JP2005205403A - 高分子凝集剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年、特に有機性汚泥の脱水に関して、発生する汚泥量の増加から脱水処理速度向上のニーズが高まってきていることや、汚泥性状の難脱水化に伴う、脱水ケーキの焼却処分費用の増大、並びに脱水ケーキをそのまま埋め立て処分する際の埋め立て地の逼迫した状況などから、より強く、粗大なフロックを形成させ、脱水ケーキの含水率を大幅に低減することができる高分子凝集剤が望まれている。
【解決手段】 水溶性モノマー(m)と反応性を有する水溶性ポリマー(B)の存在下、(m)を重合させてなり、0.2%水溶液粘度(a)と0.5%塩水溶液粘度(b)の比(a)/(b)が7〜25であることを特徴とする高分子凝集剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は高分子凝集剤に関する。さらに詳しくは、フロックの高強度化、フロックの粗大化および脱水ケーキの低含水率化に優れる高分子凝集剤に関する。
従来、下水またはし尿(以下、汚泥と略記)処理、一般産業廃水(以下、廃水と略記)処理、あるいは土木現場での泥水処理、浚渫埋め立て時の泥水の沈降分離促進用、さらには製紙用脱水剤や紙力増強剤などとして水溶性高分子、例えば汚泥や廃水などの有機性汚泥の脱水に対しては、ポリ(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリルアミド―アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドコポリマーおよびポリビニルアミジン等のカチオン性高分子凝集剤(例えば、特許文献1参照)、アクリルアミド―アクリル酸―(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドコポリマー等の両性高分子凝集剤が広く使用されている(例えば、特許文献2参照)。
また、廃水処理、あるいは建設や浚渫埋め立てなどの土木分野での使用を目的として、水溶性高分子にさらに水溶性モノマーをグラフト重合させ、凝集密度を高めることを特徴としたアニオン性高分子凝集剤も知られている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開昭63−274409 特開平3−189000 特開平6−254305 特開平6−254306
近年、特に有機性汚泥の脱水に関して、発生する汚泥量の増加から脱水処理速度向上のニーズが高まってきていることや、汚泥性状の難脱水化に伴う、脱水ケーキの焼却処分費用の増大、並びに脱水ケーキをそのまま埋め立て処分する際の埋め立て地の逼迫した状況などから、より強く、粗大なフロックを形成させ、脱水ケーキの含水率を大幅に低減することができる高分子凝集剤が強く望まれている。
しかしながら、上記従来技術のうちカチオン性高分子凝集剤および両性高分子凝集剤は、フロックの凝集密度が低いという問題があり、また、凝集密度を高めたとされる上記アニオン性高分子凝集剤は、グラフト重合が緻密に制御されておらず不溶化しやすいという問題があって、いずれも上記ニーズを満足させるには至っていなかった。
本発明者等はこれらの問題点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到った。
すなわち本発明は、水溶性モノマー(m)と反応性を有する水溶性ポリマー(B)の存在下、(m)を重合させてなり、0.2%水溶液粘度(a)と0.5%塩水溶液粘度(b)の比(a)/(b)が7〜25であることを特徴とする高分子凝集剤(A);水溶性モノマー(m)と水溶性ポリマー(B)を構成単位とするグラフト(共)重合体からなり、0.2%水溶液粘度(a)と0.5%塩水溶液粘度(b)の比(a)/(b)が7〜25であることを特徴とする高分子凝集剤(A);並びに、該高分子凝集剤を、汚泥または廃水に添加してフロックを形成させた後、固液分離を行うことを特徴とする汚泥または廃水の処理方法である。
なお、ここにおいて0.2%水溶液粘度(a)とは、高分子凝集剤(A)の0.2重量%水溶液の25℃における粘度(mPa・s)、また、0.5%塩水溶液粘度(b)とは、4重量%食塩水中、(A)の0.5重量%塩水溶液の25℃における粘度(mPa・s)を表し、以下同様である。
本発明の高分子凝集剤は、下記の効果を奏する。
(1)汚泥や廃水の処理において強固な粗大フロックを形成する。
(2)形成されたフロックは破壊、再分散しにくいため凝集処理の安定性や処理速度を著しく高めることができる。
(3)脱水工程後のケーキ含水率が低く、廃棄物量および焼却処理コストを低減できる。
[水溶性ポリマー(B)]
本発明における水溶性ポリマー(B)としては、後述の水溶性モノマー(m)と反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば水溶性の天然高分子、半合成高分子および合成高分子を使用することができる。ここにおいて、半合成高分子とは、天然高分子に化学反応を行わせて生成する高分子、と定義されるものである。
また、水溶性ポリマーとは、水に対する溶解度(20℃)が0.1g/水100g以上であるポリマーを意味する。
(B)は、(m)との反応性の観点から好ましいのは水酸基、カルボニル基、カルボキシル基、カルボキシメチル基、アセチル基、シアノエチル基、アルデヒド基、アミド基、メルカプト基、エステル基、エーテル基および/またはビニル基の官能基を有するもの、さらに好ましいのはグラフト重合可能な官能基(例えば水酸基、ビニル基、シアノエチル基、カルボニル基、カルボキシル基およびカルボキシメチル基)を有するもの、とくに好ましいのは水酸基を有するものである。
(B)のうち天然高分子としては、例えば多糖類[例えばデンプン、デキストリン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、アラビアゴム、ペクチン、カラギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、トラガントおよびアルギン酸塩(例えばナトリウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩)]および蛋白質(例えばゼラチン、カゼインおよびコラーゲン);
半合成高分子としては、例えばセルロースエーテル(例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ベンジルセルロース、トリチルセルロース、シアンエチルセルロース、アミノエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびカルボキシエチルセルロース)、デンプン誘導体(例えば可溶性デンプン、メチルデンプンおよびカルボキシメチルデンプン);
および合成高分子としては、例えばビニルポリマー[例えばポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸(塩)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテルおよびカルボキシビニルポリマー(例えばポリ酢酸ビニル)]が挙げられる。
上記(B)のうち(m)とのグラフト重合性の観点から好ましいのは、半合成高分子、さらに好ましいのはセルロースエーテル、とくに好ましいのはヒドロキシエチルセルロースである。ヒドロキシエチルセルロースには、置換度が通常1.0〜1.3(もしくはエチレンオキサイドの付加モル数が通常1.8〜2.5モル)のものが含まれる。
また、(B)は、1種単独で用いても、また2種以上を任意に併用してもいずれでもよい。
(B)の数平均分子量[以下、Mnと略記。測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)による。]は、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい下限は1,000、さらに好ましくは10,000、とくに好ましくは100,000であり、重合時の溶液粘度の観点から好ましい上限は5,000,000、さらに好ましくは1,000,000、とくに好ましくは500,000である。
[水溶性モノマー(m)]
本発明における水溶性モノマー(m)は、重合性不飽和基を1個有し、水に対する溶解度(20℃、以下同じ)が10g/水100g以上であるものを意味する。該水溶性モノマー(m)としては次のものが挙げられる。
