JP2005208370A - プレゼンテーション装置、プレゼンテーション方法およびプログラム - Google Patents

プレゼンテーション装置、プレゼンテーション方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のアプリケーションが扱える複数種類のドキュメントの任意の箇所の出力を統合してプレゼンテーションすることができないために、きめ細かい効果的なプレゼンテーションができなかった。
【解決手段】ドキュメント識別子と出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付部と、受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、2以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成部と、構成した2以上の命令を、当該命令に対応する2以上のアプリケーションに送付する命令送付部と、命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取部と、受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力部を具備するプレゼンテーション装置であり、効果的なプレゼンテーションが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレゼンテーションを効果的に行うためのプレゼンテーション装置等に関するものである。
従来の技術として、以下の制御装置がある。本装置は、多種多様のアプリケーションのインタフェースを統一し、ユーザのニーズに応えることができる装置であり、コンピュータにおいてアプリケーションソフトウエアを起動するための制御装置である。本装置は、指定されたひとつ又は複数のアプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、起動された前記アプリケーションに関する情報を1つの群として登録するアプリケーション登録部と、登録されたアプリケーションを起動するための情報を記憶するアプリケーション起動情報記憶部と、入力されたシンボルに基づき前記アプリケーション起動情報記憶部を検索して対応するひとつ又は複数のアプリケーションを起動するアプリケーション群起動部とを備える。アプリケーションは、通常はOSを通じて起動したり終了したりするが、本発明によれば制御用ウインドウを通じて起動したり終了したりする(特許文献1参照)。
特表2003−523568号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の装置において、複数のアプリケーションの出力結果を一度に表示できるが、複数のアプリケーションが扱える複数種類のドキュメントの任意の箇所の出力を統合してプレゼンテーションすることができないために、きめ細かい効果的なプレゼンテーションができなかった。つまり、例えば、プレゼンテーションにおいて、ユーザのプレゼンテーション開始の指示を受け付け、まず、ワープロソフトで作成した第1頁目の資料と表計算ソフトで作成した第1シートのグラフを統合して表示し、次にプレゼンテーションを進めるユーザ指示の受け付けにより、ワープロソフトで作成した第2頁目の資料と表計算ソフトで作成した第2シートおよび第3シートのグラフを統合して表示するなどという処理ができなかった。
本第一の発明のプレゼンテーション装置は、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付部と、前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、2以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成部と、前記命令構成部が構成した2以上の命令を、当該命令に対応する2以上のアプリケーションに送付する命令送付部と、前記命令送付部における命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取部と、前記データ受取部が受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力部を具備するプレゼンテーション装置である。
この構成により、複数のアプリケーションの任意の箇所の出力を統合した情報を一度に出力でき、効果的なプレゼンテーションが可能となる。
また、第二の発明のプレゼンテーション装置は、上記の構成に加えて、前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報の組を2以上蓄積する出力指示情報群蓄積部と、プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付けるプレゼンテーション進行指示受付部をさらに具備し、前記データ出力部は、前記プレゼンテーション進行指示受付部が受け付けるプレゼンテーション進行指示に基づいて、2以上のデータを順次、出力するプレゼンテーション装置である。
この構成により、複数のアプリケーションの出力を自由に組み合わせたプレゼンテーションが構築できる。
また、上記のプレゼンテーション装置において、命令送付部が2以上の命令を送付する対象のアプリケーションは、一のアプリケーションで、データ受取部は当該一のアプリケーションから2以上のデータを受け取っても良い。かかる場合、プレゼンテーション装置は、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付部と、前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成部と、前記命令構成部が構成した2以上の命令を、当該命令に対応する1以上のアプリケーションに送付する命令送付部と、前記命令送付部における命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取部と、前記データ受取部が受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力部を具備するプレゼンテーション装置である。
また、上記のプレゼンテーション装置の処理をプログラムにより実現可能である。つまり、本プログラムは、コンピュータに、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付ステップと、前記出力指示情報受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、2以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成ステップと、前記命令構成ステップで構成した2以上の命令を、当該命令に対応するアプリケーションに送付する命令送付ステップと、前記命令送付ステップにおける命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラムである。
