JP2005206109A - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005206109A
JP2005206109A JP2004017066A JP2004017066A JP2005206109A JP 2005206109 A JP2005206109 A JP 2005206109A JP 2004017066 A JP2004017066 A JP 2004017066A JP 2004017066 A JP2004017066 A JP 2004017066A JP 2005206109 A JP2005206109 A JP 2005206109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
dash panel
cowl
skeleton
dash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004017066A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tamakoshi
浩史 玉腰
Hideyuki Yoshioka
秀幸 吉岡
Akiyoshi Watanabe
明義 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004017066A priority Critical patent/JP2005206109A/ja
Publication of JP2005206109A publication Critical patent/JP2005206109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 剛性を向上できると共に重量の大幅な増加を防止できる車体前部構造を得る。
【解決手段】 車体前部構造10では、フロントサイドメンバ26が車体前方からの荷重をダッシュパネル12に伝達した際にカウル28がダッシュパネル12の変形を支持するため、縦壁14が回動変形されると共にカウル28が曲げ変形される力が作用する。ここで、インストルメントパネルリインフォースメント36から前後方向側に架け渡されたブラケット38が、縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を支持するため、フロントサイドメンバ26に充分な反力を作用させることができ、剛性を向上できる。さらに、ダッシュパネル12やカウル28の肉厚や断面を大きくするのみで剛性を向上させるものではないため、重量の大幅な増加を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体のダッシュパネルを含む車体前部構造に関する。
車体前部構造としては、一対のフロントサイドメンバ(フロントフレーム)にダッシュパネル(ダッシュロアパネル)が結合されると共に、ダッシュパネルの上端にカウルボックス(カウルパネル、ダッシュアッパーパネル及びダッシュアッパークロスメンバー)が結合されたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
この車体前部構造では、車体に前方から荷重が入力されて、当該荷重がフロントサイドメンバからダッシュパネルに伝達された際には、ダッシュパネルがカウルボックスに支持された状態でダッシュパネルのフロントサイドメンバとの結合部が車体後側へ変形されることで、ダッシュパネルがカウルボックスとフロントサイドメンバとの間の部位において車体後側へ回動変形されると共に、カウルボックスも車体後側へ曲げ変形される。
しかしながら、一般に、カウルボックスは、エアコンディショナ用の通気孔等が形成されているため、曲げ強度が低い。しかも、上記ダッシュパネルの回動変形における支持位置(ダッシュパネルのカウルボックスとの結合部)と荷重伝達位置(ダッシュパネルのフロントサイドメンバとの結合部)との距離が長い。
このため、車体前方からの荷重がフロントサイドメンバからダッシュパネルに伝達された際には、ダッシュパネルが回動変形され易いと共にカウルボックスが曲げ変形され易く、フロントサイドメンバに充分な反力を作用させることができない。これにより、車体前部構造の剛性が低いという問題がある。
また、仮にダッシュパネルやカウルボックスの肉厚を大きくしたり断面を大きくする(例えばビード部や補強部材を設置する)のみで車体前部構造の剛性を向上させる場合には、重量が大幅に増加するという問題が生じる。
特開平8−175429号公報 実用新案登録第2531718号公報
本発明は、上記事実を考慮し、剛性を向上させることができると共に重量が大幅に増加することを防止できる車体前部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車体前部構造は、車体に設けられたダッシュパネルと、車体前後方向側に架け渡され、車体前方からの荷重を前記ダッシュパネルに伝達する伝達部材と、前記ダッシュパネルの前記伝達部材より上側の部位に結合され、前記荷重の伝達による前記ダッシュパネルの変形を支持する上側部材と、前記ダッシュパネル及び前記上側部材から独立して設けられた剛性部材と、車体前後方向側に架け渡されると共に、前記ダッシュパネル及び前記上側部材の少なくとも一方と前記剛性部材との間に配置され、前記ダッシュパネルの変形及び前記ダッシュパネルの変形による前記上側部材の変形の少なくとも一方を支持する支持部材と、を備えている。
請求項2に記載の車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記伝達部材と前記支持部材との間に設けられ、前記ダッシュパネル及び前記上側部材の少なくとも一方を補強する補強部を備えた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の車体前部構造は、請求項1または請求項2に記載の車体前部構造において、前記伝達部材と前記支持部材との車体左右方向における位置を一致させた、ことを特徴としている。
