御することにより、図5に示すような構造を得る。
【0068】このように、シリコン窒化膜3a〜3d上
に位置するポリシリコン膜5の一部を化学機械研磨法に
より除去することにより、シリコン酸化膜6の頂面7a
〜7cを露出させる。そして、残存するポリシリコン膜
5a〜5dを図6に示す異方性エッチングのマスクとし
て利用するので、従来のようにこのマスクを形成するた
め写真製版加工を行なう必要がない。このため、製造工
程を簡略化することができる。
【0069】また、上記写真製版加工のためのフォトマ
スクを作製する必要がなく、製造コストの削減を図るこ
とができる。
【0070】また、この異方性エッチングにおいて用い
るマスクを形成するために写真製版加工を使用しないの
で、写真製版を行なう際のフォトマスクの重ね合わせ誤
差などに起因して、シリコン酸化膜6の露出する領域の
位置がずれ、図6に示す異方性エッチングにおいて、ト
レンチ分離酸化膜6a〜6dとなる溝4a〜4eの内部
に位置するシリコン酸化膜6が損傷を受けるなどといっ
た問題の発生を防止できる。その結果、トレンチ分離酸
化膜6a〜6dの上部表面の平坦性を確保することがで
き、良好な分離特性を有するトレンチ分離酸化膜6a〜
6dを得ることができる。
【0071】また、この溝4a〜4eの深さ、シリコン
窒化膜3a〜3dおよびシリコン酸化膜6の膜厚、およ
びポリシリコン膜5の膜厚などが変化している場合、お
よび溝4a〜4eの幅もしくはシリコン窒化膜3a〜3
dの幅が写真製版加工により形成可能な最小加工寸法と
同じ寸法から、この最小加工寸法の数十倍から数百倍程
度の寸法にまで変化しているような場合にも、同一工程
を適用しトレンチ分離酸化膜を形成することができる。
また、シリコン酸化膜6の一部が露出する領域の大きさ
が写真製版加工により形成可能な最小加工寸法より小さ
いものでも、この工程により形成することができる。
【0072】また、この化学機械研磨法を行なう前にお
いては、シリコン窒化膜3a〜3d上に位置するシリコ
ン酸化膜6の高さは、それぞれ異なる場合があるが、こ
の化学機械研磨法を行なうことにより、シリコン窒化膜
3a〜3dの幅とは関係なく、このシリコン窒化膜3a
〜3c上に位置するシリコン酸化膜6の頂面7a〜7c
の高さを、ポリシリコン膜5a〜5dの頂面の高さとほ
ぼ同一とすることができる。このため、図6に示すよう
に、シリコン窒化膜3a〜3cの上に位置するシリコン
酸化膜6の一部を異方性エッチングにより除去する工程
において、この除去されるシリコン酸化膜6の膜厚が異
なることに起因して、異方性エッチングの後にシリコン
窒化膜3a〜3c上において従来のようにシリコン酸化
膜6の一部が残存することを防止できる。このため、図
8に示すように、シリコン酸化膜6a〜6eの残部を化
学機械研磨法により除去する工程において、この化学機
械研磨法により除去されるシリコン酸化膜6a〜6eの
量を少なくすることができる。この結果、分離酸化膜と
なるシリコン酸化膜6a〜6eの上部表面(図8参照)
の平坦性を向上させることができる。
【0073】次に、図6に示すように、ポリシリコン膜
5a〜5dをマスクとして、異方性エッチングにより、
シリコン酸化膜6の一部を除去する。このようにして、
プレ平坦化工程は実施される。
【0074】ここで、溝4a〜4eを形成するためのマ
スクとして作用するシリコン窒化膜3a〜3dの幅と、
このプレ平坦化工程の前後におけるシリコン窒化膜3a
〜3d上のシリコン酸化膜6の膜厚との関係を図10お
よび11に示す。なお、図5を参照して、シリコン窒化
膜3a〜3dの上部表面からの溝4a〜4eの深さを
f、シリコン酸化膜6の堆積膜厚をd、ポリシリコン膜
5a〜5dとシリコン窒化膜3a〜3cとの重ね合わせ
部分の幅(サイジング量)をs1、シリコン窒化膜3a
〜3c上に位置するポリシリコン膜5の一部が除去され
た後のシリコン酸化膜6の膜厚をt1とする。図10
は、シリコン酸化膜6の膜厚dが溝4a〜4eの深さf
よりも大きい場合、具体的には、d=0.7μm、f=
0.5μm、s1=0.3μmの場合を示している。
【0075】シリコン酸化膜6をHDP−CVD法によ
り堆積した後のシリコン窒化膜3a〜3e上におけるシ
リコン酸化膜6の膜厚は、図10を参照して、線分AB
CDにより表わされる。そして、図5に示すように、化
学機械研磨法によりポリシリコン膜5の一部が除去され
た後は、シリコン酸化膜6の一部もこの化学機械研磨法
により研磨されることにより、シリコン酸化膜6の膜厚
は、図10を参照して、線分ABEGにより表される。
つまり、e1で示した部分は、上記の化学機械研磨法に
より除去されたシリコン酸化膜6の膜厚を示している。
そして、図6に示した異方性エッチングによって、シリ
コン酸化膜6のe2に示した膜厚分が除去される。この
ようにして、シリコン窒化膜3a〜3c上において、ポ
リシリコン膜5a〜5dによりマスクされていない部分
に存在するシリコン酸化膜6はすべて除去することがで
きる。
【0076】また、図11は、シリコン酸化膜6の膜厚
dよりも溝4a〜4eの深さfの方が大きい場合の、図
10に対応する図である。具体的には、d=0.4μ
