JP2005200790A - 精紡交撚糸及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、安定した操業で高品質の、毛羽の少ない精紡交撚糸の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 本発明は、リング精紡糸において、3mm以上の平均毛羽指数が40以下である精紡交撚糸を要旨とし、製法として、2本の繊維束がドラフト域の下流に配設された繊維束収束装置へ間隔10mm以上で供給された後、前記繊維束収束装置に穿設された吸引部から、前記繊維束収束装置の下流に配設された回転ローラに沿って回転される通気エプロンを介して吸引作用を受け、続いて前記通気エプロンと前記通気エプロンに沿って回転するデリベリローラとによって、ニップ点間隔3〜5mmでニップされ送り出された後、交撚されることで本発明の精紡交撚糸が製造できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドラフトされた2本の繊維束を交撚して得る精紡交撚糸及びその製造方法に関するものである。
従来から精紡交撚糸は、主としてリング精紡機のドラフト域へ2本の粗糸を供給して、所定の倍率でドラフトした後、交撚する方法で製造されている。精紡交撚糸も紡績糸であるからその表面に毛羽があり、この毛羽が布帛に肌触りのよさ,暖かさ又は嵩高感などの風合いをもたらしている。しかしながら、毛羽立ちによって強度が低下し、かつ毛玉ができやすいなどの欠点があるため、熱接着性繊維を混合するなどして毛羽立ちの抑制を図っていたが、この方法では精紡交撚糸は固く締まるため、布帛の風合いは硬く、反発感の乏しいものとなる(例えば、特許文献1参照)。
そこで、この問題を解決するため、精紡交撚糸横断面を構成する短繊維が特定の強度を有し、かつ該横断面を構成する短繊維の本数と該短繊維の平均繊維長とが特定式を満足する精紡交撚糸が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この精紡交撚糸は、強度に優れるだけでなく、通常の撚数でありながら1mm以上の毛羽指数が従来の精紡交撚糸の半数以下と少ないため、当該精紡交撚糸からなる布帛は光沢感とソフト感との調和がとれた布帛となる。しかし、この精紡交撚糸は、通常のリング精紡機を使用して、上記短繊維の繊維長と、上記横断面における短繊維の構成本数と、精紡時の紡出張力との組み合わせの中で、毛羽が少なくなる最適条件を実験的に求め、それに基づいて得られたものにすぎないため、例えば、構成短繊維として、繊維長の短い短綿や繊維長の長いウールが使用できないことや、得られる精紡交撚糸は太〜中番手糸に限られるなど、用途に合致した糸設計が非常に困難という問題がある。
その後、上記技術の改良が試みられているが、短繊維の種類や得られる精紡交撚糸の番手などを目的に応じて適宜変更できる、毛羽が少なく強度に優れた精紡交撚糸に関する技術は未だ提案されていない。
一方、紡績糸単糸の分野では、上記技術は既に確立している。
代表なものにコンパクトヤーンとマイグレートヤーンとがあり、前者は精紡時にドラフト後の繊維束を空気で収束することで毛羽を伏せ、後者は、フロントローラを通過した直後の繊維束を軽く押さえることで毛羽を伏せるというものである。
つまり、前者は、リング精紡機のドラフト域の下流側に繊維束集束装置が設けられ、この装置によって繊維束が収束し、コンパクトヤーンが紡出される。繊維束集束装置の形状には種々のものが提案されており、一例を示せば、送出ローラのニップ点を挟んで上流側及び下流側に延びた吸引部と、該吸引部に沿って回転する通気エプロンとを備えた繊維束集束装置が上げられる。繊維束は、通気エプロンを介して吸引部から吸引作用を受けることで通気エプロンに押さえ付けられて収束する。この吸引作用はニップ点を過ぎた後も続くことから、毛羽が少ないことに加え落綿が抑制された糸を紡出することができるのである(例えば、特許文献3参照)。
