JP2005207838A - 分光光度計 - Google Patents
分光光度計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005207838A JP2005207838A JP2004013659A JP2004013659A JP2005207838A JP 2005207838 A JP2005207838 A JP 2005207838A JP 2004013659 A JP2004013659 A JP 2004013659A JP 2004013659 A JP2004013659 A JP 2004013659A JP 2005207838 A JP2005207838 A JP 2005207838A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- chamber
- spectrophotometer
- gas
- airtight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Optical Measuring Cells (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
【課題】 試料交換時に分光光度計の試料室内部を少量のガスで短時間に置換できる分光光度計を提供する。
【解決手段】 試料交換時に、気密室12を光学ベンチ3まで降ろすことより、分光光度計1内部の気密室12とそれ以外の部分はパッキン27、28により遮断される。次に、小ハッチ14を開け、試料室6を含む気密室12を開放し、試料7を交換する。次に、小ハッチ14を閉じ、パッキン18、19により気密室12を気密状態にした後、ガス導入口17より窒素ガスを導入する。続いて、気密室12を上部に引き上げ、試料7の測定を開始する。
【選択図】 図1
【解決手段】 試料交換時に、気密室12を光学ベンチ3まで降ろすことより、分光光度計1内部の気密室12とそれ以外の部分はパッキン27、28により遮断される。次に、小ハッチ14を開け、試料室6を含む気密室12を開放し、試料7を交換する。次に、小ハッチ14を閉じ、パッキン18、19により気密室12を気密状態にした後、ガス導入口17より窒素ガスを導入する。続いて、気密室12を上部に引き上げ、試料7の測定を開始する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、分光光度計内の光路をガス置換するガスパージ機構に関する。
分光光度計を用いて試料を測定する場合、測定波長によっては吸収を持たないガスで分光器内をガス置換する必要がある。例えば、赤外領域での分光スペクトルを測定する場合、空気中の水分や二酸化炭素による吸収が大きいため、これら吸収スペクトルに重なる領域のスペクトルを測定する必要がある場合には、空気中の水分や二酸化炭素による吸収を排除することが重要な課題になる。また、赤外分光光度計においては、赤外領域に透過性を持つ材料として臭化カリウム結晶がビームスプリッターや窓材に多用されているが、臭化カリウムは潮解性を有しているため、このような結晶材料を保護するためにも空気中の水分を排除することが重要である。
そのため、上記のような場合には、分光器内部を真空ポンプで減圧するか、窒素ガスやアルゴンガスで置換することにより空気中の成分による光の吸収の影響をなくすようにしている。図3に従来の分光光度計の概略構成図を示す。分光光度計31は光学ベンチ33に分光器35と検出器38が配置されており、その間に試料室36を設け、試料室36に試料37をおいて測定する。分光光度計31は装置カバー39で全体が覆われ密閉可能な構造であり、試料37を設置した後装置カバー39を閉じ、分光光度計31全体にガス導入口40より窒素ガス等を導入してパージしている。特に、大型の試料を測定したり、アタッチメントの取り外しを容易にするため、分光光度計31全体を覆う装置カバー39は開閉可能な構造としている。
特開平10−332574号公報
分光光度計の光学系内部および試料室全体を窒素ガス等でパージする場合において、特に大型の試料を測定できる大型の分光光度計では、試料室の内部が窒素ガスでパージされている場合、試料交換時に試料室のカバー全体を急に開けると大量の窒素ガスが外部に放出されて窒息事故の危険がある。これを避けるためには、試料交換時にいったん窒素ガスを排出してからカバーを開ける必要があるが、排出、試料のセット、再パージの過程で余分な手間、時間がかかり、また窒素ガスの費用も余分にかかることになる。
また、図4に示すように、試料交換時のガス交換を最小限に押さえるために、試料室36の装置カバー39全体を開けないで試料37が交換できるように、装置カバー39に小ハッチ41を設けることもできるが、小ハッチ41開口時にそこから集中してガスが大量に排出されるので、かえって危険である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、試料交換時に分光光度計の試料室内部を少量のガスで短時間に置換できる分光光度計を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明の分光光度計は、被測定光を分光して必要な波長の光を取り出す分光器と、試料を設置する試料室と、分光器で取り出され試料を透過した光の強度を検出する検出器と、分光光度計全体を密閉する装置カバーと、分光光度計内部をガス置換する手段を備えた分光光度計において、試料室とそれ以外の空間を密閉・開放可能な可動式の気密室を有し、可動式の気密室にはガス置換手段を設けているものである。