このプログラムをコンピュータ等にインストールするだけで、アプリケーションや、アプリケーションで作成したドキュメントに何らの変更を加えずに、上述した効果的なプレゼンテーションが可能となる。
なお、上記のプログラムは、前記受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報の組を1以上蓄積する出力指示情報群蓄積ステップと、プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付けるプレゼンテーション進行指示受付ステップをさらに具備し、前記データ出力ステップは、前記プレゼンテーション進行指示受付部が受け付けるプレゼンテーション進行指示に基づいて、2以上のデータを順次、出力するプログラムであっても良い。
かかるプログラムにより、複数のアプリケーションの出力を自由に組み合わせたプレゼンテーションが構築できる。
また、上記のプログラムにおいて、命令送付ステップで2以上の命令を送付する対象のアプリケーションは、一のアプリケーションで、データ受取ステップで当該一のアプリケーションから2以上のデータを受け取っても良い。かかる場合のプログラムは、コンピュータに、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付ステップと、前記出力指示情報受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成ステップと、前記命令構成ステップで構成した2以上の命令を、当該命令に対応するアプリケーションに送付する命令送付ステップと、前記命令送付ステップにおける命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラムである。
本発明におけるプレゼンテーション装置等によれば、効果的なプレゼンテーションが可能となる。
以下、プレゼンテーション装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態におけるプレゼンテーション装置のブロック図である。プレゼンテーション装置は、アプリ格納部101、入力部102、出力指示情報受付部103、プレゼンテーション進行指示受付部104、出力指示情報群蓄積部105、命令構成部106、命令送付部107、データ受取部108、データ出力部109、出力部110を具備する。
アプリ格納部101は、2以上のアプリケーションを格納している。本アプリケーションは、データ出力の指示を受け付け、データを出力するアプリケーションであり、例えば、
パワーポイント(登録商標)などのプレゼンテーション用のアプリケーションや、ワープロソフトや表計算ソフトやデータベースソフトなどである。アプリ格納部101は、通常、アプリケーションが動作するための実行形式のプログラムを格納している。ただし、アプリケーションのデータ形式は問わない。アプリ格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
入力部102は、ユーザが使用する入力手段であり、キーボードやマウスやリモコンやメニュー画面によるもの等で実現される。
出力指示情報受付部103は、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける。この出力指示情報は、通常、入力部102を用いてユーザが入力した情報である。ただし、出力指示情報受付部103は、通信手段や放送手段により、外部の装置から出力指示情報を受け付けても良い。ドキュメント識別子は、例えば、ファイル名やデータベース名などである。出力対象識別情報は、例えば、頁番号やシート名などである。通常、ドキュメント識別子と出力対象識別情報により、出力されるデータが特定される。出力指示情報の構造は問わない。出力指示情報受付部103は、キーボードやマウスやリモコン等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
プレゼンテーション進行指示受付部104は、プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付ける。プレゼンテーション進行指示の構造は問わない。たとえば、プレゼンテーション進行指示は、プレゼンテーションの開始指示、プレゼンテーションを進める指示である進行指示、プレゼンテーションの終了指示等の指示を含む。プレゼンテーション進行指示は、通常、入力部102を用いてユーザが入力した情報である。ただし、プレゼンテーション進行指示受付部104は、通信手段や放送手段により、外部の装置からプレゼンテーション進行指示を受け付けても良い。
出力指示情報群蓄積部105は、出力指示情報受付部103が受け付けた2以上の出力指示情報の組を2以上蓄積する。2以上の出力指示情報の組を蓄積する記録媒体は、プレゼンテーション装置の外付けの記録媒体でも内蔵の記録媒体でも良い。また、当該記録媒体は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。出力指示情報群蓄積部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。出力指示情報群蓄積部105が出力指示情報の組を蓄積するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
命令構成部106は、出力指示情報群蓄積部105が蓄積した2以上の出力指示情報に基づいて、2以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令(以下、適宜「出力命令」という。)を構成する。なお、出力指示情報群蓄積部105が蓄積した2以上の出力指示情報は、出力指示情報受付部103が受け付けた出力指示情報である。命令構成部106が出力命令を構成するタイミングは、通常、プレゼンテーション進行指示受付部104がプレゼンテーション進行指示を受け付けた際である。なお、出力命令の構造は問わない。出力命令は、例えば、ドキュメント名、頁番号、出力位置情報を有する。また、出力命令は、例えば、ドキュメント名、頁番号だけでも良い。出力位置情報とは、データの出力位置を示す情報である。出力位置情報は、出力指示情報の数に基づいて決定される情報であっても良い。つまり、一度に2頁のデータが出力される場合には、2頁のデータの各出力位置が決まっており、一度に3頁のデータが出力される場合には、3頁のデータの各出力位置が決まっていても良い。出力指示情報の数とは、一度に出力するデータの数(頁の数)と同意義である。命令構成部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。命令構成部106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