また、後者の一例を示せば、フロントローラを通過した直後の繊維束が、円弧状ガイドノーズによって軽く押さえられることでマイグレートヤーンが紡出される。この場合、フロントローラの回転によって発生する気流が、円弧状ガイドノーズの先端壁面に沿って流れるので、短繊維の両端が撚り込み点中央に向かってより積極的に誘導される(例えば、特許文献4参照)。
これら以外にも、通常の方法で紡績糸単糸を得た後、巻返し工程おいて毛羽を伏せる技術が提案されている。
一例を示せば、紡績糸単糸へ旋回流による仮撚作用を施すことで毛羽が伏せられるというもので、旋回流を発生するノズル手段から上流側(解撚側)の撚り止め手段までの距離を、ノズル手段から下流側(加撚側)の撚り止め手段までの距離より長く取った装置を用いるというものである(例えば、特許文献5参照)。
この装置により、長い毛羽を十分に解撚し、かつ毛羽の遠心力を小さくして加撚できるので、長い毛羽を効果的に伏せることができるのである。
特開昭60−181331号公報(特許請求の範囲) 特開平6−330429号公報(請求項1、段落〔0021〕) 特開2003−155631号公報(段落〔0017〕、〔0018〕) 特開平11−21729号公報(段落〔0012〕、〔0030〕) 特開2001−295145号公報(段落〔0006〕)
以上から、コンパクトヤーン又はマイグレートヤーンの製造方法をそのまま精紡交撚糸の製造に適用すれば、毛羽の少ない精紡交撚糸が得ることができるとも考えられる。
すなわち、ドラフト域の下流において、吸引部を備えた繊維束収束装置又は円弧状ガイドノーズを2つの繊維束の糸道に配設して各繊維束を収束させるという製造方法である。
しかしながら、前者の繊維束収束装置を配設した場合、繊維束の糸道が走行中の張力変動によって進行方向の左右にぶれた際、繊維束がそれぞれの吸引部から強く吸引作用を受けているために、一方の繊維束が他方の繊維束の糸道へ引き込まれる現象が発生する。また後者の円弧状ガイドノーズを配設した場合、上述したフロントローラの回転によって発生する気流は2つに等しく分散することがないため、2本の繊維束にマイグレーション作用が十分に進まず、毛羽を伏せる効果が低下する。加えて、通常、繊維束が円弧状ガイドノーズによって押さえられることで該繊維束を構成する短繊維間にずれが生じるが、特に細番手糸を紡出する場合は、このずれによって容易に糸切れするという問題がある。
したがって、毛羽の少ない精紡交撚糸を得るには、更なる検討が必要である。
一方、別のアプローチとして、精紡交撚糸の代替として2本の精紡糸を交撚した2本交撚糸を用いるという考えがある。しかし、精紡交撚糸と2本交撚糸は、繊維原料,番手及び撚数(精紡交撚糸の場合は精紡時の撚数に相当し、2本交撚糸の場合は上撚数に相当する)が同一であっても、前記交撚糸には下撚り(紡績糸単糸の加撚)が施されているため、布帛にすると、精紡交撚糸を使用した布帛の方が、よりふくらみ感や嵩高感が発現される。そのため、代替が有効なのは一部の用途に限られる。
したがって、コンパクトヤーンやマイグレートヤーンなどの毛羽の少ない紡績糸単糸を、2本交撚しても糸表面の毛羽は伏せられているが、上記の理由から風合い及び用途面で問題が残る。
このように、本発明の目的は毛羽の少ない高品質な精紡交撚糸、特に強度に優れた細番手の精紡交撚糸、さらにこのような精紡交撚糸の安定した製造方法を提供することにある。
本発明者らは、毛羽の少ない精紡交撚糸を製造するに際し、操業が安定しない原因を検討したところ、2本の繊維束が繊維束収束装置を通過する際の繊維束の間隔に原因があるとの考えの下に鋭意研究を重ね、特定の間隔で供給された後、特定の間隔で加撚域へ送り出されることで、安定して毛羽の少ない精紡交撚糸が製造できることを見出して本発明に至ったのである。
