JP2005203647A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

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保夫 小野瀬
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Abstract

【課題】 半導体装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】 半導体基板1にMISFET9を形成し、半導体基板1上に絶縁膜10,11を形成し、絶縁膜10,11にコンタクトホール12を形成する。コンタクトホール12の底部および側壁上を含む絶縁膜11上にチタン膜13を形成し、チタン膜13上に有機金属材料ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜14aを形成する。水素プラズマ処理を行ってから、第1の窒化チタン膜14a上に無機金属材料ガスを用いたCVD法により第2の窒化チタン膜14bを形成し、第2の窒化チタン膜14b上にコンタクトホール12内を埋めるようにタングステン膜15を形成し、CMP法によりタングステン膜15、第2の窒化チタン膜14b、第1の窒化チタン膜14aおよびチタン膜13の不要な部分を除去してコンタクトホール12内にプラグ16を形成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、特に、半導体基板上の絶縁膜の開口部に導体膜を埋め込んだ半導体装置の製造方法および半導体装置に適用して有効な技術に関する。
半導体基板に形成されたMISFETのゲート電極やソース・ドレイン領域と配線層とをタングステンプラグによって電気的に接続する技術が知られている。例えば、半導体基板にMISFETを形成した後、半導体基板上に層間絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜に半導体基板の主面の一部を露出するコンタクトホールを形成し、コンタクトホールの内壁および底部を含む層間絶縁膜上にバリア膜としてチタン膜および窒化チタン膜を形成し、チタン膜および窒化チタン膜上にコンタクトホールを埋めるようにタングステン膜を形成し、CMP法によって層間絶縁膜上の不要なタングステン膜、窒化チタン膜およびチタン膜を除去して、タングステンプラグを形成する。その後、タングステンプラグが埋め込まれた層間絶縁膜上に配線層が形成される。
特開2000−36473号公報には、接続孔または接続溝を含む半導体基板上に、化学的気相成長法によりチタンおよびハロゲン元素を含む有機金属原料ガスを使用して、窒化チタン膜を成膜した後、同窒化チタン膜を所望の形状にパターニングし、次に同窒化チタン膜上に導電性材料からなる配線を形成する技術が記載されている(特許文献1参照)。
特開2000−36473号公報
本発明者の検討によれば、次のような問題があることを見出した。
タングステンプラグのバリア膜としてチタン膜と窒化チタン膜の積層膜を用いることで、タングステン膜成膜時に使用される六フッ化タングステン(WF6)ガスとチタン膜とが反応してフッ化物を生成するのを防止することができる。この窒化チタン膜を有機金属原料ガスを使用して成膜した場合、吸湿しやすい窒化チタン膜が形成されるので、タングステン膜形成までの放置時間が長いと窒化チタン膜が吸湿してしまい、窒化チタン膜上にタングステン膜を形成したときにタングステン膜によるコンタクトホールの埋込み性が低下してコンタクトホールがタングステン膜で完全には埋まらない可能性がある。これは、形成されたタングステンプラグおよびそれを有する半導体装置の信頼性を低下させる。窒化チタン膜の吸湿を防止するために、窒化チタン膜の成膜後、比較的短時間でタングステン膜の成膜工程に移行するようにすると、半導体装置の製造工程の管理が難しくなる。また、窒化チタン膜を有機金属原料ガスを使用して成膜した場合、窒化チタン膜のコンタクトホール内のステップカバレッジ性が低くなって窒化チタン膜からチタン膜が部分的に露出し、タングステン膜成膜時に六フッ化タングステン(WF6)ガスがチタン膜の露出部分と反応してフッ化物を生成してしまう可能性がある。これは、半導体装置の信頼性を低下させる。
本発明の目的は、半導体装置の信頼性を向上させることができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、半導体基板上の絶縁膜の開口部の底部および側壁上を含む絶縁膜上にチタン膜を形成し、チタン膜上に有機金属材料ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜を形成し、第1の窒化チタン膜上に無機金属材料ガスを用いたCVD法により第2の窒化チタン膜を形成し、第2の窒化チタン膜上に開口部内を埋めるように導体膜を形成するものである。
また、本発明は、半導体基板上の絶縁膜の開口部の底部および側壁上にチタン膜、炭素を含有する第1の窒化チタン膜および塩素を含有する第2の窒化チタン膜が順に形成され、第2の窒化チタン膜上に開口部内を埋めるように導体膜が形成されたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
