JP2005202736A - 減圧弁装置 - Google Patents

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敏雄 矢野
Takuji Shinno
拓二 新野
Shinjirou Oonishi
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Abstract

【課題】 本弁とパイロット弁を有する減圧弁装置において、ポンプ回転速度の制御を利用することなく、二次側流路の末端圧を一定に制御し、無駄に二次側圧力が増大するのを防止する。
【解決手段】 本弁1のたとえば一次側流路4に絞り装置31を設け、パイロット弁6内には、第1のダイヤフラム51に面する二次側圧力導入用のメイン圧力室47と、第2のダイヤフラム52で仕切られた第1、第2のサブ圧力室48,49を形成してある。第2のダイヤフラム52の面積A2は第1のダイヤフラム51の面積A1より大きく、その面積A1、A2の比は、前記絞り装置31の上下流間の差圧をΔPとし、本弁1から下流側目標部Mまでの間で生じうる圧力損失をPeとするとき、ΔP・A2/A1=Peとなるように設定さている。これにより前記差圧ΔPは、前記面積比(A2/A1)に増幅されてパイロット弁体57に伝達され、本弁1の二次側圧力を増幅する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として水道又は建築設備等の給、送水設備に使用される減圧弁装置に関し、特にパイロット弁を併設した減圧弁装置に関する。
図7及び図8はパイロット弁100を併設する従来の減圧弁装置を示しており、本弁1の二次側圧力を一定とするもので、本弁1の二次側に接続するパイロット弁100を一個使用している。
図7の減圧弁装置の構造を詳しく説明すると、本弁ケース2内には、弁孔3を介して一次側流路4と二次側流路5が形成されると共に、弁孔3の周囲に形成された弁座7に対して弁体8が着座可能に配置され、本弁ケース2の上面にはケース蓋9が固定されている。
弁体8にはケース蓋9内に延びる弁棒11及びダイヤフラム12が取り付けられ、ダイヤフラム12の外周端部は本弁ケース2とケース蓋9の間に挟持されており、該ダイヤフラム12により、弁体8を上下方向移動可能に保持すると共にケース蓋9内の本弁作動用圧力室15と二次側流路5とを仕切っている。弁体8とケース蓋9の頂壁の間にはばね16が縮設され、該ばね16により弁体8を閉方向(下方)に付勢し、弁孔3を閉じるようになっている。
本弁作動用圧力室15に本弁作動圧を導入するために、本弁1の一次側流路4と本弁作動用圧力室15とを本弁作動圧流路20により接続しており、そして本弁二次側圧力の変化に対応して本弁作動圧を制御するために、前記本弁作動用圧力室15と本弁二次側流路5とをパイロット弁用流路101で接続し、該パイロット弁用流路101にパイロット弁100を配置してある。また、本弁作動圧流路20の途中にはニードル弁120等の絞りが設けられている。
図8は図7のパイロット弁100の縦断面略図であり、パイロット弁ケース102内には、弁孔103を境としてパイロット弁一次側流路104とパイロット弁二次側流路105が形成されると共に、弁孔103の周囲に形成された弁座107に対して弁体108が着座可能に配置され、パイロット弁ケース102の上面にはケース蓋109が固定されている。
パイロット弁体108にはケース蓋109内に延びる弁棒111及びダイヤフラム112が取り付けられ、ダイヤフラム112の外周端部はパイロット弁ケース102とケース蓋109の間に挟持されており、ダイヤフラム112により、パイロット弁体108を上下方向移動可能に保持すると共に、ケース蓋109内とパイロット弁二次側流路105とを仕切っている。弁棒111の上端とケース蓋109の頂壁の間には調節ばね116が縮設され、該調節ばね116により弁体を開方向(下方)に付勢し、弁孔103を開くようになっている。
