JP2005206372A - コンベア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動力の伝達経路からチェーンを無くして運転時の騒音を抑えると共に長期間使用してもメンテナンスの必要がないコンベア装置を提供すること。
【解決手段】 ワークWを載置した状態で回転することによりワークWを搬送方向Dに移動させるように構成された複数のローラ2と、これらローラ2の回転軸3の一端にそれぞれ取り付けられる平板形状であって摩擦面5を形成してなる複数の摩擦平面ディスク4と、外周が摩擦平面ディスク4の摩擦面5上の所定の接触位置Pにそれぞれ接触すると共に摩擦平面ディスク4の回転軸に直交する回転軸を中心に回動自在に構成された複数の外周部摩擦ディスク6と、外周部摩擦ディスク6に連結されてこれらを回転させる駆動軸7と、この駆動軸7に回転力を供給する駆動モータ8とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンベア装置に関するものであり、例えばワークを載置した状態で回転することによりワークを搬送方向に移動させるように構成された複数のローラを有するローラコンベア装置に関する。
従来より、チェーンコンベアやローラコンベアなどのコンベア装置は、ワークの搬送領域の各部に配設されたガイド溝によってガイドされると共に駆動モータによって駆動される無端チェーンを有するものであり、このチェーンを介して各部に伝達された動力を用いて複数のワークを搬送領域内の各部において同時に搬送できるように構成されている。すなわち、各部におけるワークの搬送がチェーンを介して行われることにより、駆動部の構成を簡略化していた。
特開2000−168934号公報
しかしながら、上記従来のコンベア装置は長期間使用したときに、チェーンが伸びるので、これをメンテナンスする必要が生じている。特に搬送用チェーンと駆動用チェーンの両方を使用するコンベア装置の場合、コンベア装置の動作に伴ってチェーンがガイド溝に擦れるので、より大きな騒音が発生するという問題があった。さらに、チェーンが伸びることにより、チェーンとガイド溝の擦れる音が大きくなるので、コンベア装置の動作に応じて騒音がさらに大きくなるという問題があった。
また、コンベア装置の搬送速度は駆動モータに取り付けているスプロケットと駆動軸のスプロケットの比で決まるので、これを容易に変更することができなかった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、駆動力の伝達経路からチェーンを無くして運転時の騒音を抑えると共に長期間使用してもメンテナンスの必要がないコンベア装置を提供することである。
上記目的を達成するために、第1発明のコンベア装置は、ワークを載置した状態で回転することによりワークを搬送方向に移動させるように構成された複数のローラと、これらローラの回転軸の一端にそれぞれ取り付けられる平板形状であって摩擦面を形成してなる複数の摩擦平面ディスクと、外周が摩擦平面ディスクの摩擦面上の所定の接触位置にそれぞれ接触すると共に摩擦平面ディスクの回転軸に直交する回転軸を中心に回動自在に構成された複数の外周部摩擦ディスクと、外周部摩擦ディスクに連結されてこれらを回転させる駆動軸と、この駆動軸に回転力を供給する駆動モータとを有することを特徴としている(請求項1)。
第2発明のコンベア装置は、ワークを載置した状態で回転することによりワークを搬送方向に移動させるように構成された複数のローラと、これらローラの回転軸に直行する回転軸に取り付けられると共に摩擦面を形成してなる複数の摩擦平面ディスクと、前記ローラの回転軸の一端にそれぞれ取り付けられると共に、外周が摩擦平面ディスクの摩擦面上の所定の接触位置にそれぞれ接触するように構成された複数の外周部摩擦ディスクと、外周部摩擦ディスクに連結されてこれらを回転させる駆動軸と、この駆動軸に回転力を供給する駆動モータとを有することを特徴としている(請求項2)。