半導体基板上の絶縁膜の開口部の底部および側壁上を含む絶縁膜上にチタン膜を形成し、チタン膜上に有機金属材料ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜を形成し、第1の窒化チタン膜上に無機金属材料ガスを用いたCVD法により第2の窒化チタン膜を形成し、第2の窒化チタン膜上に開口部内を埋めるように導体膜を形成することにより、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、半導体基板上の絶縁膜の開口部の底部および側壁上にチタン膜、炭素を含有する第1の窒化チタン膜および塩素を含有する第2の窒化チタン膜が順に形成され、第2の窒化チタン膜上に開口部内を埋めるように導体膜が形成されたことにより、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見易くするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
本実施の形態の半導体装置およびその製造工程を図面を参照して説明する。図1〜図10は、本発明の一実施の形態である半導体装置、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)、の製造工程中の要部断面図である。
図1に示されるように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなる半導体基板(半導体ウエハ)1を準備し、半導体基板1の主面に素子分離領域2を形成する。素子分離領域2は酸化シリコンなどからなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより形成される。
次に、半導体基板1のnチャネル型MISFETを形成する領域にp型ウエル3を形成する。p型ウエル3は、例えばホウ素(B)などのp型の不純物をイオン注入することなどによって形成される。
次に、p型ウエル3の表面にゲート絶縁膜4を形成する。ゲート絶縁膜4は、例えば薄い酸化シリコン膜などからなり、例えば熱酸化法などによって形成することができる。
次に、p型ウエル3のゲート絶縁膜4上にゲート電極5を形成する。例えば、半導体基板1上に多結晶シリコン膜を形成し、その多結晶シリコン膜にリン(P)などのn型の不純物をイオン注入して低抵抗のn型半導体膜とし、その多結晶シリコン膜をドライエッチングによってパターニングすることにより、n型の不純物を導入した多結晶シリコン膜からなるゲート電極5を形成することができる。
次に、図2に示されるように、p型ウエル3のゲート電極5の両側の領域にリン(P)またはヒ素(As)などのn型の不純物をイオン注入することにより、(一対の)n-型半導体領域6を形成する。
次に、ゲート電極5の側壁上に、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコンあるいはそれらの積層膜などからなる側壁スペーサまたはサイドウォール7を形成する。サイドウォール7は、例えば、半導体基板1上に酸化シリコン膜(または窒化シリコン膜あるいはそれらの積層膜)を堆積し、この酸化シリコン膜(または窒化シリコン膜あるいはそれらの積層膜)を異方性エッチングすることによって形成することができる。
サイドウォール7の形成後、(一対の)n+型半導体領域8(ソース、ドレイン)が、例えば、p型ウエル3のゲート電極5およびサイドウォール7の両側の領域にリン(P)またはヒ素(As)などのn型の不純物をイオン注入することにより形成される。イオン注入後、導入した不純物の活性化のためのアニール処理(熱処理)を行うこともできる。n+型半導体領域8は、n-型半導体領域6よりも不純物濃度が高い。これにより、nチャネル型MISFETのソースまたはドレインとして機能するn型の半導体領域(不純物拡散層)が、n+型半導体領域8およびn-型半導体領域6により形成される。
次に、ゲート電極5およびn+型半導体領域8の表面を露出させ、例えばコバルト(Co)膜を堆積して熱処理することによって、ゲート電極5とn+型半導体領域8との表面に、それぞれシリサイド膜(コバルトシリサイド膜、高融点金属シリサイド膜、例えばCoSi2膜)5aおよびシリサイド膜(コバルトシリサイド膜、高融点金属シリサイド膜、例えばCoSi2膜)8aを形成する。これにより、n+型半導体領域8の拡散抵抗と、コンタクト抵抗とを低抵抗化することができる。その後、未反応のコバルト膜は除去する。
このようにして、p型ウエル3にnチャネル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)9が形成される。なお、n型とp型の導電型を逆にして、pチャネル型のMISFETを形成することもできる。
次に、図3に示されるように、半導体基板1上に窒化シリコン(Sixy)膜などからなる絶縁膜10を形成する。すなわち、ゲート電極5を覆うように、シリサイド膜5a,8a上を含む半導体基板1上に絶縁膜10を形成する。それから、絶縁膜10上に、例えば酸化シリコンなどからなる絶縁膜(層間絶縁膜)11を形成する。絶縁膜11は絶縁膜10よりも相対的に厚く、層間絶縁膜として機能することができる。