m、f=0.5μm、s1=0.3μmの場合を示して
いる。この場合も同様に、シリコン窒化膜3a〜3cと
ポリシリコン膜5a〜5dとの重なり領域以外のシリコ
ン窒化膜3a〜3c上において、シリコン酸化膜6の一
部を除去することができる。このように、ポリシリコン
膜5の一部を除去すると同時にシリコン酸化膜6の一部
を化学機械研磨法により除去した後、ポリシリコン膜5
a〜5dをマスクとして異方性エッチングによりシリコ
ン酸化膜6の一部を除去するので、図5および6に示す
プレ平坦化工程において除去されるシリコン酸化膜6の
除去量と無関係にシリコン酸化膜6の頂面7a〜7cの
大きさを決定することができる。このため、シリコン酸
化膜6の頂面7a〜7cの大きさを大きくすると同時
に、プレ平坦化工程において除去されるシリコン酸化膜
6の除去量を従来よりも多くすることが可能となる。
【0077】また、この異方性エッチングにおいて、シ
リコン窒化膜3a〜3cの上部表面が露出するまでシリ
コン酸化膜6を除去しているので、このシリコン窒化膜
3a〜3cをエッチングの停止層として利用できる。
【0078】また、保護膜としてポリシリコン膜5a〜
5dを、絶縁膜としてシリコン酸化膜6を利用している
が、この2つの材質が異なり、エッチングレートも異な
るため、図6に示した異方性エッチングにおいて、より
確実にシリコン酸化膜6の一部を除去することができ
る。
【0079】次に、ポリシリコン膜5a〜5dを除去す
ることにより、図7に示すような構造を得る。
【0080】次に、化学機械研磨法により、シリコン酸
化膜6a〜6eの残部を除去する。これにより、図8に
示すような構造を得る。
【0081】次に、半導体基板1の主表面上に位置する
熱酸化膜2a〜2dとシリコン窒化膜3a〜3dとを除
去することにより、図9に示すようなトレンチ分離酸化
膜6a〜6eを得る。
【0082】ここで、被覆膜としてシリコン窒化膜3a
〜3dを用い、絶縁膜としてシリコン酸化膜6a〜6e
を用いているので、シリコン酸化膜6a〜6eに損傷を
与えることなく、シリコン窒化膜3a〜3dのみを除去
することができる。
【0083】また、この実施の形態1では、プレ平坦化
のための異方性エッチングのマスクとしてポリシリコン
膜5a〜5dを、分離絶縁膜としてシリコン酸化膜6
を、半導体基板1の被覆膜としてシリコン窒化膜3a〜
3dを用いたが、このプレ平坦化工程用のマスクと分離
絶縁膜および被覆膜との選択的なエッチングができれば
上記のような材質に限定する必要はない。たとえば、被
覆膜としてポリシリコン膜、プレ平坦化工程用のマスク
としてシリコン窒化膜、分離酸化膜としてシリコン酸化
膜という組合せ、あるいは、被覆膜としてポリシリコン
膜、分離絶縁膜としてシリコン窒化膜、プレ平坦化工程
用のマスクとしてシリコン酸化膜という組合せ、あるい
は、被覆膜としてシリコン酸化膜、分離絶縁膜としてシ
リコン窒化膜、プレ平坦化工程用のマスクとしてポリシ
リコン膜という組合せでもよい。
【0084】また、ここでは分離絶縁膜としてシリコン
酸化膜6を用いたが、このシリコン酸化膜の代わりにシ
リコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化窒化膜お
よびこれらの積層構造を用いてもよい。また、溝4a〜
4eの側壁において、図24に示したように半導体基板
1の欠陥を除去するための熱処理などを実施してもよ
い。
【0085】(実施の形態2)図12は、本発明の実施
の形態2による半導体装置の製造工程を説明するための
断面図である。図12を参照して、本発明の実施の形態
2による半導体装置の製造工程を説明する。
【0086】まず、図1〜図5に示した本発明の実施の
形態1による半導体装置の製造工程を実施したあと、図
12に示すように、シリコン窒化膜3a〜3cの上部表
面が露出しないように、シリコン酸化膜6の一部6f〜
6hを残存させるように異方性エッチングを行なう。
【0087】次に、図7〜図9に示した工程を実施する
ことにより、図9に示すようなトレンチ分離酸化膜6a
〜6eを得る。
【0088】このようにすることで、プレ平坦化工程用
のマスクとして用いているポリシリコン膜5の代わりに
被覆膜として用いているシリコン窒化膜3a〜3cと同
じ材質であるシリコン窒化膜を用いても、次に行なう図
7に示した工程において、シリコン窒化膜3a〜3cに
損傷を与えることなく、プレ平坦化のマスクのみを除去
することが可能となる。この結果、上記のプレ平坦化に
おけるマスクおよび被覆膜の材質の選択における自由度
を大きくすることができる。
【0089】(実施の形態3)図13および14は、本
発明の実施の形態3による半導体装置の製造工程を説明
するための断面図である。図13および14を参照し
て、本発明の実施の形態3による半導体装置の製造工程
を説明する。
【0090】まず、図1〜図7に示した本発明の実施の
形態1による半導体装置の製造工程を実施した後、等方
性エッチング(たとえばフッ酸溶液を用いたウエットエ
ッチング)を用いて、シリコン窒化膜3a〜3d(図7
参照)上に位置するシリコン酸化膜6a〜6e(図7参