試料測定時には、分光光度計内部全体は装置カバーとガス置換手段によりガス置換されており、試料室を密閉可能な可動式の気密室は被測定光の光軸からはずれるような位置に移動させておく。試料交換時には、可動式の気密室を試料室の周囲に移動し、試料室周辺とそれ以外の空間を遮断した後、ガス置換手段により気密室内部の置換ガスを排出し、試料交換を行う。試料交換後、ガス置換手段により気密室内部をガス置換し、続いて気密室を被測定光の光軸からはずれるような位置に移動させ、測定を開始する。
本発明によれば、分光光度計の試料室のみを気密室により密閉構造としているので、試料交換時に外部に排出される置換ガスは密閉室内部のみであり、試料交換時のパージガスおよびパージ時間を大幅に減少させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の分光光度計の一実施例の概略構成断面図である。分光光度計1は光学ベンチ3と、分光器5と、試料室6と、検出器8と、装置カバー10と、筒状の気密室12と、小ハッチ14と、ストッパー15と、安全装置16と、ガス導入口17およびパッキン18、19、24、25、27、28とから構成されている。試料7は試料室6に、分光器5からの光路上に設置される。
図1は試料7の測定時の状態を示している。測定時には上下に可動な気密室12は分光器5から試料7、検出器8にいたる光軸を邪魔しないように上部に固定されており、パッキン24、25により気密性が保たれている。分光光度計1内部はすべて窒素ガスで置換されており、分光器5により分光された光は試料7により吸収を受け、透過した光の強度が検出器8により検出される。
試料交換時には、図2に示すように、気密室12を光学ベンチ3まで降ろす。これにより、分光光度計1内部の気密室12とそれ以外の部分はパッキン27、28により遮断される。次に、小ハッチ14を開け、試料室6を含む気密室12を開放し、試料7を交換する。ストッパー15は気密室12を上に持ち上げた時、下に落下しないよう保持するためのものであり、実施例では気密室12の当該位置に切欠きを設けている。次に、小ハッチ14を閉じ、パッキン18、19により気密室12を気密状態にした後、ガス導入口17より窒素ガスを導入する。続いて、気密室12を上部に引き上げ、図1と同じ状態にした後、試料7の測定を開始する。図2に示すように、気密室12が降りていない状態では小ハッチ14が開けられないように安全装置16が取り付けられている。機密性を保つためパッキン18、19、24、25、27、28をシール材として用いているが、Oリングを用いることも可能であり、シール材については特に限定するものではない。なお図2において図1と同一の符号で示されている部品は同様の機能、動作をするものであり再度の説明を省略する。
試料交換時には、気密室12内部のみが開放されるだけであり、小ハッチ14を開けても外部に放出される窒素ガス量は制限され、試料交換時のパージガスおよびパージ時間を節減することができる。また、放出される窒素ガス量は少量であるので、窒息事故の危険性を低減できる。
図5は、本発明の分光光度計の一実施例の概略構成断面図である。光軸は水平とは限らないので、光軸が垂直であり、気密室12が水平方向に移動する例を示している。この場合、気密室12が移動する際に定位置に設置できるようにガイド29が設けられている。また、試料保持具30が設けられている。この場合、ストッパー機構は不要となる。
図5は試料7の試料交換時の状態を示している。試料交換時には、気密室12を光学ベンチ3まで移動させる。このとき、ガイド29により気密室12は定位置に導かれる。これにより、分光光度計1内部の気密室12とそれ以外の部分はパッキン27、28により遮断される。次に、小ハッチ14を開け、試料室6を含む気密室12を開放する。試料室6は装置の奥にあるので、試料7は試料保持具30に取り付けられており、試料保持具30ごと試料7を交換する。次に、小ハッチ14を閉じ、パッキン18、19により気密室12を気密状態にした後、ガス導入口17より窒素ガスを導入する。続いて、気密室12を移動させ、気密室12が分光器5から試料7、検出器8にいたる光軸を邪魔しない位置に固定した後、試料7の測定を開始する。なお図5において図1と同一の符号で示されている部品は同様の機能、動作をするものであり再度の説明を省略する。
装置全体の中で、一定の個所のみをガス置換あるいは減圧できるので、蒸着装置、プラズマ発光装置等の減圧、ガス置換が不可欠な装置にも適用できる。
1、31 分光光度計
3、33 光学ベンチ
5、35 分光器
6、36 試料室
7、37 試料
8 検出器
10、39 装置カバー
12 気密室
14、41 小ハッチ
15 ストッパー
16 安全装置
17、40 ガス導入口
18、19、24、25、27、28 パッキン
29 ガイド
30 試料保持具
3、33 光学ベンチ
5、35 分光器
6、36 試料室
7、37 試料
8 検出器
10、39 装置カバー
12 気密室
14、41 小ハッチ
15 ストッパー
16 安全装置
17、40 ガス導入口
18、19、24、25、27、28 パッキン
29 ガイド
30 試料保持具
Claims (1)
