JP2005202081A - 鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【目的】 音響発生体の放音部から放音される音波をより効果的に利用できるようにして、豊かな迫力のある演奏音を楽しめるようにする。
【構成】 楽器本体1は、複数の鍵11からなる鍵盤部10を有し、この鍵盤部10の後方に音響発生体であるスピーカ35を有する。さらにその鍵盤部10の後方に楽器本体1の上部を覆うように上面板や操作パネル等の上面カバー部が設けられ、その操作パネルにおける楽器本体1の鍵並び方向に離間した左右の部位にトーンエスケープ部が設けられている。そして、トーンエスケープ部の後方の上面板の上に、飾り板2を立設している。その飾り板2は、鍵盤部10の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅と鍵11の長手方向の長さより大きい高さを有する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子オルガンや電子ピアノ等の電子鍵盤楽器をはじめ、各種の鍵盤楽器に関する。
電子オルガンや電子ピアノ等の電子鍵盤楽器は、一般に鍵盤部を有する楽器本体の下部にスピーカを備えており、鍵盤部の鍵操作によって選択された音高の楽音信号を内蔵の電子回路によって発生し、それをスピーカによって音響に変換して楽音を放音する。
例えば、特許文献1に記載されている電子鍵盤楽器は、楽器本体の鍵盤部を保持する棚板の下側に左右一対のスピーカボックスを設けている。
また、例えば特許文献2に見られるように、楽器本体のケース上部に音響発生体であるスピーカの一部(高音域用スピーカ)を配置し、天板とその下側の鍵盤蓋との間にそのスピーカが発生する音の放音部を形成したものもある。
特開2002−244661 特開2002−297141
しかし、このような従来の電子鍵盤楽器では、いずれも音響発生体であるスピーカから主として直接手前側(演奏者側)に放出される音波が演奏者や聴衆に聞こえるものである。また、これらの特許文献1,2にも見られるように、楽器本体の上部に譜面板や開蓋した鍵盤蓋が立設されるのも一般的であるが、それは放音部より手前側に立設されるため、放音部からの放音を妨げるか、少なくとも反響効果を得ることはできない。
そのため、従来の電子鍵盤楽器では、スピーカ等の音響発生体の放音部から放音された音波が充分効果的に利用されず、演奏者や聴衆に充分豊かな迫力のある演奏音を楽しませるために改善の余地があった。
この発明はこの点を改善するためになされたものであり、電子鍵盤楽器等の鍵盤楽器において、音響発生体の放音部から放音される音波をより効果的に利用できるようにして、豊かな迫力のある演奏音を楽しめるようにすることを第1の目的とする。
また、鍵盤楽器の楽器本体(ケース)は、一般に鍵盤部を保持する保持部と、その両側の側板部と、後方の背面部と、手前側の口棒部と、鍵盤部の後方で上部を覆う上面カバー部材とによって構成されるが、その上面カバー部材の後部と前部を背面部および側板部に固着するために多数のねじ止めが必要であった。しかもその取り付けねじが外から見えないように、下面側を取付具を用いてねじ止めしており、その取付作業にかなりの手間とコストがかかっていた。
さらに、その上面カバー部材が楽器本体の上部に固定される固定部と鍵盤部を開閉する開閉蓋部とからなり、楽器本体に装着されたダンパ機構によってその開閉蓋部の開閉を緩衝するようにしたものもあるが、そのダンパ機構によって開閉蓋部が閉じるときに強い反力が作用するため、固定部の手前側が持ち上げられて楽器本体から剥がれてしまう恐れがあった。
そこで、この発明は上述した上面カバー部材の楽器本体への取り付けを容易にすることを第2の目的とし、さらには開閉蓋を閉じる際にダンパ機構による反力によって上面カバー部材の固定部が楽器本体から持ち上げられるのを防ぐことを第3の目的とする。
この発明による第1の鍵盤楽器は、上記第1の目的を達成するため、複数の鍵からなる鍵盤部を有し、この鍵盤部の後方に音響発生体を有する楽器本体と、その鍵盤部の後方に楽器本体の上部を覆うように設けられた上面カバー部と、その上面カバー部における楽器本体の鍵並び方向に離間した左右の部位に設けられたトーンエスケープ部と、上記上面カバー部の上面で且つ上記トーンエスケープ部の後方に立設され、上記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅と鍵の長手方向の長さより大きい高さを有する飾り板とを備えている。