すなわち、本発明は、リング精紡糸において、3mm以上の平均毛羽指数が40以下であることを特徴とする精紡交撚糸を要旨とするものであり、さらに、英式綿番手120〜180番手であることを特徴とする精紡交撚糸、さらには、強度利用率が30%以上であることを特徴とする精紡交撚糸が好ましい態様として含まれる。
また、本発明は、ドラフト域を並列に通過した2本の繊維束が交撚される精紡交撚糸の製造方法において、前記2本の繊維束は、前記ドラフト域の下流に配設された繊維束収束装置へ間隔10mm以上で供給された後、前記繊維束収束装置に穿設された吸引部から、前記繊維束収束装置の下流に配設された回転ローラに沿って回転される通気エプロンを介して吸引作用を受け、続いて前記通気エプロンと前記通気エプロンに沿って回転するデリベリローラとによって、ニップ点間隔3〜5mmでニップされ送り出された後、交撚されることを特徴とする精紡交撚糸の製造方法を要旨とする。
さらに、本発明では、前記繊維束収束装置に穿設された吸引部が、略ハの字状に配設された2本のスリット状の吸引部であり、各吸引部の長さは等しく、幅は共に1〜3mmであり、各吸引部の上流側末端間隔が10〜15mmで下流側末端間隔が3〜5mmであり、さらに、各吸引部の上流側末端同士を結ぶ線分と、下流側末端同士を結ぶ線分とが平行であると共に、各線分の距離が15〜25mmであることを特徴とする精紡交撚糸の製造方法が好ましい態様として含まれる。
本発明の精紡交撚糸は、糸表面の毛羽が少ないため同番手の従来糸と比べ強度に優れ、さらに本発明の精紡交撚糸を使用して布帛を作製すれば、まろやかな光沢としなやかな風合いを有する布帛を得ることができる。また、本発明では、繊維束収束装置により繊維束が収束した後交撚することから、従来から紡出が困難とされていた120〜180番手の細番手精紡交撚糸が安定して得られる。
以下、本発明を詳説する。
まず、本発明の精紡交撚糸は、リング精紡糸である。
紡績糸は、一般にリング紡績機から得られるリング精紡糸と、オープンエンド紡績機から得られるオープンエンド精紡糸とに大別される。リング精紡糸は、オープンエンド精紡糸と比較して、強度に優れるという長所を有する反面、嵩高性がやや乏しく毛羽及び斑が多いという短所を有する。しかし、オープンエンド紡績機からは構造上、精紡交撚糸を得ることができないため、本発明の精紡交撚糸は、リング精紡糸であることが必要である。
本発明に用いられる繊維原料の形態は短繊維であり、素材は短繊維の形態をなしているものであればどのようなものでもよい。ただし、本発明の精紡交撚糸を使用した布帛は、主に衣料用途に供されることから、繊維原料である短繊維の繊度は0.5〜3.5dtex、繊維長は10〜80mmであることが好ましく、素材は、ポリエステル,ポリアミドもしくはアクリルなどの合成繊維、トリアセテートなどの半合成繊維、ビスコースレーヨン,キュプラもしくは溶剤紡糸セルロース繊維などの再生繊維、又は綿,麻もしくは羊毛などの天然繊維が好ましい。中でも繊度0.9〜1.8dtex、繊維長24〜48mmである、綿又は溶剤紡糸セルロース繊維は、布帛にすることで適度な防しわ性と優れた寸法安定性の他、ふくらみ感,反発感なども発現でき、用途も多岐に渡るので好ましい。また、本発明において、上記短繊維は、目的に応じ単独又は複数混合して用いられても何ら問題ない。
次に、本発明の精紡交撚糸は、3mm以上の平均毛羽指数が40以下であることが必要である。
平均毛羽指数とは、JIS L1095 9.22.2B法に準拠した方法で測定された毛羽指数の平均値を指す。具体的には、精紡交撚糸へ垂直な一方向の平行光線を当て、精紡交撚糸から見て光源と反対側に設置された遮蔽板に毛羽の影像を写し、写し出された一定長以上の毛羽数が毛羽指数に該当する。測定は、F−INDEXテスター(敷島紡績(株)製)を用いて試料長10mで30回測定し、その平均値を平均毛羽指数とする。
