JP2005206788A - 樹脂組成物、電気絶縁用樹脂組成物及び電気機器絶縁物の製造方法 - Google Patents

樹脂組成物、電気絶縁用樹脂組成物及び電気機器絶縁物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 硬化性、空気乾燥性に優れ、熱劣化時の絶縁破壊電圧の保持率が良好で、かつ環境対応可能な電気絶縁用樹脂組成物及びこの電気絶縁用樹脂組成物を用いた電気機器電気絶縁物の製造法を提供する。
【解決手段】(A)ポリエステルイミド樹脂と、(B)α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物及びトリメチロールプロパン、またはその誘導体を必須成分として得られる不飽和ポリエステル樹脂を必須材料としてなる樹脂組成物。(A)ポリエステルイミド樹脂と、(B1)分子中に1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物とα,β−不飽和一塩基酸とを、反応させて得られた不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して不飽和酸無水物を反応させて得られる変性不飽和エポキシエステルを必須材料としてなる樹脂組成物、及び前記の樹脂組成物に重合開始剤等を含有してなる電気絶縁用樹脂組成物並びに電気機器を前記電気絶縁用樹脂組成物で被覆し硬化する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、樹脂組成物、電気絶縁用樹脂組成物及び電気機器絶縁物の製造方法に関する。さらに詳しくは、電気的および電子的成分用、並びにシート状絶縁材料の担体材料用に使用される含浸、流延および被覆組成物としての非又は低反応性希釈材含有樹脂組成物、電気絶縁用樹脂組成物及び電気機器絶縁物の製造方法に関する。
近年、化学工業の分野においては、より安全な製品、より環境汚染の少ない製品を求めて、各種の環境対応技術が積極的に研究開発されており、その一例として低・無溶剤型樹脂及び水溶性型樹脂がある。一方、モータ、トランス等の電気機器は、鉄コアの固着又は防錆、コイルの絶縁又は固着等を目的として、電気絶縁用樹脂組成物で処理されている。
電気絶縁用樹脂組成物としては、硬化性、空乾性、電気絶縁性、安定性、経済性などのバランスに優れた不飽和ポリエステル樹脂の組成物が広く用いられている。
電気絶縁用樹脂組成物は、液状タイプと粉体状タイプに分かれている。液状タイプは、合成樹脂を希釈剤に溶解して作業し易い粘度に調節しており、これらの希釈剤の種類により、溶剤型、無溶剤型及び水溶性の3種類に分類される。これらの希釈剤は、電気絶縁処理時に、一部もしくは全量が揮発するので、触媒燃焼装置等を用いて、外部への飛散防止処理が行われている。しかし、一部もしくは全量が、大気中に飛散する場合があり、環境への影響が懸念される。これらのことから、近年、樹脂組成物中のVOC量の低減が熱望されてきている。
そこで、電気絶縁処理時に発生するVOCを低減させる目的で、これまで以下の電気絶縁用樹脂組成物が用いられてきた。
(1)水溶性の電気絶縁用樹脂組成物を用いて稀釈剤の大部分を水とする方法(水溶化)
(2)粉体状の電気絶縁用樹脂組成物を用いて希釈剤を無くする方法(粉体状化)
(3)樹脂含有率を上げる方法や無機充填材を添加する方法による電気絶縁用樹脂組成物のハイソリッド化
このうち、(1)水溶化は、電気絶縁用樹脂組成物中のVOC含有率を低下させようとすると、経日放置によって樹脂組成物が白濁してしまうので、樹脂と相溶性の良い有機溶剤を一部併用する必要がある。その結果、樹脂組成物中のVOC含有率を10重量%までにしか低減出来ない(特許文献1、特許文献2)。
(2)の粉体状化は、電気絶縁処理時には、VOCはほとんど発生しないが、電気絶縁用樹脂組成物が粉体状であるため、大気中へ拡散し、粉塵としての諸問題が起こる可能性が有る為、取り扱いが容易ではなかった。更に、組成物の溶融温度が高い場合や溶融時の粘度が高い場合、コイル内部への含浸性の低下が懸念される。
(3)のハイソリッド化は、従来の方法では、電気絶縁用樹脂組成物中のVOC含有率を低下させようとすると、粘度が高くなり電気機器のコイルへの含浸性が低下してしまうことから、電気絶縁用樹脂組成物中のVOC含有率の低減には、あまり効果がない。
この対応策として、ジシクロペンタジエン(=DCPD)の構造単位を有する不飽和ポリエステル樹脂が、多数の特許の主題となり、活用されている。
特許文献3によると、ポリエステルの製造に際してジシクロペンタジエン構造を新規導入することにより達成され、貯蔵安定性が良好であり、室温でも液体状の組成物、または、容易に加工が行える程度に軟化点が低く、非常に長期間にわたり普遍の形状で安定に貯蔵される組成物がビニル性不飽和を有する単量体を含まずに得られるとあった。しかし、この方法では、空気乾燥性や、熱劣化後の特性が汎用樹脂組成物と比較し著しく悪く、熱硬化による従来の製造方法では実際には使用できず、UV光と熱とを組み合わせた硬化のみに適している。
熱劣化後の特性を維持する方法として、従来、耐熱性を有する絶縁電線用に使用されていた、ポリイミド線、ポリアミドイミド線及びポリエステルイミド線がある。これらのうち、例えば、特性と価格のバランスの点から、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(以下、THEICと略す)を使用して分子鎖中にイミド結合及びイソシアヌレート環を導入したポリエステルイミド樹脂を使用する場合が多い。しかし、従来のTHEICを使用したポリエステルイミドワニスの密着性は、要求に対しては不十分であった。
THEICを使用したポリエステルイミドワニスと導体との密着性を向上させる手段としては、特許文献4及び特許文献5に、チオール化合物をポリエステルイミドワニスに配合することが開示されている。しかし、この方法を用いると、導体と皮膜との密着性は向上するが、空気乾燥性が悪化すること、また、得られる樹脂の分子量が高く、相溶姓の良い有機溶剤が存在しない状況下では、作業性が悪い等の不具合が発生する。さらに、熱劣化させた後の導体と皮膜との密着性が極端に低下するという問題があった。
また、空気乾燥性向上技術としては、特許文献6記載の方法のように、ジシクロペンタジエニルモノマレエートと乾性又は半乾性植物油の脂肪酸、不飽和二塩基酸、飽和酸及びアルコール成分を反応させて得られる不飽和ポリエステルにキシレン−ホルムアルデヒド樹脂と重合開始剤を含有してなる手法が書かれている。