この発明による第2の鍵盤楽器は、同じく上記第1の目的を達成するため、複数の鍵からなる鍵盤部を有し、この鍵盤部の後方に音響発生体を有する楽器本体と、その鍵盤部の後方に設けられ、楽音パラメータ設定操作子群を配設した操作パネルと、上記鍵盤部及び操作パネル以外の楽器本体の上部を覆う上面カバー部材と、上記操作パネルにおける楽器本体の鍵並び方向に離間した左右の部位に設けられたトーンエスケープ部と、上記カバー部材の上面で且つトーンエスケープ部の後方に立設され、上記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板とを備えている。
この発明による第3の鍵盤楽器は、上記の第2の目的を達成するため、複数の鍵からなる鍵盤部を保持する保持部と両側の側板部と背面部と口棒部と鍵盤部の後方で背面部に係着される上面カバー部材とによって構成される楽器本体を有する鍵盤楽器において、上記上面カバー部材の上面に立設され、上記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板を有し、上記背面部または上面カバー部材のいずれか一方に固着した固定部材を介して上記背面部と上面カバー部材とが固着され、上記上面カバー部材の楽器本体への保持が、その上面カバー部材の後方部が上記固定部材で固定されると共に、上記飾り板が該上面カバー部材の上面に載置されて楽器本体に固着されることによってなされるようにしたものである。
この発明による第4の鍵盤楽器は、上記と同様な鍵盤楽器において、上記第2および第3の目的を達成するため、上記上面カバー部材が、楽器本体に固定された固定部と、該固定部にヒンジ部を介して結合されて、鍵盤部を開放するオープン状態と覆うクローズ状態とになる開閉蓋部とかからなり、上記固定部の上面に立設され、上記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板と、上記開閉蓋部の開閉を緩衝するダンパ機能部材とを備えている。
そして、そのダンパ機能部材が、上記楽器本体に装着されたダンパ機構本体と、このダンパ機構本体に一端が回動自在に保持され、他端が上記開閉蓋部のヒンジから離れた部位に回動自在に保持されたステーとで構成され、上記固定部が上記鍵盤部以外の楽器本体の上部を覆い、上記背面部または上面カバー部材のいずれか一方に固着した固定部材を介して上記背面部と上面カバー部材とが固着される。
さらに、上記固定部の楽器本体への保持が、その固定部の後方部が上記固定部材で固定されると共に、上記飾り板が該固定部の上面に載置されて楽器本体に固着されることによってなされるようにしたものである。
この発明による第1、第2の鍵盤楽器は、いずれも上記飾り板が音響反射板になって、音響発生体の放音部から後方よりに放音された音波も前方へ反射されて効果的に利用されるので、楽音が豊かになり、広がり感も達成される。特に、楽器本体の上部に高音用スピーカの放音部を設けた場合には、そこから放音される楽音が後方に発散せずに演奏者側に帰ってくるので楽音が豊かになる。低音の楽音についてもスピーカーボックス上面に孔を設ければ、そこから漏れ出た音波がトーンエスケープを介して楽器本体の上方へ放音され、飾り板によって演奏者側へ反射されるので、スピーカからの直接音と重なって豊な音響になる。
第2の鍵盤装置はさらに、操作パネル面にトーンエスケープ部を設けたので、放音孔を形成する手間を簡略化できる。
第3の鍵盤装置によれば、飾り板が上面カバー部材の重石になるので、上面カバー部材の後部を背面部にねじ止めするだけで、前部を側板部にねじ止めしなくても上面カバー部材が浮き上がることがないので、組付作業が容易になり、コスト低減を図ることもできる。
第4の鍵盤装置によればさらに、上面カバー部材の開閉蓋部を閉じる際に、ダンパ機能部材のダンパ作用によって固定部の前方部が持ち上がるのを飾り板で押さえ、その持ち上がりを防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1はこの発明による鍵盤楽器の一実施例を示す平面図、図2は正面図、図3は側面図、図4はその楽器本体を上面カバー部材を取り除いた状態で拡大して示す平面図である。