命令送付部107は、命令構成部106が構成した2以上の出力命令を、当該出力命令に対応する2以上のアプリケーションに送付する。「送付する」態様は、問わない。例えば、「送付」とは、アプリケーションにパラメータ(例えば、ドキュメント名、頁番号を有する)を与えて、当該アプリケーションを実行する処理である。また、例えば、「送付」とは、通信により、他の装置に格納されているアプリケーションに出力命令を送信する処理である。命令送付部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。命令送付部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、命令送付部107は、通信手段等で実現されても良い。
データ受取部108は、命令送付部107における出力命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取る。命令送付部107における出力命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取る。データの受け取り方法は、問わない。例えば、アプリケーションの実行結果(出力データ)が、予め決められたメモリの領域に書き込まれ、データ受取部108は、当該書き込まれた実行結果を取得する。また、例えば、アプリケーションの実行結果が、例えば、関数のリターン値であり、データ受取部108は、そのリターン値を取得する。また、例えば、アプリケーションの実行結果が送信され、データ受取部108は、当該送信結果を受信する。データ受取部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。データ受取部108は、の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、データ受取部108は、は、通信手段等で実現されても良い。
データ出力部109は、データ受取部108が受け取った2以上のデータを一度に出力部110に出力する。データ出力部109は、2以上のデータを2以上の出力デバイス(例えば、ディスプレイ)に出力しても良い。出力とは、プロジェクターやディスプレイやプリンタへの出力、外部装置への送信等を含む概念である。データ出力部109は、プロジェクターやディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含まない。データ出力部109は、出力デバイスのドライバーソフト等で実現され得る。
出力部110は、プロジェクターやディスプレイやプリンタなどの出力デバイスである。なお、上記プレゼンテーション装置において、出力指示情報受付部103、命令構成部106、命令送付部107、データ受取部108、およびデータ出力部109は、通常、一のプログラムで実現され得る。
以下、本プレゼンテーション装置の動作について説明する。まず、プレゼンテーション装置において、出力指示情報の組を構成し、プレゼンテーションのための情報を登録するための動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)出力指示情報受付部103は、入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付ければステップS202に行き、入力を受け付けなければステップS201に戻る。なお、入力は、キーボードやマウス等の入力部102によって行われる。
(ステップS202)出力指示情報受付部103は、ステップS201で受け付けた入力がドキュメント識別子と出力対象識別情報を有する出力指示情報であるか否かを判断する。出力指示情報であればステップS203に行き、出力指示情報でなければステップS204に飛ぶ。
(ステップS203)出力指示情報群蓄積部105は、ステップS202で受け付けた出力指示情報を一時格納する。ここでは、出力指示情報を追記する。ステップS201に戻る。
(ステップS204)出力指示情報受付部103は、ステップS201で受け付けた入力が、一度に出力するデータの単位の区切りである一出力単位の決定指示であるか否かを判断する。本入力は、例えば、以下で述べる右矢印ボタンの押下である。
(ステップS205)出力指示情報群蓄積部105は、ステップS203で一時格納された1以上の出力指示情報の組を追記する。ここで追記された1以上の出力指示情報の組は、プレゼンテーションの際に一度に出力されるデータを示す一出力単位の出力指示情報の組である。ステップS201に戻る。
(ステップS206)出力指示情報受付部103は、ステップS201で受け付けた入力が出力指示情報の組の登録の終了を示す指示であるか否かを判断する。終了を示す指示であれば登録処理を終了し、終了を示す指示でなければステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、一プレゼンテーションを識別するプレゼン名の入力を受け付けても良いことは言うまでもない。プレゼン名を入力しておくと、以後、当該プレゼン名を指定することにより、以下に説明するプレゼンテーションを開始できる。
次に、登録した出力指示情報の組を読み出して、プレゼンテーションを行う際のプレゼンテーション装置の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)プレゼンテーション進行指示受付部104は、入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付ければステップS302に行き、入力を受け付けなければステップS301に戻る。
(ステップS302)プレゼンテーション進行指示受付部104は、ステップS301で受け付けた入力が、プレゼンテーションの開始指示であるか否かを判断する。プレゼンテーションの開始指示であればステップS303に行き、プレゼンテーションの開始指示でなければステップS314に飛ぶ。
(ステップS303)カウンタiに1を代入する。
(ステップS304)命令構成部106は、i番目の出力指示情報の組が存在するか否かを判断する。i番目の出力指示情報の組が存在すればステップS305に行き、i番目の出力指示情報の組が存在しなければステップS317に戻る。
(ステップS305)カウンタjに1を代入する。
(ステップS306)命令構成部106は、i番目の出力指示情報の組に、j番目の出力指示情報が存在するか否かを判断する。j番目の出力指示情報が存在すればステップS307に行き、j番目の出力指示情報が存在しなければステップS310に飛ぶ。
(ステップS307)命令構成部106は、i番目の出力指示情報の組のj番目の出力指示情報に基づいて出力命令を構成する。出力指示情報に基づいて出力命令を構成する具体的なアルゴリズムについては後述する。