前記摩擦平面ディスクに対する外周部摩擦ディスクの接触位置を摩擦平面ディスクの径方向の外周から中心近傍まで摺動させる駆動力調整機構を有していてもよい(請求項3)。
前記駆動力調整機構が、少なくとも前記駆動軸と駆動モータとをユニット化した状態で前記摩擦平面ディスクの径方向に摺動可能に構成された摺動機構、およびこの摺動機構の摺動を制御できるように構成されたエアシリンダからなっていてもよい(請求項4)。
前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の全ての部分において同じになるように形成してあってもよい(請求項5)。
前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の中心部において大径となるように形成してあってもよい(請求項6)。
前記外周部摩擦ディスクの外周に高摩擦抵抗材料からなる当たり部を形成してあってもよい(請求項7)。
前記当たり部が、外周部摩擦ディスクの外周に巻回された環状のゴムであってもよい(請求項8)。なお、環状のゴムは種々の形態が考えられるが、外周部摩擦ディスクの外周に環状溝を形成してある場合には、この環状溝に巻回されたOリングであってもよい。
前記摩擦平面ディスクがその平面に対して垂直方向に摺動自在に形成されてあり、かつ、外周部摩擦ディスクに対して所定の力で付勢するように構成された摩擦力増大機構が設けられていてもよい(請求項9)。
請求項1,2に記載のコンベア装置では、チェーンを用いることなく複数のローラを同時に駆動することができるので、チェーンを用いる従来構成のコンベア装置に生じていたチェーンとガイド溝の擦れによる運転時の騒音を抑えることができる。また、摩擦平面ディスクと外周部摩擦ディスクの接触部は摩擦抵抗によって動力を伝達するように構成されているので、チェーンとスプロケットの各歯車の衝突に伴う騒音も無くすことができる。さらに、騒音の減少は、エネルギー損失の減少にもつながる。また、従来のようにチェーンが伸びることに伴うメンテナンスを行なう必要がなくなる。
前記摩擦平面ディスクに対する外周部摩擦ディスクの接触位置を摩擦平面ディスクの径方向の外周から中心近傍まで摺動させる駆動力調整機構を有する場合(請求項3)には、前記接触位置の径方向への移動に伴って摩擦平面ディスクの回転数と外周部摩擦ディスクの回転数の比を無段階に変更できるので、駆動モータからローラに伝達される動力の無段階変速を極めて容易に行なうことができる。
つまり、第1発明では、摩擦平面ディスクの軸芯に外周部摩擦ディスクの接触位置を近づければ、コンベア装置による搬送速度(コンベアスピード)が速くなりローラの回転トルクが小さくなる一方、摩擦平面ディスクの外周に外周部摩擦ディスクの接触位置を近づければ、搬送速度が遅く回転トルクを大きくすることができる。逆に、第2発明では、摩擦平面ディスクの軸芯に外周部摩擦ディスクの接触位置を近づければ、搬送速度が遅く回転トルクを大きくすることができる一方、摩擦平面ディスクの外周に外周部摩擦ディスクの接触位置を近づければ、コンベア装置による搬送速度(コンベアスピード)が速くなりローラの回転トルクが小さくなる。
したがって、始動時には大きなトルクでかつ低い搬送速度でワークを搬送させ、ワークの搬送速度が上がるに従って、前記接触位置を移動させることにより、搬送速度を必要に応じて速くすることができる。なお、この搬送速度の調整は駆動力調整機構の摺動位置によって決まるので、例えば、駆動力調整機構に連結された手動レバーなどを設けておけば、作業者が駆動力調整機構の位置を手動で移動させることにより、搬送速度を自在に調整することも可能である。さらに、搬送速度の調整はコンベア装置の稼働中にも行なうことが可能である。
前記駆動力調整機構が、少なくとも前記駆動軸と駆動モータとをユニット化した状態で前記摩擦平面ディスクの径方向に摺動可能に構成された摺動機構、およびこの摺動機構の摺動を制御できるように構成されたエアシリンダからなる場合(請求項4)には、駆動力調整機構の構成を簡単にすることができるので、その製造コストを削減できる。