この実施例は電子鍵盤楽器である電子ピアノ又は電子オルガンであり、これらの図に示すように、複数の鍵11からなる鍵盤部10を有し、その鍵盤部10の後方に音響発生体を有する楽器本体1と、その楽器本体1の上部に立設される横板2aと楽器本体1の両横に位置する縦板2bとからなる飾り板2とによって構成されている。
楽器本体1は、鍵盤部10を保持する保持部である棚板(図5に示される)と、左右両側の側板部12と、図4に示される背面部である3枚の背面板19と、鍵盤部10の手前側に設けられている口棒部13と、左右両側に設けられている一対の拍子木14と、鍵盤部の後方で背面部に係着される上面カバー部材15と、左右の一対の脚部16と、その左右の脚部16の間で棚板の下側の鍵盤部10の後方に中央ボックス部17を挟んで設け一対のスピーカボックス18を備えている。中央ボックス部17の下部には3個のぺタル鍵23が設けられている。
一対のスピーカボックス18内には、それぞれ音響発生体である低音用のスピーカ25が、手前側(演奏者側)に向けて取り付けられている。
なお、中央ボックス部17と左右一対のスピーカボックス18とは一体的に形成されて後脚部としての機能も果たしている。そして、左右のスピーカボックス18は、その水平断面が三角形をしており、スピーカ取付面はそれぞれ外方に向いて構成されている。後述するように、音響反射板としての飾り板2、特に左右の縦立2bが存在することで、後方への放音を制限する役目も果す。ステージなどで、後方への放音特性アップが必要な場合には、飾り板2を取り外すこともできる。
上面カバー部材15は、この実施例では図3に明示されるように、楽器本体1の後部上面を覆い、背面板19の上端部にL型金具とねじによる固定部材24(図1に破線で示す)によって係着されて、楽器本体1に固定される固定部である上面板(天板に相当する)15aと、その上面板15aにヒンジ部15dを介して結合された第1開閉板15bと、その第1開閉板15bにヒンジ部15eを介して結合された第2開閉板15cとによって構成されている。
そして、その第1開閉板15bと第2開閉板15cとによって、鍵盤部10を開放するオープン状態と覆うクローズ状態とになる開閉蓋部を構成している。その第2開閉板15cの先端部には幅方向の全長に渡って、クローズ状態のときに鍵盤部10の手前側を覆うカバー片15fが取り付けられている。なお、この開閉蓋部はこの発明に必須のものではない。
また、鍵盤部10の後方には、楽音パラメータ設定操作子群31および液晶表示器32を配設した操作パネル30が設けられており、この操作パネル30も楽器本体の上部をカバーしているので、上面カバー部材15の上面板15aとともに上面カバー部と称する。
図4に示すように、この操作パネル30の楽器本体1の鍵並び方向に離間した左右の部位にトーンエスケープ部33が設けられている。このトーンエスケープ部33は、操作パネル30に放音用の開口を形成し、その開口を覆うようにパネル上面にサランネットやパンチメタル等の装飾シートを設けている。このようにすれば、放音孔を形成する手間を簡略化できる。
さらに図4に示すように、中央ボックス部17と一対のスピーカボックス18の上面には、複数の電気回路ブロック26が搭載されているが、各スピーカボックス18のそれ以外の上面には多数の透孔18aが形成されており、ここもトーンエスケープ部をなしている。したがって、各スピーカボックス18内の低音用のスピーカ25からの音波は、図2に示すように矢示Y10のように前方に放射されるとともに、破線矢示Y11で示すように上後方にも放射し、図4に実線矢示Y11で示すように多数の透孔18aを通って上部の操作パネル30及び上面板15aとの間の空間に放出され、さらに操作パネル30のトーンエスケープ部33から矢示Y12で示すように上方および前方へ放射される。
また図4に示すように、操作パネル30の裏側の空間内に、音響発生体である左右一対の高音用スピーカ35を、その放音中心線を前方やや上向きで且つ互いに交差する方向に若干傾けて配設している。したがって、その高音用スピーカ35から矢示Y12で示すように放出される音波も、操作パネル30のトーンエスケープ部33を通して矢示Y22で示すように上方および前方へ放射される。