照)の残部を除去する。この等方性エッチングにより除
去するシリコン酸化膜6a〜6eの膜厚は、サイジング
量s1(図7参照)の半分でよい。このとき、溝4a〜
4e(図7参照)の内部のシリコン酸化膜6a〜6eの
膜厚はs1の半分だけ減少し、d−s1/2となる。た
とえば、シリコン窒化膜3a〜3eの上部表面からの溝
4a〜4eの深さf(図7参照)を0.5μm、シリコ
ン酸化膜6の埋込膜厚d(図7参照)を0.4μm、シ
リコン窒化膜3a〜3c上におけるシリコン酸化膜6の
膜厚t1(図7参照)を0.3μmとなるように化学機
械研磨法を行なう場合、サイジング量s1は図11を参
照して0.3μmとなる。このため、等方性エッチング
でシリコン酸化膜6a〜6eの一部を0.15μmだけ
除去すると、シリコン酸化膜3a〜3e上のシリコン酸
化膜6a〜6eはほぼ除去される。そして、図13に示
すように、シリコン窒化膜3a〜3dの上部表面からt
2(0.25μm)だけ下がった位置に分離酸化膜であ
るシリコン酸化膜6a〜6eの上部表面が位置する。こ
こで、溝4a〜4eの半導体基板1の主表面からの深さ
を0.25μm以下と設定しておけば、溝4a〜4e内
における分離酸化膜6a〜6eの上部表面の位置を半導
体基板1の主表面よりも高くすることができる。このよ
うに、エッチング時間、溝4a〜4eの深さなどを制御
することにより、シリコン窒化膜3a〜3dの上部表面
と溝4a〜4e内における分離酸化膜6a〜6eの上部
表面との位置関係を制御することができる。
【0091】また、シリコン酸化膜6の埋込膜厚dの方
が溝4a〜4eの深さfより大きい場合には、図13に
示した等方性エッチングにおいて、(d−f)と(s1
−(d−f))とのいずれか大きい値以上にシリコン酸
化膜6a〜6eを除去することで、シリコン酸化膜3a
〜3d上に位置するシリコン酸化膜6a〜6eの残部を
除去することができる。このとき、図5において行なう
化学機械研磨法において、(d−f)の方が(s1−
(d−f))よりも大きくなるように研磨量を調整する
ことで、溝4a〜4eの中における分離酸化膜6a〜6
eの上部表面の高さをシリコン窒化膜3a〜3dの上部
表面の高さと同じになるように設定することができる。
たとえば、fを0.5μm、dを0.7μm、s1およ
びt1を0.3μmとした場合、(d−f)は0.2μ
m、(s1−(d−f))は0.1μmとなる。このた
め、等方性エッチングによりシリコン酸化膜6a〜6e
を0.2μm除去すると、シリコン窒化膜3a〜3e上
におけるシリコン酸化膜6a〜6eの残部をほぼ除去す
ることができる。
【0092】そして、同時に、シリコン窒化膜3a〜3
dの上部表面と溝4a〜4eの内部における分離酸化膜
6a〜6eの上部表面とがほぼ同じ高さとなるようにす
ることができる。この場合も、等方性エッチングのエッ
チング時間、溝6a〜6eの深さなどを制御することに
より、容易にシリコン窒化膜3a〜3dの上部表面の高
さと分離酸化膜6a〜6eの上部表面の高さとの位置関
係を制御することができる。そして、この等方性エッチ
ングにおいて、図13に示すように、シリコン窒化膜3
a〜3dの上部表面の高さよりも、分離酸化膜6a〜6
eの上部表面の高さが低くなるようにすることもでき
る。
【0093】そして、半導体基板1の主表面上における
熱酸化膜2a〜2dとシリコン酸化膜3a〜3dとを除
去することにより、図14に示すような構造を得る。
【0094】この実施の形態3は、実施の形態1におけ
る図7に示した化学機械研磨を等方性エッチングに置換
えたものであるので、実施の形態1で述べたのと同様
に、プレ平坦化工程用のマスク、分離絶縁膜、被覆膜の
材料を変更することも可能である。
【0095】また、実施の形態1と同様に、さまざまな
シリコン窒化膜および熱酸化膜の膜厚、溝4a〜4eの
深さ、シリコン酸化膜6の膜厚にも適用できる。
【0096】また、図12に示したように、シリコン窒
化膜3a〜3c上にシリコン酸化膜6の一部6f〜6h
を残すようにプレ平坦化を行なうことや、溝4a〜4e
の内部における半導体基板1の表面において、欠陥を除
去するための熱処理を施すといった処理を行なうことに
ついても、実施の形態1と同様に可能である。
【0097】また、溝4a〜4eにおけるシリコン酸化
膜6a〜6eの膜厚が、溝4a〜4eの幅に依存しない
堆積方法により、シリコン酸化膜6a〜6eを形成すれ
ば、上記したような等方性エッチングの代わりに、異方
性エッチング(ドライエッチング)を使用してもよい。
【0098】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0099】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜9に記載の発
明によれば、半導体装置の製造方法において、トレンチ
分離絶縁膜となる絶縁膜のプレ平坦化工程で使用するマ
スクを、上記絶縁膜上に形成された保護膜の少なくとも
一部を研磨により除去することにより形成するので、従
来のように写真製版加工を用いる必要がない。このた
め、工程を簡略化することが可能となる。また、このプ
