JP2005200852A - 木造建築物の柱支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱の下端部を金属製の筒体を介して基礎に埋め込み固定することにより、柱の接合部の断面積を低下させることなく、該柱を強固に支持し、地震等の大きな衝撃に耐える木造建築物の柱支持装置を得る。
【解決手段】底面が閉塞され、かつ柱25が遊嵌する金属製の筒体30を設け、木材製の柱25の下端部周面を添え板26により包囲し、該添え板26を介して柱25の下端部を前記筒体30に嵌合させ、コンクリート製の基礎16の一部に前記筒体30が遊嵌する凹部20を形成し、該凹部20に前記筒体30を嵌合させるとともに該筒体30を凹部20の底面に起立固定し、前記凹部20と筒体30との間隙部に充填材を充填して筒体30を基礎16に一体的に固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、地震等の大きな衝撃に耐える耐震性の高い木造建築物の柱支持装置に関するものである。
先に本出願人が出願した特願2003−106540の明細書及び図面に記載されたもの、即ち、図7、図8に示すものがあった。図7において、1は地面を覆う鉄筋コンクリート製のベース基礎、2はベース基礎1上に突出形成された鉄筋コンクリート製の布基礎である。該布基礎2の主要な柱10の起立部に凹部3を形成し、該凹部3に柱10を嵌合させるに際し、該柱10の下端部に金属製の筒体11を密接に嵌合させ、該筒体11を介して柱10を上記凹部3に嵌合させる。上記筒体11は、図8に示すように、柱10断面積に略対応する内断面積を有する角筒状の筒主体11aを形成し、該筒主体11aの下端にこれよりも広面積の底板11bを一体的に固着し、該底板11bの外周縁部にボルト孔11cを形成してなる。該筒体11は、その上部を上方に露出させた状態で上記凹部3に嵌合させ、その底板11bに形成したボルト孔11cを凹部3の底部に植設したアンカーボルト形の保持具4に挿通し、該保持具4にナットを螺合させて締付け固定する。
次いで、上記凹部3と筒体11との間隙部にモルタル又はコンクリートからなる充填材5を充填し、これを硬化させて筒体11の下部外周を布基礎2側に一体的に固定する。次いで、上記基礎1に木材製の土台12を載置するとともに、その端面を筒体11の上部側面に当接又は接近させ、布基礎2に植設したアンカーボルト6により布基礎2に締結する。7は柱10が筒体11から抜け出るのを防止する楔である。
特願2003−106540
上記従来のものは、柱10の下端部に金属製の筒体11を密接に嵌合させ、該筒体11を介して布基礎2に植込み固定するようにしたので、柱の断面積を小さくすることなく布基礎2に強固に起立支持することができる。しかしながら、柱10の下部を直接金属製の筒体11に密接に嵌合させるようにしていたので、柱10の断面積が異なると、これに対応させて筒体11の断面積を変える必要があり、筒体11の互換性が乏しくなるものであった。また、柱10が直接筒体11に密接しているため、地震等により柱10に大きな曲げ荷重が加わると、柱10の筒体11上端部付近で応力集中が発生し、この部で柱10が折損し易くなるものであった。また、土台12の端面を直接筒体11に接近させるようにしていたので、土台12の布基礎2への取り付けは、柱10を布基礎2に起立固定した後に行わねばならず、施工順序が拘束されたり、土台12側に起立支持する副柱の取り付けが遅延したりするものであった。本発明は上記不具合を解消した新規な木造建築物の柱支持装置を得ることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したみまである。即ち、請求項1に係る発明は、底面が閉塞され、かつ柱が遊嵌する金属製の筒体を設け、木材製の柱の下端部周面を添え板により包囲し、該添え板を介して柱の下端部を前記筒体に嵌合させ、コンクリート製の基礎の一部に前記筒体が遊嵌する凹部を形成し、該凹部に前記筒体を嵌合させるとともに該筒体を凹部の底面に起立固定し、前記凹部と筒体との間隙部に未硬化の充填材を充填し、これを硬化させる構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記筒体の上部を基礎の凹部から上方に突出させ、基礎の上面に木材製の土台を締結するとともに、該土台の端面を前記筒体の上部側面から離間させて所定の間隙を形成し、該間隙に前記土台の断面積と略同じ断面積を有する駒土台を圧入するようにしたものである。