飾り板2は、上面カバー部材15の上面板15aの上面で且つ上面カバー部である操作パネル30のトーンエスケープ部33の後方に立設され、鍵盤部10の鍵11の並び方向の全幅と同等以上の幅と鍵11の長手方向の長さより大きい高さを有する。この場合の鍵11の長さとは露出して見える部分だけの長さでも、操作パネル30に隠れて見えない後端部も含めた長さでもよい。さらに、この実施例のように開閉蓋部(第1,第2開閉板15b,15c)を備えている場合には、図2に示すようにその開閉蓋部がオープン状態のときの高さよりも飾り板2の高さの方が高くなるようにする。
また、この実施例では、この飾り板2を鍵盤部10の鍵並び方向の全幅より幅の狭い一枚の横板2aと、それを挟む2枚の縦板2bによって構成しており、いずれも木製である。そして、横板2aは上面板15aの上面に載置されて、トーンエスケープ部33から放音される音波に対する音響反射板の機能を果たすとともに、上面板15aに対する重石の役目も果たす。2枚の縦板2bは、その両側で横板2bを支持するとともに、その上端は横板2aの上端と同じ高さを有し、上部は横板2bと同様に音響反射板としての機能も果たす。また、下部は低音用のスピーカ25から前放に放射される音波の回り込みに対する音響反射板の役目も果たす。
横板2aの下面にフエルトのような緩衝材を貼着して、上面板15aの上面を傷つける恐れをなくすのが望ましい。
この横板2aと縦板2bとは裏面側で平金具とねじによる固定部材27によって結合されている。そして、縦板2bの下部がその裏面側でL型金具とねじによる固定部材28によって、楽器本体1のスピーカボックス18の後側面に固定される。
なお、この飾り板2を鍵盤部10の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅と鍵11の長手方向の長さより大きい高さを有する一枚の横板と、それを支える一対の縦板とによって構成するようにしてもよい。
この実施例によれば、飾り板2が電子鍵盤楽器の装飾性を高めるだけでなく、トーンエスケープ部33等から放音される音波に対する音響反射板になるため、楽音が豊かになり、広がり感が達成される。特に高音用スピーカ35から出る楽音が発散せずに演奏者側に帰ってくるので楽音が豊かになる。低音の楽音についてもスピーカボックス18の上面の透孔18aとトーンエスケープ部33を介して漏れて来る音波が前方へ反射され、またスピーカボックス18の前方へ放射された音波も後方へ周り込むと縦板2bに反射されるので、直接音とそれらの反射音とが重なって豊かな楽音になる。
なお、上面カバー部材15を、鍵盤部10及び操作パネル30以外の楽器本体1の上部を覆う固定の上面板15aのみにしてもよく、その場合には、その上面板15aと操作パネル30とによって上面カバー部を構成する。操作パネル30は、鍵盤部10と上面板15aとの間に設けられている。
上面カバー部材15に開閉蓋部を設けた場合には、それが鍵盤部10を開放するオープン状態で、操作パネル30のトーンエスケープ部33の一部が第2開閉板15cの手前側に露出し、残りの大部分が第1開閉板15bの後方に露出するようにすれば、飾り板2による音響反射効果を充分に得ることができる。
また、この実施例では、背面部である背面板19または上面カバー部材15の上面板15aのいずれか一方に固着した固定部材24を介して背面板19と上面板15aとが固着されるようにし、上面板15aの楽器本体1への保持が、上面板15aの後方部が固定部材24によって固定されると共に、飾り板が上面板15aの上面に載置されて楽器本体1に固着されることによってなされるようにしている。
そのため、楽器本体1の上面を覆って隠す上面板15aを、背面板19に固着する際に、上面板15a上に飾り板2が載置されるとそれが重石になるので、固定部材24によるねじ止め箇所を少なくすることができ、ねじ止め箇所を減少しても剥がれることはない。また、その組付け作業も容易に行なうことができる。
図5は、この実施例のダンパ機能部を設けた部分を背面板を除いてやや後方斜め下から見た斜視図である。
この実施例の鍵盤楽器はまた、上面カバー部材15に連結された第1,第2開閉板15b,15cからなる開閉蓋部の開閉動作を緩衝するダンパ機能部材40を備えている。