前記駆動力調整機構が、少なくとも前記駆動軸と駆動モータとをユニット化した状態で前記摩擦平面ディスクの径方向に摺動可能に構成された摺動機構、およびこの摺動機構の摺動位置を軸の回転によって自在に制御できるように構成されたサーボモータからなる場合には、摺動機構の摺動位置を精度良く調整することが可能となるので、搬送速度やトルクを正確に調節することができる。
前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の全ての部分において同じになるように形成されている場合(請求項5)には、外周部摩擦ディスクの外周が前記摩擦面に対して線状に接触するので、動力伝達に係わる接触部を大きくして伝達できるトルクを大きくすることが可能となる。
前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の中心部において大径となるように形成されている場合(請求項6)には、外周部摩擦ディスクの外周が前記摩擦面に対して点状に接触するので、この接触部分における摩擦による損失をできるだけ小さくすることができるので、それだけ動力伝達の効率を上げることができる。
前記外周部摩擦ディスクの外周に高摩擦抵抗材料からなる当たり部を形成してある場合(請求項7)には、摩擦面と外周部摩擦ディスクの接触位置における摩擦抵抗を上げることができるので、より大きなトルクを伝達することができる。
前記当たり部が、外周部摩擦ディスクの外周に巻回された環状のゴムである場合(請求項8)には、環状のゴムを消耗部品として交換することができる。特に、第2発明のように外周部摩擦ディスクがローラの回転軸の一端に取り付けられている場合には、駆動軸の位置を変えるなどの分解を行なうことなく、前記環状のゴムをローラの回転軸の一端側から着脱自在とすることができる。つまり、誰にでも簡単に短時間で環状のゴムを交換することができ、メンテナンス容易とすることができる。
前記摩擦平面ディスクがその平面に対して垂直方向に摺動自在に形成されてあり、かつ、外周部摩擦ディスクに対して所定の力で付勢するように構成された摩擦力増大機構が設けられている場合(請求項9)には、接触部分における摩擦力の増大に伴って外周部摩擦ディスクと摩擦平面ディスクの滑りを小さくできるので、摩擦による動力伝達効率の低下を防止できる。
図1〜3は第1発明にかかるコンベア装置1の第1実施例の構成を示す図であり、図1は平面図、図2はワークの搬送方向の側面から見た側面図、図3はワークの搬送方向の前方から見た側面図である。
本発明のコンベア装置1は、ワークWを載置した状態で回転することによりワークWを搬送方向Dに移動させるように搬送方向Dに複数並べて設けられた左右一対のローラ2と、これらローラ2の回転軸3の一端にそれぞれ取り付けられる複数の摩擦平面ディスク4とを有する。また、摩擦平面ディスク4の形状は円板形状であってその外側の面には摩擦面5を形成してある。
さらに、コンベア装置1は、外周が各摩擦平面ディスク4の摩擦面5上の所定の接触位置Pにそれぞれ接触すると共に摩擦平面ディスク4の回転軸3に直交する回転軸を中心に回動自在に構成された複数の外周部摩擦ディスク6と、全ての外周部摩擦ディスク6に連結されてこれらを回転させる駆動軸7(前記外周部摩擦ディスク6の回転軸と同軸)と、この駆動軸7に回転軸が連結されてこれに回転力を供給する駆動モータ8とを有する。
本実施例における外周部摩擦ディスク6はその外周に高摩擦抵抗材料の一例としてのウレタンゴムからなるリング体(当たり部)6aを焼き付けてあり、このリング体6aが接触する摩擦面5は例えば粗面仕上げすることにより摩擦抵抗増大加工を施している。なお、この摩擦面5には中心から放射線状に多数のローレット状の溝を形成したり、高摩擦抵抗材料を張りつけるようにしてもよい。