また、特許文献7では、テトラヒドロフタル酸類由来の構造単位を骨格に含むポリエステル(メタ)アクリレート 25〜50重量%と、エポキシ(メタ)アクリレート 15〜55重量%、さらに一官能の(メタ)アクリレートモノマーおよび二官能の(メタ)アクリレートモノマーを50〜100重量%含む、6.7×103Paでの沸点が90℃以上のモノマー 15〜45重量%を含有する硬化性樹脂組成物を使用する方法が記載されているが、これを使用する方法として、コンクリート、モルタル、鋼板、ガラス、木材等を被覆する材料、特にFRP防水ライニング用のトップコート材のみ明記されており、電気絶縁用樹脂組成物として適用されていない。
特開2001−243838号公報 特開2002−235296号公報 特開2000−515565号公報 特開平2−58567号公報 特開平7−316425号公報 特開平10−139994号公報 特開2001−151832号公報 特公昭51−40113号公報
本発明は、かかる問題に鑑み、環境にやさしい製品の上市を目的に、電気絶縁用樹脂組成物及びこれを用いた電気機器の製造法において、樹脂組成物に含まれるVOCを低減すべく、従来の液状タイプの樹脂組成物と同等以上の良好な電気絶縁性などの硬化物特性及び良好な安定性を示し、且つ、安全性向上、作業環境の観点から、電気機器の電気絶縁処理時に発生するVOCを低減することができる樹脂組成物を提供するものであり、さらに、本発明は、電気絶縁用樹脂組成物を用いた電気機器絶縁物の製造法を提供するものである。
本発明は、〔1〕(A)ポリエステルイミド樹脂と、(B)α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物及びトリメチロールプロパン、またはその誘導体を必須成分として含み、多塩基酸、多価アルコールを合成原料として反応させて得られる不飽和ポリエステル樹脂を必須材料としてなる樹脂組成物である。
また、本発明は、[2](A)ポリエステルイミド樹脂と、(B1)分子中に1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物とα,β−不飽和一塩基酸とを、反応させて不飽和エポキシエステル樹脂とし、得られた不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して1〜20モル%に相当する不飽和酸無水物を反応させて得られる変性不飽和エポキシエステル樹脂を必須材料としてなる樹脂組成物である。
また、本発明は、[3]ポリエステルイミド樹脂(A)の分子量が400〜10000の範囲である上記[1]又は上記〔2〕に記載の樹脂組成物である。
また、本発明は、[4]不飽和ポリエステル樹脂(B)の分子量が200〜10000である上記〔1〕に記載の樹脂組成物である。
また、本発明は、[5]変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)の分子量が200〜10000である上記[2]に記載の樹脂組成物である。
また、本発明は、[6]ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、不飽和ポリエステル樹脂(B)10〜100重量部を含有する上記[1]、[3]、[4]のいずれかに記載の樹脂組成物である。
また、本発明は、[7]ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)10〜300重量部を含有する上記[2]、[3]または〔5〕のいずれかに記載の樹脂組成物である。
また、本発明は、[8]上記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の樹脂組成物に重合開始剤、安定剤を含有してなる電気絶縁用樹脂組成物である。
また、本発明は、[9]電気機器を上記[8]に記載の電気絶縁用樹脂組成物で被覆し、硬化することを特徴とする電気機器絶縁物の製造方法である。
本発明になる電気機器絶縁用樹脂組成物は、安全性向上、作業環境の改善などの観点から、電気機器の電気絶縁処理時に発生するVOCを、従来の樹脂組成物よりも大幅に低減することができると共に、従来の液状タイプの樹脂組成物と同等以上の空気乾燥性、電気絶縁性などの硬化物特性及び良好な安定性を示し、信頼性の高い電気機器を提供することができる。
本発明におけるポリエステルイミド樹脂(A)としては、酸成分の一部として一般式(1)
Figure 2005206788
〔式中、Rはトリカルボン酸残基等の3価の有機基、Rはジアミン残基等の2価の有機基を意味する〕で表されるイミドカルボン酸を用いるものが好ましい。
一般式(1)で表されるイミドカルボン酸としては、例えばジアミン1モルに対してトリカルボン酸無水物2モルを反応させることにより得られるイミドカルボン酸(特許文献8参照)が挙げられる。また、あらかじめジアミンとトリカルボン酸無水物とを反応させてイミドカルボン酸として用いないで、ジアミンとトリカルボン酸無水物をポリエステルイミド樹脂の製造時に加えて、イミドジカルボン酸の残基を形成してもよい。
トリカルボン酸無水物としては、トリメリット酸無水物、3,4,4'-ベンゾフェノントリカルボン酸無水物、3,4,4'-ビフェニルトリカルボン酸無水物等があり、トリメリット酸無水物が好ましい。
ジアミンとしては、4,4'-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテル、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、1,4-ジアミノナフタレン、ヘキサメチレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン等が用いられる。
イミドジカルボン酸の使用量は、全酸成分の5〜50当量%の範囲とすることが好ましく、20〜45当量%の範囲とすることがより好ましい。イミドジカルボン酸の使用量が少なすぎると耐熱性が劣る傾向にあり、多すぎると可とう性が低下する場合がある。
上記のイミドジカルボン酸以外の酸成分としては、テレフタル酸又はその低級のアルキルエステル、例えば、テレフタル酸モノメチル、テレフタル酸の低級アルキルのジエステル等のテレフタル酸ジエステル、例えば、テレフタル酸ジメチルなどが用いられる。また、イソフタル酸、アジピン酸、フタル酸、セバシン酸などを用いることもできる。