(m1)ノニオン性モノマー
下記のもの、およびこれらの混合物
(m11) (メタ)アクリレート(誘導体)[炭素数(以下、Cと略記)3〜60、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(重合度3〜50)モノ(メタ)アクリレート、ポリグリセロール(重合度1〜10)モノ(メタ)アクリレートおよび2−シアノエチル(メタ)アクリレート]
(m12) (メタ)アクリルアミド(誘導体)[C3〜30、例えば(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミドおよびN−メチロール(メタ)アクリルアミド]
(m13) 上記以外の窒素原子含有ビニルモノマー[C3〜30、例えばアクリロニトリル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、ビニルイミダゾール、N−ビニルスクシンイミドおよびN−ビニルカルバゾール]
(m2)カチオン性モノマー
下記のもの、これらの塩[例えば無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸および硝酸)塩、メチルクロライド塩、ジメチル硫酸塩およびベンジルクロライド塩]、およびこれらの混合物
(m21) 窒素原子含有(メタ)アクリレート誘導体[C5〜20、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N−モルホリノエチル(メタ)アクリレートおよびアミノエチル(メタ)アクリレート]
(m22) 窒素原子含有(メタ)アクリルアミド誘導体[C5〜20、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドおよびアミノエチル(メタ)アクリルアミド]
(m23) アミノ基を有するビニル化合物[C2〜30、例えばビニルアミン、ビニルアニリン、(メタ)アリルアミンおよびp−アミノスチレン]
(m24) アミンイミド基を有する化合物[C4〜30、例えば1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミドおよび1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド]
(m25) 上記以外の窒素原子含有ビニルモノマー[C6〜30、例えば2−ビニルピリジン、3−ビニルピペリジン、ビニルピラジンおよびビニルモルホリン]
(m3)アニオン性モノマー
下記の酸、これらの塩[例えばアルカリ金属(例えばリチウム、ナトリウムおよびカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えばマグネシウムおよびカルシウム)塩、アンモニウム塩およびアミン(C1〜20)塩]、およびこれらの混合物
(m31) 不飽和カルボン酸[C3〜20、例えば(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ビニル安息香酸およびアリル酢酸]
(m32) 不飽和スルホン酸{C2〜20の脂肪族不飽和スルホン酸(例えばビニルスルホン酸)、C6〜20の芳香族不飽和スルホン酸(例えばスチレンスルホン酸)、スルホ基含有(メタ)アクリレート〔例えばスルホアルキル(C2〜20)(メタ)アクリレート[例えば2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、2−および3−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、2−および4−(メタ)アクリロイルオキシブタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸]およびスルホアリール(C6〜C20)(メタ)アクリレート[例えばp−(メタ)アクリロイルオキシメチルベンゼンスルホン酸]〕、スルホ基含有(メタ)アクリルアミド[C4〜30、例えば2−(メタ)アクリロイルアミノエタンスルホン酸、2−および3−(メタ)アクリロイルアミノプロパンスルホン酸、2−および4−(メタ)アクリロイルアミノブタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸およびp−(メタ)アクリロイルアミノメチルベンゼンスルホン酸]およびアルキル(C1〜20)(メタ)アリルスルホコハク酸エステル[C7〜26、例えばメチル(メタ)アリルスルホコハク酸エステル]}
(m33) (メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン(C1〜6)硫酸エステル[例えば(メタ)アクリロイルポリオキシエチレン(重合度2〜50)硫酸エステル]
上記(m)のうち高分子量化の観点から好ましいのは、(m11)、およびさらに好ましいのは(m12)、(m13)、(m21)、(m22)、(m31)、(m32)中のスルホ基含有(メタ)アクリレートおよびスルホ基含有(メタ)アクリルアミド、およびこれらの塩、とくに好ましいのは(m12)、(m13)、(m21)、(m31)、(m32)中のスルホ基含有(メタ)アクリレートおよびスルホ基含有(メタ)アクリルアミド、およびこれらの塩、最も好ましいのは(m12)中の(メタ)アクリルアミド、(m13)中のアクリロニトリルおよびN−ビニルホルムアミド、(m21)中のN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびこれらの塩、(m31)中の(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸およびこれらのアルカリ金属塩、(m32)中の2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、2−および3−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸およびこれらのアルカリ金属塩である。
また、上記(m)は、1種単独で重合しても、2種以上任意に併用して共重合してもよい。
(m)の重合に際しては、本発明の効果を阻害しない範囲で必要によりその他の疎水性モノマー(x)を併用してもよく、その場合(x)の割合は、全モノマー量に基づいて、通常40モル%以下、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましくは0〜20モル%、さらに好ましくは0〜10モル%である。ここにおいて疎水性モノマーとは、水に対する溶解度が10g/水100g未満であるものを意味する。
(x)としては、下記の(x1)〜(x4)、およびこれらの混合物が挙げられる。
(x1) (シクロ)アルキル(メタ)アクリレート[C4〜23、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートおよびシクロオクチル(メタ)アクリレート]およびエポキシ基含有(メタ)アクリレート[C5〜20、例えばグリシジル(メタ)アクリレート]
(x2) ポリプロピレングリコール(重合度2〜50)[モノアルキル(C1〜20)、モノシクロアルキル(C3〜12)もしくはモノフェニルエーテル]不飽和カルボン酸モノエステル〔モノオールまたはジオールのプロピレンオキシド(以下、POと略記)付加物、例えばモノオール(C1〜20)PO付加物の(メタ)アクリレート[例えばω−メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−エトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−プロポキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−ブトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ω−シクロヘキシルポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートおよびω−フェノキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート]およびジオール(C1〜20)PO付加物の(メタ)アクリレート[例えばω−ヒドロキシエチル(ポリ)オキシプロピレンモノ(メタ)アクリレート]〕