(ステップS308)命令送付部107は、ステップS307で命令構成部106が構成した出力命令を、当該出力命令に対応するアプリケーションに送付する。
(ステップS309)カウンタjを1、インクリメントする。ステップS306に戻る。
(ステップS310)jが0より大きいか否かを判断する。jが0より大きければステップS311に行き、jが0より大きくなければステップS313に飛ぶ。
(ステップS311)データ受取部108は、命令送付部107における出力命令の送付に対応して、アプリケーションからデータを受け取ったか否かを判断する。データを受け取ればステップS312に行き、データを受け取らなければステップS311に戻る。
(ステップS312)カウンタjを1、デクリメントする。ステップS310に戻る。
(ステップS313)データ出力部109は、データ受取部108が受け取った2以上のデータを一度に出力部110に出力する。ステップS301に戻る。
(ステップS314)プレゼンテーション進行指示受付部104は、ステップS301で受け付けた入力が、プレゼンテーションの進行指示であるか否かを判断する。プレゼンテーションの進行指示であればステップS315に行き、プレゼンテーションの進行指示でなければステップS316に飛ぶ。
(ステップS315)カウンタiを1、インクリメントする。ステップS304に行く。
(ステップS316)プレゼンテーション進行指示受付部104は、ステップS301で受け付けた入力が、プレゼンテーションの終了指示であるか否かを判断する。プレゼンテーションの終了指示であれば処理を終了し、プレゼンテーションの終了指示でなければステップS301に戻る。
(ステップS317)データ出力部109は、プレゼンテーションすべき、出力指示情報の組が存在しないことを示す警告メッセージを出力する。なお、かかる警告メッセージは、予め格納されている、とする。
以下、本実施の形態におけるプレゼンテーション装置の具体的な動作について説明する。プレゼンテーション装置を含む情報処理システムの概念図を図4に示す。図4において、情報処理システムは、プレゼンテーション装置41、プロジェクター42、スクリーン43を具備する。プレゼンテーション装置41における出力結果がプロジェクター42により、スクリーン43に投影されている。なお、情報処理システムにおいて、複数のデータが合成されて一度に出力されるが、本情報処理システムが複数のデータに対応する複数のプロジェクターとスクリーンを複数有しても良い。
まず、プレゼンテーションのために、出力指示情報の組である出力指示情報群を1以上登録する動作について説明する。図5は、出力指示情報群を登録するための画面例である。図5において、画面は、出力するドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を入力するためのボタンを配置した「プレゼンテーション」領域と、2以上の出力対象のデータ(以下、適宜「出力対象」という。)を出力する際のレイアウトを示す「レイアウト」領域を有する。
図5において、「プレゼンテーション」領域は、メインボタン51、サブ1ボタン52、サブ2ボタン53、左矢印ボタン54、右矢印ボタン55を有する。メインボタン51、サブ1ボタン52、およびサブ2ボタン53が押下された場合に、図6に示す出力対象を指定する画面が表示される。また、メインボタン51、サブ1ボタン52、サブ2ボタン53により、メインの出力対象やサブの出力対象が指定された後、右矢印ボタン55が押下された場合は、指定された出力対象が登録される。左矢印ボタン54が押下された場合は、前に登録した出力指示情報の組を修正することができる。なお、出力指示情報群は、本例では、1から3の出力指示情報を有する。つまり、ユーザは、「メイン」の出力対象のみを指定したり、「メイン」と「サブ1」の2つの出力対象を指定したり、「メイン」と「サブ1」と「サブ2」の3つの出力対象を指定したりできる。
また、図5において、3種類のレイアウトが指定され得る。一度に2つの出力対象を出力するように登録する場合、ユーザは一番目のレイアウト56を指定する。レイアウト56は、メインに登録された出力対象を左側に出力し、サブ1に登録された出力対象を右側に出力する、ことを示すレイアウトである。レイアウト57、レイアウト58は、一度に3つの出力対象を出力するように登録する場合、指定される。レイアウト57を指定した場合は、メインの出力対象と、サブ1、サブ2の出力対象が同一のサイズで出力される。レイアウト58を指定した場合は、メインの出力対象がサブ1、サブ2の出力対象と比較して大きなサイズで出力される。なお、上記の出力対象の指定の際に、ユーザが「メイン」の出力対象のみを指定した場合には、ユーザはレイアウトを選択する必要はない。
今、ユーザは、図6において、メインボタン51を押下した、とする。そして、次に、ユーザはメインに対応する出力対象のドキュメント識別子を「AAA.ppt」と指定し、当該ドキュメント中の出力対象識別情報を「1」(ここでは、1頁目)と指定したとする。また、次に、ユーザはレイアウトを「レイアウト1」に指定した、とする。次に、ユーザは、サブ1ボタン52を押下し、サブ1に対応するドキュメント識別子を「XXX.doc」と指定し、当該ドキュメント中の出力対象識別情報を「10」(10頁目)と指定したとする。出力対象識別情報の指定方法は問わない。出力対象識別情報は、ユーザが頁番号を入力することにより指定しても良いし、当該頁を表示した状態で、図示しない決定ボタンを押下することにより指定しても良い。
次に、ユーザは、右矢印ボタン55を押下した、とする。
すると、プレゼンテーション装置は、図7に示す2つの出力指示情報を一時蓄積する。図7に示す出力指示情報は、「ドキュメント識別子」「出力対象指示別情報」「出力位置情報」「出力サイズ」を有するレコードを2つ有する。「出力位置情報」は、「ドキュメント識別子」「出力対象指示別情報」で特定される出力対象の左上の座標値(X,Y)である。「出力サイズ」は、「ドキュメント識別子」「出力対象指示別情報」で特定される出力対象の出力倍率(単位:倍)である。また、図7に示す出力指示情報は、2つのレコードが示す2つの出力指示情報が一度に出力される出力指示情報の組を示す。また、2つのレコードは、あるプレゼンテーションにおける最初に登録された出力指示情報の組であり、このプレゼンテーションの1番目に出力される出力対象の情報であるので、プレゼンテーション装置は、「No.」を「1」とする。また、プレゼンテーション装置は、レイアウト56に対応するメインの出力位置、および出力サイズを、レイアウト56にしたがって、出力位置「(0,0)」、出力サイズ「1」と構成し、ドキュメント識別子「AAA.ppt」、出力対象指示別情報「1」と対に一時蓄積する。
