JP2005203420A - 電子回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを上昇させることなく、実装密度の向上およびノイズレベルの低減を可能にするバイパスコンデンサが実装される電子回路基板を提供することを目的とする。
【解決手段】実装される電子部品20の電源端子21aが直接接続されるランド4aが形成された上層4と、導体パターン6bが形成された内層6と、実装されるバイパスコンデンサ30の電源端子31aが直接接続されるランド7aが形成された下層7と、を備える電子回路基板10において、上層4のランド4aと該ランド4aの下方に位置する内層4の導体パターン6bとの間に渡ってビア11が垂設され、上層4のランド4aと下層7のランド7aとがビア11を介して電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品が実装される電子回路基板に関し、特に電子部品が実装される面とは異なる面にバイパスコンデンサが実装される多層電子回路基板に関するものである。
電子部品を実装した電子回路基板内では様々なノイズが発生しており、このノイズは電子回路動作に影響を及ぼし、電子回路が誤動作を起こす要因になっている。そこで、電子回路設計時に基板内ノイズ防止対策としてIC(Integrated Circuit)の近傍にバイパスコンデンサを挿入した回路を作成することが大変有効であり、よく利用されている。このバイパスコンデンサは、ICの電源端子とグランド端子との間に挿入され、ICのスイッチング動作に伴って発生する電源電圧の高周波数変動を蓄えた電荷で吸収し、電源電圧を安定化させて電圧変動を吸収し、ICのグランド端子へ高周波成分を帰還させて高周波ノイズをIC周辺に閉じ込める役割を果たす。このため、パッケージの2方向に外部端子が存在するSOP(Small Outline Package)タイプや、パッケージの4方向に外部端子が存在するQFP(Quad Flat Package)タイプのIC等では、バイパスコンデンサが積極的に利用されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年は、ICチップの外形寸法とほぼ同寸法の外形寸法の小型パッケージであるCSP(Chip Size Package)タイプのICが用いられ、特にICの外部端子数の増加に伴って、金属ボールをICの裏面に規則的に配置して端子を形成したBGA(Ball Grid Array)タイプなど端子を裏面に多数配置したICが増加している。このようなICの場合、端子が密集して配置され端子間のスペースが狭いため、ICの電源端子の近傍にバイパスコンデンサを実装することや、内側に配置された端子からICの領域外に配線パターンを引き出すことは困難である。
さらに、バイパスコンデンサは、外部電源に接続される外部電源用導体パターン及びICの電源端子との接続順序が「外部電源用導体パターン」−「バイパスコンデンサの電源端子」−「ICの電源端子」の場合、バイパスコンデンサを通過する信号周波数範囲が最も広くなり、多くの不要なノイズを低減できることが知られている。このように接続するためには、図5に示すように、電子回路基板100の配線層を多層とすることが不可欠となり、上層にBGAタイプのIC110を、下層にバイパスコンデンサ120をそれぞれ実装し、ビア101,102,103を介してIC110の電源端子111をバイパスコンデンサ120に電気的に接続する構成が用いられる。具体的には、外部電源用導体パターン105とは分離して設けられた電源端子用導体パターン106とIC110の電源端子111用のランド104とをビア101により、電源端子用導体パターン106とバイパスコンデン120を実装する下層とをビア102により、外部電源用導体パターン105とバイパスコンデン120を実装する下層とをビア103により、それぞれ接続している。さらに、IC110を実装する上層において、ランド104とビア101とを導体ワイヤ107により、バイパスコンデンサ120を実装する下層において、バイパスコンデンサ120の電源端子121用のランド108とビア102,103とを導体ワイヤ109により、それぞれ電気的に接続している。
特開2002−57418号公報