図7に示す従来構造において、本弁1の二次側圧力がパイロット弁100で設定された設定圧力値よりも上昇した場合には、図8のパイロット弁二次側流路105の圧力が上昇し、パイロット弁100のダイヤフラム112が押し上げられることによりパイロット弁体108が上昇し、パイロット弁孔103を閉じる方向に作用する。その結果、図7の本弁作動用圧力室15の内圧が高くなり、本弁1のダイヤフラム12が押し下げられ、本弁1の弁体8が弁孔3を閉じる方向(図7の下方向)に作用し、本弁1の二次側圧力を下降させる。
逆に、本弁1の二次側圧力がパイロット弁100で設定された設定圧力値よりも下降した場合には、図8のパイロット弁二次側流路105の圧力が下降し、パイロット弁100のダイヤフラム112と共にパイロット弁体108が下降し、パイロット弁孔103を開く方向に作用する。これによりパイロット弁100から本弁二次側流路5への流量は増加し、一方、パイロット弁一次側流路104につながる本弁作動用圧力室15の内圧は低下し、本弁1のダイヤフラム12と共に弁体8が上昇し、本弁1の弁孔3を開く方向に作用し、本弁1の二次側圧力を上昇させる。このようにして、本弁の二次側圧力は所定の設定値に保たれる。
図9に示す従来の減圧弁装置は、図7と同様に本弁1の二次側にパイロット弁100を接続しているが、10のパイロット弁100の縦断面拡大図に示すように、本弁1の二次側圧力を受けて開く弁孔201と閉じる弁孔202をパイロット弁100内に備えている。なお、図9及び10の構造において、図7及び図8と対応する部品及び部分には、同じ符号を付してある。
特開平8−171424号公報
前記図7及び図9で説明したような従来の減圧弁装置の課題を、図5の圧力変化図を用いて説明すると、一次側圧力に対する本弁1の出口の二次側圧力は、直線X1で示すようにその制御範囲内では一定Ptに保たれる。すなわち、図7及び図9の従来構造では、使用流量Qが0の場合(Q0)でも、最大使用水量に相当する点イに対応する二次側圧力Ptとなる。このことは、流量が0であれば、圧力は供給に必要な最小値で十分であるのにも拘わらず、送水損失が最大の場合と同一の二次側圧力を得ていることになる。また、0以外の水量Q1,Q2についても同様で、無駄に高い二次側圧力Ptを維持することになる。
前記無駄に高い二次側圧力の供給は、二次側で使用する機器の耐用年数の低下や消耗度の増大、あるいは漏水の増加等の原因となる。加えて、いたずらに二次側圧力が高いときには、そこで用いられる機器の開閉により大きなウォーターハンマー現象が生じる可能性も増大する。
これを防止しようとすれば、たとえばポンプで送水される場合は、速度制御を行って推定末端圧一定に制御することが行われているが、速度制御のために必要なインバータやその他の機器のコストが高額になるという難点がある。
本発明の目的は、本弁の二次側圧力を、ポンプの速度制御等を行うことなく、送水圧力損失とほぼ同一に変化させ、いわゆる二次側流路の末端圧力を一定に制御できるようにすることにより、従来の二次側圧力一定制御用の減圧弁装置ように、使用水量が少ないときでも無駄に高い圧力で送水することをなくし、目標とする箇所において送水損失を0とすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、本弁1とパイロット弁6とを有し、前記本弁1は、弁体8を開閉作動する本弁作動用圧力室15を備え、該本弁作動用圧力室15を本弁作動圧流路20により本弁1の一次側流路4に接続し、本弁作動用圧力室15の内圧を増減して弁体に作動するように構成した減圧弁装置において、前記パイロット弁6は前記本弁作動圧流路20に配置され、パイロット弁体57を弁閉方向に付勢するパイロット弁ばね60と、前記パイロット弁体57に連結された面積の異なる第1、第2のダイヤフラム51,52と、前記第1のダイヤフラム51に面するメイン圧力室47と、第2のダイヤフラム52の両側面に面する第1、第2のサブ圧力室48、49とを備え、前記メイン圧力室47と本弁1の二次側流路5とを二次側圧力導