本願の請求項1に係る発明は、柱の下端部を添え板により包囲し、該添え板を介して金属製の筒体を嵌合させるようにしたので、柱の断面積が異なる場合は、添え板の厚さを変更することにより、共通の筒体を使用することができる。これにより筒体の種類を少なくして該筒体の生産性を高くすることができる。また、地震等により柱に大きな曲げ荷重が加わった際に、この曲げ荷重が添え板を介して筒体に及ぶこととなり、柱の筒体上端部付近に発生する応力集中が緩和され、柱の折損を防止することができる。
請求項2に係る発明は、基礎に締結する土台の端面と筒体との間に間隙を設けるようにしたので、土台を基礎に締結した後であっても、基礎に形成した凹部の周囲に所定の空間が発生することになる。このため、柱を凹部に嵌合させる初期時に、該柱を傾斜させることができ、上方の空間が少なくても、柱を凹部に容易に嵌合させることができる。また、上記土台の端面と筒体との間隙部に、土台の断面積と略同じ断面積を有する駒土台を圧入するようにしたので、該駒土台が筒体の上部を保持することとなり、該筒体をより強固に起立保持することができるとともに、土台が柱の基部まで実質的に延長することとなり、不要な空間が発生しなくなる。
以下本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明の実施例を示す基礎部の部分平面図、図2は基礎部に取り付けた柱、土台の部分平面断面図、図3は基礎の凹部への柱仮止め状態を示す一部断面側面図、図4は基礎の凹部での柱起立状態を示す一部断面側面図、図5は筒体と柱との嵌合要領を示す斜視図、図6は締結ボルトによる筒体の締結状態を示す拡大断面図である。
図1、図3において、15は地面を覆う鉄筋コンクリート製のベース基礎、16はベース基礎1上にて井桁状に突出形成された鉄筋コンクリート製の布基礎である。該布基礎16は、建物の外壁部に対応した外郭布基礎16a、及び内部の壁部に対応した内部布基礎16bを有する。上記布基礎16には、土台アンカーボルト17がその上部を露出させて長手方向に所定の間隔をおいて埋設されている。18は布基礎16内に埋設した鉄筋である。
上記布基礎16の主要な柱25の起立部に凹部20が形成されている。本例では、内部布基礎16bの交叉部に補強用の隅肉部16cを一体に形成し、該交叉部の中心部に4隅部が面取りされた平面視正方形状の凹部20を形成する。この凹部20は、図3に示すように、平面の面積が後述する筒体30の平面積よりも大きく、かつその深さは布基礎16の底部付近までとする。
上記凹部20に筒体30が嵌合された断面角形の柱25を起立嵌合させる。柱25は木材により規定寸法の角柱状に形成され、筒体30はステンレス鋼、アルミニューム合金等の不錆性の金属材により有底角筒状に形成して上記柱25の下端部に嵌合させる。上記筒体30は、図5に示すように、柱25の断面積よりも若干大きい内断面積となる角筒状の筒主体30aの下端に、これよりも広面積となる底板30bを溶接等により一体的に固着してなり、その上下長さは、図4に示すように、凹部20から突出した上端が布基礎16に締結した土台33の上面位置に達する長さとなるようにする。また、図5に示すように、上記筒主体30aの上下中間部、及び底板30bの内周部に釘、子ねじ等を打ち込む小径の止め孔31a,31bを、底板30bの外周部に締結ボルトが挿通する締結孔32を形成する。
上記筒体30は図5に示すようにして柱25の下端部に嵌合させる。即ち、柱25の下端部の外周4面に所定厚さの添え板26を接着剤、あるいは釘等を使用して貼り付け、該柱25の下端部の断面積を筒主体30aの内断面積に接近する如く補正する。この状態で上記柱25の下端部に筒体30を嵌合させ、その止め孔31a,31bから釘を打ち込んで筒体30を柱25に固定する(図3)。一方、布基礎16の凹部20の底部に、上記筒体30の締結孔32と対応するボルト孔をあけ、該ボルト孔に締結ボルト(コンクリートアンカ)21を植設する。この締結ボルト21は、図3に示すように、下部がコレット状に分割されたボルト主体の軸心部に拡開用の芯金を嵌合させ、該芯金を打ち込むことによってボルト主体の下部を拡開させ、上記ボルト孔内に加圧係止する。