次に、ユーザは、本プレゼンテーションの2番目の出力指示情報の組を登録する。そのために、ユーザは、メインボタン51を押下する。そして、ユーザは、図6に示すようにメインの出力指示情報を構成するためにドキュメント識別子「AAA.ppt」と出力対象識別情報「2」を示す情報を入力する。次に、ユーザは、サブ1ボタン52を押下する。そして、ユーザは、サブ1の出力指示情報を構成するためにドキュメント識別子「PPP.xls」と出力対象識別情報「シートX」を示す情報を入力する。さらに、ユーザは、ユーザは、サブ2ボタン53を押下し、サブ2の出力指示情報を構成するためにドキュメント識別子「BBB.db」と出力対象識別情報「データベースT」を示す情報を入力する。そして、ユーザは、3番目のレイアウトであるレイアウト58を選択した、とする。そして、ユーザは、本プレゼンテーションの2番目の出力指示情報の組の登録を完了するために、右矢印ボタン55を押下した、とする。かかる場合、プレゼンテーション装置は、(ドキュメント識別子,力対象指示別情報,力位置情報,出力サイズ)の構造を有するレコードを順に、(AAA.ppt,2,(0,0),1)、(PPP.xls,シートX,(0,200),0.5)、(BBB.db,データベースT,(100,200),0.5)と構成し、当該3つのレコードを一時蓄積する。
以上のユーザの操作を繰り返すことにより、本プレゼンテーションにおいて、順次出力される出力指示情報の組が、次々と一時蓄積される。そして、本プレゼンテーションにおけるすべての出力指示情報の組が一時蓄積された後、図示しない入力方法により、ユーザは、本プレゼンテーションの名称であるプレゼン名「学会発表1」を入力し、登録操作を完了する。次に、プレゼンテーション装置は、一時蓄積していた複数の出力指示情報の組(その構造は、図7参照)とプレゼン名「学会発表1」を対応付けて蓄積する。かかる処理により、出力指示情報群が登録される。
図8は、登録された1以上の出力指示情報群を示す出力指示情報群管理表である。出力指示情報群管理表は、「ID」「プレゼン名」「No.」「出力指示情報」を有するレコードを1以上有する。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表管理上の要請のために存在する。「プレゼン名」は、ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、2以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを合成して、順次出力するプレゼンテーションを実行するための、まとまったプレゼンテーションの名称を示す。ここで言う「データの合成」とは、一度に出力する、という意味である。
そして、現在、プレゼンテーション装置は、図8に示す出力指示情報群管理表を保持している、とする。本出力指示情報群管理表は、ドキュメント識別子と出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報の組を2以上格納している。また、本出力指示情報群管理表は、「学会発表1」「部内資料A」という2つのプレゼンテーションが実行できる2以上の出力指示情報の組を格納している。なお、「AAA.ppt」は、プレゼンテーションを行うアプリケーションにより出力等されるドキュメントであり、1頁から5頁までの5頁のデータを有し、各頁のデータは、頁番号で特定される。また、「XXX.doc」は、ワープロのアプリケーションにより出力等されるドキュメントであり、例えば、1頁から15頁までの15頁のデータを有し、各頁のデータは、頁番号で特定される。また、「PPP.xls」は、表計算ソフトのアプリケーションにより出力等されるドキュメントであり、複数のシートを有し、各シートはシート名で特定される。さらに、「BBB.db」は、データベースのアプリケーションにより出力等されるドキュメントであり、複数のデータベースを有し、各データベースはデータベース名で特定される。
次に、プレゼンテーション装置が、図8に示す出力指示情報群管理表を参照し、プレゼンテーションのための出力を行うための処理について説明する。本プレゼンテーション装置は、ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報(図8参照)を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、2以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを順次出力する。
まず、ユーザは、プレゼン名「学会発表1」を入力した、とする。そして、プレゼンテーション装置は、最初の出力対象を示す出力指示情報の組を読み出す。つまり、プレゼンテーション装置は、図8の出力指示情報群管理表のプレゼン名「学会発表1」に対応する「No.」が「1」である2つの出力指示情報(AAA.ppt,1,(0,0),1)、(XXX.doc,10,(100,0),1)を読み出す。そして、プレゼンテーション装置は、(AAA.ppt,1,(0,0),1)に基づいて「プレゼンアプリ AAA.ppt 1 (0,0) 1」という出力命令を構成する。本出力命令は、「実行アプリ名 ドキュメント識別子 出力対象識別情報 出力位置情報 出力サイズ」という構造を有する。プレゼンテーション装置は、ドキュメント識別子の拡張子に基づいて実行アプリ名を決定する。ここでは、プレゼンテーション装置は、ドキュメント識別子の拡張子「ppt」に基づいて、実行アプリ名を「プレゼンアプリ」と決定する。実行アプリ名を「プレゼンアプリ」で識別されるアプリケーションは、プレゼンテーションを行うアプリケーションである。次に、プレゼンテーション装置は、構成した「プレゼンアプリ AAA.ppt 1 (0,0) 1」という出力命令をアプリケーションに送付する。ここでの送付とは、出力命令「プレゼンアプリ AAA.ppt 1 (0,0) 1」の実行である。「プレゼンアプリ」は、引数「AAA.ppt 1 (0,0) 1」をパラメータとして受け取り、ドキュメント識別子「AAA.ppt」で識別されるドキュメントの「1」頁目の情報を、出力バッファ(フレーム)の座標位置「(0,0)」に出力サイズ「1」で出力する(書き込む)。「プレゼンアプリ」がかかる出力を行うことは、プレゼンアプリの仕様であり、本プレゼンテーション装置は、かかる「プレゼンアプリ」の仕様の情報に基づいて、「プレゼンアプリ AAA.ppt 1 (0,0) 1」という出力命令を構成し、アプリケーションに送付する。次に、プレゼンテーション装置は、(XXX.doc,10,(100,0),1)に基づいて「XXX.doc 10 (100,0) 1」という出力命令を構成する。そして、プレゼンテーション装置は、ワープロソフトAというアプリケーションに対して、「XXX.doc 10 (100,0) 1」という出力命令を送付する。「ワープロソフトA」で識別されるアプリケーションは、出力命令「XXX.doc 10 (100,0) 1」を受け取り、ドキュメント識別子「XXX.doc」で識別されるドキュメンの「10」ページ目を出力位置情報(100,0)で示される座標位置に出力サイズ「1」で出力する(書き込む)。