(x3) 不飽和炭化水素モノマー[C2〜30、例えばエチレン、ノネン、スチレンおよび1−メチルスチレン]
(x4) 不飽和アルコール[C2〜30、例えばビニルアルコールおよび(メタ)アリルアルコール]のカルボン酸(C2〜20)エステル(例えば酢酸ビニル)
(x5) ハロゲン含有モノマー(C2〜30、例えば塩化ビニル)
本発明における(m)の重合に際しては、さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で必要により、少なくとも2個の不飽和基を有する架橋性モノマー(z)を併用することができる。
(z)としては、分子内に少なくとも2個のビニル基を有する化合物[C8〜C30、例えば、N,N−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレートおよびペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート]、および分子内に少なくとも2個のグリシジル基を有する化合物[例えば(ポリ)(重合度2〜50)エチレングリコールジグリシジルエーテル]が挙げられる。
また、(z)の使用量は、全モノマー量に基づいて通常0.005モル%以下、後述する水溶性ポリマー(A)の水への溶解性の観点から好ましくは0〜0.003モル%、さらに好ましくは0〜0.002モル%である。
[高分子凝集剤(A)]
本発明の高分子凝集剤(A)は、上記水溶性モノマー(m)と反応性を有する水溶性ポリマー(B)の存在下、(m)を重合させることにより得られ、(A)には、(m)が(B)にグラフト化されたグラフト(共)重合体および/または該グラフト(共)重合体と(m)のホモポリマーもしくは共重合体の混合物が含まれる。該グラフト(共)重合体は水溶性モノマー(m)と水溶性ポリマー(B)を構成単位とするものである。
(A)の製造方法としては、例えば(1)(B)の水溶液と(m)の水溶液を予め混合した上で重合させる方法、(2)(B)の水溶液中に(m)の水溶液を滴下して重合させる方法、および(3)(m)の水溶液に(B)の水溶液を滴下して重合させる方法が挙げられる。これらのうち均一なグラフト構造を導入する観点から好ましいのは(1)の方法である。
(B)の使用量は、本発明の優れた凝集性能(高フロック強度、フロックの粗大化および脱水ケーキの低含水率化、以下同じ。)発現の観点から、全モノマー重量に基づいて、好ましい下限は0.001%、さらに好ましくは0.01%、とくに好ましくは0.1%、最も好ましくは1%、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい上限は20%、さらに好ましくは10%、とくに好ましくは5%、最も好ましくは3%である。
重合方法としては、特に限定はなく、公知のラジカル重合法、例えば水溶液重合、溶液重合、逆相懸濁重合、光重合、沈澱重合および逆相乳化重合が適用できる。これらのうち工業的観点から好ましいのは水溶液重合である。
水溶液重合は、モノマー濃度が通常5〜80重量%、好ましくは10〜60重量%となるようにモノマー水溶液を調製し、系内を窒素ガス等の不活性ガスで置換した後、水溶性の重合開始剤を添加して行うことができる。
上記ラジカル重合法における重合開始剤としては、公知の重合開始剤、例えば希土類塩(例えば硝酸セリウムアンモニウムおよび硫酸セリウムアンモニウム)および過酸化物〔水溶性過酸化物[例えば過硫酸塩(例えば過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム)、過酸化水素、過酢酸およびt−ブチルパーオキサイド]および油溶性過酸化物(例えばベンゾイルパーオキシドおよびクメンヒドロキシパーオキシド)〕を使用することができる。
上記重合開始剤のうち、過酸化物は還元剤と組み合わせたレドックス開始剤として用いてもよく、還元剤としては、例えば重亜硫酸塩(例えば重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウムおよび重亜硫酸アンモニウム)、還元性金属塩[例えば硫酸鉄(II)]、3級アミン[例えばジメチルアミノ安息香酸(塩)およびジメチルアミノエタノール]、遷移金属塩のアミン錯体[例えば塩化コバルト(III)のペンタメチレンヘキサミン錯体および塩化銅(II)のジエチレントリアミン錯体]および有機性還元剤(例えばアスコルビン酸)が挙げられる。
また、上記重合開始剤には、その他の開始剤として水溶性アゾ開始剤〔例えば2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)(塩)、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(塩)および2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン](塩)〕または油溶性アゾ開始剤[例えば2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルシアノバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルおよび1,1’−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル]を併用してもよい。
上記重合開始剤のうち、取り扱いが容易である観点および重合性の観点から好ましいのは硝酸セリウムアンモニウムおよび過酸化水素、さらに好ましいのは過酸化水素である。 また、(A)の水への溶解性の観点から好ましいのは希土類塩、過酸化物もしくは過酸化物のレドックス開始剤と、アゾ開始剤の併用、さらに好ましいのは硝酸セリウムアンモニウム、過酸化水素もしくは過酸化水素のレドックス開始剤と、アゾ開始剤の併用、とくに好ましいのは過酸化水素もしくは過酸化水素のレドックス開始剤と、アゾ開始剤の併用である。
希土類塩、過酸化物もしくはレドックス開始剤と、アゾ開始剤を併用する場合のアゾ開始剤の重量に基づく希土類塩もしくは過酸化物の割合は好ましくは0.0001〜100%、さらに好ましくは0.001〜50%、とくに好ましくは0.01〜10%である。
重合開始剤量は、全モノマー重量に基づいて、均一なグラフト構造の導入の観点から、好ましい下限は0.00001%、さらに好ましくは0.0001%、とくに好ましくは0.001%、本発明の優れた凝集性能と高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい上限は10%、さらに好ましくは1%、とくに好ましくは0.1%である。
また、必要によりラジカル重合用連鎖移動剤を併用してもよい。該連鎖移動剤としては、特に限定無く公知のものが使用できる。例えば、分子内に1つまたは2つ以上の水酸基を有する化合物[例えばモノオール(C1〜12、例えばメタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコール)およびジオール(C2〜Mn50,000、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンおよびポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体)、分子内に1つまたは2つ以上のアミノ基を有する化合物(C1〜20、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、プロパノールアミンおよびエチレンジアミン)、分子内に1つまたは2つ以上のチオ酸基を有する化合物(C2〜C20、例えばチオ酢酸およびチオ安息香酸)、分子内に1つまたは2つ以上のチオール基を有する化合物(後述するもの)、およびアンモニアが挙げられる。
これらのラジカル重合用連鎖移動剤のうちで分子量制御、即ち後述する不溶解分低減の観点から好ましいのは、分子内に1つまたは2つ以上のチオール基を有する化合物である。
上記分子内にチオール基を有する化合物としては、以下のもの、これらの混合物およびこれらの塩[アルカリ金属(例えばリチウム、ナトリウムおよびカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えばマグネシウムおよびカルシウム)、アンモニウム塩、アミン(C1〜20、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、プロパノールアミンおよびエチレンジアミン)塩および無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸および硝酸)塩]が挙げられる。