次いで、図3に示すように、柱25を傾斜させた状態で布基礎16の凹部20に嵌合させた後、これを起立させ、筒体30の底板30bの外周部に形成した締結孔32を上記締結ボルト21に挿通し、該締結ボルト21の上端部にナットをねじ込んで筒体30を凹部20の底部に仮止めする。これと並行または前後して布基礎16bの上面に木材製の土台33を載置する。この場合、上記柱25に対応する土台33は、その端面を上記筒体30の上部側面から離間させて所定の間隙(ア)を形成し、この状態で上記土台33をアンカーボルト17により布基礎16bに締結する。上記外郭布基礎16a、内部布基礎16bに締結した土台33には、副柱取り付け用のほぞ孔が所定ピッチで形成されており、該ほぞ孔に副柱27を嵌合させて起立支持する。
上記柱25、副柱27の上部に梁、桁(図示省略)等を取り付けて骨組みした後、上記柱25、副柱27の垂直度(鉛直度)を確認・調節し、垂直度が規定精度になった時点で筒体30を締結ボルト21を介して凹部20の底面に本締め固定する。この場合、図6に示すように、筒体30の底板30bに形成する締結孔32の径を締結ボルト21の径よりも大きくし、筒体30が締結ボルト21に対して若干水平方向に移動できるようにしておく。これにより、上記筒体30を介して柱25を水平方向に移動調節しながら、該柱25を垂直に位置決めし、締結ボルト21の上端部に座金21aを介在させてナット21bをねじ込むことによって上記筒体30を凹部20の底面に本締め固定する。
次いで、図4に示すように、凹部20と筒体30との間隙部に未硬化のモルタル、あるいはコンクリートからなる充填材22を充填し、これを硬化させて筒体30の下半部を布基礎16bに一体的に固定する。次いで、上記間隙(ア)に土台33の断面積と略同じ断面積を有する駒土台34を圧入し、該駒土台34によりが筒体30の上部を保持するとともに、柱30の基部に不要な間隙が発生するのを防止する。図2おいて、35は布基礎16bの交叉部を補強する火打金具であり、隅肉部16cの外側にこれと並行に配置し、その両端部をボルト36により土台33に締結する。
なお、前述した凹部20は、外郭布基礎16a側にも形成するようにしてもよい。また、布基礎16を省略し、ベース基礎15のみとした場合は、上記凹部20はベース基礎15に形成するようにする。
本発明の実施例を示す基礎部の部分平面図である。 基礎部に取り付けた柱、土台の部分平面断面図である。 基礎の凹部への柱仮止め状態を示す一部断面側面図である。 基礎の凹部での柱起立状態を示す一部断面側面図である。 筒体と柱との嵌合要領を示す斜視図である。 締結ボルトによる筒体の締結状態を示す拡大断面図である。 従来例を示す基礎の凹部での柱起立状態を示す一部断面側面図である。 従来の筒体を示す斜視図である。
符号の説明
15 コンクリート製のベース基礎
16 コンクリート製の布基礎
16a 外郭布基礎
16b 内部布基礎
16c 隅肉部
17 アンカーボルト
18 鉄筋
20 凹部
21 締結ボルト
21a 座金
21b ナット
22 充填材
25 柱
26 添え板
27 副柱
30 筒体
30a 筒主体
30b 底板
31a、31b 止め孔
32 締結孔
33 土台
34 駒土台
35 火打金具
36 ボルト

Claims (2)

  1. 底面が閉塞され、かつ柱(25)が遊嵌する金属製の筒体(30)を設け、木材製の柱(25)の下端部周面を添え板(26)により包囲し、該添え板(26)を介して柱(25)の下端部を前記筒体(30)に嵌合させ、コンクリート製の基礎(16)の一部に前記筒体(30)が遊嵌する凹部(20)を形成し、該凹部(20)に前記筒体(30)を嵌合させるとともに該筒体(30)を凹部(20)の底面に起立固定し、前記凹部(20)と筒体(30)との間隙部に未硬化の充填材を充填し、これを硬化させたことを特徴とする木造建築物の柱支持装置。
  2. 筒体(30)の上部を基礎(16)の凹部(20)から上方に突出させ、基礎(16)の上面に木材製の土台(33)を締結するとともに、該土台(33)の端面を前記筒体(30)の上部側面から離間させて所定の間隙(ア)を形成し、該間隙(ア)に前記土台(33)の断面積と略同じ断面積を有する駒土台(34)を圧入したことを特徴とする請求項1記載の木造建築物の柱支持装置。
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