次に、図4に示されるように、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁膜11上に形成したフォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクとして、絶縁膜11および絶縁膜10を順次ドライエッチングすることにより、n+型半導体領域(ソース、ドレイン)8の上部などにコンタクトホール(開口部)12を形成する。コンタクトホール12の底部では、半導体基板1の主面の一部、例えばn+型半導体領域8(の表面上のシリサイド膜8a)の一部、やゲート電極5(の表面上のシリサイド膜5a)の一部などが露出される。なお、図4の断面図においては、n+型半導体領域8(の表面上のシリサイド膜8a)の一部がコンタクトホール12の底部で露出しているが、図示しない領域(断面)において、ゲート電極5上にもコンタクトホール12が形成され、ゲート電極5(の表面上のシリサイド膜5a)の一部がそのコンタクトホール12の底部で露出する。
次に、図5に示されるように、コンタクトホール(開口部)12の側壁および底部上を含む絶縁膜11上にバリア膜としてチタン膜13を形成する。チタン膜13は、例えばアルゴン(Ar)ガスおよびチタン(Ti)ターゲットなどを用いたスパッタリング法により形成することができる。また、例えば四塩化チタン(TiCl4)ガスとアルゴン(Ar)ガスと水素(H2)ガスとの混合ガスなどを用いたCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法により、チタン膜13を形成することもできる。チタン膜13の成膜温度は、上記スパッタリング法の場合は例えば0〜300℃程度であり、上記CVD法の場合は例えば500〜650℃程度である。チタン膜13を形成することで、チタン膜13とコンタクトホール12底部で露出するシリサイド膜5a,8aとの接触抵抗を低下させることができ、後で形成されるプラグ16とn+型半導体領域8またはゲート電極5との間のコンタクト抵抗をより低減することが可能になる。
次に、図6に示されるように、チタン膜13上に、第1の窒化チタン膜14aを形成する。第1の窒化チタン膜14aは、成膜ガス(原料ガス、ソースガス)として有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成される。この有機金属材料ガスは、チタン(Ti)元素と炭素(C)元素とを含む有機金属材料ガスであり、例えばTDEAT(Tetrakis-Diethlamino-Titanium:テトラキス・デエチルアミノ・チタン)ガスやTDMAT(Tetrakis-Dimethlamino-Titanium:テトラキス・デメチルアミノ・チタン)ガスなどを用いることができる。第1の窒化チタン膜14a形成のための成膜ガスは、上記有機金属材料ガスを含んでいれば、他のガスを含むこともできる。例えば上記TDMATガスと窒素(N2)ガスとの混合ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜14aを形成することができる。第1の窒化チタン膜14aの成膜温度は、例えば400〜450℃程度である。第1の窒化チタン膜14aは有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成され、第1の窒化チタン膜14a中にはこの有機金属材料中の炭素(C)が混入するので、第1の窒化チタン膜14aは炭素(C)を含有する窒化チタン膜である。
第1の窒化チタン膜14aの膜厚は、例えば5nm〜15nm程度であればより好ましい。また、第1の窒化チタン膜14aを、有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された複数の窒化チタン膜の積層膜により構成することもできる。
第1の窒化チタン膜14aの堆積後、後述する第2の窒化チタン膜14bの形成前に、半導体基板1に対してプラズマ処理を行うことが好ましい。このプラズマ処理としては、水素(H2)プラズマ処理を行う。なお、本実施の形態における水素(H2)プラズマ処理は、水素プラズマを含んでいれば、他のガス種のプラズマ(例えば窒素プラズマ)を含むこともできる。例えば、水素(H2)と窒素(N2)とを用いたプラズマ処理を行うことができる。プラズマ処理時の半導体基板1の温度は例えば400〜450℃程度である。このプラズマ処理により、第1の窒化チタン膜の結晶化を促進し、第1の窒化チタン膜14aの比抵抗を低下させることができる。
次に、図7に示されるように、第1の窒化チタン膜14a上に第2の窒化チタン膜14bを形成する。第2の窒化チタン膜14bは、成膜ガス(原料ガス、ソースガス)として無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成される。この無機金属材料ガスは、チタン(Ti)元素を含み炭素(C)元素を含まない無機金属材料ガスである。例えば四塩化チタン(TiCl4)などのチタン(Ti)元素および塩素(Cl)元素を含み炭素(C)元素を含まない無機金属材料ガスを用いることができる。第2の窒化チタン膜14b形成のための成膜ガスは、上記無機金属材料ガスを含んでいれば、他のガスを含むこともできる。例えば上記四塩化チタン(TiCl4)ガスと窒素(N2)ガスとアンモニア(NH3)ガスとの混合ガスを用いたCVD法により第2の窒化チタン膜14bを形成することができる。