毛羽は布帛へソフトな風合いを与えるが、精紡交撚糸の強度に全く貢献しないので毛羽が少ないほど当該精紡交撚糸の強度は優れる。さらに、長い毛羽が多く存在するほど布帛の光沢感が低減し、かつ毛玉ができやすく、特に3mm以上の毛羽が多く存在すると、精紡交撚糸の強度が著しく低下する傾向にあり、布帛の光沢感も著しく低減し、毛玉が非常にできやすい。したがって、本発明の精紡交撚糸においては、3mm以上の平均毛羽指数が40以下であることが必要で、10〜40が好ましい。これは、あまりに毛羽の少ない精紡交撚糸は、実際上製造が困難かつ実用的でない点から3mm以上の平均毛羽指数が10〜40であることが好ましいのである。
また、本発明の精紡交撚糸の傾向として、細繊度になれば布帛はしなやかな風合いを有するようになるため、精紡交撚糸の番手は120〜180番手であることが好ましい。精紡交撚糸の番手が120番手より太くなると、布帛のしなやかな風合いが低減する傾向にあるため好ましくない。一方、180番手より細いと実際上製造が困難であるため好ましくない。
さらに、本発明の精紡交撚糸は、強度利用率が30%以上であることが好ましく、30〜70%であることがより好ましい。強度利用率とは、精紡交撚糸を構成する短繊維の強度の合計と糸としての精紡交撚糸の強度との比を表すものであり、同じ番手の精紡交撚糸同士を比較した場合、強度利用率が高い程強度に優れるといえる。既述のように毛羽が少なくなればその分精紡交撚糸の強度利用率は上がる。
本発明の精紡交撚糸では、強度利用率が30%未満であると特に細番手糸の紡出において糸切れが多発し好ましくない。本発明の精紡交撚糸では、強度利用率が高いほど好ましいが、70%を超えると極端に毛羽が少なくなることに加え、繊維原料が合成繊維などの等長繊維に限られてしまうなど、実用的でない傾向が強まる。
なお、強度利用率の測定方法は、まずJIS L1030−1 5.4に準拠した方法で精紡交撚糸横断面の光学顕微鏡写真を撮影し、当該精紡交撚糸を構成する短繊維の原料別に本数を記録する。次に当該精紡交撚糸を解撚して前記短繊維を繊維原料別に分離し、短繊維が天然繊維の場合は、JIS L1069 7.1、天然繊維以外の場合は、JIS L1015 8.7に準拠した方法で繊維原料毎に短繊維の引張強さを30回測定し、その平均値を算出する。この値に先に記録した繊維原料別本数を掛け合わせ、合計する(この値をXとする)。さらに別途当該精紡交撚糸の引張強さをJIS L1095 9.5.1に準拠した方法で測定する(この値をYとする)。次に、XとYとの比(Y/X×100)を算出し、強度利用率とする。
次に、本発明の精紡交撚糸の製造方法について述べる。
本発明では、精紡交撚糸の製造にあたり、ドラフト域の下流に繊維束収束装置を配設する。2本の繊維束は、特定の間隔で該繊維束収束装置に供給され、その後該繊維束は特定の間隔で加撚域へ送り出される。
なお、本発明でいう繊維束とは、個々の繊維がほぼ一定の方向を向いて平行に並び、帯状となった集合体を指す。また、ドラフト域とは、リング精紡機において、繊維束が直線的に引き伸ばされる領域、すなわち、バックローラからフロントローラまでの部分を指し、フロントローラの表面速度をバックローラの表面速度より高く設定することで、繊維が互いに長さ方向に引き揃えられると共に繊維束の任意横断面中の繊維本数をできるだけ同一にすることができる。さらに、加撚域とは、スネルワイヤとトラベラとの間の領域を指す。
本発明の精紡交撚糸の製造方法では、既述した短繊維を含む粗糸を公知法にて得た後、ドラフト域の下流に繊維束収束装置を有するリング精紡機へ前記粗糸を2本投入する。
図1は、本発明に用いるリング精紡機の一例の主要部を示す概略斜視図である。
精紡機に供給された粗糸11a,11bは、それぞれトランペット1a,1bからバックローラ2へ並列に供給される。粗糸は、バックローラ2、ミドルローラ3及びフロントローラ4からなるドラフト域で所定の倍率にドラフトされそれぞれ繊維束21a,21bとなる。