(1)1価チオール
脂肪族(C1〜20)チオール[例えばメタンチオール、エタンチオール、プロパンチオール、n−オクタンチオール、n−ドデカンチオール、ヘキサデカンチオール、n−オクタデカンチオール、2−メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、3−メルカプトプロピオン酸、1−チオグリセロール、チオグリコール酸(誘導体)(例えばチオグリコール酸ブチルおよびチオグリコール酸メトキシブチル)、チオマレイン酸およびシステイン]、脂環式(C5〜20)チオール(例えばシクロペンタンチオール、シクロヘキサンチオール)および芳香(脂肪)族(C6〜12)チオール(例えばベンゼンチオール、フェニルメタンチオールおよびチオサリチル酸)等。
(2)多価チオール
ジチオール[例えば脂肪族(C2〜40)ジチオール(例えばエタンジチオール、ジエチレンジチオール、トリエチレンジチオール、トリグリコールジチオール、プロパンジチオール、1,3−および1,4−ブタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、ネオペンタンジチオール等)、脂環式(C5〜20)ジチオール(例えばシクロペンタンジチオールおよびシクロヘキサンジチオール)および芳香族(C6〜16)ジチオール(例えばベンゼンジチオール、ビフェニルジチオール)]等。
ラジカル重合用連鎖移動剤の使用量は、全モノマー重量に基づいて通常20%以下、分子量制御および後述の不溶解分低減の観点から好ましくは0.0001〜10%、さらに好ましくは0.0005〜5%、とくに好ましくは0.001〜3%、最も好ましくは0.005〜1%である。
水溶液重合における重合温度は、通常−10〜50℃、重合速度の観点から好ましい下限は0℃、さらに好ましくは5℃、とくに好ましくは10℃、最も好ましくは15℃、モノマー水溶液の原液の熱安定性の観点から好ましい上限は40℃、さらに好ましくは35℃、とくに好ましくは30℃、最も好ましくは25℃である。また、重合中は所定温度を一定(例えば、所定重合温度±5℃)とするために、適宜加熱、冷却して調整してもよいし、ガラス製の断熱容器を用いて断熱重合してもよい。断熱重合の際は、重合熱により水の沸点(100℃)以上にならないように重合開始温度を調整することが好ましい。
重合による発熱がなくなった時点で重合の終点が確認できるが、重合を完結し、残存モノマーを減少させる観点から、重合時間は通常発熱により重合開始を確認した時点から1〜24時間、好ましくは2〜12時間である。
重合時の圧力(単位はkPa、以下絶対圧力で示す。)は、特に限定されないが、通常常圧下で行う。
重合時のモノマー水溶液のpHは特に限定されないが、重合速度および得られる水溶性ポリマーの溶解性の観点から、好ましくは1〜8、さらに好ましくは2〜7、とくに好ましくは3〜6.5である。ここにおいて重合時のモノマー水溶液のpHとは、重合に用いるモノマー水溶液の原液についての20℃での測定値を意味する。
上記pHに調整するために用いるpH調整剤としては、特に限定はなく、モノマー水溶液がアルカリ性の場合には無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸および硝酸)、無機固体酸性化合物(例えば酸性リン酸ソーダ、酸性ぼう硝、塩化アンモン、硫安、重硫安およびスルファミン酸)および有機酸(C2〜20、例えばシュウ酸、コハク酸およびリンゴ酸)が挙げられ、モノマー水溶液が酸性の場合には無機アルカリ性化合物[例えば苛性アルカリ(例えば水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム)およびアンモニア]および有機アルカリ性化合物(C1〜20、例えばグアニジン)が挙げられる。
上記水溶液重合法またはその他重合方法(溶液重合、逆相懸濁重合、光重合、沈澱重合および逆相乳化重合)におけるモノマー濃度、重合温度、重合時の圧力、モノマー水溶液のpHおよび重合時間は、モノマー組成、開始剤種類、連鎖移動剤種類等によって適宜調整することができる。
(A)は、予め上記方法により重合した後、ポリマー変性反応させてもよい。ポリマー変性反応としては、例えば、アクリルアミド等の加水分解性官能基を分子内に有する水溶性モノマーを使用した場合、重合時または重合後に苛性アルカリ(例えば水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム)または炭酸アルカリ(例えば炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム)を添加して、該水溶性モノマーのアミド基を部分的に加水分解(加水分解率は該水溶性モノマーのモル数に基づいて約1〜60モル%)してカルボキシル基を導入する方法(例えば特開昭56−16505号公報)、ホルムアルデヒド、ジアルキル(C1〜12)アミンおよびハロゲン化(例えば塩化、臭化およびヨウ化)アルキル(C1〜12)(例えばメチルクロライドおよびエチルクロライド)を加えてマンニッヒ反応によって部分的にカチオン性基を導入する方法、およびアクリロニトリル等のニトリル基と、ビニルホルムアミド等の加水分解によって得られるアミノ基との閉環反応により分子内にアミジン環を形成させる方法(例えば特開平5−192513号公報)等が挙げられる。
(A)の分子量は、固有粘度(単位:dl/g、1N−NaNO3水溶液中30℃で測定、以下同じ。)で表され、優れた凝集性能発現の観点から、好ましい下限は2、さらに好ましくは3、とくに好ましくは5、汚泥および廃水との反応性の観点から好ましい上限は30、さらに好ましくは25、とくに好ましくは20である。
また、(A)の0.2%水溶液粘度(a)は、優れた凝集性能発現の観点から好ましい下限は70、さらに好ましくは100、とくに好ましくは150、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい上限は1,000、さらに好ましくは800、とくに好ましくは600であり;(A)の0.5%塩水溶液粘度(b)は、優れた凝集性能発現の観点から好ましい下限は5、さらに好ましくは10、とくに好ましくは15、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい上限は100、さらに好ましくは90、とくに好ましくは80である。
さらに、上記(a)/(b)の比は7〜25であり、好ましい下限は8、さらに好ましくは9、好ましい上限は22、さらに好ましくは18である。(a)/(b)の比が7未満では凝集性能が劣り、25を超えると高分子凝集剤の水への溶解性が悪くなる。
(a)/(b)の比を上記範囲とする方法としては、例えば(1)(m)の重合時における(B)の使用量の調整[(a)/(b)比を増加または減少させるときは、(B)の使用量の増加または低減で調整する。]、(2)(B)のMnの調整[(a)/(b)比を増加または減少させるときは、(B)のMnの増大または低減で調整する。]、(3)重合開始剤の使用量の調整[(a)/(b)比を増加または減少させるときは、重合開始剤の使用量の増加または低減で調整する。]および(4)ラジカル重合用連鎖移動剤の使用量の調整[(a)/(b)比を増加または減少させるときは、ラジカル重合用連鎖移動剤の使用量の増加または低減で調整する。]が挙げられる。
これらのうち、(a)/(b)の比を容易に調整できる観点から、好ましいのは(1)および(3)の方法である。
(A)の不溶解分は、低添加量での凝集性能発現の観点から好ましくは30%以下、さらに好ましくは0〜10%、とくに好ましくは0〜5%である。ここにおいて、不溶解分とは後述する方法で得られる値で、(A)を25℃のイオン交換水に溶解させて固形分0.2重量%水溶液としたときの、(A)の固形分重量に対する不溶解分の割合(%)を示す。
(A)は、優れた凝集性能を示すことから、汚泥または廃水等の処理で生じた有機性汚泥または無機性汚泥の脱水処理用高分子凝集剤として用いることができ、特に有機性汚泥の脱水処理用として好適に用いられる。
有機性汚泥の場合は、懸濁粒子の大きさが比較的大きく、また水中において懸濁粒子表面がマイナスに帯電していることから、(A)のうち好ましいのはカチオン性高分子凝集剤および/または両性高分子凝集剤である。