第2の窒化チタン膜14bの成膜温度は、例えば500〜650℃程度である。第2の窒化チタン膜14bは、成膜用の無機金属材料ガスとして、チタン(Ti)元素と塩素(Cl)元素とを含み炭素(C)元素を含まない無機金属材料ガス(例えば四塩化チタン(TiCl4)ガス)を用いたCVD法により形成することが好ましく、第2の窒化チタン膜14b中にはこの無機金属材料ガス中の塩素(Cl)が混入するので、第2の窒化チタン膜14bは塩素(Cl)を含有する窒化チタン膜である。第2の窒化チタン膜14bの膜厚は、例えば5nm〜15nm程度であればより好ましい。また、第2の窒化チタン膜14bを、無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された複数の窒化チタン膜の積層膜により構成することもできる。
次に、図8に示されるように、第2の窒化チタン膜14b上に、コンタクトホール(開口部)12を埋めるようにタングステン(W)膜15を形成する。タングステン膜15は、例えばCVD法により形成される。例えば、六フッ化タングステン(WF6)ガスとモノシラン(SiH4)ガスと水素(H2)ガスとアルゴン(Ar)ガスと窒素(N2)ガスとの混合ガスを用いたCVD法によりタングステン膜15を形成することができる。タングステン膜15の成膜温度は、例えば300〜500℃程度である。
次に、図9に示されるように、絶縁膜11上の不要なタングステン膜15、第2の窒化チタン膜14b、第1の窒化チタン膜14aおよびチタン膜13をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法またはエッチバック法などによって除去して絶縁膜11の上面を露出させ、コンタクトホール12内にチタン膜13、第1の窒化チタン膜14a、第2の窒化チタン膜14bおよびタングステン膜15を残すことによって、コンタクトホール12に埋め込まれたプラグ(タングステンプラグ)16を形成する。プラグ16は、コンタクトホール12の底部および側壁上に順に形成されたチタン膜13と、チタン膜13上に形成された第1の窒化チタン膜14aと、第1の窒化チタン膜14a上に形成された第2の窒化チタン膜14bと、第2の窒化チタン膜14b上にコンタクトホール12内を埋めるように形成されているタングステン膜15とからなる。プラグ16は、n+型半導体領域8またはゲート電極5と電気的に接続している。
次に、図10に示されるように、プラグ16が埋め込まれた絶縁膜11上に、第1層配線として配線17を形成する。例えば、チタン膜17a、窒化チタン膜17b、アルミニウム膜17c、チタン膜17dおよび窒化チタン膜17eをスパッタリング法などによって順に形成し、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法などを用いてパターン化することで、配線17を形成することができる。アルミニウム膜17cは、アルミニウム(Al)単体またはアルミニウム合金などのアルミニウムを主成分とする導電体膜である。配線17はプラグ16を介して、nチャネル型のMISFET9のソースまたはドレイン用のn+型半導体領域8やゲート電極5などと電気的に接続されている。配線17は、アルミニウム配線に限定されず種々変更可能であり、例えばタングステン配線により形成しても良い。
次に、絶縁膜11上に、配線17を覆うように、絶縁膜18が形成される。その後、配線17に電気的に接続される第2層配線などが形成されるが、ここではその説明は省略する。第2層配線以降はダマシン法により形成した埋込銅配線とすることもできる。
本実施の形態では、プラグ16のバリア膜として、チタン膜13、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bを順に形成している。チタン膜13を形成することで、プラグ16とコンタクトホール12底部で露出するシリサイド膜5a,8aとの間の接触抵抗を低下させることができる。また、チタン膜13を形成することで、プラグ16と絶縁膜10,11やシリサイド膜5a,8aとの間の密着性なども向上することができる。
本実施の形態とは異なり、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bを省略してチタン膜13上にタングステン膜15を形成した場合、タングステン膜15の成膜に使用される六フッ化タングステン(WF6)ガスとチタン膜13とが反応してフッ化物(例えばフッ化チタン)が生成され、半導体装置の信頼性を低下させる可能性がある。
このため、チタン膜13上に窒化チタン膜(第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14b)を形成し、その窒化チタン膜上にタングステン膜15を形成することで、タングステン膜15の成膜時に使用される六フッ化タングステン(WF6)ガスがチタン膜13と反応するのを防止してフッ化物の生成を防止し、半導体装置の信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態とは異なり、第2の窒化チタン膜14bを省略することも考えられるが、この場合、次のような問題が生じてしまう。