この繊維束21a,21bは、繊維束収束装置5へ並列に供給され、さらに、該繊維束収束装置5に穿設された吸引部から、通気エプロン6を介して吸引作用を受けることで収束する。なお、通気エプロン6は、前記繊維束収束装置5の下流に配設された回転ローラ7に沿って回転する。ここで、繊維束21a,21bが繊維束収束装置5へ供給されるとは、該繊維束21a,21bが該繊維束収束装置5の内部へ導入されることを意味するのではなく、繊維束21a,21bが該繊維束収束装置5の吸引作用の及ぶ領域へ導入されることを意味する。
繊維束21a,21bは、フロントローラ4を通過した直後、フロントローラ4の回転によって発生する気流により表面が開繊し、一旦はその表面に毛羽が発生するが、毛羽は、繊維束21a,21bが吸引作用を受けて通気エプロン6に押さえ付けられる過程で繊維束本体と平行になり、毛羽は繊維束表面に戻される、つまり、毛羽立ちが抑制されるのである。
本発明では、該繊維束収束装置5に供給される際の繊維束21a,21bの間隔、すなわち繊維束21a,21bが繊維束収束装置5から吸引作用を受け始める地点での該繊維束21a,21bの間隔は、10mm以上であることが好ましく、10〜15mmであることがより好ましい。この間隔の調整はトランペット1a,1bの間隔を調整することで行われる。繊維束21a,21bの間隔が10mm未満では間隔が狭く、繊維束21a及び/又は22bの糸道が走行中の張力変動によって進行方向の左右にぶれた際、上記吸引作用によって一方の繊維束が他方の繊維束の糸道へ引き込まれることがあり好ましくない。繊維束が他方に引き込まれた場合、繊維束21a,21bを構成する繊維同士が混じり合って1本の繊維束となり、加撚後に紡績糸単糸となってしまう。一方、15mmを超えると機種によっては走行中にドラフト域のローラの作用幅を超える危険があり実用的でない。
繊維束21a,21bは繊維束収束装置5によって吸引作用を受けた後、通気エプロン6とデリベリローラ8とによってニップされ加撚域へ送り出される。この場合、デリベリローラ8の回転によって発生する気流により、繊維束21a,21bの表面へ毛羽の発生を促す作用が働くが、上記の吸引作用によって表面は収束しているので、毛羽が発生することはない。
デリベリローラ8は、繊維束収束装置5より下流に配設され、通気エプロン6に沿って回転する。この際、フロントトップローラ4aとデリベリローラ8との把持点距離(ローラの中心間の距離)は特に限定されるものでないが、繊維束を構成する繊維の切断及び/又は浮遊繊維化を確実に防ぎ、かつ太さムラのない繊維束を加撚域へ送り出すには38〜42mmが好ましい。
本発明では、通気エプロン6で導かれた繊維束21a,21bがデリベリローラ8によってニップされる際の繊維束21aと21bとの間隔、すなわちニップ点間隔が3〜5mmであることが好ましい。繊維束21a,21bはニップ点とスネルワイヤ40との間で撚りの伝播によりVゾーン30を形成するが、ニップ点間隔が3mm未満になると、撚りがニップ点付近まで伝播して繊維束21a,21bを構成する繊維同士が混じり合い、1本の繊維束となり易いので好ましくない。また、5mmを超えると、Vゾーン30は形成されるもののVゾーン角度αが大きくなり、繊維束21a,21bの糸道が、上記二ップ点からVゾーン30を経て重なり合うまでに著しく屈曲した形となるので、繊維束21a,21bには高い張力が掛かって糸切れすることがあり好ましくない。
次に、繊維束収束装置5について述べる。
本発明で用いられる繊維束収束装置5の形状は、繊維束21a,21bへ吸引作用を施して収束させ得る吸引部が穿設されたものであれば特に限定されない。前記吸引部の形状はドット状もしくはリング状をした複数の吸引部が数珠状に連なるものなど、繊維束へ確実に吸引作用を施すものであれば何れの形状であってもよい。しかし、2本の繊維束へ等しく連続的に一定の強さで吸引作用を施すには、吸引部9の形状が例えば図2,3に示すようなスリット状のものが好ましい。中でも吸引部9の形状は、図3に示すような略ハの字状であると、少ないエアー消費量で確実に2本の繊維束へ吸引作用を施すことができ、さらに風綿やホコリによる吸引部9の目詰まりも生じづらいので特に好ましい。この場合、各吸引部9の長さは等しく、幅(図中Aに相当)は共に1〜3mmであり、各吸引部の上流側末端間隔(図中Bに相当)が10〜15mmで下流側末端間隔(図中Cに相当)が3〜5mmであり、さらに、各吸引部9の上流側末端同士を結ぶ線分と、下流側末端同士を結ぶ線分とが平行であると共に、各線分の距離(図中Dに相当)が15〜25mmであることが好ましい。