入路40で接続し、前記メイン圧力室47の内圧の増加によりパイロット弁ばね60に抗してパイロット弁体57を開方向に作動するように構成し、前記一次側または二次側流路4,5内に絞り装置31を設け、前記絞り装置31の上流側と下流側の差圧ΔPにより第2のダイヤフラム52が前記パイロット弁ばね60の力を加勢する方向に作用するように、絞り装置31の上下流側の各部分を前記第1、第2のサブ圧力室48,49にそれぞれ連通し、本弁1から下流側目標部までの間で生じうる圧力損失をPeとするとき、該圧力損失Peと第1、第2ダイヤフラム51,52の面積A1、A2と前記差圧ΔPとの関係が、ΔP・A2/A1=Peとなるように、面積比A2/A1及び差圧ΔPを設定してあることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、本弁作動圧流路20により本弁1の二次側流路5と本弁作動用圧力室15とを接続し、この本弁作動圧流路20にパイロット弁70を配置しており、パイロット弁ばね60は、パイロット弁体57を開く方向に付勢し、パイロット弁70のメイン圧力室47に導入される本弁1の二次側圧力により、前記パイロット弁ばね60に抗してパイロット弁70を閉じる方向に作動させ、かつ、第1、第2サブ圧力48,49間の差圧により、パイロット弁ばね60に加勢してパイロット弁孔を開く方向に作用するように構成したものである。その他の構成は、請求項1と同様となっている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の減圧弁装置において、前記第1のダイヤフラム51はパイロット弁ばね60に隣接するように配置し、該第1のダイヤフラム51に対して前記パイロット弁ばね60と反対側に隔壁を隔てて前記第2のダイヤフラム52を配置し、該第2のダイヤフラム52に対して前記パイロット弁ばね側とは反対側に隔壁を隔てて弁室50を配置してあることを特徴としている。
本弁の一次側流路又は二次側流路内に本弁に対して直列に絞り装置を配置し、該絞り装置の上流側と下流側の間で生じる差圧を、パイロット弁の第2のダイヤフラムの両側に導入し、該差圧より第2のダイヤフラムにかかる力が、パイロット弁ばねを加勢するように構成しているので、従来の減圧弁装置のように、本弁の出口の二次側圧力を一定制御に制御する方式に比べて、流量変化に応じて二次側圧力を変化させることができ、インバータ等によるポンプ速度制御を行うことなく、目標点(末端使用箇所等)での圧力を一定に制御するいわゆる推定末端圧一定制御を簡単に行うことができる。また、メンテナンス等にも手間がかからず、コストも節約できる。
前記第1のダイヤフラムはパイロット弁ばねの近傍に配置し、該第1のダイヤフラムに対して前記パイロット弁ばねと反対側に隔壁を隔てて前記第2のダイヤフラムを配置し、該第2のダイヤフラムに対して前記パイロット弁ばね側とは反対側に隔壁を隔てて弁室を配置することにより、パイロット弁自体をコンパクト化できる。
[発明の第1の実施の形態]
図1は本発明を適用した減圧弁装置の第1の実施の形態を示しており、本弁1と1個のパイロット弁6から構成されている。本弁1の構造は、前記図7で説明した従来の本弁1と同じであるので、同じ部品には同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
この図1において、本弁1の一次側流路4と本弁作動用圧力室15とを本弁作動圧流路20により接続し、本弁1の一次側圧力を本弁作動用圧力室15に導入するようになっており、該本弁作動圧流路20にパイロット弁6を配置してある。
本弁1の一次側流路4には、前記本弁作動圧流路20の接続点よりも上流側に、絞り装置31が本弁1と直列に設けられている。この絞り装置31は絞り量固定型又は可変型のいずれでも適用可能である。絞り装置31の上流側近傍には、高圧側のパイロットサブ圧力導入路33が接続し、下流側近傍には低圧側のパイロットサブ圧力導入路34が接続し、両サブ圧力導入路33,34は、パイロット弁6のサブ圧力口36,37にそれぞれ接続している。