ここでカチオン性高分子凝集剤とは、分子内にカチオン性基を有する高分子凝集剤、すなわち水に溶解した際にカチオン性を示す高分子凝集剤であり、また両性高分子凝集剤とは、分子内にカチオン性基およびアニオン性基を有する高分子凝集剤あるいは分子内にカチオン性基を有する高分子凝集剤と分子内にアニオン性基を有する高分子凝集剤との混合物、すなわち水に溶解した際にカチオン性およびアニオン性を示す高分子凝集剤である。 これらの高分子凝集剤の水中におけるカチオン性またはアニオン性は、コロイド当量値(meq/g、以下同じ)を目安として評価することができる。すなわち、カチオン性高分子凝集剤中のカチオン性基当量値はカチオンコロイド当量値として求めることができ、両性高分子凝集剤中のカチオン性基当量値およびアニオン性基当量値は、それぞれカチオンコロイド当量値およびアニオンコロイド当量値として求めることができる。
本発明の高分子凝集剤のうち、カチオン性高分子凝集剤のカチオンコロイド当量値は、凝集性能の観点から好ましい下限は0.1、さらに好ましくは0.5、とくに好ましくは1、最も好ましくは1.5、同様の観点から好ましい上限は20、さらに好ましくは12、とくに好ましくは8、最も好ましくは6である。
両性高分子凝集剤のカチオンコロイド当量値は、凝集性能の観点から好ましい下限は1、さらに好ましくは1.5、とくに好ましくは2、同様の観点から好ましい上限は6、さらに好ましくは5、とくに好ましくは4.5である。
また、アニオンコロイド当量値は、高分子凝集剤の水への溶解性の観点から好ましい下限は−5、さらに好ましくは−4、とくに好ましくは−3、凝集性の観点から好ましい上限は−0.1、さらに好ましくは−0.3、とくに好ましくは−0.5である。
コロイド当量値は以下に示すコロイド滴定法により求めることができ、測定は室温(約20℃)で行う。
(1)測定試料(50ppm水溶液)の調製
試料0.2g(固形分含量換算したもの)を精秤し、200mlのガラス製三角フラスコにとり、全体の重量(試料とイオン交換水の合計重量)が100gとなるようにイオン交換水を加えた後、マグネチックスターラー(1,000rpm)で、3時間撹拌して完全に溶解させ、0.2重量%の高分子凝集剤溶液を調製する。さらに500mlのガラス製ビーカーに上記調製した溶液10.00gを小数点第2位まで計測できる天秤を用いて正確に秤りとり、全体の重量(溶液10mlとイオン交換水の合計重量)が400.00gとなるようにイオン交換水を加え、再度マグネチックスターラー(1,000〜1,200rpm)で、30分間撹拌して、均一な測定試料とする。
なお、高分子凝集剤の固形分含量は、試料約1.0gをシャーレ(直径70mm、深さ10mm)に秤量(W1)して、循風乾燥機中105±5℃で90分間乾燥させた後の残存重量(W2)から、次式により算出した値である。

固形分含量(重量%)=(W2)×100/(W1)
(2)カチオンコロイド当量値の測定
測定試料100.0gを200mlのガラス製コニカルビーカーにとり、撹拌しながら徐々に0.5重量%硫酸水溶液を加え、pH3に調整する。次にトルイジンブルー指示薬(以下、TB指示薬と略記)を2〜3滴加え、N/400ポリビニル硫酸カリウム(以下、N/400PVSKと略記)試薬で滴定する。滴定速度は2ml/分とし、測定試料が青から赤紫色に変色し、30秒間保持する時点を終点とする。
(3)アニオンコロイド当量値の測定
測定試料100.0gを200mlのガラス製コニカルビーカーにとり、マグネチックスターラー(500rpm)で撹拌しながら、N/10水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、さらにN/200メチルグリコールキトサン水溶液5mlを5mlのホールピペットを用いて加えた後、5分間撹拌する(その時のpH約10.5)。TB指示薬を2〜3滴加え、(2)と同様にして滴定する。
(4)空試験
測定試料の代わりにイオン交換水100.0gを用いる以外(2)および(3)と同様の操作を行う。
(5)計算方法

カチオンまたはアニオンコロイド当量値(meq/g)=(1/2)×(試料の滴定量 −空試験の滴定量)×(N/400PVSKの力価)
(A)は、本発明の効果を阻害しない範囲で必要により、その他の高分子凝集剤(C)を併用することができる。(C)としては、カチオン性、ノニオン性、アニオン性および両性高分子凝集剤が挙げられる。(C)を構成するモノマーとしては、前記例示した(m)および必要により(x)および(z)が使用できる。
(m)、(x)および(z)の割合は、(C)を構成するモノマーの全量に基づいて、(m)は、凝集性能の観点から好ましくは80〜100モル%、さらに好ましくは85〜100モル%、とくに好ましくは90〜100モル%;(x)は、通常20モル%以下、(C)の水への溶解性のの観点から好ましくは0〜15モル%、さらに好ましくは0〜10モル%;および(z)は、通常0.005モル%以下、(C)の水への溶解性の観点から好ましくは0〜0.003モル%、さらに好ましくは0〜0.002モル%である。
(C)の製造方法としては、前記(A)と同様の製造方法が適用できる。
(C)のうち、カチオン性高分子凝集剤の具体例としては、例えばラジカル重合ポリマー[例えばポリ(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリルアミド−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドコポリマー、ポリエチレンイミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−スルホンコポリマー、ポリビニルピリジン、ポリメタアクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよびポリメタクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウムクロライド]、縮合ポリマー(例えばエピクロルヒドリン−ジメチルアミン縮合物、ジメチルアミン−エチレンジクロライド縮合物およびジシアンジアミド−ホルマリン縮合物)および変性高分子(例えばポリビニルアミジン、ポリビニルイミダゾリン、ポリビニルアミン、アミノメチル化ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ヒドラジド、ビニルアミン−ビニルアセトアミドコポリマーおよびポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド);ノニオン性高分子凝集剤の具体例としては、例えばラジカル重合ポリマー(例えばポリアクリルアミド、ポリビニルアセトアミドおよびポリビニルフェノール)、縮合ポリマー(例えばポリジオキソランおよびポリエチレングリコール)および変性高分子(例えばポリビニルアルコール);アニオン性高分子凝集剤の具体例としては、例えばラジカル重合ポリマー[例えば(メタ)アクリルアミド−アクリル酸コポリマー、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸ソーダおよび2−アクリロイルアミノ2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ−アクリルアミドコポリマー];および両性高分子凝集剤の具体例としては、例えばラジカル重合ポリマー[例えば(メタ)アクリルアミド−アクリル酸−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドコポリマーおよびジアリルジメチルアンモニウムクロライド−マレイン酸コポリマー]が挙げられる。
これらのうち、凝集性能の観点から好ましいのはカチオン性および両性高分子凝集剤である。
(C)の固有粘度は、特に限定されないが、カチオン性および両性高分子凝集剤は、凝集性能の観点から、好ましい下限は0.1、さらに好ましくは2、とくに好ましくは8、汚泥および廃水との反応性の観点から好ましい上限は30、さらに好ましくは25、とくに好ましくは20;ノニオン性およびアニオン性高分子凝集剤は、凝集性能の観点から、好ましい下限は0.1、さらに好ましくは10、とくに好ましくは15、汚泥および廃水との反応性の観点から好ましい上限は40、さらに好ましくは30、とくに好ましくは25である。
(C)の使用量は、(A)の重量に基づいて、本発明の優れた凝集性能発現の観点から通常60%以下、好ましくは40%以下、さらに好ましくは20%以下である。