請求項4に記載の車体前部構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車体前部構造において、前記ダッシュパネルの前記伝達部材に対向する部位を通過し、前記ダッシュパネルを補強する通過部を備えた、ことを特徴としている。
請求項1に記載の車体前部構造では、車体前後方向側に架け渡された伝達部材が、車体前方からの荷重をダッシュパネルに伝達する。さらに、ダッシュパネルの伝達部材より上側の部位に結合された上側部材が、前記荷重の伝達によるダッシュパネルの変形を支持する。また、剛性部材が、ダッシュパネル及び上側部材から独立して設けられている。
ここで、車体前後方向側に架け渡された支持部材が、ダッシュパネル及び上側部材の少なくとも一方と剛性部材との間に配置されて、ダッシュパネルの変形及びダッシュパネルの変形による上側部材の変形の少なくとも一方を支持する。このため、車体前方からの荷重が伝達部材からダッシュパネルに伝達された際には、ダッシュパネル及び上側部材の変形を抑制でき、伝達部材に充分な反力を作用させることができる。これにより、剛性を向上させることができる。
さらに、ダッシュパネルや上側部材の肉厚や断面を大きくするのみで剛性を向上させるものではないため、重量が大幅に増加することを防止できる。
請求項2に記載の車体前部構造では、伝達部材と支持部材との間に設けられた補強部が、ダッシュパネル及び上側部材の少なくとも一方を補強するため、剛性を一層向上させることができる。
請求項3に記載の車体前部構造では、伝達部材と支持部材との車体左右方向における位置が一致されているため、ダッシュパネルの伝達部材からの荷重伝達位置と、ダッシュパネル及び上側部材の少なくとも一方の支持部材による支持位置と、の車体左右方向における位置が、一致されている。このため、効果的に、剛性を向上させることができると共に、重量が大幅に増加することを防止できる。
請求項4に記載の車体前部構造では、ダッシュパネルの伝達部材に対向する部位を通過する通過部が、ダッシュパネルを補強するため、剛性を一層向上させることができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る車体前部構造10が車体左側から見た断面図にて示されている。なお、本実施の形態(下記第1変形例乃至第3変形例を含む)では、車体前方を「前方」といい、車体後方を「後方」といい、車体右方を「右方」といい、車体左方を「左方」という。
本実施の形態に係る車体前部構造10は、板状のダッシュパネル12を備えている。ダッシュパネル12は、下部以外の縦壁14と、下部以外の斜壁16と、を有しており、縦壁14は前後方向に略垂直に配置されると共に、斜壁16は後方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されている。縦壁14下部の前面には、通過部としてのダッシュクロスメンバ18が結合されており、ダッシュクロスメンバ18は、後側面が開放された矩形筒状とされて、縦壁14との間で矩形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12を補強している。また、ダッシュパネル12及びダッシュクロスメンバ18の左右方向両端は、それぞれ車体の左右両側壁(フロントピラー等の車体の補強部材)に固定されている。
ダッシュパネル12(斜壁16)の下端には、板状のフロアパネル20が一体に設けられており、フロアパネル20はダッシュパネル12の下端から後方へ略水平に延伸されている。フロアパネル20の左右方向両端はそれぞれ車体の左右両側壁に固定されており、フロアパネル20の上側かつダッシュパネル12の後側には、車室22が形成されている。
ダッシュパネル12の前側には、前室24が形成されており、前室24は例えばエンジンルームにされている。前室24の右部及び左部には、それぞれ伝達部材としての断面矩形筒状のフロントサイドメンバ26が固定されており、フロントサイドメンバ26は前後方向に沿って架け渡されている。フロントサイドメンバ26の後端には、ダッシュパネル12及びダッシュクロスメンバ18が結合されており、フロントサイドメンバ26の上壁はダッシュクロスメンバ18の上面に結合されている。このため、車体に前方から荷重が入力された際には、当該荷重をフロントサイドメンバ26がダッシュパネル12及びダッシュクロスメンバ18に伝達する。
ダッシュパネル12(縦壁14)の上端には、上側部材としての長尺略板状のカウル28が結合されており、カウル28は、左右方向に沿って架け渡されると共に、所定箇所において左右方向に沿って屈曲され、かつ、後部に断面矩形筒状のカウルリインフォースメント30が形成されている。カウル28(カウルリインフォースメント30を含む)の左右方向両端は、それぞれ車体の左右両側壁(フロントピラー等の車体の補強部材)に固定されており、カウル28(カウルリインフォースメント30を含む)は、前記荷重の伝達によるダッシュパネル12の変形を支持する。
このため、車体に前方から荷重が入力された際には、縦壁14が上端においてカウル28に支持された状態で下部においてフロントサイドメンバ26から後側へ荷重が伝達されることで、縦壁14が後側へ回動変形されると共にカウル28が後側へ曲げ変形される力が作用する。
ダッシュパネル12(縦壁14)の前面とダッシュクロスメンバ18及びフロントサイドメンバ26の上面とには、補強部としての第1骨格32(図2参照)が結合されており、第1骨格32は、後側及び下側へ開放された略長方体形箱状とされて、縦壁14の上部から縦壁14とダッシュクロスメンバ18との結合部を介してダッシュクロスメンバ18及びフロントサイドメンバ26の上面までとの間で略矩形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12(ダッシュパネル12とフロントサイドメンバ26との結合部を含む)を補強している。
ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28の後面には、補強部としての第2骨格34(図2参照)が結合されており、第2骨格34は、前側へ開放された略屈曲長方体形箱状とされて、縦壁14の上下方向中間部から縦壁14とカウル28との結合部を介してカウル28の後部までとの間で略屈曲矩形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12及びカウル28(ダッシュパネル12とカウル28との結合部を含む)を補強している。
カウル28及び第2骨格34の後方には、剛性部材としての円筒状のインストルメントパネルリインフォースメント36が設けられており、インストルメントパネルリインフォースメント36は、左右方向に沿って架け渡されて、左右方向両端がそれぞれ車体の左右両側壁(フロントピラー等の車体の補強部材)に固定されている。
第2骨格34とインストルメントパネルリインフォースメント36との間には、支持部材としてのブラケット38(図2参照)が配置されている。ブラケット38は下側面が開放された矩形筒状とされており、ブラケット38は、第2骨格34の後面に前端の周面全体が接触した状態にボルト40及びナット42によって結合されると共に、インストルメントパネルリインフォースメント36に後端が結合されて、軸方向が前後方向に沿う状態に架け渡されている。このため、ブラケット38は、上記縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を、第2骨格34を介して支持する。また、ブラケット38前端の下端は、縦壁14とカウル28との結合部よりも下側に配置されている。
第1骨格32及び第2骨格34は、フロントサイドメンバ26とブラケット38との間を、ダッシュクロスメンバ18、ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28(カウルリインフォースメント30を含む)を介して連結している。また、フロントサイドメンバ26、第1骨格32、第2骨格34及びブラケット38は、左右方向における位置が一致された構成である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車体前部構造10では、前後方向側に架け渡されたフロントサイドメンバ26が、車体前方からの荷重をダッシュパネル12に伝達する。さらに、ダッシュパネル12の上端に結合されたカウル28が、前記荷重の伝達によるダッシュパネル12の変形を支持する。このため、車体に前方から荷重が入力された際には、ダッシュパネル12の縦壁14が上端においてカウル28に支持された状態で下部においてフロントサイドメンバ26から後側へ荷重が伝達されることで、縦壁14が後側へ回動変形されると共にカウル28が後側へ曲げ変形される力が作用する。
また、インストルメントパネルリインフォースメント36が、ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28から後方に独立して設けられている。
ここで、前後方向側(上下方向側を含む)に架け渡されたブラケット38が、ダッシュパネル12及びカウル28とインストルメントパネルリインフォースメント36との間に配置されて、上記縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を、第2骨格34を介して支持する。しかも、上記縦壁14の回動変形における支持位置(第2骨格34とブラケット38との結合部下端)と荷重伝達位置(ダッシュパネル12とフロントサイドメンバ26との結合部)との距離が短くされている。このため、車体前方からの荷重がフロントサイドメンバ26からダッシュパネル12に伝達された際には、上記縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を抑制でき、フロントサイドメンバ26に充分な反力を作用させることができる。これにより、車体前部構造10の剛性を向上させることができる。
さらに、フロントサイドメンバ26とブラケット38との間に設けられた第1骨格32及び第2骨格34が、ダッシュパネル12及びカウル28を補強するため、車体前部構造10の剛性を一層向上させることができる。
しかも、ダッシュパネル12のフロントサイドメンバ26との結合部を通過するダッシュクロスメンバ18が、ダッシュパネル12を補強するため、車体前部構造10の剛性を更に一層向上させることができる。
また、ダッシュパネル12やカウル28の肉厚や断面を大きくするのみで車体前部構造10の剛性を向上させるものではないため、車体前部構造10の重量が大幅に増加することを防止できる。
さらに、フロントサイドメンバ26、第1骨格32、第2骨格34及びブラケット38の左右方向における位置が一致されているため、ダッシュパネル12のフロントサイドメンバ26からの荷重伝達位置と、第1骨格32及び第2骨格34によるダッシュパネル12及びカウル28の補強位置と、ダッシュパネル12及びカウル28のブラケット38による支持位置と、の左右方向における位置が、一致されている。このため、効果的に、車体前部構造10の剛性を向上させることができると共に、車体前部構造10の重量が大幅に増加することを防止できる。
なお、本実施の形態では、フロントサイドメンバ26、第1骨格32、第2骨格34及びブラケット38の左右方向における位置を一致させた構成としたが、フロントサイドメンバ26のダッシュパネル12との結合部の左右方向における近傍に第1骨格32、第2骨格34及びブラケット38を配置した構成であればよい。
(第1変形例)