しかしながら、BGAタイプのIC110を実装する電子回路基板100を上記のように構成することにより、ランド104の近傍にビア101が形成されるため、ランド104の近傍に配線パターンを配置することが困難になる。また、バイパスコンデンサ120を実装する下層とランド104とを電気的に接続するためのビア101,102は電子回路基板100の表裏を貫いて形成されるため、このビア101,102が形成された部分における上層および内層には配線パターンを形成することができなくなる。これらによって、配線パターン設計の自由度が低くなり実装密度が低下する問題があった。さらに、ランド104とビア101とは導体ワイヤ107で接続されているので、リードインピーダンスが高かった。また、配線パターンを配置する領域が制限されることに伴って電子回路基板100の上層や内層における配線パターンを細くすると、導体面積が少なくなりインダクタンス成分が大きくなるので、インピーダンスが高くなる。これらのため、ノイズレベルが上昇し、IC110の動作が不安定になり誤動作を起こすなど、EMI(Electro Magnetic Interference:電磁波妨害)が悪化するという問題があった。
実装密度を向上させることができるとともに、ノイズレベルを低減する対策として配線パターンの面積を広くするために、電子回路基板の配線層の層数やブラインドビアを増やしたり、基板の表面に現われない埋め込みビアを使うことができるが、これらは製造コストが上昇するという問題が生じる。また、ノイズレベルを低減する対策として、バイパスコンデンサを増やすことができるが、ビアの個数が増えることになり、実装密度が低下する問題が生じる。
また、電子回路基板100に対して内層における配線パターン設計の自由度を増し実装密度を向上させるために、図6に示すように、電子回路基板100´におけるバイパスコンデンサ120とIC110の電源端子111及び外部電源用導体パターン105´とを「外部電源用導体パターン105´」−「バイパスコンデンサ120の電源端子121」および「外部電源用導体パターン105´」−「IC110の電源端子111」と接続することがある。しかしながら、このような接続においては、IC110が外部電源からの電圧変動の受け易くなるとともに、スイッチング電流がIC110からバイパスコンデンサ120を経由せずに外部電源に漏れることにより、バイパスコンデンサ120を通過する信号周波数範囲が狭くなって、IC110の電源端子111に発生する高周波電流が外部電源用導体パターン105´から基板100´全体に伝搬して生じる不要なノイズを十分に低減できないという問題が生じる。
本発明は、上記した事情や問題に鑑みてなされたものであり、製造コストを上昇させることなく、実装密度の向上およびノイズレベルの低減を可能にするバイパスコンデンサが実装される電子回路基板を提供することを目的とする。
当該目的を達成するために、請求項1に記載の電子回路基板は、実装される電子部品の電源端子が直接接続されるランドが形成された上層と、導体パターンが形成された内層と、実装されるバイパスコンデンサの電源端子が直接接続されるランドが形成された下層と、を備える電子回路基板において、前記上層のランドと該ランドの下方に位置する前記内層の導体パターンとの間に渡ってビアが垂設され、前記上層のランドと前記下層のランドとが前記ビアを介して電気的に接続されていることを特徴としている。
請求項2に記載の電子回路基板は、実装される電子部品の電源端子が直接接続されるランドが形成された上層と、実装されるバイパスコンデンサの電源端子が直接接続されるランドが形成された下層と、を備える電子回路基板において、前記上層のランドと前記下層との間に渡ってビアが垂設され、前記上層のランドと前記下層のランドとが前記ビアを介して電気的に接続されていることを特徴としている。
請求項3に記載の電子回路基板は、請求項1又は2に記載の電子回路基板において、前記バイパスコンデンサは、複数のバイパスコンデンサをアレイ状に並べて一体化したアレイ型バイパスコンデンサであることを特徴としている。
請求項1に記載の電子回路基板によれば、電子部品の電源端子が直接接続されるランドと該ランドの下方に位置する内層の導体パターンとの間に渡ってビアが垂設されているので、ビアを前記ランドの近傍に形成する必要がなくなる。これにより、該ランドが形成された上層において導体パターン設計の自由度が増すので、実装密度を向上することが可能になるとともに、導体パターン領域面積を増加させてインピーダンスを低下させノイズレベルを低減することが可能になりEMI的に有利になる。さらに、前記ランドからビアに導体ワイヤなどにて接続する必要がなくなるので、リードインダクタンスが非常に低くなり、ノイズレベルを低減することができる。