図3に示すように、回転軸3はフレーム9の上に設置された一対の軸受10によって回動自在に設けられており、このフレーム9の上には、前記外周部摩擦ディスク6と駆動軸7と駆動モータ8とをユニット化して設けた摺動ボックス(摺動機構)11を設けている。
また、前記摩擦平面ディスク4は回転軸3の一端に対して摺動自在に取り付けられており、回転軸3の一端部近傍にはフランジ12と、このフランジ12に係合するコイルばね(圧縮ばね)13とを設けている。したがって、適度の弾力性を有するコイルばね13をフランジ12と摩擦平面ディスク4の間に介在させることにより、摩擦平面ディスク4を外周部摩擦ディスク6に所定の強さで押し当てて、摩擦平面ディスク4と外周部摩擦ディスク6の接触位置における摩擦を大きくして、滑りを防止することができる。つまり、前記フランジ12およびコイルばね13が本実施例における摩擦力増大機構14である。
さらに、図2に示すように、前記摺動ボックス11はフレーム9に対して、搬送方向Dに平行な方向に摺動自在に連結されており、この摺動ボックス11内には前記駆動軸7を回動自在に保持する複数の軸受15と、前記駆動モータ8の保持具16を設けている。また、17は前記摺動ボックス11を摺動するためのエアシリンダであり、18はこのエアシリンダ17の可動端に取り付けられた連結アームである。
つまり、前記摺動ボックス11と、エアシリンダ17と、連結アーム18は摩擦平面ディスク4に対する各外周部摩擦ディスク6の接触位置Pを摩擦平面ディスク4の径方向に摺動させる駆動力調整機構20を構成する。
なお、本例の場合エアシリンダ17を用いて前記摺動ボックス11を摺動させているので駆動力調整機構20の構成を簡単にして、その製造コストを削減することができるが、このエアシリンダ17の替わりにサーボモータを用いてもよい。この場合、摺動ボックス11の摺動位置を精度良く調整できるので、コンベア装置1の稼働中に搬送速度を自在に変えることができる。
次に、上記構成のコンベア装置1の動作を説明する。
まず、始動時には駆動力調整機構20を用いて、摩擦平面ディスク4に対する各外周部摩擦ディスク6の接触位置Pを摩擦平面ディスク4の外周部近傍に位置させる。すなわち、前記エアシリンダ17の可動端が伸びることにより、摺動ボックス11が図1,2に示すように右端に移動する。(なお、図1,2は接触位置Pを摩擦平面ディスク4の外周部近傍に位置させた状態を示している)
そして、駆動モータ8によって駆動軸7が回転駆動されると、この回転力が各外周部摩擦ディスク6に伝達されて、全ての外周部摩擦ディスク6が一斉に回転する。このとき各外周部摩擦ディスク6は対応する摩擦平面ディスク4の外周部近傍の接触位置Pにおいて摩擦面5に接触しているので、全ての摩擦平面ディスク4が同じ方向に回転し、この回転力が回転軸3を介して各ローラ2に伝達されることにより、ワークWが搬送される。
なお、摩擦面5に対する外周部摩擦ディスク6の接触位置Pが摩擦平面ディスク4の外周部近傍であるから、各ローラ2には低回転で始動時に必要な大きなトルクの回転力を伝達することができる。
次いで、ワークWがある程度の速度で移動し始めると、前記駆動力調整機構20を用いて、摩擦平面ディスク4に対する各外周部摩擦ディスク6の接触位置Pを摩擦平面ディスク4の中心部側に移動させる。すなわち、エアシリンダ17の可動端を後退させて、摺動ボックス11を図1,2において左側に移動させる。これにより、摩擦平面ディスク4の回転数は上昇し、ワークWの搬送速度は早くなる。
なお、前記接触位置Pをどの位置で固定させるかは、必要とする搬送速度や搬送力によって任意に変更することが可能である。また、本例では、駆動力調整機構20がエアシリンダ17を有するので、ワークWの搬送速度や搬送力の調整を自動制御によって行なうことが可能であるが、この駆動力調整機構20として、作業者の手動によって摺動ボックス11を摺動できるように構成した操作ハンドルを形成してもよい。この場合、作業者の手作業で駆動中のコンベア装置1の搬送速度を調節することも可能である。