ポリエステルイミド樹脂とするため、上記のイミドカルボン酸と反応させエステル化するアルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のトリオール類などが用いられる。これらの酸成分及びアルコール成分は単独で又は2種以上組み合わせて用いられる。
アルコール成分と酸成分との配合割合は、低/無溶剤型でかつ作業性が良好な低分子量を有し、かつ可とう性及び耐熱性の面から、カルボキシル基に対する水酸基の当量比を1.3〜30とすることが好ましく、1.5〜10とすることがより好ましい。カルボキシル基に対する水酸基の当量比が30を超えて大きいと可とう性が低下する傾向があり、1.3未満では耐熱性が低下する傾向がある。
本発明に用いるポリエステルイミド樹脂の合成は、例えば、前記の酸成分とアルコール成分とをエステル化触媒の存在下に160〜250℃、好ましくは170〜250℃の温度で、3〜15時間、好ましくは5〜10時間加熱反応させることにより行われる。この際、用いられるエステル化触媒としては、例えば、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、ジブチルスズラウレート、ナフテン酸亜鉛などが挙げられる。また、反応は、窒素ガス等の不活性雰囲気下で行うことが好ましい。前記のイミドジカルボン酸は、あらかじめ合成したものを用いてもよく、また、ジアミン及び無水トリメリット酸のイミド酸となる成分を他の酸成分、アルコール成分と同時に混合加熱してイミド化及びエステル化を同時に行ってもよい。このときジアミンと無水トリメリット酸の配合量は、前記のイミドジカルボン酸の配合量に対応する量とするのが好ましい。また、合成時の粘度が高いため、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノール系溶媒の共存下で合成を行うこともできる。
本発明で使用するポリエステルイミド樹脂の数平均分子量(ゲルパーミッションクロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値、以下も同じ)は、400〜10000であるのが好ましい。より好ましくは、500〜3000である。400未満では、樹脂の硬化性および樹脂硬化物特性が極端に劣り、10000を超えると粘度が高すぎ作業性が悪化する。
また、本発明における、不飽和ポリエステル樹脂(B)の必須合成原料であるα,β−不飽和多塩基酸又はその無水物としては、例えば、α,β−不飽和二塩基酸又はその無水物、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、または、無水マレイン酸などのようにこれらの無水物などが挙げられる。これらは、2種以上併用してもよい。
また、本発明における不飽和ポリエステル樹脂(B)のもうひとつの必須成分であるトリメチロールプロパン、またはその誘導体としては、トリメチロールプロパンの他ポリオキシエチレントリメチロールプロパンエーテルまたは、トリメチロールプロパンジアリルエーテルより選ばれる。これらは、2種以上併用してもよい。これらの含有量は、全多価グリコールの総量を100部とした場合、10/100〜100/100、より好ましくは、50/100〜85/100になるように配合される。10より少なくなると得られる樹脂の空気乾燥性が悪化する傾向を示す。
本発明において使用する多塩基酸としては、不飽和基の濃度を調節すること、可撓性、耐熱性などの特性を付与するために、α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物のほか、飽和多塩基酸又はその無水物を併用する。このとき、α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物aと飽和多塩基酸bとしては、a/(a+b)=0.2/1〜0.95/1、より好ましくは、0.3/1〜0.8/1になるように配合される。α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物が0.2/1より少なくなると得られる成形品の強度が漸次低下し、得られる成形品の強度が低下する傾向を示す。このことから、α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物aが、a/(a+b)=0.3/1〜0.75/1であるのがより好ましく、0.4/1〜0.7/1であることが特に好ましい。
併用される飽和多塩基酸又はその無水物としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸、コハク酸、アゼライン酸、ロジン−マレイン酸付加物などが挙げられる。これらは、2種以上を併用してもよい。必要に応じ、飽和多塩基酸エステルを使用することもできる。
飽和多塩基酸エステルとしては、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ブチレングリコ−ル等のアルキレングリコ−ル、特に、直鎖状アルキレングリコ−ルとアジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、ナフタル酸等の二塩基酸、特に、直鎖状アルキレン基または、パラフェニル基とカルボキシル基が結合している二塩基酸との低分子量エステルまたは、高分子量エステル(すなわち飽和ポリエステル)があり、例えば、ジ(エチレンテレフタレ−ト)、ジ(ブチレンテレフタレ−ト)、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ジ(エチレンアジペ−ト)、ジ(ブチレンアジペ−ト)、ポリエチレンアジペ−ト、ポリブチレンアジペ−トなどがあげられる。これらは、2種以上を併用することもできる。
不飽和ポリエステル樹脂のもう一つの合成原料である多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、水素添加ビスフェノールA等の二価アルコール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の三価アルコール、ペンタエリスリトール等の四価アルコールなどが挙げられる。これらは、2種以上を併用してもよい。