請求項2に記載の電子回路基板によれば、電子部品の電源端子が直接接続されるランドと下層との間に渡ってビアが垂設されているので、ビアを前記ランドの近傍に形成する必要がなくなる。これにより、該ランドが形成された上層において導体パターン設計の自由度が増すので、実装密度を向上することが可能になるとともに、導体パターン領域面積を増加させてインピーダンスを低下させノイズレベルを低減することが可能になりEMI的に有利になる。さらに、前記ランドからビアに導体ワイヤなどにて接続する必要がなくなるので、リードインダクタンスが非常に低くなり、ノイズレベルを低減することができる。また、ビアは前記ランドから下層まで垂設されているので、その間を最短接続することができ、インピーダンスを低下させノイズレベルを低減することが可能になる。
請求項3に記載の電子回路基板によれば、バイパスコンデンサとしてアレイ型バイパスコンデンサを用いるので、複数のバイパスコンデンサをそれぞれ別々に電子回路基板に実装する場合に必要な総面積に比べて、実装に必要な面積が小さくなるので、バイパスコンデンサを実装する下層に導体面積を増やすことが可能になり、インピーダンスを低下させノイズレベルを低減でき、EMI的に有利になる。さらに、ダンピング抵抗を電子部品の電源端子のより近傍に配置することが可能になり、さらにノイズレベルを低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る電子回路基板について図面に基づいて説明する。該電子回路基板10は、図1に断面図を模式的に示すように、電子部品としてBGA(Ball Grid Array)タイプのIC(Integrated Circuit)20を実装し、反対面にバイパスコンデンサ30を実装する多層プリント配線基板である。BGAタイプのIC20は、セラミックまたはプラスチックのプリント配線基板にICチップを搭載、封止し、そのプリント配線基板の裏面に、外部端子となる多数の金属ボール21を格子状に配置した表面実装型パッケージのICである。バイパスコンデンサ30は、セラミックコンデンサ、タンタル電界コンデンサなどの種類があり、めっきにより外部電極を両端部に形成して外部端子31を設けたチップ状の表面実装タイプのコンデンサを用いる。
電子回路基板10は、3枚のセラミック基板1,2,3を重ね合わせて構成されている。電子回路基板10の上面(セラミック基板1の上面)、各セラミック基板1,2,3の間に位置する面、及び電子回路基板10の下面(セラミック基板3の下面)には、それぞれ所定の導体パターンからなる配線層4,5,6,7が形成されている。電子回路基板10の上面の配線層である上層4には、BGAタイプのIC20の底面に格子状に配置された外部端子である各金属ボール21に接続されるように、銅箔からなる外形同一の円形の導体パターンが格子状に配置されたランド4a,4b,4cが設けられている。ランド4aはIC20の電源端子としての金属ボール21aが直接接続される電源端子用ランドであり、ランド4bはIC20のグランド端子としての金属ボール21bが直接接続されるグランド端子用ランドであり、ランド4cはIC20の電源端子及びグランド端子以外の入出力信号端子としての金属ボール21cが直接接続される入出力信号端子用ランドである。上層4には、IC20以外の図示しない各種電子部品等に電気接続するために、銅箔からなる導体パターンが形成された配線パターン4zも設けられている。
セラミック基板1とセラミック基板2との間には、銅箔によりほぼ全面に渡って導体パターンを設けたグランド層(GND層)5が内層として形成されている。セラミック基板2とセラミック基板3との間には、所要の形状の銅箔からなる導体パターンを設けた電源層6が内層として形成されている。電源層6は、図示しない外部電源が接続される外部電源用導体パターン6aと、IC20の電源端子21aに電気的に接続されるための電源端子用導体パターン6bとを備えている。ここで、外部電源用導体パターン6aと電源端子用導体パターン6bとは非接続であり、電源層6において電気的に分離されている。電源層6は、図示しない各種電子部品等やビアに電気接続するための配線パターン6zも備えている。電子回路基板10の下面の配線層である外層としての下層7には、バイパスコンデンサ30の電源端子としての外部端子31aが直接接続されるランドを含むバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7aと、バイパスコンデンサ30のグランド端子としての外部端子31bが直接接続されるランドを含むバイパスコンデンサグランド端子用導体パターン7bとが銅箔からなる導体パターンとしてそれぞれ設けられている。下層7には、バイパスコンデンサ30以外の図示しない各種電子部品等やビアに電気接続するために、銅箔からなる導体パターンが形成された配線パターン7zも設けられている。