本弁1の二次側流路5には二次側圧力導入路40が接続しており、該二次側圧力導入路40は、パイロット弁6のメイン圧力口42に接続している。また、前記二次側圧力導入路40は途中で分岐し、該分岐路43はオリフィス44を介して本弁1の本弁作動用圧力室15に連通している。
図2はパイロット弁6の縦断面拡大図であり、パイロット弁ケース32の上面にケース蓋34aが固定され、下面に流路形成体35が固定され、これら弁ケース32、ケース蓋34a及び流路形成体35からなる構成体内には、上側から順に、ばね室46、メイン圧力室47、高圧側の第1サブ圧力室48、低圧側の第2サブ圧力室49及び弁室50が順に設けられている。最上位のばね室46とメイン圧力室47とは第1のダイヤフラム51により隔てられ、メイン圧力室47と第1サブ圧力室48とは隔壁53により隔てられ、第1サブ圧力室48と第2サブ圧力室49とは第2のダイヤフラム52により隔てられ、第2サブ圧力室49と弁室50とは隔壁54により隔てられている。
メイン圧力室47は前記メイン圧力口42を介して前記二次側圧力導入路40に接続し、第1サブ圧力室48は前記第1サブ圧力口36を介して前記高圧側第1パイロットサブ圧力導入路33に接続し、第2サブ圧力室49は前記第2サブ圧力口37を介して前記低圧側パイロットサブ圧力導入路34に接続している。弁室50には、前記本弁作動圧流路20の上流側部分20aと下流側部分20bにそれぞれ連通する上流側及び下流側の弁通路55a、55bが形成されている。すなわち、メイン圧力室47の増加圧力は、パイロット弁ばね60に抗してパイロット弁体57を弁開方向に移動させるように作用し、第1、第2サブ圧力室48,49間の差圧ΔPは、第1サブ圧力室48側が高圧であるため、パイロット弁体57をパイロット弁ばね60の作用方向と同じく、閉方向に移動させるように作用する。
弁室50内には、上流側の弁通路55aに対して上方からパイロット弁体57が着座可能に対向しており、該パイロット弁体57に一体に形成された弁棒58は、前記隔壁54,53を上下方向摺動可能に貫通してメイン圧力室47内に至り、弁棒58の上端は第1のダイヤフラム51に連結し、途中部分は前記第2ダイヤフラム52に連結している。
ばね室46内には第1のダイヤフラム51とケース蓋34aの上壁との間に前記パイロット弁ばね60が縮設されており、該パイロット弁ばね60の弾性力により、前記両ダイヤフラム51,52の弾性力に抗して弁棒58を弁閉方向(下方向)に付勢し、着座させるようになっている。また、ケース蓋34aの上壁には、弁ばね60の設定圧を調節する調節ねじ61が螺合している。
第1のダイヤフラム51の受圧面積A1と第2ダイヤフラム52の受圧面積A2は異ならせており、少なくともA2>A1となっており、それにより、前記絞り装置31の前後の差圧ΔPを倍力化してパイロット弁体57に作用しうるようになっている。しかもその面積比A2/A1は、図1の本弁1から二次側下流の止水栓等の末端機器Mまでの間で生じる圧力損失Peとした場合に、ΔP・A2/A1=Peとなるように設定されている。
すなわち、差圧ΔPを前記面積比(A2/A1)倍して圧力損失Peと同じ値とし、二次側圧力Pが、必要最小圧力P0に対して、P0+Peとなるようにしてある。図5において、圧力損失Pe=kQ2にしたがって制御されることから、結果として、二次側圧力PはP0+Peの圧力変化線X2上で制御されることになり、推定末端圧一定制御がなされる。
以上を数式により説明すると、図7及び図8の従来技術では、パイロット弁ばね116の力をFとし、ダイヤフラム112の面積をA1としたとき、二次側圧力PはP=F/A1となるが、図1及び図2に示す該実施の形態では、パイロット弁体57に対しては、パイロット弁ばね60のばね力Fに第2のダイヤフラム52からの力ΔP・A2が付加されるため、二次側圧力Pは、P=(F+ΔP・A2)/A1となる。この式を変形すると、
P=F/A1+(ΔP・A2/A1)