図3(A)には、本発明の実施の形態の第1変形例に係る車体前部構造60が車体左側から見た断面図にて示されている。
本変形例に係る車体前部構造60では、ダッシュクロスメンバ18がダッシュパネル12の縦壁14下部後面に結合されており、ダッシュクロスメンバ18は、前側面が開放された矩形筒状とされて、縦壁14との間で矩形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12を補強している。また、ダッシュクロスメンバ18の左右方向両端は、それぞれ車体の左右両側壁(フロントピラー等の車体の補強部材)に固定されている。
フロントサイドメンバ26の後端は、ダッシュパネル12に結合されており、フロントサイドメンバ26の上面とダッシュクロスメンバ18の上面とは同一の高さにされている。
車体前部構造60では、上記実施の形態における第1骨格32及び第2骨格34は設けられていない。
ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28の後面には、補強部としての第3骨格62(図3(B)参照)が結合されており、第3骨格62は、前側、上側及び下側へ開放された略長方体形箱状とされて、カウル28の後部から縦壁14とカウル28との結合部及び縦壁14とフロントサイドメンバ26との結合部を介してダッシュクロスメンバ18の上部までとの間で略矩形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12及びカウル28(ダッシュパネル12とカウル28との結合部及びダッシュパネル12とフロントサイドメンバ26との結合部を含む)を補強している。
ブラケット38は、第3骨格62とインストルメントパネルリインフォースメント36との間に配置されている。ブラケット38は、第3骨格62の後面に前端の周面全体が接触した状態にボルト及びナット(図示省略)によって結合されると共に、インストルメントパネルリインフォースメント36に後端が結合されて、軸方向が前後方向に沿う状態に架け渡されている。このため、ブラケット38は、車体に前方から荷重が入力された際における縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を、第3骨格62を介して支持する。また、ブラケット38前端の下端(縦壁14の回動変形における支持位置)は、縦壁14とカウル28との結合部よりも下側に配置されている。
第3骨格62は、フロントサイドメンバ26とブラケット38との間を、ダッシュパネル12(縦壁14)、ダッシュクロスメンバ18及びカウル28(カウルリインフォースメント30を含む)を介して連結している。また、フロントサイドメンバ26、第3骨格62及びブラケット38は、左右方向における位置が一致された構成である。
ここで、本変形例に係る車体前部構造60でも、上記実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本変形例では、フロントサイドメンバ26、第3骨格62及びブラケット38の左右方向における位置を一致させた構成としたが、フロントサイドメンバ26のダッシュパネル12との結合部の左右方向における近傍に第3骨格62及びブラケット38を配置した構成であればよい。
(第2変形例)
図4には、本発明の実施の形態の第2変形例に係る車体前部構造70が車体左側から見た断面図にて示されている。
本変形例に係る車体前部構造70では、上記実施の形態における第1骨格32及び第2骨格34は設けられていない。
ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28の後面には、補強部としての第4骨格72が結合されており、第4骨格72は、前側及び上側へ開放された略三角柱形箱状とされて、カウル28の後部から縦壁14とカウル28との結合部を介して縦壁14とフロントサイドメンバ26との結合部までとの間で略三角形状の閉断面を形成することで、ダッシュパネル12及びカウル28(ダッシュパネル12とカウル28との結合部及びダッシュパネル12とフロントサイドメンバ26との結合部を含む)を補強している。
ブラケット38は、第4骨格72とインストルメントパネルリインフォースメント36との間に配置されている。ブラケット38は、第4骨格72の後面に前端の周面全体が接触した状態にボルト40及びナット42によって結合されると共に、インストルメントパネルリインフォースメント36に後端が結合されて、軸方向が前後方向側(上下方向側を含む)に沿う状態に架け渡されている。このため、ブラケット38は、車体に前方から荷重が入力された際における縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を、第4骨格72を介して支持する。また、ブラケット38前端の下端(縦壁14の回動変形における支持位置)は、縦壁14とカウル28との結合部よりも下側に配置されている。
第4骨格72は、フロントサイドメンバ26とブラケット38との間を、ダッシュクロスメンバ18、ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28(カウルリインフォースメント30を含む)を介して連結している。また、フロントサイドメンバ26、第4骨格72及びブラケット38は、左右方向における位置が一致された構成である。
ここで、本変形例に係る車体前部構造70でも、上記実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本変形例では、フロントサイドメンバ26、第4骨格72及びブラケット38の左右方向における位置を一致させた構成としたが、フロントサイドメンバ26のダッシュパネル12との結合部の左右方向における近傍に第4骨格72及びブラケット38を配置した構成であればよい。
(第3変形例)