汚泥または廃水の処理に際して、(C)を(A)と併用する場合は、(C)と(A)は予め混合しておいてもよいし、使用時に別々に該汚泥または廃水に添加してもよい。
本発明の高分子凝集剤(A)は、必要により、無機塩[例えば無機酸(例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、スルファミン酸および炭酸)の金属(例えばアルカリ金属およびアルカリ土類金属)塩またはアンモニウム塩、例えば硫酸ソーダ、硫酸アンモン、硫酸水素ナトリウム、炭酸ソーダ、炭酸カリウムおよび炭酸アンモン]、有機酸(塩)[例えば有機酸(例えばカルボン酸、スルホン酸およびフェノール)、およびこれらの金属(上記に同じ)塩およびアンモニウム塩、例えば酢酸ソーダおよび乳酸ソーダ]、界面活性剤[米国特許第4331447号明細書記載の界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルおよびジオクチルスルホコハク酸ソーダ]、ブロッキング防止剤[例えばポリエーテル変性シリコーンオイル(例えばポリエチレンオキサイド変性シリコーンおよびポリエチレンオキサイド・ポリプロピレンオキサイド変性シリコーン)および酸化防止剤{例えばフェノール化合物(例えばハイドロキノン、メトキシハイドロキノンおよびカテコール)、ヒンダードアミン[例えばクペロン、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートおよび4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル]、含硫化合物〔例えば2−メルカプトベンゾチアゾールおよびその塩[例えば金属(上記に同じ)塩およびアンモニウム塩)、チオ尿素、テトラメチルチウラムジサルファイド、ジメチルジチオカルバミン酸およびその塩[例えば金属(上記に同じ)塩またはアンモニウム塩]、亜硫酸ナトリウムおよびチオ硫酸ナトリウム〕、含リン化合物(例えばトリフェニルホスファイト、トリエチルホスファイト、亜リン酸ナトリウムおよび次亜リン酸ナトリウム)および含窒素化合物(例えばグアニジン硫酸塩)}等の添加剤を併用することができる。これらの添加剤は、モノマー水溶液中に予め添加してもよいし、重合途中もしくは重合後のポリマーに添加、混練してもよい。
これらの添加剤の添加量は、添加剤をモノマー水溶液中もしくは重合途中に予め添加する場合は、モノマー重量に基づいて、また、添加剤を重合後のポリマーに添加する場合はポリマー重量に基づいて、通常無機塩、有機酸(塩)は10%以下、界面活性剤、ブロッキング防止剤はそれぞれ5%以下、酸化防止剤は5%以下、ポリマー水溶液の粘度および各添加剤の効果の観点から好ましくは、無機塩、有機酸(塩)は0.05〜5%、界面活性剤、ブロッキング防止剤は0.005〜3%、酸化防止剤は0.001〜3%である。
(A)および(C)の形態は、粉末状(例えば破砕状、真球状および葡萄房状)、フィルム状、水溶液、w/oエマルションおよび懸濁液等公知の任意の形態でよいが、取り扱い性の観点から好ましいのは粉末状である。水溶液重合の場合の粉末化法としては、公知の任意の方法をとりうるが、重合後の含水ゲルを細断して熱風(温度80〜120℃)で乾燥する方法が工業的に好ましい。
本発明の高分子凝集剤(A)、または(A)および必要により(C)を汚泥または廃水に添加する方法としては、特に限定はなく、公知の方法(例えば特許第1311340号公報)が適用できる。
例えば(A)を汚泥または廃水に添加する場合の使用量(重量%、固形分換算)は、汚泥または廃水の種類、懸濁している粒子の含有量、(A)の分子量等により異なるものの、特に限定はなく、汚泥または廃水中の蒸発残留物重量(後述の方法での測定値。以下、TSと略記。)に基づいて、凝集性能の観点から好ましい下限は0.01%、さらに好ましくは0.1%、とくに好ましくは0.5%、最も好ましくは1%、同様の観点から好ましい上限は10%、さらに好ましくは5%、とくに好ましくは3%、最も好ましくは2%である。
(A)を汚泥または廃水に添加する際は、(A)が例えば粉末状の場合、そのままで直接汚泥または廃水に添加してもよいが、均一混合の観点から水溶液にした後に添加するのが好ましい。水溶液として用いる場合の(A)の濃度は、通常0.05〜1重量%、取り扱い上の観点から好ましくは0.1〜0.5重量%である。
溶解方法、溶解後の希釈方法は特に限定はなく、例えば予め容器に秤りとった水を、ジャーテスターなどの撹拌装置を用いて撹拌しながら所定量の粉末状の高分子凝集剤を徐々に加え、通常2〜4時間撹拌して溶解させる方法が採用できる。特に粉末状の高分子凝集剤を水に溶解させる際、一度に多量加えるとままこを生じ、水に完全に溶解させることが困難になるため好ましくない。
粉末状の(A)と(C)を併用する場合は、予め(A)と(C)を混合した後溶解させる方法、(A)と(C)を別々に水に溶解させた後に各水溶液どうしを混合する方法、または一方を溶解させた水溶液に他方を添加し溶解させる方法等いずれの方法を用いてもよい。また(A)と(C)の汚泥または廃水への添加順序については特に限定はない。
(A)、または(A)および必要により(C)を汚泥または廃水に添加して使用する際は、汚泥または廃水によっては、無機凝結剤(例えば硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、ポリ硫酸鉄および消石灰)および/または有機凝結剤[例えばアニリン−ホルムアルデヒド重縮合物塩酸塩、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドおよびジ(メタ)アリルジメチルアンモニウムクロライド]を併用してもよい。併用する場合は、(A)、または(A)および/または(C)に予め添加してもよいし、該汚泥または廃水に予め無機凝結剤および/または有機凝結剤を添加して一次凝集させた後、(A)、または(A)および(C)を添加してもよい。
無機凝結剤および/または有機凝結剤を使用する際の添加量は、汚泥または廃水の種類、懸濁している粒子の大きさ、および用いる凝結剤の種類等によって異なるが、特に限定はなく、汚泥または廃水中のTSに基づいて、無機凝結剤は通常20%以下、凝集性能の観点から好ましくは0.5〜10%、さらに好ましくは1〜8%、特に好ましくは3〜5%;有機凝結剤は通常1%以下、凝集性能の観点から好ましくは0.01〜0.5%、さらに好ましくは0.025〜0.2%、特に好ましくは0.05〜0.15%である。
上記の処理方法により形成されたフロック状の汚泥の脱水方法(固液分離法)としては、例えばろ過装置(例えば膜およびカラムろ過装置)、濃縮装置(例えば重力、遠心、加圧浮上および造粒濃縮装置)および/または脱水装置(例えば遠心、ベルトプレス、フィルタープレス、スクリュープレスおよび真空脱水装置)を用いる方法が挙げられる。これらのうち本発明の高分子凝集剤の優れた凝集性能発現の観点から好ましいのは、濃縮装置および/または脱水装置を用いる方法、さらに好ましいのは遠心、ベルトプレス、フィルタープレスおよびスクリュープレス脱水装置を用いる方法である。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例中の部は重量部、%は重量%を示す。
固有粘度は1N−NaNO3水溶液中、30℃で測定し、コロイド当量値および固形分含量は、前記の方法によって測定した。
なお、汚泥または廃水中のTSおよび有機分(強熱減量)は、下水道試験方法(日本下水道協会、1984年度版)記載の分析方法に準じて行った。
また、本実施例中の0.2%水溶液粘度、0.5%塩水溶液粘度、フロック粒径、フロック強度および脱水ケーキ含水率は以下の方法に従って評価した。
<0.2%水溶液粘度(a)>
ジャーテスター[宮本理研工業(株)製、型式JMD−6HS−A、以下同じ。]に板状の塩ビ製撹拌羽根(直径5cm、高さ2cm、厚さ0.2cm)2枚を十字になるように上下に連続して撹拌棒に取り付けた撹拌装置を用い、500mLビーカーにイオン交換水499gを入れ、水温20〜25℃にて300rpmで撹拌下、固形分で1.0gの高分子凝集剤試料を徐々に加えて、3時間かけて完全に溶解させる。その後、得られた水溶液の一部を200mLトールビーカーに移し、25℃の恒温槽に20分間静置して温度調整した後、B型粘度計でM2ローター、30rpmにて、測定開始300秒後の値を0.2%水溶液粘度(a)とする。
<0.5%塩水溶液粘度(b)>