P=P0+(ΔP・A2)/A1
が導かれる。前記P0は流量0時の二次側圧力Pの値である。
そして、前述のように、面積比A2/A1は、ΔP・A2/A1=Peを満足するように設定してあることから、結局はP=P0+Peと増圧することになる。
(作用)
図5において、水量がQ2からQ3に増加したとすると、図1の絞り装置31の上流側と下流側との差圧ΔPは増大し、その差圧ΔPはパイロットサブ圧力導入路33、34を経て図2の第1、第2サブ圧力室48,49に伝達され、パイロット弁ばね60に加勢される。これにより、パイロット弁体57は下降し、弁通路55aの上端弁座との開口度を低下させ、前記本弁作動圧流路20を経て本弁作動用圧力室15に通じる圧力は低下する。その結果、本弁作動用圧力室15の内圧は低下し、本弁1の開口度が増加し、二次側圧力が増加する。
増加する二次側圧力が、図5のQ3に相応するP=P0+Pe3まで達すると、この二次側圧力は図2のパイロット弁6のメイン圧力室47に伝達され、パイロット弁開度を大きくする方向に作用することになるが、パイロット弁体57の開度を大きくする力と、前記差圧増加によりパイロット弁体57の開度を小さくする力とが釣り合い、制御は終了する。
このように流量Qが変化すると、前記差圧ΔPはQ2に比例して変化し、これがダイヤフラム面積比A2/A1で倍化されてPeとなり、パイロット弁ばね力に相当するP0と合算して、二次側圧力Pとなるまで、本弁1の開度を調節する。その結果、二次側圧力が達成され、同時にパイロット弁のメイン圧力室47が二次側圧力Pに達すると、制御は終了する。
[発明の第2の実施の形態]
図3及び図4は、第2の実施の形態であり、図1及び図2と同じ名称の部品及び部分には同じ符号を付してある。図3に示す減圧弁装置は、本弁1の二次側流路5と本弁作動用圧力室15とを本弁作動圧流路20で接続してあり、該本弁作動圧流路20にパイロット弁70を配置し、また、本弁作動用圧力室15と一次側流路4との間には、オリフィス73を有する流路74を接続し、一次側圧力を徐々に導入できるようになっている。その他の配管構造は、図1の減圧弁装置と同様であり、前記本弁1の一次側流路4には絞り装置31が設けられ、該絞り装置31の上流側と下流側部分にはそれぞれパイロットサブ圧力導入路33,34が接続し、これらパイロットサブ圧力導入路33,34はそれぞれパイロット弁70の第1サブ圧力口36と第2サブ圧力口37に接続している。また、パイロット弁70のメイン圧力口42は本弁1の二次側流路5に接続している。
図4は図3のパイロット弁70の縦断面拡大図であり、前記図2に示すパイロット弁6と同じ名称の部品及び部分には同じ符号を付してあるが、図4のパイロット弁70は、パイロット弁体57が弁孔に対して下方から対向している。したがって、パイロット弁ばね60はパイロット弁体57を開弁する方向に作用し、メイン圧力室47の圧力はパイロット弁体57を閉弁する方向に作用し、第2ダイヤフラム52の両側のサブ圧力室48,49による差圧は、パイロット弁体57をパイロット弁ばね60と同様に開弁方向に作用するようになっている。これらの構造以外は前記図2のパイロット弁6と同様である。
第の1ダイヤフラム51の面積A1に対する第2ダイヤフラム52の面積A2の比A2/A1は、前記絞り装置31の上流側と下流側との差圧ΔPと、本弁1から目標点Mまでの圧力損失Peとの関係において、ΔP・A2/A1=Peが成り立つように設定される。
作用及び制御結果は、前記図1及び図2並びに図5で説明した場合と対比しており、図5において、水量がQ2からQ3に増加したとすると、図3の絞り装置31の上流側と下流側との差圧ΔPは増大し、該差圧ΔPはパイロットサブ圧力導入路33、34を経て図4の第1、第2サブ圧力室48,49に伝達され、パイロット弁ばね60に加勢される。これにより、パイロット弁体57は下降し、弁開度を大きくし、本弁作動用圧力室15から二次側流路5へ逃がす水量を増加させ、その結果、本弁作動用圧力室15の内圧は低下し、本弁1の開口度が増加し、二次側圧力が増加する。