以上の処理により、2つの出力対象が出力バッファに書き込まれた。次に、プレゼンテーション装置は、出力バッファに書き込まれた情報を一度に出力する。かかる出力は、プロジェクター42によりスクリーン43に投影されることにより実現される。その投影された1番目の出力画面例は、図9の「1.」である。図9の「1.」によれば、図5のレイアウト56に従った2つの出力対象(AAA.pptの1頁目とXXX.docの10頁目)が出力されている。
次に、ユーザは、プレゼンテーションを次に進める進行指示を入力した、とする。なお、「進行指示」の入力手段は、リモコンでも、プレゼンテーション装置41に表示されたGUI画面等でも良い。次に、プレゼンテーション装置は、図8の出力指示情報群管理表のプレゼン名「学会発表1」に対応する「No.」が「2」である3つの出力指示情報(AAA.ppt,2,(0,0),1)、(PPP.xls,シートX,(0,200),0.5)、(BBB.db,データベースT,(100,200),0.5)を読み出す。そして、プレゼンテーション装置は、(AAA.ppt,2,(0,0),1)に基づいて「プレゼンアプリ AAA.ppt 2 (0,0) 1」という出力命令を構成する。次に、プレゼンテーション装置は、構成した「プレゼンアプリ AAA.ppt 2 (0,0) 1」という出力命令をアプリケーション「プレゼンアプリ」に送付する。次に、「プレゼンアプリ」は、引数「AAA.ppt 2 (0,0) 1」をパラメータとして受け取り、ドキュメント識別子「AAA.ppt」で識別されるドキュメントの「2」頁目の情報を、出力バッファ(フレーム)の座標位置「(0,0)」に出力サイズ「1」で出力する。次に、プレゼンテーション装置は、(PPP.xls,シートX,(0,200),0.5)に基づいて「PPP.xls シートX (0,200) 0.5」という出力命令を構成する。プレゼンテーション装置は、表計算ソフトBというアプリケーションに対して、「PPP.xls シートX (0,200) 0.5」という出力命令を送付する。アプリケーション「表計算ソフトB」は、出力命令「PPP.xls シートX (0,200) 0.5」を受け取り、ドキュメント識別子「PPP.xls」で識別されるドキュメントの「シートX」で識別されるシートのデータを、出力位置情報(0,200)で示される座標位置に出力サイズ「0.5」で出力する。次に、プレゼンテーション装置は、同様に、(BBB.db,データベースT,(100,200),0.5)を処理し、データベースソフトCというアプリケーションに対して、「BBB.db,データベースT,(100,200),0.5」という出力命令を送付する。そして、アプリケーション「データベースソフトC」は、データベースTというドキュメントのデータを出力位置情報(100,200)で示される座標位置に出力サイズ「0.5」で出力する。以上の処理により、出力バッファに3つの出力対象が書き込まれた。そして、プレゼンテーション装置は、図9の「2.」に示すような3つのアプリケーションが出力した3つの出力対象を合成したプレゼン資料の出力を行う。
以上の処理を繰り返し、プレゼンテーション装置は、ユーザのプレゼンテーションの進行指示の入力を受け付け、図8の出力指示情報群管理表のプレゼン名「学会発表1」に対応する「No.」=「3」「4」「5」に対応する情報を順次、出力する。その出力される画面の遷移を示した図が図9である。
以上、本実施の形態によれば、プレゼンテーション装置がユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、2以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを合成して、順次出力することができる。従って、本実施の形態によれば、効果的なプレゼンテーションができるプレゼンテーション装置が提供できる。また、本実施の形態によれば、プレゼンテーション装置は、2以上のアプリケーションに対して、構成した命令を送付し、2以上のアプリケーションは、命令に従った出力対象を、命令に従った出力位置に出力することにより、プレゼンテーション装置側で、自由に2以上のアプリケーションが扱うドキュメントの一部を合成し、出力できる上に、その出力位置までの指定でき、極めて効果的なプレゼンテーションが可能となる。さらに、アプリケーションの変更やアプリケーションが扱うドキュメントの内容の変更は伴わなくて済む。
なお、本実施の形態によれば、プレゼンテーション装置が各アプリケーションに対して、データの出力位置を指示し、各アプリケーションが指定された出力位置にデータを出力したが、各アプリケーションは、指定されたドキュメント識別子の指定された出力対象識別情報を出力するだけでも良い。かかる場合、例えば、プレゼンテーション装置のデータ出力部が、2以上のデータの出力位置を決定する。また、プレゼンテーション装置のデータ出力部は、各アプリケーションが出力する出力対象の出力位置情報を、出力指示情報の数、つまり、一度に出力するデータの数に基づいて決定しても良い。つまり、一度に出力するデータの数が決まれたレイアウトが決定する構成である。
また、本実施の形態によれば、プレゼンテーション装置は、出力指示情報の組を構成し、プレゼンテーションのための情報を登録する処理と、プレゼンテーションを行う処理を実行した。しかし、他の装置でプレゼンテーションのための情報を登録する処理を行って、本プレゼンテーション装置は、プレゼンテーションを行う処理(出力処理)のみを行う構成でも良い。かかる場合のプレゼンテーション装置のブロック図を図10に示す。本プレゼンテーション装置は、アプリ格納部101、入力部102、プレゼンテーション進行指示受付部104、命令構成部106、命令送付部107、データ受取部108、データ出力部109、出力部110、出力指示情報群格納部1001を具備する。出力指示情報群格納部1001は、2以上の出力指示情報の組を2以上格納している。かかるプレゼンテーション装置のプレゼンテーション動作は、図3のフローチャートで説明した動作と同様である。
また、本実施の形態において、出力指示情報受付部103、プレゼンテーション進行指示受付部104、出力指示情報群蓄積部105、命令構成部106、命令送付部107、データ受取部108、データ出力部109は、ソフトウェアで実現することが好適である。かかる場合、当該ソフトウェアをインストールすれば、アプリケーションや、プレゼンのためのハードウェア構成を変更することなしに、上述したきめ細かい、効果的なプレゼンテーションが可能となる。