レ平坦化工程において除去される絶縁膜の量を多くする
ことができるので、分離絶縁膜を形成する工程におい
て、この分離絶縁膜の上部表面の平坦性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第1工程を説明するための断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第2工程を説明するための断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第3工程を説明するための断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第4工程を説明するための断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第5工程を説明するための断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第6工程を説明するための断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第7工程を説明するための断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第8工程を説明するための断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態1による半導体装置の製
造工程の第9工程を説明するための断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態1による半導体装置の
製造工程において、シリコン窒化膜(マスク)の幅とシ
リコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚との関係を示し
たグラフである。
【図11】 本発明の実施の形態1による半導体装置の
製造工程において、シリコン窒化膜(マスク)の幅とシ
リコン窒化膜上のシリコン酸化膜の膜厚との関係を示し
た他のグラフである。
【図12】 本発明の実施の形態2による半導体装置の
製造工程を説明するための断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態3による半導体装置の
製造工程の第1工程を説明するための断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態3による半導体装置の
製造工程の第2工程を説明するための断面図である。
【図15】 従来の半導体装置のトレンチ分離酸化膜を
説明するための部分断面図である。
【図16】 図15に示した従来の半導体装置のトレン
チ分離酸化膜の製造工程の第1工程を説明するための断
面図である。
【図17】 図15に示した従来の半導体装置のトレン
チ分離酸化膜の製造工程の第2工程を説明するための断
面図である。
【図18】 図15に示した従来の半導体装置のトレン
チ分離酸化膜の製造工程の第3工程を説明するための断
面図である。
【図19】 図15に示した従来の半導体装置のトレン
チ分離酸化膜の製造工程の第4工程を説明するための断
面図である。
【図20】 図18に示した工程において、溝の幅が狭
くなった場合、CVD法によりシリコン酸化膜を溝の内
部に形成する際に、空隙が形成されている状態を示す模
式図である。
【図21】 HDP−CVD法を用いて形成されたトレ
ンチ分離酸化膜を示す部分断面図である。
【図22】 図21に示したトレンチ分離酸化膜の製造
工程を説明するための断面図である。
【図23】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第1工程を説明するための断面図であ
る。
【図24】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第2工程を説明するための断面図であ
る。
【図25】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第3工程を説明するための断面図であ
る。
【図26】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第4工程を説明するための断面図であ
る。
【図27】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第5工程を説明するための断面図であ
る。
【図28】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第6工程を説明するための断面図であ
る。
【図29】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第7工程を説明するための断面図であ
る。
【図30】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第8工程を説明するための断面図であ
る。
【図31】 HDP−CVD法を用いたトレンチ分離酸
化膜の製造工程の第9工程を説明するための断面図であ