図5において、上面カバー部材15の第2開閉板15cは図示を省略しており、背面板19はほんの一部だけを残して除去している。20は側板部12の内側にL型金具37を介してねじ止め固定された棚板であり、この棚板20によって前述した鍵盤部10が保持される。
操作パネル30は、側板部12の内面にねじ止め固定されたクランクアーム状に折れ曲った操作パネル支持部材38によって支持固定されている。
すなわち、操作パネル支持部材38のアーム部38cからパネル面に平行に折れ曲った取付片を、操作パネル30の裏面に形成されたボス部30aにねじ止め固定し、操作パネル30と操作パネル支持部材38を一体化し、その操作パネル支持部材38の基部を側板部12にねじ止めする。
その操作パネル支持部材38の直立部38aにはガタ孔38bが設けられており、上面板15aの下面に固着されたコ字状の反動防止金具39の下片部39aをそのガタ孔38bに嵌入させて、第1開閉板15bの開閉時における上面板15aの反動を防止するようにしている。
その反動防止金具39の下片部39aは、例えば先端へ行くにつれて下がり傾斜をなし、ガタ孔38の上縁と上面板15aの下面までの距離D1と下片部39aの付け根から上面板15aの下面までの距離D2との関係を、わずかにD1>D2の関係(その差は0~2mm)とするように構成する。この構成にて、前方から後方への押し込み操作によって、ワンタッチで上面板15aを楽器本体1に結合できる。この状態で、L型の固定部材24の後方からねじ止めすると、下片部39aとガタ孔38bとの嵌合がより強くなりながら背面板19と上面板15aとが固着される。しかし、これはこの発明に必須のものとは限らない。
ダンパ機能部材40は、楽器本体1の側板部12の内面側に形成された凹部12a内に配設され、前記楽器本体に装着されたダンパユニット41とレバー43とがトルク軸42を介して連結されたダンパ機構本体44と、そのダンパ機構本体44のレバー43に軸45によって一端が回動可能に保持され、他端が開閉蓋部の第1開閉板15bのヒンジ部15dから離れた部位に回動自在に保持されたステー46とによって構成されている。
拍子木14は、側板部12の内面に取り付けられた拍子木締結具50によって楽器本体1に固着されている。
この場合にも、固定部である上面板15aの楽器本体1への保持が、上面板15aの後方部が図1に示した固定部材24で固定されると共に、飾り板2が上面板15aの上面に載置されて楽器本体1に固着されることによってなされるようにする。
それによって、前述した効果が得られるとともに、ダンパ機能部材40のダンパ作用によって、開閉蓋部である第1開閉板15bの閉動作がダンプされる際に、その反動で上面板15aの前方部が持ち上がるのを飾り板2によって押え、その持ち上がりを防止することができる。
さらに、その補助として、上面板15aと操作パネル支持部材38との間を反動防止金具で結合することによって、固定部である上面板15aが楽器本体1に常にロックされるので、開閉蓋部を閉じる際の上面板15aの持ち上がりを一層確実に防止することができる。
なお、飾り板の形状や大きさ、材質、分割構成などは、実施例に示したものに限らず、任意に変更し得ることは勿論である。
この発明は、電子オルガンや電子ピアノ等の各種の電子鍵盤楽器に適用できるのは勿論であるが、それに限るものではなく、自然楽器のオルガンやアップライトピアノなどの鍵盤楽器にも広く適用可能である。
この発明による鍵盤楽器の一実施例を示す平面図である。 同じくその正面図である。 同じくその側面図である。 楽器本体を上面カバー部材を取り除いた状態で拡大して示す平面図である。 同じくそのダンパ機能部を設けた部分を背面板を除いてやや後方斜め下から見た斜視図である。
符号の説明