増加する二次側圧力が、図5のQ3に相応するP=P0+Pe3まで達すると、この二次側圧力は図4のパイロット弁70のメイン圧力室47に伝達され、パイロット弁開度を小さくする方向に作用することになるが、パイロット弁体57の開度を小さくする力と、前記差圧増加によりパイロット弁体57の開度を大きくする力とが釣り合い、制御は終了する。
このように流量Qが変化すると、前記差圧ΔPはQ2に比例して変化し、これがダイヤフラム面積比A2/A1で倍化されてPeとなり、パイロット弁ばね力に相当するP0と合算して、二次側圧力Pとなるまで、本弁1の開度を調節する。その結果、二次側圧力が達成され、同時にパイロット弁のメイン圧力室47がPに達すると、制御は終了する
[発明の第3の実施の形態]
図6は第3の実施の形態であり、前記図1及び図2の構造を基本としており、一次側流路4と本弁作動用圧力室15の間を本弁作動圧流路20で接続し、該本弁作動用圧流路20にパイロット弁80を配置した構造となっているが、図6に示すように、パイロット弁80内には、本来の第1の弁室50の下側に第2、第3の弁室82,83が形成されており、第1の弁室50と第2の弁室82は第1の弁孔85を介して連通し、第2の弁室82と第3の弁室83は第2の弁孔86を介して連通し、各弁孔85,86に対してそれぞれ第1、第2のパイロット弁体87,88が配置されている。
両パイロット弁体87,88は弁棒58を介して結合されることにより、一体的に移動するようになっているが、第1のパイロット弁体87は第1の弁孔85に対して上方から着座可能に対向し、第2のパイロット弁体88は第2の弁孔86に対して下方から着座可能に対向している。したがって、メイン圧力室47の二次側圧力増加により、第1のパイロット弁体87は開弁方向に作用し、第2のパイロット弁体88は閉弁方向に作用するようになっている。
第1の弁室50は本弁作動圧流路20を介して本弁1の一次側流路4に連通し、第2の弁室82は流路90を介して本弁作動用圧力室15に連通し、第3の弁室83は通路84を介して第1の弁室50に連通している。その他の構造は図1及び図2と同じであり、同じ部品及び部分には同じ符号を付してある。
絞り装置31の上流側と下流側の差圧ΔPが小さく、第1の弁孔85が開き、第2の弁孔86が閉じているときには、本弁1の一次側流路4からの水流は、本弁作動圧流路20を介して弁室50に入り、第1の弁孔85及び第2の弁室82を経過し、本弁作動用圧力室15に導かれる。流量が増加することにより絞り装置31の上流側と下流側の差圧ΔPが増加すると、第1のパイロット弁体87は閉じる方向に移動し、同時に第2のパイロット弁体88は開く方向に移動する。その結果、一次側流路4からの水流は、第1の弁室50から通路84を介して第3の弁室83に入り、それから第2の弁孔86を通って第2の弁室82に入ることにより順次圧力が減少し、本弁作動用圧力室15に導かれるので、本弁作動用圧力室15の内圧が低下し、本弁1の開口度が増加し、二次側圧力を増加させることになる。
前記作用とは逆に、流量が減少することにより絞り装置31の上流側と下流側の差圧ΔPが減少すると、本弁作動用圧力室15の内圧は増加し、本弁1は閉じる方向へ移動する。
[発明のその他の実施の形態]
(1)絞り装置を、本弁の二次側流路に配置し、該絞り装置の上流側と下流側との差圧ΔPを、パイロット弁の第1、第2のサブ圧力室に導入する構造とすることもできる。
本発明による減圧弁装置の第1の実施の形態を示す縦断面図である。 図1のパイロット弁の縦断面拡大図である。 本発明による減圧弁装置の第2の実施の形態を示す縦断面図である。 図3のパイロット弁の縦断面拡大図である。 流量と二次側圧力の関係を示す図である。 本発明による減圧弁装置の第3の実施の形態のパイロット弁の縦断面拡大図である。 従来例の縦断面図である。 図7のパイロット弁の縦断面拡大略図である。 別の縦断面図である。 図9のパイロット弁の縦断面拡大略図である。
符号の説明
1 本弁