多塩基酸と多価アルコールとは、当量比で、多塩基酸を1とするとき、多価アルコールを1〜5の範囲で使用することが好ましく、1.005〜2.0の範囲で使用することがより好ましい。多価アルコールが少なくなると、得られる不飽和ポリエステル樹脂の分子量が増大したり、ポリエステル樹脂を製造する際にゲル化しやすくなる傾向にあり、多くなると酸価が小さくなるうえ、樹脂の硬化性が悪くなる傾向が発生する。
不飽和ポリエステル樹脂の製造方法としては、従来から公知の方法によることができる。例えば、多塩基酸、多価アルコールとを縮合反応させ、両成分が反応するときに生じる縮合水を系外に除きながら進められる。縮合水を系外に除去することは、好ましくは不活性気体を通じることによる自然留出又は減圧留出によって行われる。縮合水の留出を促進するため、トルエン、キシレンなどの溶剤を共沸成分として系中に添加することもできる。反応の進行は、一般に反応により生成する留出分量の測定、末端の官能基の定量、反応系の粘度の測定などにより知ることができる。
反応の温度は150℃以上とすることが好ましく、また酸化による不飽和ポリエステル樹脂の着色、ゲル化等の副反応を防止するためにチッ素、二酸化炭素などの不活性気体を通気しながら反応させることが好ましい。このことから、反応装置としては、ガラス、ステンレス製等のものが選ばれ、撹拌装置、水とアルコール成分の共沸によるアルコール成分の留出を防ぐための分留装置、反応系の温度を高める加熱装置、この加熱装置の温度制御装置、チッ素など不活性気体の吹込み装置等を備えた反応装置を用いるのが好ましい。
反応触媒の不存在下でも、高温では解重合は可能であるが、例えば、t−ブチルチタネ−トのような触媒を使用することにより、クラッキング等の解重合、および重縮合反応させる温度を低下することができる。配合量は、全酸成分配合量の総量に対して、0.01〜1重量%が好ましく、さらに好ましくは、0.1〜0.5重量%である。反応触媒の配合量が、1重量%を超えると、クラッキング等の解重合に要する時間が短縮しないばかりか、得られる樹脂硬化物の耐候性、耐熱水性が低下する。
合成反応を行うための反応温度は、150〜300℃の範囲で行うことが好ましく、160〜280℃の範囲で行うことがより好ましい。この温度が300℃を超えると、多価アルコ−ルの沸騰、蒸発が激しくなる。反応温度は、使用する多価アルコ−ルの沸点により、便宜選択設定可能である。合成における重縮合反応を行うために調整する反応装置内圧力は、常圧でも全く問題なく反応を進めることができるが、加圧し、多価アルコ−ルの沸点をあげることにより、反応を促進することができる。この場合、常圧〜0.1MPaの範囲で行うことが好ましい。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂の数平均分子量(ゲルパーミッションクロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値、以下も同じ)は、200〜10000が好ましい。より好ましくは、500〜2000である。200未満では、樹脂の硬化性および樹脂硬化物特性が極端に劣り、10000を超えると粘度が高すぎ作業性が悪化する。
本発明に必要に応じて少量用いられる重合性単量体としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ジビニルベンゼン、tert−ブチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキルエステル、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの多価アルコールのメタクリル酸エステル、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、2種以上を併用してもよい。中でも、不飽和ポリエステル樹脂との相溶性、コスト面からスチレンが好ましい。
不飽和ポリエステル樹脂と重合性単量体(反応性希釈材)とを配合し、必要により重合禁止剤などを加えて不飽和ポリエステル樹脂組成物とされる。このときの樹脂組成物と重合性単量体との配合割合は、両者の合計量を100重量部とするとき、樹脂が60〜100重量部、重合性単量体が40〜0重量部とするのが好ましい。40重量部以上であると不飽和ポリエステル樹脂組成物の粘度が低すぎて、作業性が悪い上、硬化時の塗膜の特性が低下する上、VOC発生量も増大する不具合が発生する。
本発明で用いられる重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、ハイドロパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類、アルキルパーエステル類などが挙げられる。重合開始剤の量は、硬化条件や樹脂硬化物の外観、特性等の面に影響があるため、それぞれに応じて決定される。材料の保存性、成形サイクルの面から前記不飽和ポリエステル樹脂及び重合性単量体の総量に対して0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは、0.01〜5重量%である。
本発明で必要に応じて用いられる安定剤としては、p−ベンゾキノン、ハイドロキノン、ナフトキノン、p−トルキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、2,5ジアセトキシ−p−ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール等が挙げられる。その配合量は、樹脂組成物の貯蔵安定性、実機処理時の硬化温度及び硬化時間により便宜に決定されるが、その配合量は、通常、樹脂組成物の総量100重量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましく、より好ましくは0.01〜3重量部であり、特に好ましくは、0.01〜0.1重量部である。