IC20の電源端子21aが直接接続されるIC電源端子用ランド4aと、電源層6のIC電源端子用導体パターン6bとの間に渡って、第1及び第2のセラミック基板1,2を貫通して、層間接続用のビア(ビアホール)11が垂設されている。このビア11は、IC電源端子用ランド4aに直接接続され電源端子用導体パターン6bまで、グランド層5と電気的に接続されることなく形成されている。電源層6の電源端子用導体パターン6bとバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7aとの間に渡って、第3のセラミック基板3を貫通して、層間接続用のビア12が垂設されている。電源層6の外部電源用導体パターン6aとバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7aとの間に渡って、第3のセラミック基板3を貫通して、層間接続用のビア13が垂設されている。IC20のグランド端子21bが直接接続されるICグランド端子用ランド4bと、グランド層5との間に渡って、第1のセラミック基板1を貫通して、層間接続用のビア14が垂設されている。また、グランド層5とバイパスコンデンサグランド端子用導体パターン7bとの間に渡って、第2及び第3のセラミック基板2,3を貫通して、層間接続用のビア15が垂設されている。さらに、入出力信号端子用ランド4c、配線パターン4z、グランド層5及び配線パターン6zを所定の電気的接続を行なうように、ビア16が垂設されている。なお、ビア12又はビア13はバイパスコンデンサ30の電源端子31aに直接接続されるランドに、ビア15はバイパスコンデンサ30のグランド端子31bに直接接続されるランドに、それぞれ直接接続されてもよい。
ビア11〜16は、それぞれが貫通するセラミック基板1,2,3に貫通孔を垂直に設け、その中にAg,Ag/Pd,Cu,Au等の導電ペーストをスクリーン印刷等により充填した後に焼成して形成する。ビア11の直径はIC電源端子用ランド4aのなす円形の外径よりも小さくするとともに、ビア11のセラミック基板1の上端面における円形端面の中心と、IC電源端子用ランド4aのなす円形底面の中心とを略一致させて、ビア11はIC電源端子用ランド4aの下面に直接接続されて形成される。これにより、垂直視において、IC電源端子用ランド4aのなす円形に外周の内部に、ビア11のセラミック基板1の上端面における円形端面が位置することになる。同様に、ビア14はICグランド端子用ランド4bの下面に直接接続されて形成される。
このように構成された電子回路基板10において、IC電源端子用ランド4aと電源端子用導体パターン6b及びバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7aとが、ビア11,12により電気的に接続されているので、IC20の電源端子21aとバイパスコンデンサ30の電源端子31aとが電気的に接続される。バイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7aと外部電源用導体パターン6aとが、ビア13により電気的に接続されているので、バイパスコンデンサ30の電源端子31aと外部電源とが電気的に接続される。また、ICグランド端子用ランド4bとグランド層5、及びバイパスコンデンサグランド端子用導体パターン7bとグランド層5とが、それぞれ、ビア14,15を介して電気的に接続されているので、IC20のグランド端子21b及びバイパスコンデンサ30のグランド端子31bとグランド層5とが電気的に接続される。
この構成によれば、IC電源端子用ランド4aは、垂設されたビア11を介して電源層6の電源端子用導体パターン6bに電気的に接続されているので、IC電源端子用ランド4aから導体ワイヤ等にて接続されたビアを介する場合(図5参照)に比べて、リードインダクタンスが非常に小さくなり、EMI的に有利になる。また、IC20を実装する電子回路基板10の表面の上層4において、IC電源端子用ランド4aとビア11とを共用したため、IC電源端子用ランド4aの近傍にIC電源端子用ランド4aに導体ワイヤにより接続されるビアを形成する必要がないので、自由なスペースが生じ他の配線パターン等を形成することが可能になり、配線パターン設計の自由度が増し、実装密度を向上させることが可能になる。さらに、これにより、IC20を実装する電子回路基板10の表面の上層4において、配線パターンの幅を広くすることができるなど、導体面積を増やすことが可能になるため、インダクタンス成分を小さくしてインピーダンスを低下させ、ノイズレベルが低減されEMI的に有利になる。