なお、スリット状の吸引部9の幅Aは、1mm未満では、それに伴って吸引作用が強く働く領域も狭くなる。繊維束は、走行中の張力変動によって糸道が進行方向の左右にぶれることがあり、ぶれた際に前記領域を外れ易くなるので好ましくない。また、3mmを超えると、それに伴って吸引作用が強く働く領域も広くなるので、繊維束を構成する繊維が糸道の左右方向に広がろうとする。そのためエアー消費量を増やさなければ十分な収束効果が得られづらい上、幅Aが広いことで吸引部9へ風綿やホコリが入り易く、目詰まりを引き起こすこともあるので好ましくない。
さらに、各繊維束は各吸引部9から吸引作用を受けているので、各繊維束の糸道は、実質的に各吸引部9と重なるように配置される。したがって、各吸引部9の上流側末端間隔B及び下流側末端間隔Cについては、繊維束の糸道は屈曲すると糸切れや太さムラを生じ易いという観点から、前記上流側末端間隔B及び下流側末端間隔Cがそれぞれ10〜15mm,3〜5mmであれば、繊維束が繊維束収束装置を通過する際、糸道が屈曲することが少ないので好ましい。
また、図3において各吸引部9の上流側末端同士を結ぶ線分と、下流側末端同士を結ぶ線分との距離(図中Dに相当)は、15〜25mmであることが好ましい。15mm未満になると、各吸引部9の長さが短くなり、繊維束へ十分な吸引作用を施すためエアー消費量を増やさなければならず好ましくない。また、25mmを超えると、繊維束収束装置が大きくなり、フロントトップローラとデリベリローラとの把持点距離を、既述した実用上有利な38〜42mmより大きくしなければならず好ましくない。
さらに、前記した2本の線分と2本の吸引部9とで作る図形が等脚台形状となるのが好ましい。換言すれば、前記した2本の線分の位置関係が平行であり、各吸引部9の長さが等しいことが好ましい。これは、前記した2本の線分と直交し前記図形の面積を2等分する直線と、繊維束21a,21bの中央に位置する直線とが一致するように繊維束収束装置5を配設すると、各繊維束の糸道は、屈曲の度合いが実質的に同一となって、各繊維束に掛かる張力が同程度となる。さらに各吸引部9の長さが等しいと各吸引部9が有する吸引能力も同一になることから、各繊維束の収束効果も同程度となる。前記吸引能力が同じであっても各繊維束に掛かる張力が同程度でなければ、収束効果も異なることになり、布帛にした際のイラツキなどの原因となる。
以上で述べた繊維束収束装置5によって収束した繊維束21a,21bは、通気エプロン6とデリベリローラ8とによってニップされて下流に送り出された後、加撚域手前でVゾーン30を形成して重なり、その後、加撚域で交撚され、毛羽の少ない精紡交撚糸50となるのである。加撚域での加撚機構は、例えば図1のようにトラベラ41及びリング42によって実撚りが付与される。
精紡交撚糸50の撚係数は、特に限定されるものでないが、操業性を考慮して、2.8〜5.0(K=T/S1/2 ただし、K:撚係数、T:1吋間の撚数、S:精紡交撚糸の番手(英式綿番手))であることが好ましい。
このように、本発明により得られる精紡交撚糸は、繊維束を収束した後、加撚することから、糸表面の毛羽が平均毛羽指数40以下と少なく、従来の精紡交撚糸より強度が高い。そのため、公知法では紡出が困難とされていた超極細番手糸の製造が可能である。本発明によれば、例えば繊維原料に繊度1.3dtex以下かつ繊維長35mm以上のものを使用すれば、精紡交撚糸を構成する紡績糸単糸の横断面における短繊維の本数が15〜30本程度である120〜180番手の精紡交撚糸を得ることができる。