逆に、前記エアシリンダ17の代わりに軸の回転によって摺動ボックス11の位置を任意に調整可能とするサーボモータを設けてもよい。この場合、コンベア装置1による搬送速度や搬送力の調整をより正確に行なうことができる。
加えて、前記外周部摩擦ディスク6の構成は、図4(A)に示すように、外周に形成された周状突起6’等に対して巻回するようにして、高摩擦抵抗材料としての弾性材料(高分子物質などがあり、本実施例では環状のゴム)からなるリング体6aを当たり部として形成し、さらに、摩擦平面ディスク4を外周部摩擦ディスク6側に例えば6kgfの力で押し当てるように構成しているので、外周部摩擦ディスク6と摩擦平面ディスク4の接触位置Pにおける滑りを起こりにくくしている。
また、本実施例の外周部摩擦ディスク6の外周部分は、図4(B)に示すようにその厚さd方向の一端から他端に至までほゞ同じ直径となるように成形している。したがって、前記接触位置Pにおけるリング体6aと摩擦面5との接触が外周部摩擦ディスク6の幅と同程度の長さの線状の幅をもって行われるので、外周部摩擦ディスク6から摩擦平面ディスク4への回転力の伝達をより強力に行なうことができる。
しかしながら、本発明は外周部摩擦ディスク6が上述の構成に限定されるものではない。
すなわち、図5に示すように、前記当たり部6aの構成は外周部摩擦ディスク6の外周に設けた周溝6bに弾性材料からなるOリング21(環状のゴムの一例)を嵌め込むようにしてもよい。なお、図5には2本のOリング21を用いる例を示しているが、単一のOリング21を用いてもよいことはいうまでもない。また、図5(A)は外周部摩擦ディスク6の変形例の平面図、図5(B)は断面図である。
また、図6(A)は外周部摩擦ディスク6の別の変形例の平面図、図6(B)は断面図である。図6(A)に示すように、外周部摩擦ディスク6は前記弾性材料からなるリング体6aを省略してもよい。また、図6(B)に示すように、その厚さd’をあえて薄く形成してもよい。
本実施例の場合、外周部摩擦ディスク6の外周部分を、その厚さ方向の一部(中心が望ましい)において大径となるように形成している。これによって、外周部摩擦ディスク6の外周と摩擦面5との接触が一点になる。したがって、前記摩擦平面ディスク4によって接触位置Pに生じる圧力が増大し、接触位置Pにおける摩擦力を大きくできる。また、接触位置Pにおける捩じれがほとんど生じないので、摩擦によるエネルギー損失をできるだけ小さくすることができる。
なお、図示を省略するが、図6に示す外周部摩擦ディスク6の外周部分の形状をその厚さd’方向の一端から他端に至までほゞ同じ直径となるように成形してもよいことはいうまでもない。また、前記高摩擦抵抗材料からなる当たり部6aを省略する場合には、摩擦平面ディスク4による押圧を例えば20kgf程度に増大させて滑りを抑えるように構成してもよい。
図7〜9は第2発明にかかるコンベア装置30の第2実施例の構成を示す図であり、図7は平面図、図8はワークの搬送方向の側面から見た側面図、図9はワークの搬送方向の前方または後方から見た側面図である。以下の説明において、図1〜6と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。
第2実施例のコンベア装置30が第1実施例のコンベア装置1と異なる点は、摩擦平面ディスク4が駆動軸7に取り付けられており、外周部摩擦ディスク6がローラ2の回転軸の一端に取り付けられている点である。また、本実施例の外周部摩擦ディスク6はその外周に、図5を用いて既に詳述したような周溝6bを形成することにより、この周溝6bに当たり部6aとして一つのOリング31(環状のゴム)を巻回できるように構成してある。つまり、このOリング31が高摩擦抵抗材料からなる当たり部として機能する。
一方、本実施例の摩擦平面ディスク4は、その平面5に対して垂直方向(つまり駆動軸7の軸芯方向)に摺動自在に構成されている。また、前記摩擦力増大機構14を構成するフランジ12は駆動軸7に取り付けられ、コイルばね13は駆動軸7の軸芯方向に並行に摩擦平面ディスク4を付勢することにより、摩擦平面ディスク4の摩擦面5が外周部摩擦ディスク6に対して所定の力で押しつけられるように構成されている。