また、外部電源用導体パターン6aと電源端子用導体パターン6bとは電源層6において電気的に分離されているので、IC電源端子21aに発生する高周波電流はIC電源端子用ランド4aに直接接続されたビア11を介してバイパスコンデンサ30の電源端子31aが直接接続されるバイパスコンデンサ電源端子用ランド7aを必ず経由して外部電源用導体パターン6aに至る。これにより、IC電源端子21aに発生する高周波電流が外部電源用導体パターン6aから電子回路基板10全体に伝搬して発生するノイズレベルが広範囲に渡って低減されることになる。
また、バイパスコンデンサとして、図2に示すように、同一容量のコンデンサを複数個一体化した、複数のセラミック積層型のコンデンサが1つのユニットの中に含まれているアレイ型バイパスコンデンサ30´を用いることが好ましい。このアレイ型バイパスコンデンサ30´は4個のバイパスコンデンサを横方向に連ねて一体化したものであり、電源端子31a´とグランド端子31b´をそれぞれ一列に並べて設けている。なお、図2においては、簡略化及び明確化のために、グランド層5はビア14,15を、電源端子用導体パターン6bはビア11,12をそれぞれ繋げるようにのみ図示しているが、実際にはより広範囲に渡り形成されている。バイパスコンデンサとしてアレイ型バイパスコンデンサ30´を用いることにより、複数のバイパスコンデンサをそれぞれ別々に電子回路基板10に実装する場合に必要な総面積に比べて、実装に必要な面積が小さくなるので、下層7に導体面積を増やすことが可能になり、インピーダンスを低下させてノイズレベルが低減でき、EMI的に有利になる。さらに、波形に乗るノイズレベルの低減対策に用いられる図示しないダンピング抵抗をIC20の電源端子21aのより近傍に配置することができ、さらにノイズレベルを低減することが可能になる。さらに、一般的にBGAタイプのIC20は、電源端子21aやグランド端子21bが互いに近接して配置される場合が多く、アレイ型バイパスコンデンサ30´を用いることが配線設計上容易である。
以下、本発明を実施するための最良の形態の変形に係る電子回路基板について図面に基づいて説明する。本変形の形態においては、図3に示すように、該電子回路基板40は、図1に示した電子回路基板10とは異なり、電源層6に電源端子用導体パターン6bを備えないとともに、ビア11,12の代わりにビア17を備えている。このビア17は、IC20の電源端子21aが直接接続されるIC電源端子用ランド4aとバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7a´との間に渡って、第1、第2及び第3のセラミック基板1,2,3を貫通して、層間接続用として垂設されている。ビア17は、IC電源端子用ランド4aに直接接続され、バイパスコンデンサグランド端子用導体パターン7b´まで、グランド層5及び電源層6と電気的に接続されることなく形成されている。ビア17のセラミック基板1の上端面における円形端面の中心と、IC電源端子用ランド4aのなす円形底面の中心とを略一致させて、ビア17はIC電源端子用ランド4aの下面に直接接続されて形成される。これにより、垂直視において、IC電源端子用ランド4aのなす円形の外周の内部に、ビア17のセラミック基板1の上端面における円形端面が位置することになる。
このように構成された電子回路基板40において、IC電源端子用ランド4aとバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7a´とが、ビア17により電気的に接続されているので、IC20の電源端子21aとバイパスコンデンサ30の電源端子31aとが電気的に接続されている。
この構成によれば、IC電源端子用ランド4aは、垂設されたビア17を介してバイパスコンデンサ電源端子用導体パターン7a´に最短距離にて電気的に接続されているので、電源端子用導体パターン6bを介してビア11,12により電気的に接続する構成の電子回路基板10に比べて、インダクタンスがさらに小さくなり、ノイズレベルがさらに低減されEMI的に有利になる。また、電源層6に電源端子用導体パターン6bを形成する必要がないので、電源層6における配線パターン設計の自由度が増え、実装密度を向上させることが可能になる。
以上の発明を実施するための最良の形態に係る電子回路基板においては、ICとしてBGAタイプのIC20を実装する場合について説明してきたが、これに限られるものではない。例えば、CSPタイプの一種であるLGA(Land Grid Array)タイプのICであってもよい。このLGAタイプのICは、BGAタイプのように底面に金属ボールを外部端子として備える代わりに、底面に多数の平面状の接続用端子を格子状に配置したものであり、インターボーザ基板を介して、前記各電子回路基板に機械的に圧着することにより電気的接続を得ることができる。