本発明における、変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)の必須合成原料である1分子に1個以上のエポキシ基を含有する化合物としては、例えば多価アルコール又は多価フェノールのグリシジルポリエーテル、エポキシ化脂肪酸、エポキシ化乾性油酸、エポキシ化ジオレフィン、エポキシ化ジ不飽和酸のエステル、エポキシ化飽和ポリエステル等が挙げられこれらを単独で又は併用して用いることができる。市販品の例としては、例えばシェル石油株式会社製のEpon825、Epon828、Epon1001、Epon1002、Epon1004、Epon1007、又はEpon1009、油化シェルエポキシ株式会社製のエピコート815、エピコート827、エピコート828、エピコート834、エピコート1055、エピコート827−X−75、エピコート1001−B−80、エピコート1001−X−70、エピコート1001−X−75、エピコート1001、エピコート1002、エピコート1004、エピコート1007又はエピコート1009、旭化成エポキシ株式会社製のAER334、AER330、AER331、AER337、AER661、AER664、AER667又はAER669、旭電化工業株式会社製のアデカレジンEP−4200、アデカレジンEP−4300、アデカレジンEP−4100、アデカレジンEP−4340、アデカレジンEP−5100、アデカレジンEP−5200、アデカレジンEP−5400、アデカレジンEP−5700又はアデカレジンEP−5900、住友化学工業株式会社製のスミエポキシELA−115、スミエポキシELA−127、スミエポキシELA−128、スミエポキシELA−134、スミエポキシESA−011、スミエポキシESA−012、スミエポキシESA−014、スミエポキシESA−017又はスミエポキシESA−019、大日本インキ化学工業株式会社製のエピクロン855、エピクロン840、エピクロン860、エピクロン1050、エピクロン2050、エピクロン4050、エピクロン7050又はエピクロン9050、ダウ・ケミカル(日本)社製のDER330、DER331、DER661、DER662、DER664、DER667又はDER669、大日本色材株式会社製のプリエポーPE−10、プリエポーPE−25、プリエポーPE−70、プリエポーPE−80、プリエポーPE−100、プリエポーPE−120又はプリエポーPE−150、東都化成株式会社のエポトートYD−115、エポトートYD−127、エポトートYD−128、エポトートYD−134、エポトートYD−011、エポトートYD−012、エポトートYD−014、エポトートYD−017又はエポトートYD−019、日本チバガイギー社製のアラルダイトGY−250、アラルダイトGY−261、アラルダイトGY−30、アラルダイト6071、アラルダイト6084、アラルダイト6097又はアラルダイト6099三井化学株式会社製のエポミックR−130、エポミックR−139、エポミックR−140、エポミックR−144、エポミックR−301、エポミックR−302、エポミックR−304、エポミックR−307又はエポミックR−309等が挙げられる。
これらのうち、特に、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましく、1分子中に1個だけエポキシ基を有する化合物は、0〜10重量%の範囲で使用されることが好ましい。
α,β−不飽和一塩基酸としては、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、珪皮酸、ソルビン酸等を用いることができ、これらは併用することもできる。一般的に耐食性の観点からメタクリル酸を用いるのが好ましい。α,β−不飽和一塩基酸は、エポキシ基/カルボキシル基の当量比が好ましくは1.6〜0.6となるように、より好ましくは1.2〜0.9となるように配合される。
不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基と反応させる不飽和酸無水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等を用いることができる。
不飽和酸無水物は、前記不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して1〜20モル%に相当する割合で使用されることが好ましく、2〜10モル%に相当する割合で使用されることがより好ましい。不飽和酸無水物の使用量がこの範囲以外では変性不飽和エポキシエステル樹脂の貯藏安定性が悪く、ゲル化しやすくなる。
不飽和エポキシエステル樹脂と不飽和酸無水物との反応には、付加触媒として、塩化亜鉛、塩化リチウムなどのハロゲン化物、ジメチルサルファイド、メチルフェニルサルファイドなどのサルファイド類、ジメチルスルホキシド、メチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシドなどのスルホキシド類、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、トリエチルアミン、へキサメチレンジアミンなどの第3級アミン及びその塩酸塩又は臭酸塩、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩、パラトルエンスルホン酸などのスルホン酸類、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタンなどのメルカプタン類等が用いられる。付加触媒の配合量は、不飽和エポキシエステル樹脂100重量部に対して、0.05〜2重量部が好ましく、0.1〜1.0重量部がさらに好ましい。
変性不飽和エポキシエステル樹脂の一成分として、不飽和単量体を配合しても良い。配合される不飽和単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、イソプロピルスチレン、ターシャリブチルスチレン、α−メチルスチレン、sec−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、クロルスチレン、ジクロルスチレンなどのハロゲン化スチレン等の芳香族ビニル単量体、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、アクリル酸、メタアクリル酸、ビニルアセテート、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどのアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなとのメタクリル酸アルキルエステル、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの多価アルコールのメタクリル酸エステル、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、2種以上を併用してもよい。中でも、変性不飽和エポキシエステル樹脂との相溶性、コスト面からスチレンが好ましい。不飽和単量体は、変性不飽和エポキシエステル樹脂100重量部に対して、30重量部以下で配合するのが好ましく、10重量部以下で配合するのがより好ましい。