上記と同じ撹拌装置を用い、500mLビーカーにイオン交換水477.5gを入れ、水温20〜25℃にて200rpmで撹拌下、固形分で2.5gの高分子凝集剤試料を徐々に加えて、4時間かけて完全に溶解させる。その後、塩化ナトリウム20gを入れ、さらに30分間撹拌する。得られた水溶液の一部を200mLトールビーカーに移し、25℃の恒温槽に20分間静置して温度調整した後、B型粘度計[東機産業(株)製、型式TV−10M、以下同じ。]でM1ローター、60rpmにて、測定開始300秒後の値を0.5%塩水溶液粘度(b)とする。
<不溶解分>
上記と同じ撹拌装置を用い、500mLビーカーにイオン交換水500gを入れ、水温25℃にて300rpmで撹拌下、固形分で1.0gの高分子凝集剤試料を徐々に加えて、3時間かけて完全に溶解させる。その後、180μmの標準金属篩(直径20cm、深さ4.5cm)で濾過し、さらに約10Lの水道水で篩上全体を3分間シャワー洗浄する。篩上に残ったゲルをシャーレ(直径70mm、深さ10mm)に全量移し、循風乾燥機中で完全に水分が蒸発するまで(例えば、105±5℃で5時間)乾燥させた後、シャーレに残ったゲルの重量を(W3)gとして、次式から不溶解分を算出する。

不溶解分(%)=(W3)×100
<フロック粒径>
500mLビーカーに汚泥または廃水200gを採取し、上記と同じ撹拌装置にセットする。回転数120rpmで、汚泥または廃水を撹拌しながら、上記で調製した0.2重量%高分子凝集剤水溶液のうち、所定量を注射器等で一気に添加し、30秒間撹拌した後、撹拌を止め形成されたフロックの大きさ(回転数120rpmでのフロック粒径)を目視にて素早く観察する。続いて回転数300rpmで、さらに30秒間撹拌した後、撹拌を止め形成されたフロックの大きさ(回転数300rpmでのフロック粒径)を再度目視にて観察する。
<フロック強度>
上記の回転数120rpmおよび300rpmでのフロック粒径を比較し、フロック粒径の変化からフロック強度を下記の基準に従って評価する。
◎ 非常に強固 (粒径に変化なし)
○ 強固 (ごく一部細分化)
△ やや強い (部分的に細分化)
× 弱い (全体的に細分化)
<脱水ケーキ含水率>
T−1189のナイロン製ろ布[敷島カンバス(株)製、円形状、直径9cm]を敷いたヌッチェ漏斗を300mLメスシリンダー上にセットし、上記フロック粒径評価後の汚泥または廃水を該漏斗上に一気に投入して濾過する。得られた濾過板上の汚泥の一部をスパーテルで取り出して、プレスフィルター脱水試験機を用いて脱水[プレス圧1kg/cm2、プレス時間60秒]し、脱水ケーキ約3gをシャーレ(直径70mm、深さ10mm)に秤量(W4)して、循風乾燥機中で完全に水分が蒸発するまで(例えば、105±5℃で8時間)乾燥させた後、シャーレに残った乾燥ケーキの重量を(W5)として、次式から脱水ケーキ含水率を算出する。

脱水ケーキ含水率(%)={(W4)−(W5)}×100/(W4)
実施例1
撹拌機を備えたコルベンにN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートのメチルクロライド4級アンモニウム塩の70%水溶液92部(40モル%)、アクリルアミドの50%水溶液71部(60モル%)、ヒドロキシエチルセルロース[ダイセル化学工業(株)製、HECダイセルSE500、以下同じ]の4%水溶液75部、および系内のモノマーの合計濃度が34%となるようにイオン交換水56部を加え、系内が均一溶液になるまで撹拌した。撹拌下、モノマー水溶液のpH(20℃)をpHメーターで監視しながら硫酸を用いて3.3に調整した。
次に、40℃の恒温槽中で溶液温度を40℃に調整し、系内を窒素(純度99.999%以上)で充分に置換した(気相酸素濃度10ppm以下)。その後、ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの3%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の10%水溶液1部、および過酸化水素の0.1%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の0.15%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.05%水溶液1部を加え、溶液温度40〜50℃で10時間重合を行った。さらに、70℃に昇温して1時間熟成し重合を完結した。なお重合中、内容物が高粘度となり撹拌が困難となったため、撹拌は途中で停止した。
その後、内容物を取り出し、直径約5mmのミンチ状に細断し、80℃の熱風で2時間乾燥後ジューサーミキサーで粉砕して、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A1)99部を得た(収率92%、固形分含量96%)。
比較例1
ヒドロキシエチルセルロースの4%水溶液を使用せず、イオン交換水を131部使用した以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A2)97部を得た(収率94%、固形分含量97%)。
比較例2
ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの0.03%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の1%水溶液1部、および過酸化水素の0.5%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の0.75%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.01%水溶液1部を使用した以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A3)98部を得た(収率91%、固形分含量96%)。
実施例2
撹拌機を備えたコルベンにN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートのメチルクロライド4級アンモニウム塩の70%水溶液115部(60モル%)、アクリルアミドの50%水溶液39部(60モル%)、ヒドロキシエチルセルロースの4%水溶液75部、および系内のモノマーの合計濃度が34%となるようにイオン交換水65部を加え、系内が均一溶液になるまで撹拌した。撹拌下、モノマー水溶液のpH(20℃)をpHメーターで監視しながら硫酸を用いて3.3に調整した。
次に、40℃の恒温槽中で溶液温度を40℃に調整し、系内を窒素(純度99.999%以上)で充分に置換した(気相酸素濃度10ppm以下)。その後、ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの2%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の10%水溶液1部、および過酸化水素の0.1%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の0.15%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.05%水溶液1部を加え、溶液温度40〜50℃で10時間重合を行った。以後は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A4)98部を得た(収率90%、固形分含量95%)。
比較例3
ヒドロキシエチルセルロースの4%水溶液を使用せず、イオン交換水を140部使用した以外は実施例2と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A5)97部を得た(収率94%、固形分含量97%)。
比較例4
ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの0.02%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の1%水溶液1部、および過酸化水素の0.5%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の0.75%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.01%水溶液1部を使用した以外は実施例2と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A6)98部を得た(収率90%、固形分含量95%)。