さらに、ICとして、BGAタイプやLGAタイプのように底面に外部端子を備えるICではなく、側面から突出する外部端子を備えるICであってもよい。このようなICとして、パッケージの2方向にガル・ウイング状にL字の外部端子が存在するSOP(Small Outline Package)タイプや、パッケージの4方向にガル・ウイング状にL字の外部端子が存在するQFP(Quad Flat Package)タイプなどのリードフレームタイプのパッケージを備えるICがある。
SOPタイプのICを実装する場合に用いる電子回路基板について、BGAタイプのIC20を実装する場合に用いる電子回路基板10,40と異なる構造についてのみ説明する。このSOPタイプのICを実装する場合に用いる電子回路基板50は、図4(a)に表面図を示すように、表面の外層である上層の領域51に図示しないSOPタイプのICの本体が実装され、裏面の外層である下層に図中2点鎖線にて示すバイパスコンデンサ52が実装される。電子回路基板50の上層には、電子回路基板10,40に格子状に形成された円状のランド4a,4b,4cとは異なり、図示しないSOPタイプのICの外部端子に対応するように、領域54の外側に2列に渡って縦方向に等間隔に配置された多数の横長の略長方形状のランド53a,53b,53cが導体パターンとして銅箔により形成されている。ランド53aはICの電源端子としてのリードが直接接続される電源端子用ランドであり、ランド53bはICのグランド端子としてのリードが直接接続されるグランド端子用ランドであり、ランド53cはICの電源端子及びグランド端子以外の入出力信号端子としてのリードが直接接続される入出力信号端子用ランドである。ランド53a,53bは、領域51の外側(図におけては右側)に向かって、他のランド53cに比べて延伸され形成されている。さらに、ランド53aの延伸された部分にはビア54が、ランド53bの延伸された部分にはビア55が、それぞれ直接接続されて垂設されている。ビア54は、IC電源端子用ランド53aと電源層の電源端子用導体パターンとの間に渡って、第1及び第2のセラミック基板を貫通して、グランド層と電気的に接続されることなく垂設されている。ビア55は、ICグランド端子用ランド53bとグランド層との間に渡って、第1のセラミック基板を貫通して、垂設されている。このように、ランド53a,53bを他のランド53cよりも延伸させて形成することによって、ランド53a,53bにそれぞれビア54,55を真下に形成することが容易に可能になり、配線パターン設計の自由度が増し実装密度を向上させることが可能となるとともに、EMI的に有利となる。なお、ビア54は、IC電源端子用ランド53aとバイパスコンデンサを実装する面に形成される導体パターンとの間に渡って、第1、第2及び第3のセラミック基板を貫通して、グランド層及び電源層に電気的に接続されることなく垂設してもよい。
QFPタイプのICを実装する場合に用いる電子回路基板について、BGAタイプのIC20を実装する場合に用いる電子回路基板10,40と異なる構造についてのみ説明する。このQFPタイプのICを実装する場合に用いる電子回路基板60は、図4(b)に表面図を示すように、表面の外層である上層の領域61に図示しないQFPタイプのICの本体が実装され、裏面の外層である下層に図中2点鎖線にて示すバイパスコンデンサ62が実装される。電子回路基板60の上層に、電子回路基板10,40に格子状に形成された円状のランド4a,4b,4cとは異なり、図示しないQFPタイプのICの外部端子であるリードに対応するように、正方形の領域61の各辺の外側に等間隔に配置された多数の各辺に垂直な方向に長い略長方形状のランド63a,63b,63cが導体パターンとして銅箔により形成されている。ランド63aはICの電源端子としてのリードが直接接続される電源端子用ランドであり、ランド63bはICのグランド端子としてのリードが直接接続されるグランド端子用ランドであり、ランド63cはICの電源端子及びグランド端子以外の入出力信号端子としてのリードが直接接続される入出力信号端子用ランドである。ランド63a,63bは、領域61の外側(図におけては右側)に向かって、他のランド63cに比べて延伸され形成されている。さらに、ランド63aの延伸された部分にはビア64が、ランド63bの延伸された部分にはビア65が、それぞれ真下に直接接続されて形成されている。ビア64は、IC電源端子用ランド63aと電源層の電源端子用導体パターンとの間に渡って、第1及び第2のセラミック基板を貫通して、グランド層と電気的に接続されることなく垂設されている。