また、本実施の形態によれば、アプリケーションを2以上格納しているアプリ格納部101は、プレゼンテーション装置が具備したが、アプリケーションは、プレゼンテーション装置とネットワークで接続された外部の装置が保持していても良い。かかる場合、プレゼンテーション装置は、外部の装置に対して構成した命令を送信し、外部の装置からアプリケーションの出力結果を受信する構成となる。つまり、本実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、本実施の形態において、プレゼンテーション装置は、上述の構成に限らない。つまり、本プレゼンテーション装置は、ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、2以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを順次出力するプレゼンテーション装置であれば良い。
また、例えば、プレゼンテーション装置において、ユーザの指示を受け付け、当該指示を外部装置に送信し、当該外部装置が指示に従った、2以上のアプリケーションの出力の合成を行い、当該合成結果をプレゼンテーション装置に送信し、当該プレゼンテーション装置が受信した合成結果を出力する構成でも良い。かかる場合、複数の装置を利用して以下のプレゼンテーション方法を実現することとなる。かかるプレゼンテーション方法は、ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、2以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを合成して、順次出力するプレゼンテーション方法である。
また、本実施の形態において、プレゼンテーション装置は、ドキュメント識別子の拡張子に基づいて、命令を送付するアプリケーションを決定したが、他の方法により命令を送付するアプリケーションを決定しても良い。例えば、プレゼンテーション装置は、ドキュメントのデータ構造を解析し、当該データ構造に基づいて、命令を送付するアプリケーションを決定しても良い。
また、本実施の形態において、プレゼンテーション装置は、2以上の異なるアプリケーションが出力する2以上のデータを一度に出力したが、一のアプリケーションが出力する2以上のデータを一度に出力する構成でも良い。つまり、プレゼンテーション装置の命令送付部が2以上の命令を送付するアプリケーションは、一のアプリケーションで、データ受取部は当該一のアプリケーションから2以上のデータを受け取っても良い。かかる場合のプレゼンテーション装置は、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付部と、前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成部と、前記命令構成部が構成した2以上の命令を、当該命令に対応する1以上のアプリケーションに送付する命令送付部と、前記命令送付部における命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取部と、前記データ受取部が受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力部を具備するプレゼンテーション装置である。また、かかるプレゼンテーション装置で実現されるプレゼンテーション方法は、ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、1以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを一度に、順次出力するプレゼンテーション方法である。
具体的には、プレゼンテーション装置は、(AAA.ppt,1,(0,0),1)、(AAA.ppt,5,(100,0),1)という2つの出力指示情報を含む出力指示情報群を保持しており、ユーザ指示により、当該出力指示情報群を読み出して、「プレゼンアプリ AAA.ppt 1 (0,0) 1」という出力命令と、「プレゼンアプリ AAA.ppt 5 (100,0) 1」という2つの出力命令を構成し、アプリケーション「プレゼンアプリ」に送付する。そして、アプリケーション「プレゼンアプリ」は、ドキュメント「AAA.ppt」の1頁目と5頁目を、指定された位置に一度に出力する。この出力例を図11に示す。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付ステップと、前記出力指示情報受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、2以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成ステップと、前記命令構成ステップで構成した2以上の命令を、当該命令に対応するアプリケーションに送付する命令送付ステップと、前記命令送付ステップにおける命令の送付に対応して、2以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラムである。また、上記のプログラムにおける命令構成ステップで構成する命令は、ドキュメント識別子、出力対象識別情報、およびデータの出力位置を示す情報である出力位置情報を有し、前記データ受取ステップにおいて、前記ドキュメント識別子および前記出力対象識別情報で特定されるデータを、出力位置情報が示す出力位置に受け取るプログラムでも良い。さらに上述のプログラムは、受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報の組を1以上蓄積する出力指示情報群蓄積ステップと、プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付けるプレゼンテーション進行指示受付ステップをさらに具備し、前記データ出力ステップは、前記プレゼンテーション進行指示受付部が受け付けるプレゼンテーション進行指示に基づいて、2以上のデータを順次、出力しても良い。また、上記のプログラムにおいて、命令送付ステップで2以上の命令を送付するアプリケーションは、一のアプリケーションで、データ受取ステップで当該一のアプリケーションから2以上のデータを受け取っても良い。つまり、かかるプログラムは、コンピュータに、ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報の組を2以上格納しており、ユーザの指示を、順次、受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップで受け付けた指示に基づいて、前記2以上の出力指示情報の組が示す情報を、順次取得する取得ステップと、当該取得ステップで取得した情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を送付する送付ステップと、前記送付ステップにおける命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラムである。