図5(A)には、本発明の実施の形態の第3変形例に係る車体前部構造80が車体左側から見た断面図にて示されている。
本変形例に係る車体前部構造80では、上記実施の形態における第2骨格34は設けられていない。
カウル28の後面には、補強部としての第5骨格82が結合されており、第5骨格82は、前側へ開放された略長方体形箱状とされて、カウル28の後面との間で略矩形状の閉断面を形成することで、カウル28を補強している。
ブラケット38は、第5骨格82とインストルメントパネルリインフォースメント36との間に配置されている。ブラケット38は、第5骨格82の後面に前端の周面全体が接触した状態にボルト40及びナット42によって結合されると共に、インストルメントパネルリインフォースメント36に後端が結合されて、軸方向が前後方向に沿う状態に架け渡されている。このため、ブラケット38は、車体に前方から荷重が入力された際における縦壁14の回動変形及びカウル28の曲げ変形を、第5骨格82を介して支持する。
第1骨格32及び第5骨格82は、フロントサイドメンバ26とブラケット38との間を、ダッシュクロスメンバ18、ダッシュパネル12(縦壁14)及びカウル28(カウルリインフォースメント30を含む)を介して連結している。
ダッシュパネル12(縦壁14)とインストルメントパネルリインフォースメント36との間には、支持部材としてのブレース84(図5(B)参照)が配置されている。ブレース84は下側面が開放された長尺長方体形箱状とされており、ブレース84は、前端が縦壁14後面の上下方向中間部にボルト40及びナット42によって結合されると共に、インストルメントパネルリインフォースメント36に結合された平板状の支持板86に後端がボルト40及びナット42によって結合されて、軸方向が左右方向に垂直な斜め方向に沿う状態に架け渡されている。このため、ブレース84は、車体に前方から荷重が入力された際における縦壁14の回動変形を、支持する。また、ブレース84の前端(縦壁14の回動変形における支持位置)は、縦壁14とカウル28との結合部よりも下側に配置されている。
フロントサイドメンバ26、第1骨格32、第5骨格82、ブラケット38及びブレース84は、左右方向における位置が一致された構成である。
ここで、本変形例に係る車体前部構造80でも、上記実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本変形例では、フロントサイドメンバ26、第1骨格32、第5骨格82、ブラケット38及びブレース84の左右方向における位置を一致させた構成としたが、フロントサイドメンバ26のダッシュパネル12との結合部の左右方向における近傍に第1骨格32、第5骨格82、ブラケット38及びブレース84を配置した構成であればよい。
さらに、本変形例では、ブレース84を下側面が開放された長尺長方体形箱状とした構成としたが、図5(C)に示す如く、ブレース88(支持部材)をパイプ状(円筒状)等の筒状(閉じ断面状)とした構成としてもよい。この場合、ブレース88は、例えば、円筒状のパイプの両端が潰されて形成されることで、両端近傍が断面V字状にされている。
また、上記実施の形態及び第1変形例乃至第3変形例では、本発明の補強部を第1骨格32、第2骨格34、第3骨格62、第4骨格72及び第5骨格82とすると共に、本発明の通過部をダッシュクロスメンバ18した構成としたが、本発明の補強部や通過部をビード(凹部)とした構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係る車体前部構造を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る車体前部構造における第1骨格、第2骨格及びブラケットを示す斜視図である。 (A)は、第1変形例に係る車体前部構造を示す車体左側から見た断面図であり、(B)は、第1変形例に係る車体前部構造における第3骨格を示す斜視図である。 第2変形例に係る車体前部構造を示す車体左側から見た断面図である。 (A)は、第3変形例に係る車体前部構造を示す車体左側から見た断面図であり、(B)は、第3変形例に係る車体前部構造におけるブレースを示す斜視図である。
符号の説明
10 車体前部構造
12 ダッシュパネル
18 ダッシュクロスメンバ(通過部)
26 フロントサイドメンバ(伝達部材)
28 カウル(上側部材)
32 第1骨格(補強部)
34 第2骨格(補強部)
36 インストルメントパネルリインフォースメント(剛性部材)
38 ブラケット(支持部材)
60 車体前部構造
62 第3骨格(補強部)
70 車体前部構造
72 第4骨格(補強部)
80 車体前部構造
82 第5骨格(補強部)
84 ブレース(支持部材)
88 ブレース(支持部材)

Claims (4)

  1. 車体に設けられたダッシュパネルと、
    車体前後方向側に架け渡され、車体前方からの荷重を前記ダッシュパネルに伝達する伝達部材と、
    前記ダッシュパネルの前記伝達部材より上側の部位に結合され、前記荷重の伝達による前記ダッシュパネルの変形を支持する上側部材と、
    前記ダッシュパネル及び前記上側部材から独立して設けられた剛性部材と、
    車体前後方向側に架け渡されると共に、前記ダッシュパネル及び前記上側部材の少なくとも一方と前記剛性部材との間に配置され、前記ダッシュパネルの変形及び前記ダッシュパネルの変形による前記上側部材の変形の少なくとも一方を支持する支持部材と、
    を備えた車体前部構造。
  2. 前記伝達部材と前記支持部材との間に設けられ、前記ダッシュパネル及び前記上側部材の少なくとも一方を補強する補強部を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記伝達部材と前記支持部材との車体左右方向における位置を一致させた、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記ダッシュパネルの前記伝達部材に対向する部位を通過し、前記ダッシュパネルを補強する通過部を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車体前部構造。