1…楽器本体、2…飾り板、2a…横板、2b…縦板、10…鍵盤部、11…鍵、12…側板部、12a…凹部、13…口棒部、14…拍子木、15…上面カバー部材、15a…上面板(固定部、上面カバー部)、15b…第1開閉板、15c…第2開閉板、15d,15e…ヒンジ部、15f…カバー片、16…脚部、17…中央ボックス部、18…スピーカボックス、19…背面板(背面部)、20…棚板、23…ぺタル鍵、24…固定部材、25…低音用のスピーカ(音響発生体)、26…電気回路ブロック、27,28…固定部材、30…操作パネル、31…楽音パラメータ設定操作子群、32…液晶表示器、33…トーンエスケープ部、35…高音用スピーカ(音響発生体)、37…L型金具、38…操作パネル支持部材、38a…直立部、38b…ガタ孔、39…反動防止金具、39a…下片部、40…ダンパ機能部材、41…ダンパユニット、42…トルク軸、43…レバー、44…ダンパ機構本体、45…軸、46…ステー、50…拍子木締結具、

Claims (4)

  1. 複数の鍵からなる鍵盤部を有し、この鍵盤部の後方に音響発生体を有する楽器本体と、
    前記鍵盤部の後方に前記楽器本体の上部を覆うように設けられた上面カバー部と、
    該上面カバー部における前記楽器本体の鍵並び方向に離間した左右の部位に設けられたトーンエスケープ部と、
    前記上面カバー部の上面で且つ前記トーンエスケープ部の後方に立設され、前記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅と前記鍵の長手方向の長さより大きい高さを有する飾り板と
    を備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 複数の鍵からなる鍵盤部を有し、この鍵盤部の後方に音響発生体を有する楽器本体と、
    前記鍵盤部の後方に設けられ、楽音パラメータ設定操作子群を配設した操作パネルと、
    前記鍵盤部及び前記操作パネル以外の前記楽器本体の上部を覆う上面カバー部材と、
    前記操作パネルにおける前記楽器本体の鍵並び方向に離間した左右の部位に設けられたトーンエスケープ部と、
    前記カバー部材の上面で且つ前記トーンエスケープ部の後方に立設され、前記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板と
    を備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
  3. 複数の鍵からなる鍵盤部を保持する保持部と両側の側板部と背面部と口棒部と前記鍵盤部の後方で前記背面部に係着される上面カバー部材とによって構成される楽器本体を有する鍵盤楽器において、
    前記上面カバー部材の上面に立設され、前記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板を有し、
    前記背面部または前記上面カバー部材のいずれか一方に固着した固定部材を介して前記背面部と上面カバー部材とが固着され、
    前記上面カバー部材の前記楽器本体への保持が、前記上面カバー部材の後方部が前記固定部材で固定されると共に、前記飾り板が該上面カバー部材の上面に載置されて前記楽器本体に固着されることによってなされるようにしたことを特徴とする鍵盤楽器。
  4. 複数の鍵からなる鍵盤部を保持する保持部と両側の側板部と背面部と口棒部と前記鍵盤部の後方で前記背面部に係着される上面カバー部材とによって構成される楽器本体を有する鍵盤楽器において、
    前記上面カバー部材が、前記楽器本体に固定された固定部と、該固定部にヒンジ部を介して結合されて、前記鍵盤部を開放するオープン状態と覆うクローズ状態とになる開閉蓋部とからなり、
    前記固定部の上面に立設され、前記鍵盤部の鍵並び方向の全幅と同等以上の幅を有する飾り板と、
    前記開閉蓋部の開閉を緩衝するダンパ機能部材とを備え、
    該ダンパ機能部材が、前記楽器本体に装着されたダンパ機構本体と、このダンパ機構本体に一端が回動自在に保持され、他端が前記開閉蓋部の前記ヒンジから離れた部位に回動自在に保持されたステーとで構成され、
    前記固定部が前記鍵盤部以外の前記楽器本体の上部を覆い、前記背面部または前記上面カバー部材のいずれか一方に固着した固定部材を介して前記背面部と上面カバー部材とが固着され、
    前記固定部の前記楽器本体への保持が、該固定部の後方部が前記固定部材で固定されると共に、前記飾り板が該固定部の上面に載置されて前記楽器本体に固着されることによってなされるようにしたことを特徴とする鍵盤楽器。
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