以上のように、本発明にかかるプレゼンテーション装置等は、効果的なプレゼンテーションが可能なプレゼンテーション装置等として有用である。
実施の形態におけるプレゼンテーション装置のブロック図 実施の形態におけるプレゼンテーション装置の動作について説明するフローチャート 実施の形態におけるプレゼンテーション装置の動作について説明するフローチャート 実施の形態における情報処理システムの概念図 実施の形態における出力指示情報群の登録のための画面例を示す図 実施の形態における出力対象を指定する画面例を示す図 実施の形態における出力指示情報の例を示す図 実施の形態における出力指示情報群管理表を示す図 実施の形態におけるプレゼンテーションにおける出力画面例を示す図 実施の形態におけるプレゼンテーション装置のブロック図 実施の形態におけるプレゼンテーション装置の出力画面例を示す図
符号の説明
101 アプリ格納部
102 入力部
103 出力指示情報受付部
104 プレゼンテーション進行指示受付部
105 出力指示情報群蓄積部
106 命令構成部
107 命令送付部
108 データ受取部
109 データ出力部
110 出力部

Claims (11)

  1. ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付部と、
    前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成部と、
    前記命令構成部が構成した2以上の命令を、当該命令に対応する1以上のアプリケーションに送付する命令送付部と、
    前記命令送付部における命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取部と、
    前記データ受取部が受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力部を具備するプレゼンテーション装置。
  2. 前記命令構成部が構成する命令は、
    ドキュメント識別子、出力対象識別情報、およびデータの出力位置を示す情報である出力位置情報を有し、
    前記データ受取部は、前記ドキュメント識別子および前記出力対象識別情報で特定されるデータを、出力位置情報が示す出力位置に受け取る請求項1記載のプレゼンテーション装置。
  3. 前記出力位置情報は、出力指示情報の数に基づいて決定される情報である請求項2記載のプレゼンテーション装置。
  4. 前記出力指示情報受付部が受け付けた2以上の出力指示情報の組を2以上蓄積する出力指示情報群蓄積部と、
    プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付けるプレゼンテーション進行指示受付部をさらに具備し、
    前記データ出力部は、
    前記プレゼンテーション進行指示受付部が受け付けるプレゼンテーション進行指示に基づいて、2以上のデータを順次、出力する請求項1から請求項3いずれか記載のプレゼンテーション装置。
  5. ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報の組を2以上格納しており、
    ユーザの指示を順次受け付けることにより、前記2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、1以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを一度に、順次出力するプレゼンテーション装置。
  6. コンピュータに、
    ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報を受け付ける出力指示情報受付ステップと、
    前記出力指示情報受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報に基づいて、
    1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を構成する命令構成ステップと、
    前記命令構成ステップで構成した2以上の命令を、当該命令に対応するアプリケーションに送付する命令送付ステップと、
    前記命令送付ステップにおける命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、
    前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラム。
  7. 前記命令構成ステップで構成する命令は、
    ドキュメント識別子、出力対象識別情報、およびデータの出力位置を示す情報である出力位置情報を有し、
    前記データ受取ステップにおいて、前記ドキュメント識別子および前記出力対象識別情報で特定されるデータを、出力位置情報が示す出力位置に受け取る請求項6記載のプログラム。
  8. 前記出力位置情報は、出力指示情報の数に基づいて決定される情報である請求項7記載のプログラム。
  9. 前記受付ステップで受け付けた2以上の出力指示情報の組を1以上蓄積する出力指示情報群蓄積ステップと、
    プレゼンテーションを進める指示であるプレゼンテーション進行指示を受け付けるプレゼンテーション進行指示受付ステップをさらに具備し、
    前記データ出力ステップは、
    前記プレゼンテーション進行指示受付部が受け付けるプレゼンテーション進行指示に基づいて、2以上のデータを順次、出力する請求項6から請求項8いずれか記載のプログラム。
  10. コンピュータに、
    ドキュメントを示すドキュメント識別子と当該ドキュメント中の出力対象箇所を示す出力対象識別情報を有する2以上の出力指示情報の組を2以上格納しており、
    ユーザの指示を、順次、受け付ける指示受付ステップと、
    前記指示受付ステップで受け付けた指示に基づいて、前記2以上の出力指示情報の組が示す情報を、順次取得する取得ステップと、
    当該取得ステップで取得した情報に基づいて、1以上のアプリケーションに対してデータの出力を指示する2以上の命令を送付する送付ステップと、
    前記送付ステップにおける命令の送付に対応して、1以上のアプリケーションから2以上のデータを受け取るデータ受取ステップと、
    前記データ受取ステップで受け取った2以上のデータを一度に出力するデータ出力ステップを実行させるためのプログラム。
  11. ユーザの指示を順次受け付けることにより、2以上の出力指示情報の組が示す情報を順次取得し、当該取得した情報に基づいて、1以上のアプリケーションが出力する2以上のデータを一度に、順次出力するプレゼンテーション方法。

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