変性不飽和エポキシエステル樹脂の製造方法としては、従来から公知の方法によることができる。例えば、多塩基酸成分、多価アルコール成分とを縮合反応させ、両成分が反応するときに生じる縮合水を系外に除きながら進められる。縮合水を系外に除去することは、好ましくは不活性気体を通じることによる自然留出又は減圧留出によって行われる。縮合水の留出を促進するため、トルエン、キシレンなどの溶剤を共沸成分として系中に添加することもできる。反応の進行は、一般に反応により生成する留出分量の測定、末端の官能基の定量、反応系の粘度の測定などにより知ることができる。
反応の温度は90℃以上とすることが好ましい。このことから、反応装置としては、ガラス、ステンレス製等のものが選ばれ、撹拌装置、水とアルコール成分の共沸によるアルコール成分の留出を防ぐための分留装置、反応系の温度を高める加熱装置、この加熱装置の温度制御装置等を備えた反応装置を用いるのが好ましい。
合成反応を行うための反応温度は、80℃〜120℃の範囲で行うことが好ましく、90℃〜110℃の範囲で行うことがより好ましい。この温度が120℃を超えると、反応が激しくゲル化する不具合が発生するおそれがある。反応温度は、使用する多価アルコ−ルにより、便宜選択設定可能である。
合成における重縮合反応を行うために調整する反応装置内圧力は、常圧でも問題なく反応を進めることができるが、加圧し、多価アルコ−ルの沸点をあげることにより、反応を促進することができる。この場合、常圧〜0.1MPaの範囲で行うことが好ましい。
本発明で用いる変性不飽和エポキシエステル樹脂の数平均分子量(ゲルパーミッションクロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値、以下も同じ)は、200〜10000であることが好ましい。より好ましくは、500〜2000である。200未満では、樹脂の硬化性および樹脂硬化物特性が極端に劣り、10000を超えると粘度が高すぎ作業性が悪化する。
ポリエステルイミド樹脂と変性不飽和エポキシエステル樹脂に必要により重合性単量体である不飽和単量体(反応性希釈材)を配合し、必要により安定剤、重合開始剤などを加えて電気絶縁用樹脂組成物とされる。ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)10〜300重量部を含有させる。変性不飽和エポキシエステル樹脂は好ましくは、10〜100、または、100〜300重量部である。
このときの樹脂組成物と反応性希釈材との配合割合は、両者の合計量を100重量部とするとき、樹脂組成物が70〜100重量部、反応性希釈材が30〜0重量部とするのが好ましい。30重量部を超えると樹脂組成物の粘度が低すぎて、作業性が悪い上、VOC発生量も増大する不具合が発生する。
本発明で必要に応じて使用できる、安定剤としては、p−ベンゾキノン、ハイドロキノン、ナフトキノン、p−トルキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、2,5ジアセトキシ−p−ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール等が挙げられる。その配合量は、得られる樹脂組成物の硬化性により便宜決定されるが、その配合量は、樹脂組成物100重量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましく、より好ましくは0.01〜3重量部で、特に好ましくは0.01〜0.1重量部である。
本発明で用いられる重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、ハイドロパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類、アルキルパーエステル類などが挙げられる。重合開始剤の量は、硬化条件や樹脂硬化物の外観、特性等の面に影響があるため、それぞれに応じて決定される。材料の保存性、成形サイクルの面から前記ポリエステルイミド樹脂、変性不飽和エポキシエステル樹脂及び重合性単量体の総量に対して0.5〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
次に、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。なお、例中の「部」は特に断らない限り「重量部」を意味する。
ポリエステルイミド樹脂(A)の合成
温度計、チッ素吹き込み管、精留塔及び撹拌装置を備えた3リットルのフラスコに、2-メチル-1,3-プロパンジオ−ル1386部、4,4'-ジアミノフェニルエタン138.6部、無水トリメリット酸268.8部、イソフタル酸581部、及びテトラブチルチタネ−ト 0.7部を入れ、窒素気流中で室温(25℃)から1時間で175℃に昇温して2時間反応させた。次いで、得られた溶液を5時間で200℃に昇温して3時間反応させ、樹脂酸価19の樹脂を得た。得られた溶液に無水マレイン酸411.6 部を加え、再び215℃まで昇温し、6時間反応させたところ、酸価12のポリエステルイミド樹脂(A)を得た。ポリエステルイミド樹脂(A)の粘度は25℃で2.3Pa・sであった。
ポリエステルイミド樹脂(B)の合成
温度計、チッ素吹き込み管、精留塔及び撹拌装置を備えた3リットルのフラスコに、2-メチル-1,3-プロパンジオ−ル882部、4,4'-ジアミノフェニルエタン138.6部、無水トリメリット酸268.8部、イソフタル酸581部、及びテトラブチルチタネ−ト 0.7部を入れ、窒素気流中で室温から1時間で175℃に昇温して2時間反応させた。次いで、得られた溶液を5時間で200℃に昇温して3時間反応させ、樹脂酸価22の樹脂を得た。得られた溶液に無水マレイン酸411.6 部を加え、再び215℃まで昇温し、6時間反応させたところ、酸価12のポリエステルイミド樹脂(A)を得た。このポリエステルイミド樹脂60部に対しスチレンを40部加え、ポリエステルイミド樹脂(B)を合成した。ポリエステルイミド樹脂(B)の粘度は25℃で1.2Pa.sであった。
不飽和ポリエステル樹脂(A)の合成