無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された第2の窒化チタン膜14bに比較して、有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された第1の窒化チタン膜14aは吸湿しやすい傾向にある。このため、第2の窒化チタン膜14bを省略すると、第1の窒化チタン膜14a形成後タングステン膜15形成までの放置時間が長いと、第1の窒化チタン膜14aが吸湿してしまい、第1の窒化チタン膜14a上にタングステン膜15を形成したときに、タングステン膜15によるコンタクトホール12の埋込み性が低下してコンタクトホール12がタングステン膜15で完全には埋まらない可能性がある。また、無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成した第2の窒化チタン膜14bに比較して、有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成した第1の窒化チタン膜14aは膜質が相対的に低く、コンタクトホール12内のカバレッジ性(ステップカバレッジ性)が相対的に低い傾向にある。このため、第1の窒化チタン膜14aからチタン膜13が部分的に露出している可能性があり、第2の窒化チタン膜14bを省略して第1の窒化チタン膜14a上にタングステン膜15を形成すると、タングステン膜15成膜用の六フッ化タングステン(WF6)ガスがチタン膜13の露出部分と反応してフッ化物を生成してしまう可能性がある。
また、本実施の形態とは異なり、第1の窒化チタン膜14aを省略することも考えられるが、この場合、接合リーク電流が増大するという問題が生じてしまう。例えば、プラグ16に接続するn+型半導体領域8のリーク電流が増大してしまい、半導体装置の電気的特性が低下する可能性がある。
また、本実施の形態とは異なり、第1の窒化チタン膜14aと第2の窒化チタン膜14bの成膜順序を入れ換えてチタン膜13、第2の窒化チタン膜14bおよび第1の窒化チタン膜14aの順にバリア膜を形成することも考えられるが、この場合、第2の窒化チタン膜14b上に第1の窒化チタン膜14aを形成した後、タングステン膜15形成までの放置時間が長いと第1の窒化チタン膜14aが吸湿してしまい、第1の窒化チタン膜14a上にタングステン膜15を形成する際にタングステン膜15によるコンタクトホール12の埋込み性が低下する可能性がある。また、プラグ16に接続するn+型半導体領域8のリーク電流が増大する可能性もある。
それに対して、本実施の形態では、プラグ16のバリア膜として、チタン膜13、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bの積層膜を用いており、チタン膜13上に有機金属材料ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜14aを形成し、第1の窒化チタン膜14a上に無機金属材料ガスを用いたCVD法により第2の窒化チタン膜14bを形成している。
本実施の形態では、チタン膜13上に有機金属材料ガスを用いたCVD法により第1の窒化チタン膜14aを形成しているので、接合リーク電流を低下させることができる。例えば、プラグ16に接続するn+型半導体領域8のリーク電流を低下させることができる。従って、半導体装置の信頼性を向上し、半導体装置の電気的特性を向上することができる。
更に、本実施の形態では、第1の窒化チタン膜14a上に、第1の窒化チタン膜14aよりもカバレッジ性(ステップカバレッジ性)に優れた第2の窒化チタン膜14bを、無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成しているので、たとえ第1の窒化チタン膜14aのカバレッジが悪くて第1の窒化チタン膜14aからチタン膜13が部分的に露出していたとしても、チタン膜13の露出部分を第2の窒化チタン膜14bによって確実に覆うことができ、第2の窒化チタン膜14b上にタングステン膜15を形成したときに、タングステン膜15成膜用の六フッ化タングステン(WF6)ガスがチタン膜13と反応してフッ化物を生成してしまうのを確実に防止することができる。従って、半導体装置の信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態では、第1の窒化チタン膜14a上に、第1の窒化チタン膜14aよりも吸湿性が低い第2の窒化チタン膜14bを、無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成しているので、たとえ第2の窒化チタン膜14bを形成した後、タングステン膜15成膜工程までの放置時間が長かったとしても、第2の窒化チタン膜14bおよびその下の第1の窒化チタン膜14aが吸湿してしまうのを防止でき、第2の窒化チタン膜14b上にタングステン膜15を形成したときにタングステン膜15によるコンタクトホール12の埋込み性が低下するのを防止することができる。このため、コンタクトホール12をタングステン膜15で完全に埋めることができ、信頼性の高いプラグ16を形成することができる。従って、半導体装置の信頼性を向上することができる。また、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bの成膜後、タングステン膜15の成膜工程までの間、比較的長時間放置しておくことが可能になるので、半導体装置の製造が容易になり、また製造工程の管理が容易になる。