る。
【図32】 図23〜31に示したHDP−CVD法を
用いたトレンチ分離酸化膜の製造工程における、シリコ
ン窒化膜(マスク)の幅とシリコン窒化膜上のシリコン
酸化膜の膜厚との関係を示したグラフである。
【図33】 図23〜31に示したHDP−CVD法を
用いたトレンチ分離酸化膜の製造工程における、シリコ
ン窒化膜(マスク)の幅とシリコン窒化膜上のシリコン
酸化膜の膜厚との関係を示した他のグラフである。
【符号の説明】
1 半導体基板、2a〜2d 熱酸化膜、3a〜3d
シリコン窒化膜、4a〜4e 溝、6,6a〜6h H
DP−CVD法により形成されたシリコン酸化膜、5,
5a〜5d ポリシリコン膜、7a〜7c シリコン酸
化膜の頂面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面上に被覆膜を形成す
    る工程と、 前記被覆膜を選択的に除去することにより、素子分離領
    域で前記半導体基板の主表面を露出させる工程と、 前記被覆膜をマスクとして用いて、前記半導体基板の一
    部を除去することにより、溝を形成する工程と、 前記溝の内部と前記被覆膜上とに絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜上に保護膜を形成する工程と、 前記溝上に位置する領域に前記保護膜が残存するよう
    に、前記被覆膜上において、前記保護膜の少なくとも一
    部を研磨により除去することにより、前記絶縁膜の一部
    を露出させ、前記保護膜の頂面の高さと前記絶縁膜の頂
    面の高さとをほぼ同一とする工程と、 前記保護膜をマスクとして、前記被覆膜上に位置する前
    記絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程と、 前記保護膜を除去する工程と、 前記被覆膜上に位置する前記絶縁膜の残部を除去する工
    程と、 前記被覆膜を除去する工程とを備える、半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜を形成する工程において、前
    記絶縁膜の堆積と除去とが同時に進行する堆積方法を用
    いる、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜の一部を露出させ、前記保護
    膜の頂面の高さと前記絶縁膜の頂面の高さとをほぼ同一
    とする工程において、前記被覆膜上に位置する前記絶縁
    膜の一部を研磨により除去する、請求項1または2に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜の一部を露出させ、前記保護
    膜の頂面の高さと前記絶縁膜の頂面の高さとをほぼ同一
    とする工程において、化学機械研磨法を用いる、請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜をマスクとして、前記被覆膜
    上に位置する前記絶縁膜の少なくとも一部を除去する工
    程において、前記被覆膜の上部表面の少なくとも一部が
    露出するまで、前記絶縁膜の一部を除去する、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜をマスクとして、前記被覆膜
    上に位置する前記絶縁膜の少なくとも一部を除去する工
    程において、前記被覆膜の上部表面に前記絶縁膜の一部
    を残存させるようにする、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記被覆膜がシリコン窒化膜であり、前
    記絶縁膜がシリコン酸化膜であり、前記保護膜がポリシ
    リコン膜である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記被覆膜がシリコン窒化膜であり、前
    記絶縁膜がシリコン酸化膜であり、前記保護膜がシリコ
    ン窒化膜である、請求項6に記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記被覆膜上に位置する前記絶縁膜の残
    部を除去する工程では、等方性エッチングを用いる、請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005209799A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fujitsu Ltd 電子装置の設計方法および製造方法、電子装置
US9312181B2 (en) 2013-12-11 2016-04-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device, electronic device including the same and manufacturing methods thereof

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