- 被測定光を分光して必要な波長の光を取り出す分光器と、試料を設置する試料室と、分光器で取り出され試料を透過した光の強度を検出する検出器と、分光光度計全体を密閉する装置カバーと、分光光度計内部をガス置換する手段を備えた分光光度計において、試料室とそれ以外の空間を密閉・開放可能な可動式の気密室を有し、可動式の気密室にはガス置換手段を設けていることを特徴とする分光光度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013659A JP2005207838A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 分光光度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013659A JP2005207838A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 分光光度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005207838A true JP2005207838A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34899654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004013659A Pending JP2005207838A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 分光光度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005207838A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101865824A (zh) * | 2010-06-04 | 2010-10-20 | 中国科学院南海海洋研究所 | 一种应用于海气二氧化碳通量测量的水密抗压仓体 |
CN102519589A (zh) * | 2007-06-08 | 2012-06-27 | 浜松光子学株式会社 | 分光器 |
JP2015200654A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | 横河電機株式会社 | 光学分光法での光学的ノイズ管理のためのシステム、方法、および装置 |
-
2004
- 2004-01-21 JP JP2004013659A patent/JP2005207838A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102519589A (zh) * | 2007-06-08 | 2012-06-27 | 浜松光子学株式会社 | 分光器 |
CN101865824A (zh) * | 2010-06-04 | 2010-10-20 | 中国科学院南海海洋研究所 | 一种应用于海气二氧化碳通量测量的水密抗压仓体 |
CN101865824B (zh) * | 2010-06-04 | 2012-12-26 | 中国科学院南海海洋研究所 | 一种应用于海气二氧化碳通量测量的水密抗压仓体 |
JP2015200654A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | 横河電機株式会社 | 光学分光法での光学的ノイズ管理のためのシステム、方法、および装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6233307B1 (en) | Compact X-ray spectrometer | |
JP5815377B2 (ja) | ガス濃度測定装置 | |
RU2558014C2 (ru) | Устройство для уф-спектрометрического анализа газообразных соединений | |
JP5151073B2 (ja) | 光度計 | |
JP2005207838A (ja) | 分光光度計 | |
WO1999002972A1 (en) | Method for calibration of a spectroscopic sensor | |
US6484562B2 (en) | Gas analyzer and a method for operating the same | |
JP5609932B2 (ja) | 光度計を用いた試料測定方法 | |
JP2010197308A (ja) | 試料容器及びグロー放電分析装置 | |
JP4470464B2 (ja) | 分光光度計 | |
JP6715798B2 (ja) | ガス分析装置 | |
JP3732921B2 (ja) | 分光測定器用のパージ装置 | |
JP2008275650A (ja) | フーリエ変換赤外分光光度計 | |
JP2003215073A (ja) | 波長分散形蛍光x線分析装置 | |
JPH03272440A (ja) | ラマン分光光度計 | |
JPS5997039A (ja) | 発光分光分析装置 | |
JP2001215194A (ja) | 発光分光分析装置 | |
JPH09196851A (ja) | 発光分光分析装置 | |
JP3116465U (ja) | フーリエ変換赤外分光光度計 | |
JP7361241B2 (ja) | 無機固体の表面炭素量測定方法 | |
JP2000162161A (ja) | 蛍光x線分析装置 | |
JP2009053037A (ja) | 蛍光x線分析装置 | |
JP2000232246A (ja) | 真空紫外レーザ | |
JP2005061831A (ja) | 真空紫外分光器 | |
JP2008175649A (ja) | 分光光度計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060426 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080701 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081202 |