なお、前記Oリング31は駆動力の伝達に伴って幾らかは摩耗するものであるから、適宜交換する必要が生じるが、第2実施例のように構成されたコンベア装置30では、極めて容易にOリング31の交換を行なうことができる。
すなわち、本実施例のコンベア装置30では、Oリング31の取り替え作業を行なう時には、交換対象のOリング31に当接している摩擦平面ディスク4をコイルばね13の付勢力に抵抗するように押さえて、摩擦平面ディスク4を少し後退させることができる。そして、摩擦平面ディスク4がOリング31から離れると、このOリング31を容易に取り外し、新しいOリング31に交換することが可能である。
したがって、本実施例のコンベア装置30は駆動軸7を軸受15から外すことなく、摩擦平面ディスク4を少し押して移動させるだけで、外周部摩擦ディスク6と摩擦平面ディスク4との接続状態を離間させて、外周部摩擦ディスク6のOリング31を交換できるので、誰にでも極めて容易にメンテナンスを行うことができる。これは、Oリング31を巻回した外周部摩擦ディスク6がローラ2の回転軸3の一端(すなわち、回転軸3の軸受10よりも外側)に取り付けられていることによる。
また、第2実施例の摺動ボックス(摺動機構)11は、図7,8に示すように、複数(本例の場合5枚)の摩擦平面ディスク4と、これらの平面ディスク4を取付ける駆動軸7と、この駆動軸7に回転力を供給する駆動モータ8と、前記摩擦平面ディスク4を外周部摩擦ディスク6側に付勢するための摩擦力増大機構14とを一つのユニットとして収容する。そして、図9に示すように、この摺動ボックス11は、フレーム9に対して、ローラの回転軸3に平行な方向に摺動自在に連結され、前記エアシリンダ17はその進退動作に伴って、前記摺動ボックス11を回転軸3に平行な方向に移動させることができるように配置してある。
次に、上記構成のコンベア装置1の動作を説明する。
すなわち、始動時には駆動力調整機構20を用いて、摩擦平面ディスク4に対する各外周部摩擦ディスク6の接触位置Pを摩擦平面ディスク4の軸芯に近づける。すなわち、前記エアシリンダ17の可動端を後退させることにより、摺動ボックス11が図9において右側に移動する。
そして、駆動モータ8によって駆動軸7が回転駆動されると、この回転力が各摩擦平面ディスク4に伝達されて、全ての摩擦平面ディスク4が一斉に回転する。このとき各摩擦平面ディスク4の摩擦面5の接触位置Pが対応する外周部摩擦ディスク6に接触しているので、全ての外周部摩擦ディスク6が同じ方向に回転し、この回転力が回転軸3を介して各ローラ2に伝達されることにより、ワークWが搬送される。
なお、摩擦面5に対する外周部摩擦ディスク6の接触位置Pが摩擦平面ディスク4の軸芯の近傍であるから、各ローラ2には低回転で始動時に必要な大きなトルクの回転力を伝達することができる。
次いで、ワークWがある程度の速度で移動し始めると、前記駆動力調整機構20を用いて、摩擦平面ディスク4に対する各外周部摩擦ディスク6の接触位置Pを摩擦平面ディスク4の外周部側に移動させる。すなわち、エアシリンダ17の可動端を突出させて、摺動ボックス11を図9における左側に移動させる。これにより、外周部摩擦ディスク6の回転数は上昇し、ワークWの搬送速度は早くなる。
なお、前記接触位置Pをどの位置で固定させるかは、第1実施例と同様に、必要とする搬送速度や搬送力によって任意に変更することが可能である。なお、前記エアシリンダ17に代えて、作業者の手動によって摺動ボックス11を摺動できるように構成した操作ハンドルを形成してもよい。また、前記エアシリンダ17の代わりに軸の回転によって摺動ボックス11の位置を任意に調整可能とするサーボモータを設けてもよい。この場合、コンベア装置1による搬送速度や搬送力の調整をより正確に行なうことができる。