温度計、チッ素吹き込み管、精留塔及び撹拌装置を備えた2リットルのフラスコに、トリメチロ−ルプロパン 884.4部、α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物、多塩基酸として安息香酸1610.4部、無水マレイン酸323.4部を入れ、窒素気流中で室温から1時間で160℃に昇温した後、5時間で215℃に昇温して6時間反応させた。得られた不飽和ポリエステル樹脂(A)の樹脂酸価は9、粘度は25℃で1.5Pa.sであった。
不飽和ポリエステル樹脂(B)の合成
温度計、チッ素吹き込み管、精留塔及び撹拌装置を備えた2リットルのフラスコに、トリメチロ−ルプロパンジアリルエ−テル 1438.1部、無水マレイン酸313.6部、及びテトラブチルチタネ−ト 3.5部を入れ、窒素気流中で室温から1時間で160℃に昇温した後、5時間で200℃に昇温して6時間反応させた。得られた不飽和ポリエステル樹脂(B)の樹脂酸価は13、粘度は25℃で3.9Pa.sであった。
不飽和ポリエステル樹脂(C)の合成
245.15部の無水マレイン酸と、1859.00部のTP200 (OHの5.5モル当量、TP200は1モルのトリメチロールプロパンと20モルのエチレンオキシドのエトキシル化生成物)、3.00部のジブチル錫ジラウラート(DBTL)および 0.30部のハイドロキノンを添加した。混合物を穏やかな窒流下に120℃に迅速に加熱した。次いで温度を、6時間にわたり除々に190℃まで上昇させ、縮合で得られた水を蒸留により除去した。高粘性の液状樹脂が得られ、酸価26、25℃での粘度25.6Pa.sであった。
(実施例1)
(1)樹脂混合物Aの作製
ポリエステルイミド樹脂Aと不飽和ポリエステル樹脂Aを50部/50部で配合し、更に4部のt−ブチルパ−ベンゾエ−ト(日本油脂株式会社製パ−ブチルZ)を添加し電気絶縁用樹脂組成物Aを得た。その樹脂組成物Aを用いて、一般特性をJIS C 2105に準じて測定した。
空気乾燥性の測定
樹脂組成物Aを90mm×90mmのブリキ板上に、全面が塗れるように3gのせた。このブリキ板を地面と垂直方向にたて、120℃乾燥機中に放置した。表面の状態を指で確認し、べたつきがなくなった時間を空気乾燥時間とした。
VOC発生量の測定方法
樹脂組成物Aを1.5gシャ−レ上に精秤し、150℃の乾燥機中に静置する。1時間後乾燥機より取り出し、組成物Aの重量変化率を測定した。
(実施例2)
実施例1のうち不飽和ポリエステル樹脂Aを不飽和ポリエステル樹脂Bに変更したほかは実施例1と同様な操作を行い、樹脂組成物Bを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(実施例3)
実施例1のうち不飽和ポリエステル樹脂Aを不飽和ポリエステル樹脂Cに変更したほかは実施例1と同様な操作を行い、樹脂組成物Cを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(比較例1)
実施例1のうちポリエステルイミド樹脂Aのみを使用したほかは、実施例1と同様な操作を行い、樹脂組成物Dを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(比較例2)
実施例1のうち不飽和ポリエステル樹脂Aのみを使用したほかは、実施例1と同様な操作を行い、樹脂組成物Eを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(比較例3)
実施例2のうち不飽和ポリエステル樹脂Bのみを使用したほかは、実施例2と同様な操作を行い、樹脂組成物Fを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(比較例4)
実施例3のうち不飽和ポリエステル樹脂Cのみを使用したほかは、実施例3と同様な操作を行い、樹脂組成物Gを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。
(比較例5)
比較例1のうちポリエステルイミド樹脂Bのみを使用したほかは、実施例1と同様な操作を行い、樹脂組成物Hを作製し、一般特性、空気乾燥性を測定した。得られた結果を表1に示した。
Figure 2005206788
(A)ポリエステルイミド樹脂と、(B)α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物及びトリメチロールプロパン、またはその誘導体を必須成分として含み、多塩基酸、多価アルコールを合成原料として反応させて得られる不飽和ポリエステル樹脂を必須材料としてなる樹脂組成物である実施例1〜3では、単独で(A)ポリエステルイミド樹脂を用いた比較例1に比べ空気乾燥性が良好である。また、不飽和ポリエステル樹脂を単独で用いた比較例2、3、4に比べ熱劣化前後のBDVが高くなり良好である。スチレンを配合したポリエステルイミド樹脂Bを用いた比較例5は、VOC発生量が大きい。
ポリエステルイミド樹脂の合成及び組成物(C)
温度計、チッ素吹き込み管、精留塔及び撹拌装置を備えた3リットルの1,3-プロパンジオ−ル882部、4,4-ジアミノフェニルエタン138.6部、無水トリメリット酸268.8部、イソフタル酸581部、及びテトラブチルチタネ−ト 0.7部を入れ、窒素気流中で室温(25℃)から1時間で175℃に昇温して2時間反応させた。次いで、得られた溶液を5時間で200℃に昇温して3時間反応させ、樹脂酸価22の樹脂を得た。得られた溶液に無水マレイン酸411.6 部を加え、再び215℃まで昇温し、6時間反応させたところ、酸価28のポリエステルイミド樹脂を得た。このポリエステルイミド樹脂80部に対しスチレンを20部加え、ポリエステルイミド樹脂組成物を得た(C)。この組成物の粘度は25℃で2.8Pa・sであった。
変性不飽和エポキシエステル樹脂の合成及びその組成物(B1)
分子中に1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物として4,4’−イソプロピリデンジフェノールのジグリシジルエーテル(シエル石油株式会製、Ep−828、エポキシ当量188)376部、α,β−不飽和一塩基酸としてメタクリル酸172部、ベンジルジメチルアミン2部、ハイドロキノン0.05部を反応釜に仕込み、ll5℃で反応させた。酸価が5になったとき、不飽和酸無水物として無水マレイン酸24部をさらに反応釜の中に追加し、酸価が50になった時に反応をやめた。得られた変性不飽和エポキシエステル樹脂の反応生成物85部をスチレン15部に溶解して変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物(B1)を得た。変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物の粘度は25℃で、4.0Pa・sであった。