2 本弁ケース
3 本弁の弁孔
4 本弁の一次側流路
5 本弁の二次側流路
6 パイロット弁
8 本弁の弁体
15 本弁作動用圧力室
16 本弁の調節ばね
20 本弁作動圧流路
30 パイロット弁
31 絞り装置
33 高圧側のサブ圧力導入路
34 低圧側のサブ圧力導入路
40 二次側圧力導入路
46 第1のパイロット弁の調節ばね
47 メイン圧力室
48 第1のサブ圧力室
49 第2のサブ圧力室
50 弁室
51 第1のダイヤフラム
52 第2のダイヤフラム
57 パイロット弁体
60 パイロット弁ばね
82 第2の弁室
83 第3の弁室
87 第1のパイロット弁体
88 第2のパイロット弁体

Claims (3)

  1. 本弁とパイロット弁とを有し、前記本弁は、弁体を開閉作動する本弁作動用圧力室を備え、該本弁作動用圧力室を本弁作動圧流路により本弁の一次側流路に接続し、本弁作動用圧力室の内圧を増加させることにより弁体を閉方向に作動するように構成した減圧弁装置において、
    前記パイロット弁は前記本弁作動圧流路に配置され、パイロット弁体を弁閉方向に付勢するパイロット弁ばねと、前記パイロット弁体に連結された面積の異なる第1、第2のダイヤフラムと、前記第1のダイヤフラムに面するメイン圧力室と、第2のダイヤフラムの両側面に面する第1、第2のサブ圧力室とを備え、前記メイン圧力室と本弁の二次側流路とをパイロット弁作動圧導入流路で接続し、前記メイン圧力室の内圧の増加によりパイロット弁ばねに抗してパイロット弁体を開方向に作動するように構成し、
    前記一次側または二次側流路内に絞り装置を設け、前記絞り装置の上流側と下流側の差圧ΔPにより第2のダイヤフラムが前記パイロット弁ばねの力を加勢する方向に作用するように、絞り装置の上下流側の各部分を前記第1、第2のサブ圧力室にそれぞれ連通し、本弁から下流側目標部までの間で生じうる圧力損失をPeとするとき、該圧力損失Peと第1、第2ダイヤフラムの面積A1、A2と前記差圧ΔPとの関係が、ΔP・A2/A1=Peとなるように、面積比A2/A1及び差圧ΔPを設定してあることを特徴とする減圧弁装置。
  2. 本弁とパイロット弁とを有し、前記本弁は、弁体を開閉作動する本弁作動用圧力室を備え、該本弁作動用圧力室を本弁作動圧流路により本弁の二次側流路に接続し、本弁作動用圧力室の内圧を増加させることにより弁体を閉方向に作動するように構成した減圧弁装置において、
    前記パイロット弁は前記本弁作動圧流路に配置され、パイロット弁体を弁開方向に付勢するパイロット弁ばねと、前記パイロット弁体に連結された面積の異なる第1、第2のダイヤフラムと、前記第1のダイヤフラムに面するメイン圧力室と、第2のダイヤフラムの両側面に面する第1、第2のサブ圧力室とを備え、前記メイン圧力室と本弁の二次側流路とをパイロット弁作動圧導入流路で接続し、前記メイン圧力室の内圧の増加によりパイロット弁ばねに抗してパイロット弁体を閉方向に作動するように構成し、
    前記一次側または二次側流路内に絞り装置を設け、前記絞り装置の上流側と下流側の差圧ΔPにより第2のダイヤフラムが前記パイロット弁ばねの力を加勢する方向に作用するように、絞り装置の上下流側の各部分を前記第1、第2のサブ圧力室にそれぞれ連通し、本弁から下流側目標部までの間で生じうる圧力損失をPeとするとき、該圧力損失Peと第1、第2ダイヤフラムの面積A1、A2と前記差圧ΔPとの関係が、ΔP・A2/A1=Peとなるように、面積比A2/A1及び差圧ΔPを設定してあることを特徴とする減圧弁装置。
  3. 前記第1のダイヤフラムはパイロット弁ばねの近傍に配置し、該第1のダイヤフラムに対して前記パイロット弁ばねと反対側に隔壁を隔てて前記第2のダイヤフラムを配置し、該第2のダイヤフラムに対して前記パイロット弁ばね側とは反対側に隔壁を隔てて弁室を配置してあることを特徴とする請求項1又は2記載の減圧弁装置。
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