次に、本発明により得られる精紡交撚糸及び該精紡交撚糸を使用した布帛について述べる。本発明により得られる精紡交撚糸を使用して布帛を作製すれば、まろやかな光沢としなやかな風合いを有する布帛を得ることができる。該精紡交撚糸の使用比率は、布帛質量に対し50質量%以上が好ましく、50質量%未満では、該精紡交撚糸の特性を布帛上で十分に生かしきれない場合がある。
なお、上記布帛は、主として衣料用途に用いられ、特にシャツ地,パンツ又はジャケットなどに好適に用いられる。
また、前記精紡交撚糸の番手や繊維原料を適宜選択することで、目的とする風合いを有する布帛の作製が可能となる。例えば、光沢としなやかさを同時に強調したい場合は、120〜180番手の精紡交撚糸を用いるとよく、ピーチスキンタッチを実現したい場合は繊維原料の繊度が1.0dtex以下のものを用いるとよい。
(実施例)
以下、実施例を記載して本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例及び比較例における特性値の測定法は次の通りである。
(1)引張強さ
JIS L1095 9.5.1に基付いて、試料長25cm,引張速度30cm/分にて計測した。
(2)平均毛羽指数
F−INDEXテスター(敷島紡績(株)製)を用いて試料長10m,糸速30m/分で毛羽長3mm以上の毛羽数を30回測定し、その平均値を平均毛羽指数とした。
(3)強度利用率
まずJIS L1030−1 5.4に準拠した方法で精紡交撚糸横断面の光学顕微鏡写真を撮影し、当該精紡交撚糸を構成する短繊維の原料別に本数を記録する。次に当該精紡交撚糸を解撚して前記短繊維を繊維原料別に分離し、短繊維が天然繊維の場合は、JIS L1069 7.1、天然繊維以外の場合は、JIS L1015 8.7に準拠した方法で繊維原料毎に短繊維の引張強さを30回測定し、その平均値を算出する。この値に先に記録した繊維原料別本数を掛け合わせ、合計する(この値をXとする)。Xと上記(1)で測定した当該精紡交撚糸の引張強さ(この値をYとする)とから、XとYとの比(Y/X×100)を算出し、強度利用率とする。
(4)操業性
精紡工程において、1時間400錘あたりの糸切れ回数と引き込み件数をそれぞれカウントした。なお、引き込みとは、一方の繊維束が他方の繊維束の糸道へ引き込まれ、紡績糸単糸となる現象を指す。
繊度1.14dtex,繊維長36mmの綿繊維を混打綿,カード,コーマ,練条及び粗紡の各工程へ順次投入し、40ゲレン/30ヤードの粗糸を得た。
次に、図3に示すような繊維束集束装置5が配設された、主要部を図1に示されるようなものとするリング精紡機へ上記で得た粗糸2本(11a,11b)を投入した。なお、フロントトップローラ4aとデリベリローラ8との把持点距離は40mmであり、繊維束集束装置5の吸引部9はA=2mm,B=12mm,C=4mm,D=20mmである。粗糸11a,11bの糸道の間隔が13mmとなるようにトランペット1a,1bの位置を調整して、トランペット1a,1bから粗糸11a,11bをバックローラ2へ供給し、44.8倍のトータルドラフトを付与して、粗糸11a,11bをそれぞれ繊維束21a,21bとした。引き続き繊維束21a,21bは繊維束集束装置5へ間隔12mmで供給され、回転ローラ7に沿って回転する通気エプロン6を介して吸引部9から吸引作用を受け収束した。
収束後、繊維束21a,21bは、通気エプロン6とデリベリローラ8とによって、デリベリローラ8におけるニップ点間隔4mmで下流に送り出された後、加撚域手前でVゾーン30を形成して重なり、撚係数K=4.0で交撚され、280番手双糸(すなわち140番手)の毛羽の少ない精紡交撚糸50として紡出された。
(比較例1)
実施例1に用いた粗糸を、公知法により280番手双糸の精紡交撚糸として紡出した。