(実施例4)
(1)樹脂組成物Aの作製
ポリエステルイミド樹脂組成物Cと変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物B1を100部/300部で配合し、更に1部のt−ブチルパ−ベンゾエ−ト(日本油脂株式会社製商品名パ−ブチルZ)を添加し樹脂組成物Iを得た。その樹脂組成物Iを用いて、一般特性をJIS C 2105に準じて測定した。
空気乾燥性の測定
樹脂組成物Aを90mm×90mmのブリキ板上に、全面が塗れるように3gのせた。このブリキ板を地面と垂直方向にたて、120℃乾燥機中に放置した。表面の状態を指で確認し、べたつきがなくなった時間を空気乾燥時間とした。
VOC発生量の測定方法
樹脂組成物Iを1.5gシャ−レ上に精秤し、150℃の乾燥機中に静置する。1時間後乾燥機より取り出し、樹脂組成物Iの重量変化率を測定した。
固着力の測定
日立マグネットワイヤ製KMK−22A、直径1.0mmのマグネットワイヤを使用し、ヘリカルコイルを作製した。これに、樹脂組成物Iを含浸させ、150℃、30分間硬化させ試験片を作製した。この試験片を用い、支点間距離を50mmにし、株式会社島津製作所製オ−トグラフを用いて50mm/minの速さで、試験片の中央部に荷重を加えた。試験片が破壊する荷重をもって固着力とした。
BDVの測定(絶縁破壊の強さ;Break Down Voltage)
50mm×100mm×2mmの金型内で、BDV測定機(明和電機株式会社製)を用いて、油槽中で試験片を直径20mmの球電極と直径20mmの円板電極の間に挟んでセットし、絶縁破壊電圧を測定し、絶縁破壊の強さを求めた。220℃、240℃で熱劣化させた後の絶縁破壊の強さも測定し表2に示した。
(実施例5)
実施例4のうち、上記のポリエステルイミド樹脂組成物Cと上記の変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物を100部/100部に配合変更したほかは実施例4と同様な操作を行い、樹脂組成物Jを作製し、一般特性、空気乾燥性、固着力を測定した。
(実施例6)
実施例4のうち、ポリエステルイミド樹脂組成物Cと変性不飽和エポキシエステル樹脂B1を100部/50部に配合を変更したほかは実施例4と同様な操作を行い、樹脂組成物Kを作製し、一般特性、空気乾燥性、固着力を測定した。
(実施例7)
実施例4のうち、ポリエステルイミド樹脂組成物Cと変性不飽和エポキシエステル樹脂Bを100部/400部に配合を変更したほかは実施例4と同様な操作を行い、樹脂組成物Lを作製し、一般特性、空気乾燥性、固着力を測定した。
(比較例6)
実施例4のうちポリエステルイミド樹脂組成物Cのみを使用したほかは、実施例4と同様な操作を行い、樹脂組成物Mを作製し、一般特性、空気乾燥性、固着力を測定した。
(比較例7)
実施例4のうち変性不飽和エポキシエステル樹脂Bのみを使用したほかは、実施例4と同様な操作を行い、樹脂組成物Nを作製し、一般特性、空気乾燥性、固着力を測定した。
得られた結果を表2に示した。
Figure 2005206788
比較例6は、ポリエステルイミド樹脂組成物Cのみ使用した例であるが、固着力に劣る。比較例7は、変性不飽和エポキシエステル樹脂B1のみ使用した例であり、乾燥性、熱劣化後のツイストペアBDVに劣る。これに対し、実施例4〜7のポリエステルイミド樹脂組成物Cと変性不飽和エポキシエステル樹脂B1を用いた樹脂組成物では、比較例6、7の固着力、乾燥性、熱劣化後のツイストペアBDVが改善され、VOC発生量が同等程度となる。特に、ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、変性不飽和エポキシエステル(B1)100〜300重量部を含有する実施例4、5では、VOCが低下する。

Claims (9)

  1. (A)ポリエステルイミド樹脂と、(B)α,β−不飽和多塩基酸又はその無水物及びトリメチロールプロパン、またはその誘導体を必須成分として含み、多塩基酸、多価アルコールを合成原料として反応させて得られる不飽和ポリエステル樹脂を必須材料としてなる樹脂組成物。
  2. (A)ポリエステルイミド樹脂と、(B1)分子中に1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物とα,β−不飽和一塩基酸とを、反応させて不飽和エポキシエステル樹脂とし、得られた不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して1〜20モル%に相当する不飽和酸無水物を反応させて得られる変性不飽和エポキシエステルを必須材料としてなる樹脂組成物。
  3. ポリエステルイミド樹脂(A)の分子量が400〜10000の範囲である請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 不飽和ポリエステル樹脂(B)の分子量が200〜10000である請求項1に記載の樹脂組成物。
  5. 変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)の分子量が200〜10000である請求項2に記載の樹脂組成物。
  6. ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、不飽和ポリエステル樹脂(B)10〜100重量部を含有する請求項1、3、4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  7. ポリエステルイミド樹脂(A)100重量部に対して、変性不飽和エポキシエステル樹脂(B1)10〜300重量部を含有する請求項2、3または5のいずれかに記載の樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物に重合開始剤、安定剤を含有してなる電気絶縁用樹脂組成物。
  9. 電気機器を請求項8に記載の電気絶縁用樹脂組成物で被覆し、硬化することを特徴とする電気機器絶縁物の製造方法。
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