また、第1の窒化チタン膜14aの膜厚は、5nm〜15nm程度であればより好ましく、第2の窒化チタン膜14bの膜厚は、5nm〜15nm程度であればより好ましい。これにより、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bを順に積層したことによる上記のような効果をより確実に得ることができる。
また、本実施の形態では、バリア膜としてチタン膜13、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bを用いたプラグ16は、配線(第1層配線)17の形成前に形成している。無機金属材料ガスを用いたCVD法による第2の窒化チタン膜14bの成膜工程は比較的高い温度(例えば500〜650℃程度)で行われるが、配線17よりも前に形成するプラグ16のバリア膜をチタン膜13、第1の窒化チタン膜14aおよび第2の窒化チタン膜14bの積層膜にしているので、比較的高温となる第2の窒化チタン膜14bの成膜工程中に配線17のアルミニウム膜17cが溶融するのを確実に防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
前記実施の形態では、MISFETを有する半導体装置について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、半導体基板上の絶縁膜の開口部に導体を埋め込んだ種々の半導体装置に適用することができる。
本発明は、半導体基板上の絶縁膜の開口部に導体膜を埋め込んだ半導体装置の製造方法および半導体装置に適用して有効である。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図1に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 p型ウエル
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
5a シリサイド膜
6 n-型半導体領域
7 サイドウォール
8 n+型半導体領域
8a シリサイド膜
9 MISFET
10 絶縁膜
11 絶縁膜
12 コンタクトホール
13 チタン膜
14a 第1の窒化チタン膜
14b 第2の窒化チタン膜
15 タングステン膜
16 プラグ
17 配線
17a チタン膜
17b 窒化チタン膜
17c アルミニウム膜
17d チタン膜
17e 窒化チタン膜
18 絶縁膜

Claims (8)

  1. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記絶縁膜に開口部を形成する工程、
    (d)前記開口部の底部および側壁上を含む前記絶縁膜上にチタン膜を形成する工程、
    (e)有機金属材料ガスを用いたCVD法により、前記チタン膜上に第1の窒化チタン膜を形成する工程、
    (f)無機金属材料ガスを用いたCVD法により、前記第1の窒化チタン膜上に第2の窒化チタン膜を形成する工程、
    (g)前記第2の窒化チタン膜上に前記開口部内を埋めるように導体膜を形成する工程。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記導体膜はタングステンからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程で用いられる前記有機金属材料ガスは、TDEATガスまたはTDMATガスであり、
    前記(f)工程で用いられる前記無機金属材料ガスは、四塩化チタンガスであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程後で前記(f)工程前に、水素プラズマ処理を行う工程を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に形成された開口部と、
    前記開口部の底部および側壁上に形成されたチタン膜と、
    前記チタン膜上に形成された、炭素を含有する第1の窒化チタン膜と、
    前記第1の窒化チタン膜上に形成された、塩素を含有する第2の窒化チタン膜と、
    前記第2の窒化チタン膜上に前記開口部内を埋めるように形成された導体膜と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記導体膜はタングステンからなることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第1の窒化チタン膜の膜厚は5〜15nmであり、
    前記第2の窒化チタン膜の膜厚は5〜15nmであることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第1の窒化チタン膜は、チタン元素および炭素元素を含む有機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された膜であり、
    前記第2の窒化チタン膜は、チタン元素および塩素元素を含む無機金属材料ガスを用いたCVD法により形成された膜であることを特徴とする半導体装置。
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