第1実施例のコンベア装置の全体を示す平面図である。 前記コンベア装置の側面図である。 前記コンベア装置の搬送方向の前方から見た側面図である。 前記コンベア装置の外周部摩擦ディスクの構成を拡大して示す図であり、(A)はこの外周部摩擦ディスクの平面図、(B)は側面図である。 前記外周部摩擦ディスクの変形例を示す図であり、(A)はこの外周部摩擦ディスクの平面図、(B)は側面図である。 前記外周部摩擦ディスクの別の変形例を示す図であり、(A)はこの外周部摩擦ディスクの平面図、(B)は側面図である。 第2実施例のコンベア装置の全体を示す平面図である。 前記コンベア装置の側面図である。 前記コンベア装置の搬送方向の前方または後方から見た側面図である。
符号の説明
1,30 コンベア装置
2 ローラ
3 回転軸
4 摩擦平面ディスク
5 摩擦面
6 外周部摩擦ディスク
6a 当たり部
7 駆動軸
8 駆動モータ
11 摺動ボックス(摺動機構)
14 摩擦力増大機構
15 軸受
17 エアシリンダ
20 駆動力調整機構
21,31 環状のゴム(Oリング)
P 接触位置
W ワーク

Claims (9)

  1. ワークを載置した状態で回転することによりワークを搬送方向に移動させるように構成された複数のローラと、
    これらローラの回転軸の一端にそれぞれ取り付けられる平板形状であって摩擦面を形成してなる複数の摩擦平面ディスクと、
    外周が摩擦平面ディスクの摩擦面上の所定の接触位置にそれぞれ接触すると共に摩擦平面ディスクの回転軸に直交する回転軸を中心に回動自在に構成された複数の外周部摩擦ディスクと、
    外周部摩擦ディスクに連結されてこれらを回転させる駆動軸と、
    この駆動軸に回転力を供給する駆動モータとを有することを特徴とするコンベア装置。
  2. ワークを載置した状態で回転することによりワークを搬送方向に移動させるように構成された複数のローラと、
    これらローラの回転軸に直行する回転軸に取り付けられると共に摩擦面を形成してなる複数の摩擦平面ディスクと、
    前記ローラの回転軸の一端にそれぞれ取り付けられると共に、外周が摩擦平面ディスクの摩擦面上の所定の接触位置にそれぞれ接触するように構成された複数の外周部摩擦ディスクと、
    外周部摩擦ディスクに連結されてこれらを回転させる駆動軸と、
    この駆動軸に回転力を供給する駆動モータとを有することを特徴とするコンベア装置。
  3. 前記摩擦平面ディスクに対する外周部摩擦ディスクの接触位置を摩擦平面ディスクの径方向の外周から中心近傍まで摺動させる駆動力調整機構を有する請求項1または2に記載のコンベア装置。
  4. 前記駆動力調整機構が、少なくとも前記駆動軸と駆動モータとをユニット化した状態で前記摩擦平面ディスクの径方向に摺動可能に構成された摺動機構、およびこの摺動機構の摺動を制御できるように構成されたエアシリンダからなる請求項3に記載のコンベア装置。
  5. 前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の全ての部分において同じになるように形成されている請求項1〜4の何れかに記載のコンベア装置。
  6. 前記外周部摩擦ディスクの直径がその厚さ方向の中心部において大径となるように形成されている請求項1〜5の何れかに記載のコンベア装置。
  7. 前記外周部摩擦ディスクの外周に高摩擦抵抗材料からなる当たり部を形成してある請求項1〜6の何れかに記載のコンベア装置。
  8. 前記当たり部が、外周部摩擦ディスクの外周に巻回された環状のゴムである請求項7に記載のコンベア装置。
  9. 前記摩擦平面ディスクがその平面に対して垂直方向に摺動自在に形成されてあり、かつ、外周部摩擦ディスクに対して所定の力で付勢するように構成された摩擦力増大機構が設けられている請求項1〜8の何れかに記載のコンベア装置。
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