JP2004017066A 2004-01-26 2004-01-26 車体前部構造 Pending JP2005206109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004017066A JP2005206109A (ja) 2004-01-26 2004-01-26 車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004017066A JP2005206109A (ja) 2004-01-26 2004-01-26 車体前部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005206109A true JP2005206109A (ja) 2005-08-04

Family

ID=34902024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004017066A Pending JP2005206109A (ja) 2004-01-26 2004-01-26 車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005206109A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000241T5 (de) 2008-02-08 2011-01-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Fahrzeugaufbau-Frontabschnittsstruktur
US20140152044A1 (en) * 2011-08-10 2014-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
JP2015116925A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 富士重工業株式会社 車両の車体構造及び車体の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000241T5 (de) 2008-02-08 2011-01-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Fahrzeugaufbau-Frontabschnittsstruktur
US7946645B2 (en) 2008-02-08 2011-05-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front portion structure
DE112009000241B4 (de) * 2008-02-08 2016-08-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugaufbau-Frontabschnittsstruktur
US20140152044A1 (en) * 2011-08-10 2014-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
US9096274B2 (en) * 2011-08-10 2015-08-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
JP2015116925A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 富士重工業株式会社 車両の車体構造及び車体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304503B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP4677025B2 (ja) 車体前部構造
JP4483592B2 (ja) ダッシュパネル補強構造
JP4298940B2 (ja) 車体後部構造
JP5488699B2 (ja) 車体前部構造
JP2010100163A (ja) 後部ドア構造
JP5539523B2 (ja) エンジンマウント支持構造
JP2008279906A (ja) 車体後部構造
WO2008066046A1 (fr) Structure avant pour véhicule à cabine avancée
JP2009023618A (ja) ダッシュボード構造
JP2017144946A (ja) 車体構造
JP2007261481A (ja) 車両の側部車体構造
JP2006069268A (ja) 車両の後部車体構造
JP5679313B2 (ja) キャブの前端下部構造
JP4517812B2 (ja) 車両の前部構造
JP2007131028A (ja) 車両の前部構造
JP2012187948A (ja) 自動車の車体前部構造
JP4485993B2 (ja) ステアリングハンガビームの取付部構造
JP2005206109A (ja) 車体前部構造
JP5157691B2 (ja) 車体後部構造
JPWO2018030472A1 (ja) ステアリングメンバ
JP2005112175A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2007191061A (ja) 車体前部構造
JP5981093B2 (ja) ステアリング支持構造
JP5217269B2 (ja) 車体下部構造