実施例3
撹拌機を備えたコルベンにN,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレートのメチルクロライド4級アンモニウム塩の80%水溶液2部(1モル%)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートのメチルクロライド4級アンモニウム塩の70%水溶液102部(49モル%)、アクリルアミドの50%水溶液43部(40モル%)、アクリル酸の80%水溶液7部(10モル%)、ヒドロキシエチルセルロースの4%水溶液75部、さらに系内のモノマーの合計濃度が34%となるようにイオン交換水65部を加え、系内が均一溶液になるまで撹拌した。撹拌下、モノマー水溶液のpH(20℃)をpHメーターで監視しながら硫酸を用いて2.5に調整した。
次に、40℃の恒温槽中で溶液温度を40℃に調整し、系内を窒素(純度99.999%以上)で充分に置換した(気相酸素濃度10ppm以下)。その後、ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの2%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の10%水溶液0.8部、および過酸化水素の0.15%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の0.2%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.05%水溶液1部を加え、溶液温度40〜50℃で10時間重合を行った。以後は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A7)98部を得た(収率90%、固形分含量95%)。
比較例5
ヒドロキシエチルセルロースの4%水溶液を使用せず、イオン交換水を140部使用した以外は実施例3と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A8)97部を得た(収率94%、固形分含量97%)。
比較例6
ラジカル重合用連鎖移動剤としてトリグリコールジチオールの0.02%メタノール溶液0.1部、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の1%水溶液0.8部、および過酸化水素の0.75%水溶液1部、酸化還元剤としてアスコルビン酸の1%水溶液1部、および硫酸第一鉄の0.01%水溶液1部を使用した以外は実施例3と同様にして、体積平均粒子径1,000μmの粉末状の高分子凝集剤(A9)98部を得た(収率90%、固形分含量95%)。
(A1)〜(A9)の組成、コロイド当量値、固有粘度、0.2%水溶液粘度(a)、0.5%塩水溶液粘度(b)、(a)/(b)比、および不溶解分を表1に示す。表1から実施例1〜3はそれぞれ比較例1、3および5に比べて、(a)/(b)比が大きいものの7〜25の範囲内に制御したことで、不溶解分を同量もしくはそれ以下にまで抑制できたことがわかる。一方、比較例2、4および6は(a)/(b)比が25を超え不溶解分が多量に生じたことがわかる。
AAm :アクリルアミド
DAAQ:N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートのメチルクロライド4級アンモ
ニウム塩
DAMQ:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートのメチルクロライド4級アン
モニウム塩
AAc :アクリル酸
実施例4および比較例7、8
(A1)および(A2)、(A3)をそれぞれイオン交換水に溶解して固形分含量0.2%の水溶液とした。M食品工場から採取した汚泥[pH7.1、TS1.4%、有機分65%]200gを500mLのビーカーに採り、(A1)および(A2)、(A3)のそれぞれの水溶液20gを添加(この時の固形分添加量1.42%/TS)し、上記の方法に従ってフロック粒径、フロック強度およびケーキ含水率を評価した。結果を表2に示す。
表2から、実施例4では、比較例7に比べて、大粒径のフロックが形成され、高撹拌下(300rpm)でも一旦形成されたフロックが壊れにくい(フロック強度が強い)こと、および脱水性(脱水ケーキ含水率)において優れた効果を示すことがわかる。
また、比較例8では不溶解分が多いために全く凝集効果を示さないことがわかる。
実施例5および比較例9、10
(A4)および(A5)、(A6)をそれぞれイオン交換水に溶解して固形分含量0.2%の水溶液とした。T下水処理場から採取した汚泥[pH6.8、TS1.7%、有機分68%]200gを500mLのビーカーに採り、(A4)および(A5)、(A6)のそれぞれの水溶液25gを添加(この時の固形分添加量1.47%/TS)し、上記方法に従ってフロック粒径、フロック強度および脱水ケーキ含水率を測定した。結果を表3に示す。
表3から、実施例5では、比較例9に比べて、大粒径のフロックが形成され、高撹拌下(300rpm)でも一旦形成されたフロックが壊れにくい(フロック強度が強い)こと、および脱水性(脱水ケーキ含水率)において優れた効果を示すことがわかる。
また、比較例10では不溶解分が多いために全く凝集効果を示さないことがわかる。
実施例6および比較例11、12
(A7)および(A8)、(A9)をそれぞれイオン交換水に溶解して固形分含量0.2%の水溶液とした。N下水処理場から採取した汚泥[pH6.6、TS2.2%、有機分72%]200gを500mLのビーカーに採り、(A7)および(A8)、(A9)のそれぞれの水溶液25gを添加(この時の固形分添加量1.14%/TS)し、上記方法に従ってフロック粒径、フロック強度および脱水ケーキ含水率を測定した。結果を表4に示す。
表4から、実施例6では、比較例11に比べて、大粒径のフロックが形成され、高撹拌下(300rpm)でも一旦形成されたフロックが壊れにくい(フロック強度が強い)こと、および脱水性(脱水ケーキ含水率)において優れた効果を示すことがわかる。
また、比較例12では不溶解分が多いために全く凝集効果を示さないことがわかる。
本発明の高分子凝集剤は、従来にない高いフロック強度、フロックの粗大化および脱水ケーキの低含水率化を示すことから、汚泥または廃水等の処理で生じた有機性汚泥または無機性汚泥の脱水処理用高分子凝集剤として用いることができ、とくに有機性汚泥の脱水処理用として好適に用いられる。
またその他の用途としては、例えば泥水処理用凝集剤、製紙用薬剤(例えば製紙工業用地合形成助剤、濾水歩留向上剤、濾水性向上剤および紙力増強剤)、原油増産用添加剤(原油の二、三次回収用添加剤)、分散剤、スケール防止剤、凝結剤、脱色剤、増粘剤、帯電防止剤および繊維用処理剤が挙げられ、これらのうち高いフロック強度が得られるとの観点から、とくに製紙用薬剤として好適に用いられる。

Claims (7)

  1. 水溶性モノマー(m)と反応性を有する水溶性ポリマー(B)の存在下、(m)を重合させてなり、0.2%水溶液粘度(a)と0.5%塩水溶液粘度(b)の比(a)/(b)が7〜25であることを特徴とする高分子凝集剤(A)。
  2. 水溶性モノマー(m)と水溶性ポリマー(B)を構成単位とするグラフト(共)重合体からなり、0.2%水溶液粘度(a)と0.5%塩水溶液粘度(b)の比(a)/(b)が7〜25であることを特徴とする高分子凝集剤(A)。
  3. (B)がセルロースエーテルである請求項1または2記載の高分子凝集剤(A)。
  4. (m)の重量に基づく(B)の割合が0.001〜20%である請求項1〜3のいずれか記載の高分子凝集剤(A)。
  5. (a)が70〜1,000(mPa・s)、かつ(b)が5〜100(mPa・s)である請求項1〜4のいずれか記載の高分子凝集剤(A)。
  6. (A)の不溶解分が、30%以下である請求項1〜5のいずれか記載の高分子凝集剤(A)。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の高分子凝集剤を、汚泥または廃水に添加してフロックを形成させた後、固液分離を行うことを特徴とする汚泥または廃水の処理方法。
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