繊維束集束装置の吸引部をC=3mm,D=18mmに変更し、かつトータルドラフトを48.0倍に変更する以外は実施例1と同様にして300番手双糸(すなわち150番手)の精紡交撚糸を紡出した。なお、繊維束21a,21bが繊維束集束装置5へ供給される際の2繊維束間の間隔は実施例1と同様に12mmであり、デリベリローラ8におけるニップ点間隔は3mmであった。
(比較例2)
実施例1に用いた粗糸を、公知法により300番手双糸の精紡交撚糸として紡出した。
(比較例3)
粗糸11a,11bの糸道の間隔が5mmとなるようにトランペット1a,1bの位置を調整し、実施例1で用いた繊維束集束装置の吸引部をB=5mmに変更する以外は実施例1と同様の繊維束集束装置を用い、280番手双糸の精紡交撚糸の紡出を試みた。しかしながら、引き込みが多発しこれ以上の製造は不可能と判断し製造を中止した。なお、繊維束21a,21bが繊維束集束装置5へ供給される際の2繊維束間の間隔は5mmであり、デリベリローラ8におけるニップ点間隔は4mmであった。
実施例及び比較例における特性値を以下に示す。
Figure 2005200790
表1に示すように、本発明により得られた精紡交撚糸は、毛羽が一般の精紡交撚糸(比較例1,2)よりも少なく、引張強さが高いことがわかる。操業性に関しても、従来の超極細番手糸(比較例1,2)と比べ操業が安定していることがわかる。本発明では、繊維束が吸引作用により収束するので、繊維束の強度が高く、このことが操業の安定性に寄与しているのである。
また、比較例3のように、一般の精紡交撚糸の精紡工程に繊維束集束装置を単に取りつけただけの態様では、繊維束の引き込みが多数発生し、操業性に著しく劣る。
本発明に用いるリング精紡機の一例の主要部を示す概略斜視図である。 本発明に好ましく用いられる繊維束収束装置の平面図である。 本発明に特に好ましく用いられる繊維束収束装置の平面図である。
符号の説明
1a,1b トランペット
2 バックローラ
3 ミドルローラ
4 フロントローラ
4a フロントトップローラ
5 繊維束収束装置
6 通気エプロン
7 回転ローラ
8 デリベリローラ
9 吸引部
11a,11b 粗糸
21a,21b 繊維束
30 Vゾーン
α Vゾーン角度
40 スネルワイヤ
41 トラベラ
42 リング
50 精紡交撚糸
A 吸引部の幅
B 2本の吸引部の上流側末端間隔
C 2本の吸引部の下流側末端間隔
D 2本の吸引部の上流側末端同士を結ぶ線分と、下流側末端同士を結ぶ線分との距離

Claims (5)

  1. リング精紡糸において、3mm以上の平均毛羽指数が40以下であることを特徴とする精紡交撚糸。
  2. 英式綿番手120〜180番手であることを特徴とする請求項1記載の精紡交撚糸。
  3. 強度利用率が30%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の精紡交撚糸。
  4. ドラフト域を並列に通過した2本の繊維束が交撚される精紡交撚糸の製造方法において、前記2本の繊維束は、前記ドラフト域の下流に配設された繊維束収束装置へ間隔10mm以上で供給された後、前記繊維束収束装置に穿設された吸引部から、前記繊維束収束装置の下流に配設された回転ローラに沿って回転される通気エプロンを介して吸引作用を受け、続いて前記通気エプロンと前記通気エプロンに沿って回転するデリベリローラとによって、ニップ点間隔3〜5mmでニップされ送り出された後、交撚されることを特徴とする精紡交撚糸の製造方法。
  5. 前記繊維束収束装置に穿設された吸引部が、略ハの字状に配設された2本のスリット状の吸引部であり、各吸引部の長さは等しく、幅は共に1〜3mmであり、各吸引部の上流側末端間隔が10〜15mmで下流側末端間隔が3〜5mmであり、さらに、各吸引部の上流側末端同士を結ぶ線分と、下流側末端同士を結ぶ線分とが平行であると共に、各線分の距離が15〜25mmであることを特徴とする請求項4記載の精紡交撚糸の製造方法。
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