ビア65は、ICグランド端子用ランド63bとグランド層との間に渡って、第1のセラミック基板を貫通して、垂設されている。このように、ランド63a,63bを他のランド63cよりも延伸させて形成することによって、ランド63a,63bにそれぞれビア64,65を真下に形成することが容易に可能になり、配線パターン設計の自由度が増し実装密度を向上させることが可能となるとともに、EMI的に有利となる。なお、ビア64は、IC電源端子用ランド63aとバイパスコンデンサを実装する面に形成される導体パターンとの間に渡って、第1、第2及び第3のセラミック基板を貫通して、グランド層及び電源層に電気的に接続されることなく垂設してもよい。
なお、以上の説明に関する電子回路基板においては、ビアは内部に導電体が充填されたものであったが、スパッタ法やCVD法により内部表面に金属膜を形成した孔からなるビアを備えていてもよい。このようなビアを備えた電子回路基板にICを実装する際には、ビアの内部にはんだが広がらないようにレジストを予め塗布しておく。また、バイパスコンデンサは、電子回路基板にスルーホールを設けて使用するリードタイプのものであってもよい。
電子部品が実装される電子回路基板等に適用することが可能である。
本発明の実施例に係る電子回路基板を示す概略断面図である。 図1に示した電子回路基板の部分表面図である。 本発明の別の実施例に係る電子回路基板を示す概略断面図である。 本発明のさらに別の実施例に係る電子回路基板を示す部分表面図であり、(a)はSOPタイプのICを、(b)はQFPタイプのICを、それぞれICとして実装する電子回路基板を示す。 従来の電子回路基板を示す概略断面図である。 従来の別の電子回路基板を示す概略断面図である。
符号の説明
1,2,3 セラミック基板
4 上層
4a,4b,4c ランド(上層のランド)
5 グランド層(内層)
6 電源層(内層)
6a 外部電源用導体パターン
6b 電源端子用導体パターン(導体パターン)
7 下層
7a,7a´ バイパスコンデンサ電源端子用導体パターン(下層のランド)
7b,7b´ バイパスコンデンサグランド端子用導体パターン
10,40,50,60 電子回路基板
11〜17 ビア
20 IC(電子部品)
21 金属ボール
21a 電源端子
30 バイパスコンデンサ
30´ アレイ型バイパスコンデンサ
31 外部端子
31a 電源端子

Claims (3)

  1. 実装される電子部品の電源端子が直接接続されるランドが形成された上層と、導体パターンが形成された内層と、実装されるバイパスコンデンサの電源端子が直接接続されるランドが形成された下層と、を備える電子回路基板において、
    前記上層のランドと該ランドの下方に位置する前記内層の導体パターンとの間に渡ってビアが垂設され、前記上層のランドと前記下層のランドとが前記ビアを介して電気的に接続されていることを特徴とする電子回路基板。
  2. 実装される電子部品の電源端子が直接接続されるランドが形成された上層と、実装されるバイパスコンデンサの電源端子が直接接続されるランドが形成された下層と、を備える電子回路基板において、
    前記上層のランドと前記下層との間に渡ってビアが垂設され、前記上層のランドと前記下層のランドとが前記ビアを介して電気的に接続されていることを特徴とする電子回路基板。
  3. 前記バイパスコンデンサは、複数のバイパスコンデンサをアレイ状に並べて一体化したアレイ型バイパスコンデンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子回路基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007234715A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Nec Corp 多層プリント回路基板
JP2008166428A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Sanyo Electric Co Ltd 回路装置及びデジタル放送受信装置
JP2011238974A (ja) * 2011-08-29 2011-11-24 Murata Mfg Co Ltd 多層配線基板
JP2018166207A (ja) * 2012-06-22 2018-10-25 株式会社ニコン 基板、撮像ユニットおよび撮像装置

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